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JP5689779B2 - アプリケーション開発システム - Google Patents
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本発明は、複数のエンジニアが関与するアプリケーション開発作業において、上流工程を担当したエンジニアの設計情報等を、下流工程を担当するエンジニアに対して正確に継承させることのできるアプリケーション開発システムに関する。
従来のアプリケーション開発作業では、最初に、上流工程を担当するエンジニア(以下、「システムエンジニア」という。)が開発するアプリケーションの事前設計および基本設計(以下、まとめて「設計情報」という。)を行い、然る後、下流工程を担当するエンジニア(以下、「プログラマ」という。)に対して当該設計情報を印刷した書類を用いて設計の意図や注意点等を伝達し、最終的にプログラマがアプリケーションを完成させるようになっていた(例えば特許文献1)。
特開平8−110855号公報
しかしながら、システムエンジニアからプログラマに対する設計情報の伝達手法は書類を用いた口頭説明であることから、両者間の打ち合わせに多くの時間が必要となり、かつ、その伝達の精度向上にもおのずと限界があることから、多くの時間をかけたにもかかわらず両者間の設計思想に齟齬の生じるおそれがあった。
加えて、プログラマは、システムやサーバマシン等で使用されるデータベース、言語、およびプラットフォーム(オペレーションシステムやCPU等)の種類(以下、「使用環境」という。)に応じて個別具体的にアプリケーションを作成しなければならず、その一方で、システムエンジニアがプログラマに伝達する設計情報は、当該使用環境を問わない抽象的なものにならざるを得ない。このため、どんなに設計情報伝達の精度を向上させたとしても、抽象的なもの(システムエンジニアのアイデア)をプログラマが具体化する過程において、「使用環境」による制約等を原因とする齟齬が生じるのを避けることができなかった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、アプリケーション開発作業において、上流工程を担当するシステムエンジニアと下流工程を担当するプログラマとの間における設計情報の伝達を短時間で伝達することができ、かつ、両者間の設計思想に齟齬が生じるおそれを極小化できるアプリケーション開発システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、「クライアントマシン22に表示する操作画面において、数値等の入出力がされる入出力欄110の位置および種類を定義した画面定義情報100、処理ロジックが記載されたアプリケーション34、プログラム概要作成ソフト35、アプリケーション開発ソフト36、および開発用画面情報150を有するサーバマシン12と、
前記サーバマシン12からの要求に応じて、前記処理ロジックで使用するデータの入出力を行うデータベース14と、
開発用モニタ40、前記画面定義情報100を作成する画面デザインソフト52、および開発用クライアントソフト54を有しており、システムエンジニアおよびプログラマがアプリケーションの開発を行う開発用クライアントマシン16と、
前記サーバマシン12と前記データベース14との間、および前記サーバマシン12と前記開発用クライアントマシン16との間において相互通信をそれぞれ行う通信回線18、20とを備えており、
前記プログラム概要作成ソフト35は、システムエンジニアからアプリケーションの設計情報を受け付けてプログラム概要データ56を作成し、
前記アプリケーション開発ソフト36は、前記サーバマシン12の使用環境に応じて作成されており、前記アプリケーション34の開発時において、前記開発用クライアントマシン16に出力する開発用文字等データ152を作成して当該開発用文字等データ152および前記開発用画面情報150を前記開発用クライアントマシン16の種類に依存しない開発用共通出力文字データ154として前記開発用クライアントマシン16に出力するとともに、予め設定・定義された共通演算命令C1’および共通条件式C2’と、前記共通演算命令C1’および共通条件式C2’のそれぞれを前記サーバマシン12の使用環境に対応した演算命令C1および条件式C2に変換するための変換プログラム58を備えており、プログラマが作成した、前記共通演算命令C1’および共通条件式C2’を含む共通設計情報60を、前記変換プログラム58を用いて前記サーバマシン12の使用環境に応じてコンバートすることによってアプリケーション34を作成し、
前記開発用クライアントソフト54は、前記サーバマシン12からの前記開発用共通出力文字データ154に基づいて前記開発用モニタ40に画面出力するとともに、前記プログラム概要データ56に基づいてプログラマが行う入力操作Yを受け付け、前記開発用クライアントマシン16の種類に依存しない開発用共通入力文字データ156に変換し、前記通信回線20を介して前記開発用共通入力文字データ156を前記サーバマシン12に出力することを特徴とするアプリケーション開発システム10」である。
本発明に係るアプリケーション開発システム10によれば、サーバマシン12には、当該サーバマシン12の使用環境に応じて作成されたアプリケーション開発ソフト36が組み込まれており、当該アプリケーション開発ソフト36には、プログラマが共通設計情報60を開発する際に使用する共通演算命令C1’および共通条件式C2’が予め設定・定義されており、さらに、これら共通演算命令C1’および共通条件式C2’のそれぞれをサーバマシン12の使用環境に対応した演算命令C1および条件式C2に変換するための変換プログラム58が用意されている。一般に、演算命令C1および条件式C2は、サーバマシン12の各使用環境間で互いに共通するものが多く[単に命令の名称や引数の記載順序が異なるだけの場合が多い。]、また、そのように共通化できる演算命令C1および条件式C2のみを設定・定義することにより、確実に「変換プログラム58」を作成することができる。
また、当該サーバマシン12と、アプリケーション34を開発する際にプログラマが操作する開発用クライアントマシン16との間では、開発用クライアントマシン16の使用環境に依存しない開発用共通出力文字データ154および開発用共通入力文字データ156を用いて、開発に必要な開発用画面情報150や開発用文字等データ152がやりとりされるようになっており、開発用クライアントマシン16の種類に応じて作成された開発用クライアントソフト54が当該開発用共通出力文字データ154に基づいて開発用モニタ40に画面出力を行うとともに、プログラマによる入力操作Yを開発用共通入力文字データ156に変換するようになっている。
したがって、プログラマが開発用クライアントマシン16を用いて共通演算命令C1’および共通条件式C2’を使用した共通設計情報60を作成することにより、後はアプリケーション開発ソフト36が変換プログラム58を用いて当該共通設計情報60を自動的に個々のサーバマシン12の使用環境に対応したアプリケーション34にコンバートする。また、開発用クライアントソフト54が組み込まれていることにより、開発用クライアントマシン16の使用環境に関係なく、サーバマシン12のアプリケーション開発ソフト36を用いてアプリケーション34の開発を行うことができる。
本発明では、このように共通設計情報60の開発を前提とするアプリケーション開発システム10において、更に、サーバマシン12にプログラム概要作成ソフト35が組み込まれている点に特徴を有している。
プログラム概要作成ソフト35は、システムエンジニアからアプリケーションの設計情報を受け付けて「プログラム概要データ56」を作成するものであり、プログラマは、この「プログラム概要データ56」に基づいて、上述のように、開発用クライアントソフト54に入力操作Yを行い、個々のサーバマシン12の使用環境に依存することのない共通設計情報60を作成する。
本発明によれば、プログラマは、システムの使用環境のいかんに関わらず1つの共通設計情報60を作成すればよいことから、アプリケーション開発作業において上流工程を担当するシステムエンジニアは、共通設計情報60に特化した、より具体的な設計情報を含むプログラム概要データ56を作成することができる。
プログラム概要データ56に対してより具体的な設計情報を盛り込むことができるようになると、下流工程を担当するプログラマに伝達することのできる設計情報も当然より具体的なものとなり、プログラマは、設計情報として提示された種々の情報をあたかもパズルのように組み合わせて必要な調整を行うだけで共通設計情報60を開発できることから、アプリケーション34を開発するに際し、上流工程を担当するシステムエンジニアと下流工程を担当するプログラマとの間における設計情報の伝達を短時間で伝達することができ、かつ、両者間の設計思想に齟齬が生じるおそれを極小化することができる。
加えて、アプリケーション34に設計変更が生じた場合であっても、プログラム概要作成ソフト35を用いてプログラム概要データ56を修正するだけで、プログラマがほとんど手間をかけることなく当該修正を反映させた共通設計情報60を作成することができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1のアプリケーション開発システム10に対して、アプリケーション開発の進捗管理機能を付加したものであり、「前記サーバマシン12は、更に、前記共通設計情報60を構成する複数のプログラム毎の進捗状態が記載された進捗表76を有する進捗管理手段74を備えており、
前記開発用クライアントマシン16は、前記プログラムに対応する前記プログラム概要データ56が作成されたとき、予め設定された段階まで開発が進んだとき、あるいはシステムエンジニアおよびプログラマが前記開発用クライアントマシン16に直接指示することにより、前記進捗管理手段74に対して開発進展信号78を送信し、
前記進捗管理手段74は、前記開発進展信号78を受けたとき、これらの信号に対応する前記プログラムの前記進捗表76における進捗状態を進展させるようになっており、
前記開発用クライアントソフト54は、前記進捗表76を前記開発用モニタ40に表示できるようになっている」ことを特徴とする。
この発明によれば、共通設計情報60を構成する各プログラムに関する最新の進捗状況は、サーバマシン12の進捗管理手段74における進捗表76に記載されており、当該進捗表76は、開発用クライアントマシン16の開発用モニタ40に表示できるようになっている。
これにより、システムエンジニア、プログラマ、およびシステム開発の責任者等は、アプリケーション開発の進捗状態をいつでも開発用クライアントマシン16から確認できるので、アプリケーション開発の進捗管理を容易、かつ、きめ細やかに行うことができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載したアプリケーション開発システム10におけるプログラム概要データ56の内容を限定したものであり、「前記プログラム概要データ56は、前記画面定義情報100における前記入出力欄110のそれぞれに付された個別の番号が記載された画面設計データ200と、前記入出力欄110の仕様が記載されたコード設計データ202と、前記データベース14に蓄積されたデータの仕様が記載されたデータレイアウト204と、前記アプリケーション34が行うロジック処理の一部を実行し、必要なときに呼び出して使用されるサブルーチン206と、前記アプリケーション34内で使用されるパラメータリスト208とを備えている」ことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載したアプリケーション開発システム10の改良に関し、「前記画面設計データ200、前記コード設計データ202、前記データレイアウト204、および前記パラメータリスト208で使用される各項目302には、前記各データ200、202、204、208において個別に付与される個別ID306の他に、前記各データ200、202、204、208間で共通である共通ID304が付与されている」ことを特徴とする。
この発明によれば、項目302の設定を変更するような場合において、各アプリケーション内の各データ200、202、204、208から同じ項目302を全て拾い上げる際には、共通ID304をキーワードとして検索をかけるだけで、漏れなく全ての項目302を見つけることが可能となり、各項目302を設定変更する際の作業性が著しく向上する。
本発明によれば、アプリケーションを開発する際に、上流工程を担当するシステムエンジニアと下流工程を担当するプログラマとの間における設計情報の伝達を短時間で伝達することができ、かつ、両者間の設計思想に齟齬が生じるおそれを極小化できるアプリケーション開発システムを提供することができた。
本発明にかかるアプリケーション開発システムを示す図である。 クライアントマシンのモニタに表示される画面の一例を示す図である。 文字等データの一例を示す図である。 プログラム概要データの構成を示す図である。 各項目に共通IDを付与した場合について説明する図である。 画面デザインソフトの操作画面の一例を示す図である。 変換プログラムによる、使用環境に対応した演算命令および条件式への変換方法の一例を示す図である。
以下、本発明が適用されたアプリケーション開発システム10について、図面を用いて説明する。このアプリケーション開発システム10は、例えば、販売・売上管理・在庫管理、あるいは受発注業務等に使用される処理ロジックを実施する業務用のアプリケーション34を開発するものである。
アプリケーション開発システム10は、図1に示すように、大略、サーバマシン12、データベース14、開発用クライアントマシン16、サーバマシン12とデータベース14との間で相互通信を可能にする第1通信回線18、およびサーバマシン12と開発用クライアントマシン16との間で相互通信を可能にする第2通信回線20で構成されている。
この構成に加えて、アプリケーション34を使用するユーザが操作する、1台あるいは複数台のクライアントマシン22(図中では1台の場合を示す)、およびサーバマシン12とクライアントマシン22との間で相互通信を可能にする第3通信回線23を設けることにより、開発したアプリケーション34を運用することが可能となる。もちろん、開発用クライアントマシン16がクライアントマシン22を兼ねることもできる。
サーバマシン12は、ハードディスクドライブやメモリ等の記憶装置24と、第1通信回線18を介してデータベース14との間で通信を行うための第1通信装置26と、第2通信回線20を介して開発用クライアントマシン16との間で通信を行うための第2通信装置28と、記憶装置24に組み込まれたソフトに基づいてサーバマシン12全体を制御する制御装置30とを備えている。
記憶装置24には、画面定義情報100(複数画面分の画面定義情報100が必要であればその全ての情報)が格納されているほか、プログラム概要作成ソフト35、アプリケーション34の開発に用いられるアプリケーション開発ソフト36、開発されたアプリケーション34、および当該アプリケーション34を運用する際に用いられるミドルウェア38が組み込まれている。
ここで、画面定義情報100について説明する。完成したアプリケーション34の運用時において、クライアントマシン22のモニタ62(後述)に表示される操作画面は、図2に示すように、背景画像102と、この背景画像102における所定の位置に配置され、ユーザによる数値や文字等の入力およびクリック等の入力操作の受け付け、あるいはロジック処理の結果としての数値等の出力を行う複数の入出力欄110と、各入出力欄110に入力あるいは出力される文字・数字・その他の記号(以下、これらの総称として「文字等112」という。)とで構成されている。なお、入出力欄110の種類としては、1語(ワード)の入出力を受け付ける「フィールド110a」、複数の升目で構成されており、升目毎に1語の入出力を受け付ける「グリッド110b」、所定の動作のトリガーとなる「ボタン110c」、「チェックボックス110d」、および「ラジオボタン110e」等が考えられる(もちろん、これらに限定されるものではない)。
このような画面構成において、画面定義情報100は、背景画像102の情報、当該背景画像102に配置される各入出力欄110の位置情報、および該入出力欄110の種類情報を備えた、クライアントマシン22の種類に依存しない、表示画面の骨格を定義するデータである。また、画面定義情報100の数は、1画面分に限られることはなく、アプリケーション34で行う処理ロジックの内容に応じて複数の画面分の画面定義情報100を用意することができる。なお、後述するように、画面定義情報100は、開発用クライアントマシン16に組み込まれた画面デザインソフト52で作成される。
プログラム概要作成ソフト35は、アプリケーション開発の上流工程を担当するシステムエンジニアからの設計情報の入力を受け付けて、当該設計情報をまとめたプログラム概要データ56を出力するソフトである。このプログラム概要データ56は、システムエンジニアからの設計情報を電子データとして下流工程のプログラマに伝達するものであり、この伝達に要する時間を極小化するとともに、伝達ミスにより両者の間で設計思想に齟齬が生じるのを回避する役割を有する。
プログラム概要データ56は、開発するアプリケーション34に使用される複数のプログラムのそれぞれに対応するデータであり(つまり、使用されるプログラムと同じ数だけデータが作成される。)、図4に示すように、上記画面定義情報100における前記入出力欄110のそれぞれに付された個別の番号が記載された画面設計データ200と、入出力欄110の仕様が記載されたコード設計データ202と、データベース14に蓄積されたデータの仕様が記載されたデータレイアウト204と、アプリケーションが行うロジック処理の一部を実行し、必要なときに呼び出して使用されるサブルーチン206(このサブルーチンは、後述する「共通演算命令C1’」および「共通条件式C2’」を用いて記述されている。)と、パラメータリスト(変数表)208とで構成されている。もちろん、プログラム概要データ56の内容はこれに限定されるものではない。なお、プログラム概要データ56は、例えば、サーバマシン12の記憶装置24に格納される。また、プログラム概要データ56は、「プログラム設計書」として紙に印刷することもできるようになっている。
なお、図5に示すように、画面設計データ200、コード設計データ202、データレイアウト204、およびパラメータリスト208における各項目302(各入出力欄110に対応する項目や、後述する共通設計情報60における各処理項目に対応する項目等)に対して「共通ID304」を付与するようにしてもよい。図5の例では、「担当者ABC」が項目302に該当し、「A000001」が共通ID304に該当する。
一般に、アプリケーション34を構成する各プログラムにおいて使用される項目302に割り当てられる個別ID306は、画面設計データ200やコード設計データ292等のデータ毎に個別ID306の命名規則が異なることから、同じ項目302であってもデータ毎に異なる個別ID306が付与されている(さらに言えば、同じ種類のデータでもプログラム毎に異なる個別ID306が付与されている。)。図5の例において、[販売管理プログラム]における画面設計データ200では、「担当者ABC」の項目302に対して「AC001」が個別ID306として付与されており、同じ「担当者ABC」項目302に対して、コード設計データ202では「URA001」が個別ID306として付与されている。また、同じ画面設計データ200でも、[経理プログラム]では、「BC001」が個別ID306として付与されている。
このため、例えば、ある企業で使用されている全てのプログラム、あるいは、あるソフトウェア開発会社が開発した全てのプログラムに使用されている特定の項目302の設定を変更する必要がある場合には、各プログラムから該当する項目302を個別に拾い上げていく必要があり、設定変更の手間が大きいだけでなく、設定変更漏れが生じる原因となっていた。
「共通ID304」は、各プログラムの命名規則によって定められる個別ID306とは別に、各プログラム間で同じ項目302に対して共通に付与されているID(識別符合)である。つまり、この「共通ID304」を採用した場合、各項目302には、少なくとも、各プログラム独自の個別ID306および共通ID304の2つが割り当てられることになる。
これにより、各プログラムから同じ項目302を全て拾い上げる際には、共通ID304をキーワードとして検索をかけるだけで、漏れなく全ての項目302を見つけることが可能となり、各項目302を設定変更する際の作業性が著しく向上する。また、例えば、複数の外国との取引に使用するようなアプリケーション34の場合、税率等に対応する項目302の共通ID304に国別コードを割り当てておくことにより、1つの国の税率が変わったときに、その国の国別コードを用いて該当する項目302を漏れなく拾い上げて税率の修正を容易に行うことができる。また、個別ID306を付与せず、共通ID304のみを用いてプログラムを構成することも考えられる。
なお、共通ID304の設定については、例えば、各プログラムで使用する項目302が全て登録されているとともに各項目302に対応する共通ID304が設定された共通IDマスタ300をサーバマシン12の記憶装置24に予め格納しておき、プログラムを設計する際に、使用する項目302をこの共通IDマスタ300から選択し、その項目302にシステム独自の個別ID306を付与していくことが考えられる。もちろん、共通ID304の設定方法は、これに限られるものではない。
アプリケーション開発ソフト36(図1)は、後で詳細に説明するが、プログラマが開発用クライアントマシン16を介してサーバマシン12と情報のやり取りを行いつつ、複数のプログラムによって構成された共通設計情報60を作成するものである。
アプリケーション34は、アプリケーション開発システム10を用いてサーバマシン12の使用環境に適応するように開発されたものであって、演算命令C1と条件式C2とで処理ロジックが記述されており、従来のアプリケーションに不可欠であった、クライアントマシン22における画面表示や入力装置66からの入力を受け付ける役割を有する「制御命令」が記述されていない点に特徴を有している。
ミドルウェア38は、サーバマシン12の使用環境に応じて適当な開発手段で開発されたプログラムであり、クライアントマシン22から送られてきた、ユーザによる入力操作Xであって使用環境に依存しない共通入力文字データ106、およびアプリケーション34に基づいてロジック処理を行い、その結果に応じてクライアントマシン22に返す文字等データ114を作成し、然る後、この文字等データ114と記憶装置24に格納された画面定義情報100(画面定義情報100が複数画面分存在する場合は、その内から適宜選択された1画面分の画面定義情報100)とを「共通出力文字データ104」として、第3通信回線23を介してクライアントマシン22に出力する。
共通出力文字データ104は、画面定義情報100、および入出力欄110に入出力される文字等112の情報である文字等データ114の少なくとも一方を含むデータである。文字等データ114は、例えば図3に示すように、「入出力欄の回転番号」、「入出力欄の種類」、および当該入出力欄110に入力あるいは出力される「文字等」を1セットとして、このセットを1つの画面定義情報100でその位置が定義された全ての入出力欄110に対して準備し、それらをカンマでつなげることによって構成されている。もちろん、文字等データ114は、このような形式に限定されるものではなく、クライアントマシン22の種類に依存しない形式であれば他の形式を採用することができる。
共通入力文字データ106は、クライアントマシン22の種類に依存しない形式のデータであり、上述した共通出力文字データ104の文字等データ114と同一形式の入力文字等データで構成されている。
なお、本実施例において、ユーザがクライアントマシン22に対して行う全ての入力操作Xは、共通入力文字データ106に変換された後、サーバマシン12に出力されるようになっているが、処理ロジックの内容に依存することなく頻繁に行われる汎用性の高い入力操作X(例えば、グリッド110bにおけるデータの並び替え[昇順、降順、50音順など]等)を予め設定・定義しておき、これらの入力操作(以下、「汎用入力操作X’」という。)については、クライアントマシン22内で処理を行い、共通入力文字データ106としてサーバマシン12に出力しないようにすることもできる。こうすることにより、各アプリケーション34独自の処理ロジックについてはサーバマシン12でその処理を行い、予め設定・定義された汎用入力操作X’については各クライアントマシン22で行うこととなり、サーバマシン12の負担を軽減できることから、より多くのクライアントマシン22を接続しつつ、各クライアントマシン22に対して快適なロジック処理を提供することができるようになる。
データベース14は、アプリケーション34で使用する全てのデータを備えており、サーバマシン12からの要求(より具体的には、アプリケーション34の内容に基づいて作動するサーバマシン12の制御装置30による、第1通信装置26を介したデータの入出力要求。)に応じて、サーバマシン12におけるロジック処理で使用される各種データの入出力を行う。このデータベース14は、図示するようにサーバマシン12とは別体として配設してもよいし、サーバマシン12の筐体内に配設してもよい。
開発用クライアントマシン16は、開発用画面を表示する開発用モニタ40と、システムエンジニア(およびプログラマ)が設計情報を入力するためのマウスやキーボード等の開発用入力装置42と、ハードディスクやメモリ等の記憶装置44と、第2通信回線20を介してサーバマシン12との間で通信を行うための通信装置46と、記憶装置44に組み込まれたソフトに基づいて開発用クライアントマシン16全体を制御する制御装置48とを備えており、記憶装置44には、画面デザインソフト52、および開発用クライアントソフト54が組み込まれている。
以下、システムエンジニアが先にプログラム概要作成ソフト35を用いて設計情報の登録を行い、然る後、プログラマが当該設計情報に基づいてアプリケーション34を開発する場面について説明する。また、サーバマシン12に組み込まれるアプリケーション開発ソフト36についても以下に詳述する。
画面デザインソフト52(図1)は、サーバマシン12の記憶装置24に格納される画面定義情報100を作成するためのプログラムである。この画面デザインソフト52を起動すると、例えば、図6に示すように、「フィールド」や「グリッド」等、使用可能な全種類の入出力欄110が並べられたオブジェクトパレット120と、所定の大きさを有する無地の背景画像102とが表示されるので、プログラマは、画面設計データ200に基づき、必要な種類の入出力欄110を必要な数だけ、オブジェクトパレット120から背景画像102における所望の位置にドラッグドロップして画面定義情報100を作成する。もちろん、アプリケーション34の内容によって複数の画面定義情報100が必要となる場合は、上記作業を複数回繰り返すことになる。
開発用クライアントソフト54は、開発用クライアントマシン16の使用環境に合わせて適当な開発手段で作成されたプログラムであり、後述する開発用共通出力文字データ154に基づいて開発用モニタ40に画面出力するとともに、開発用入力装置42を介して行われたプログラマによる開発入力操作Yを、開発用クライアントマシン16の種類に依存しない開発用共通入力文字データ156に変換し、然る後、通信装置46および第2通信回線20を介してこの開発用共通入力文字データ156をサーバマシン12に出力する。
ここで、開発用共通出力文字データ154は、サーバマシン12から第2通信回線20および通信装置46を介して送られてきた、開発用画面情報150、画面デザインソフト52で作成された画面定義情報100、および開発用文字等データ152のうち少なくとも何れか一つを含む、開発用クライアントマシン16の種類に依存しないデータである。
開発用画面情報150は、プログラマが共通設計情報60(後述)を開発する際に用いられる画面の情報で、画面定義情報100と同様、開発用背景画像158の情報、ユーザがプログラムコードを打ち込んだり、開発に必要な情報が表示される各開発用入出力欄160の位置情報、および当該開発用入出力欄160の種類情報を備えている。
開発用文字等データ152は、前述した文字等データ114と同じく、「開発用入出力欄の回転番号」、「開発用入出力欄の種類」、および当該開発用入出力欄160に入力あるいは出力される「文字等」を1セットとして、このセットを1つの開発用画面情報150でその位置が定義された全ての開発用入出力欄160に対して準備し、それらをカンマでつなげることで構成されている。もちろん、開発用文字等データ152は、このような形式に限定されるものではなく、開発用クライアントマシン16の種類に依存しない形式であれば他の形式を採用することができる。
開発用共通入力文字データ156は、開発用クライアントマシン16の種類に依存しない形式のデータであり、上記開発用共通出力文字データ154中の開発用文字等データ152と同一形式のデータで構成されている。
アプリケーション開発ソフト36は、予め設定・定義された複数の共通演算命令C1’および共通条件式C2’が定義されたプログラムであって、サーバマシン12に組み込まれており、プログラマが、開発用クライアントマシン16の開発用クライアントソフト54を介してサーバマシン12と情報(開発用共通出力文字データ154および開発用共通入力文字データ156)のやり取りを行いつつ、当該共通演算命令C1’と共通条件式C2’とを用いて共通設計情報60を開発できるようになっている。
なお、これら「共通演算命令C1’」および「共通条件式C2’」には、プログラマがプログラミングを行う際に用いる個々の「命令語」だけに限られず、頻繁に使用する処理を実行させる「サブルーチン」を、複数の「命令語」を組み合わせて予め作成しておいてもよい。また、業務用アプリケーション等で頻繁に使用されるロジック(例えば、日付と当該日付毎の売上高とが数年分まとめられたデータベースから、特定期間中の売上高の合計値を算出するようなロジック)を「共通の命令語」を用いて予めプログラミングしておいたものを「サブルーチン」として提供する場合も含まれる。このように、頻繁に使用されるロジックを「サブルーチン」として提供することで、プログラマは、当該「サブルーチン」を用いて簡単に目的のアプリケーション34を開発することが可能となることから、開発工数の低減が可能となり、かつ、ユーザ毎の経験やクセの違いに起因して、完成したアプリケーション34の品質がばらつくおそれを極小化することができる。
また、アプリケーション開発ソフト36は、上述した複数の共通演算命令C1’および共通条件式C2’を、サーバマシン12の使用環境に対応した個別の演算命令C1および個別の条件式C2に変換するための変換プログラム58を備えており、共通演算命令C1’および共通条件式C2’を含む共通設計情報60をコンバートしてサーバマシン12の使用環境に適したアプリケーション34を作成することができるようになっている。
一般に、演算命令C1や条件式C2は、制御命令C3に比べて、各サーバマシン12の使用環境の間で共通する場合が多く[単に命令の名称や引数の記載順序が異なるだけの場合が多い。]、また、そのように共通化できる命令および条件式のみを予め選択して設定・定義することにより、変換プログラム58を比較的容易に作成することができる。
この変換プログラム58について、図7に基づき、具体例を挙げて説明する(なお、当該内容は一例であり、変換プログラム58の内容を当該具体例に限定する意図ではない。)。アプリケーション開発ソフト36を用いてユーザが記述した共通設計情報60には、#IF、#MOVE、#CALL、#ENDIF、および「<>」といった共通演算命令C1’および共通条件式C2’と、「A」、「B」、「C」、および「SMP0010」といったパラメータ(変数)名称とが用いられている。
共通設計情報60は、アプリケーション開発ソフト36によって図中のテーブルフォーマット122に示すように、それぞれ「命令記号」、「命令比較(演算)記号」、処理項目1、処理項目2、および結果項目に分類される。
変換プログラム58には、各共通演算命令C1’および共通条件式C2’を各使用環境に対応した演算命令C1および条件式C2に置き換える文が、コンバート先の使用環境の
数だけ準備されており(図示の例では、コンバート先の使用環境が3種類(イ、ロ、ハ)あるので、一つの共通演算命令C1’に対応する演算命令C1の文も3つ用意されることになる。)、変換プログラム58は、上記テーブルフォーマット122で分類された「命令記号」や「命令比較(演算)信号」毎にコンバート先の使用環境に対応した命令に置き換えるとともに、変数等の各項目を各演算命令C1や条件式C2で定められた位置に記述し直す動作を行う。
例えば、「命令記号」=#IF+「命令比較(演算)記号」=<>+「処理項目1」=A+「処理項目2」=Bの組み合わせは、使用環境イにコンバートする場合には「A IFNE B」と変換され、使用環境ロにコンバートする場合には「IF A NOT=B
THEN」と変換される。同様に、「命令記号」=#MOVE+「処理項目2」=B+「結果項目」=Cの組み合わせは、使用環境ロにコンバートする場合には「MOVE B
TO C」と変換され、使用環境ハにコンバートする場合には「memcpy(C,B,sizeof(C))」と変換される。
このような変換動作をテーブルフォーマット122における全ての共通演算命令C1’および共通条件式C2’に対して実施することにより、各使用環境に対応したアプリケーション34に変換することができる。
なお、本実施例では、上述のように、各共通演算命令C1’および共通条件式C2’を各使用環境に対応した演算命令C1および条件式C2に置き換える文がコンバート先の使用環境の数だけ準備されているが、各共通演算命令C1’および共通条件式C2’ごとに、各使用環境に対応する演算命令C1および条件式C2を記載した変換テーブルを使用してもよい。
アプリケーション34を運用する際に用いられるクライアントマシン22は、図1に示すように、液晶や陰極管等を用いたモニタ62と、ハードディスクドライブやメモリ等の記憶装置64と、マウス、キーボード、あるいはタッチパネル等の入力装置66と、第3通信回線23を介してサーバマシン12との間で通信を行うための通信装置68と、クライアントマシン22全体を制御する制御装置70とを備えており、記憶装置64には画面表示クライアントソフト72が組み込まれている。なお、図1ではクライアントマシン22をPC(パーソナルコンピュータ)のように描いているが、クライアントマシン22はPCに限られず、スマートフォンに代表されるような、画素数の少ないタッチパネルを備えたハンディターミナル等であってもよい。また、クライアントマシン22の台数は、図示するように1台でもよいし、複数台(同一種類であっても異なる種類であってもよい。)でもよい。
画面表示クライアントソフト72は、クライアントマシン22の種類に応じて、その使用環境に合わせて適当な開発手段で作成されたプログラムであり、サーバマシン12から第3通信回線23および通信装置68を介して送られてきた、画面定義情報100および文字等データ114を含む、クライアントマシン22の種類に依存しない共通出力文字データ104に基づいてモニタ62に画面出力するとともに、入力装置66を介して行われたユーザによる入力操作Xをクライアントマシン22の種類に依存しない共通入力文字データ106に変換し、然る後、通信装置68および第3通信回線23を介してこの共通入力文字データ106をサーバマシン12に出力するようにプログラミングされている。
本実施例のアプリケーション開発システム10を用いてアプリケーション34を開発する手順について説明する。
まず、アプリケーション開発の上流工程を担当するシステムエンジニアは、サーバマシン12のプログラム概要作成ソフト35を起動し、開発したいアプリケーション34に関する設計情報を入力する。設計情報を受け付けたプログラム概要作成ソフト35は、当該設計情報をまとめたプログラム概要データ56を形成し、サーバマシン12の記憶装置24に格納する。
全てのプログラムに対応するプログラム概要データ56が完成した段階で、システムエンジニアによる基本設計工程(=上流工程)は終了し、続いて、プログラマによるプログラミング工程(=下流工程)に移行する。
アプリケーション開発の下流工程を担当するプログラマは、サーバマシン12の記憶装置24からプログラム概要データ56を呼び出すとともに画面デザインソフト52を起動して画面定義情報100を作成する。
作成された画面定義情報100は、第2通信回線20を通じてサーバマシン12の記憶装置24に格納される。完成した画面定義情報100は、開発用クライアントマシン16の通信装置46および第2通信回線20を介してサーバマシン12の記憶装置24に格納される。
次に、プログラマは、サーバマシン12に組み込まれたアプリケーション開発ソフト36を立ち上げ、プログラム概要データ56におけるコード設計データ202、データレイアウト204、サブルーチン206、およびパラメータリスト208に基づき、開発用クライアントソフト54を用いてサーバマシン12と情報のやりとりをしつつ、共通設計情報60を作成する。このとき、プログラム概要データ56には、各入出力欄の仕様(=コード設計データ202)、データベース14に蓄積されたデータの仕様(=データレイアウト204)、予め形成されたサブルーチン206、およびパラメータリスト(変数表)208が記載されているので、プログラマは、基本的にこれらの情報に基づいて命令語やサブルーチン等を組み合わせて調整するだけで共通設計情報60を作成することができる。
然る後、サーバマシン12のアプリケーション開発ソフト36を用いて、当該共通設計情報60をサーバマシン12の環境に合わせて自動的にコンバートすることにより、アプリケーション34が完成する。なお、完成したアプリケーション34はサーバマシン12への記憶装置24に格納される。
このように、プログラマが開発用クライアントマシン16を用いて共通演算命令C1’および共通条件式C2’を使用した1つの共通設計情報60を作成することにより、後はアプリケーション開発ソフト36が変換プログラム58を用いて当該共通設計情報60を個々のサーバマシン12の使用環境に対応したアプリケーション34に自動的にコンバートする。また、開発用クライアントソフト54が組み込まれていることにより、開発用クライアントマシン16の使用環境に関係なく、サーバマシン12のアプリケーション開発ソフト36を用いてアプリケーション34の開発を行うことができる。
本実施例で特筆すべきことは、このように共通設計情報60の開発を前提とするアプリケーション開発システム10において、更に、サーバマシン12にプログラム概要作成ソフト35が組み込まれている点にある。このプログラム概要作成ソフト35は、システムエンジニアからアプリケーションの設計情報を受け付けて「プログラム概要データ56」を作成するので、プログラマは、この「プログラム概要データ56」に基づき、開発用クライアントソフト54に入力操作Yを行うことにより、個々のサーバマシン12の使用環境に依存することのない共通設計情報60を作成する。
このように、システムの使用環境のいかんに関わらず、プログラマは1つの共通設計情報60を作成すればよいことから、アプリケーション開発作業において上流工程を担当するシステムエンジニアは、共通設計情報60プログラムに特化した、より具体的な設計情報を含むプログラム概要データ56を作成することができる。
プログラム概要データ56に対してより具体的な設計情報を盛り込むことができるようになると、下流工程を担当するプログラマに伝達することのできる設計情報も当然より具体的なものとなり、プログラマは、設計情報として提示された種々の情報をあたかもパズルのように組み合わせて必要な調整を行うだけで共通設計情報60を開発できることから、アプリケーションを開発するに際し、上流工程を担当するシステムエンジニアと下流工程を担当するプログラマとの間における設計情報の伝達を短時間で伝達することができ、かつ、両者間の設計思想に齟齬が生じるおそれを極小化することができる。
加えて、本発明のアプリケーション開発システム10によれば、設計変更が生じた場合であっても、プログラム概要作成ソフト35を用いてプログラム概要データ56を修正するだけで、プログラマが共通設計情報60をほとんど修正することなく当該修正を反映させた共通設計情報60を作成することができる。
なお、上述したアプリケーション開発システム10に対し、サーバマシン12の記憶装置24に進捗管理手段74を更に設けることによって、アプリケーション開発の進捗管理機能を付加してもよい。
この場合、開発用クライアントマシン16は、共通設計情報60を構成する複数のプログラムに対応するプログラム概要データ56が作成されたとき、および予め設定された段階(例えば、プログラムのコーディングが完了した段階やコンパイルにかけた段階等)までプログラム開発が進んだとき、進捗管理手段74に対して(第2通信回線20を介して)開発進展信号78を送信するようになっている。
また、開発進展信号78は、基本設計、詳細設計、あるいはプログラム開発が完了した段階等において、システムエンジニアおよびプログラマが開発用クライアントマシン16に指示することによっても送信することができる。
進捗管理手段74は、共通設計情報60を構成する複数のプログラム毎の進捗状態が記載された進捗表76を有しており、開発用クライアントマシン16から送信された開発進展信号78を受けたときに、当該開発進展信号78に対応するプログラムの進捗表76における進捗状態を進展させるようになっている。
「進捗状態の進展」について具体例を示せば、各プログラムは、それぞれ「プログラム概要データ作成完了」状態、「プログラム作成中」状態、および「コンパイル完了」状態が予め設定されており、進捗管理手段74が開発用クライアントマシン16から送信された開発進展信号78を受けるたびに、「プログラム概要データ作成完了」→「プログラム作成中」→「コンパイル完了」の順で進捗状態が進展していく。また、システムエンジニアおよびプログラマが開発用クライアントマシン16に指示することによって開発進展信号78を送信する場合、例えば、「基本設計完了」状態→「詳細設計完了」状態→「開発設計完了」状態の順で進捗状態が進展する。
進捗表76は、開発用クライアントソフト54からの要求により、サーバマシン12から開発用クライアントマシン16に受け渡され、開発用クライアントマシン16の開発用モニタ40に表示される。
これにより、システムエンジニア、プログラマ、およびシステム開発の責任者等は、アプリケーション開発の進捗状態をいつでも開発用クライアントマシン16から確認できるので、アプリケーション開発の進捗管理を容易かつきめ細やかに行うことができる。
また、上述したアプリケーション開発システム10は、クライアントマシン22やサーバマシン12等のハードウェアと、画面表示クライアントソフト72やミドルウェア38等のソフトウェアとをセットにして販売することもできるし、画面表示クライアントソフト72、ミドルウェア38、画面デザインソフト52、およびアプリケーション開発ソフト36のみをセットで販売することも考えられる。
また、上記実施例では、アプリケーション34を運用するクライアントマシン22と、アプリケーション34を開発する開発用クライアントマシン16とが別体の場合について説明したが、クライアントマシン22と開発用クライアントマシン16とが同一であってもよい(つまり、クライアントマシン22が開発用クライアントマシン16を兼ねてもよい。)。この場合、クライアントマシン22(開発用クライアントマシン16を兼ねる)には、画面表示クライアントソフト72の他に画面デザインソフト52が組み込まれることになり、プログラマがクライアントマシン22を用いてアプリケーション34を開発する際には、画面表示クライアントソフト72を介してサーバマシン12のアプリケーション開発ソフト36を使用することになる。一方、画面表示クライアントソフト72は開発用クライアントソフト54の機能を兼ねるように設計する(すなわち、アプリケーション34を開発する際には、サーバマシン12からの開発用共通出力文字データ154に基づいてモニタ62に画面出力するとともに、入力装置66を介して行われたユーザによる入力操作Yをクライアントマシン22の種類に依存しない開発用共通入力文字データ156に変換し、第1通信回線18を介して開発用共通入力文字データ156をサーバマシン12に出力するようにプログラムする。)ことにより、クライアントマシン22に開発用クライアントソフト54を組み込む必要はない。
10…アプリケーション開発システム:12…サーバマシン:14…データベース:16…開発用クライアントマシン:18…第1通信回線:20…第2通信回線:22…クライアントマシン:23…第3通信回線:24…記憶装置:26…第1通信装置:28…第2通信装置:30…制御装置:34…アプリケーション:35…プログラム概要作成ソフト:36…アプリケーション開発ソフト:38…ミドルウェア:40…開発用モニタ:42…開発用入力装置:44…記憶装置:46…通信装置:48…制御装置:52…画面デザインソフト:54…開発用クライアントソフト:56…プログラム概要データ:58…変換プログラム:60…共通設計情報:62…モニタ:64…記憶装置:66…入力装置:68…通信装置:70…制御装置:72…画面表示クライアントソフト:74…進捗管理手段:76…進捗表:78…開発進展信号:100…画面定義情報:102…背景画像:104…共通出力文字データ:106…共通入力文字データ:110…入出力欄:112…文字等:114…文字等データ:120…オブジェクトパレット:122…テーブルフォーマット:150…開発用画面情報:152…開発用文字等データ:154…開発用共通出力文字データ:156…開発用共通入力文字データ:158…開発用背景画像:160…開発用入出力欄:200…画面設計データ:202…コード設計データ:204…データレイアウト:206…サブルーチン:208…パラメータリスト(変数表):300…共通IDマスタ:302…項目:304…共通ID:306…個別ID

Claims (4)

  1. クライアントマシンに表示する操作画面において、数値等の入出力がされる入出力欄の位置および種類を定義した画面定義情報、処理ロジックが記載されたアプリケーション、プログラム概要作成ソフト、アプリケーション開発ソフト、および開発用画面情報を有するサーバマシンと、
    前記サーバマシンからの要求に応じて、前記処理ロジックで使用するデータの入出力を行うデータベースと、
    開発用モニタ、前記画面定義情報を作成する画面デザインソフト、および開発用クライアントソフトを有しており、システムエンジニアおよびプログラマがアプリケーションの開発を行う開発用クライアントマシンと、
    前記サーバマシンと前記データベースとの間、および前記サーバマシンと前記開発用クライアントマシンとの間において相互通信をそれぞれ行う通信回線とを備えており、
    前記プログラム概要作成ソフトは、システムエンジニアからアプリケーションの設計情報を受け付けてプログラム概要データを作成し、
    前記アプリケーション開発ソフトは、前記サーバマシンの使用環境に応じて作成されており、前記アプリケーションの開発時において、前記開発用クライアントマシンに出力する開発用文字等データを作成して当該開発用文字等データおよび前記開発用画面情報を前記開発用クライアントマシンの種類に依存しない開発用共通出力文字データとして前記開発用クライアントマシンに出力するとともに、予め設定・定義された共通演算命令および共通条件式と、前記共通演算命令および共通条件式のそれぞれを前記サーバマシンの使用環境に対応した演算命令および条件式に変換するための変換プログラムを備えており、プログラマが作成した、前記共通演算命令および共通条件式を含む共通設計情報を、前記変換プログラムを用いて前記サーバマシンの使用環境に応じてコンバートすることによってアプリケーションを作成し、
    前記開発用クライアントソフトは、前記サーバマシンからの前記開発用共通出力文字データに基づいて前記開発用モニタに画面出力するとともに、前記プログラム概要データに基づいてプログラマが行う入力操作を受け付け、前記開発用クライアントマシンの種類に依存しない開発用共通入力文字データに変換し、前記通信回線を介して前記開発用共通入力文字データを前記サーバマシンに出力することを特徴とするアプリケーション開発システム。
  2. 前記サーバマシンは、更に、前記共通設計情報を構成する複数のプログラム毎の進捗状態が記載された進捗表を有する進捗管理手段を備えており、
    前記開発用クライアントマシンは、前記プログラムに対応する前記プログラム概要データが作成されたとき、予め設定された段階まで開発が進んだとき、あるいはシステムエンジニアおよびプログラマが前記開発用クライアントマシンに直接指示することにより、前記進捗管理手段に対して開発進展信号を送信し、
    前記進捗管理手段は、前記開発進展信号を受けたとき、これらの信号に対応する前記プログラムの前記進捗表における進捗状態を進展させるようになっており、
    前記開発用クライアントソフトは、前記進捗表を前記開発用モニタに表示できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション開発システム。
  3. 前記プログラム概要データは、前記画面定義情報における前記入出力欄のそれぞれに付された個別の番号が記載された画面設計データと、前記入出力欄の仕様が記載されたコード設計データと、前記データベースに蓄積されたデータの仕様が記載されたデータレイアウトと、前記アプリケーションが行うロジック処理の一部を実行し、必要なときに呼び出して使用されるサブルーチンと、前記アプリケーション内で使用されるパラメータリストとを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のアプリケーション開発システム。
  4. 前記画面設計データ、前記コード設計データ、前記データレイアウト、および前記パラメータリストで使用される各項目には、前記各データにおいて個別に付与される個別IDの他に、前記各データ間で共通である共通IDが付与されていることを特徴とする請求項3に記載のアプリケーション開発システム。
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