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JP5691882B2 - 緊急指令システム - Google Patents
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本発明は、緊急車両が災害現場に到着した時に送信する到着位置と、緊急通報時に緊急指令システムに記憶されている災害現場の位置が同じであるか否か判断し、異なる場合、緊急通報時に緊急指令システムに記憶されている災害現場の位置を緊急車両が送信した到着位置に自動的に修正する緊急指令システムである。
消防本部では、通報者から火災や救急などの緊急通報を受付ける。この緊急通報を受付けた時に、消防本部の署員は通報者から災害現場の住所や通報者の氏名などを聞いて、消防本部内の指令台にその内容を入力する。指令台は、入力された情報を基に出動隊編成を行うとともに出動指令書を作成し、出動隊編成に入っている署所や緊急車両に出動指令書を送信する。出動指令書を受信した署所や緊急車両の隊員は、出動指令書に記載されている災害現場へ出動する。災害活動が終了したら、消防本部の職員は指令台に記録されている災害現場の住所や被害状況などを基に、事案終了書を作成する。
災害現場に出動中の緊急車両は、緊急車両の動態(例えば、署所に待機している時は「待機」、災害現場に出動している時は「出動中」、災害現場に着いた時は「現場待機」など緊急車両の状態を表すもの)や現在位置などの情報を定期的に消防本部に送信する。この情報を基に消防本部は緊急車両の位置や、災害現場の状況を把握することが出来る。(特許文献1)
特開2007―150460号公報
通報者が災害現場の土地勘に乏しい場合、実際とは異なる災害現場の住所を消防本部に伝えることがある。消防本部は実際とは異なる住所で出動指令書を作成し、署所や緊急車両に送信する。この出動指令書に従って出動した隊員は、災害現場に到着した時に、災害現場と出動指令書に記載されている住所とが異なることに気づく。隊員は、到着時に無線を使って消防本部の職員に実際に出動した災害現場の住所を報告するか、災害活動終了後、署所に戻った時に実際に出動した災害現場の住所を消防本部の職員に報告していた。消防本部の職員はこの隊員の報告を受けてから、実際に出動した災害現場の住所を消防本部に入力し直す必要があった。その為、消防本部の職員の作業量が増えたり、職員による入力ミスといった人為的ミスが発生したりするおそれがあった。
そこで、本発明は、通報時に指令台に入力された通報位置と実際に出動した緊急車両の到着位置を比較し、異なる場合は、指令台に入力されている通報位置を実際に出動した緊急車両の到着位置に置き換えるシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明の緊急指令システムは、緊急車両が災害現場に到着した時、緊急車両が到着位置を消防本部に送信し、消防本部は受信した到着位置と、消防本部内に記憶されている緊急通報時に受付けた通報位置との間の距離を求め、その距離が予め設定された距離よりも長い場合は、緊急指令システムに記憶されている通報位置を緊急車両が送信した到着位置に修正するものである。
このような緊急指令システムによれば、緊急通報を受付けた後に、緊急指令システムが緊急指令システムに記憶されている通報位置を緊急車両が送信した到着位置に修正する為、消防本部の署員が実際の災害現場の位置を再入力する必要がなくなり、職員の操作の手間を省くことができる。また、消防本部の署員の入力ミスや入力漏れといった人為的ミスも防ぐことができる。
本発明の緊急指令システムの構成図である。 本発明の緊急指令システムの概略図である。 本発明の緊急指令システムのフローチャート図である。
本発明の緊急指令システムの構成について図1を基に説明する。本発明の緊急指令システムは、消防本部内の指令台と複数の緊急車両を備えている。
消防本部内の指令台は、通報者からの緊急通報の内容を指令台に入力する為の入力部1と、入力された情報を記憶し事案内容ごとに管理する事案管理部2と、前記消防本部に所属する緊急車両の動態や位置などの情報を管理する動態管理部3と、災害現場に出動する緊急車両を編成する出動隊編成作成部4と、出動指令書を作成する出動指令書作成部5と、通報位置の正誤を確認する位置判断部6と、同消防本部に所属する緊急車両と通信する為の送受信部7と、地図データを記憶し住所を検索できる地図検索部13と、上記各部を制御する制御部8とを備えている。
情報を入力する入力手段である入力部1は、消防本部の署員が消防本部内の指令台に緊急通報内容を入力するための装置である。例えば、マウスや、キーボードなどが該当する。
事案内容を管理する事案管理手段である事案管理部2は、入力部1から入力された情報を基に、通報者の氏名や、火災や救急などの災害種別や、通報場所の位置(住所や緯度、経度)や、災害に対する被害状況などの情報を記憶する装置である。なお、出動指令書を作成する出動指令書作成部5とは別のものであり、事案管理部2は終了報告書を作成する際に必要とされる情報を記憶するものである。
動態管理部3は、消防本部内の指令台が管理している全緊急車両に車両番号が割り振られ、その車両番号に少なくとも緊急車両の動態情報を紐付けした状態で記憶している。この動態管理部3が記憶している緊急車両の動態情報や出動可否などの情報は、指令台が緊急車両と通信を行うことで取得している。なお、緊急車両の動態が変化した時は、その都度更新される。この指令台と緊急車両の通信方法として、緊急車両に送受信部9を搭載し、その送受信部9と緊急指令システムの送受信部7でポーリング方式を用いた通信を行っている。なお、本発明は、これに限定するものではなく、緊急車両の動態情報や出動可否以外に、緊急車両の現在位置情報なども車両番号に紐付けした状態で記憶しても良い。
出動隊編成作成部4は、入力部1より入力された情報(通報場所の位置や、災害の種類・規模など)を基に、出動する緊急車両を選択し、隊編成を行うものである。初めに、動態管理部3から緊急車両の動態情報を取得する。次に、出動可能な緊急車両を抽出し、抽出した車両の中から、車種や現場までの走行距離、到達時刻などを考慮して出動する緊急車両を選択し、出動隊編成を行う。
出動指令書作成部5は、入力部1より入力された情報と、出動隊編成作成部4が編成した出動隊の情報に基づいて、災害場所や災害状況などを記載した出動指令書を作成するものである。
指令台の送受信部7は、出動指令書作成部5が作成した出動指令書を隊編成に組まれた隊員および緊急車両に送信するものである。また、緊急車両から送信された情報を受信することもできる。
位置判断部6は、通報者から取得した通報場所の位置と緊急車両から送信された災害場所の位置の位置情報を比較し、通報者から取得した通報場所の位置が、実際に緊急車両が出動した災害場所の位置と同じであるか否かを判断するものである。もし、異なる場合は、事案管理部2に記憶されている災害場所を通報場所の位置から緊急車両から送信された災害場所の位置に置き換えるものである。
地図検索部13は、地図データを記憶した記憶部と、住所を検索する検索部とから構成されている。住所を検索する方法としては、地図検索部13は、入力された緯度と経度に該当する位置の地図データを記憶部から抽出する。次に、抽出した地図データの中で入力された緯度と経度の位置に最も近い住所を抽出する。これにより、直近の住所を抽出することができる。
上記の消防本部の指令台内にある各手段の制御および情報の伝達を行う制御部8は、本発明の緊急指令システムの所定の機能を総合的に制御するためのソフトウェアを記憶したHDDのような記憶媒体や、そのソフトウェアによる処理を実行するためのCPUやマイコンなどの処理装置を備え、これと接続された消防本部内の各部の制御を行っている。
一方、緊急車両は、消防本部の指令台や所属する署所と通信する為の送受信部9と、自車両の現在位置(緯度や経度)を取得する位置取得部10と、自車両の動態を設定する動態設定部11とを備えている。
緊急車両の送受信部9は、消防本部の指令台と通信するものである。この送受信部9を使って、緊急車両の隊員は指令台から送信された出動指令書を受信することができる。また、緊急車両の隊員は送受信部9を使って、消防本部の指令台に対して緊急車両の現在の動態や現在位置などの情報を送信できる。
位置取得部10は、緊急車両の現在位置を測定するものである。現在位置を測定する為に、GPSを用いている。なお、本発明はGPSに限定したものではなく、複数の基地局から送信される電波を利用して、各基地局までの距離から現在位置を算出するなど他の方法で測定しても良く、自車両の現在位置が測定できれば良い。
動態設定部11は、自車両の動態を設定するためのものである。緊急車両の隊員が動態を変更することで、動態を設定することができる。送受信部9を介して消防本部の指令台に動態情報が送信されることで、消防本部は緊急車両の動態を把握することができる。
緊急車両にある制御部12は、緊急車両内にある各部の制御および情報の伝達を行うものである。
本発明の緊急指令システムは、以上の各構成を備えている。以下に、本発明の緊急指令システムが通報者から緊急通報を受付けてから、緊急車両が災害現場に到着し、災害地点の位置情報を更新するまでの手順についてフローチャートを基に説明する。なお、本実施例では、通報位置と緊急車両が到着した災害位置が異なる場合を例として以下に説明する。なお、この手順は、緊急通報を受付けた後は、緊急車両が災害位置を送信する毎に、適宜繰り返される。
まず初めに、緊急通報を受付けてから出動指令書を送信するまでの手順について説明する。通報を受付けた消防本部の署員は、通報者から詳細な災害状況(通報者の氏名や災害種別、通報場所など)を聞き取り、入力部1を使って聞き取った情報を指令台に入力する。事案管理部2は、入力部1から入力された情報を基に、通報者の氏名や、火災や救急などの災害種別や、通報場所の位置(住所や緯度、経度)や、災害に対する被害状況などの情報を記憶する。
入力部1から入力された通報場所の位置を基に、出動隊編成作成部4は災害現場に出動する緊急車両を選択することで出動隊編成を行う。最初に出動隊編成では、出動隊編成作成部4が動態管理部3から各緊急車両の動態情報を取得する。次に、取得した各緊急車両の動態情報から出動可能な緊急車両を選択する。選択した出動可能な緊急車両の中から、車種や現場までの走行距離、到達時刻などを基に、出動する緊急車両を選択する。以上の作業が、緊急通報に対する出動隊編成である。
出動隊編成作成部4による出動隊編成が完了すると、出動指令書作成部5は、入力部1から入力された情報に基づいて、災害場所や災害状況などを記載した出動指令書を作成する。そして、指令台の送受信部7が、出動指令書作成部5が作成した出動指令書を出動隊編成に組まれた緊急車両と、その緊急車両が所属する署所に対して送信する。出動指令書を受信した緊急車両の隊員は、出動指令書に記載されている出動先である災害現場に向けて出動する。
次に、緊急車両が出動指令書を受け取って災害現場に到着した以降の手順について、図3のフローチャートを基に以下に説明する。災害現場に到着した緊急車両の隊員は、緊急車両の動態を「現場待機」に変更する。緊急車両の動態が「現場待機」に変更された後、緊急車両の位置取得部10が緊急車両の到着位置を測定する。測定して得られた到着位置と緊急車両の現在の動態(「現場待機」)をまとめて、緊急車両の送受信部9を介して消防本部の指令台に送信する。
指令台は、指令台の送受信部7で受信した緊急車両の動態が「現場待機」であるか否かを確認する(ST1)。緊急車両の動態が「現場待機」である場合ST2に移動し、緊急車両の動態が「現場待機」でない場合本フローチャートの処理を終了する(END)。本実施例では、緊急車両の動態が「現場待機」である為、ST2に移動する。
ST2では、同一事案内の他の緊急車両からも「現場待機」の動態を受信しているか否かを確認する。他の緊急車両から「現場待機」を受信していない場合、制御部8は「現場待機」を送信した緊急車両が活動している災害事案を事案管理部2から読み出し、次のステップであるST3に移動する。一方、他の緊急車両から「現場待機」を受信していた場合、制御部8は「現場待機」を送信した緊急車両について動態管理部3で管理されている車両の情報を読み出し、同緊急車両の動態を「現場待機」に更新する。更新した後、制御部8は本フローチャートの処理を終了させる(END)。なお、同一事案内の他の緊急車両から「現場待機」の動態を受信しているか否かは以下の手順で確認できる。初めに、動態を送信した緊急車両が活動している出動隊の情報を読み出す。次に、読み出した出動隊の情報に含まれる他の緊急車両を読み出す。そして、読み出した緊急車両の動態を動態管理部3から読み出す。以上の手順で、他の緊急車両から「現場待機」の動態を受信しているか否かを確認することが出来る。
ST3では、制御部8が災害事案を読み出した後、制御部8は読みだした災害事案に記憶されている通報位置を位置判断部6に出力する。さらに、制御部8は、送受信部7で受信した緊急車両の到着位置も位置判断部6に出力する。位置判断部6は、入力された災害事案に記憶されている通報位置の位置情報と、緊急車両の到着位置の位置情報から、二点間の直線距離を算出する。直線距離を算出した後は、ST4に移動する。
通報位置と緊急車両の到着位置の二点間の直線距離の算出する方法としては、通報位置の緯度と経度に該当する平面直角座標系の(X1,Y1)を算出する。同様に、緊急車両の到着位置の緯度と経度に該当する平面直角座標系の(X2,Y2)を算出する。算出した(X1,Y1)と(X2,Y2)から直線距離を算出することが出来る。
位置判断部6には、通報位置と緊急車両の到着位置が異なっていても、災害現場での“緊急”、“救急”などの業務に支障のない距離を、補正距離として予め設定している。例えばこの距離を50mと設定しても良く、本発明では、業務内容に応じて適宜変更しても良い。
次に、ST4では、位置判断部6は、算出した直線距離が予め設定した補正距離よりも長いか否かを判断するする。もし、算出した直線距離が予め設定した補正距離以上の場合は、位置判断部6は災害事案に入力されている通報位置は実際に出動した位置とは異なると判断し、ST5に移動する。もし、算出した直線距離が予め設定した補正距離未満の場合は、位置判断部6は災害事案に入力されている通報位置は実際に緊急車両が出動した位置と同じ位置であると判断し、本フローチャートの処理を終了する(END)。本実施例では、通報位置と緊急車両の到着位置が異なるものとして、算出した直線距離が予め設定した補正距離よりも長くなり、ST5に移動する。
ST5で、位置判断部6が緊急車両から送信された到着位置を基に、指令台にある地図検索部13を用いて住所を検索する。位置判断部6は、地図検索部13に到着位置である緯度と経度を入力する。地図検索部13は、記憶されている地図データを検索することで、入力された緯度と経度に最も近い直近の住所を抽出する。地図検索部13が抽出した住所を位置判断部6に出力し、ST6に移動する。
ST6で、位置判断部6は、到着位置の座標と検索で抽出された住所を災害事案に入力されている通報位置の座標と直近住所に置き換える。これにより、緊急車両の到着位置に自動的に置き換えることができる。そして、本フローチャートを終了する(END)。
災害活動が終了した後、消防本部の職員は、事案管理部2に記憶されている情報を基に事案終了書を作成する。本発明の緊急指令システムにより、仮に出動指令書に記載されていた通報位置が間違えていても、事案管理部2に記憶されている災害場所の位置は、緊急車両から送信された実際に出動した位置に修正されている。よって、消防本部の職員は手作業で事案管理部2に記憶されている通報位置を修正する必要がなく、作業量が増えることがない。
1 入力部
2 事案管理部
3 動態管理部
4 出動隊編成作成部
5 出動指令書作成部
6 位置判断部
7 送受信部
8 制御部
9 送受信部
10 位置取得部
11 動態設定部
12 制御部
13 地図検索部

Claims (2)

  1. 消防本部が緊急通報を受付けて、各緊急車両に出動指令を送信する緊急指令システムであって、
    前記消防本部は、
    通報時に受付けた通報位置を含む事案内容を記憶する事案管理手段と、
    前記緊急車両から送られる災害現場の位置情報を受信する受信手段と、
    前記災害現場の位置と前記通報位置との間の距離を算出し、算出した距離が予め設定された距離よりも長いか否かを判断し、前記算出した距離が予め設定された距離よりも長い場合、前記事案管理手段に記憶されている前記通報位置を、前記災害現場の位置に置き換える位置判断手段とを備えることを特徴とする緊急指令システム。
  2. 前記位置判断手段は、同一事案内で最初に受信した災害現場の位置情報を用いて比較判断することを特徴とする請求項1に記載の緊急指令システム。
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