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JP5694036B2 - 屋外設置物の設置用金物 - Google Patents
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Description

この発明は、太陽電池パネルなどの屋外設置物を陸屋根などの木造住宅の屋外水平部に設置するにあたって用いられる金物に関する。
住宅の屋根に太陽電池パネルなどの屋上設置物を設置するにあたっては、これを載置する架台を建物側に固定するための金物を建物側に備えさせる必要がある。従来、鉄筋コンクリート構造の住宅用のこうした金物は存在しているが、木造住宅における陸屋根用のものなどは存在していない。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、木造住宅の屋外水平部に太陽電池パネルなどの屋外設置物を適切に設置し得る金物を提供する点にある。
前記課題を解決するために、この発明にあっては、屋外設置物の設置用金物を、屋外設置物を支持するために木造住宅の屋外水平部に造作される壁状突出部に備えられるこの屋外設置物の設置用金物であって、
前記壁状突出部を構成する柱材に支持される水平材に穿設された縦貫通孔に下方から挿通されるボルト体と、
このボルト体における前記縦貫通孔から突き出される箇所にネジつけられてこのボルト体の頭部との間で前記水平材を挟持する中間ナット体と、
前記ボルト体における中間ナット体から突き出される箇所にネジつけられてこの中間ナット体との間で前記屋上設置物の固定金物を挟持する上部ナット体とを備えてなると共に、
前記中間ナット体は、スリーブ状をなし、その上端側の内側に前記ボルト体に対する雌ネジ部を有し、その下端とこの雌ネジ部との間を無ネジ部とし、さらに、前記雌ネジ部と前記下端との間に防水用接着剤の注入孔を有すると共に、この注入孔と前記雌ネジ部との間に防水用接着剤の流出孔を有しているものとした。
壁状突出部を構成する水平材の縦貫通孔に前記ボルト体を挿通した後、このボルト体における前記縦貫通孔から上方に突き出される箇所に前記中間ナット体をネジつけることで、前記壁状突出部に設置用金物が備えられるようにすることができる。この状態から中間ナット体の前記注入孔より防水用接着剤をこれが前記流出孔から流れ出るまでこの中間ナット体内に注入することで、流出孔よりも下方において中間ナット体とボルト体との間の空隙及びボルト体と縦貫通孔との間の空隙を前記防水用接着剤で満たすことができ、これにより中間ナット体の上端側からの雨水の侵入を防ぐことができる。また、かかる防水用接着剤により設置用金物と水平材とを強固に一体化させることができると共に、経時的に水平材の収縮などが生じてもそれが水平材と設置用金物との取り付け状態にできるだけ影響を及ぼさないようにすることができ、さらに、ボルト体と中間ナット体との螺合状態も安定的に維持させることができる。
かかる設置用金物をさらに、天板部と側板部とを有して下面を開放させると共に、天板部にボルト体の挿通孔を備え、上部ナット体の締め込みにより屋上設置物の固定金物と中間ナット体との間で挟持されるカバー体を備えてなるものとしておくこともある。かかるカバー体を含んで設置用金物を構成させた場合、かかるカバー体により横方向からふき込まれる雨水の侵入を効果的に防止することができる。
この発明にかかる設置用金物は、木造住宅の屋外水平部に形成される壁状突出部に、雨水の浸入を効果的に防止した状態で、強固かつ安定的に備えさせることができ、よってかかる屋外水平部に太陽電池パネルなどの屋外設置物を適切に設置可能とするものである。
図1は実施の形態にかかる設置用金物の使用状態を示した断面構成図である。 図2は図1の要部を拡大して示した断面構成図である。 図3は実施の形態にかかる設置用金物の断面図である。 図4はカバー体を含んで構成される設置用金物の使用状態を示した断面構成図である。
以下、図1〜図4に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる設置用金物Jは、太陽電池パネルや看板などの屋外設置物を陸屋根、ベランダ、バルコニーなどの木造住宅の屋外水平部Rに設置するにあたって用いられるものである。より具体的には、かかる設置用金物Jは、前記屋外設置物を支持するために木造住宅の屋外水平部Rに造作される壁状突出部Fに備えられると共に、この壁状突出部Fの天端Faから突き出される箇所には屋上設置物の固定金物Paが取り付けられるようになっている。屋外設置物が太陽電池パネルである場合には、設置用金物Jの前記箇所には、かかる太陽電池パネルのパネル本体(図示は省略する。)の架台Pの固定金物Pa(架台ベースなどと称される。)が取り付けられる。
前記壁状突出部Fは、水平材Fcと、これを支える柱材Ffとからなる構造体Fbにより形成されるようになっている。図示の例では、かかる構造体Fbは、上下の水平材Fcと、両者の間に介在される左右および中間の柱材Ffとにより構成されている。図示の例では、かかる構造体Fbの下側の水平材Fcを、木造住宅の陸屋根を構成する梁Bに止着した後、構造体Fbの側部及び天端を木製の屋根下地材Fgで覆い、その表面にFRP防水による防水仕上げ層Fhを形成させることで、屋外水平部Rに前記壁状突出部Fを形成させるようにしている。設置用金物Jは、前記構造体Fbを構成するに先だって上側の水平材Fcに取り付けられる。図示の例では、このように取り付けられる設置用金物Jにおける壁状突出部Fの天端Faから突き出される箇所には、後述の中間ナット体2の上端面より上方を除いて、前記防水仕上げ層Fhが形成されるようになっている。
この実施の形態にかかる設置用金物Jは、ボルト体1と、中間ナット体2と、上部ナット体3とを備えてなる。
ボルト体1は、前記壁状突出部Fを構成する上側の水平材Fcに穿設された縦貫通孔Fdに下方から挿通される。ボルト体1は、雄ネジ部を持った軸部1aと、この軸部1aの一端に形成された円板状の頭部1bとを有している。
図示の例では、前記上側の水平材Fcには、軸部1aを通すが頭部1bを通さない大きさの縦貫通孔Fdが形成されている。水平材Fcの下部には、頭部1bを納める深さと大きさを備えた凹所Feが形成されており、縦貫通孔Fdの下側の孔口はこの凹所Feに連通している。図示の例では、ボルト体1の軸部1aの基部には、周回テーパー部1cが形成されている。この周回テーパー部1cは頭部1bの側に向かうに連れて拡径となるように構成されており、その最大径は縦貫通孔Fdの孔径よりも大きくなっている。
中間ナット体2は、前記ボルト体1における前記縦貫通孔Fdから突き出される箇所にネジつけられてこのボルト体1の頭部1bとの間で前記上側の水平材Fcを挟持する。それと共に、この中間ナット体2は、スリーブ状をなし、その上端2a側の内側に前記ボルト体1に対する雌ネジ部2cを有し、その下端2bとこの雌ネジ部2cとの間を無ネジ部2dとし、さらに、前記雌ネジ部2cと前記下端2bとの間に防水用接着剤(図示は省略する。)の注入孔2eを有すると共に、この注入孔2eと前記雌ネジ部2cとの間に防水用接着剤の流出孔2gを有している。
図示の例では、中間ナット体2の外径はボルト体1の頭部1bの径と略等しくなっている。中間ナット体2の無ネジ部2dはボルト体1の軸部1aの径よりも内径を大きくしている。中間ナット体2の下端面には、無ネジ部2dの穴口を縁取る周回突条部2hが形成されている。この周回突条部2hの外側面には、この周回突条部2hの基部に向かうに連れて拡径となるテーパー面2iとなっており、このテーパー面2iによって周回突条部2hの最大径は縦貫通孔Fdの孔径よりも大きくなっている。また、図示の例では、前記注入孔2eにおける孔口部は防水用接着剤を注入しやすいように外方に向かうに連れて孔径を大きくするすり鉢状をなしている。
上部ナット体3は、前記ボルト体1における中間ナット体2から突き出される箇所にネジつけられてこの中間ナット体2との間で前記屋上設置物の固定金物Paを挟持する。
図示の例では、上部ナット体3は六角ナット状を呈している。固定金物Paは、ボルト体1の軸部1aを通す貫通孔Pcを備えた水平板部Pbと、左右側板部Pd、Pdと、この側板部Pdの上端から外側に突き出す鍔板部Peとを有しており、架台Pに対して鍔板部Peをもって固定されるようになっている。図示の例では、固定金物Paの前記貫通孔Pcにボルト体1の軸部1aを通した状態から、この軸部1aに上部ナット体3をネジつけることで、この上部ナット体3と中間ナット体2の上端との間で固定金物Paを挟持するようになっている。図中符号4はワッシャーであり、符号5はスプリングワッシャーである。
壁状突出部Fを構成する水平材Fcの縦貫通孔Fdに前記ボルト体1を挿通した後、このボルト体1における前記縦貫通孔Fdから上方に突き出される箇所に前記中間ナット体2をネジつけることで、前記壁状突出部Fに設置用金物Jが備えられるようにすることができる。この状態から中間ナット体2の前記注入孔2eより防水用接着剤をこれが前記流出孔2gから流れ出るまでこの中間ナット体2内に注入することで、流出孔2gよりも下方において中間ナット体2とボルト体1との間の空隙及びボルト体1と縦貫通孔Fdとの間の空隙を前記防水用接着剤で満たすことができ、これにより中間ナット体2の上端側からの雨水の侵入を防ぐことができる。また、かかる防水用接着剤により設置用金物Jと水平材Fcとを強固に一体化させることができると共に、経時的に水平材Fcの収縮などが生じてもそれが水平材Fcと設置用金物Jとの取り付け状態にできるだけ影響を及ぼさないようにすることができ、さらに、ボルト体1と中間ナット体2との螺合状態も安定的に維持させることができる。
この実施の形態にあっては、前記ボルト体1の周回テーパー部1cと前記中間ナット体2のテーパー面2iとにより、前記水平材Fcの縦貫通孔Fdにボルト体1の軸部1aを挿通した状態からこの軸部1aに中間ナット体2をネジつけると、縦貫通孔Fd内に押し込まれる前記周回テーパー部1c及びテーパー面2iの案内によりボルト体1の中心軸を縦貫通孔Fdの孔軸に一致させるようにして前記水平材Fcに設置用金物Jを備え付けることができる。すなわち、この実施の形態にかかる設置用金物Jによれば、水平材Fcへの縦貫通孔Fdの穿設位置が正確であれば、隣り合う設置用金物J間に格別の配慮をすることなく所期の距離が正確に開けられるようにして、かかる水平材Fcに複数の設置用金物Jを備え付けさせることができる。また、これにより、水平材Fcの縦貫通孔Fdとボルト体1との間に、ボルト体1の軸部1aの全周に亘って前記空隙を均一に形成させることができ、前記のように注入される防水用接着剤をボルト体1の軸部1aの全周に偏り無く巡らせて雨水の浸入を適切に防ぐことができる。
図4は、以上に説明した設置用金物Jにさらに、カバー体6を備えさせた例を示している。かかるカバー体6は、天板部6aと側板部6cとを有して下面を開放させると共に、天板部6aにボルト体1の挿通孔6bを備え、上部ナット体3の締め込みにより屋上設置物の固定金物Paと中間ナット体2との間で挟持されるようになっている。図示の例では、かかるカバー体6は、筒下端を前記のように開放させた短寸の円筒状を呈しており、閉塞された筒上端の中央に前記挿通孔6bを備えてなる。カバー体6の側板部Pdの上下寸法は、このカバー体6を前記のように固定金物Paと中間ナット体2との間で挟持した状態において、この側板部Pdの下端と壁状突出部Fの天端Faとの間に間隔xが形成されるように設定される。かかるカバー体6を含んで設置用金物Jを構成させた場合、かかるカバー体6により横方向からふき込まれる雨水の侵入を効果的に防止することができる。カバー体6と壁状突出部Fの天端Faとの間には前記間隔xが形成されることから、設置用金物Jの突きだし基部での防水仕上げ層Fhの状態のチェックは容易であり、この箇所での防水仕上げ層Fhに切れなどが生じている場合にはその再施工を容易になすことができる。
1 ボルト体
1b 頭部
2 中間ナット体
2c 雌ネジ部
2d 無ネジ部
2e 注入孔
2g 流出孔
3 上部ナット体
F 壁状突出部
Fc 水平材
Ff 柱材

Claims (2)

  1. 屋外設置物を支持するために木造住宅の屋外水平部に造作される壁状突出部に備えられるこの屋外設置物の設置用金物であって、
    前記壁状突出部を構成する柱材に支持される水平材に穿設された縦貫通孔に下方から挿通されるボルト体と、
    このボルト体における前記縦貫通孔から突き出される箇所にネジつけられてこのボルト体の頭部との間で前記水平材を挟持する中間ナット体と、
    前記ボルト体における中間ナット体から突き出される箇所にネジつけられてこの中間ナット体との間で前記屋上設置物の固定金物を挟持する上部ナット体とを備えてなると共に、
    前記中間ナット体は、スリーブ状をなし、その上端側の内側に前記ボルト体に対する雌ネジ部を有し、その下端とこの雌ネジ部との間を無ネジ部とし、さらに、前記雌ネジ部と前記下端との間に防水用接着剤の注入孔を有すると共に、この注入孔と前記雌ネジ部との間に防水用接着剤の流出孔を有していることを特徴とする屋外設置物の設置用金物。
  2. 天板部と側板部とを有して下面を開放させると共に、天板部にボルト体の挿通孔を備え、上部ナット体の締め込みにより屋上設置物の固定金物と中間ナット体との間で挟持されるカバー体を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の屋外設置物の設置用金物。
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