JP5699424B2 - 抗変性アルブミン抗体、当該抗体の製造方法、およびその利用 - Google Patents
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(a)変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程。
(a)変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程;
(c)上記工程(b)で得られた変性アルブミンをニワトリに免疫する工程;
(d)上記工程(c)で免疫したニワトリから変性アルブミンに特異的に結合するファージ抗体を得る工程;
(e)上記工程(d)で得られたファージ抗体のうち、正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体を選抜する工程。
(a)変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程;
(c)上記工程(b)で得られた変性アルブミンをニワトリに免疫する工程;
(d)上記工程(c)で免疫したニワトリから変性アルブミンに特異的に結合する抗体を得る工程;
(e)上記工程(d)で得られた抗体のうち、正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体を選抜する工程。
(d)上記免疫したニワトリから変性アルブミンに特異的に結合するファージ抗体を得る工程;
(e)上記工程(d)で得られたファージ抗体のうち、正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体を選抜する工程。
(a)変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程。
本発明に係る抗体は、変性アルブミンに特異的に結合し、且つ正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体である。本明細書において、上記「抗体」は、免疫グロブリン(IgA、IgD、IgE、IgY、IgG、IgMおよびこれらのFabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fcフラグメント)を意味し、例えば、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、抗イディオタイプ抗体、キメラ化抗体、ヒト化抗体等の二価抗体;一本鎖可変領域断片(single chain FV(scFv))等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されない。
本発明に係る抗体の製造方法は、変性アルブミンに特異的に結合する抗体を製造する方法であって、(a)変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程と、(b)上記工程(a)で得られた試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程と、(c)上記工程(b)で得られた変性アルブミンをニワトリに免疫する工程と、(d)上記工程(c)で免疫したニワトリから変性アルブミンに特異的に結合する抗体を得る工程と、(e)上記工程(d)で得られた抗体のうち、正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体を選抜する工程と、を含むことを特徴としている。上記「抗体」は、一本鎖可変領域断片または二価抗体であることが好ましい。以下に、それぞれの工程について説明する。
工程(a)は、変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程である。変性アルブミンを含有する尿であるか否かを確認する方法については、上記の「1.本発明に係る抗体」で説明したとおりである。変性アルブミンを含有する尿であれば、採取元の個体の性別、年齢、人種等は特に限定されない。
工程(b)は、上記工程(a)で得られた試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程である。正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去した試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る方法としては、変性アルブミンを精製することができれば特に限定されない。例えば、イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、サイズ排除クロマトグラフィー等によって変性アルブミンを得ることができる。中でも、サイズ排除クロマトグラフィーを行なうことが好ましい。クロマトグラフィーの条件は、用いるカラムの種類、移動相の種類、流速、サンプルのアプライ量等に応じて適宜設定することができる。
工程(c)は、上記工程(b)で得られた変性アルブミンをニワトリに免疫する工程である。変性アルブミンをニワトリに投与する方法は特に限定されない。例えば、変性アルブミンを腹腔内に投与してもよいし、変性アルブミンを静脈内に投与してもよい。また、変性アルブミンの免疫原性を高める観点から、初回免疫は、変性アルブミンと免疫賦活剤とを等量混合して投与することが好ましい。上記「免疫賦活剤」としては、例えば、完全フロイントアジュバント、不完全フロイントアジュバント、水酸化アルミニウムゲルアジュバント等のこの分野で通常用いられるものを利用することができる。
工程(d)は、上記工程(c)で免疫したニワトリから変性アルブミンに特異的に結合する抗体を得る工程である。変性アルブミンに特異的に結合する抗体を得る方法は特に限定されない。例えば、モノクローナル抗体を作製する方法(特開2005−278633号公報の記載を参照)、ファージディスプレイ法によりニワトリ型ファージ抗体を作製する方法(特許3908257号公報の記載を参照)等によって製造することができる。後述する実施例では、簡便且つ効率よく抗体を製造できることから、ファージディスプレイ法を用いている。
工程(e)は、上記工程(d)で得られた変性アルブミンに特異的に結合する抗体のうち、正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体をさらに選抜する工程である。
(a)変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からクロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程。
本発明に係るキットは、試料中に含まれる変性アルブミンを検出するためのキットであって、少なくとも本発明に係る抗体を備えている。本発明に係る抗体については、「1.本発明に係る抗体」で説明したとおりであるので、ここでは省略する。
本発明に係る変性アルブミンを検出する方法は、試料中に含まれる変性アルブミンを検出する方法であって、本発明に係る抗体と、試料とを反応させる工程を含む。本発明に係る抗体については、「1.本発明に係る抗体」で説明したとおりであるので、ここでは省略する。上記「試料」としては、特に限定されるものではないが、尿であることが好ましい。
本発明に係る腎疾患の発症または発症の可能性を検出する方法は、本発明に係る抗体と、尿とを反応させる工程を含む。本発明に係る抗体については、「1.本発明に係る抗体」で説明したとおりであるので、ここでは省略する。
(1)尿検体の再調製
特許文献1に記載のHPLC法を用いて、変性アルブミンが含まれていることを予め確認した尿検体200mLを準備した。まず、検体中に浮遊している未溶解物を溶解させた。具体的には、遠心装置KN−70(久保田製作所社製)を用い、約25℃、3,000rpm(1210×g)で10分間遠心分離を行ない、検体中に浮遊している未溶解物を沈殿させ、上清を回収した。沈殿物に1.5M Tris−HCl緩衝液(pH8.8)を20mL加え、沈殿を溶解させた後、回収した上清を再度混合させることにより220mLの尿検体を調製した。
次いで、後述する抗体カラムの通過を効率よく行なうために、濃縮器具を用いて上記「(1)尿検体の再調製」で調製した尿検体を濃縮した。濃縮器具は、アミコンウルトラ−15(MILLIPORE社製、24本入り、型番:UFC9 030 24)を用いた。濃縮中には、検体の量と同じ量の1.5M Tris−HCl緩衝液(pH8.8)を添加した。濃縮作業は2回行なった。最終的な検体量は5mLとした。
次いで、上記「(2)検体の濃縮」で得られた尿検体から正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去するための抗体カラムを作製した。
次いで、上記「(3)正常アルブミンおよびトランスフェリン除去用抗体カラムの作製」で作製したカラムに、上記「(2)検体の濃縮」で調製した尿検体を通過させて、尿検体中に含まれる正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去した。
次いで、上記「(4)正常アルブミンおよびトランスフェリンの除去」で得られた尿検体をHPLC法によってさらに精製した。具体的には、HPLCのカラムは、球状シリカ剤を充填したカラムを用い、移動相は、リン酸緩衝液(pH7.0)を用いた。尿検体のアプライ量100μL、流速0.5mL/minの条件で、アプライ開始から5分20秒から6分までの区画を約0.3mL回収した。この区画には、変性アルブミンが多く含まれていると推測された。この作業を180回行なうことにより、約50mLの精製尿検体を得た。得られた精製尿検体約50mL中に含まれるタンパク質量をHPLC法によって定量した。その結果、精製尿検体50mL中に含まれるタンパク質の総量は、3.16mgであった。
次いで、上記「(5)HPLC法による精製およびタンパク質の定量」で得られた精製尿検体における、変性アルブミン以外のタンパク質の含有量を測定した。具体的には、α2−グリコプロテインの量をELISA法により定量した。ELISA法は、ASSAYPRO社製のAssaymax Human alpha 2-HS-glycoprotein ELISA Kit(製品名)を用いて行った。
次いで、上記「(5)HPLC法による精製およびタンパク質の定量」で得られた精製尿検体に含まれる変性アルブミンの純度を確認した。具体的には、Native−PAGE法によって電気泳動を行った後に、メンブレンに転写を行ない、得られたメンブレンをCBB染色を行なうことにより確認した。転写は、BIORAD社製のTrans-BlotR SD Semi-Dry Electrophoretic Transfer Cell(製品名)を用いた。
レーン2:精製尿検体(0.5μg)
レーン3:正常アルブミン(和光純薬工業株式会社製、製品名:アルブミン、ヒト血清由来)(1.5μg)
レーン4:トランスフェリン(メルク社製、製品名:Apotransferrin)(1.5μg)
レーン5:α2−グリコプロテイン(SIGMA-ALDRICH社製、製品名:α2-hs-Glycoprotein from human plasma)(1.5μg)
レーン6:分子量マーカー(インビトロジェン社製、製品名:NativeMark Unstained Protein Standard) 5μL
図2に示されるように、アルブミンと同じの分子量付近に単一のバンドが確認された。このバンドは、分子量から変性アルブミンであると推測された。図2の結果から、精製尿検体に含まれる変性アルブミンの純度は比較的高いことが確認できた。
(2−1)変性アルブミンの免疫
1ヶ月齢のニワトリ3羽(A、B、およびC)に一次免疫を行った。一次免疫は、1個体あたり185μgの変性アルブミンを免疫賦活剤(製品名:Alum、ナカライテスク社製)と共に腹腔内に投与した。
ニワトリ型ファージ抗体の作製は、特許3908257号公報に記載の方法に準じて行った。
固相抗原:変性アルブミン、ヒト血清アルブミン(HSA)、25% Block Ace(陰性対照)、0.5% BSA(陰性対照)
一次反応:各パニングサイクル培養上清サンプル(ファージ抗体)、2×YT培地(陰性対照)、PBS(陰性対照)
二次反応:HRP標識 抗ニワトリIgG Fab
発色基質:OPD
発色時間:3分間(変性アルブミン)、10分間(対照抗原)。
固相抗原:変性アルブミン、ビオチン化変性アルブミン、HSA、ビオチン化HSA、トランスフェリン、α2−グリコプロテイン、0.5% BSA(陰性対照)
一次反応:大腸菌の培養上清、免疫ニワトリ血清(×200)(陽性対照)、4thパニング液(陽性対照)、2×YT培地(陰性対照)、PBS(陰性対照)
二次反応:HRP標識 抗ニワトリIgG Fab
発色基質:OPD
発色時間:3分(変性アルブミン)、10分(ヒト血清アルブミン、トランスフェリン、α2−グリコプロテイン、25% Block Ace、0.5% BSA)
ELISAの結果、11クローンの反応性のあるクローンが得られた。これらの各クローンについてシーケンス解析を行ったところ、4クローン(クローン名:M1、M4、M5、2M7)に収束していた。
固相抗原:変性アルブミン、ヒト血清アルブミン、トランスフェリン、α2−グリコプロテイン、断片化アルブミン(色素入り)、断片化アルブミン(尿素入り)、0.5% BSA(陰性対照)
一次反応:可溶型scFv抗体(培養上清)、免疫ニワトリ血清(×200)(陽性対照)、2×YT培地(陰性対照)、PBS(陰性対照)
二次反応:HRP標識 抗ニワトリIgY Fab
発色基質:OPD
発色時間:5分間
なお、固相抗原として用いた「断片化アルブミン」は、トリプシン処理によって調製したものを用いた。
上記「(2−2)ファージ抗体の作製」で得られた4種類の変性アルブミンに結合する可溶型scFv抗体について、組換えニワトリ型二価抗体を作製した。組換えニワトリ型二価抗体の作製は、国際公開第2006/093080号パンフレットに記載の方法に準じて行った。以下にクローン名M1−1についての一例を説明する。
軽鎖遺伝子は、抗変性アルブミンファージ抗体M1−1の発現用プラスミドを鋳型としてPCRにより調製した。
l(final conc.1.6mM);プライマー(10μM)各2.5μL(final conc.0.5μM);鋳型DNA1μL;KOD−plus(東洋紡株式会社製)1μLであり、最終的に蒸留水で50μLにメスアップした。また反応は、(1)94℃、2分間;(2)94℃、15秒間;(3)55℃、30秒間;(4)68℃、2分間の条件で、(1)の後、(2)〜(4)を30サイクル行なった。
重鎖可変領域遺伝子は、抗変性アルブミンファージ抗体M1−1の発現用プラスミドを鋳型としてPCRにより調製した。
pcCKL−M1−1およびpcDHF−M1−1(各0.25μg)を、約1.2×105個のチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞((財)ヒューマンサイエンス振興財団)に、形質転換用試薬(製品名:PolyFect Transfection Reagent、Qiagen社製)を用いて形質転換した。形質転換の方法については、操作マニュアルにしたがって行なった。
固相抗原:変性アルブミン、ヒト血清アルブミン、トランスフェリン、α2−グリコプロテイン、断片化アルブミン(色素入り)、断片化アルブミン(尿素入り)、0.5% BSA(陰性対照)
一次反応:各クローンの培養上清、クローニング前の培養上清(陽性対照)、免疫ニワトリ血清(×200)(陽性対照)、10%FBS/F12培地(陰性対照)
二次反応:HRP標識 抗ニワトリIgG H+L
発色基質:OPD
発色時間:5分間(変性アルブミン)、10分間(変性アルブミン以外の抗原)
結果を図4に示す。図4は、ニワトリ型二価抗体の反応性を確認したELISAの結果を表す図である。図4の(a)はM1−1クローン、(b)はM4−4クローン、(c)はM5−2クローン、(d)は2M7−2クローンの結果を表す。図4(a)〜(d)に示すように、総てのクローンの培養上清で、クローニング前と比較して、変性アルブミンに対する反応性が上昇することを確認した。
上記「2.ニワトリ型抗体の取得」で得られた抗体の反応性を従来公知のドットブロット法により評価した。抗原は、上記「1.変性アルブミンの調製」で精製した変性アルブミンを含有する精製尿検体(濃度:300、100、50、30、10mg/L)、および正常アルブミン(和光純薬工業株式会社製、濃度:300、100、50mg/L)を用いた。また、一次抗体としては、上記「2.ニワトリ型抗体の取得」で得られた抗体、またはビオチン標識正常アルブミン抗体(American-Qualex社製)を用いた。また、上記「2.ニワトリ型抗体の取得」で得られた抗体に対する二次抗体としては、アルカリホスファターゼ標識抗IgY抗体(SIGMA-ALDRICH社製、製品名:Anti-Chicken IgY (IgG) (whole molecule)-Alkaline Phosphatase antibody produced in rabbit)を用いた。一方、ビオチン標識正常アルブミン抗体に結合するための発色用酵素としては、ストレプトアビジン標識アルカリホスファターゼ(CEDARLANE LABORATORIES LTD社製、製品名:Streptavidin)を用いた。
レーン2:100mg/L 精製尿検体
レーン3:50mg/L 精製尿検体
レーン4:30mg/L 精製尿検体
レーン5:10mg/L 精製尿検体
レーン6:300mg/L 正常アルブミン
レーン7:100mg/L 正常アルブミン
レーン8:50mg/L 正常アルブミン
次にDSファーマ社製のブロックエース(製品名)を4%に調製したものをメンブレンに塗布し、塗布後1時間放置することによりブロッキング処理を行った。
Claims (10)
- 変性アルブミンに特異的に結合し、
且つ正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体であり、
下記の(a)および(b)の工程を含む方法によって得られた変性アルブミンをニワトリに免疫して得られたことを特徴とする抗体:
(a)抗体未結合プロテインG−セファロース(登録商標)ビーズの層、トランスフェリン抗体結合ビーズの層、及び、正常アルブミン抗体結合ビーズの層を体積比が1:1:1となるように積層したカラムにより、変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からサイズ排除クロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程。 - 下記の(a)〜(e)の工程を含む製造方法によって得られたことを特徴とする請求項1に記載の抗体:
(a)抗体未結合プロテインG−セファロース(登録商標)ビーズの層、トランスフェリン抗体結合ビーズの層、及び、正常アルブミン抗体結合ビーズの層を体積比が1:1:1となるように積層したカラムにより、変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からサイズ排除クロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程;
(c)上記工程(b)で得られた変性アルブミンをニワトリに免疫する工程;
(d)上記工程(c)で免疫したニワトリから変性アルブミンに特異的に結合するファージ抗体を得る工程;
(e)上記工程(d)で得られたファージ抗体のうち、正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体を選抜する工程。 - 上記抗体は、一本鎖可変領域断片または二価抗体であることを特徴とする請求項1または2に記載の抗体。
- 変性アルブミンに特異的に結合し、且つ正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体を製造する方法であって、
下記の(a)〜(e)の工程を含むことを特徴とする上記方法:
(a)抗体未結合プロテインG−セファロース(登録商標)ビーズの層、トランスフェリン抗体結合ビーズの層、及び、正常アルブミン抗体結合ビーズの層を体積比が1:1:1となるように積層したカラムにより、変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からサイズ排除クロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程;
(c)上記工程(b)で得られた変性アルブミンをニワトリに免疫する工程;
(d)上記工程(c)で免疫したニワトリから変性アルブミンに特異的に結合する抗体を得る工程;
(e)上記工程(d)で得られた抗体のうち、正常アルブミンおよび断片化された正常アルブミンには結合しない抗体を選抜する工程。 - 上記抗体は、一本鎖可変領域断片または二価抗体であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 試料中に含まれる変性アルブミンを検出するためのキットであって、
請求項1から3のいずれか1項に記載の抗体を備えていることを特徴とする上記キット。 - 試料中に含まれる変性アルブミンを検出する方法であって、
請求項1から3のいずれか1項に記載の抗体と、試料とを反応させる工程を含むことを特徴とする上記方法。 - 上記試料は、尿であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 腎疾患の発症または発症の可能性を検出する方法であって、
請求項1から3のいずれか1項に記載の抗体と、尿とを反応させる工程と、
変性アルブミンの濃度を算出する工程と、
正常アルブミンの濃度を算出する工程と、を含むことを特徴とする上記方法:
ここで、以下の(A)または(B)の判定を行う:
(A)上記尿中の正常アルブミン及び変性アルブミンの総量が30mg/L〜300mg/Lである場合に、微量アルブミン尿であると判断する;
(B)上記尿中の正常アルブミン及び変性アルブミンの総量が300mg/L以上である場合に、蛋白尿であると判断する。 - 下記の(a)および(b)の工程を含むことを特徴とする変性アルブミン抗原の調製方法:
(a)抗体未結合プロテインG−セファロース(登録商標)ビーズの層、トランスフェリン抗体結合ビーズの層、及び、正常アルブミン抗体結合ビーズの層を体積比が1:1:1となるように積層したカラムにより、変性アルブミンを含有する尿から、正常アルブミンおよびトランスフェリンを除去する工程;
(b)上記工程(a)で得られた試料からサイズ排除クロマトグラフィーにより変性アルブミンを得る工程。
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