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JP5704185B2 - 上箱型小形簡易保温室及びその形成方法 - Google Patents
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本発明はユニットバスを使用する際、結露により天井部等に付着する水滴及び黒かび等の発生を防ぎかつ浴室内の保温効果を有する小型簡易保温室形成及び形成方法に関するものである。
ユニットバスは湯船、シャワー等一体化した浴室環境を提供する製品であるため常時湯水を使用することが必須であり、そのため天井部付近に水滴が付着し黒かび等が極めて発生し易い状態であるといえる。
またユニットバス周辺はスペース、費用の関係上、家屋の内壁、間仕切壁、上部階仕切面部、屋根等がむき出しの状態内で設置されることが多く、ユニットバス周辺、特に冬期間では絶えず冷気が循環するためユニットバス自体外側から冷やされその内部まで冷気が伝導し、ユニットバス浴室内の温度が下がり湯船内の湯温度と体洗浄場と温度差が大きくなってしまう。
その結果温度差が血圧の急激な上昇下降を生じさせてしまい、心筋梗塞や血流不足によるめまい等を引き起こし重大な事故を発生させる危険性が大きくなるのである。
そこで、ユニットバス浴室内まで冷気が伝導しないよう予めユニットバス自体の天井、側壁等に圧縮した断熱材を被着させることで定の厚みを持たせた部材を用いてユニットバスを組立、設置する方法が公知の従来技術として普及している。
しかしながら冬季特に寒冷地区では断熱材を被着させた壁部材等でユニットバスを組立、設置したとしても依然として冷気は伝導してユニットバス浴室内を冷やし、その結果ユニットバス浴室温は下がり、天井には水滴が付着し黒かびも発生する事態が頻発している。
ユニットバス利用者は浴室温が下がることを防ぐ為、湯船内の湯やシャワーの湯を内壁にかけたりするか、ユニットバスに設置してある換気設備より暖気を送風するか、電熱線配線設備を整え電熱暖房する等作業、費用的にも余分な負担を強いられることになる。
その他の従来技術として、特許登録3485177号(特許文献1)の如く天井部に中空部を有すべく少なくとも2枚以上の樹脂材を設置し、その中空部に発泡材を充填する構造を有するユニットバスがあり、特開平5−12080号(特許文献2)の如く天井板の上にヒーター線、その上に断熱材を載置したサンドイッチ上の構造となる天井部を有するユニットバスがある。
特許登録第3485177号公報 特開平5−12080号公報
冬季特に寒冷地での冷え込みは厳しく、建物の壁全体に断熱材を充填しても、建物内の室温は下がり暖房機等で保温状態を保つことは必須である。ユニットバスを使用する場合常時湯気の立つ温水が湯船に溜められかつ温水シャワーも使用頻度が高いため、室内は異常に湿気の多い状態が長時間保たれてしまい、湿気を外散させる必要もあり窓が常設され、その位置は室内内部ではなく窓部が外気と接触する建物の壁側に位置することが多い。
窓を有する建物壁側は常に外気と接触し室内温度を下げる効果しかなく、またユニットバスは建物の柱や梁等剥き出しの建材に囲まれた空間にて組立、設置されるものであり、その周辺もまた冷気が循環する構造となっている。
そこで、ユニットバス浴室内になるべく冷気を伝導させず保温効果のある室内を確保しようとするならば、面積の広い天井部を保温化するか天井部からの冷気伝導を絶つ構造及びその形成方法が思考される。
しかしながらただ単にユニットバスの外郭を断熱材で被着しただけでは、循環する冷気の伝導を遮断することは不可能である。また断熱材の厚みを相当高くしようとすると、例えば20cm、30cmとしようとすれば、ユニットバス全体の体積、表面積が格段に大きくなりそれに基づき設置に必要な空間容積もかなりのスペースが必要とされる。
建物は制約された一定の空間になるべく効率よく部屋等を設置するよう設計されており、ユニットバス自体でかなりの空間を確保することは設計上、費用の上でも許されないのが実情である。
特許登録第3485177号では冷気伝導を防ぐ為主に天井板を2枚以上用いて各天井板との間に発砲体等保温、断熱効果を有する断熱材を挟着させることで2重、3重の冷気伝導防止を目指しているが、ユニットバスの外郭にやはりかなりの厚みを有する部材が必要となり、通常のユニットバスの容積よりも大きな容積となるためより広い設置空間が必須であり、狭い作業空間にて施工される組立、設置作業に困難が生じるのも必須となる。
更に、ユニットバスには換気扇、指示金具、種々のコードが付随しておりその突出部材を予め断熱材で被うためには、各々の形状に合わせた部材を用意しなければならずかつユニットバス設置空間内の柱、梁、壁等の位置関係もまた各建物により異なるため、事前にユニットバス構造の部材の規格品として生産することはかなり困難であり、部材製造コストもかなり高くなってしまう。
次に特開平5−12080号では、断熱材に電熱線ヒーターを重ねることで、水道管凍結防止と同様の効果を目指す思考である。確かに電流を流すことでユニットバス自体を暖める効果が生じるが、電熱線を配線することにより、電気代の高騰、出火の危険性及び耐用年数の減少及び電熱線ヒーター部材のコストが余分にかかる課題が生じる。
本発明はユニットバス内の保温を保つことと結露を防止することを目的とするものであり、上記記載の如くの課題を効率よく克服するものである。
即ちユニットバス組立、設置は従来どおりであり、ユニットバス屋根部周辺の空間環境に合わせて作業者1人で上箱型小形簡易保温室を容易に形成することができ、更に電気料金等一切の保守費用等の負担をかけず、効率的に保温、結露防止効果を生み出すことができる発明を提供するものである。
本発明ではユニットバス内の保温効果、天井の水滴落下、結露防止を目指すが、その解決手段を課題ごとに提示する。
断熱材、電熱線等でユニットバス外郭を厚みのある層を天井部、側壁に被着させた後、設置予定空間内で組立、設置することは余分な空間を確保していない場所では作業的に困難であり、かつ換気扇、指示金具、コードの位置、剥き出しの柱、梁等の存在もあり、事前に効率よく断熱材等を被着させることもまたかなり困難である。本発明では、設置するユニットバスは通常の規格品を使用するため、余分な空間を確保する必要は無く、組立、設置作業もまた通常のユニットバス部材のみで実施することができる。
ユニットバスを設置した段階で、四方側面はユニットバス外壁と間仕切壁、建物外壁内面等との間には僅かな空間のみが確保され、ユニットバス屋根部と屋根裏、上階部屋のフロア下面、建物外壁内面等に囲まれた内部空間は一定程度確保されている。
本発明を実施するに、作業者1人でユニットバス天井部に位置する点検口から施工することができる。第1工程として、内部に位置する柱、間柱、梁、外壁内面に断熱材となるグラスウールを充填、支持可能な程度の角材を骨組とし上箱型に適数止着する。この際、角材を部材とする上箱型骨組枠は上部に位置する屋根裏との間に空気が流動すべく充分な空間部を確保する。
第2工程として角材にて形成された上箱型骨組枠の天井面及び4側面に隙間無く密着するようグラススウールを充填止着する。この段階で止着されたグラスウール自体が上箱型面を形成するが、ユニットバス屋根部とは決して当接せず上箱状の一定空間を確保することになる。
第3工程としてポリシートを上箱型骨組枠に充填止着グラスウール内側全面に貼付させるが、ポリシート4方向先端部はユニットバス側壁と間仕切壁,建物外壁内面との間の僅かな空間を下方向に挿入させる。
第4工程としてユニットバス側壁と間仕切壁,建物外壁内面とポリシートとの間狭隘空間に沿うようグラスウールを滑入させる。
最終工程としてユニットバス屋根部前面にグラスウールを敷置することで建物内部の位置するユニットバス屋根部周辺に、グラスウール及びポリシートの2重構造で一定の密閉空気層を確保する上箱型の保温室を形成するものである。
本発明はユニットバス浴室内の保温状態を確保すること、天井部の結露、水滴付着防止を目的とするものであり、先んじてユニットバス製造工場での製造そして設置現場での組立、設置作業に余分かつ困難な製造、組立、設置工程の負担を発生させないことが挙げられる。
つまり、通常のユニットバスを設置した後、その周辺の様々な空間環境を確認し柱、間柱、梁、間仕切壁等を利用して密封空気層を確保する箱型状の保温室を形成するのであり、建物設計段階でユニットバス周辺に余分な空間を確保する必要は無く、ユニットバス製作段階で断熱材、電熱線、二重天井板及び二重天井板に断熱保温材を挟着すべく使用材の供給、製作工法等の余分な作業工程、費用増加等余分な負担を排除することができる。
次に、設置後のユニットバス屋根部上方向に内部に密閉された空気層を有すべく本発明による上箱型簡易保温室を形成することで、ユニットバス周辺を直接対流する冷気と接触する事が防止され、その結果天井部の水滴付着、結露がなくなり水滴落下や黒かび発生防止効果が高まることになる。また、冷気の伝導によるユニットバス浴室内の温度低下も防ぐことで湯船内の温度差がなくなり心筋梗塞や血圧の急激な上昇、下降によるめまい等で転倒する事故を防ぐことが可能である。
ところでユニットバス天井部への冷気伝導を防ぐ効果的な方法として、建物内を循環する冷気をユニットバス天井部に直接触れさすことなく遮断しかつ密閉した空気層を確保することが最も効率良い方法の1つであり、本発明はその思想に基づくものである。
ユニットバス側壁と間仕切壁との間は先んじてポリシートを挿入したため、その後グラスウールを上方向からポリシートに沿うようスムーズに滑入することができ、その結果下方から上昇循環する冷気を遮断し、天井部上部周辺を循環する冷気も上箱型に充填止着することで形成されたグラスウール壁面とポリシートの2重構造により遮断することができることで上箱型の内面を形成するグラスウール、ポリシートとユニットバス屋根部との間は一定の密閉空気層が確保されることになり、確実に効率よく保温効果が持続されることになる。
又作業自体、ユニットバス天井部に設けられている点検口から作業者1人で全て実施することが出来る為、ユニットバスを全く傷付けることなく上箱型小型簡易保温室を形成することが出来、形成作業終了後点検口を閉じることで全ての工程が終了するのである。
一方、本発明の保温室の上部は建物の屋根裏とは全く接すること無く、その間の空間を建物内の空気が循環する環境は確実に確保されているので、屋根内面、外壁内側面の腐食、劣化を促すことは決してあり得なく、ユニットバス周辺に対し構造的負荷を掛けることも一切ない施工方法である。
即ち上記の如く本発明は規格品のユニットバスを使用するため、製造段階で余分な工程を発生させること無く、組立、設置もまた通常通りの作業工程であり余分な作業、複雑化、困難性を生じさせることもない。またユニットバス設置後ユニットバス屋根周辺に広がる個別の空間環境に照らし、必要かつ最小限の上箱型の保温室を自在に形成することができる施工方法であり、かつより一定の密閉した空気層を確保することで効率的な保温効果を生み出すことが可能な施工方法であり、電熱線ヒーターの用に電気代等の保守料の負担は全くなく、将来取り外す際にも極めて容易に取付け前の状態に戻すことが出来ることも合わせて環境に優しい施工技術と言える。
本発明の実施形態を示す正面断面図
以下、本発明の形態を図1に基づいて説明する。先ず本発明を施工する前に、ユニットバスはすでに所定の場所に組立、設置されている。
本発明施工第一工程として、作業員1人でユニットバス天井に位置する点検口(1)からユニットバス屋根部(2)周辺の空間に位置する柱・間柱・梁(3)等に角材(4)を上箱型状の骨組枠(5)を形成すべく適数取り付ける。
但し、上箱型状の骨組枠(5)の天井部は上部に位置する建物屋根裏との間は決して当接させず建物内の空気対流を確保すべく空間を保つ施工である。
第2工程として、上箱型状の骨組枠(5)内面に沿うようグラスウール(6a)を充填止着する。この段階で上箱型の骨組枠(5)はグラスウール(6a)によって殆ど隙間無く充填されることになる。
第3工程として、上箱型の骨組枠(5)内面に形成されたグラスウール(6a)面に対し、ポリシート(7)を全面的に貼付止めするが、ポリシート(7)は上箱型の骨組枠(5)内面に形成されたグラスウール(6a)面より広い面積を有しており、ポリシート(7)4方向先端部をユニットバス側壁(8)と間仕切壁(9)や外壁内側面(10)の僅かな隙間に挿入させる。
第4工程として、他のグラスウール(6b)をポリシート(7)先端部に沿うようポリシート(7)とユニットバス側壁(8)と間仕切壁(9)や外壁内側面(10)の狭隘空間に滑入させる。
第5工程として、ユニットバス屋根部(2)前面にグラスウール(6c)を載置し、最後にユニットバス天井部に位置する点検口(1)上にグラスウール(6c)を載置し点検口(1)を閉じることで本件発明の上箱型小形簡易保温室設置の作業は完了する。
尚、本件発明の施工形態は部材の出し入れ等含めて全ての作業が天井部に位置する点検口(1)のみから実施されるのであり、設置済のユニットバスを傷つけることなく又施工作業用の余分なスペースをユニットバス周辺に確保する必要も全くない。
上記の如く本発明は、ユニットバスが組立、設置後であれば建物建設中、建設後であれ自在に施工することができ、しかもユニットバス屋根部(2)周辺の空間環境に合わせて製作する為、ユニットバスへの保温効果、結露防止等を柔軟かつ効率よく実現可能することができる上箱型小形簡易保温室及びその形成方法を提供するものである。
1 点検口
2 ユニットバス屋根部
3 柱・間柱・梁
4 角材
5 骨組枠
6a,6b,6c グラスウール
7 ポリシート
8 ユニットバス側壁
9 間仕切壁
10 外壁内側面

Claims (2)

  1. 建物内にユニットバスを組立、設置後、ユニットバス天井にある点検口(1)からユニットバス屋根部(2)上部周辺の空間に位置する柱・間柱・梁等(3)に、適数の角材(4)を止着して、天井面と四側面とよりなる上箱型状の骨組枠(5)を天井面とその上部に位置する屋根裏面との間が一定の空間を確保するよう上箱型状の骨組枠(5)を形成し、骨組枠(5)内面に沿うようグラスウール(6a)を全面充填し、グラスウール(6a)内面に沿うようポリシート(7)を全面貼付しかつポリシート(7)の四方端部をユニットバス側壁(8)とユニットバス側壁(8)の周辺に位置する間仕切壁(9)や建物の外壁内側面(10)との空間に挿入し、ポリシート(7)とユニットバス側壁(8)の狭隘空間にグラスウール(6b)を滑入し、ユニットバス屋根部(2)全面にグラスウール(6c)を載置して形成した上箱型小形簡易保温室。
  2. 建物内にユニットバスを組立、設置後、ユニットバス天井にある点検口(1)からユニットバス屋根部(2)上部周辺の空間に位置する柱・間柱・梁等(3)に、適数の角材(4)を止着して、天井面と四側面とよりなる上箱型状の骨組枠(5)を天井面とその上部に位置する屋根裏面との間が一定の空間を確保するよう上箱型状の骨組枠(5)を形成し、骨組枠(5)内面に沿うようグラスウール(6a)を全面充填し、グラスウール(6a)内面に沿うようポリシート(7)を全面貼付しかつポリシート(7)の四方端部をユニットバス側壁(8)とユニットバス側壁(8)の周辺に位置する間仕切壁(9)や建物の外壁内側面(10)との空間に挿入し、ポリシート(7)とユニットバス側壁(8)の狭隘空間にグラスウール(6b)を滑入し、ユニットバス屋根部(2)全面にグラスウール(6c)を載置することにより上箱型小形簡易保温室を形成する方法。
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