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JP5708282B2 - 光計測装置 - Google Patents
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JP5708282B2 - 光計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光計測装置に関し、さらに詳細には非侵襲で脳活動を測定する光計測装置に関する。
近年、脳の活動状況を観察するために、光を用いて簡便に非侵襲で測定する光脳機能イメージング装置(光計測装置)が開発されている。このような光脳機能イメージング装置では、被検者の頭部表面上に配置した送光プローブにより、異なる3種類の波長λ、λ、λ(例えば、780nmと805nmと830nm)の近赤外光を脳に照射するとともに、頭部表面上に配置した受光プローブにより、脳から放出された各波長λ、λ、λの近赤外光の強度(受光量情報)A(λ)、A(λ)、A(λ)をそれぞれ検出する。
そして、このようにして得られた受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)から、脳血流中のオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]と、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]とを求めるために、例えば、Modified Beer Lambert則を用いて関係式(1)(2)(3)に示す連立方程式を作成して、この連立方程式を解いている(例えば、非特許文献1参照)。さらには、オキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]と、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]とから総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb])を算出している。
A(λ)=E(λ)×[oxyHb]+E(λ)×[deoxyHb]・・・(1)
A(λ)=E(λ)×[oxyHb]+E(λ)×[deoxyHb]・・・(2)
A(λ)=E(λ)×[oxyHb]+E(λ)×[deoxyHb]・・・(3)
なお、E(λm)は、波長λmの光におけるオキシヘモグロビンの吸光度係数であり、E(λm)は、波長λmの光におけるデオキシヘモグロビンの吸光度係数である。
ここで、送光プローブと受光プローブとの間の距離(チャンネル)と、測定部位との関係について説明する。図7(a)は、一対の送光プローブ及び受光プローブと、測定部位との関係を示す断面図であり、図7(b)は、図7(a)の平面図である。
送光プローブ12が被検者の頭部表面の送光点Tに押し当てられるとともに、受光プローブ13が被検者の頭部表面の受光点Rに押し当てられる。そして、送光プローブ12から光を照射させるとともに、受光プローブ13に頭部表面から放出される光を入射させる。このとき、光は、頭部表面の送光点Tから照射された光の内で、バナナ形状(測定領域)を通過した光が、頭部表面の受光点Rに到達する。これにより、測定領域の中でも、特に送光点Tと受光点Rとを被検者の頭部表面に沿って最短距離で結んだ線Lsの中点Msから、送光点Tと受光点Rとを被検者の頭部表面に沿って最短距離で結んだ線の距離の半分の深さLs/2である被検者の測定部位Sに関する受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)が得られるとしている。
また、光脳機能イメージング装置では、脳の複数箇所の測定部位に関するオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]及び総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb])をそれぞれ測定するために、例えば、近赤外分光分析計等が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、従来の近赤外分光分析計の概略構成の一例を示すブロック図である。なお、見やすくするために、数本の送光用光ファイバや数本の受光用光ファイバ等を省略している。
近赤外分光分析計101は、直方体形状の筐体11を有する。
筐体11の内部には、光を出射する光源2と、光源2を駆動する光源駆動機構4と、光を検出する光検出器3と、A/D(A/Dコンバータ)5と、送受光用制御部121と、解析用制御部122と、メモリ(記憶部)123とを備えるとともに、筐体11の外部には、8個の送光プローブ12と、8個の受光プローブ13と、8本の送光用光ファイバ14と、8本の受光用光ファイバ15と、モニタ画面26a等を有する表示装置26と、キーボード(入力装置)27とを備える。
光源駆動機構4は、送受光用制御部121から入力された駆動信号により光源2を駆動する。光源2は、例えば、異なる3種類の波長λ、λ、λの近赤外光を出射することができる半導体レーザLD1、LD2、LD3等である。
光検出器3は、近赤外光をそれぞれ検出することにより、受光信号(受光量情報)A(λ)、A(λ)、A(λ)をA/D5を介して送受光用制御部121に出力する検出器であり、例えば、光電子増倍管等である。
送光用光ファイバ14と受光用光ファイバ15とは、直径2mm、長さ2m〜10mの管状であり、近赤外光を軸方向に伝達することができ、一端部から入射した近赤外光が、内部を通過して他端部から出射したり、他端部から入射した近赤外光が、内部を通過して一端部から出射したりするようになっている。
1本の送光用光ファイバ14は、1個の送光用プローブ12と、光源2の1個の半導体レーザLD1、LD2、LD3とを設定長さ(2m〜10m)で離れるように両端部に接続している。
1本の受光用光ファイバ15は、1個の受光用プローブ13と、光検出器3の1個の光電子増倍管とを設定長さ(2m〜10m)で離れるように両端部に接続している。
このような近赤外分光分析計101においては、8個の送光プローブ12と8個の受光プローブ13とを所定の配列で被検者の頭部表面に接触させるために、ホルダ30が使用される。図2は、8個の送光プローブと8個の受光プローブとが挿入されるホルダ30の一例を示す平面図である。
送光プローブ12T1〜12T8と受光プローブ13R1〜13R8とは、縦方向に4個と横方向に4個とに交互となるように配置されることになる。これにより、送光プローブ12と受光プローブ13とのプローブ間隔が一定となり、頭部表面から特定の深度となる受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)を得ている。なお、一般的にチャンネルを30mmとしたものが用いられ、チャンネルが30mmである場合には、チャンネルの中点からの深度15mm〜20mmの受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)が得られると考えられている。すなわち、頭部表面から深度15mm〜20mmの位置は脳表部位にほぼ対応し、脳活動に関係した受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)を得ている。
ところで、このような8個の送光プローブ12T1〜12T8と8個の受光プローブ13R1〜13R8との位置関係では、1個の受光プローブ13で、複数個の送光プローブ12から照射された光を同時に受光せず、1個の送光プローブ12から照射された光のみを受光するように、送光プローブ12から光を照射するタイミングと、受光プローブ13で光を受光するタイミングとを調整する必要がある。このため、メモリ123の制御テーブル記憶領域123aには、光源2で光を出射するタイミングと光検出器3で光を検出するタイミングとを示す制御テーブルが記憶されている。
送受光用制御部121は、制御テーブル記憶領域123aに記憶された制御テーブルに基づいて、所定の時間に1個の送光プローブ12に光を送光する駆動信号を光源駆動機構4に出力するとともに、受光プローブ13で受光された受光信号(受光量情報)を光検出器3で検出する。
ここで、図3は、制御テーブルの一例を説明するための図である。このような制御テーブルによれば、まず5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長780nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長805nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長830nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T2に波長780nmの光を送光させるように、所定のタイミングで1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を順番に送光させていく。このとき、いずれか1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させるごとに、8個の受光プローブ13R1〜13R8で受光信号を検出することにより、8個の受光信号をメモリ123のデータ記憶領域23bに記憶させる。そして、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させた後、送光プローブ12T1からの光を検出した受光プローブ13R1と受光プローブ13R3との受光信号を取得させ、送光プローブ12T2からの光を検出した受光プローブ13R1と受光プローブ13R2と受光プローブ13R4との受光信号を取得させるように、所定のタイミングで検出した所定の受光プローブ13R1〜13R8の受光信号を取得させる。これにより、図2に示すように平面視すると、合計24個(S1〜S24)の受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)の収集が行われる。
解析用制御部122は、合計24個の受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)に基づいて、関係式(1)(2)(3)を用いて、各波長(オキシヘモグロビンの吸収波長及びデオキシヘモグロビンの吸収波長)の通過光強度から、オキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]及び総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb])を測定データとして求めている。
特開2001−337033号公報
Factors affecting the accuracy of near-infrared spectroscopy concentration calculations for focal changes in oxygenation parameters, NeuroImage 18, 865-879, 2003
ところで、被検者の生体組織が正常であるか否かを診断するために、医師や検査技師等が、被検者へ刺激(以下、「負荷」や「タスク」という)を与えて、被検者の脳を活動させたときに得られる被検者の脳活動の時間変化に関する測定データを観察する検査がある。このとき、医師や検査技師等が、時間を計りながら、まず、被検者をある一定時間(例えば、20秒間)、指の運動をさせる課題遂行状態にさせ(以下、「タスク期間」という)、その後、被検者をある一定時間、安静な定常状態にさせる(以下、「レスト期間」という)。その後、再度、被検者を一定時間、指の運動をさせる課題遂行状態にさせた後、一定時間、安静な定常状態にさせるというように、レスト期間とタスク期間とを交互に複数回(以下、「タスク繰り返し回数」という)繰り返している。その結果、ある1個の測定部位Sにおいて図9に示すような測定データを得ている。なお、図9に示す測定データにおける縦軸を被検者がホルダ30を装着した時点のオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb](デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]、総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb]))からのオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb](デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]、総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb]))の変化量とし、横軸を時間tとする。
しかしながら、図3に示すような制御テーブルを用いて得られた測定データでは、タスク期間の開始時間の前後の時間帯(例えば、4秒間)に現れる血流変化を検出することができないことがあった。つまり、図3に示すような制御テーブルでは、被検者の脳全体の脳活動に関する測定データを得る測定時間間隔が、125ミリ秒間(送光プローブの数×波長数×5ミリ秒+DARK時間)と長くなるという問題点があった。
なお、互いに光がほとんど干渉しない遠く離れた送光プローブ12どうしであれば、複数の送光プローブ12に同時に送光して、測定の能率を高めることもできるが、そのようにしてもタスク期間の開始時間の前後の時間帯に現れる血流変化を観察することができないという問題点は存在した。
そこで、本件発明者は、上記課題を解決するために、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に現れる血流変化を観察する方法について検討を行った。そこで、被検者の脳全体の脳活動に関する測定データを得る測定時間間隔が短くなるように、1個の受光プローブ13で、複数個の送光プローブ12から照射された光を同時に受光することになるが、8個の送光プローブ12から被検者に光を照射して、被検者の脳活動に関する測定データを得た。その結果、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に現れる血流変化を観察することができることがわかった。よって、8個全ての送光プローブ12から被検者に光を照射することで、被検者の脳活動に関する測定データを得るための高速制御テーブルと、1個の送光プローブ12から被検者に光を順番に照射していくことで、被検者の脳活動に関する測定データを得るための低速制御テーブルとの2種類の制御テーブルを用いることを見出した。つまり、状況に応じて高速制御テーブルを用いる時間帯と低速制御テーブルを用いる時間帯とを切替えて、被検者の脳活動の時間変化に関する測定データを得ることにした。
すなわち、本発明の光計測装置は、被検者に光を照射するN個の送光プローブと、当該被検者から放出される光を受光するM個の受光プローブとを有する送受光部と、前記送受光部に対して光の送受光を制御することで、前記被検者に負荷をかけ続けるタスク期間と、前記被検者から負荷を除去するレスト期間とが交互に複数回繰り返されることにより、前記被検者の脳活動の時間変化に関する測定データを得る制御部とを備える光計測装置であって、N個の送光プローブの内から選択されたX個以上N個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための高速制御テーブルと、N個の送光プローブの内から選択された1個以上Y個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための低速制御テーブルとを記憶部に記憶させ、前記制御部は、前記タスク期間の開始時間の前と後との少なくとも一方の時間帯には、前記高速制御テーブルを用い、それ以外の時間帯には、前記低速制御テーブルを用いるとともに、下記式(1)を満足するようにしている。
1≦Y<X≦N ・・・(1)
ここで、「N個の送光プローブの内から選択されたX個以上N個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための高速制御テーブル」とは、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に現れる血流変化等の速い応答を所定の領域の脳で観察するためのものであり、1個の受光プローブで複数個の送光プローブから照射された光を同時に受光することになるが、X個以上N個以下の送光プローブから被検者に光を照射していけばよいが、N個全ての送光プローブから被検者に光を照射することが、測定データを得る時間が短くなる観点から好ましい。
また、「N個の送光プローブの内から選択された1個以上Y個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための低速制御テーブル」とは、被検者の脳のどの部位が活動したかを詳細に観察するためのものであり、互いに光がほとんど干渉しない1個以上Y個以下の送光プローブから被検者に光を照射し、照射した送光プローブと論理チャンネルを構成した受光プローブで受光していくことが、被検者の脳のどの部位が活動したかを詳細に把握する観点から好ましい。
また、「負荷」とは、指の運動をする等の被検体の行動に限定されるものではなく、例えば、被検体に音を聞かせる等の被検者自体は受身であってもよく、脳の活動を発現させるものであればよい。
本発明の光計測装置によれば、状況に応じて高速制御テーブルを用いる時間帯と低速制御テーブルを用いる時間帯とを切替えて、被検者の脳活動の時間変化に関する測定データを得るので、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に現れる血流変化等を観察することができる。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
また、本発明の光計測装置は、前記高速制御テーブルは、N個全ての送光プローブから被検者に光を照射することで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであり、前記低速制御テーブルは、1個の送光プローブから被検者に光を順番に照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであるようにしてもよい
本発明の一実施形態である光計測装置の概略構成を示すブロック図。 8個の送光プローブと8個の受光プローブとが挿入されるホルダの一例を示す平面図。 制御テーブル(低速制御テーブル)の一例を説明するための図。 高速制御テーブルにおいて使用されるホルダの一例を示す平面図。 高速制御テーブルの一例を説明するための図。 測定データの一例を示す図。 一対の送光プローブ及び受光プローブと、脳の測定部位との関係を示す図。 従来の近赤外分光分析計の概略構成の一例を示すブロック図。 測定データの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である光計測装置の概略構成を示すブロック図である。なお、近赤外分光分析計101と同様のものについては、同じ符号を付している。
光計測装置1は、直方体形状の筐体11を有する。
筐体11の内部には、光を出射する光源2と、光源2を駆動する光源駆動機構4と、光を検出する光検出器3と、A/D(A/Dコンバータ)5と、送受光用制御部21と、解析用制御部22と、メモリ(記憶部)23とを備えるとともに、筐体11の外部には、8個の送光プローブ12と、8個の受光プローブ13と、8本の送光用光ファイバ14と、8本の受光用光ファイバ15と、モニタ画面26a等を有する表示装置26と、キーボード(入力装置)27とを備える。
また、メモリ23は、送受光部11に対して光の送受光を制御する制御形態を定める高速制御テーブルと低速制御テーブルとを記憶する制御テーブル記憶領域23aと、受光信号(測定データ)等を記憶するデータ記憶領域23bとを有する。
図4及び図5は、高速制御テーブルの一例を説明するための図である。このような高速制御テーブルによれば、まず5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長780nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長805nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長830nmの光を送光させるように、所定のタイミングで8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させる。このとき、8個の送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させるごとに、8個の受光プローブ13R1〜13R8で受光信号を検出することにより、8個の受光信号をメモリ23のデータ記憶領域23bに記憶させる。そして、8個全ての受光プローブ13R1〜13R8の受光信号を取得させる。これにより、図4に示すように平面視すると、合計8個(R1〜R8)の受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)の収集が行われる。なお、図5に示すような制御テーブルでは、被検者の脳全体の脳活動に関する測定データを得る測定時間間隔は、20ミリ秒間(波長数×5ミリ秒+DARK時間)となる。
図2及び図3は、低速制御テーブルの一例を説明するための図である。なお、低速制御テーブルは、近赤外分光分析計101の制御テーブルと同様に用いられるので、説明を省略する。
送受光用制御部21は、キーボード27からの操作信号に基づいて、タスク期間の時間とレスト期間の時間とタスク繰り返し回数とが設定されることにより、タスク期間の時間とレスト期間の時間とタスク繰り返し回数とをデータ記憶領域23bに記憶させるとともに、タスク期間の開始時間の前後の時間帯(例えば、タスク期間の開始時間の前後2秒間)には、高速制御テーブルを用い、それ以外の時間帯には、低速制御テーブルを用いてホルダ30に対して光の送受光を制御する。なお、図6は、ある1個の測定部位Sにおいて得られた測定データの一例を示すグラフである。なお、図6に示す測定データにおける縦軸を被検者がホルダ30を装着した時点のオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb](デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]、総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb]))からのオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb](デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]、総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb]))の変化量とし、横軸を時間tとする。
図6に示すような測定データを得るためには、例えば、計測を開始する前に医師や検査技師等が、モニタ画面23aに表示された入力画面を用いて、タスク期間の時間とレスト期間の時間とタスク繰り返し回数等の計測条件を入力して設定する。
これにより、送受光用制御部21は、レスト期間の時間帯には、低速制御テーブルを用いてホルダ30に対して光の送受光を制御する。よって、まず5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長780nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長805nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長830nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T2に波長780nmの光を送光させるように、所定のタイミングで1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を順番に送光させていく。このとき、いずれか1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させるごとに、8個の受光プローブ13R1〜13R8で受光信号を検出することにより、8個の受光信号をメモリ23のデータ記憶領域23bに記憶させる。以後、タスク期間の開始時間の2秒前になるまで、所定のタイミングで1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を順番に送光させることを繰り返す。
そして、タスク期間の開始時間の前後の時間帯には、高速制御テーブルを用いてホルダ30に対して光の送受光を制御する。すなわち、タスク期間の開始時間の2秒前に、低速制御テーブルを用いることから高速制御テーブルを用いることに切替え、タスク期間の開始時間の2秒後に、高速制御テーブルを用いることから低速制御テーブルを用いることに切替える。よって、タスク期間の開始時間の2秒前に、まず5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長780nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長805nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長830nmの光を送光させるように、所定のタイミングで8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させる。このとき、8個の送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させるごとに、8個の受光プローブ13R1〜13R8で受光信号を検出することにより、8個の受光信号をメモリ23のデータ記憶領域23bに記憶させる。以後、タスク期間の開始時間の2秒後になるまで、所定のタイミングで8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させることを繰り返す。そして、タスク期間の開始時間の2秒後に、用いる制御テーブルを高速制御テーブルから低速制御テーブルに切替える。
このようにして、タスク期間の開始時間の2秒前に、用いる制御テーブルを低速制御テーブルから高速制御テーブルに切替え、タスク期間の開始時間の2秒後に、高速制御テーブルから低速制御テーブルに切替えることを計測が終了するまで繰り返していくことになる。
解析用制御部22は、タスク期間の開始時間の前後の時間帯には、合計8個の受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)に基づいて、関係式(1)(2)(3)を用いて、各波長(オキシヘモグロビンの吸収波長及びデオキシヘモグロビンの吸収波長)の通過光強度から、オキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]及び総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb])を測定データとして求めるとともに、それ以外の時間帯には、合計24個の受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)に基づいて、関係式(1)(2)(3)を用いて、各波長(オキシヘモグロビンの吸収波長及びデオキシヘモグロビンの吸収波長)の通過光強度から、オキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]及び総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb])を測定データとして求める。
このとき、タスク期間の開始時間の前後の時間帯と、それ以外の時間帯とでは、データが取得される脳の測定部位の個数が異なるため、例えば、測定部位S1と測定部位S2と測定部位S5とにおいては、タスク期間の開始時間の前後の時間帯のデータとして、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に受光プローブ13R1で得られた受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)を用い、測定部位S3と測定部位S7とにおいては、タスク期間の開始時間の前後の時間帯のデータとして、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に受光プローブ13R2で得られた受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)を用いるように、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に受光プローブ13で得られた受光量情報A(λ)、A(λ)、A(λ)は、対応する複数の測定部位Sに用いられるようにしてもよい。
以上のように、本発明の光計測装置1によれば、状況に応じて高速制御テーブルを用いる時間帯と低速制御テーブルを用いる時間帯とを切替えて、被検者の脳活動の時間変化に関する測定データを得るので、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に現れる血流変化等を観察することができる。
本発明は、非侵襲で脳活動を測定する光計測装置に利用することができる。
1: 光計測装置
12: 送光プローブ
13: 受光プローブ
21: 送受光用制御部
22: 解析用制御部
23: メモリ(記憶部)
30: ホルダ(送受光部)
T: 送光点
R: 受光点

Claims (2)

  1. 被検者に光を照射するN個の送光プローブと、当該被検者から放出される光を受光するM個の受光プローブとを有する送受光部と、
    前記送受光部に対して光の送受光を制御することで、前記被検者に負荷をかけ続けるタスク期間と、前記被検者から負荷を除去するレスト期間とが交互に複数回繰り返されることにより、前記被検者の脳活動の時間変化に関する測定データを得る制御部とを備える光計測装置であって、
    N個の送光プローブの内から選択されたX個以上N個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための高速制御テーブルと、
    N個の送光プローブの内から選択された1個以上Y個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための低速制御テーブルとを記憶部に記憶させ、
    前記制御部は、前記タスク期間の開始時間の前と後との少なくとも一方の時間帯には、前記高速制御テーブルを用い、それ以外の時間帯には、前記低速制御テーブルを用いるとともに、
    下記式(1)を満足することを特徴とする光計測装置。
    1≦Y<X≦N ・・・(1)
  2. 前記高速制御テーブルは、N個全ての送光プローブから被検者に光を照射することで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであり、
    前記低速制御テーブルは、1個の送光プローブから被検者に光を順番に照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであることを特徴とする請求項1に記載の光計測装置。
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