JP5708282B2 - 光計測装置 - Google Patents
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Description
そして、このようにして得られた受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)から、脳血流中のオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]と、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]とを求めるために、例えば、Modified Beer Lambert則を用いて関係式(1)(2)(3)に示す連立方程式を作成して、この連立方程式を解いている(例えば、非特許文献1参照)。さらには、オキシヘモグロビンの濃度・光路長積[oxyHb]と、デオキシヘモグロビンの濃度・光路長積[deoxyHb]とから総ヘモグロビンの濃度・光路長積([oxyHb]+[deoxyHb])を算出している。
A(λ1)=EO(λ1)×[oxyHb]+Ed(λ1)×[deoxyHb]・・・(1)
A(λ2)=EO(λ2)×[oxyHb]+Ed(λ2)×[deoxyHb]・・・(2)
A(λ3)=EO(λ3)×[oxyHb]+Ed(λ3)×[deoxyHb]・・・(3)
なお、EO(λm)は、波長λmの光におけるオキシヘモグロビンの吸光度係数であり、Ed(λm)は、波長λmの光におけるデオキシヘモグロビンの吸光度係数である。
送光プローブ12が被検者の頭部表面の送光点Tに押し当てられるとともに、受光プローブ13が被検者の頭部表面の受光点Rに押し当てられる。そして、送光プローブ12から光を照射させるとともに、受光プローブ13に頭部表面から放出される光を入射させる。このとき、光は、頭部表面の送光点Tから照射された光の内で、バナナ形状(測定領域)を通過した光が、頭部表面の受光点Rに到達する。これにより、測定領域の中でも、特に送光点Tと受光点Rとを被検者の頭部表面に沿って最短距離で結んだ線Lsの中点Msから、送光点Tと受光点Rとを被検者の頭部表面に沿って最短距離で結んだ線の距離の半分の深さLs/2である被検者の測定部位Sに関する受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)が得られるとしている。
図8は、従来の近赤外分光分析計の概略構成の一例を示すブロック図である。なお、見やすくするために、数本の送光用光ファイバや数本の受光用光ファイバ等を省略している。
近赤外分光分析計101は、直方体形状の筐体11を有する。
筐体11の内部には、光を出射する光源2と、光源2を駆動する光源駆動機構4と、光を検出する光検出器3と、A/D(A/Dコンバータ)5と、送受光用制御部121と、解析用制御部122と、メモリ(記憶部)123とを備えるとともに、筐体11の外部には、8個の送光プローブ12と、8個の受光プローブ13と、8本の送光用光ファイバ14と、8本の受光用光ファイバ15と、モニタ画面26a等を有する表示装置26と、キーボード(入力装置)27とを備える。
光検出器3は、近赤外光をそれぞれ検出することにより、受光信号(受光量情報)A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)をA/D5を介して送受光用制御部121に出力する検出器であり、例えば、光電子増倍管等である。
1本の送光用光ファイバ14は、1個の送光用プローブ12と、光源2の1個の半導体レーザLD1、LD2、LD3とを設定長さ(2m〜10m)で離れるように両端部に接続している。
1本の受光用光ファイバ15は、1個の受光用プローブ13と、光検出器3の1個の光電子増倍管とを設定長さ(2m〜10m)で離れるように両端部に接続している。
送光プローブ12T1〜12T8と受光プローブ13R1〜13R8とは、縦方向に4個と横方向に4個とに交互となるように配置されることになる。これにより、送光プローブ12と受光プローブ13とのプローブ間隔が一定となり、頭部表面から特定の深度となる受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)を得ている。なお、一般的にチャンネルを30mmとしたものが用いられ、チャンネルが30mmである場合には、チャンネルの中点からの深度15mm〜20mmの受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)が得られると考えられている。すなわち、頭部表面から深度15mm〜20mmの位置は脳表部位にほぼ対応し、脳活動に関係した受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)を得ている。
送受光用制御部121は、制御テーブル記憶領域123aに記憶された制御テーブルに基づいて、所定の時間に1個の送光プローブ12に光を送光する駆動信号を光源駆動機構4に出力するとともに、受光プローブ13で受光された受光信号(受光量情報)を光検出器3で検出する。
なお、互いに光がほとんど干渉しない遠く離れた送光プローブ12どうしであれば、複数の送光プローブ12に同時に送光して、測定の能率を高めることもできるが、そのようにしてもタスク期間の開始時間の前後の時間帯に現れる血流変化を観察することができないという問題点は存在した。
1≦Y<X≦N ・・・(1)
また、「N個の送光プローブの内から選択された1個以上Y個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための低速制御テーブル」とは、被検者の脳のどの部位が活動したかを詳細に観察するためのものであり、互いに光がほとんど干渉しない1個以上Y個以下の送光プローブから被検者に光を照射し、照射した送光プローブと論理チャンネルを構成した受光プローブで受光していくことが、被検者の脳のどの部位が活動したかを詳細に把握する観点から好ましい。
また、「負荷」とは、指の運動をする等の被検体の行動に限定されるものではなく、例えば、被検体に音を聞かせる等の被検者自体は受身であってもよく、脳の活動を発現させるものであればよい。
また、本発明の光計測装置は、前記高速制御テーブルは、N個全ての送光プローブから被検者に光を照射することで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであり、前記低速制御テーブルは、1個の送光プローブから被検者に光を順番に照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであるようにしてもよい。
光計測装置1は、直方体形状の筐体11を有する。
筐体11の内部には、光を出射する光源2と、光源2を駆動する光源駆動機構4と、光を検出する光検出器3と、A/D(A/Dコンバータ)5と、送受光用制御部21と、解析用制御部22と、メモリ(記憶部)23とを備えるとともに、筐体11の外部には、8個の送光プローブ12と、8個の受光プローブ13と、8本の送光用光ファイバ14と、8本の受光用光ファイバ15と、モニタ画面26a等を有する表示装置26と、キーボード(入力装置)27とを備える。
図4及び図5は、高速制御テーブルの一例を説明するための図である。このような高速制御テーブルによれば、まず5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長780nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長805nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に波長830nmの光を送光させるように、所定のタイミングで8個全ての送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させる。このとき、8個の送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させるごとに、8個の受光プローブ13R1〜13R8で受光信号を検出することにより、8個の受光信号をメモリ23のデータ記憶領域23bに記憶させる。そして、8個全ての受光プローブ13R1〜13R8の受光信号を取得させる。これにより、図4に示すように平面視すると、合計8個(R1〜R8)の受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)の収集が行われる。なお、図5に示すような制御テーブルでは、被検者の脳全体の脳活動に関する測定データを得る測定時間間隔は、20ミリ秒間(波長数×5ミリ秒+DARK時間)となる。
これにより、送受光用制御部21は、レスト期間の時間帯には、低速制御テーブルを用いてホルダ30に対して光の送受光を制御する。よって、まず5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長780nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長805nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T1に波長830nmの光を送光させ、次の5ミリ秒間、送光プローブ12T2に波長780nmの光を送光させるように、所定のタイミングで1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を順番に送光させていく。このとき、いずれか1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を送光させるごとに、8個の受光プローブ13R1〜13R8で受光信号を検出することにより、8個の受光信号をメモリ23のデータ記憶領域23bに記憶させる。以後、タスク期間の開始時間の2秒前になるまで、所定のタイミングで1個の送光プローブ12T1〜12T8に光を順番に送光させることを繰り返す。
このようにして、タスク期間の開始時間の2秒前に、用いる制御テーブルを低速制御テーブルから高速制御テーブルに切替え、タスク期間の開始時間の2秒後に、高速制御テーブルから低速制御テーブルに切替えることを計測が終了するまで繰り返していくことになる。
このとき、タスク期間の開始時間の前後の時間帯と、それ以外の時間帯とでは、データが取得される脳の測定部位の個数が異なるため、例えば、測定部位S1と測定部位S2と測定部位S5とにおいては、タスク期間の開始時間の前後の時間帯のデータとして、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に受光プローブ13R1で得られた受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)を用い、測定部位S3と測定部位S7とにおいては、タスク期間の開始時間の前後の時間帯のデータとして、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に受光プローブ13R2で得られた受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)を用いるように、タスク期間の開始時間の前後の時間帯に受光プローブ13で得られた受光量情報A(λ1)、A(λ2)、A(λ3)は、対応する複数の測定部位Sに用いられるようにしてもよい。
12: 送光プローブ
13: 受光プローブ
21: 送受光用制御部
22: 解析用制御部
23: メモリ(記憶部)
30: ホルダ(送受光部)
T: 送光点
R: 受光点
Claims (2)
- 被検者に光を照射するN個の送光プローブと、当該被検者から放出される光を受光するM個の受光プローブとを有する送受光部と、
前記送受光部に対して光の送受光を制御することで、前記被検者に負荷をかけ続けるタスク期間と、前記被検者から負荷を除去するレスト期間とが交互に複数回繰り返されることにより、前記被検者の脳活動の時間変化に関する測定データを得る制御部とを備える光計測装置であって、
N個の送光プローブの内から選択されたX個以上N個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための高速制御テーブルと、
N個の送光プローブの内から選択された1個以上Y個以下の送光プローブから被検者に光を照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るための低速制御テーブルとを記憶部に記憶させ、
前記制御部は、前記タスク期間の開始時間の前と後との少なくとも一方の時間帯には、前記高速制御テーブルを用い、それ以外の時間帯には、前記低速制御テーブルを用いるとともに、
下記式(1)を満足することを特徴とする光計測装置。
1≦Y<X≦N ・・・(1) - 前記高速制御テーブルは、N個全ての送光プローブから被検者に光を照射することで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであり、
前記低速制御テーブルは、1個の送光プローブから被検者に光を順番に照射していくことで、前記被検者の脳活動に関する測定データを得るものであることを特徴とする請求項1に記載の光計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011129785A JP5708282B2 (ja) | 2011-06-10 | 2011-06-10 | 光計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011129785A JP5708282B2 (ja) | 2011-06-10 | 2011-06-10 | 光計測装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012254230A JP2012254230A (ja) | 2012-12-27 |
| JP5708282B2 true JP5708282B2 (ja) | 2015-04-30 |
Family
ID=47526395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011129785A Active JP5708282B2 (ja) | 2011-06-10 | 2011-06-10 | 光計測装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5708282B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4151162B2 (ja) * | 1999-07-01 | 2008-09-17 | 株式会社島津製作所 | 光計測装置 |
| JP2004184402A (ja) * | 2002-11-19 | 2004-07-02 | Hitachi Ltd | 生体光計測装置 |
-
2011
- 2011-06-10 JP JP2011129785A patent/JP5708282B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2012254230A (ja) | 2012-12-27 |
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