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JP5710545B2 - 充電支援装置、充電支援システム - Google Patents
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Description

本発明は、所定の電力網による電力供給地域に属する複数の充電機器の充電を支援するための技術に関する。
下記特許文献1には、各車両の充電情報を管理センタに通知し、充電により地域の配電システムが不安定にならないように管理センタが各車両に充電計画を送信する技術が開示されている。また下記特許文献2には、集合住宅用の車両充電技術が開示されており、特に管理センタが各車両のユーザからの充電要求時刻の申請に基づいて各車両の充電スケジュールを提供する技術が開示されている。
特開2011−244563号公報 特許第4648464号公報
一方で、所定の電力網による電力供給地域においては、当該電力供給地域の電力負荷に応じて、車両をはじめとする複数の充電機器の個別の充電スケジュールを適正化したいという要請がある。しかしながら、電力供給地域では支援対象となる充電機器の数が膨大であり、また各充電機器のユーザからの充電要求時刻や充電可能時刻などが様々であるため、例えば前述の特許文献1や特許文献2に記載の技術を適用した場合には、管理センタは全ての充電機器毎に充電スケジュールを送る必要があり処理負荷や通信負荷が相当に高くなる。従って、電力供給地域全体にまで広げて支援対象となる充電機器の適正な充電支援を行うのには限界がある。
そこで本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、所定の電力網による電力供給地域に属する複数の充電機器の適正な充電支援を簡便に行うのに有効な技術を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る充電支援装置は、所定の電力網による電力供給地域に属する複数の充電機器の充電を支援するための装置であって、第1のデータベース、第1の処理部及び第1の出力部を含む。ここでいう「電力供給地域」として典型的には、特定の電力供給設備(典型的には、発電所)からの電力が及ぶ特定の地域として規定される。
第1のデータベースは、複数の充電機器の中からサンプリングされた任意数の充電機器のそれぞれの使用履歴に関する情報と、電力供給地域の電力履歴に関する情報とを蓄積する。この場合、任意数の充電機器は複数の充電機器の全部又は一部と合致する。また、充電機器の典型例として、外部電源からの充電が可能なバッテリを備えたプラグイン電気車両や、家庭に設置される充電機器などが挙げられる。使用履歴に関する情報として、典型的にはプラグイン電気車両の位置、時刻、走行距離、電費(走行距離と電力量の比で表される電力消費率)等が用いられる。電力供給地域の電力履歴に関する情報には、過去の使用電力、電力料金等が包含される。第1の処理部は、第1のデータベースに蓄積された情報を用いて複数の充電機器のそれぞれを充電する際に電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電推奨時間帯分布を作成する。第1の出力部は、第1の処理部で作成された充電推奨時間帯分布を出力する。この場合、第1の出力部の出力形態には、充電支援装置内の設備での表示又は印字による出力や、充電支援装置外の設備での表示又は印字による出力、更には充電機器の充電を制御するための装置に対する出力が包含される。
上記構成の充電支援装置によれば、電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるのに有効な充電推奨時間帯分布を各充電機器のユーザに提供することができる。また、支援対象である複数の充電機器のうちの任意数の充電機器についての充電推奨時間帯分布のみを作成すればよいため、充電スケジュールを提供する提供者側の負荷や時間を抑えた簡便な支援が可能になる。この場合、充電推奨時間帯分布の中から乱数によって支援対象となる各充電機器のユーザに対して充電スケジュールをランダムに割り振ることができる。ここでいう「充電スケジュール」には、充電時刻、当該充電時刻を含む充電時間帯が包含される。これにより各充電機器のユーザに対して充電スケジュールを提供する負荷を抑えることができる。或いは、各充電機器のユーザは、出力された充電推奨時間帯分布の中から自分に都合の良い充電時刻を適宜に選択することができる。
また、任意数の充電機器のそれぞれの使用履歴に関する情報を用いるためユーザに不利益のない充電スケジュールを提供することができる。
本発明の充電支援装置の更なる形態では、前記の第1の処理部は、第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定し、充電可能開始時間帯と充電可能終了時間帯との間の充電に関し、任意数の充電機器のうち充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯の双方が同一の充電機器のそれぞれについて電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯の度数を求め、充電時間帯の度数を同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより充電推奨時間帯分布を作成するのが好ましい。即ち、この第1の処理部は、第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定する設定手段と、設定手段が設定した充電可能開始時間帯と充電可能終了時間帯との間の充電に関し、任意数の充電機器のうち充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯の双方が同一の充電機器のそれぞれについて電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯の度数を導出する導出手段と、導出手段が導出した充電時間帯の度数を同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより充電推奨時間帯分布を作成する作成手段と、を含むのが好ましい。これにより、電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯の度数を用いて最適な充電推奨時間帯分布を得ることができる。
本発明の充電支援装置の別の形態では、前記の第1の処理部は、第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定し、充電可能開始時間帯と充電可能終了時間帯との間の充電に関し、任意数の充電機器のうち充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯が同一の充電機器のそれぞれについて電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電開始時間帯の度数を求め、充電開始時間帯の度数を同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより充電推奨時間帯分布を作成するのが好ましい。即ち、この第1の処理部は、第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定する設定手段と、設定手段が設定した充電可能開始時間帯と充電可能終了時間帯との間の充電に関し、任意数の充電機器のうち充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯が同一の充電機器のそれぞれについて電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電開始時間帯の度数を導出する導出手段と、導出手段が導出した充電開始時間帯の度数を同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより充電推奨時間帯分布を作成する作成手段と、を含むのが好ましい。これにより、電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電開始時間帯の度数を用いて最適な充電推奨時間帯分布を得ることができる。
本発明の充電支援装置の更なる形態では、前記の第1のデータベースは、更に任意数の充電機器のそれぞれが属する家庭の家電の利用履歴に関する情報を蓄積するのが好ましい。また、前記の第1の処理部は、家電の利用履歴に関する情報を用いて、家電の利用時間を除く時間帯の中から充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を選択的に設定するのが好ましい。即ち、この第1の処理部は、家電の利用履歴に関する情報を用いて、家電の利用時間を除く時間帯の中から充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を選択的に設定する設定手段を含むのが好ましい。家電の利用時間と重ならないように充電機器の充電時間帯を設定することによって家庭に不利益のない充電スケジュールを提供することができる。
本発明の充電支援装置の更なる形態では、前記の第1の処理部は、作成した充電推奨時間帯分布の中から複数の充電機器のそれぞれのための充電スケジュールを乱数によって割り振るのが好ましい。即ち、この第1の処理部は、作成した充電推奨時間帯分布の中から複数の充電機器のそれぞれのための充電スケジュールを乱数によって割り振る割り振り手段を含むのが好ましい。これにより、複数の充電機器のユーザに対して充電スケジュールを提供する負荷を抑えることができる。
本発明に係る充電支援システムは、前記の充電支援装置と、複数の充電機器のそれぞれを含み、通信ネットワーク回線を介して充電支援装置に接続された電力利用設備と、を含む。この場合、通信ネットワーク回線は、適宜の有線回線又は無線回線によって構成され得る。複数の充電機器はそれぞれ外部電源からの充電が可能なバッテリを備えた車両として構成される。電力利用設備は、更に第2のデータベース、第2の処理部及び第2の出力部を含む。第2のデータベースは、複数の車両のそれぞれの使用履歴に関する情報を蓄積する。第2の処理部は、第2のデータベースに蓄積された情報を用いて複数の車両のそれぞれの出発時刻を予測するとともに、予測した車両の出発時刻を、充電支援装置から通信ネットワーク回線を介して送られた充電推奨時間帯分布の中から除いた修正分布を作成する。第2の出力部は、第2の処理部で作成された修正分布を出力する。この場合、第2の出力部の出力形態には、電力利用設備内の設備での表示又は印字による出力や、電力利用設備外の設備での表示又は印字による出力、更には車両の充電を制御するための装置に対する出力が包含される。これにより、車両の出発時刻と重ならないように当該車両の充電時間帯を設定することが可能な実用的な修正分布を提供することができる。
本発明の充電支援システムの更なる形態では、前記の第2のデータベースは、更に複数の車両のそれぞれが属する家庭の家電の利用履歴に関する情報を蓄積するのが好ましい。また、前記の第2の処理部は、第2のデータベースに蓄積された情報を用いて複数の車両のそれぞれが属する家庭の家電の利用時間帯を予測するとともに、予測した家電の利用時間帯を充電推奨時間帯分布の中から更に除くことによって修正分布を作成するのが好ましい。即ち、この第2の処理部は、第2のデータベースに蓄積された情報を用いて複数の車両のそれぞれが属する家庭の家電の利用時間帯を予測するとともに、予測した家電の利用時間帯を充電推奨時間帯分布の中から更に除くことによって修正分布を作成する作成手段を含むのが好ましい。これにより、家電の利用時間帯と重ならないように車両の充電時間帯を設定することが可能な実用的な修正分布を提供することができる。
本発明の充電支援システムの更なる形態では、前記の第2の処理部は、複数の車両のそれぞれについて、各時刻に対してその時刻までに担保が必要となる必要電力量の関係を表すルールカーブを作成し、作成したルールカーブにおいて必要電力量が局所最大値となる時刻までに充電を完了させるための最も遅い充電開始時刻となる最遅充電開始時刻を求め、最遅充電開始時刻よりも遅い時間帯を充電推奨時間帯分布の中から更に除くことによって修正分布を作成するのが好ましい。即ち、この第2の処理部は、複数の車両のそれぞれについて、各時刻に対してその時刻までに担保が必要となる必要電力量の関係を表すルールカーブを作成するルールカーブ作成手段と、ルールカーブ作成手段で作成したルールカーブにおいて必要電力量が局所最大値となる時刻までに充電を完了させるための最も遅い充電開始時刻となる最遅充電開始時刻を導出する導出手段と、導出手段で導出した最遅充電開始時刻よりも遅い時間帯を充電推奨時間帯分布の中から更に除くことによって修正分布を作成する作成手段と、を含むのが好ましい。これにより、車両に関するルールカーブを用いて充電推奨時間帯分布の最適化のレベルを高めることができる。また、車両のユーザは最遅充電開始時刻よりも遅くならない充電時間帯で車両の充電を確実に行うことができる。
本発明の充電支援システムの更なる形態では、前記の第2の処理部は、作成した前記修正分布の中から前記複数の車両のそれぞれのための充電スケジュール(充電時刻又は当該充電時刻を含む充電時間帯)を乱数によって割り振るのが好ましい。即ち、この第2の処理部は、作成した前記修正分布の中から前記複数の車両のそれぞれのための充電スケジュールを乱数によって割り振る割り振り手段を含むのが好ましい。これにより、複数の車両のユーザに対して充電スケジュールを提供する負荷を抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、所定の電力網による電力供給地域に属する複数の充電機器の適正な充電支援を簡便に行うことが可能になった。
本発明に係る充電支援システム100の概略構成を示す図である。 図1中の充電支援センタ200の処理部230の構成を示す図である。 図1中の入力部220に入力される典型的な入力データを示す図である。 図1中の処理部230の電力最適化部231の処理フローを示す図である。 図4中のステップS104で抽出される、車両の充電時間に関する情報を示す図である。 図4中のステップS303の処理を説明するための図である。 充電推奨時間帯分布の作成を説明するための図である。 図1中の電力利用設備300の処理部330の構成を示す図である。 図1中の入力部320に入力される典型的な入力データを示す図である。 車両の出発時刻の予測のための時間帯分布aを示す図である。 家電の利用時間の予測のための時間帯分布bを示す図である。 家庭の余剰電力の予測のための時間帯分布cを示す図である。 第1の修正分布の作成過程を説明するための図である。 電力利用設備300の別の形態の処理部370の構成を示す図である。 図14中のルールカーブ作成部338によるルールカーブdの作成過程を説明するための図である。 第2の修正分布の作成過程を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明に係る充電支援システム100の概略構成が示されている。この充電支援システム100は、所定の電力網による電力供給地域である都市101に割り当てられ、都市101に属する複数の充電機器の充電を支援するためのシステムである。この充電支援システム100が本発明の「充電支援システム」に相当する。
充電支援システム100は、充電支援センタ200と、複数の電力利用設備300と、充電支援センタ200と複数の電力利用設備300のそれぞれとの間の通信を可能とする通信ネットワーク回線400と、を含む。ここでいう複数の電力利用設備300は、都市101に属する全ての電力利用設備の全部又は一部に合致することができる。通信ネットワーク回線400は、適宜の有線回線又は無線回線によって構成され得る。この通信ネットワーク回線400が本発明の「通信ネットワーク回線」に相当する。なお、ここでいう都市101とは、特定の電力供給設備(典型的には、発電所)からの電力が及ぶ特定の地域として規定される。
充電支援センタ200は、データベース210と、入力部220と、処理部230と、出力部240と、メモリ250、処理部260、通信部270と、を含む。この充電支援センタ200は、必要に応じて他の構成要素を含み得る。この充電支援センタ200が本発明の「充電支援装置」に相当する。
データベース210は、都市101の過去の使用電力(「電力履歴」ともいう)に関する情報、都市101に属する複数の車両(「支援対象車両」ともいう)の中からサンプリングされた任意数の車両(「サンプル車両」ともいう)の過去の走行(「走行履歴」ともいう)に関する情報、都市101に属する複数の家庭(「支援対象家庭」ともいう)の中からサンプリングされた任意数の家庭(「サンプル家庭」ともいう)の家電利用(「家電利用履歴」ともいう)に関する情報をそれぞれ蓄積(「記憶」ともいう)する機能を果たす。この場合、都市101の電力履歴に関する情報には、過去の使用電力、電力料金等が包含される。また、車両の走行履歴に関する情報には、当該車両の過去の位置、時刻、走行距離、電費(走行距離と電力量の比で表される電力消費率)等が包含される。また、家庭の家電利用履歴に関する情報には、家電の過去の使用時刻、利用料金、余剰電力等が包含される。この場合、支援対象車両やサンプル車両は、都市101に属する全ての車両の全部又は一部に合致することができ、また支援対象家庭やサンプル家庭は、都市101に属する全ての家庭の全部又は一部に合致することができる。このデータベース210が、本発明の「第1のデータベース」に相当する。
入力部220には、データベース210に蓄積されたデータの中から、処理部230で処理するのに適切なデータが入力される。処理部230は入力部220に入力されたデータを用いて所定の処理を行う機能を果たす。この処理部230が本発明の「第1の処理部」に相当する。処理部230による処理後の情報は、出力部240から出力される。この出力部240が本発明の「第1の出力部」に相当する。出力部240から出力された情報はメモリ250に記憶される。処理部260は、充電支援センタ200での所定の条件の成立によって、或いは各電力利用設備300からの要請によって、メモリ250に記憶された情報の中から所定の情報を検索して読み出す処理を行う。通信部270は、処理部260によってメモリ250から読み出された情報を、通信ネットワーク回線400を介して各電力利用設備300の通信部360に送信し、また通信部360からの情報を、通信ネットワーク回線400を介して受信する機能を果たす。
各電力利用設備300は、電力利用を伴う家電や充電機器を備えた家庭(「住宅」ともいう)や、充電機器としての車両(本発明の「充電機器」に相当する)を含む。この場合、家庭の典型例として、車両の運転者が居住する自宅をはじめ、当該運転者の実家、友人の住宅、知人の住宅が挙げられる。また、車両の典型例として、外部電源からの充電が可能なバッテリを備えたプラグイン電気車両、例えばバッテリの電力で走行する電気自動車(EV)や、更に内燃機関を備えたプラグインハイブリッド車(PHV)、或いは、電動自転車、アシスト自転車、電動バイク等の二輪車が挙げられる。
電力利用設備300は、データベース310と、入力部320と、処理部330と、出力部340と、メモリ350、通信部360と、を含む。この電力利用設備300は、必要に応じて他の構成要素を含み得る。この電力利用設備300が本発明の「電力利用設備」に相当する。
データベース310は、当該電力利用設備300に属する車両の現在及び過去の走行データ(位置、時刻、走行距離、電費(走行距離と電力量の比で表される電力消費率)等)、当該電力利用設備300に属する家庭の家電の使用データ(使用履歴)を蓄積(「記憶」ともいう)する機能を果たす。このデータベース310が、本発明の「第2のデータベース」に相当する。
入力部320には、データベース310に蓄積されたデータの中から、処理部330で処理するのに適切なデータが入力される。処理部330は入力部320に入力されたデータと、通信部360によって受信されたデータの双方を用いて所定の処理を行う機能を果たす。この処理部330が本発明の「第2の処理部」に相当する。処理部330による処理後の情報は、出力部340から出力される。この出力部340が本発明の「第2の出力部」に相当する。出力部340から出力された情報は、メモリ350に記憶され、また必要に応じて通信部360及び通信ネットワーク回線400を介して充電支援センタ200の通信部270に送信される。
図2に示すように、図1中の充電支援センタ200の処理部230は、更に電力最適化部231及び分布作成部233を含む。この処理部230は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、各種のプログラムを適宜に実行することにより、充電支援センタ200を統括的に制御する。電力最適化部231は、入力部220に入力された、都市101の電力使用履歴と、サンプル車両の走行履歴とを用いて、都市101の電力の最大負荷(ピーク)を抑えるための、支援対象車両の充電時間帯を設定する。分布作成部233は、電力最適化部231で設定した、支援対象車両の充電時間帯を用いて、当該支援対象車両の充電のために推奨される充電時間帯の分布(「充電推奨時間帯分布」ともいう)を作成する。
ここで、充電支援センタ200の処理部230による具体的な処理を図3〜図7を参照しつつ説明する。この処理では、図1中の入力部220に入力される典型的な入力データとして図3に示すように、サンプル車両のユーザであり、且つサンプル家庭の居住者である例えばAさん、Bさん、Cさん・・・のそれぞれについて、9月平日の車両及び家庭の履歴を示す第1のデータと、都市101の9月平日の電力使用履歴を示す第2のデータを用いることができる。第1のデータでは、サンプル車両の走行履歴として、例えば当該車両の「走行」及び「停止」の時刻、停止場所、走行距離が入力され、サンプル家庭の家電利用履歴として、例えば給湯機器やエアコンの利用時の電力が入力される。
図4に示すように、図1中の処理部230の電力最適化部231の処理フローは、ステップS101からステップS104までの一連の処理が車両の走行毎に行われる第1段階(ループ1)と、ステップS201からなる第2段階と、ステップS301からステップS303までの一連の処理が車両の停止毎に行われる第3段階(ループ2)とに大別される。
ステップS101では、サンプル車両の中から所定時間以上(例えば、2時間以上)駐車した車両を選択する。ステップS102では、ステップS101を満たしている場合(ステップS101のYesの場合)にのみ、選択した車両(「選択車両」ともいう)が自宅で充電されたか否かを判定する。ステップS102を満たしている場合(ステップS102のYesの場合)は、ステップS103で自宅での家電の利用時間帯を求めた上でステップS104にすすむ。一方で、ステップS102を満たしていない場合(ステップS102のNoの場合)は、ステップS103をスキップしてステップS104にすすむ。なお、ステップS102では、選択車両が自宅で充電されたか否かを判定する代わりに、選択車両が自宅以外の住宅、例えば実家をはじめ、友人や知人の住宅で充電されたか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS104では、各選択車両の充電時間に関する情報(充電可能開始時間帯、充電可能終了時間帯、必要充電時間)を抽出する。この場合、家電の利用時間又は利用時間帯を除く時間帯の中から充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯が選択的に設定される。図5が参照されるように、例えば9月平日のAさんについては、自宅で1:30から3:30までの時間帯に充電可能であり、会社で9:00から19:00までの時間帯に充電可能であり、必要充電時間が2時間であるという情報を用いることができる。また、Bさん、Cさんについても同様の情報を用いることができる。この場合、各選択車両の電費に基づいて算出した必要充電量から必要充電時間を求めるのが好ましい。上記の情報に基づいた場合、例えばAさん、Bさん、Cさんの充電可能時間帯がそれぞれ、1:30から3:30までの時間帯、1:00から4:00までの時間帯、0:45から4:00までの時間帯に設定され、また3人とも必要充電時間が2時間に設定される。従って、このステップS104を行う電力最適化部231は、上記のような充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定する設定手段、特には家電の利用時間を除く時間帯の中から充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を選択的に設定する設定手段を構成している。
図3に戻り、ステップS201では、選択車両を所定の規則に従って(例えば、充電可能時間が短い順に)ソートする(並べる)。例えばAさん、Bさん、Cさんの充電可能時間がそれぞれ、2時間、3時間、3時間15分であるため、Aさん→Bさん→Cさんの順にソートする。
ステップS301では、ステップS201で実施したソート順に、即ち充電可能時間が短い選択車両の順に、都市101の電力負荷が最小になる時間帯を探索し、この探索が完了したこと(ステップS301のYes)を条件に、都市101の使用電力としてのベース電力に対して各選択車両が充電に要する電力を加算する処理を行う。なお、選択車両が自宅に駐車される場合には、家庭の消費電力と電気料金を考慮し、下記式1を用いて時間帯(或いは時刻)tの電力負荷Etを算出するのが好ましい。
Figure 0005710545
前記の式1において、Utは都市の時間帯tの電力、Htは家庭の時間帯tの電力、Rtは時間帯tの電気料金であり、α及びβはパラメータとして適宜に設定される。
前述の加算処理の具体例については、図6が参照される。この加算処理では、概して車両のそれぞれの充電に要する電力を、充電可能時間の短い順に且つ都市101の電力が最小である単位時間帯の順に、都市101の単位時間毎の電力に対して加算していく。これにより、都市101の電力負荷を抑えるのに最適な、車両の充電時間帯を設定することができる。
図6に示すように、Aさんの車両については、まず都市101の電力負荷が最小である2:00から3:00までの時間帯に1時間の充電を行うとよい。これにより、2:00から3:00までの時間帯のベース電力に対して、Aさんの1時間分の電力が加算される(第1の加算ステップ)。第1の加算ステップを行った後で都市101の電力負荷が最小となるのは1:00から2:00までの時間帯であるため、Aさんは、次にこの時間帯に30分間の充電を行うとよい。これにより、1:00から2:00までの時間帯の電力に対して、Aさんの30分間分の電力が加算される(第2の加算ステップ)。第2の加算ステップを行った後で都市101の電力負荷が最小となるのは3:00から4:00までの時間帯であるため、Aさんは、次にこの時間帯に30分間の充電を行うとよい。これにより、3:00から4:00までの時間帯の電力に対して、Aさんの30分間分の電力が加算される(第3の加算ステップ)。
Bさんの車両については、第3の加算ステップを行った後で都市101の電力負荷が最小となるのは2:00から3:00までの時間帯であるため、Bさんは、まずこの時間帯に1時間の充電を行うとよい。これにより、2:00から3:00までの時間帯の電力に対して、Bさんの1時間分の電力が加算される(第4の加算ステップ)。第4の加算ステップを行った後で都市101の電力負荷が最小となるのは1:00から2:00までの時間帯であるため、Bさんは、次にこの時間帯に1時間分の充電を行うとよい。これにより、1:00から2:00までの時間帯の電力に対して、Bさんの1時間分の電力が加算される(第5の加算ステップ)。
Cさんの車両については、第5の加算ステップを行った後で都市101の電力負荷が最小となるのは3:00から4:00までの時間帯であるため、Cさんは、まずこの時間帯に1時間の充電を行うとよい。これにより、3:00から4:00までの時間帯の電力に対して、Cさんの1時間分の電力が加算される(第6の加算ステップ)。第6の加算ステップを行った後で都市101の電力負荷が最小となるのは2:00から3:00までの時間帯であるため、Cさんは、次にこの時間帯に1時間分の充電を行うとよい。これにより、2:00から3:00までの時間帯の電力に対して、Cさんの1時間分の電力が加算される(第7の加算ステップ)。
処理部230の分布作成部233の処理では、前記のサンプル車両又は選択車両の走行履歴を用いて設定された充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯によって定まるセルに関して、電力最適化部231で設定された充電時間帯の度数をカウントする。例えば充電時間が1時間の場合の度数を1とすると、上記のAさんの場合、1:00から2:00までの時間帯の度数が0.5になり、2:00から3:00までの時間帯の度数が1になり、3:00から4:00までの時間帯の度数が0.5になる。この場合、各セルは、当該車両について1回又は複数回の走行を含むことができる。従って、各車両の1回走行分の度数を全ての車両についてカウントしてもよいし、各車両の複数回走行分の度数を全ての車両についてカウントしてもよい。
このような度数のカウントを、各セルに属する車両の全てについて行い、その結果としてカウントされた度数を各セルについての時間帯毎の割合に変換することにより、図7に示すような時間帯分布(充電推奨時間帯分布)を作成する。この充電推奨時間帯分布は、電力最適化部231で設定された充電可能開始時間帯と充電可能終了時間帯との間の充電に関し、これらの充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯が同一の車両のそれぞれについて都市101の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯の度数を求め、この充電時間帯の度数を前記同一の車両についての時間帯分布に変換することにより作成される。この分布作成部233は、都市101の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯の度数を求める導出手段と、導出した度数を用いて充電推奨時間帯分布を作成する作成手段とを構成している。
例えば、充電可能開始時間帯が18:00から19:00までの時間帯であり、且つ予定された充電可能終了時間帯が翌日の8:00から9:00までの時間帯であるセルに該当する車両の場合には、充電推奨時間帯分布として図中の分布1が作成される。同様に、充電可能開始時間帯が0:00から1:00までの時間帯であり、且つ予定された充電可能終了時間帯が翌日の4:00から5:00までの時間帯であるセルに該当する車両の場合には、充電推奨時間帯分布として図中の分布2が作成される。ここでいう分布1及び分布2が本発明の「充電推奨時間帯分布」に相当する。
更に、この充電推奨時間帯分布の中の時刻又は当該時刻を含む時間帯を、サンプル車両、又は当該サンプル車両を含む支援対象車両について乱数でランダムに割り振ればよい。例えば、単位時間帯が1時間の場合、1時間の充電が必要な車両に対しては乱数を1回割り振ればよく、3時間の充電が必要な車両に対しては乱数を3回割り振ればよい。これにより、サンプル車両又は支援対象車両に対して充電が推奨される時刻又は時間帯(「充電スケジュール」ともいう)を好適に割り当てることが可能となる。前述の分布1及び分布2のように分布作成部233で作成された充電推奨時間帯分布や、この充電推奨時間帯分布から求めた充電スケジュール(充電推奨時刻や充電推奨時間帯など)に関する情報は、充電支援センタ200のメモリ250に記憶された後、このメモリ250から処理部260によって適宜に検索され読み出されて、各電力利用設備300へ送信される。
なお、分布作成部233の処理では、充電時間帯の度数をカウントする手法に代えて、充電開始時間帯の度数をカウントする手法を用いることもできる。この場合は、電力最適化部231で設定された充電可能開始時間帯と充電可能終了時間帯との間の充電に関し、都市101の電力の最大負荷を抑えるための充電開始時間帯分布を充電推奨時間帯分布とすることができる。従って、この場合の分布作成部233は、都市101の電力の最大負荷を抑えるための充電開始時間帯の度数を求める導出手段と、導出した度数を用いて充電推奨時間帯分布を作成する作成手段とを構成している。この手法では、更に充電可能開始時間帯、充電可能終了時間帯及び必要充電時間(或いは必要充電量)によって定まる3次元マップを作成するのが好ましい。この場合、支援対象となる車両(充電機器)の電費に基づいて必要充電時間や必要充電量を算出するのが好ましい。この3次元マップを用いて充電時間を反映させることにより、車両のユーザが所望の充電を充電時間内に確実に終了させるのに効果的である。
上記構成の充電支援センタ200によれば、都市101に属する複数の支援対象車両の適正な充電支援を簡便に行うことができる。即ち、都市101の電力の最大負荷を抑えるのに有効な充電推奨時間帯分布を支援対象車両のユーザに提供することができる。また、支援対象車両のうちサンプル車両についての充電推奨時間帯分布のみを作成すればよいため、充電スケジュールを作成し提供するための負荷や時間を抑えるとともに、充電スケジュールの作成頻度を例えば1か月から3か月程度に抑えることができる。
一方で、支援対象車両のユーザは、充電のための要望時間等を入力する操作が必要なく、また充電スケジュールを得るための待ち時間が生じ難いため、当該ユーザの負担に低減が図られる。この場合、充電推奨時間帯分布の中から乱数によって支援対象車両のユーザに対して充電スケジュールをランダムに割り振ることができるため、充電スケジュールを提供する負荷を抑えることができる。或いは、支援対象車両のユーザは、出力された充電推奨時間帯分布の中から自分に都合の良い充電スケジュールを適宜に選択することができる。また、支援対象車両の中からサンプリングされた任意数のサンプル車両のそれぞれの使用履歴に関する情報を用いるためユーザに不利益のない充電スケジュールを提供することができる。
また、上記構成の充電支援センタ200によれば、都市101の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯或いは充電開始時間帯の度数を用いて最適な充電推奨時間帯分布を得ることができる。
また、上記構成の充電支援センタ200によれば、家電の利用時間と重ならないように車両の充電時刻又は充電時間帯を設定することによって家庭に不利益のない充電スケジュールを提供することができる。なお、必要に応じては、家電の利用時間を考慮することなく充電推奨時間帯分布を作成することもできる。
図8に示すように、図1中の電力利用設備300の処理部330は、更に出発時刻予測部331と、家電利用予測部333と、家庭余剰電力予測部335と、充電推奨時刻予測部337を含む。この処理部330は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、各種のプログラムを適宜に実行することにより、電力利用設備300を統括的に制御する。この処理部330の処理に際しては、例えばAさんが自宅に帰宅したことを条件にして、図9に示すような典型的な入力データ(Aさんの帰宅時刻、過去の出発時刻、過去の家電利用時間帯)が図1中の入力部320に入力される。
出発時刻予測部331では、入力部320に入力された車両の走行履歴、例えば図10に示すような分布aを用いて出発時刻予測マップを作成するとともに、この出発時刻予測マップから予定される出発時刻を予測する。この分布aは、例えばAさんの過去の出発時刻を用いて作成された、出発時間帯毎の割合を示す分布である。家電利用予測部333は、入力部320に入力された家電利用履歴、例えば図11に示すような分布bを用いて、予定される家電利用時刻及び使用電力を予測する。この分布bは、例えばAさんの自宅の家電の利用電力を用いて作成された、家電の利用電力の時間帯毎の割合を示す分布である。家庭余剰電力予測部335は、家電利用予測部333の予測結果を用いて、家庭の余剰電力を例えば図12に示す分布cのように予測する。この分布cは、例えばAさんの自宅の余剰電力の時間帯毎の割合を示す分布である。
充電推奨時刻予測部337は、出発時刻予測部331、家電利用予測部333及び家庭余剰電力予測部335のそれぞれの予測結果と、充電支援センタ200の分布作成部233で作成された充電推奨時間帯分布(例えば、図7中の分布1及び2を参照)とを用いて、当該充電推奨時間帯分布を修正した修正分布を作成する。即ち、この充電推奨時刻予測部337は、車両の出発時刻及び家電の利用時間帯を予測するとともに、予測した車両の出発時刻及び家電の利用時間帯を充電推奨時間帯分布の中から除くことによって修正分布を作成する作成手段を構成している。そして、この修正分布を出力部340が出力することによって、支援対象車両のユーザに対して推奨される充電スケジュール(充電時刻、又は当該充電時刻を含む充電時間帯)を提供することができる。或いは、この修正分布の中から乱数によって支援対象車両のユーザに対して充電スケジュールをランダムに割り振ることができる。
充電推奨時刻予測部337によって作成される第1の修正分布の具体例については図13が参照される。この場合、第1の修正分布は、充電推奨時間帯分布(分布3)の中から、予測した車両の出発時刻及び家電の利用時間帯(余剰電力のない時間帯)を除いた時間帯の分布4として作成されている。これにより、支援対象車両の出発時刻や支援対象家庭の家電の利用時間帯と重ならないように当該車両の充電時間帯が設定された実用的な修正分布を提供することができる。必要に応じては、予測した支援対象車両の出発時刻又は出発時間帯のみを除いた時間帯の分布を修正分布として作成することもできる。
なお、上記の電力利用設備300では、図8に示す処理部330に代えて、図14に示す構成の処理部370を適用することもできる。この処理部370は、前述の家電利用予測部333及び家庭余剰電力予測部335に加えて、ルールカーブ作成部338を含み、また前述の充電推奨時刻予測部337に関連する充電推奨時刻予測部339を含む。
ルールカーブ作成部338では、支援対象車両の走行履歴を用いて所定のルールカーブが作成される。即ち、このルールカーブ作成部338は、ルールカーブを作成するルールカーブ作成手段として構成される。このルールカーブは、例えば図15中のルールカーブdが参照されるように、各時刻に対してその時刻までに担保が必要となる電力量(必要電力量)の関係を表す曲線とされる。また、このルールカーブdにおいて、必要電力量の局所最大値近傍の点(例えば、接点)から、下記の式2により表される線分(例えば、接線)を作成する。この線分と所定の必要電力(典型的にはバッテリ残量に相当する電力)との交点の時刻を、最遅充電開始時刻taとすることができる。この最遅充電開始時刻taは、ルールカーブdにおいて必要電力量が局所最大値となる時刻tbまでに充電を完了させるように充電開始を行うための最も遅い充電開始時刻、即ち充電開始が必要な限界時刻である。
Figure 0005710545
前記の式2において、θ(t)は時刻tにおけるバッテリへの充電可能量を表し、T(t)は時刻tにおける予想気温を表し、Vは充電電圧を表し、Aは充電電流を表す。
充電推奨時刻予測部339は、家電利用予測部333及び家庭余剰電力予測部335のそれぞれの予測結果と、ルールカーブ作成部338で作成したルールカーブdに関する情報とを用いて、充電支援センタ200の分布作成部233で作成された充電推奨時間帯分布を修正した修正分布を作成する。即ち、この充電推奨時刻予測部339は、ルールカーブdにおいて必要電力量が局所最大値となる時刻tbまでに充電を完了させるための最も遅い充電開始時刻となる最遅充電開始時刻を導出する導出手段と、導出手段で導出した最遅充電開始時刻よりも遅い時間帯を充電推奨時間帯分布の中から除くことによって修正分布を作成する作成手段とを構成している。そして、この修正分布を出力部340が出力することによって、支援対象車両のユーザに対して推奨される充電スケジュール(充電時刻、又は当該充電時刻を含む充電時間帯)を提供することができる。或いは、修正分布の中から乱数によって支援対象車両のユーザに対して充電スケジュールをランダムに割り振ることができる。この場合、処理部370は、作成した修正分布の中から支援対象車両のための充電スケジュールを乱数によって割り振る割り振り手段を構成している。これにより、支援対象車両のユーザに対して充電スケジュールを提供する負荷を抑えることができる。
充電推奨時刻予測部339によって作成される第2の修正分布の具体例については図16が参照される。この場合、第2の修正分布は、充電推奨時間帯分布(分布5)の中から、例えば前述のルールカーブから求めた最遅充電開始時刻taよりも遅い時間帯を除き、且つ給湯機器の利用時間帯tcを除いた時間帯の分布6として作成される。これにより、支援対象車両に関するルールカーブを用いて充電推奨時間帯分布の最適化のレベルを高めることができる。また、支援対象車両のユーザは最遅充電開始時刻よりも遅くならない充電時間帯で当該車両の所望の充電を確実に終了させることができる。なお、前述の第1の修正分布の中から、更に最遅充電開始時刻taよりも遅い時間帯を除き、且つ給湯機器の利用時間帯tcを除いた時間帯の分布を、新たな修正分布として作成することもできる。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、充電支援センタ200と複数の電力利用設備300とを含む充電支援システム100について記載したが、本発明では、充電支援センタ200を主体として構成される充電支援装置を用いることもできる。例えば、充電支援センタ200は、処理部230の処理結果として導出された導出情報、即ち充電推奨時間帯分布に関する情報(例えば、分布作成部233で作成された充電推奨時間帯分布や、この充電推奨時間帯分布から求めた充電スケジュール(充電推奨時刻や充電推奨時間帯など))を、メモリ250に出力し、或いはメモリ250に一時的に記憶させた後に、充電支援センタ200に設けられたメモリ250以外の他の機器に出力させることができる。また、この変更例として、充電支援センタ200及び通信ネットワーク回線400と、各電力利用設備300の一部を用いて充電支援装置を構成することもできる。この場合は、前記の導出情報を通信部270、通信ネットワーク回線400及び通信部360を経由させて、電力利用設備300に設けられた出力機器に直接的に出力させることができる。
また上記の実施形態によれば、充電支援センタ200の電力最適化部231(ステップS104)において、支援対象となる充電機器の必要充電時間を求める際に、当該充電機器の電費に基づいて必要充電量を算出する場合について記載したが、本発明では、これに代えて或いは加えて、各電力利用設備300の処理部330又は処理部370に、充電機器の過去の使用電力量から必要充電量を予測する充電量予測部を設けることもできる。更に、スペックが異なる充電機器の場合には、各充電機器のスペックから必要充電時間を算出することができる。
また上記の実施形態では、支援対象車両のユーザに対して、充電推奨時間帯分布や修正分布を提供し、或いはこれらの分布から乱数によって割り振られた充電スケジュールを提供する場合について記載したが、当該提供情報に基づいて支援対象車両の充電を制御する制御装置が実際の充電処理を行うようにしてもよい。
また上記の実施形態では、充電機器の一例として、外部電源からの充電が可能なバッテリを備えた車両について記載したが、この種の車両以外の充電機器として家庭に設置される充電機器に対して本発明を適用することもできる。
上記の実施形態や変更例の記載に基づいた場合、本発明では以下の各態様(アスペクト)を採り得る。
本発明では、
「所定の電力網による電力供給地域に属する複数の充電機器の充電を支援するための充電支援方法であって、
前記複数の充電機器の中からサンプリングされた任意数の充電機器のそれぞれの使用履歴に関する情報と、前記電力供給地域の電力履歴に関する情報とを用いて、前記複数の充電機器のそれぞれを充電する際に前記電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電推奨時間帯分布を作成し、作成した前記充電推奨時間帯分布を出力する、充電支援方法。」という態様(態様1)を採り得る。
本発明では、
「前記態様1に記載の充電支援方法であって、
前記任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定し、前記充電可能開始時間帯と前記充電可能終了時間帯との間の充電に関し、前記充電可能開始時間帯及び前記充電可能終了時間帯が同一の充電機器のそれぞれについて前記電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯の度数を求め、前記充電時間帯の度数を前記同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより前記充電推奨時間帯分布を作成する、充電支援方法。」という態様(態様2)を採り得る。
本発明では、
「前記態様1に記載の充電支援方法であって、
前記任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定し、前記充電可能開始時間帯と前記充電可能終了時間帯との間の充電に関し、前記充電可能開始時間帯及び前記充電可能終了時間帯が同一の充電機器のそれぞれについて前記電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電開始時間帯の度数を求め、前記充電開始時間帯の度数を前記同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより前記充電推奨時間帯分布を作成する、充電支援方法。」という態様(態様3)を採り得る。
本発明では、
「前記態様2又は3に記載の充電支援方法であって、
前記任意数の充電機器のそれぞれが属する家庭の家電の利用履歴に関する情報を用いて、前記家電の利用時間を除く時間帯の中から前記充電可能開始時間帯及び前記充電可能終了時間帯を選択的に設定する、充電支援方法。」という態様(態様4)を採り得る。
本発明では、
「前記態様1から4のうちのいずれかに記載の充電支援方法であって、
作成した前記充電推奨時間帯分布の中から前記複数の充電機器のそれぞれのための充電スケジュールを乱数によって割り振る、充電支援方法。」という態様(態様5)を採り得る。
100…充電支援システム,101…都市、200…充電支援センタ、210…データベース、220…入力部、230…処理部、231…電力最適化部、233…分布作成部、240…出力部、250…メモリ、260…処理部、270…通信部、300…電力利用設備、310…データベース、320…入力部、330…処理部、331…出発時刻予測部、333…家電利用予測部、335…家庭余剰電力予測部、337,339…充電推奨時刻予測部、338…ルールカーブ作成部,340…出力部、350…メモリ、360…通信部、370…処理部、400…通信ネットワーク回線

Claims (8)

  1. 所定の電力網による電力供給地域に属する複数の充電機器の充電を支援するための充電支援装置であって、
    前記複数の充電機器の中からサンプリングされた任意数の充電機器のそれぞれの使用履歴に関する情報と、前記電力供給地域の電力履歴に関する情報とを蓄積する第1のデータベースと、
    前記第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、前記複数の充電機器のそれぞれを充電する際に前記電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電推奨時間帯分布を作成する第1の処理部と、
    前記第1の処理部で作成された前記充電推奨時間帯分布を出力する第1の出力部と、
    を含み、
    前記第1の処理部は、
    前記第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、前記任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定し、
    前記充電可能開始時間帯と前記充電可能終了時間帯との間の充電に関し、前記任意数の充電機器のうち前記充電可能開始時間帯及び前記充電可能終了時間帯が同一の充電機器のそれぞれについて前記電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電時間帯の度数を求め、前記充電時間帯の度数を前記同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより前記充電推奨時間帯分布を作成する、充電支援装置。
  2. 所定の電力網による電力供給地域に属する複数の充電機器の充電を支援するための充電支援装置であって、
    前記複数の充電機器の中からサンプリングされた任意数の充電機器のそれぞれの使用履歴に関する情報と、前記電力供給地域の電力履歴に関する情報とを蓄積する第1のデータベースと、
    前記第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、前記複数の充電機器のそれぞれを充電する際に前記電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電推奨時間帯分布を作成する第1の処理部と、
    前記第1の処理部で作成された前記充電推奨時間帯分布を出力する第1の出力部と、
    を含み、
    前記第1の処理部は、
    前記第1のデータベースに蓄積された情報を用いて、前記任意数の充電機器のそれぞれについて充電可能開始時間帯及び充電可能終了時間帯を設定し、
    前記充電可能開始時間帯と前記充電可能終了時間帯との間の充電に関し、前記任意数の充電機器のうち前記充電可能開始時間帯及び前記充電可能終了時間帯が同一の充電機器のそれぞれについて前記電力供給地域の電力の最大負荷を抑えるための充電開始時間帯の度数を求め、前記充電開始時間帯の度数を前記同一の充電機器についての時間帯分布に変換することにより前記充電推奨時間帯分布を作成する、充電支援装置。
  3. 請求項又はに記載の充電支援装置であって、
    前記第1のデータベースは、更に前記任意数の充電機器のそれぞれが属する家庭の家電の利用履歴に関する情報を蓄積し、
    前記第1の処理部は、
    前記第1のデータベースに蓄積された、前記家電の利用履歴に関する情報を用いて、前記家電の利用時間を除く時間帯の中から前記充電可能開始時間帯及び前記充電可能終了時間帯を選択的に設定する、
    充電支援装置。
  4. 請求項1からのうちのいずれか一項に記載の充電支援装置であって、
    前記第1の処理部は、作成した前記充電推奨時間帯分布の中から前記複数の充電機器のそれぞれのための充電スケジュールを乱数によって割り振る、充電支援装置。
  5. 請求項1からのうちのいずれか一項に記載の充電支援装置と、
    前記複数の充電機器のそれぞれを含み、通信ネットワーク回線を介して前記充電支援装置に接続された電力利用設備と、
    を含む充電支援システムであって、
    前記複数の充電機器はそれぞれ外部電源からの充電が可能なバッテリを備えた車両として構成され、
    前記電力利用設備は、
    前記複数の車両のそれぞれの使用履歴に関する情報を蓄積する第2のデータベースと、
    前記第2のデータベースに蓄積された情報を用いて前記複数の車両のそれぞれの出発時刻を予測するとともに、予測した前記出発時刻を、前記充電支援装置から通信ネットワーク回線を介して送られた前記充電推奨時間帯分布の中から除いた修正分布を作成する第2の処理部と、
    前記第2の処理部で作成された前記修正分布を出力する第2の出力部と、
    を含む、
    充電支援システム。
  6. 請求項に記載の充電支援システムであって、
    前記第2のデータベースは、更に前記複数の車両のそれぞれが属する家庭の家電の利用履歴に関する情報を蓄積し、
    前記第2の処理部は、前記第2のデータベースに蓄積された情報を用いて前記複数の車両のそれぞれが属する家庭の家電の利用時間帯を予測するとともに、予測した前記利用時間帯を前記充電推奨時間帯分布の中から更に除くことによって前記修正分布を作成する、
    充電支援システム。
  7. 請求項又はに記載の充電支援システムであって、
    前記第2の処理部は、
    前記複数の車両のそれぞれについて、各時刻に対してその時刻までに担保が必要となる必要電力量の関係を表すルールカーブを作成し、
    作成した前記ルールカーブにおいて前記必要電力量が局所最大値となる時刻までに充電を完了させるための最も遅い充電開始時刻となる最遅充電開始時刻を求め、
    前記最遅充電開始時刻よりも遅い時間帯を前記充電推奨時間帯分布の中から更に除くことによって前記修正分布を作成する、
    充電支援システム。
  8. 請求項からのうちのいずれか一項に記載の充電支援システムであって、
    前記第2の処理部は、作成した前記修正分布の中から前記複数の車両のそれぞれのための充電スケジュールを乱数によって割り振る、充電支援システム。
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