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JP5713606B2 - インクジェット記録装置及び記録方法 - Google Patents
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JP5713606B2 - インクジェット記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インク滴を吐出させ、これを記録媒体に付着させて記録を行うインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置を用いた記録方法に関する。
特許文献1には、記録ヘッドの過度の昇温を抑えるために、記録ヘッドの温度と記録媒体の幅情報に応じて各記録走査を実行する前にウェイト時間(休止時間)を設定する構成が開示されている。また、マルチパスによって記録を行う場合に、画像の濃度や色相が変わり、そこで濃度ムラや色相ムラが発生することを抑えるために、各記録走査前の休止時間を段階的に設定することが記載されている。
特開2006−341570号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、記録ヘッドの温度上昇を抑えるために、記録ヘッドの温度が高いほど記録走査前の休止時間を長くすることになる。しかしながら、記録走査前の休止時間を長くすると、記録画像上で粒状性が目立ってしまうことがある。所定領域に複数のインク滴を重ねて吐出して画像を形成する場合、先の吐出と後の吐出との間に時間があると、先に吐出されたインクが記録媒体内で浸透が進み、後に吐出されたインクが記録媒体に浸透しがたくなる。そのため、後に吐出されたインク滴の粒状感が目立って記録画像の品質を低下させてしまうおそれがある。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、記録ヘッドの温度上昇を抑えつつ、記録画像のインク滴の粒状感を抑えることのできるインクジェット記録装置及び記録方法を提供することを目的とする。
本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体と前記記録ヘッドとを走査方向に相対的に走査させながら前記記録媒体に記録を行うために相対的な前記走査を行う走査手段と、前記記録ヘッド周囲の湿度に関する湿度情報を取得するための湿度情報取得手段と、を備え、所定の条件が満たされる場合には、前記走査手段による走査の前に、所定の記録休止時間、記録動作を休止するインクジェット記録装置であって、前記湿度情報取得手段によって取得された前記湿度情報が示す湿度に基づいて、前記情報が示す湿度が閾値より高い場合は、前記情報が示す湿度が前記閾値より高くない場合よりも前記記録休止時間が短くなるように、前記記録休止時間を決定する決定手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドの温度上昇を抑えつつ、記録画像のインク滴の粒状感を抑えることのできるインクジェット記録装置及び記録方法を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係るインクジェット記録装置の斜視図である。 記録ヘッドの吐出口形成面の平面図である。 制御系のブロック図である。 画像データの変換処理の流れを示すブロック図である。 記録データについて示す図である。 記録動作を説明するフローチャートである。 記録時間と記録ヘッドの温度との関係を示すグラフである。 記録ヘッドの温度と安定吐出時間の関係を示すグラフである。 記録休止時間と粒状性との関係を示すグラフである。 図1のインクジェット記録装置によって記録を行う際の、記録の休止時間と、そのときの記録ヘッドの温度との間の関係について示したグラフである。 図1のインクジェット記録装置によって記録を行う際の、記録の休止時間と、そのときの記録ヘッドの周囲の環境湿度との間の関係について示したグラフであり、二つの設定された休止時間について示された説明図である。 図1のインクジェット記録装置によって記録を行う際に用いられる、記録ヘッドの周囲の環境湿度と、記録ヘッドの温度と、に応じて設定される休止時間について示したテーブルである。 図1とは別のインクジェット記録装置によって記録を行う際の、記録の休止時間と、そのときの記録ヘッドの周囲の環境湿度との間の関係について示したグラフであり、四つの設定された休止時間について示された説明図である。 図13の記録の際に用いられる、記録ヘッドの周囲の環境湿度と、記録ヘッドの温度と、に応じて設定される休止時間について示したテーブルである。 さらに別のインクジェット記録装置によって記録を行う際に、記録ヘッドによる記録の休止時間を設定する際のフローを示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係るインクジェット記録装置によって記録を行う際に用いられる、記録ヘッドの周囲の環境湿度と、記録ヘッドの温度と、に応じて設定される休止時間について、総記録デューティごとに示したテーブルである。 本発明の第二実施形態に係るインクジェット記録装置によって記録を行う際の、記録の休止時間と、そのときの記録ヘッドの温度との間の関係について、総記録デューティごとに示したグラフである。 本発明の第三実施形態に係るインクジェット記録装置によって記録を行う際に用いられる、記録ヘッドの周囲の環境湿度と、記録ヘッドの温度と、に応じて設定される休止時間について、記録媒体の種類ごとに示したテーブルである。 本発明の第三実施形態に係るインクジェット記録装置の、記録の休止時間と、そのときの記録によって得られる記録画像上でのインク滴の粒状性との間の関係について、記録媒体ごとに粒状性が視認されない程度のレベルの休止時間を示したグラフである。
以下、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置について、図面を参照しながら説明する。
(第一実施形態)
<記録装置本体の構成>
図1は、本実施形態に適用されるインクジェット記録装置1000の内部機構を説明するための概略斜視図である。図において、搬送モータの駆動により、搬送ローラ101が回転し、記録媒体が矢印F方向に搬送される。すなわち、搬送ローラ101は搬送手段である。記録媒体の搬送方向F(副走査方向)と直交する方向には、ガイドシャフト102が配置されている。記録ヘッド103を搭載したキャリッジ104は、ガイドシャフト102に案内支持されながら、キャリッジモータに駆動されて図中矢印S方向(主走査方向)に往復移動(走査)する。これによって、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置1000が、記録媒体の搬送が行われる搬送方向に交差する主走査方向に記録ヘッド103を往復移動させて走査させている。キャリッジ104に搭載された記録ヘッド103は、キャリッジ104の移動走査中に記録データに応じてインクの吐出を実行する。記録ヘッド103による1回の記録走査が行われると、記録媒体Mは搬送ローラ101によって所定量搬送される。
<環境湿度取得手段>
環境湿度に関する情報を取得するための湿度センサ105について説明する。湿度センサ105は、排紙ローラ106の下部に配置されている。湿度センサとしては吸湿性物質として塩化リウチム・セラミックス・高分子などを使用し、水蒸気量の変化を電気抵抗や電気容量など電気的な変化として測定する湿度計を用いている。ただし、温度センサ及び湿度センサとしてはこれらに限定されるわけではない。湿度センサ105が、記録ヘッドの周囲の湿度を取得する湿度取得手段として機能している。
ここで、本実施形態で説明する湿度とは相対湿度のことであり、以下の式で定義される。
Uw=xv/xvs×100=e/es×100≒e/ew×100
Uw :湿潤空気の相対湿度
es :飽和湿潤空気の水蒸気圧
ew :水の飽和蒸気圧
xv :湿潤空気の水のモル分率
xvs:飽和湿潤空気の水のモル分率
e :湿潤空気の水蒸気圧
<記録ヘッド構成>
図2(a)は、記録ヘッド103の吐出口形成面の平面図である。また、図2(b)は、図2(a)に示された吐出口形成面のうち、一部の吐出口204の拡大図である。記録ヘッド103は、3枚のチップA(201)、B(202)、C(203)を備える。それぞれのチップは、副走査方向に1200dpiのピッチで並んだ1024個の吐出口204から成るノズル列を4列有する。また、それぞれのチップは、吐出口列の両端部の吐出口近傍に温度センサを有する。チップA(201)の温度センサのうち、記録媒体の給送方向に対して上流側(給紙側)に位置する温度センサをDiA0(205)、一方下流側(排紙側)に位置する温度センサをDiA1(206)とする。また、同様にチップB(202)、チップC(203)の温度センサを順にDiA2〜5(207〜210)とする。ここで記録ヘッド103の駆動条件はチップごとに設定可能であり、各チップに配置されている温度センサからの情報に応じてチップ単位で駆動条件が変更可能な構成になっている。
<記録ヘッド温度取得手段>
ここで、記録ヘッド103の温度を取得するための温度センサ(205〜210)について説明する。本実施形態で用いる温度センサはダイオードであり、温度に応じて順方向電圧が変化する性質を利用している。インクの温度を直接検出することは困難であるため、一般には、記録ヘッド基板の温度(以下、記録ヘッド温度Theadと称す)を検出し、これを記録ヘッドの温度として用いている。記録ヘッド温度を検出するための構成としては、ダイオードセンサ以外に、例えば金属薄膜センサ等、ダイオード以外の温度検出手段を用いてもよい。またキャリッジ基板上にはサーミスタが取り付けられており、環境温度を読み取ることができる。ダイオードセンサを持たないインクジェット記録装置の場合は、記録ヘッドの温度の代わりに環境温度を使用しても良い。このように、本実施形態では、温度センサ(205〜210)が、記録ヘッドの温度を取得する温度取得手段として機能している。
<制御系の構成>
図3は、インクジェット記録装置1000の制御系のブロック図である。図3において、301は外部装置302との間で画像データや制御コマンド等のデータ送受信を行うためのインターフェースである。303は、記録装置全体の各種制御を行うCPUである。本実施形態では、CPU303が、記録ヘッドによるインクの吐出及び記録ヘッドによる走査を制御する記録制御手段として機能する。そして、CPU303は、入力された記録データに基づいて記録を行う。304はROMで、CPU303が制御を行うためのプログラムや固定データが格納されている。305は、各種データ(記録ヘッド103に供給すべき記録データ等)を一時的に格納したり、CPU303が行う処理のワークエリアとして利用されたりするRAMである。306は、記録ヘッド103に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイである。ゲートアレイ306は、インターフェース301、CPU303、RAM305間のデータ転送の制御も行う。307および308はそれぞれ、搬送モータ309及びキャリッジモータ310を駆動するためのモータドライバである。また、311は記録ヘッド103を駆動するためのヘッドドライバである。
<画像処理>
次に、本実施形態における画像処理について説明する。図4は、画像データの変換処理の流れを示すブロック図である。図4に、入力されるRGB各色8ビット(256階調)で表される画像情報を、インク各色1ビットのデータに変換して出力する画像処理のフローを示す。
外部装置302とは、例えばパーソナルコンピュータであり、アプリケーション401と、プリンタドライバ402とで構成される。アプリケーション401は、外部装置302のモニタにおけるUI画面にてユーザが指定した情報に基づいて、プリンタドライバ402に送る画像情報を作成する処理、及び記録の制御を司る記録制御情報を設定する処理を実行する。図5は画像情報、及び記録制御情報で構成される記録データについて示す図である。記録制御情報は、「画像モード情報」、「記録媒体情報」、「記録品位情報」、および給紙方法等のような「その他制御情報」から構成されている。記録媒体情報には、記録媒体の種類、及びサイズが記述されており、種類は普通紙、光沢紙、はがき、プリンタブルディスクなどの中から1種類、サイズはA3ノビ、A3、A4、L判などの中から1種類の記録媒体が規定されている。また「画像モード情報」として「カラーモード」または「モノクロモード」の規定もされている。記録品位情報には、記録の品位が記述されており、「きれい」、「標準」、「はやい」等のうち、いずれか1種の品位が規定されている。ここで、アプリケーション401で処理されたこれらの画像情報、及び記録制御情報は、記録の際にプリンタドライバ402に渡される。
プリンタドライバ402はその処理として、前段処理403、後段処理404、γ補正405、量子化処理406、および記録データ作成407を有する。以下に、各処理を簡単に説明する。まず前段処理403にてsRGB規格の画像データ(R、G、B)によって再現される色域が、記録装置によって再現される8ビットのR、G、Bデータ(RGB値)に変換される。その後、後段処理404で上記色域のマッピングがなされたR、G、Bデータが、このデータの表す色を再現する8ビットの色分解データに変換される。続くγ補正405では、後段処理404によって求められた各色の色分解データについて、各色毎にその濃度値(階調値)変換が行われる。そして、量子化処理406では、γ補正405にて変換がなされた各色8ビットの色分解データのそれぞれについて、5ビットのデータに変換する量子化処理が行われる。本実施形態では、誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを17階調の5ビットデータに変換する。印刷データ作成処理407は、上述した制御データおよび量子化部で作成された5ビットの画像情報で構成されている。以上のようにして生成された記録データは、記録装置へ供給される。
外部装置によって記録データが記録装置に送られると、記録装置は入力された記録データに対して、17値の階調値情報をドット配置パターンに変換して2値化処理を行うドット配置パターン化処理408、及びマスク処理409を行う。そしてこの記録データはヘッドドライバ311に供給され、記録ヘッド103より記録データに応じたインク吐出が行われる。
<記録制御>
以上説明した記録装置を用いて、実際に記録を実行する場合のシーケンスを以下に具体的に説明する。本実施形態では、インクジェット記録装置1000は、記録が行われる際に、記録ヘッド103の温度と、記録ヘッド103の周囲の湿度を検知する。そして、検知された記録ヘッド103の温度及び周囲の湿度に応じて、各記録走査の前に記録動作を休止する記録休止時間を設ける。
図6は、記録動作を説明するフローチャート1である。まず、ステップS601において記録が開始されると、ホスト装置からインターフェース及びゲートアレイを介して記録制御情報及び画像情報から構成される記録データがCPUに入力される(ステップS602)。
ステップS603で、CPUは、搬送モータを駆動させることにより記録媒体を給紙および搬送し、所定の記録位置まで記録媒体を搬送する。続いてCPUは、ステップS604において記録ヘッド温度センサが検出した記録ヘッド温度Thead1を取得し(温度情報取得工程)、ステップS605で湿度センサが検出した環境湿度Henvを取得する(湿度情報取得工程)。そしてステップS606で、記録に関与しないインク滴をキャップに対して吐出することで、記録ヘッド内部の吐出口付近で増粘したインクや記録ヘッド内部のゴミ等を吐出口の外部に排出する予備吐出(給紙時予備吐)が行われる。記録開始前に予備吐出が行われることで、記録開始前の吐出口付近のインク状態をリセットさせる。予備吐出は、CPUが取得した情報に応じた条件で実行される。
ステップS607では、記録媒体の大きさを判断する。本実施形態では、ステップS602で入力された記録データに含まれる記録媒体の大きさに関するデータSdataから、記録媒体の大きさがA3サイズ以上か否かを判断する。CPU303が、記録データから記録媒体の大きさに関する記録媒体サイズ情報を取得する記録媒体サイズ情報取得手段として機能する。そして、記録媒体がA3サイズ以上である場合には、記録休止時間を設ける必要があると判断する。記録媒体がA3未満の場合には、記録休止時間を設けない。本実施形態では、記録媒体の主走査方向の幅で記録媒体のサイズを判断したが、記録媒体の面積等により判断してもよい。
図7は、記録時間と記録ヘッド温度との関係を示すグラフである。ここで、室温30℃、湿度10%の環境においてA3ノビ、A4サイズの画像を連続記録した場合の記録ヘッド温度推移を示す。A3ノビの記録媒体に記録を行ったときの記録ヘッド103の温度を黒の線で示し、A4の記録媒体に行ったときの記録ヘッドの温度をグレーの線で示す。A3ノビの記録媒体に記録を行う場合は、記録ヘッドの温度が45℃を超えると記録ヘッドの吐出不良が発生する。A4の記録媒体に記録を行う場合は、記録ヘッドの温度が52℃を超えると記録ヘッドの吐出不良が発生する。なお、本明細書では、A3ノビの記録媒体の大きさは483mm×329mmとされ、A3(420mm×297mm)の記録媒体の大きさよりもやや大きいものが用いられている。図7に示すように、高温低湿環境でA3ノビサイズの記録媒体に連続記録を行うと、記録ヘッド103の温度が吐出不良の発生し得る温度を超えることがある。一方A4サイズの記録媒体に連続記録を行っても、記録ヘッドの温度が吐出不良の発生しうる温度を超えることはない。
図6のフローチャートに戻り、説明を続ける。上記のように、A3よりも大きいサイズの記録媒体に記録を行うときは吐出不良の可能性があるため、S607で記録媒体のサイズがA3以上か否かを判断する。記録媒体のサイズがA3以上の場合は、ステップS608へ進む。記録媒体のサイズがA3未満の場合は、ステップS613に進む。ステップS608では、ステップS605で取得した環境湿度Henvが環境湿度閾値Hth=40%以上か否かを判断する。Henv≧Hthであれば、周囲の環境が高湿であるとしてステップS609へ進む。Henv<Hthであれば、周囲の環境は低湿であるとしてステップS610へと進む。
図8は、記録ヘッドの温度と安定吐出時間の関係を示すグラフである。図8は湿度10%及び80%の環境における、記録ヘッド温度と安定吐出時間の関係を示している。図8に示すように、記録ヘッド温度が上昇すると、それに従って安定吐出時間が短くなる。ここで、安定吐出時間とは、ある環境下(温度、湿度)における記録ヘッド103が吐出をしないで放置後に吐出したときに安定した吐出を保証できる時間のことをいう。インクジェット記録装置1000では、記録ヘッド103の各吐出口204からインクの吐出を行う際に、各吐出口近傍のインク環境条件によって経時的にインク中の水分蒸発が起こる。インクからの水分蒸発量が多くなると、それによって記録ヘッド103内部の吐出口近傍のインクの粘度が増加し、吐出され難い状態になってしまう。そのような状況で、濃度の上昇したインクを吸引回復により回復させずに吐出しないで放置すると、次にその吐出口で記録のためにインクを吐出しようとした際に正常なインクの吐出を保証出来ない場合がある。記録ヘッド103の温度が上昇すると、それに伴い安定吐出時間が短くなるため、例えば記録媒体がA3ノビサイズで湿度が10%の環境下においては、記録ヘッドの温度が45℃以上となると、吐出安定時間が不十分なために吐出不良が発生する可能性がある。
一方、A3ノビサイズの記録媒体で湿度が80%の環境下では、記録ヘッド103の温度が48℃になるまで安定吐出が可能である。湿度が高い場合には、記録ヘッド温度がある程度高くても、記録ヘッド103内におけるインクの液面の増粘の程度が小さいので、吐出安定時間は短くならず、比較的長く吐出の安定性が確保される。このように、インク吐出が十分に安定するような安定吐出時間を確保できる記録ヘッド温度は、周囲の環境湿度によって異なる。以上の理由から、環境湿度に応じた記録ヘッド温度の閾値、及び記録ヘッド103による走査、インク吐出の休止時間を決定する。
この後、図6に示されるフローチャートにおけるフローで、記録ヘッド103の温度が所定の温度閾値以上であるかどうかが判断される。このとき、記録制御手段としてのCPU303が、予め温度センサによって取得された温度情報における記録ヘッド103の温度が所定の温度閾値以上である場合には、記録休止時間を設ける必要があると判断する(休止有無判断工程)。ここでは、湿度が高い条件のときと、湿度が低い条件のときとで、別々の温度閾値が設定されている。
また、湿度が高いときの温度閾値は、温度が低いときの温度閾値よりも高く設定される。これは、記録ヘッド103の周囲環境の湿度が高い方が記録ヘッド103内部のインクが増粘し難く、記録ヘッド103の温度が高くなっても、インク吐出による吐出不良が起き難くインク吐出が安定し易いことによる。
ステップS609では、S604で取得した給紙時のヘッド温度Thead1が記録ヘッド温度閾値Tth1=43℃以上か否かを判断する。ここで上述したように、本実施形態では記録ヘッド103のそれぞれのチップごとにダイオードセンサ205〜210が配置されている。そのため、チップと同数種類の記録ヘッド温度情報が得られることになる。本実施形態のS609、及び後述するS610では、記録ヘッド温度Thead1として複数の記録ヘッド温度のうち最大値Theadmax1を用いることとする。Thead1≧Tth1であれば、記録ヘッドの昇温を抑制する必要があると判断し、主走査開始前にTwait1=0.5秒の記録休止時間を設定する(ステップS611)。
ステップS610では、記録ヘッド温度Thead1が記録ヘッド温度閾値Tth2=39℃以上か否かを判断する。Thead1≧Tth2であれば、記録ヘッドの昇温を抑制する必要があると判断し、主走査開始前にTwait2=0.85秒の記録休止時間を設定する(ステップS612)。そして、休止時間が必要であると判断されたときには、それぞれの走査の間に記録休止時間記録動作を休止する。
図9は、記録休止時間と粒状性との関係を示すグラフである。ここで、本実施形態における記録の休止時間と粒状性の関係、及び記録の休止時間と吐出安定時間の関係について説明する。図9は、室温30℃、湿度10%及び80%の環境における、粒状性と記録休止時間の関係を示したグラフである。図9では、横軸に記録休止時間を取り、縦軸に記録画像上での粒状性の程度について示している。図9では、縦軸の粒状性の値が高くなるほど、記録画像上での粒状感が目立つようになり、粒状感が視認され易くなる。図9に示されるように、記録休止時間が長くなると、それに従い記録画像における粒状性が目立ってくる。これは、目止め効果と呼ばれる現象による。目止め効果は、所定領域に複数のインク滴を重ねて打ち込むことにより画像を形成する場合に、複数打ち込まれるインク滴同士の間で長い時間差が生じると、先に打たれたインクの浸透が記録媒体で進み、後から打たれたインクが浸透し難くなるという現象である。
目止め効果は、浸透速度の変化が少ない染料インクを用いた場合にはあまり発生せず、一般に染料よりも色材の粒径が大きい顔料を用いたインクによる記録で比較的顕著に表れる。顔料インクは、記録媒体の表面に色材が残り易く、ドットを重ねた場合に先発のインクと後発のインクで浸透速度が大きく異なる場合が多い。特に、表面に色材が残りやすい光沢紙などでは、目止め効果がより発生しやすいことが分かっている。このように、先に打たれたインクと後から打たれたインクの紙面上でのドット形成の様子が異なり、結果として粒状に視認されてしまう現象をビーディングと呼ぶ。吐出されたインクの濃度変化による濃度ムラや色相ムラは段階的に変化していれば人間の視覚特性上視認され難い。しかしながら、上述した粒状性については、変化の度合いに関わらず、徐々に変化していたとしても視認可能レベルを超えた時点で視認されてしまう。そのため、粒状性を制御するためには、休止時間の変化過程ではなく、最大休止時間を管理する必要がある。
このように、所定領域に複数のインク滴を重ねて打ち込むことにより画像を形成する場合に、記録休止時間を長く設定すると、複数打ち込まれるインク滴同士の間で長い時間差が生じることで粒状感が目立つ場合がある。図9に示されるように、湿度10%及び湿度80%のいずれの場合においても、記録休止時間が長くなればなる程、粒状感が目立ち易くなっている。
また、一般に、記録媒体表面の水分量が多いと記録媒体内にインクが浸透し難くなるため、周囲の環境が湿度の高い状態である場合には、湿度の低い状態である場合に比べ、記録媒体の吸湿性によって記録媒体の表層に吸収される水分量が多くなる。従って、周囲の環境が高湿である場合には、低湿である場合よりも記録媒体の保持する水分が多い。従って、周囲の環境が高湿の状態では、記録媒体に着弾した後のインクの浸透性が良好でなく、その結果、低湿の場合に比べて粒状性が記録画像上で目立ってしまう傾向がある。そのため、周囲の環境の湿度が高い場合には、後に打ち込まれたインクによる粒状性は目立ち易い。従って、周囲の環境の湿度が高い場合には、記録休止時間が比較的短い場合であっても、記録画像上で粒状性が視認されてしまう可能性がある。
本実施形態では、図9に示されるように、湿度10%環境では粒状性が視認できないレベルを保てるような記録休止時間の限界は1.2秒、湿度80%環境では0.6秒である。この時間を越えて記録休止時間を設定すると、記録画像上で粒状感が目立ってしまう可能性がある。記録ヘッドの周囲の湿度が高い場合の記録休止時間の上限は、記録ヘッド周囲の湿度が低い場合の記録休止時間の上限よりも小さい。
一方、図10は、比較的高温の環境で連続記録を行った場合の記録ヘッド103の温度の最大値と記録休止時間との間の関係を示したグラフである。記録ヘッド103が比較的高温である場合には吐出口付近のインクの水分蒸発が低温環境の場合よりも促進される。そのため、周囲環境が比較的高温である場合には、吐出安定時間は短くなってしまう。そのため、低湿環境では高湿環境に比べて記録の休止時間を長めに設定し、記録ヘッド温度の上昇をより抑制する必要がある。本実施形態においては、湿度10%環境においてA3ノビ幅の安定吐出を確保するために必要な休止時間は0.75秒、湿度80%環境においては0.3秒であった。
図9及び図10の結果から、記録ヘッド103による吐出不良が発生せず、また粒状性が視認されないような記録休止時間は、周囲の環境湿度によって異なる。本実施形態では、湿度が80%である高湿の環境では、記録ヘッド103による吐出不良が発生せず、また粒状性が視認されないような記録休止時間t(秒)は、0.3≦t≦0.6である。また、湿度が10%である低湿の環境では、記録ヘッドによる吐出不良が発生せず、また粒状性が視認されないような記録休止時間t(秒)は、0.8≦t≦1.2である。
このように、湿度10%の低湿の環境と、湿度80%の高湿の環境とでは、安定吐出と粒状性を両立できるような休止時間が異なる。例えば、休止時間を1.0秒に設定すると、湿度10%の環境下では安定したインク吐出が確保でき、粒状性も視認出来ないレベルに抑えることができるが、湿度80%環境下では安定したインク吐出は確保されるものの、粒状性が視認できるレベルとなってしまう。一方、休止時間を0.4秒に設定すると、湿度80%の環境下では安定したインク吐出が確保され、粒状性も視認できないレベルに抑えることができる。しかし、休止時間が0.4秒だと、湿度10%の環境下では粒状性は視認できないレベルに抑えられるものの、吐出不良が発生してしまう可能性がある。
ここで、上述の粒状性やインク吐出の安定性に関して所望のレベルを確保するために必要な、記録休止時間と、環境湿度との関係を図11に示す。図11は、縦軸に環境湿度を取り、横軸に記録の際の記録休止時間を取ったグラフである。図11のグラフにおけるラインL1は、粒状性を視認できないようなレベルに抑えるための上限の休止時間を示している。また、ラインL2は、インクの安定した吐出のために必要な下限の休止時間を示している。2つのラインL1とL2によって囲まれた領域が、インク吐出の安定性と粒状性とを両立させることができる条件である。
図11に示されるように、全ての環境湿度に亘って上述の二つの条件が両立している休止時間は存在しない。従って、ラインL1とラインL2によって囲まれた領域が環境湿度によって二つの領域に分けられ、領域ごとにそれぞれの環境湿度に適した休止時間が設定されている。そして、ラインL1とラインL2によって囲まれた領域を二つの領域に分ける湿度が、環境湿度の閾値Hthとして設定される。このように休止時間が設定されることで、ラインL1とラインL2によって囲まれた領域の全領域に亘って、インク吐出の安定性の条件と、粒状性の条件とを両立させることが可能である。
本実施形態においては、環境湿度についての閾値Hthが40%に設定されている。そして、環境湿度Henvが40%未満(閾値未満)で、記録ヘッド温度Tth1が39℃以上の場合は、休止時間Twait1が0.85秒に設定される。また、環境湿度Henvが40%以上(閾値以上)で、記録ヘッド温度がTth2=43℃以上の場合は、休止時間Twait2が0.5秒に設定される。このように休止時間が設定されるので、記録ヘッドの周囲の環境湿度として取り得る範囲において、全ての環境湿度で休止時間がラインL1とラインL2との間に囲まれた領域内部に収まっている。このように、取得した環境湿度によって、記録ヘッド温度閾値Tth及び記録休止時間Twaitが適切に設定される(記録休止時間変更工程)。このように休止時間Twaitが適切に設定されることにより、休止時間が少ないことで記録ヘッド103の温度が上昇することによるインクの吐出不良及び過度な休止時間によって記録画像上で粒状性が目立ってしまうことが抑制される。また、記録条件に適したスループットでの記録が可能である。
休止時間の設定を終えると、そのステップで設定された時間の記録ヘッドによる走査及びインク吐出の休止が行われる(ステップS613)。また、それに伴い、記録ヘッドの主走査方向への走査(ステップS614)、記録媒体の副走査方向への搬送(ステップS615)が行われる。それから、続くステップS616で、残りのデータの有無を判断し、残データがある場合にはステップS613へ戻り再び休止が行われる。残データがない場合は、ステップS617で休止時間の設定をクリアし、ステップS618で記録媒体を排紙して記録動作を終了する(ステップS619)。
なお、上記実施形態では記録休止時間の設定を図6のフローで行ったが、その際、図12に示されるテーブル(記録休止時間テーブル1−1)が参照される方法が用いられても良い。また、本実施形態では、湿度閾値Hthを1種類、記録ヘッド温度閾値Tthを2種類用いて記録が行われている。しかしながら、図13に示されるように、設定する湿度についての閾値及び温度についての閾値の数や値を変更し、より細かく記録休止時間が設定されても良い。湿度についての閾値を増やし、より細かく湿度についての閾値が設定された場合の記録休止時間テーブル1−2を図14に示す。
また、上記実施形態では構成の簡易化のため、記録ヘッド温度として給紙時の記録ヘッドの温度Thead1を用い、記録データごとに休止時間の設定を行った。しかしながら、本発明はこれに限定されず、記録ヘッド103の主走査ごとに記録ヘッド温度として主走査が行われる前に測定された記録ヘッド温度Thead2を用い、主走査ごとに休止時間の設定が行われても良い。
また、上記実施形態では、記録媒体の大きさとして、予め記録媒体情報として記録媒体の大きさが設定されることとしたが、本発明はこれに限定されず、記録データの次の主走査における主走査幅を用いることとしても良い。主走査ごとに記録休止時間が設定される場合の実施形態におけるフローチャート2を図15に示す。主走査ごとに休止時間を設定し、休止時間を主走査ごとに最適化することで記録画像の品質を高く維持できる。また、より記録条件に適したスループットでの記録を行うことが可能である。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係るインクジェット記録装置による記録について説明する。なお、上記第一実施形態と同様に構成される部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第一実施形態では、記録デューティに関係なく記録ヘッド103の温度及び記録ヘッド103の周囲の環境湿度に応じて、記録休止時間を設定する方法によって記録が行われている。第二実施形態では、記録データから記録に必要なインク量(総記録デューティ)が算出される。そして、第一実施形態のステップS609、ステップS610の記録休止時間設定の際に、総記録デューティに応じた休止時間設定テーブルが参照され、休止時間が設定される。本実施形態における記録休止時間テーブル2を図16に示す。
ここで記録デューティとは、記録媒体の所定領域に対する記録のために打ち込まれたインクの打ち込み量の割合を表す数字である。本実施形態では、600dpi(42.3μm)四方に8発のインク滴を打ち込む場合を記録デューティ=100%とする。総記録デューティとは、記録媒体全体に対して打ち込むドットの総数をカウントし、記録媒体の面積と打ち込まれたインク滴の総ドット数から記録デューティに換算した値のことをいうものとする。
本実施形態においては、ドット数のカウントは、図4のドット配置パターン化処理408で2値化されたデータを用いて行われる。このとき、図3のCPU303が、記録の際のドット数をカウントし、記録データから記録に用いられるインクの使用量に関するインク使用量情報を取得する。そして、CPU303が、インク使用量情報取得手段として機能している。ただし、他の画像処理フローにおけるデータよりドットの総数を予測し、予測値がドット数のカウント値として代用されても良い。また、ドット数のカウントは、全体の記録領域から行われるのではなく、一部のドット数から記録領域全体におけるドットの総数を予測し、それをドット数のカウント値として代用しても良い。
ここで、総記録デューティと記録ヘッド温度の関係について説明する。図17は、総記録デューティが80%、120%の画像データを温度30℃の環境下で連続記録した場合の記録ヘッド温度の最大値と休止時間との間の関係を示したグラフである。黒の線で総記録デューティ120%のときの、記録ヘッド温度の最大値と休止時間との間の関係について示され、グレーの線で総記録デューティ80%のときの記録ヘッド温度の最大値と休止時間との間の関係について示されている。また、黒の破線によって、湿度が80%のときの、安定してインク吐出を行うことが可能な記録ヘッド温度のラインについて示され、グレーの破線によって湿度が10%のときの、安定してインク吐出を行うことが可能な記録ヘッド温度のラインについて示されている。図17では、縦軸に記録ヘッドの温度において到達する温度の最大値を示し、横軸に記録の休止時間を示している。図17に示されるように、総記録デューティによって記録ヘッドの到達温度が変化することが分かる。
図17に示されるように、本実施形態では、例えば、湿度10%の環境下では、総記録デューティ120%の画像データを連続記録する場合は、安定吐出を確保するためには0.8秒の休止時間が必要である。これに対し、総記録デューティ80%の画像データを連続記録する場合には、安定吐出を確保するために0.3秒の休止時間で良い。従って、本実施形態では、総記録デューティが高い場合は、総記録デューティが低い場合に比べて休止時間が長く設定されているテーブルを参照することで記録が行われる。このように、記録の際にカウントされたドット数から取得されたインク使用量情報におけるインク使用量が多い場合には、インク使用量が少ない場合よりも休止時間が長く設定されている。これにより、記録デューティの高い記録データについて記録を行う場合に、記録ヘッドの温度が過度に上昇することでインク吐出が不安定になり、記録画像の品質を低下させることを抑えることができる。また、記録条件に適したスループットでの記録が可能となる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態に係るインクジェット記録装置による記録について説明する。なお、上記第一実施形態及び第二実施形態と同様に構成される部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第一実施形態では、記録媒体の種類に関係なく記録ヘッド103の温度及び記録ヘッド103の周囲の環境湿度に応じて、記録休止時間を設定する方法によって記録が行われている。これに対し、第三実施形態では、記録の行われる前に記録データから記録媒体情報が取得される。そして、第一実施形態におけるステップS609、ステップS610の休止時間設定の際に、それぞれの記録媒体の種類に適した休止時間設定テーブルが参照され、休止時間が設定される。その際、本実施形態では、記録データから記録媒体の種類に関する記録媒体種類情報が取得される。このとき、図3のCPU303が、記録データから記録媒体の種類に関する記録媒体種類情報を取得する記録媒体種類情報取得手段として機能する。本実施形態では、休止時間による記録媒体のビーディングによって生じる記録画像への影響に応じた休止時間が設定される。本実施形態における記録休止時間テーブル3を図18に示す。
ここで、本実施形態における記録媒体A、B、Cに対し、温度30℃、湿度10%の環境下で記録を行った場合の粒状性と記録休止時間との間の関係を図19に示す。図19では、横軸に記録休止時間を取り、縦軸に記録画像上での粒状性について示している。この環境下では、粒状性が視認できないようなレベルを保てる休止時間限界は、記録媒体Aは0.5秒、記録媒体Bでは0.75秒、記録媒体Cでは0.85秒である。このように、記録媒体の種類によって粒状性の程度が異なるため、図18に示されるように、記録媒体の種類毎に記録の休止時間設定テーブルを用意する。このように、記録媒体種類情報における記録媒体の種類ごとに、休止時間の長さが設定される。こうすることで、記録媒体の種類ごとに適した休止時間が設定され、記録画像上で粒状感が目立ってしまうことにより記録画像の品質が低下することを抑えることができる。また、記録条件に適したスループットでの記録が可能となる。
103 記録ヘッド
303 CPU

Claims (18)

  1. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体と前記記録ヘッドとを走査方向に相対的に走査させながら前記記録媒体に記録を行うために相対的な前記走査を行う走査手段と、前記記録ヘッド周囲の湿度に関する湿度情報を取得するための湿度情報取得手段と、を備え、所定の条件が満たされる場合には、前記走査手段による走査の前に、所定の記録休止時間、記録動作を休止するインクジェット記録装置であって、
    前記湿度情報取得手段によって取得された前記湿度情報が示す湿度に基づいて、前記情報が示す湿度が閾値より高い場合は、前記情報が示す湿度が前記閾値より高くない場合よりも前記記録休止時間が短くなるように、前記記録休止時間を決定する決定手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドの温度に関する情報を取得するための温度情報取得手段を有し、
    前記所定の条件が満たされる場合は、前記温度情報取得手段によって取得された情報が示す温度が閾値より高い場合であことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記湿度情報取得手段によって取得された前記記録ヘッドの周囲の湿度が所定値より高い場合の前記温度の前記閾値は、前記記録ヘッドの周囲の湿度が前記所定値より高くない場合の前記温度の前記閾値よりも高いことを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 記録に用いられるインクの使用量に関するインク使用量情報を取得するインク使用量情報取得手段を備え、
    前記インク使用量情報が示す前記使用量が所定の量より多い場合には、前記使用量が前記所定の量より多くない場合よりも前記記録休止時間が長くなるように前記決定手段は前記記録休止時間を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 記録媒体の大きさに関する記録媒体サイズ情報を取得する記録媒体サイズ情報取得手段を備え、
    前記所定の条件が満たされる場合は、前記記録媒体サイズ情報における記録媒体の大きさが、所定の大きさを超える場合であることを特徴とする請求項1、3および4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 記録媒体の種類に関する記録媒体種類情報を取得する記録媒体種類情報取得手段を備え、
    前記決定手段は、前記記録媒体種類情報における記録媒体の種類に基づいて、前記記録休止時間の長さを決定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体と前記記録ヘッドとを走査方向に相対的に走査させながら前記記録媒体に記録を行うために相対的な前記走査を行う走査手段と、前記記録ヘッド周囲の湿度に関する湿度情報を取得するための湿度情報取得手段と、前記記録ヘッドの温度に関する情報を取得するための温度情報取得手段と、を備え、所定の条件が満たされる場合には、前記走査手段による走査の前に、所定の記録休止時間、記録動作を休止するインクジェット記録装置であって、
    前記所定の条件が満たされる場合は、前記温度情報取得手段によって取得された情報が示す温度が閾値より高い場合であり、
    前記湿度情報取得手段によって取得された前記湿度情報が示す湿度に基づいて、前記情報が示す湿度が閾値より高い場合は、前記情報が示す湿度が前記閾値より高くない場合よりも、前記記録休止時間が短くなるように、前記記録休止時間を決定する決定手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 前記湿度情報取得手段によって取得された前記記録ヘッドの周囲の湿度が所定値より高い場合の前記温度の前記閾値は、前記記録ヘッドの周囲の湿度が前記所定値より高くない場合の前記温度の前記閾値よりも高いことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記走査手段による、記録媒体に対する前記記録ヘッドの複数回の走査により記録媒体に記録が行われ、
    前記記録休止時間は、連続する走査の間に設けられることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体と前記記録ヘッドとを走査方向に相対的に走査させながら前記記録媒体に記録を行うために相対的な前記走査を行う走査手段と、前記記録ヘッド周囲の湿度に関する湿度情報を取得するための湿度情報取得手段と、を備え、所定の条件が満たされる場合には、前記走査手段による走査の前に、所定の記録休止時間、記録動作を休止するインクジェット記録装置を用いて記録を行う記録方法であって、
    前記湿度情報取得手段によって取得された前記湿度情報が示す湿度に基づいて、前記情報が示す湿度が閾値より高い場合は、前記情報が示す湿度が前記閾値より高くない場合よりも前記記録休止時間が短くなるように、前記記録休止時間を決定する決定工程を有することを特徴とする記録方法。
  11. 前記インクジェット記録装置は、前記記録ヘッドの温度に関する情報を取得するための温度情報取得手段を有し、
    前記所定の条件が満たされる場合は、前記温度情報取得手段によって取得された情報が示す温度が閾値より高い場合であことを特徴とする請求項10に記載の記録方法。
  12. 前記湿度情報取得手段によって取得された前記記録ヘッドの周囲の湿度が所定値より高い場合の前記温度の前記閾値は、前記記録ヘッドの周囲の湿度が前記所定値より高くない場合の前記温度の前記閾値よりも高いことを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
  13. 前記インクジェット記録装置は、記録に用いられるインクの使用量に関するインク使用量情報を取得するインク使用量情報取得手段を備え、
    前記インク使用量情報が示す前記使用量が所定の量より多い場合には、前記使用量が前記所定の量より多くない場合よりも前記記録休止時間が長くなるように前記決定工程で前記記録休止時間が決定されることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の記録方法。
  14. 前記インクジェット記録装置は、記録媒体の大きさに関する記録媒体サイズ情報を取得する記録媒体サイズ情報取得手段を備え、
    前記所定の条件が満たされる場合は、前記記録媒体サイズ情報における記録媒体の大きさが、所定の大きさを超える場合であることを特徴とする請求項1012および13のいずれか1項に記載の記録方法。
  15. 前記インクジェット記録装置は、記録媒体の種類に関する記録媒体種類情報を取得する記録媒体種類情報取得手段を備え、
    前記決定工程では、前記記録媒体種類情報における記録媒体の種類に基づいて、前記記録休止時間の長さが決定されることを特徴とする請求項10から14のいずれか1項に記載の記録方法。
  16. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体と前記記録ヘッドとを走査方向に相対的に走査させながら前記記録媒体に記録を行うために相対的な前記走査を行う走査手段と、前記記録ヘッド周囲の湿度に関する湿度情報を取得するための湿度情報取得手段と、前記記録ヘッドの温度に関する情報を取得するための温度情報取得手段と、を備え、所定の条件が満たされる場合には、前記走査手段による走査の前に、所定の記録休止時間、記録動作を休止するインクジェット記録装置を用いて記録を行う記録方法であって、
    前記所定の条件が満たされる場合は、前記温度情報取得手段によって取得された情報が示す温度が閾値より高い場合であり、
    前記湿度情報取得手段によって取得された前記湿度情報が示す湿度に基づいて、前記情報が示す湿度が閾値より高い場合は、前記情報が示す湿度が前記閾値より高くない場合よりも、前記記録休止時間が短くなるように、前記記録休止時間を決定する決定工程を有することを特徴とする記録方法。
  17. 前記湿度情報取得手段によって取得された前記記録ヘッドの周囲の湿度が所定値より高い場合の前記温度の前記閾値は、前記記録ヘッドの周囲の湿度が前記所定値より高くない場合の前記温度の前記閾値よりも高いことを特徴とする請求項16に記載の記録方法。
  18. 前記走査手段による、記録媒体に対する前記記録ヘッドの複数回の走査により記録媒体に記録が行われ、
    前記記録休止時間は、連続する走査の間に設けられることを特徴とする請求項10から17のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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