JP5714464B2 - 1成分型ウレタン系接着剤 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明には、以下の好適な実施態様が含まれる。
[1] (A)(1)テトラオール、トリオールおよび300〜800の数平均分子量を有するジオールを含むポリオール、および
(2)脂肪族ポリイソシアネート
を反応させることにより得られるウレタンプレポリマー、
(B)(1)ジオールおよび3官能性以上のポリオールを含むポリオール、および
(2)芳香族系ポリイソシアネート
を反応させることにより得られるウレタンプレポリマー、
(C)アミン系潜在性硬化剤、および
(D)硬化触媒
を含んでなる、自動車のルーフ部に用いる1成分型ウレタン系接着剤。
[2] ポリオール(A)(1)は、トリオール100重量部を基準として、7〜10重量部のテトラオールおよび30〜50重量部の300〜800の数平均分子量を有するジオールを含む、[1]に記載の1成分型ウレタン系接着剤。
[3] ポリオール(A)(1)および脂肪族ポリイソシアネート(A)(2)のNCO/OH当量比は、1.9〜2.1である、[1]または[2]に記載の1成分型ウレタン系接着剤。
[4] ポリオール(B)(1)および脂肪族ポリイソシアネート(B)(2)のNCO/OHの当量比は、1.9〜2.1である、[1]〜[3]のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
[5] ウレタンプレポリマー(A)とウレタンプレポリマー(B)の重量比は、35:65〜65:35である、[1]〜[4]のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
[6] 前記アミン系潜在性硬化剤(C)は、50℃において固体であるアミンを無機粉体で被覆した微粉体コーティングアミンである、[1]〜[5]のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
[7] 前記硬化触媒(D)は、錫系触媒である、[1]〜[6]のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
[8] 前記芳香族ポリイソシアネートは、TDIである、[1]〜[7]のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
(A)(1)テトラオール、トリオールおよび300〜800の数平均分子量を有するジオールを含むポリオール、および
(2)脂肪族ポリイソシアネート
を反応させることにより得られるウレタンプレポリマー、
(B)(1)ジオールおよび3官能性以上のポリオールを含むポリオール、および
(2)芳香族系ポリイソシアネート
を反応させることにより得られるウレタンプレポリマー、
(C)アミン系潜在性硬化剤、および
(D)硬化触媒
を含んでなる、自動車ルーフ部に用いる1成分型ウレタン系接着剤である。
ポリオール(A)(1)が、テトラオール、トリオールおよび300〜800の数平均分子量を有するジオールを含むことにより、所望の強度を有する硬化物が得られる。
数平均分子量の測定は、KF806Lカラムを3本つなげたGPCを用い、ポリスチレン換算により求めた。
上記ウレタンプレポリマー(A)に用いる脂肪族ポリイソシアネート(A)(2)としては、特に限定されないが、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リジンジイソシアネート、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、これらのイソシアヌレート化物、カルボジイミド化物、ビューレット化物等が挙げられ、中でも、耐熱性の点から、IPDIが好適である。
上記脂肪族ポリイソシアネートの市販品の例としては、例えば、バイエル社製デスモジュールI(IPDI)等が挙げられる。
また、本発明による1成分型ウレタン系接着剤において、脂肪族ポリイソシアネートは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記ウレタンプレポリマー(B)に用いるポリオール(B)(1)は、ジオールおよび3官能性以上のポリオールを含んでなる。
ポリオール(B)(1)が、ジオールおよび3官能性以上のポリオールを含むことにより、所望の強度を有する硬化物が得られる。
上記ウレタンプレポリマー(B)に用いる芳香族ポリイソシアネート(B)(2)としては、特に限定されないが、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、等が挙げられ、中でも、貯蔵安定性および作業性(粘度)の点から、TDIが好適である。
上記芳香族ポリイソシアネートの市販品の例としては、例えば三井化学社製コスモネートT−80等が挙げられる。
また、本発明による1成分型ウレタン系接着剤において、芳香族ポリイソシアネートは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記固形アミンとしては、例えば4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2’−ジアミノビフェニル、2,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジアミノビフェニル、2,4−ジアミノフェノール、2,5−ジアミノフェノール、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,3−トリレンジアミン、2,4−トリレンジアミン、2,5−トリレンジアミン、2,6−トリレンジアミン、3,4−トリレンジアミン等の芳香族、1,12−ドデカンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,14−テトラデカンジアミン、1,16−ヘキサデカンジアミン等の脂肪族が挙げられ、これらの1種または2種以上の混合物を使用に供してよい。
このように固形アミンと微粉体を混合粉砕することにより、静電気が発生して固形アミンの表面に微粉体が固着するか、または混合撹拌機の機械力により、発生する摩擦、衝撃、圧縮せん断等による発熱によって固形アミンの局所的な溶融固着現象で微粉体が固着するか、あるいは固形アミンの表面に物理的に投錨ないし埋設固着するか、さらには化学的に活性化して固着することなどが予測される(すなわち、固形アミンの表面の活性アミノ基(NH2)は、微粉体で被覆された状態となる)。なお、固着した微粉体の中心粒径は、2μm以下、好ましくは1μm以下に設定されていることが重要で、2μmを越えると、固形アミンの表面に固着しなくなる。
表1に示す重量の配合資材を、プラネタリーミキサーを用いて、温度80℃で4〜6時間混合攪拌し、各種ポリオールとイソシアネートを反応させることにより、プレポリマーA1〜A16およびプレポリマーB1〜B8を得た。
(注2A)トリオール、AGC社製Preminol7003、分子量6200
(注2B)トリオール、AGC社製Excenol5030、分子量5100
(注3A)ジオール、AGC社製Excenol1020、分子量1000
(注3B)ジオール、AGC社製Excenol2020、分子量2000
(注4)ジオール、AGC社製Excenol420、分子量400
(注5)ジオール、AGC社製Excenol720、分子量700
(注6)ジオール、ゴードー社製ジエチレングリコール、分子量100
(注7)ジオール、AGC社製Excenol1020、分子量1000
(注8)イソホロンジイソシアネート、EVONIK社製VestantIPDI、分子量222
(注9)トリレンジイソシアネート、三井化学社製コスモネートT−80、分子量174
(注11)DINP、ジェイプラス社製フタル酸ジイソノニル
(注12)表面処理炭酸カルシウム+重質炭酸カルシウム、白石カルシウム社製ホワイトンB、丸尾カルシウム社製シーレッツ200
(注13)カーボンブラック、EVONIK社製Hiblack#20
(注14)c−MDI+マロン酸ジイソプロピル、住化バイエルウレタン社製スミジュール44V20、東京化成工業社製マロン酸ジイソプロピル
(注15)ジブチル錫系、日東化成社製ネオスタンU−220H
1.物性
接着剤を離型紙に挟んで圧締し、シート状(厚さ:2mm)に成型する。シート状に成型した接着剤を80℃に加温したオーブンまたはプレス機で15分間加熱して硬化させる。硬化した接着剤を、常温(20℃、65%RH)で3日間養生する。養生した接着剤のシートを、2号ダンベルを用いて打ち抜き、ダンベルシートを得る。打ち抜いたダンベルシートを、万能引張試験機を用いて評価する。
引張強度判定:○=7.5Mpa以上、△=7.5〜6.5MPa、×=6.5MPa以下
M50判定:○=3.0Mpa以上、×=3.0MPa以下
伸び判定:○=200%以上、×=200%以下
上記1.物性評価において作製したダンベルシートを、オーブンを用いて100℃、30日間加熱する。次いで、オーブンから取り出したダンベルシートを、常温まで冷却し、上記1.物性評価と同様の試験を行い、破断時の強度を測定する。
判定:○=7.5Mpa以上、△=7.5〜6.5MPa、×=6.5MPa以下
上記のように調製した接着剤を70cc瓶に充填し、50℃に加熱したオーブン中で3日間加熱する。次いで、オーブンから取り出した瓶を20℃まで冷却し、BH型粘度計のNo.7ローターを用いて20rpmの粘度を測定する。
判定:○=初期からの粘度上昇率が50%以下、△=初期からの粘度上昇率が50%以上、×=ゲル化
これに対し、硬化触媒を用いない比較例1からは、十分な引張強度を有する接着剤は得られなかった。
また、数平均分子量が200であるジオールを用いた比較例2による接着剤、および数平均分子量が900であるジオールを用いた比較例3による接着剤は、十分な引張強度が得られなかった。
ウレタンプレポリマー(A)のみを用いた比較例4による接着剤は、十分な貯蔵安定性が得られず、ウレタンプレポリマー(B)のみを用いた比較例5による接着剤は、十分な引張強度および耐熱性が得られなかった。
ウレタンプレポリマー(A)に芳香族ポリイソシアネートを用い、ウレタンプレポリマー(B)に脂肪族ポリイソシアネートを用いた比較例6による接着剤は、十分な耐熱性および貯蔵安定性が得られなかった。
比較例7の結果からは、ウレタンプレポリマー(B)に芳香族ポリイソシアネートを用いない場合、十分な貯蔵安定性が得られないことがわかる。また、比較例8の結果から、ウレタンプレポリマー(A)に脂肪族ポリイソシアネートを用いない場合、十分な耐熱性が得られないことがわかる。
ポリオール(A)(1)にテトラオールを用いない比較例9および300〜800の数平均分子量を有するジオールを用いない比較例10による接着剤は、十分な引張強度およびM50の値が得られなかった。
ポリオール(B)(1)にジオールを用いない比較例11および3官能性以上のポリオールを用いない比較例12による接着剤は、十分な引張強度およびM50の値が得られなかった。
Claims (8)
- (A)(1)テトラオール、トリオールおよび300〜800の数平均分子量を有するジオールを含むポリオール、および
(2)脂肪族ポリイソシアネート
を反応させることにより得られるウレタンプレポリマー、
(B)(1)ジオールおよび3官能性以上のポリオールを含むポリオール、および
(2)芳香族系ポリイソシアネート
を反応させることにより得られるウレタンプレポリマー、
(C)アミン系潜在性硬化剤、および
(D)硬化触媒
を含んでなる、自動車のルーフ部に用いる1成分型ウレタン系接着剤。 - ポリオール(A)(1)は、トリオール100重量部を基準として、7〜10重量部のテトラオールおよび30〜50重量部の300〜800の数平均分子量を有するジオールを含む、請求項1に記載の1成分型ウレタン系接着剤。
- ポリオール(A)(1)および脂肪族ポリイソシアネート(A)(2)のNCO/OH当量比は、1.9〜2.1である、請求項1または2に記載の1成分型ウレタン系接着剤。
- ポリオール(B)(1)および芳香族系ポリイソシアネート(B)(2)のNCO/OHの当量比は、1.9〜2.1である、請求項1〜3のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
- ウレタンプレポリマー(A)とウレタンプレポリマー(B)の重量比は、35:65〜65:35である、請求項1〜4のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
- 前記アミン系潜在性硬化剤(C)は、50℃において固体であるアミンを無機粉体で被覆した微粉体コーティングアミンである、請求項1〜5のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
- 前記硬化触媒(D)は、錫系触媒である、請求項1〜6のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
- 前記芳香族ポリイソシアネートは、TDIである、請求項1〜7のいずれかに記載の1成分型ウレタン系接着剤。
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