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JP5715082B2 - 束 - Google Patents
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JP5715082B2 - 束 - Google Patents

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本発明は束(つか)に関し、より特定的には、土台上に固定され、大引を支持する束に関する。
住宅などの建築物においては、一般的に、住宅の床を張るために必要となる下地を根太および大引で支え、基礎や束石などの土台に対して大引を束(床束)で支持する構造が採用されている。
下記特許文献1には、昇降可能な脚部と、脚部上に固定された大引受け部とから構成された鋼製束が開示されている。この鋼製束において、大引受け部は、底板と、この底板の一対の対辺からそれぞれ上方に立ち上げられてその上縁部が対向間隔を拡幅するように傾斜した2枚の起立板と、それぞれの起立板の内側方向にそれぞれ押し出されて湾曲形成された大引係合爪とを含んでいる。大引係合爪が底板上に載架される鋼製大引の凹部に両側からそれぞれ係合することにより、鋼製束は鋼製大引を固定する。
特開2000−73528号公報
大引として木製のものを使用する場合には、大引が経時により痩せて、大引の上下方向の厚みが小さくなることがある。大引の厚みが小さくなると、束が大引を固定する力が弱まり、大引にがたつきが生じるという問題があった。
特許文献1の鋼製束は木製の大引を固定するものではないが、仮に特許文献1の鋼製束を用いて木製の大引を固定した場合にも、上述の問題が生じる。すなわち、木製の大引が経時により収縮すると、大引係合爪と大引の凹部との係合が外れるため、大引にがたつきが生じる。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、大引のがたつきを抑制することのできる束を提供することである。
本発明の一の局面に従う束は、コンクリート上に固定され、大引を支持する束であって、少なくとも上下端に形成された雌ねじ部を含むターンバックルと、ターンバックルの下端にねじ作用で嵌め込まれ、コンクリートの上面と接触するコンクリート接触部と、ターンバックルの上端にねじ作用で嵌め込まれ、大引を支持する大引支持部と、ターンバックル、コンクリート接触部、および大引支持部の内部を貫通し、下端がコンクリートに埋設される軸部と、軸部の上端に設けられ、大引支持部とともに大引を挟み込むことにより大引を固定する大引固定部とを備え、大引支持部は、円筒形状を有する第1の雄ねじ部と、第1の雄ねじ部の上部に固定され、大引を支持する本体部とを含み、本体部は、前記軸部が貫通する孔を含む
上記束において好ましくは、軸部は、軸部の上端に形成された第の雄ねじ部を含み、大引固定部は第の雄ねじ部にねじ作用で嵌め込まれたナットよりなる。
上記束において好ましくは、軸部は、軸部の下端に形成された第の雄ねじ部を含み、第の雄ねじ部にねじ作用で嵌め込まれたアンカーをさらに備える。
上記束において好ましくは、軸部は、ターンバックル、コンクリート接触部、および大引支持部に対して移動可能である。
本発明によれば、大引のがたつきを抑制することのできる束を提供することができる。
本発明の一実施の形態における束の構成を模式的に示す正面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 土台接触部の構成を示す下面図である。 大引支持部の構成を示す上面図である。 束を用いて大引を土台上に固定する方法の第1工程を示す図である。 束を用いて大引を土台上に固定する方法の第2工程を示す図である。 束を用いて大引を土台上に固定する方法の第3工程を示す図である。 束を用いて大引を土台上に固定する方法の第4工程を示す図である。 束の調節方法の第1工程を示す図である。 束の調節方法の第2工程を示す図である。 束の調節方法の第3工程を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施の形態における束の構成を模式的に示す図である。図1は正面図であり、図2は図1のII−II線に沿った断面図である。
図1および図2を参照して、本実施の形態の束(床束)100は、たとえば住宅などの1階床下において、束石などの土台上に固定される。束100は、大引を支持し、床の荷重を地面に伝える役割を果たす。
束100は、主としてたとえば鋼よりなっており、ターンバックル1と、土台接触部3と、大引支持部5と、軸部7と、大引固定部9とを主に備えている。ターンバックル1は、円筒形状を有しており、上端に形成された雌ねじ部1aと、下端に形成された雌ねじ部1bとを含んでいる。ターンバックル1の雌ねじ部は、少なくとも上下端に形成されていればよく、図2のように、ターンバックル1の延在方向に沿って全体に形成されていてもよい。
土台接触部3は、中空形状を有しており、ターンバックル1の下部に設けられている。土台接触部3は、ベースプレート31と、ベースプレート31の上部に設けられた雄ねじ部33とを含んでいる。ベースプレート31は、板状であり、土台の上面に接触する部分である。雄ねじ部33は、ターンバックル1の雌ねじ部1bに対して下方からねじ作用で嵌め込まれている。
大引支持部5は、中空形状を有しており、ターンバックル1の上部に設けられている。大引支持部5は、大引受け部51(本体部の一例)と、大引受け部51の上面に貼り付けられたゴムシート53と、大引受け部51の下部に設けられた雄ねじ部55(第3の雄ねじ部の一例)とを含んでいる。大引受け部51は、板状であり、大引を下方から支持する。ゴムシート53は、大引における大引受け部51からの圧力が加わる部分を保護する役割を果たす。雄ねじ部55は、円筒形状を有しており、ターンバックル1の雌ねじ部1aに対して上方からねじ作用で嵌め込まれている。
なお、大引支持部5は、大引の側面に接触する壁部であって、大引受け部51に対してほぼ垂直に延在する壁部をさらに含んでいてもよい。
軸部7は、ターンバックル1、土台接触部3、および大引支持部5の内部を貫通している。軸部7は、ターンバックル1、土台接触部3、および大引支持部5のいずれにも固定されておらず、ターンバックル1、土台接触部3、および大引支持部5に対して移動可能であることが好ましい。軸部7には、たとえば全体に雄ねじが形成されている。軸部7の下端7bは土台に埋設される。軸部7の上端7aには大引固定部9が設けられている。
大引固定部9は、軸部7の上端7aに設けられており、大引支持部5とともに大引を挟み込むことにより大引を固定するものである。この挟み込みの力は、図1中上下方向の力である。大引固定部9はたとえばナットよりなり、軸部7の上端7aの雄ねじ部(第1の雄ねじ部の一例)に対して上方からねじ作用で嵌め込まれている。大引固定部9は、大引に対して力を加える部分の面積を増やすために、その下端が上端に比べて大きな面積を有していてもよい。
なお、軸部7の雄ねじ部は、大引固定部9がナットよりなる場合に、大引固定部9をねじ作用にて嵌め込むためのものである。本実施の形態では、軸部7の加工を容易にするために、軸部7は寸切りボルトよりなっており、軸部7の全体に雄ねじ部が形成されている。大引固定部9がナット以外のものよりなる場合には、軸部7には雄ねじ部が形成されている必要は無く、大引固定部9がナットよりなる場合にも、軸部7の少なくとも上端7aに雄ねじ部が形成されていればよい。
ターンバックル1の上部および下部の各々には、ターンバックル1の回転を防ぐためのナット11aおよび11bの各々が設けられていてもよい。さらに、ターンバックル1と、ナット11aおよび11bの各々との間には、ワッシャー(スプリングワッシャー)13aおよび13bの各々が設けられていてもよい。ナット11aは、ターンバックル1の上部において、大引支持部5の雄ねじ部55に対してねじ作用により嵌め込まれている。ワッシャー13aはターンバックル1とナット11aと間に挟み込まれている。ナット11bは、ターンバックル1の下部において、土台接触部3の雄ねじ部33に対してねじ作用により嵌め込まれている。ワッシャー13bはターンバックル1とナット11bと間に挟み込まれている。
軸部7の下端7bには、ホイールアンカー15が設けられていてもよい。ホイールアンカー15は軸部7の下端7bの雄ねじ部(第2の雄ねじ部の一例)に対してねじ作用により嵌め込まれている。ホイールアンカー15を設けることによって、土台に対して束100をより安定的に固定することができる。なお、ホイールアンカー15は軸部7の下部7bに接着などの他の方法で固定されていてもよい。
図3は、土台接触部の構成を示す下面図である。
図3を参照して、土台接触部3において、ベースプレート31には、束100を土台に固定するためのねじを通すための複数の孔3aが形成されている。ベースプレート31の中央部には中空部分を構成する孔3bが形成されている。孔3bおよびその周囲は、上方に凹んでいる。
図4は、大引支持部の構成を示す上面図である。
図4を参照して、大引支持部5において、大引受け部51およびゴムシート53には、大引を固定するためのねじを通すための複数の孔5aが形成されている。大引受け部51の中央部には中空部分を構成する孔5bが形成されている。軸部7は孔5bを貫通している。孔5bおよびその周囲は、下方に凹んでおり、これらの部分を除く部分にゴムシート53が貼り付けられている。
次に、束を用いて大引を土台上に固定する方法について、図5〜図8を用いて説明する。
図5を参照して、始めに、たとえばコンクリートよりなる土台BS上において、束100を設置する位置を決定し、その位置に孔を開ける。次にその孔にホイールアンカー15を挿入する。これにより、ホイールアンカー15が土台BS内に固定される。
図6を参照して、次に、軸部7の下端7bをホイールアンカー15に対して嵌め込むことにより、ホイールアンカー15上に束100が取り付けられる。このとき、大引固定部9は軸部7から外されている。ベースプレート31は、その自重により土台BSの上面に接触する。ベースプレート31は土台BSにねじ(図示無し)で固定されてもよい。続いて、ナット11aおよび11bを緩め、ターンバックル1を回転可能な状態にする。
図7を参照して、次に、大引支持部5における大引との接触面の高さ(ここでは、土台BSの上面からゴムシート53の上面までの長さ)を、大引を設ける予定の高さL1に調節する。大引支持部5における大引との接触面の高さの調節は、ターンバックル1を回転させることにより可能である。すなわち、ターンバックル1を矢印AR1で示す方向に回転させた場合には、土台接触部3および大引支持部5が緩められ(ターンバックル1から離れる方向に移動し)、大引支持部5における大引との接触面の高さが高くなる。一方、ターンバックル1を矢印AR2で示す方向に回転させた場合には、土台接触部3および大引支持部5が締められ(ターンバックル1に近づく方向に移動し)、大引支持部5における大引との接触面の高さが低くなる。
図8を参照して、次に、ナット11aおよび11bを締め、大引支持部5における大引との接触面の高さが変化しないようにターンバックル1の回転を固定する。続いて、孔PLが予め形成された木材よりなる大引WDを準備し、孔PLに軸部7を挿入するようにして、大引WDを大引支持部5上に配置する。孔PLに軸部7を挿入することで、大引WDをより安定的に大引支持部5上に配置することができる。このとき、大引WDは大引支持部5に対してさらにねじで固定されてもよい。その後、大引固定部9を軸部7に嵌め込み、大引WDを上方から大引固定部9で締め付ける。これにより、大引支持部5と大引固定部9とで大引WDが挟み込まれる。この状態で、大引固定部9における大引との接触面の高さ(ここでは、土台BSの上面から大引固定部9の下面までの長さ)は、高さL1と大引WDの厚さd1との和の高さL2に相当する。
以上の工程により、大引WDが土台BS上に固定される。
続いて、大引が経時により痩せて、大引の上下方向の厚みが小さくなった場合における、束の調節方法について、図9〜図11を用いて説明する。
図9を参照して、ここでは、大引WDが経時により痩せて、大引WDの上下方向の厚みが、厚みd1(図8)から厚みd2(d1>d2)に変化した場合を想定する。この場合、大引支持部5と大引WDとの間、または大引固定部9と大引WDとの間には隙間が存在する。その結果、大引支持部5と大引固定部9とで大引WDを挟み込む力が弱まり、大引WDにがたつきが生じている。
図10を参照して、図9の場合、ナット11aおよび11bを緩め、ターンバックル1を回転可能な状態にする。次に、ターンバックル1を矢印AR1で示す方向に回転させる。これにより、大引支持部5が上昇し、大引支持部5と大引固定部9との隙間が狭まり、大引支持部5と大引固定部9とで大引WDを再び挟み込むことができる。
なお、大引固定部9における大引との接触面の高さは高さL2のまま維持される。大引固定部9における大引との接触面の高さは、土台BSからの大引の上面の高さや床の下地の高さを規定するものであり,これらの高さは、経時によって変わるものではないからである。
図11を参照して、最後に、ナット11aおよび11bを締め、大引支持部5における大引との接触面の高さが変化しないようにターンバックル1の回転を固定する。この状態で、大引支持部5における大引との接触面の高さは、高さL2と厚さd2との差の高さL3に相当する。
以上の工程により、束100の調節が完了する。
[実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、大引が経時により痩せた場合にも、大引支持部を上昇させることで、大引支持部と大引固定部とで大引を挟み込むことができる。その結果、大引のがたつきを抑制することができる。また、ターンバックルを回転することで、大引支持部を上昇させることができるので、大引支持部の高さの調整を容易に行うことができる。さらに、大引に対して軸部を貫通させることにより、大引支持部上に大引をより安定的に固定することができる。
また、大引固定部をナットにより構成し、軸部の雄ねじ部にねじ作用で嵌め込むことにより、大引固定部の高さの調整を容易に行うことができる。
また、軸部の下部にホイールアンカーを設けることにより、土台に対して束をより安定的に固定することができる。
さらに、ターンバックル、土台接触部、および大引支持部の内部で軸部を移動可能とすることにより、軸部における土台に埋設される部分の長さ(土台に形成される孔の深さ)に関わらず、土台の上面に土台接触部を容易に接触させることができる。
[その他]
本実施の形態では、束が鋼よりなる場合について説明したが、束を構成する材料は鋼以外のものであってもよく、たとえばアルミニウム、鉄、樹脂、またはプラスチックなどであってもよい。大引を構成する材料は、木材以外のものであってもよく、たとえば鋼、鉄などであってもよい。本実施の形態によれば、大引が木材以外の材料よりなる場合にも、そのがたつきを抑制することができる。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ターンバックル
1a,1b 雌ねじ部
3 土台接触部
3a,3b,5a,5b,PL 孔
5 大引支持部
7 軸部
7a軸部上端
7b 軸部下端
9 大引固定部
11a,11b ナット
13a,13b ワッシャー
15 ホイールアンカー
31 ベースプレート
33,55 雄ねじ部
51 大引受け部
53 ゴムシート
100 束
BS 土台
WD 大引

Claims (4)

  1. コンクリート上に固定され、大引を支持する束であって、
    少なくとも上下端に形成された雌ねじ部を含むターンバックルと、
    前記ターンバックルの下端にねじ作用で嵌め込まれ、前記コンクリートの上面と接触するコンクリート接触部と、
    前記ターンバックルの上端にねじ作用で嵌め込まれ、前記大引を支持する大引支持部と、
    前記ターンバックル、前記コンクリート接触部、および前記大引支持部の内部を貫通し、下端が前記コンクリートに埋設される軸部と、
    前記軸部の上端に設けられ、前記大引支持部とともに前記大引を挟み込むことにより前記大引を固定する大引固定部とを備え
    前記大引支持部は、円筒形状を有する第1の雄ねじ部と、前記第1の雄ねじ部の上部に固定され、前記大引を支持する本体部とを含み、
    前記本体部は、前記軸部が貫通する孔を含む、束。
  2. 前記軸部は、前記軸部の上端に形成された第の雄ねじ部を含み、
    前記大引固定部は前記第の雄ねじ部にねじ作用で嵌め込まれたナットよりなる、請求項1に記載の束。
  3. 前記軸部は、前記軸部の下端に形成された第の雄ねじ部を含み、
    前記第の雄ねじ部にねじ作用で嵌め込まれたアンカーをさらに備えた、請求項1または2に記載の束。
  4. 前記軸部は、前記ターンバックル、前記コンクリート接触部、および前記大引支持部に対して移動可能である、請求項1〜のいずれかに記載の束。
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