JP5723091B2 - カラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物、カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物、およびカラーフィルタ - Google Patents
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Description
このような問題に対して、特許文献1〜3では、従来では赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の着色層を有するカラーフィルタが一般的であったところ、赤、緑および青の3色に、上記3色の補色である黄、シアンおよびマゼンダの少なくとも1色を加えた4色以上の着色層を有するカラーフィルタが開示されている。
しかしながら、このようなカラーフィルタに用いられる黄色着色層は、色再現性の向上を目的として顔料濃度を高濃度とした場合において、コントラストおよび輝度の両者に優れたものとすることが難しく、色再現性、コントラストおよび輝度に優れた黄色着色層を形成することが困難であるといった問題があった。その結果、高輝度および高コントラストを満たすカラーフィルタとすることが困難であるといった問題があった。
また、上記黄色着色層の色度が上述した範囲内であることにより、色再現性の高いものとすることができる。
以下、本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物、カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物、およびカラーフィルタについて説明する。
まず、本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物について説明する。本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物は、顔料、バインダー樹脂、分散剤および溶剤を少なくとも有し、上記顔料がPY139およびPY150を含み、かつ、PY139とPY150との含有比が10/90〜70/30の範囲内であることを特徴とするものである。
ここで、上記顔料がPY139およびPY150を上述した比率で含むことにより、上述した効果が得られる理由については、以下のように推察される。
これに対して、上記顔料に含まれるPY150は、ニッケルアゾ系であり、分散安定性に優れるものであるため、高コントラストとすることができる。
このため、上記顔料が上記PY139およびPY150の両者を含み、かつ、PY139とPY150との含有比が10/90〜70/30の範囲内であることにより、PY139の高色再現性および高輝度とすることができる効果、および、PY150の高コントラストとすることができる効果を発揮することができるものとすることができるのである。したがって、色再現性、コントラストおよび輝度が高い黄色着色層を形成することができるのである。
本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物に含まれる顔料は、PY139およびPY150を含むものである。また、PY139とPY150との含有比が10/90〜70/30の範囲内であるものである。
なお、固形分とは、溶剤以外の全ての成分を指すものである。
このような他の顔料としては、黄色顔料であっても良く、黄色以外の顔料であっても良い。
なお、上記粒子径は、本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物の硬化物を、透過電子顕微鏡で観察した時の平均粒子径をいうものである。また、顔料が凝集し凝集塊を形成している場合には、その凝集塊の平均粒子径をいうものである。
本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物に含まれる分散剤としては、上記顔料を均一に分散することができるものであれば良く、カラーフィルタに一般的に用いられるものを使用することができる。
本発明においては、なかでも、高分子分散剤が好ましい。ここで、上記高分子分散剤としては、分子量分布が少なく顔料分散性が安定であることから、通常、リビングアニオン重合により重合されるものである。
これらの分散剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
なお、アミン価は分散剤1g当りのアミン価を示し、0.1Nの塩酸水溶液を用い、電位差滴定法によって求めたのち、水酸化カリウムの当量に換算した値をいうものである。
また、上記アミン価の調整方法としては、上述した分散剤を複数組み合わせる方法を挙げることができる。
なお、酸価は上記分散剤の固形分1gあたりの酸価を示し、JIS K 0070に準じ、電位差滴定法によって求めた値をいう。
また、上記酸価の調整方法としては、上述した分散剤を複数組み合わせる方法を挙げることができる。
本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物に含まれるバインダー樹脂としては、カラーフィルタの黄色着色層を形成した際に、上記黄色着色層を所望の硬度を有するものとするものであれば良く、上記黄色着色層の形成方法によっても異なるものである。上記黄色着色層の形成方法としては、通常、フォトリソグラフィー法、インクジェット法等が用いられ、バインダー樹脂としては、上記黄色着色層がフォトリソグラフィー法により形成される場合において感光性樹脂を含むものが用いられ、インクジェット法により形成される場合において熱硬化性樹脂を含むものが一般的に用いられる。また、必要に応じて、熱硬化性および感光性等を有さない非硬化性樹脂を含むものとすることができる。
このようなカルボキシル基を有するアルカリ可溶性樹脂としては、カルボキシル基含有不飽和単量体と、他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体との共重合体が好ましく、さらに分子内にエポキシ基と、エチレン性不飽和基とを併せ持つ化合物、例えばグリシジル(メタ)アクリレートなどを付加させ、側鎖にエチレン性不飽和基を導入したものも好ましく用いることができる。
本発明に用いられる溶剤としては、本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物の各成分とは反応せず、これらを溶解もしくは均一に分散可能な溶剤であれば良い。具体的には、シクロヘキシルアセテート;メトキシブチルアセテート(MBA);エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のジエチレングリコールモノアルキルエーテル類;ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート等のジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;ジエチレングリコールジメチルエーテル等の他のエーテル類;シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;2−ヒドロキシプロピオン酸エチル等の乳酸アルキルエステル類;3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸イソアミル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸イソプロピル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸エチル等の他のエステル類;γ−ブチロラクトン、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート等を挙げることができる。これらの溶剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物は、顔料、バインダー樹脂、分散剤および溶剤を少なくとも含むものであり、必要に応じて、他の添加剤を含むものであっても良い。
このような他の添加剤としては、重合停止剤、連鎖移動剤、レベリング剤、可塑剤、界面活性剤、消泡剤、シランカップリング剤等が挙げられる。
次に、本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物について説明する。本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物は、上記カラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物と、多官能性モノマーと、光重合性開始剤と、を有することを特徴とするものである。
なお、上記カラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物については、上記「A.カラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物に含まれる多官能性モノマーとしては、上記バインダー樹脂と重合可能なものであれば特に限定されるものではないが、通常、エチレン性不飽和二重結合を2以上含むものである。
このような多官能性モノマーとしては、なかでも、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレートであることが好ましい。
本発明に用いられる光重合開始剤は、一般的にカラーフィルタの製造に用いられるものを使用することができる。
上記3級アミン構造を有する光重合開始剤の市販品としては、例えば、イルガキュア907、イルガキュア369(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)、ハイキュアABP(川口薬品製)などが挙げられる。
本発明のカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物は、上記カラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物と、上記多官能性モノマーと、上記光重合開始剤とを少なくとも含むものであれば良く、必要に応じて他の添加物を含むものであっても良い。
このような他の添加物としては、増感剤、重合停止剤、連鎖移動剤、レベリング剤、可塑剤、界面活性剤、消泡剤、シランカップリング剤等が挙げられる。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、上記カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物を用いて形成され、色度がx=0.475〜0.495の範囲内であり、y=0.495〜0.510の範囲内である黄色着色層を含む着色層を有することを特徴とするカラーフィルタ提供する。
ここで、上記着色層3のうち黄色(Y)着色層は、上記「B.カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物」の項に記載したカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物を用いて形成されたものである。
また、上記黄色着色層の色度が上述した範囲内であることにより、色再現性の高いものとすることができる。
以下、このような本発明のカラーフィルタの各構成について詳細に説明する。
本発明に用いられる着色層は、上述したカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物を用いて形成された黄色着色層を含むものである。
本発明においては、なかでも、色度がx=0.480〜0.495の範囲内であり、y=0.497〜0.505の範囲内であることが好ましい。上記範囲内であることにより、色再現性の高いものとすることができるからである。
なお、色度は、厚みが1μm〜2μmの範囲内の黄色着色層を、バックライトとしてC光源を使用し、分光光度計を用いて測定した場合の値である。また、上記分光光度計としては、例えば、オリンパス(株)製、OSP−SP200を用いることができる。
本発明のカラーフィルタは、上記着色層以外に、通常、透明基板と、開口部を備えるブラックマトリクスと、を少なくとも有するものである。このような透明基板、ブラックマトリクスとしては、一般的なカラーフィルタに使用されるものを用いることができる。また、必要に応じて、上記着色層上に透明保護層が形成されたものとしても良い。
1.カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物の調製
顔料、バインダー樹脂、多官能性モノマー、光重合開始剤、分散剤および溶剤を下記表1に示すように配合するカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物を調製した。なお、表1中の数値は、配合の割合を重量部で表したものである。
この際、顔料として、PY138、PY139およびPY150を用いた。分散剤として、DISPERBYK−2001(ビックケミー社製)(分散剤)を用いた。多官能性モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(多官能性モノマー)を用いた。光重合開始剤として、イルガキュア907(チバスペシャリティーケミカルズ社製)(光重合開始剤1)、イルガキュア369(チバスペシャリティーケミカルズ社製)(光重合開始剤2)を用いた。溶剤として、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶剤)を用いた。
また、バインダー樹脂として、メタクリル酸21質量部と、ベンジルメタクリレート70質量部とを共重合させ、さらにグリシジルメタクリレート9質量部をトリエタノールアミン触媒の存在下で付加させたものを用いた。なお、得られたバインダー樹脂の重量平均分子量は、GPCで測定したところ、ポリスチレン換算で12000であった。
実施例および比較例で得られたカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物を用いて、黄色着色層を形成し、色度範囲、輝度、コントラスト、現像性の評価を行った。
ガラス基板(100mm×100mm)に上記カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物をスピンコーターを用いて塗布した後、真空度が0.2torrに到達するまで真空乾燥を行なって塗膜を形成した。
その後、減圧乾燥を行い、80℃のホットプレート上で3分間加熱しプリベイクを行った。
次いで、乾燥後の上記塗膜を、超高圧水銀灯を用いて100mJ/cm2でマスク露光し硬化させた。
次いで、スピン現像し0.05wt%水酸化カリウム(KOH)からなる現像液に60秒間接液させた後に純水で洗浄することで現像処理を行い、さらにパターン形成された基板を230℃のオーブン内で30分間ポストベイクした。ポストベイク後の上記カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物を用いて形成された黄色着色層の膜厚は、2.5μmであった。
形成された着色層について、色再現性(色度範囲)、輝度、コントラスト、現像性の評価を行った。
得られた黄色着色層を、顕微分光測光装置(オリンパス(株)製、OSP−SP200)を用いて、JIS Z8701に定める色度(x、y値)を測定した。結果を下記表2に示す。
測定条件は、光源がC光源、照明倍率20倍、ピンホールNO.7(50μm)とした。
得られた黄色着色層を、顕微分光測光装置(オリンパス(株)製、OSP−SP200)を用いて、JIS Z8701に定める輝度Y値を測定した。結果を下記表2に示す。
測定条件は、光源がC光源、照明倍率20倍、ピンホールNO.7(50μm)とした。
得られた黄色着色層を、2枚の偏光板(日東電工(株)製、商品名「NPF−G1220DU」)で挟み込み、バックライト((株)東芝製、商品名「メロウ5DFL10EX−D−H」、色温度6500K)を点灯し、偏光板の直交時と平行時の輝度を輝度計(ミノルタ製、商品名「LS−100」)により測定した。コントラストは、輝度の測定値を用い、以下の式により算出した。結果を下記表2に示す。
コントラスト=平行輝度(CD/m2)/直交輝度(CD/m2)
マスク露光として90μm幅のストライプパターンで露光し、現像した後、得られた黄色着色層のパターンおよび現像により上記カラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物が除去された領域のガラス基板を目視にて観察し下記基準にて評価を行った。結果を下記表2に示す。
・良好なパターンが形成され、かつ、ガラス基板上に残渣がない場合:○
・ガラス基板上に残渣が生じた場合:×
2…ブラックマトリクス
3…着色層
4…スペーサ
10…カラーフィルタ
Claims (5)
- 顔料、バインダー樹脂、分散剤および溶剤を少なくとも有し、フォトリソグラフィー法によって黄色着色層の形成に用いられるカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物であって、
前記顔料がPY139およびPY150を含み、かつ、PY139とPY150との含有比が10/90〜50/50の範囲内であることを特徴とするカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物。 - 前記顔料の粒子径が、1nm〜150nmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物。
- 前記分散剤のアミン価が、1mgKOH/g〜100mgKOH/gの範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物。
- 請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のカラーフィルタ用黄色着色層用樹脂組成物と、多官能性モノマーと、光重合性開始剤と、を有し、フォトリソグラフィー法によって黄色着色層の形成に用いられることを特徴とするカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物。
- 請求項4に記載のカラーフィルタ用黄色着色層用感光性樹脂組成物を用いて形成され、色度がx=0.475〜0.495の範囲内であり、y=0.495〜0.510の範囲内である黄色着色層を含む着色層を有することを特徴とするカラーフィルタ。
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