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JP5724322B2 - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents
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JP5724322B2 - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本技術は、固体撮像装置とその製造方法、並びに固体撮像装置を備えたカメラ等の電子機器に関する。
固体撮像装置(イメージセンサ)として、CMOS固体撮像装置あるいはCCD固体撮像装置等が知られている。図39に示すように、一般に、固体撮像装置を用いたカメラ161では、平板状に形成された固体撮像装置162と、複数枚のレンズ163を組み合わせた撮像レンズ系164とを有して構成される。撮像レンズ系で被写体を結像させた場合、像面湾曲と称されるレンズ収差によって、撮像面の中心部と周辺部で焦点位置のずれが発生する。このような収差を抑制するために、図39に示すように、多数枚のレンズ163を組み合わせて収差の補正を行っている。
一方、このような収差を抑制するために、固体撮像装置を構成する半導体チップ自体を円筒状あるいは球面状に湾曲させるようにした固体撮像装置が種々提案されている(例えば、特許1、2、3参照)。
特開2004−104259号公報 特開2003−188366号公報 特開2005−243960号公報
上述特許文献に記載された湾曲面を有する固体撮像装置は、いずれも半導体ウェハから個々の半導体チップに分割し、この半導体チップの状態で半導体チップ全体を湾曲して構成される。例えば、図40に示すように、円筒状の湾曲面166aを有する台座166を設け、この台座166の湾曲面166aに薄膜化した半導体チップ167を、円筒面168aを有する圧子168を介して押し付けて、半導体チップ167全体を円筒状に湾曲している。
ところで、図41に示すように、半導体チップ167の中心Oと画素領域である画角領域169の中心Pとはずれている。また、画角中心Pと撮像レンズ系164の光学中心(レンズ中心)Qとは一致していることが望ましい。しかし、半導体チップ167を湾曲したとき、湾曲したボトム位置(最深底位置)には半導体チップ167の中心Oが対応し、画角中心Pはボトム位置からずれてしまう。撮像レンズ系164は、その光学中心Qがボトム位置に来るように配置されるので、結果として画角中心Pと光学中心Qとがずれてしまい、フォーカスが合わなくなる。すなわち、半導体チップ167を1つずつ湾曲させる場合には、微細加工ができず、画角中心Pとレンズの光学中心Qとが合わせ難くなり、画角全域で均一にフォーカスさせることが難しい。
本技術は、上述の点に鑑み、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図った固体撮像装置とその製造方法を提供するものである。
また、本技術は、かかる固体撮像装置を備えたカメラ等の電子機器を提供するものである。
本技術に係る固体撮像装置は、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、複数の凹部が形成された支持基板上に接合した後に、支持基板と共に個々の固体撮像チップに分離されて構成される。本技術では、この分離後の構成が、凹部を有する支持基板と、支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように接合した固体撮像チップと、固体撮像チップの面に形成されたストレス膜と、ストレス膜の応力により凹部側に湾曲された撮像面とを有する。この撮像面は、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成される。
本技術の固体撮像装置では、固体撮像チップが支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように支持され、固体撮像チップの面に形成されたストレス膜の応力により画角領域が湾曲される。この湾曲面が撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応しているので、固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減できる。画角領域だけが湾曲され、湾曲された画角中心と凹部の中心とを合わせることができ、しかも、当初は、半導体ウェハの状態で支持基板に接合されるので、半導体ウェハの各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部とを高精度で合わることができる。凹部の中心と光学中心とを合わせておくことにより、結果として、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度で合わせることができる。
本技術に係る固体撮像装置は、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、複数の凹部が形成された支持基板上に接合した後に、支持基板と共に個々の固体撮像チップに分離されて構成される。本技術では、この分離後の構成が、凹部を有する支持基板と、凹部内に充填された体積収縮性を有する接着剤と、支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように接合され、かつ接着剤にて接着された固体撮像チップを有する。さらに、光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮により、画角領域が凹部側に湾曲された撮像面を有する。この撮像面は、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成される。
本技術の固体撮像装置では、固体撮像チップが支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように支持され、光照射もしくは加熱による凹部内の接着剤の体積収縮により画角領域が湾曲される。この湾曲面が撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応しているので、固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減できる。画角領域だけが湾曲され、湾曲された画角中心と凹部の中心とを合わせることができ、しかも、当初は、半導体ウェハの状態で支持基板に接合されるので、半導体ウェハの各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部とを高精度で合わることができる。凹部の中心と光学中心とを合わせておくことにより、結果として、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度で合わせることができる。
本技術に係る固体撮像装置は、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、複数の凹部が形成された支持基板上に接合した後に、前記支持基板と共に個々の固体撮像チップに分離されて構成される。本技術では、分離後の構成が、凹部を有する支持基板と、支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように接合された固体撮像チップを有する。さらに、凹部内の真空と固体撮像チップの外側の大気圧との差圧により、画角領域が凹部側に湾曲された撮像面を有する。この撮像面は、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成される。
本技術の固体撮像装置では、固体撮像チップが支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように支持され、凹部内の真空と固体撮像チップの外側の大気圧との差圧により画角領域が湾曲される。この湾曲面が撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応しているので、固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減できる。画角領域だけが湾曲され、湾曲された画角中心と凹部の中心とを合わせることができ、しかも、当初は、半導体ウェハの状態で支持基板に接合されるので、半導体ウェハの各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部とを高精度で合わることができる。凹部の中心と光学中心とを合わせておくことにより、結果として、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度で合わせることができる。
本技術に係る固体撮像装置は、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、支持基板上に接合した後に、支持基板と共に個々の固体撮像チップに分離されて構成される。本技術では、この分離後の構成が、固体撮像部を有する固体撮像チップと、固体撮像チップに貼り合わされた支持基板と、支持基板の固体撮像部の画角領域に対応する部分が厚み体積収縮性を有する接着剤と、支持基板の裏面に接着剤を封止する封止基板と、光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮により、画角領域が前記凹部側に湾曲された撮像面を有する。この撮像面は、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成される。
本技術の固体撮像装置では、固体撮像チップが支持基板上に支持され、支持基板の厚み方向の全域にわたって除去されて形成された凹部内に接着剤が充填され、支持基板の裏面に封止基板が形成される。光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮により画角領域が湾曲される。この湾曲面が撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応しているので、固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減できる。画角領域だけが湾曲され、湾曲された画角中心と凹部の中心とを合わせることができ、しかも、当初は、半導体ウェハの状態で支持基板に接合されるので、半導体ウェハの各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部とを高精度で合わることができる。凹部の中心と光学中心とを合わせておくことにより、結果として、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度で合わせることができる。
本技術に係る固体撮像装置の製造方法は、支持基板に複数の凹部を形成する工程と、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハの面にストレス膜を形成する工程を有する。次いで、支持基板上に各凹部を固体撮像部の画角領域で塞ぐように半導体ウェハを接合する工程を有する。次いで、半導体ウェハが薄膜化された状態でストレス膜の応力により複数の固体撮像部の画角領域を凹部側に湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する工程を有する。さらに、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割する工程を有する。
本技術の固体撮像装置の製造方法では、半導体ウェハの状態で各固体撮部の画角領域が凹部を塞ぐように支持基板上に接合し、半導体ウェハの面に形成したストレス膜の応力により各固体撮像部の画角領域を凹部側に湾曲させている。半導体ウェハの状態で支持基板に接合するときは、各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部との位置合わせを高精度に行うことができる。また、半導体ウェハが薄膜化した状態で、ストレス膜の応力で画角領域のみを凹部側に湾曲させるので、画角領域の中心と凹部の中心とを高精度に合わせることができる。そして、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる固体撮像部に分離するので、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度に合わせることができる固体撮像装置を製造することができる。同時に多数の湾曲した固体撮像装置を効率的に製造することができる。
本技術に係る固体撮像装置の製造方法は、支持基板に複数の凹部を形成する工程と、凹部内に体積収縮性を有する接着剤を充填する工程を有する。次いで、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、支持基板上に各凹部を固体撮像部の画角領域で塞ぐように接合し、かつ接着剤にて接着する工程を有する。次いで、半導体ウェハが薄膜化された状態で光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮作用により複数の固体撮像部の画角領域を凹部側に湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する工程を有する。さらに、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割する工程を有する。
本技術の固体撮像装置の製造方法では、半導体ウェハの状態で各固体撮部の画角領域が接着剤を充填した凹部を塞ぐように支持基板上に接合しかつ接着し、光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮により各固体撮像部の画角領域を凹部側に湾曲させている。半導体ウェハの状態で支持基板に接合するときは、各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部との位置合わせを高精度に行うことができる。また、半導体ウェハが薄膜化した状態で、接着剤の体積収縮で画角領域のみを凹部側に湾曲させるので、画角領域の中心と凹部の中心とを高精度に合わせることができる。そして、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる固体撮像部に分離するので、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度に合わせることができる固体撮像装置を製造することができる。同時に多数の湾曲した固体撮像装置を効率的に製造することができる。
本技術に係る固体撮像装置の製造方法は、支持基板に複数の凹部を形成する工程と、
真空チャンバー内で、支持基板上に各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、固体撮像部の画角領域で各凹部を塞ぐように接合する工程を有する。その後、チャンバー内を大気圧にする工程と、半導体ウェハが薄膜化された状態で真空と大気圧との差圧により複数の固体撮像部の画角領域を凹部側に湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する工程を有する。さらに、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割する工程を有する。
本技術の固体撮像装置の製造方法では、真空チャンバー内において、半導体ウェハの状態で各固体撮部の画角領域が凹部を塞ぐように支持基板上に接合する。その後、チャンバー内を大気圧にすることにより、凹部の内と外で差圧を生じさせて各固体撮像部の画角領域を凹部側に湾曲させている。半導体ウェハの状態で支持基板に接合するときは、各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部との位置合わせを高精度に行うことができる。また、半導体ウェハが薄膜化した状態で、凹部の内と外の差圧により画角領域のみを凹部側に湾曲させるので、画角領域の中心と凹部の中心とを高精度に合わせることができる。そして、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる固体撮像部に分離するので、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度に合わせることができる固体撮像装置を製造することができる。同時に多数の湾曲した固体撮像装置を効率的に製造することができる。
本技術に係る固体撮像装置の製造方法は、次の工程を有する。各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、支持基板に接合し、半導体ウェハを薄膜化した後、支持基板の固体撮像部の画角領域に対応する部分を厚み方向の全域にわたって除去して凹部を形成する。凹部内に体積収縮性を有する接着剤を充填する。支持基板の裏面に凹部を塞ぐ封止基板を接合して、接着剤を封止する。光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮作用により画角領域を湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する。半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割する。
本技術の固体撮像装置の製造方法では、半導体ウェハの状態で支持基板に接合し、半導体ウェハを薄膜化した後、各画角領域に対応する支持基板の部分を厚み方向の全域にわたって除去して凹部を形成し、凹部内に接着剤を充填して封止基板にて封止する。次いで、光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮により各固体撮像部の画角領域を後部側に湾曲させている。半導体ウェハの状態で支持基板に接合するときは、各固体撮像部における画角領域と支持基板の各凹部との位置合わせを高精度に行うことができる。また、半導体ウェハが薄膜化した状態で、接着剤の体積収縮で画角領域のみを凹部側に湾曲させるので、画角領域の中心と凹部の中心とを高精度に合わせることができる。そして、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる固体撮像部に分離するので、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とを高精度に合わせることができる固体撮像装置を製造することができる。同時に多数の湾曲した固体撮像装置を効率的に製造することができる。
本技術に係る電子機器は、固体撮像装置と、固体撮像装置の光電変換部に入射光を導く光学系と、固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを備える。固体撮像装置は、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、複数の凹部が形成された支持基板上に接合した後に、支持基板と共に個々の固体撮像チップに分離されて構成される。そして、この分離後の構成が、凹部を有する支持基板と、支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように接合した固体撮像チップと、固体撮像チップの面に形成されたストレス膜と、ストレス膜の応力により凹部側に湾曲された撮像面とを有する。この撮像面は、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成される。
本技術の電子機器では、上記本技術の固体撮像装置を備えるので、撮像レンズ収差を抑制し、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度が向上し、しかも湾曲した撮像面によりレンズ収差を抑制することができる。
本技術に係る固体撮像装置によれば、画角領域を湾曲するので、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度が向上する。撮像面を湾曲するので、レンズ収差を抑制することができる。
本技術に係る固体撮像装置の製造方法によれば、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置を製造することができる。
本技術に係る電子機器によれば、上記固体撮像装置を備えるので、高画質の画像が得られる電子機器を提供することができる。
本技術に係る固体撮像装置の第1実施の形態を示す概略構成図である。 裏面照射型のCMOS固体撮像チップの要部を示す概略構成図である。 A〜B 第1実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その1)である。 C〜E 第1実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その2)である。 A〜C 本技術に係る支持基板の形成方法を示す工程図である。 本技術に係る固体撮像装置の第2実施の形態を示す概略構成図である。 A〜B 第2実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その1)である。 C〜D 第2実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その2)である。 本技術に係る固体撮像装置の第3実施の形態を示す概略構成図である。 A〜B 第3実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その1)である。 C〜D 第3実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その2)である。 本技術に係る第4実施の形態の例(1)を示す概略構成図である。 本技術に係る第4実施の形態の例(2)を示す概略構成図である。 本技術に係る第4実施の形態の例(3)を示す概略構成図である。 本技術に係る第4実施の形態の例(4)を示す概略構成図である。 本技術に係る固体撮像装置の第5実施の形態を示す概略構成図である。 A,B 第5実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図である。 本技術に係る固体撮像装置の第6実施の形態を示す概略構成図である。 A,B 第6実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図である。 本技術に係る固体撮像装置の第7実施の形態を示す概略構成図である。 A〜C 第7実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図である。 本技術に係る固体撮像装置の第8実施の形態を示す概略構成図である。 A〜C 第8実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その1)である。 D〜E 第8実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その2)である。 A,B 第8実施の形態に適用される固体撮像装置の基本的な概略構成の例を示す模式図である。 図25Aに示す固体撮像装置の具体的一例を示す裏面照射型のCMOS固体撮像装置の要部の構成図である。 本技術に係る固体撮像装置の第9実施の形態を示す概略構成図である。 A〜B 第9実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その1)である。 C〜D 第9実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その2)である。 本技術に係る固体撮像装置の第10実施の形態を示す概略構成図である。 A〜B 第10実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その1)である。 C〜D 第10実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図(その2)である。 本技術に係る固体撮像装置の第11実施の形態を示す概略構成図である。 表面照射型のCMOS固体撮像チップの要部を示す概略構成図である。 A〜C 第11実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法例を示す製造工程図である。 本技術に係る固体撮像装置の第12実施の形態を示す概略構成図である。 本技術の第13実施の形態に係る電子機器を示す概略構成図である。 本技術に係る湾曲撮像面を有する固体撮像装置を用いたときの、撮像レンズ系を示す概略構成図である。 従来例に係る平面撮像面を有する固体撮像装置を用いたときの、撮像レンズ系を示す概略構成図である。 A〜B 従来の湾曲撮像面を有する固体撮像装置の製造方法例を示す工程図である。 図40の製造方法で得られた固体撮像装置における画角中心と撮像レンズ系の光学中心の関係を示す説明図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
2.第2実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
3.第3実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
4.第4実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
5.第5実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
6.第6実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
7.第7実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
8.第8実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
9.第9実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
10.第10実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
11.第11実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
12.第12実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
13.第13実施の形態(固体撮像装置の構成例及びその製造方法例)
14.第14実施の形態(電子機器の構成例)
<1. 第1実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図1に、本技術に係る固体撮像装置の第1実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第1実施の形態に係る固体撮像装置1は、凹部2を有する支持基板3と、支持基板3上に凹部2を画角領域で塞ぐように接合された裏面照射型の固体撮像チップ4と、固体撮像チップ4の面に形成されたストレス膜5とを有して構成される。
支持基板3は変形されないように形成され、例えばシリコン基板、ガラス基板等で形成することができる。本例ではシリコン基板で支持基板3が形成される。支持基板3の凹部2は、固体撮像チップ4の光を受ける画素が配列された画素領域に対応する画角領域に対応して形成される。凹部2の上縁2aは、上方に向かって漸次開口が広がる形状に形成される。この上縁2aの形状は、後述の固体撮像チップ4が所望の曲率で湾曲するために形成されるものである。図では上縁2aの形状を傾斜面に形成している。その他、上縁2aの形状は所望のアール(R)を付すように形成することもできる。固体撮像チップ4は、支持基板3上に光入射面側を上向きにして接合される。
ストレス膜5は、圧縮応力を有する膜で形成され、裏面照射型の固体撮像チップ4の光入射面側とは反対の面側に形成される。このストレス膜5としては、例えばプラズマシリコン窒化(SiN)膜で形成することができる。プラズマシリコン窒化膜は、内在する圧縮応力をコントロールして成膜することができる。このストレス膜5となるシリコン窒化膜はシリコン酸化膜6を介して形成される。支持基板3の上面には、シリコン酸化膜7を介してハードマスク8となるプラズマシリコン窒化(SiN)膜が形成される。
そして、本実施の形態では、薄膜化された固体撮像チップ4がストレス膜5の圧縮応力により凹部2側に湾曲されて構成される。すなわち固体撮像チップ4は、凹部2の上縁2aの形状に沿って湾曲される。この湾曲により、画角領域Aでの撮像面4Aは、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成される。
特に、本実施の形態では、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを支持基板3上に接合した状態で各画角領域が湾曲される。その後に、前記支持基板3と共に個々の固体撮像チップ4に分離され、この分離後の構成が図1に示した構成となる。
ここで、半導体ウェハは、光電変換部であるフォトダイオードと複数の画素トランジスタとからなる複数の画素が配列され、光照射される裏面とは反対の表面側に複数層の配線が配置された多層配線層を形成した状態を指す。ストレス膜5は、半導体ウェハの多層配線層側の面に形成される。半導体ウェハと支持基板との接合は、ストレス膜5とハードマスク8(シリコン窒化膜同士)を対接させて、例えば常温プラズマ接合で行う。各固体撮像部における画角領域を湾曲させた後、支持基板3と共に半導体ウェハを各固体撮像チップ4毎に分割して本実施の形態の固体撮像装置1を得る。
固体撮像チップ、すなわち半導体ウェハ状態では、支持基板3に接合した後、通常の裏面照射型の製造で行われるシリコン基板の裏面側からの研磨、エッチングにより薄膜化してもよい。あるいは、ストレス膜を成膜し、薄膜化した半導体ウェハを支持基板に接合してもよい。
図2に、裏面照射型の固体撮像チップ4の一例の概略構成(要部)示す。この固体撮像チップ4では、薄膜化されたシリコン基板11に光電変換部となるフォトダイオードPDと、複数の画素トランジスタTrとからなる複数の画素が2次元配列される。複数の画素トランジスタは、例えば転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタの3トランジスタ、あるいは選択トランジスタを追加した4トランジスタで構成される。図では複数の画素トランジスタTrをフローティングディフージョンFD及び転送ゲート電極12を有する転送トランジスタで代表して示す。シリコン基板11の裏面側にカラーフィルタ13及びオンチップレンズ14が形成される。シリコン基板11の光入射されない表面側に、層間絶縁膜16を介して複数層の配線17を配置した多層配線層18が形成される。オンチップレンズ14が形成された領域が画素領域21であり、画角領域を形成する有効画素領域はその内側に形成される。画素領域21の外側のシリコン基板領域に、図示しないが、ロジック回路等による周辺回路部22が形成される。
本実施の形態では、この固体撮像チップ4の多層配線層18上にシリコン酸化膜6を介して圧縮応力を有するシリコン窒化膜からなるストレス膜5が形成される。
第1実施の形態に係る固体撮像装置1によれば、固体撮像チップ4の支持基板3側の面にストレス膜5を形成し、このストレス膜5の圧縮応力を利用して固体撮像チップ4の画角領域を凹部2側に湾曲させるので、所望の曲率を有する湾曲面の撮像面が形成される。所望の曲率の湾曲面とは、想定する湾曲形状を有する湾曲面をいう。この湾曲面が撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応しているので、固体撮像チップ4側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系164のレンズ163の枚数を低減することができる。すなわち、図38に示すように、湾曲する撮像面4Aを有する本実施の形態の固体撮像装置1においては、撮像レンズ系164のレンズ163の枚数が、図39の従来のレンズ枚数に比べて低減する。図38の構成は、以下の各実施の形態に共通する。
画角領域だけが湾曲するので、湾曲された画角中心と凹部2の中心とを合わせることができる。しかも、半導体ウェハの状態で支持基板3に接合するので、半導体ウェハの各固体撮像部における画角領域と支持基板3の各凹部2とを高精度で合わることができる。凹部2の中心と光学中心とを精度よく合わせることができるので、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上することができる。従って、高画質の画像が得られる。
本実施の形態では、少ないレンズ枚数でより超広角の撮像が可能となる。撮像レンズモジュールの体積は、撮像チップを湾曲させない場合に比べて1/4程度にすることができる。
[固体撮像装置の製造方法例]
図3〜図4に、第1実施の形態に係る固体撮像装置1の製造方法例を示す。先ず、図3Aに示すように、支持基板3とシリコンによる半導体ウェハ21を用意する。支持基板3は、例えばシリコン基板で形成する。この支持基板3に半導体ウェハ21側の各固体撮像部における画角領域に対応した幅Wを有する凹部2を形成する。凹部2の上縁2aは上方に向かって漸次開口幅が広くなるように形成される。この凹部2の形成については図5で後述する。凹部2を除く上記基板3の上面には、シリコン酸化膜7を介してハードマスク8となるプラズマシリコン窒化膜が形成される。
一方、半導体ウェハ21には、既にそのシリコン基板の表面側に、フォトダイオードPD及び複数の画素トランジスタからなる複数の画素を配列した画素領域と、周辺回路部と、多層配線層とから成る複数の固体撮像部が形成されている。各固体撮像部は、最終的に分離される固体撮像チップに相当するものである。シリコン基板の厚t1さは、例えば720μm程度である。この半導体ウェハ21の表面側にシリコン酸化膜6を介して圧縮応力を有するプラズマシリコン窒化膜によるストレス膜5を形成する。
次に、図3Bに示すように、半導体ウェハ21の裏面側が上向くようにストレス膜5とハードマスク8を対接させた状態で支持基板3上に半導体ウェハ21を接合する。支持基板3と半導体ウェハ21との接合は、例えば常温プラズマ接合法により行う。接合に際しては、支持基板3の各凹部2が半導体ウェハ21側の各固体撮像部における画角領域で塞ぐようにして両者を接合する。このとき、半導体ウェハ21の各固体撮像部の画素領域の中心と凹部2の中心とが一致するように位置決めされて接合される。
次に、図4Cに示すように、半導体ウェハ21を裏面から研磨し、ウェットエッチングして薄膜化する。例えば、半導体ウェハ21を所望の厚みt2、例えば3μm程度の厚みまで薄膜化する。
半導体ウェハ21を薄膜化して行くと図4Dに示すように、ストレス膜5の圧縮応力(収縮力)の作用で半導体ウェハ21の各固体撮像部における画角領域が凹部2側に湾曲される。この湾曲は例えば半球面状の湾曲となる。この画角領域の湾曲により、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面が形成される。
次に、図示しないが、その後、半導体ウェハ21の裏面上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。
次に、半導体ウェハ21を支持基板3と共に、図4Dの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図4Eに示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置1を得る。
図5に、凹部2を有する支持基板3の形成方法の一例を示す。図5Aに示すように、シリコンの支持基板3の表面に格子状にシリコン酸化膜7を介してシリコン窒化膜によるハードマスク8を形成し、ハードマスク8を介して異方性エッチング(例えばドライエッチング)で凹部2を形成する。
次に、図5Bに示すように、ハードマスク8を少しエチング除去して幅を狭くする。
次に、図5Cに示すように、幅を狭くしたハードマスク8を介して等方性エッチング(例えばドライエッチング)して、凹部2の上縁2aを上方に向かって漸次開口幅が広がる形状に形成する。これにより、目的の凹部2を有する支持基板3が得られる。
第1実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、半導体ウェハ21の状態で各固体撮部の画角領域が凹部2を塞ぐように支持基板3上に接合した後、半導体ウェハ21を薄膜化している。そして、この薄膜化により、半導体ウェハ21の面に形成したストレス膜5の圧縮応力により各固体撮像部の画角領域を凹部2側に湾曲させている。半導体ウェハ21の状態で支持基板3に接合するときは、半導体ウェハ21と支持基板3との位置あわせを高精度に行うことができ、従って、各固体撮像部における画角領域と支持基板3の各凹部2との位置合わせを高精度に行うことができる。また、ストレス膜5の圧縮応力で画角領域のみを凹部2側に湾曲させるので、画角領域の中心と凹部の中心とを高精度に合わせることができる。そして、半導体ウェハ21を支持基板3と共に、固体撮像チップとなる固体撮像部に分離するので、画角中心と撮像レンズ系の光学中心とが高精度に合わされた固体撮像装置を製造することができる。同時に多数のこの種の固体撮像装置1を効率的に製造することができる。
従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置1を製造することができる。因みに、従来の組み立て法で固体撮像チップ自体を湾曲させた場合の画角中心と光学中心とのずれ、いわゆる光軸ずれは50μm程度であった。これに対して、本実施の形態では、半導体ウェハ21の状態で湾曲させる支持基板3に接合し、画角領域のみを湾曲させているので、光軸ずれが1μm以下にすることができる。
[変形例]
上例では、接合した後に、図4Cの工程で半導体ウェハ21を薄膜化した。これに変えて、半導体ウェハを薄膜化し、この薄膜化した半導体ウェハ21を支持基板3と接合してもよい(図4Cの状態となる)。薄膜化した半導体ウェハ21を支持基板3に接合することにより、ストレス膜5による圧縮応力により画角領域が湾曲する。この製造方法によっても、第1実施の形態の固体撮像装置1を製造することができる。
<2.第2実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図6に、本技術に係る固体撮像装置の第2実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第2実施の形態に係る固体撮像装置31は、凹部2を有する支持基板3と、支持基板3上に凹部2を画角領域で塞ぐように接合された裏面照射型の固体撮像チップ4を有する。本実施の形態は、さらに、固体撮像チップ4の面に形成されたストレス膜5と、凹部2内に充填された体積収縮性を有する接着剤32とを有して構成される。
凹部2を有する支持基板3は、前述と同様に構成される。ストレス膜5も前述と同様に、固体撮像チップ4の光入射面側と反対の面に形成され、圧縮応力を有するプラズマシリコン窒化膜で構成される。
凹部内に充填された接着剤32は、例えば、紫外線等の光照射もしくは加熱により体積収縮する接着剤が用いられる。この接着剤32は、光照射もしくは加熱しなくても接着性を有する。この接着剤32は、固体撮像チップ4を支持基板3に接合する前には、支持基板3の上面と面一となるように凹部2内に充填される。
本実施の形態では、固体撮像チップ4と支持基板3とを前述と同様に例えば常温プラズマ接合法で接合すると同時に、固体撮像チップ4を接着剤32に接着させる。そして、固体撮像チップ4を薄膜化した後、接着剤32を光照射もしくは加熱して体積収縮させ、この体積収縮と、ストレス膜5の圧縮応力とにより薄膜化された固体撮像チップ4を凹部2側に湾曲させる。
その他の構成は、前述の第1実施の形態で説明したと同様であるので、対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第2実施の形態に係る固体撮像装置31によれば、ストレス膜5の圧縮応力に加え、接着剤32の体積収縮で画角領域の面全体を均一に引っ張ることになり、より画角領域全体を均一に半球面状に湾曲させることができる。ストレス膜5の圧縮応力及び接着剤32の体積収縮率を制御することにより、画角領域の湾曲形状を、より所望の(想定する)湾曲形状にすることができる。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ4側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
[固体撮像装置の製造方法例]
図7〜図8に、第2実施の形態に係る固体撮像装置31の製造方法例を示す。前述の図3で説明したと同様に、凹部2を有する支持基板3と、半導体ウェハ21とを用意する。半導体ウェハ21は、複数の画素を配列した画素領域、周辺回路部及び多層配線層とから成る複数の裏面照射型の固体撮像部(固体撮像チップに相当する)が形成されている。半導体ウェハ32には、その表面側にシリコン酸化膜6を介して圧縮応力を有するプラズマシリコン窒化膜によるストレス膜5が形成される。支持基板3の凹部2を除く表面には、シリコン酸化膜7を介してプラズマシリコン窒化膜によるハードマスク8が形成される。
本実施の形態では、図7Aに示すように、支持基板3の凹部2内に表面が支持基板3表
面と面一となるように体積収縮性を有する接着剤32を充填し、半導体ウェハ21と支持基板3とを接合する。この接合では、半導体ウェハ21の表面側のストレス膜5と支持基板3の上面とが例えば常温プラズマ接合法で接合し、かつ半導体ウェハ21と支持基板3の凹部2内の接着剤32とを接着する。
接合に際しては、支持基板3の各凹部2が半導体ウェハ21側の各固体撮像部における画角領域で塞ぐようにして両者を接合する。このとき、半導体ウェハ21の各固体撮像部の画素領域の中心と凹部2の中心とが一致するように位置決めされて接合される。
接着剤32は、熱処理、もしくは光照射、例えば紫外線照射により体積収縮する材料で形成される。
次に、図7Bに示すように、半導体ウェハ21を裏面から研磨し、ウェットエッチング
して薄膜化する。例えば、半導体ウェハ21を所望の厚みt2、例えば3μm程度の厚みまで薄膜化する。次いで、接着剤32に対する熱処理、もしくは光照射例えば紫外線照射を施す。
半導体ウェハ21は、薄膜化に伴うストレス膜5の圧縮応力の作用と、接着剤32の熱処理、もしくは光照射による収縮作用とが相俟って、図8Cに示すように、半導体ウェハ
21の各固体撮像部における画角領域が凹部2側に湾曲させられる。この湾曲は例えば球面状の湾曲となる。この画角領域の湾曲により、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する。
次に、図示しないが、その後、半導体ウェハ21の裏面上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。
次に、半導体ウェハ21を支持基板3と共に、図8Cの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図8Dに示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置31を得る。
第2実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、半導体ウェハ21の状態で支持基板3に接合した後、半導体ウェハ21の薄膜化、接着剤32に対する熱処理もしくは光照射が行われる。薄膜化された半導体ウェハ21には、ストレス膜5による圧縮応力が作用し、同時に体積収縮した接着剤32により凹部2側へ引っ張られる力が作用する。この接着剤32による引っ張られる力は、接着されている画角領域の全体に均一に作用する。この両者の作用により、半導体ウェハ21の各固体撮像部の画角領域を凹部2側に均一に湾曲させることができる。ストレス膜5の圧縮応力と接着剤32の体積収縮を共に制御することにより、湾曲する画角領域の曲率をより適切に制御することができる。従って、第1実施の形態で説明したと同様に、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置31を製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
[変形例]
上例では、接合した後に、図7Bの工程で半導体ウェハ21を薄膜化した。これに変えて、半導体ウェハを薄膜化し、この薄膜化した半導体ウェハ21を支持基板3と接合してもよい(図7Bの状態となる)。薄膜化した半導体ウェハ21を支持基板3に接合することにより、ストレス膜5による圧縮応力と接着剤32の体積収縮により画角領域が湾曲する。この製造方法によっても、第2実施の形態の固体撮像装置31を製造することができる。
<第3実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図9に、本技術に係る固体撮像装置の第3実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第3実施の形態に係る固体撮像装置35は、凹部2を有する支持基板3と、支持基板3上に真空状態の凹部2を画角領域で塞ぐように気密的に接合された裏面照射型の固体撮像チップ4を有する。本実施の形態は、さらに、固体撮像チップ4の面にストレス膜5を有し、凹部2内が真空状態に維持されて構成される。
凹部2を有する支持基板3は、前述と同様に構成される。ストレス膜5も前述と同様に、固体撮像チップ4の光入射面側と反対の面に形成され、圧縮応力を有するプラズマシリコン窒化膜で構成される。
本実施の形態では、固体撮像チップ4を薄膜化したとき、ストレス膜5の圧縮応力と、真空状態の凹部2と大気圧の差圧との両作用で、薄膜化された固体撮像チップ4が凹部2側に湾曲される。その他の構成は、前述の第1実施の形態で説明したと同様であるので、対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第3実施の形態に係る固体撮像装置35によれば、ストレス膜5の圧縮応力に加え、固体撮像チップ4の内面と外面との差圧で画角領域の面全体を均一に引っ張ることになり、より画角領域全体を均一に半球面状に湾曲させることができる。ストレス膜5の圧縮応力及び凹部2内の真空度を制御することにより、画角領域の湾曲形状を、より所望の(想定する)湾曲形状にすることができる。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ4側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
[固体撮像装置の製造方法例]
図10〜図11に、第3実施の形態に係る固体撮像装置35の製造方法例を示す。前述の図3で説明したと同様に、凹部2を有する支持基板3と、半導体ウェハ21とを用意する。半導体ウェハ21は、複数の画素を配列した画素領域、周辺回路部及び多層配線層とから成る複数の裏面照射型の固体撮像部(固体撮像チップに相当する)が形成されている。半導体ウェハ32には、その表面側にシリコン酸化膜6を介して圧縮応力を有するプラズマシリコン窒化膜によるストレス膜5が形成される。支持基板3の凹部2を除く表面には、シリコン酸化膜を介してプラズマシリコン窒化膜によるハードマスク8が形成される。
本実施の形態では、図10Aに示すように、先ず所要の真空度を有する真空のチャンバー内で、半導体ウェハ21と支持基板3とを真空プラズマ接合法により接合する。接合に際しては、支持基板3の各凹部2が半導体ウェハ21側の各固体撮像部における画角領域で塞ぐようにして両者を接合する。このとき、半導体ウェハ21の各固体撮像部の画素領域の中心と凹部2の中心とが一致するように位置決めされて接合される。接合した後、チャンバー内の雰囲気を大気圧に戻し、接合された半導体ウェハ21及び支持基板3をチャンバーから外部の大気圧雰囲気中に取り出す。
次に、図10Bに示すように、半導体ウェハ21を裏面から研磨し、ウェットエッチングして薄膜化する。例えば、半導体ウェハ21を所望の厚みt2、例えば3μm程度の厚みまで薄膜化する。
半導体ウェハ21は、薄膜化に伴うストレス膜5の圧縮応力の作用と、真空と大気圧との差圧による作用とが相俟って、図11Cに示すように、半導体ウェハ21の各固体撮像部における画角領域が凹部2側に湾曲させられる。この湾曲は例えば球面状の湾曲となる。この画角領域の湾曲により、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面が形成される。
次に、図示しないが、その後、半導体ウェハ21の裏面上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。
次に、半導体ウェハ21を支持基板3と共に、図11Cの鎖線23で示すスクライブラ
インに沿って分割し、図11Dに示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型の
CMOS固体撮像装置35を得る。
第3実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、真空のチャンバー内で半導体ウェハ21と支持基板3を接合した後、大気圧中に取り出し、半導体ウェハ21の薄膜化が行われる。半導体ウェハ21の薄膜化で、半導体ウェハ21には、ストレス膜5による圧縮応力が作用し、同時に凹部2内の真空と半導体ウェハ外面側の大気圧との差圧により凹部2側へ引っ張られる力が作用する。この差圧による引っ張られる力は、画角領域の全体に均一に作用する。この両者の作用により、半導体ウェハ21の各固体撮像部の画角領域を凹部2側に均一に湾曲させることができる。ストレス膜5の圧縮応力と凹部2内の真空度を共に制御することにより、湾曲する画角領域の曲率をより適切に制御することができる。従って、第1実施の形態で説明したと同様に、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置35を製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
[変形例]
上例では、接合した後に、図10Bの工程で半導体ウェハ21を薄膜化した。これに変えて、半導体ウェハ21を薄膜化し、この薄膜化した半導体ウェハ21を真空のチャンバー内で支持基板3と接合してもよい(図10Bの状態となる)。接合後に、半導体ウェハ21及び支持基板3を大気圧中に取り出すことにより、ストレス膜5による圧縮応力と差圧により画角領域が湾曲する。この製造方法によっても、第3実施の形態の固体撮像装置35を製造することができる。
<4.第4実施の形態>
[固体撮像装置の構成例と製造方法例]
図12〜図15に、本技術に係る固体撮像装置の第4実施の形態示す。本実施の形態は、前述の第1〜第3実施の形態における画角領域の湾曲形状を制御する場合に適用できる。
図12に実施の形態例(1)を示す。実施の形態例(1)は、半導体ウェハ21の各固体撮像部の画角領域の外側に切れ目37を入れておく。この切れ目37は、画角領域が湾曲するときに、応力集中する箇所に入れる。この切れ目37は応力集中の度合いに応じて半導体ウェハ21の厚みの途中まで、あるいは厚み全体にわたって形成することができる。実施の形態例(1)では、半導体ウェハ21の湾曲時に応力集中する箇所に切れ目37が形成されているので、湾曲させるときに画角領域を容易に湾曲し、想定湾曲形状することができる。湾曲した後、図12の、図11Cの鎖線23で示すスクライブラインに沿っ
て分割して目的の固体撮像装置を構成する。
図13に実施の形態例(2)を示す。実施の形態例(2)は、支持基板3の凹部2側の形状を想定する湾曲形状に沿うように形成する。すなわち、図13の例は、凹部2の上縁2aを想定する湾曲形状に合った曲率を有するアール(R)形状に形成される。実施の形態例(2)では、凹部2の上縁2aの形状を想定湾曲形状の曲率に合わせて形成することにより、半導体ウェハ21の湾曲時に画角領域が凹部2の上縁2aの曲面に沿わされて湾曲し、想定湾曲形状することができる。湾曲した後、図13の鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割して目的の固体撮像装置を構成する。
図14に実施の形態例(3)を示す。実施の形態例(3)は、薄膜化した半導体ウェハ21の各固体撮像部における膜厚を制御して湾曲形状を制御するように構成される。固体撮像部の膜厚を段階的に、もしくは連続的に変化させる。もしくは固体撮像部の膜厚を全域にわたり前述したように一定にしてもよい。図14Aの例は、画角領域Aを最も薄く且つ均一な膜厚dとし、画角領域Aの周辺に行くに従って膜厚dが段階的に、もしくは連続的に厚くし、凹部2の周囲の支持基板3上に対応する領域で最大膜厚dとなるようにする。実施の形態例(3)では、半導体ウェハ21の膜厚を変化させることにより、図14Bに示すように、湾曲時に想定湾曲形状をもって湾曲させることができる。湾曲した後、図13の鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割して目的の固体撮像装置を構成する。
図15に、実施の形態例(4)を示す。実施の形態例(4)は、半導体ウェハ21の表面側に形成する圧縮応力を有するストレス膜5の膜厚を場所に応じて変えるように構成される。すなわち、固体撮像部の画角領域に対応する部分のストレス膜5の膜厚dを他部のストレス膜5の膜厚dより厚くし、画角領域でのストレス膜5の圧縮応力を大きくしている。実施の形態例(4)では、図15の半導体ウェハ21を薄膜化した後、ストレス膜5の圧縮応力により画角領域が湾曲するが、画角領域でのストレス膜5の膜厚dが他部より厚いので、湾曲しやすくなると共に、想定湾曲形状に湾曲することができる。湾曲した後は、前述と同様に、スクライブラインに沿って分割して目的の固体撮像装置を構成する。
図12〜図15に示す第4実施の形態における各実施の形態例(1)〜(4)は、第1実施の形態で説明した固体撮像装置に適用した。その他、支持基板3の凹部2内に熱処理あるいは光照射で体積収縮する接着剤を充填すれば、第2実施の形態で説明した固体撮像装置に適用することができる。さらに、支持基板3の凹部2を真空状態とすれば、第3実施の形態で説明した固体撮像装置に適用することができる。
<5.第5実施の形態>
[固体撮像装置例]
図16に、本技術に係る固体撮像装置の第5実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第5実施の形態に係る固体撮像装置41は、凹部2を有する支持基板3と、支持基板3上に凹部2を画角領域で塞ぐように接合された裏面照射型の固体撮像チップ4を有する。さらに、固体撮像チップ4の光入射側の面に引っ張り応力を有するストレス膜42が形成される。引っ張り応力を有するストレス膜42としては、プラズマシリコン窒化膜、あるいはプラズマシリコン酸化膜を用いることができる。固体撮像チップ4の光入射とは反対側の面には実質的に固体撮像チップ4に作用を及ぼさない絶縁膜43が形成される。
本実施の形態では、固体撮像チップ4と支持基板3とを前述と同様に例えば常温プラズマ接合法で接合する。そして、固体撮像チップ4を薄膜化した後、固体撮像チップ4の光入射側の面に引っ張り応力を有するストレス膜42を形成する。このストレス膜42の引っ張り応力により、薄膜化された固体撮像チップ4の画角領域を凹部2側に湾曲させる。ストレス膜42上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成してもよく、あるいは薄膜化し、カラーフィルタ及びオンチップレンズを形成した後、オンチップレンズを含む面上にストレス膜42を形成するようにしてもよい。
本実施の形態においても、前述と同様に、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを支持基板3上に接合した状態で画角領域が湾曲される。その後に、前記支持基板3と共に個々の固体撮像チップ4に分離され、この分離後の構成が図16に示した構成となる。
その他の構成は、前述の第1実施の形態で説明したと同様であるので、対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第5実施の形態に係る固体撮像装置41によれば、固体撮像チップ4の光入射側の面ストレス膜42を形成し、このストレス膜42の引っ張り応力を利用して固体撮像チップ4の画角領域を凹部2側に湾曲させるので、湾曲面の撮像面が形成される。本実施の形態では、半導体ウェハの状態で支持基板に接合し、画角領域のみを湾曲させている。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ4側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
[固体撮像装置の製造方法例]
図17に、第5実施の形態に係る固体撮像装置41の製造方法例を示す。本実施の形態においても、凹部2を有する支持基板3と、半導体ウェハ21とを用意する。半導体ウェハ21は、複数の画素を配列した画素領域、周辺回路部及び多層配線層とから成る複数の裏面照射型の固体撮像部(固体撮像チップに相当する)が形成されている。半導体ウェハ32には、その表面側に絶縁膜43が形成される。支持基板3の凹部2を除く表面には、例えば、シリコン酸化膜7を介してプラズマシリコン窒化膜によるハードマスク8が形成される。
本実施の形態では、図17Aに示すように、半導体ウェハ21と支持基板3とを接合する。接合に際しては、前述と同様にして、支持基板3の各凹部2が半導体ウェハ21側の各固体撮像部における画角領域で塞ぐようにして、例えば常温プラズマ接合法で両者を接合する。次いで、半導体ウェハ21を薄膜化する。この薄膜化した半導体ウェハ21の光入射側の面(いわゆる裏面)に引っ張り応力を有するストレス膜42を形成する。ストレス膜42としては、例えばプラズマシリコン窒化膜あるいはプラズマシリコン酸化膜等を用いることができる。
このストレス膜42の引っ張り応力により、薄膜化された半導体ウェハ21の各固体撮像部の画角領域が凹部2側に湾曲する。この湾曲は例えば球面状の湾曲となる。この画角領域の湾曲により、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する。
次に、ストレス膜42上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。次に、半導体ウェハ21を支持基板3と共に、図17Bの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図16に示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置41を得る。
なお、ストレス膜42は、オンチップレンズを形成した後に、オンチップレンズ上を含む全面に形成するようにしてもよい。
第5実施の形態に係る固体撮像装置41の製造方法によれば、薄膜化した半導体ウェハ21の面に引っ張り応力を有するストレス膜42を形成することにより、各固体撮像部の画角領域を凹部2側に湾曲し、想定湾曲形状の撮像面が形成される。従って、第1実施の形態で説明したと同様に、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置31を製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
<6.第6実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図18に、本技術に係る固体撮像装置の第6実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第6実施の形態に係る固体撮像装置44は、凹部2を有する支持基板3と、支持基板3上に凹部2を画角領域で塞ぐように接合された裏面照射型の固体撮像チップ4を有する。さらに、固体撮像チップ4の光入射とは反対側の面に圧縮応力を有するストレス膜5が形成され、光入射側の面に引っ張り応力を有するストレス膜42が形成される。
本実施の形態では、固体撮像チップ4に圧縮応力を有するストレス膜5を形成した状態で、固体撮像チップ4と支持基板3とを前述と同様に例えば常温プラズマ接合法で接合する。そして、固体撮像チップ4を薄膜化した後、固体撮像チップ4の光入射側の面に引っ張り応力を有するストレス膜42を形成する。ストレス膜5の圧縮応力と、ストレス膜42の引っ張り応力とにより、薄膜された固体撮像チップ4の画角領域を凹部2側に湾曲させる。ストレス膜42上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成してもよく、あるいは薄膜化し、カラーフィルタ及びオンチップレンズを形成した後、オンチップレンズを含む面上にストレス膜42を形成するようにしてもよい。
本実施の形態においても、前述と同様に、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを支持基板3上に接合した状態で画角領域が湾曲される。その後に、前記支持基板3と共に個々の固体撮像チップ4に分離され、この分離後の構成が図18に示した構成となる。
その他の構成は、前述の第1実施の形態で説明したと同様であるので、対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第6実施の形態に係る固体撮像装置44によれば、固体撮像チップ4の両面に互いに逆応力を有するストレス膜5及び42を形成し、ストレス膜5の圧縮応力とストレス膜42の引っ張り応力を利用して画角領域を湾曲させるので、湾曲面の撮像面が形成される。それぞれの圧縮応力及び引っ張り応力を制御することで、より所望の(想定する)湾曲形状が得られる。本実施の形態では、半導体ウェハの状態で支持基板に接合し、画角領域のみを湾曲させている。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ4側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
[固体撮像装置の製造方法例]
図19に、第6実施の形態に係る固体撮像装置44の製造方法例を示す。本実施の形態においても、凹部2を有する支持基板3と、半導体ウェハ21とを用意する。半導体ウェハ21は、複数の画素を配列した画素領域、周辺回路部及び多層配線層とから成る複数の裏面照射型の固体撮像部(固体撮像チップに相当する)が形成されている。半導体ウェハ32には、光入射側とは反対の表面側に圧縮応力を有するストレス膜5が形成される。ここでは、シリコン酸化膜6を介してストレス膜5であるプラズマシリコン窒化膜が形成される。支持基板3の凹部2を除く表面には、例えば、シリコン酸化膜7を介してプラズマシリコン窒化膜によるハードマスク8が形成される。
本実施の形態では、図19Aに示すように、半導体ウェハ21と支持基板3とをストレス膜5及びハードマスク8が対接するように接合する。接合に際しては、前述と同様にして、支持基板3の各凹部2が半導体ウェハ21側の各固体撮像部における画角領域で塞ぐようにして、例えば常温プラズマ接合法で両者を接合する。次いで、半導体ウェハ21を薄膜化する。この薄膜化した半導体ウェハ21の光入射側の面(いわゆる裏面)に引っ張り応力を有するストレス膜42を形成する。ストレス膜42としては、例えばプラズマシリコン窒化膜、あるいはプラズマシリコン酸化膜を用いることができる。
互いに逆向きの応力、すなわち圧縮応力及び引っ張り応力を有するストレス膜5及び42により、薄膜化された半導体ウェハ21の各固体撮像部の画角領域が凹部2側に湾曲する。この湾曲は例えば球面状の湾曲となる。この画角領域の湾曲により、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する。
次に、ストレス膜42上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。次に、半導体ウェハ21を支持基板3と共に、図19Bの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図18に示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置44を得る。
なお、ストレス膜42は、オンチップレンズを形成した後に、オンチップレンズ上を含む全面に形成するようにしてもよい。
第6実施の形態に係る固体撮像装置44の製造方法によれば、薄膜化した半導体ウェハ21の両面に互いに逆方向の応力を有するストレス膜5及び42を形成し、画角領域のみを湾曲するので、想定湾曲形状の撮像面が形成される。従って、第1実施の形態で説明したと同様に、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置31を製造することができる。その他、第1実
施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
<7.第7実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図20に、本技術に係る固体撮像装置の第7実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第7実施の形態に係る固体撮像装置46は、裏面照射型の固体撮像部が形成され薄膜化された固体撮像基板47と、固体撮像基板47に貼り合わされた支持基板48を有し、支持基板48の一部除去された凹部49側に薄膜の画角領域Aを湾曲させて構成される。この固体撮像装置46は、いわゆる固体撮像チップに相当する。
固体撮像基板47は、シリコン基板51に複数の画素を配列した画素領域と周辺回路部が形成され、基板51の光入射側の裏面上にカラーフィルタ及びオンチップレンズが形成され、基板51の光入射側とは反対の表面上に多層配線層53が形成されて成る(図2参照)。固体撮像基板47は、多層配線層側で支持基板48に貼り付けられた後、薄膜され、カラーフィルタ及びオンチップが形成される。支持基板48は、例えばシリコン基板で構成することができる。
本実施の形態では、固体撮像基板47の多層配線層53上に圧縮応力を有するストレス膜を形成しておくか、もしくは多層配線層53の層間絶縁膜を、圧縮応力を有する膜(ストレス膜に相当する)で形成しておく。そして、固体撮像基板47が支持基板48に貼り付けられた状態で、支持基板48の画角領域Aに対応する部分が一部エッチング除去されて凹部49が形成される。凹部49が形成されることによって、薄膜状態の画角領域Aは、ストレス膜の圧縮応力により、凹部49側に湾曲される。
[固体撮像装置の製造方法例]
図21に、第7実施の形態に係る固体撮像装置46の製造方法例を示す。先ず、図21Aの工程で、シリコンの半導体ウェハ52を用意し、この半導体ウェハ52に画素領域と周辺回路からなる複数の固体撮像部を形成し、半導体ウェハ52の表面上に層間絶縁膜を介して複数層の配線を有する多層配線層53を形成する。ここで、多層配線層53の層間絶縁膜を、圧縮応力を有する膜で形成する。なお、圧縮応力を有するストレス膜を多層配線層上に形成するようにしてもよい。次いで、半導体ウェハ52を多層配線層53側において支持基板48と貼り合わせた後、半導体ウェハ52を薄膜化する。薄膜化した後、半導体ウェハ52上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。
次に、図21Bに示すように、支持基板48を一部、半導体ウェハ52側の各固体撮像部における画角領域Aに対応する部分を選択的にエッチング除去して凹部49を形成する。画角領域Aは、薄膜状態となる。
図21Cに示すように、支持基板48の画角領域に対応する部分を除去して画角領域Aを薄膜状態とすることにより、層間絶縁膜の圧縮応力の作用で画角領域Aに対応する領域のみが湾曲し、所望の湾曲面の撮像領域が形成される。次いで、半導体ウェハ52を支持基板48と共に、図21Cの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図20に示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置46を得る。
第7実施の形態に係る固体撮像装置46及びその製造方法によれば、半導体ウェハ52の薄膜化のために貼り合わせた通常の支持基板48を、局部的に除去することにより、層間絶縁膜もしくはストレス膜の圧縮応力を利用して画角領域を湾曲させている。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ4側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。本実施の形態では、前述の実施の形態で説明した湾曲形状に合った凹部2を有する支持基板4を別途用意する必要がないので、製造工程数を節減し、容易に製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
<第8実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図22に、本技術に係る固体撮像装置の第8実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。先ず、図25を用いて第8実施の形態に係る固体撮像装置に適用される基本的な概略構成を説明する。第8実施の形態に適用する固体撮像装置の一例は、図25Aに示すように、第1の半導体チップ部61に画素アレイ(画素領域)62と制御回路63を搭載し、第2の半導体チップ部65に信号処理するための信号処理回路を含むロジック回路64を搭載する。この第1及び第2の半導体チップ部61及び65を相互に電気的に接続して1つの半導体チップとして裏面照射型のCMOS固体撮像装置が構成される。第8実施の形態に適用する固体撮像装置の他の例は、図25Bに示すように、第1の半導体チップ部61に画素アレイ62を搭載し、第2の半導体チップ65に制御回路63と信号処理回路を含むロジック回路64とを搭載する。この第1及び第2の半導体チップ部61及び65を相互に電気的に接続して1つの半導体チップとして裏面照射型のCMOS固体撮像装置が構成される。
図26に、図25Aの固体撮像装置の具体例を示す。この裏面照射型のCMOS固体撮像装置67は、画素アレイ62と制御回路63が形成された第1の半導体チップ部61と、ロジック回路64が形成された第2の半導体チップ部65が貼り合わされた積層半導体チップ66を有して構成される。第1の半導体チップ部61と第2の半導体チップ部65とは、互いの多層配線層67、77が向かい合うように貼り合わされる。本例では接着剤層81にて貼り合わされが、その他、プラズマ接合で貼り合わせることもできる。多層配線層67は、層間絶縁膜68を介して複数層の配線69を配置して形成される。多層配線層77は、層間絶縁膜78を介して複数層の配線79を配置して形成される。
第1の半導体チップ部61のシリコンによる第1の半導体基板71には、光電変換部となるフォトダイオードPDと複数の画素トランジスタからなる複数の画素が2次元配列された画素アレイ(画素領域)が形成される。複数の画素トランジスタは、例えば転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタの3トランジスタ、あるいは選択トランジスタを追加した4トランジスタで構成される。図では複数の画素トランジスタをフローティングディフージョンFDと転送ゲート電極72を有する転送トランジスタTr1で代表して示している。さらに、第1の半導体基板71には、1対のソース・ドレイン領域73とゲート電極74で構成される複数のMOSトランジスタTr12からなる制御回路が形成される。75は素子分離領域を示す。
第2の半導体チップ部65のシリコンによる第2の半導体基板82には、1対のソース・ドレイン領域83とゲート電極84で構成される複数のMOSトランジスタTr21からなるロジック回路が形成される。85は素子分離領域を示す。
画素アレイを形成した第1の半導体基板71は、第1及び第2の半導体チップ部61及び65を貼り合わせた後、第2の半導体チップ65を支持基板に兼用して薄膜化され、次いで一部の半導体部分を全て除去される。この半導体除去領域86部を含めて第1の半導体基板の裏面全体を絶縁膜87で被覆される。半導体除去領域86において、第1の半導体チップ部61側の配線69と一体の接続パッド88と、第2の半導体チップ65側の配線79と一体の接続パッド89とが、貫通電極91を介して相互に電気的に接続される。貫通電極91の周りは絶縁膜92で絶縁される。
第1の半導体基板71が薄膜化されたのち、遮光層93、平坦化膜94を介して。カラーフィルタ95、オンチップレンズ96を形成して、積層チップ型の裏面照射型のCMOS固体撮像装置67が構成される。
第8実施の形態に係る固体撮像装置101は、図22に示すように、第1の半導体チップ部61と第2の半導体チップ部とが貼り合わされて構成される。図25A、Bで示すように、第1の半導体チップ部61は、少なくとも第1の半導体基板102に形成した画素アレイ62、カラーフィルタ、オンチップレンズと第1の半導体基板102の表面に形成した多層配線層103とを有する。第2の半導体チップ部65は、少なくとも第2の半導体基板104に形成したロジック回路64と第2の半導体基板104の表面に形成した多層配線層105とを有する。
そして、本実施の形態では、第1の半導体チップ部61の画角領域Aに対応する部分に凹部106が形成されるように、第2の半導体チップ部65の第2の半導体基板104が薄膜化される。ロジック回路64は第2の半導体基板の極表面、例えば厚さ5nm程度の領域に形成されるので、このロジック回路部64を残すように、第2の半導体基板104を薄膜化することができる。この薄膜化により、例えば多層配線層105、103の層間絶縁膜を、圧縮応力を有する膜で形成しておけば、薄膜化された画角領域Aに対応する領域のみが凹部106側に湾曲される。なお、別途、圧縮応力を有する膜を多層配線層の面に形成しておいても同様に湾曲される。
[固体撮像装置の製造方法例]
図23〜図24に、第8実施の形態に係る固体撮像装置101の製造方法例を示す。先ず、図23Aに示すように、第1の半導体ウェハ611と第2の半導体ウェハ651を設ける。第1の半導体ウェハ611は、そのシリコンによる第1の半導体基板102に複数の第1の半導体チップに相当する固体撮像部を形成し、第1の半導体基板102の表面上に層間絶縁膜を介して複数層の配線を配置した多層配線層103を形成して構成する。各第1の半導体チップ部に対応する固体撮像部には、フォトダイオードと複数の画素トランジスタからなる複数の画素が配列された画素アレイ、あるいは画素アレイと複数のMOSトランジスタによる制御回路とが形成される。多層配線層103は各固体撮像部に対応して形成される。本例では、層間絶縁膜が圧縮応力を有する膜で形成される。その他、層間絶縁膜の表面に積極的に圧縮応力を有する膜を形成するようにしてもよい。
第2の半導体ウェハ651は、そのシリコンによる第2の半導体基板104に複数の第2の半導体チップに相当する回路構成部を形成し、第2の半導体基板104の表面上に層間絶縁膜を介して複数層の配線を配置した多層配線層105を形成して構成する。回路構成部では、複数のCMOSトランジスタを含む複数のMOSトランジスタからなるロジック回路を形成する。本例では、多層配線層105の層間絶縁膜が圧縮応力を有する膜で形成される。その他、層間絶縁膜の表面に積極的に圧縮応力を有する膜を形成するようにしてもよい。
次に、図23Bに示すように、第1の半導体ウェハ611と第2の半導体ウェハ651を、互いの層間絶縁膜が向かい合うように接合する。接合は、接着剤層による接合、あるいはプラズマ接合等で行うことができる。
次に、図23Cに示すように、第1の半導体ウェハ611の第1の半導体基板102を薄膜化する。次いで、図示しないが、第1の半導体ウェハ611における固体撮像部と第2の半導体ウェハ651における回路構成部との間の相互接続を行い、さらに薄膜化された第1の半導体基板102の裏面上に各固体撮像部の画素アレイに対応してカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する(例えば図26参照)。
次に、図24Dに示すように、第2の半導体ウェハ651の第2の半導体基板105の一部を裏面側からの選択エッチング等により薄膜化する。すなわち、第2の半導体基板の表面側の回路構成部を残すように、第1の半導体基板102側の各画角領域Aに対応する第2の半導体基板104の領域を薄膜化して凹部を形成する。
図24Eに示すように、第2の半導体基板104の画角領域Aに対応する部分を除去して薄膜状態とすることにより、層間絶縁膜の圧縮応力の作用で画角領域Aに対応する領域のみが湾曲し、所望の湾曲面の撮像領域が形成される。次いで、積層された半導体ウェハ611,651を、図24Eの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図22に示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置101を得る。
第8実施の形態に係る固体撮像装置101及びその製造方法によれば、第1及び第2の半導体ウェハ611及び651を貼り合わせた後、各画角領域に対応する部分の第2の半導体基板104を、局部的に薄膜化している。この薄膜化で層間絶縁膜もしくはストレス膜の圧縮応力を利用して画角領域が湾曲させられる。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。本実施の形態では、前述の実施の形態で説明した湾曲形状に合った凹部2を有する支持基板4を別途用意する必要がないので、製造工程数を節減し、容易に製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
<9.第9実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図27に、本技術に係る固体撮像装置の第9実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第9実施の形態に係る固体撮像装置111は、裏面照射型の固体撮像部が形成され薄膜化された固体撮像基板47と、固体撮像基板47に貼り合わされた支持基板48を有して構成される。支持基板48は、例えばシリコン基板で形成され、固体撮像基板47の画角領域Aに対応する部分に厚み方向の全域が除去された凹部112を有する。この凹部112内に例えば、紫外線等の光照射もしくは加熱により体積収縮する接着剤113が充填される。さらに、支持基板48の裏面に接着剤113を封止する封止基板114が貼り合わされる。封止基板114は、例えば、シリコン基板、ガラス基板等で形成することができる。
固体撮像基板47は、シリコン基板51に複数の画素を配列した画素領域と周辺回路部が形成され、基板51の光入射側の裏面上にカラーフィルタ及びオンチップレンズが形成され、基板51の光入射側とは反対の表面上に多層配線層53が形成されて成る。固体撮像基板47は、多層配線層53側で支持基板48に貼り付けられた後、薄膜化され、カラーフィルタ及びオンチップが形成される。この固体撮像装置46は、いわゆる固体撮像チップに相当する。
本実施の形態では、固体撮像基板47に接合された支持基板48に局部的に凹部112を形成して画角領域Aを薄膜状態とし、凹部112内に接着剤113を充填し、封止基板114で接着剤113を封止する。そして、接着剤113を光照射あるいは熱処理して体積収縮させて、この体積収縮により薄膜状態の画角領域Aのみを湾曲させる。
[固体撮像装置の製造方法例]
図28〜図29に、第9実施の形態に係る固体撮像装置111の製造方法例を示す。先ず、図28Aに示すように、シリコンの半導体ウェハ52を用意し、この半導体ウェハ52に画素領域と周辺回路からなる複数の固体撮像部を形成し、半導体ウェハ52の表面上に層間絶縁膜を介して複数層の配線を有する多層配線層53を形成する。次いで、半導体ウェハ52を多層配線層53側において支持基板(半導体ウェハ)48と貼り合わせた後、半導体ウェハ52を薄膜化する。薄膜化した後、半導体ウェハ52上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。
次に、図28Bに示すように、支持基板48を一部、半導体ウェハ52側の各固体撮像部における画角領域Aに対応する部分を選択的にエッチング除去して凹部112を形成する。画角領域Aは、薄膜状態となる。
次に、図29Cに示すように、各凹部112内に光照射あるいは熱処理で体積収縮する接着剤113を充填し、半導体ウェハあるいはガラスウェハによる封止基板114を貼り合わせる。接着剤113と画角領域に対応する領域の層間絶縁層53とは、接着状態となる。
次に、接着剤113に対して光照射しあるいは熱処理して接着剤113を体積収縮させて、図29D示すように、各画角領域Aのみを球面状に湾曲させ、所望曲率の湾曲面の撮像面を形成する。次いで、図29Dの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図27に示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置111を得る。
第9実施の形態に係る固体撮像装置111及びその製造方法によれば、半導体ウェハ52の薄膜化のために貼り合わせた通常の支持基板48に画角領域Aに対応する凹部112を形成し、この凹部112内に接着剤113が充填される。封止基板114で封止された接着剤113に対して光照射あるいは熱処理を施して接着剤113を体積収縮させることにより、画角領域Aを湾曲させている。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。本実施の形態では、前述の実施の形態で説明した湾曲形状に合った凹部2を有する支持基板4を別途用意する必要がないので、製造工程数を節減し、容易に製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
<10.第10実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図30に、本技術に係る固体撮像装置の第10実施の形態を示す。本実施の形態は、裏面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第10実施の形態に係る固体撮像装置116は、裏面照射型の固体撮像部が形成され薄膜化された固体撮像基板47と、固体撮像基板47に貼り合わされた支持基板48を有して構成される。支持基板48は、例えばシリコン基板で形成され、固体撮像基板47の画角領域Aに対応する部分に厚み方向の全域が除去された凹部112を有する。この凹部112の内面を含んで支持基板の裏面全面にわたってストレス膜117を形成する。ストレス膜117としては、圧縮応力を有する絶縁膜、あるいは熱処理により収縮する熱収縮膜で形成することができる。本例では熱収縮膜によるストレス膜117が形成される。
固体撮像基板47は、シリコン基板51に複数の画素を配列した画素領域と周辺回路部が形成され、基板51の光入射側の裏面上にカラーフィルタ及びオンチップレンズが形成され、基板51の光入射側とは反対の表面上に多層配線層53が形成されて成る。固体撮像基板47は、多層配線層53側で支持基板48に貼り付けられた後、薄膜化され、カラーフィルタ及びオンチップが形成される。この固体撮像装置46は、いわゆる固体撮像チップに相当する。
本実施の形態では、固体撮像基板47に接合された支持基板48に局部的に凹部112を形成して画角領域Aを薄膜状態とし、凹部112内面を含む支持基板48の裏面に熱収縮膜によるストレス膜117が形成される。そして、ストレス膜117を熱収縮させて、薄膜状態の画角領域Aのみを湾曲させる。
[固体撮像装置の製造方法]
図31〜図32に、第10実施の形態に係る固体撮像装置116の製造方法例を示す。前述と同様に、図31Aに示すように、シリコンの半導体ウェハ52を用意し、この半導体ウェハ52に画素領域と周辺回路からなる複数の固体撮像部を形成し、半導体ウェハ52の表面上に層間絶縁膜を介して複数層の配線を有する多層配線層53を形成する。次いで、半導体ウェハ52を多層配線層53側において支持基板(半導体ウェハ)48と貼り合わせた後、半導体ウェハ52を薄膜化する。薄膜化した後、半導体ウェハ52上にカラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。
次に、図31Bに示すように、支持基板48を一部、半導体ウェハ52側の各固体撮像部における画角領域Aに対応する部分を選択的にエッチング除去して凹部112を形成する。画角領域Aは、薄膜状態となる。
次に、図32Cに示すように、凹部112内に充填するように支持基板48の裏面全面に熱収縮膜によるストレス膜117を形成する。
次に、図32Dに示すように、例えば、エッチバックにより、凹部112の内面にストレス膜117が残るように、凹部112内のストレス膜117を一部除去して空洞118を形成する。次いで、ストレス膜117に対して熱処理を行う。この熱処理により、ストレス膜117が熱収縮することにより、薄膜状態にある画角領域Aが空洞118側に球面状に湾曲し、所望曲率の湾曲面の撮像面を形成する。次いで、図32Dの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図30に示すように、撮像面が湾曲した目的とする裏面照射型のCMOS固体撮像装置116を得る。
第10実施の形態に係る固体撮像装置116及びその製造方法によれば、半導体ウェハ52の薄膜化のために貼り合わせた通常の支持基板48に画角領域Aに対応する凹部112を形成し、凹部112内面から支持基板の裏面全面にストレス膜117が形成される。このストレス膜117を熱収縮させることにより、画角領域Aを湾曲させている。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。本実施の形態では、前述の実施の形態で説明した湾曲形状に合った凹部2を有する支持基板4を別途用意する必要がないので、製造工程数を節減し、容易に製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
上述の各実施の形態に係る固体撮像装置は、裏面照射型の固体撮像装置に適用した場合であるが、本技術は、表面照射型の固体撮像装置にも適用することができる。以下に説明する。
<11.第11実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図33に、本技術に係る固体撮像装置の第11実施の形態を示す。本実施の形態は、表面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第11実施の形態に係る固体撮像装置121は、凹部2を有する支持基板3と、支持基板上に凹部2を画角領域で塞ぐように接合された表面照射型の固体撮像チップ124と、固体撮像チップ124の面に形成されたストレス膜125とを有して構成される。
ストレス膜125は、引っ張り応力を有する膜で形成され、表面照射型の固体撮像チップ124の光入射側の表面に形成される。このストレス膜125は、例えばオンチップレンズ上に形成される。引っ張り応力を有するストレス膜125としては、例えばプラズマシリコン窒化膜、あるいはプラズマシリコン酸化膜を用いることができる。
固体撮像チップ124は、後述するように、シリコン基板128にフォトダイオードと複数の画素トランジスタからなる複数の画素が配列された画素領域と、信号処理するための周辺回路部が形成され、シリコン基板128表面上に多層配線層が形成されて成る。さらに多層配線層上にカラーフィルタ及びオンチップレンズが形成される。シリコン基板128は、裏面側から薄膜化された後、その裏面に支持基板との接合のための絶縁膜122が形成される。
そして、本実施の形態では、光照射側の表面にストレス膜125を有し、薄膜化された状態の固体撮像チップ124が支持基板3に接合される。固体撮像チップ124は、支持基板3支持された状態で、ストレス膜125の引っ張り応力により凹部2側に湾曲されて構成される。すなわち固体撮像チップ124は、凹部2の上縁2aの形状に沿って湾曲される。この湾曲により、画角領域Aでの撮像面124Aは、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成される。
本実施の形態においても、前述と同様に、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを支持基板3上に接合した状態で画角領域が湾曲される。その後に、前記支持基板3と共に個々の固体撮像チップ124に分離され、この分離後の構成が図33に示した構成となる。
図34に、表面照射型の固体撮像チップ124の一例の概略構成(要部)を示す。この固体撮像チップ124では、シリコン基板128に光電変換部となるフォトダイオードPDと、複数の画素トランジスタTrとからなる複数の画素が2次元配列され、画素領域126が形成される。図では複数の画素トランジスタTrをフローティングディフージョンFD及び転送ゲート電極127を有する転送トランジスタで代表して示す。シリコン基板128の表面側に層間絶縁膜131を介して複数層の配線132を配置した多層配線層133が形成される。さらに、画素領域126に対応して、多層配線層133上にカラーフィルタ134及びオンチップレンズ135が形成される。画素領域126の外側のシリコン基板領域に、図示しないが、ロジック回路等による周辺回路部が形成される。本実施の形態では、図34に示すように、固体撮像チップを支持基板3に接合する前に、シリコン基板128が裏面側から薄膜化される。
その他の構成は、第1実施の形態で説明したと同様であるので、図33において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
[固体撮像装置の製造方法例]
図35に、第11実施の形態に係る固体撮像装置121の製造方法例を示す。図35Aに示すように、シリコンによる半導体ウェハ137の各固体撮像チップとなる領域に表面照射型の複数の固体撮像部を形成する。各固体撮像部は、上述したように、画素領域、周辺回路部、多層配線層、カラーフィルタ、オンチップレンズ等を有する。さらに固体撮像部を有する半導体ウェハ137の表面、すなわちオンチップレンズの表面を含む全面に引っ張り応力を有するストレス膜125を形成する。その後、半導体ウェハ137を裏面から研磨、ウェットエッチング等を行って鎖線で示す位置140まで薄膜化する。薄膜化した半導体ウェハ137の裏面には、支持基板3と接合するための所望の絶縁膜122を形成する。
次に、図35Bに示すように、薄膜化した半導体ウェハ137を凹部2を有する支持基板3に接合する。この接合は、各固体撮像部の画角領域Aが各対応する凹部2を塞ぐように位置合わせして接合する。
図35Cに示すように、薄膜化した半導体ウェハ137を支持基板3に接合すると、ストレス膜125の引っ張り応力により、画角領域Aが凹部2側の球面状に湾曲し、所望曲率の湾曲面の撮像面を形成する次いで、図35Cの鎖線23で示すスクライブラインに沿って分割し、図33に示すように、撮像面が湾曲した目的とする表面照射型のCMOS固体撮像装置121を得る。
第11実施の形態に係る固体撮像装置121及びその製造方法によれば、半導体ウェハ137の状態で支持基板3に接合し、表面側に形成したストレス膜125の引っ張り応力を利用して、表面照射型の画角領域Aのみを湾曲させている。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
<12.第12実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図36に、本技術に係る固体撮像装置の第12実施の形態を示す。本実施の形態は、表面照射型のCMOS固体撮像装置に適用した場合である。第12実施の形態に係る固体撮像装置141は、表面照射型の固体撮像チップ124の表面側に引っ張り応力を有するストレス膜125を形成すると共に、裏面側に圧縮応力を有するストレス膜5を形成し、この固体撮像チップ124を支持基板3に接合して構成される。固体撮像チップ124は薄膜化されており、支持基板3への接合時に、ストレス膜125の引っ張り応力とストレス膜5の圧縮応力との作用で画角領域Aのみが凹部2側に湾曲される。
その他の構成は、第11実施の形態と同様であるので、図36において、図33と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
固体撮像装置141の製造方法は、図35Bの工程において、絶縁膜122に変えて圧縮応力を有するストレス膜5を形成する。それ以外は、図35A〜Cで示すと同じ工程で製造することができる。
第12実施の形態に係る固体撮像装置141によれば、引っ張り応力を有するストレス膜125と圧縮応力を有するストレス膜5を用いることにより、画角領域Aをより制御性よく湾曲させることができる。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
表面照射型の固体撮像装置は、その他、第2、第3実施の形態を適用できる。この場合は、圧縮応力を有するストレス膜5に変えて、表面側に引っ張り応力を有するストレス膜125を形成するようになす。さらに、表面照射型の固体撮像装置は、第9、第10実施の形態を適用することができる。その他、第4実施の形態の切れ目37を設ける構成、図14の固体撮像部の膜厚を段階的に、もしくは連続的に変化させる構成を適用することもできる。
<13.第13実施の形態>
[固体撮像装置の構成例及びその製造方法例の1]
上述の図6に示す第2実施の形態では、圧縮応力を有するストレス膜5と接着剤32の圧縮作用を利用して画角領域を湾曲して構成した。これに対して、第13実施の形態の1の固体撮像装置は、図示しないが、図6の構成において、ストレス膜5を省略して、接着剤32による圧縮作用のみを利用して画角領域を湾曲させた構成とする。すなわち、本実施の形態に係る固体撮像装置は、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、複数の凹部が形成された支持基板上に接合した後に、支持基板と共に個々の固体撮像チップに分離されて構成される。本実施の形態では、分離後の構成が、凹部を有する支持基板と、凹部内に充填された体積収縮性を有する接着剤と、支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように接合され、かつ接着剤にて接着された固体撮像チップを有する。さらに、光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮により、画角領域が凹部側に湾曲されて、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成された撮像面を有する。
本実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法は、支持基板に複数の凹部を形成し、凹部内に体積収縮性を有する接着剤を充填する。次に、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、支持基板上に各凹部を固体撮像部の画角領域で塞ぐように接合し、かつ接着剤にて接着する。次に、半導体ウェハが薄膜化された状態で光照射もしくは加熱による接着剤の体積収縮により複数の固体撮像部の画角領域を前記凹部側に湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する。次に、半導体ウェハを支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割して、目的の固体撮像装置を製造する。
本実施の形態の固体撮像装置は、裏面照射型、あるいは表面照射型の固体撮像装置に適用できる。本実施の形態では、ストレス膜5を省略した以外の構成が第2実施の形態と同様であり、従って、その固体撮像装置の構成及び製造方法は、ストレス膜5を省略した形の図6、図7〜図8に準ずるので、詳細説明を省略する。
本実施の形態に係る固体撮像装置によれば、第2実施の形態で説明したと同様に、接着剤の体積収縮で画角領域の面全体を均一に引っ張ることになり、画角領域全体を均一に半球面状に湾曲させることができる。接着剤の体積収縮率を制御することにより、画角領域の湾曲形状を、より所望の(想定する)湾曲形状にすることができる。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
本実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、半導体ウェハの状態で支持基板に接合した後、半導体ウェハの薄膜化、接着剤に対する熱処理もしくは光照射が行われる。薄膜化された半導体ウェハは、体積収縮した接着剤により凹部側へ引っ張られる力が作用する。この接着剤による引っ張られる力は、接着されている画角領域の全体に均一に作用する。この作用により、半導体ウェハの各固体撮像部の画角領域を凹部側に均一に湾曲させることができる。接着剤の体積収縮を制御することにより、湾曲する画角領域の曲率を適切に制御することができる。従って、第1実施の形態で説明したと同様に、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置を製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様
の作用効果を奏する。
[固体撮像装置の構成例及びその製造方法例の2]
上述の図9に示す第3実施の形態では、圧縮応力を有するストレス膜5と,真空/大気圧の差圧とを利用して画角領域を湾曲して構成した。これに対して、第13実施の形態2の固体撮像装置は、図示しないが、図9の構成において、ストレス膜5を省略して、差圧のみを利用して画角領域を湾曲させた構成とする。すなわち、本実施の形態に係る固体撮像装置は、各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、複数の凹部が形成された支持基板上に接合した後に、前記支持基板と共に個々の固体撮像チップに分離されて構成される。本実施の形態では、分離後の構成が、凹部を有する支持基板と、支持基板上に凹部を画角領域で塞ぐように接合された固体撮像チップを有する。さらに、凹部内の真空と固体撮像チップの外側の大気圧との差圧により、画角領域が凹部側に湾曲されて、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成された撮像面を有する。
本実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法は、支持基板に複数の凹部を形成し、真空チャンバー内で、前記支持基板上に各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、該固体撮像部の画角領域で各凹部を塞ぐように接合する。その後、チャンバー内を大気圧にする。半導体ウェハが薄膜化された状態で真空と大気圧との差圧により複数の固体撮像部の画角領域を凹部側に湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する。次に、半導体ウェハを前記支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割して、目的の固体撮像装置を製造する。
本実施の形態の固体撮像装置は、裏面照射型、あるいは表面照射型の固体撮像装置に適用できる。本実施の形態では、ストレス膜5を省略した以外の構成が第3実施の形態と同様であり、従って、その固体撮像装置の構成及びその製造方法は、ストレス膜5を省略した形の図9、図10〜図11に準ずるので、詳細説明は省略する。
本実施の形態に係る固体撮像装置によれば、第3実施の形態で説明したように、固体撮像チップの内面と外面との差圧で画角領域の面全体を均一に引っ張ることになり、画角領域全体を均一に半球面状に湾曲させることができる。凹部内の真空度を制御することにより、画角領域の湾曲形状を、より所望の(想定する)湾曲形状にすることができる。従って、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。固体撮像チップ側で撮像レンズ収差を抑制することが可能になり、撮像レンズ系のレンズ枚数を低減することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
本実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、真空のチャンバー内で半導体ウェハと支持基板を接合した後、大気圧中に取り出し、半導体ウェハの薄膜化が行われる。半導体ウェハの薄膜化で、半導体ウェハには、凹部内の真空と半導体ウェハ外面側の大気圧との差圧により凹部側へ引っ張られる力が作用する。この差圧による引っ張られる力は、画角領域の全体に均一に作用する。この作用により、半導体ウェハの各固体撮像部の画角領域を凹部側に均一に湾曲させることができる。凹部内の真空度を制御することにより、湾曲する画角領域の曲率をより適切に制御することができる。従って、第1実施の形態で説明したと同様に、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差を抑制した固体撮像装置35を製造することができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の作用効果を奏する。
<14.第14実施の形態>
[電子機器の構成例]
上述の本技術に係る固体撮像装置は、例えばデジタルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムや、撮像機能を有する携帯電話、あるいは撮像機能を備えた他の機器、などの電子機器に適用することができる。
図37に、本技術に係る電子機器の一例としてカメラに適用した第14実施の形態を示す。本実施形態例に係るカメラは、静止画像又は動画撮影可能なビデオカメラを例としたものである。本実施形態例のカメラ151は、固体撮像装置152と、固体撮像装置152の受光センサ部に入射光を導く光学系153と、シャッタ装置154を有する。さらに、固体撮像装置152を駆動する駆動回路155と、固体撮像装置152の出力信号を処理する信号処理回路156とを有する。
固体撮像装置152は、上述した各実施の形態の固体撮像装置のいずれかが適用される。光学系(光学レンズ)153は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置152の撮像面上に結像させる。これにより、固体撮像装置152内に、一定期間信号電荷が蓄積される。光学系153は、複数の光学レンズから構成された光学レンズ系としてもよい。シャッタ装置154は、固体撮像装置152への光照射期間及び遮光期間を制御する。駆動回路155は、固体撮像装置152の転送動作及びシャッタ装置154のシャッタ動作を制御する駆動信号を供給する。駆動回路155から供給される駆動信号(タイミング信号)により、固体撮像装置152の信号転送を行う。信号処理回路156は、各種の信号処理を行う。信号処理が行われた映像信号は、メモリなどの記憶媒体に記憶され、或いは、モニタに出力される。
第14実施の形態に係る電子機器によれば、裏面照射型の固体撮像装置152において、画角中心と撮像レンズ系の光学中心との合わせ精度を向上し、撮像面を湾曲させてレンズ収差の抑制を図ることができる。従って、撮像レンズ枚数を低減することができると共に、高画質の電子機器を提供することがでる。例えば、画質を向上したカメラなどを提供することができる。
尚、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
凹部を有する支持基板と、
前記支持基板上に前記凹部を画角領域で塞ぐように接合された固体撮像チップと、
前記画角領域が前記凹部側に湾曲されて、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成された撮像面と
を有する固体撮像装置。
(2)
前記固体撮像チップの面に形成されたストレス膜を有し、
前記撮像面は、前記ストレス膜の応力により前記凹部側に湾曲されている
(1)記載の固体撮像装置。
(3)
前記凹部が真空状態にあり、
真空と大気圧との差圧と前記ストレス膜の応力とにより、前記固体撮像チップの画角領域が湾曲されている
(2)記載の固体撮像装置。
(4)
前記固体撮像チップが前記凹部内に充填された体積収縮性を有する接着剤にても接着され、
光照射もしくは加熱による前記接着剤の体積収縮と前記ストレス膜の応力とにより、前記固体撮像チップの画角領域が湾曲されている
(2)記載の固体撮像装置。
(5)
前記固体撮像チップは、裏面照射型の固体撮像チップであり、
前記ストレス膜は、前記固体撮像チップの光入射側とは反対の前記凹部側の面に形成され、圧縮応力を有する膜であり、
前記固体撮像チップの薄膜化によって前記固体撮像チップの画角領域が湾曲されている
(2)〜(4)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(6)
前記固体撮像チップは、表面照射型の固体撮像チップであり、
前記ストレス膜は、前記固体撮像チップの前記凹部側と反対の光入射側の面に形成され、引張り応力を有する膜であり、
薄膜化された前記固体撮像チップの画角領域が湾曲されている
(2)〜(4)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(7)
前記凹部内に充填された体積収縮性を有する接着剤を有し、
前記撮像面は、前記接着剤の体積収縮により前記凹部側に湾曲されている
(1)記載の固体撮像装置。
(8)
前記撮像面は、前記凹部内の真空と前記固体撮像チップの外側の大気圧との差圧により前記凹部側に湾曲されている
(1)記載の固体撮像装置。
(9)
固体撮像部を有する固体撮像チップと、
前記固体撮像チップに貼り合わされた支持基板と、
前記支持基板の前記固体撮像部の画角領域に対応する部分が厚み方向の全域にわたって除去されて形成された凹部と、
凹部内に充填された体積収縮性を有する接着剤と、
前記支持基板の裏面に前記接着剤を封止する封止基板と、
光照射もしくは加熱による前記接着剤の体積収縮により、前記画角領域が前記凹部側に湾曲されて、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面に形成された撮像面と
を有する固体撮像装置。
(10)
前記画角領域の中心が撮像レンズ系の光学中心に合わされている
(1)〜(9)の何れかに記載の固体撮像装置。
(11)
支持基板に複数の凹部を形成する工程と、
前記支持基板上に各凹部を固体撮像部の画角領域で塞ぐように前記半導体ウェハを接合する工程と、
前記複数の固体撮像部の画角領域を前記凹部側に湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する工程と、
前記半導体ウェハを前記支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割する工程と
を有する固体撮像装置の製造方法。
(12)
各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハの面にストレス膜を形成する工程を有し、
前記湾曲面による撮像面を形成する工程では、前記半導体ウェハが薄膜化された状態で、前記ストレス膜の応力により前記画角領域を前記凹部側に湾曲させる
(11)に記載の固体撮像装置の製造方法。
(13)
前記支持基板上に半導体ウェハを接合する工程では、真空チャンバー内で接合を行い、
その後、前記チャンバー内を大気圧にする工程を有し、
前記固体撮像部の画角領域を湾曲する工程では、真空と大気圧との差圧と、前記ストレス膜の応力との両作用により、前記画角領域を湾曲する
(12)に記載の固体撮像装置の製造方法。
(14)
前記支持基板の凹部内に収縮性の接着剤を充填する工程を有し、
前記支持基板上に半導体ウェハを接合する工程では、前記支持基板と前記半導体ウェハ間の接合と、前記接着剤と前記半導体ウェハ間の接着とにより接合し、
前記固体撮像部の画角領域を湾曲する工程では、光照射もしくは加熱による前記接着剤の体積収縮と、前記ストレス膜の応力との両作用により、前記画角領域を湾曲する
(12)に記載の固体撮像装置の製造方法。
(15)
前記半導体ウェハの複数の固体撮像部を裏面照射型に形成し、
前記ストレス膜を形成する工程では、前記ストレス膜を、圧縮応力を有する膜として、前記半導体ウェハの固体撮像部の光入射側とは反対の前記凹部側の面に形成し、
前記固体撮像部の画角領域を湾曲する工程では、前記半導体ウェハの薄膜化によって前記ストレス膜の圧縮応力で前記画角領域を湾曲する
(12)〜(14)の何れかに記載の固体撮像装置の製造方法。
(16)
前記半導体ウェハの複数の固体撮像部を表面照射型に形成し、
前記ストレス膜を形成する工程では、前記ストレス膜を、引張り応力を有する膜として、前記半導体ウェハの固体撮像部の前記凹部側とは反対の光入射側の面に形成し、
前記固体撮像部の画角領域を湾曲する工程では、前記ストレス膜の引張り応力で薄膜化された前記半導体ウェハの前記画角領域を湾曲する
(12)〜(14)の何れか記載の固体撮像装置の製造方法。
(17)
前記凹部内に体積収縮性を有する接着剤を充填する工程を有し、
前記湾曲面による撮像面を形成する工程では、前記支持基板上に前記接着剤にて接着された前記ウェハが薄膜化された状態で、前記接着剤の体積収縮作用により前記画角領域を前記凹部側に湾曲させる
(11)に記載の固体撮像装置の製造方法。
(18)
前記支持基板上に前記半導体ウェハを接合する工程では、
前記各凹部を固体撮像部の画角領域で塞ぐように前記支持基板に前記半導体ウェハを接合する工程を、真空チャンバー内で行い、
前記湾曲面による撮像面を形成する工程では、前記チャンバー内を大気圧にし、前記半導体ウェハが薄膜化された状態で真空と大気圧との差圧により前記画角領域を前記凹部側に湾曲させる
(11)に記載の固体撮像装置の製造方法。
(19)
各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、支持基板に接合し、前記半導体ウェハを薄膜化した後、前記支持基板の前記固体撮像部の画角領域に対応する部分を厚み方向の全域にわたって除去して凹部を形成する工程と、
前記凹部内に体積収縮性を有する接着剤を充填する工程と、
前記支持基板の裏面に前記凹部を塞ぐ封止基板を接合して、前記接着剤を封止する工程と、
光照射もしくは加熱による前記接着剤の体積収縮作用により前記画角領域を湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する工程と、
前記半導体ウェハを前記支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割する工程と
を有する固体撮像装置の製造方法。
(20)
固体撮像装置と、
前記固体撮像装置の光電変換部に入射光を導く光学系と、
前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを備え、
前記固体撮像装置は、(1)〜(10)の何れか記載の固体撮像装置で構成される
電子機器。
1、31、35、41、44、46、101、111、116・・裏面照射型の固体撮像装置、A・・画角領域、2・・凹部、3・・支持基板、4・・固体撮像チップ、5・・圧縮応力を有するストレス膜、6・シリコン酸化膜、7・・シリコン酸化膜、8・・ハードマスク、21・・半導体ウェハ、32・・接着剤、42・・引っ張り応力を有するストレス膜、47・・固体撮像基板、48・・支持基板、53・・多層配線層、112・・凹部、113・・接着剤、117・・ストレス膜、118・・封止基板、121、141・・表面照射型の固体撮像装置、124・・固体撮像チップ、125・・引っ張り応力を有するストレス膜、151・・カメラ、152・・固体撮像装置、153・・光学系、154・・シャッタ装置、155・・駆動回路、156・・信号処理回路、163・・レンズ、164・・撮像レンズ系

Claims (7)

  1. 各チップ領域に対応して複数の固体撮像部を有する半導体ウェハを、支持基板に接合し、前記半導体ウェハを薄膜化した後、前記支持基板の前記固体撮像部の画角領域に対応する部分を厚み方向の全域にわたって除去して凹部を形成する工程と、
    前記凹部内に体積収縮性を有する接着剤を充填する工程と、
    前記支持基板の裏面に前記凹部を塞ぐ封止基板を接合して、前記接着剤を封止する工程と、
    光照射もしくは加熱による前記接着剤の体積収縮作用により前記画角領域を湾曲して、撮像レンズ収差により生じる像面湾曲に対応した湾曲面による撮像面を形成する工程と、
    前記半導体ウェハを前記支持基板と共に、固体撮像チップとなる複数の固体撮像部に分割する工程と
    を有する固体撮像装置の製造方法。
  2. 前記半導体ウェハを薄膜化した後、前記凹部を形成する前に、当該半導体ウェハ上にカラーフィルタおよびオンチップレンズを形成する
    請求項1記載の固体撮像装置の製造方法。
  3. 前記凹部を形成する際には、前記支持基板の前記固体撮像部の画角領域に対応する部分を、厚み方向の全域にわたって選択的にエッチング除去する
    請求項1または2に記載の固体撮像装置の製造方法。
  4. 前記半導体ウェハは、複数の画素を配列した画素領域と周辺回路部とを有し、当該半導体ウェハにおける光入射とは反対の表面上に多層配線層が形成されてなる
    請求項1〜3の何れかに記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記半導体ウェハを前記支持基板に接合する際には、当該半導体ウェハは前記多層配線層側で当該支持基板に貼り付けられる
    請求項4記載の固体撮像装置の製造方法。
  6. 前記封止基板は半導体ウェハまたはガラスウェハである
    請求項1〜5の何れかに記載の固体撮像装置の製造方法。
  7. 前記半導体ウェハを分割する工程では、前記支持基板に形成した前記凹部間において当該半導体ウェハを分割する
    請求項1〜6の何れかに記載の固体撮像装置の製造方法。
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