JP5725442B2 - 遮熱テント - Google Patents
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Description
ポリエチレンシートの室内側にアルミニウム蒸着層、更にその室内側にポリエステルシートの基布と3層構造とし、光を透過させながら遮熱もする遮熱テントシートがある。
太陽の光を透すということは熱も透すことであり、高い遮熱効果を生むことは基本的に難しい。
さらに、この光透過性遮熱テントシートは、屋外からの輻射熱の大半を屋外に反射させるものである。つまり、光も同様屋外に反射され、航空機障害や周囲の人の目の障害にも影響を及ぼしかねないと言う問題もある。
本発明は、これらの問題を解決する為になされたものである。
屋外からの輻射熱は、その多くが光透過性であるテントを透過し室内に侵入、室内に熱を供給する。又、透過しない残りの輻射熱はテント生地に吸収され伝導熱となる。
又、屋外の大気からの伝導熱及び対流熱も伝導熱の形態を取りテント生地に吸収される。
これら伝導熱は、テント生地内を室内側に移動、再び伝導熱、対流熱、輻射熱の3つの形態をとってテント生地室内側表面から室内に伝達、室内に熱を供給する。
又、仮にテント生地が厚いとか金属の板が挿入されている等で光が透過しない場合は、テント生地内を移動するのは全て伝導熱となる。
即ち、輻射熱に対して高反射率の素材1の何れか一方に空気層が必要という事である。
又、室内側に輻射熱に対して高反射率の素材1である反射材が有るので室内の照明器具も少なくて済む利点もある。
即ち、テント基布2、ポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6等、そして輻射熱に対して高反射率の素材1との三層構造の遮熱テントである。
勿論、この場合も室内に明るさが欲しい場合は、前記同様輻射熱に対して高反射率の素材1に開口部4を設けることもできる。
元々、輻射熱に対して高反射率の素材1は板状の為、繰り返し加わるこのせん断力を分散させることが望ましい。そこで、このせん断力を分散させる方法として、図4のように天然繊維や化学繊維等の織物7の片面に、輻射熱に対して高反射率の素材1を取り付けた遮熱材を、当該織物7面がテント基布2面になるように取り付けた遮熱テント51とした。
即ち、屋外側からテント基布2、天然繊維や化学繊維等の織物7、そして輻射熱に対して高反射率の素材1と三層構造の遮熱テント51である。
空気層5部では、若干ながら密着部より断熱性が向上するので、全体ではより大きな効果を生むことが出来る。
夏場、屋外からの伝導熱、対流熱及び輻射熱は、テント基布2外表面にて吸収され、伝導熱の形態をとってテント基布2内を移動、テント基布2の室内面側から再び伝導熱、対流熱及び輻射熱の3つの形態をとって室内に伝達される。
テント基布2内を移動する伝導熱は、テント基布2と輻射熱に対して高反射率の素材1が密着している部分では、輻射熱に対して高反射率の素材1の表面で伝導熱は阻止される。従って、輻射熱に対して高反射率の素材1から室内に放射される熱は極一部となる。即ち、輻射熱に対して高反射率の素材1の低放射の機能が有効に働くのである。
又、輻射熱に対して高反射率の素材1の表面で阻止された伝導熱は、テント基布2の屋外側に戻される。従って、テント基布2の屋外側温度は、通常のテントの屋外側温度より高くなる。
ところが、熱の放射量は絶対温度の四乗に比例するというステファン・ボルツマンの法則に従い、熱の上昇と共に急速に放射され、テント基布2の屋外側温度は通常より大幅に高温となることは無い。
テント基布2と、輻射熱に対して高反射率の素材1の片面にポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6等を取付けた遮熱材との間に空気層5がある、図3の遮熱テント41では、テント基布2の室内面からは伝導熱、対流熱、輻射熱の3つの形態をとって、輻射熱に対して高反射率の素材1の片面にポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6等を取付けた遮熱材に伝達される。しかし、最も熱量の大きい輻射熱の一部は、ポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6等を透過し、輻射熱に対して高反射率の素材1の表面で反射され、再びテント基布2に戻される。又、透過されない輻射熱は、ポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6等に吸収され伝導熱となり、輻射熱に対して高反射率の素材1の表面で阻止され、再びテント基布2に戻される。
この熱は、テント基布2の屋外面の温度を高める結果となるが、前述同様急速に放射される為異常に高温になることはない。
又、テント基布2と輻射熱に対して高反射率の素材1の空間は極僅かの為、対流熱も殆ど発生しないのでこの影響は無視することが出来る。
この結果、室温は大幅に低下するばかりか、輻射熱に対して高反射率の素材1から室内側に放射される輻射熱の量が大幅に低下する為体感温度が変わり、実際の室温より更に涼しい環境を作ることができる。
ところが、輻射熱に対して高反射率の素材1は高純度が故に素材が柔らかく、テントの様な柔軟性を持った生地に馴染みやすく加工も非常に楽である。
アルミホイル箔を取り付けた遮熱テント61及び遮熱テント71と、何も加工されていない従来基布のテント基布2に遠赤外線ヒーター13により輻射熱を照射し、テント基布の裏面温度を測定する。テント基布はすべて熱源側に、アルミホイルは熱源と反対側に位置している。
アルミホイル箔の厚みは10ミクロンのものを使用した。
室内の気温26℃、湿度61%の状況で、1キロワットの遠赤外線ヒーター13をセットした。そして、この遠赤外線ヒーター13から20センチメートル離した所に、3枚の試験体を置いた。
当該実施例の実験方法を上方から見た場合について説明する図5において、1枚目は、市販されているテント基布2そのままのものである。2枚目は、テント基布2の裏側(熱照射側と反対側)に輻射熱に対して高反射率の素材1であるアルミホイル箔を全面に接着剤19で貼り付けた遮熱テント61である。なお、この接着剤19は接着手段となる。更に3枚目は、テント基布2の裏側にアルミホイル箔の周囲のみを接着剤19で貼り付けることにより、中央部には僅かな空気層5を持たせた遮熱テント71である。
そして、遠赤外線ヒーター13を照射し、1枚目の市販のテント基布2の遠赤外線ヒーター13側温度が、室温から90℃になるまで加熱していった。
以下の表に於いて、前記1枚目のテント基布2の裏面温度は「1.裏面温度」、2枚目の遮熱テントの裏面温度は「2.裏面温度」、3枚目の遮熱テントの裏面温度は「3.裏面温度」で表示している。
(1)市販のテント基布2である1枚目は、照射側表面温度を上昇させるとその熱は裏面(室内側)に即座に伝わる。又、テント基布2の照射側表面温度が90℃の時、「1.裏面温度」は109℃と19℃も高くなることが解かる。つまりテント基布2両面の温度を比較すると、熱の照射側温度より裏側である放射側温度の方が高い。
(2)1枚目のテント基布2の「1.裏面温度」が109℃の時、アルミホイル箔を密着して貼った2枚目の遮熱テント61の「2.裏面温度」は32.8℃で、温度差は何と72.6℃となった。アルミホイル箔による遮熱効果が非常に大きい事が解かる。
(3)又、アルミホイル箔の周囲のみ接着剤19付けすることにより、中央部に僅かな空気層を持たせた3枚目の遮熱テント71の「3.裏面温度」は33.0℃で、こちらも1枚目のテント基布2の「1.裏面温度」である109℃と比較すると、76.0℃の温度低下が見られた。
(4)アルミホイル箔をテント基布2に全面接着した2枚目の遮熱テント61の「2.裏面温度」と、中央部に空気層5を設けた3枚目の遮熱テント71の「3.裏面温度」とでは、若干ながら空気層がある3枚目の方が遮熱効果が高いと推測できる。
輻射熱に対して高反射率の素材1であるアルミホイル箔にポリエステル樹脂製不織布8を貼った、図7(a)で示されている遮熱材12と、何も加工されていない従来のテント基布2に輻射熱を照射し、テント基布2の裏面温度を測定する。尚、テント基布2はすべて熱源側に位置し、アルミホイル箔は熱源と反対側に位置している。
室温26℃、湿度66%の状況で、1キロワットの遠赤外線ヒーター13をセットした。そして、この遠赤外線ヒーター13から20センチメートル離した所に、3枚の試験体を置いた。
当該実施例の実験方法を上方から見た場合について説明する図6において、遮熱材12の厚みは0.1ミリメートルである。
1枚目は、市販されているテント基布2そのままのものである。2枚目は、テント基布2の裏側(熱照射側と反対側)に遮熱材12をポリエステル樹脂製不織布8側がテント基布2側になるようにし、全面を接着剤19で貼り付けた遮熱テント81である。更に3枚目は、遮熱材12をポリエステル樹脂製不織布8側がテント側になるようにし、周囲のみを接着剤19で貼り付けることにより中央部に僅かな空気層5を持たせた遮熱テント91である。
そして、遠赤外線ヒーター13を照射、1枚目のテント基布2の照射側温度が、室温から90℃になるまで加熱していった。
以下の表に於いて、前記1枚目のテント基布の裏面温度は「4.裏面温度」、2枚目の遮熱テント81の裏面温度は「5.裏面温度」、3枚目の遮熱テント91の裏面温度は「6.裏面温度」で表示している。
(1)1枚目のテント基布2の照射側表面温度が90℃の時、テントの「4.裏面温度」は107℃と17℃も高いことが解かる。つまり、テント基布2両面の温度を比較すると、熱の照射側温度より裏側である放射側温度の方が高い。
(2)1枚目のテント基布2の「4.裏面温度」が107℃の時、遮熱材12を全面接着剤19付けした2枚目の遮熱テント81の「5.裏面温度」は33.3℃で、73.7℃も温度低下していることが解かる。
(3)又、1枚目のテント基布2の「4.裏面温度」が107℃の時、遮熱材12を周囲のみ接着剤19付けし中央部には空気層5を設けた遮熱テント91の「6.裏面温度」は33.9℃とこちらも73.1℃も温度低下したことが解かる。
(4)この実験で、遮熱テント81の「5.裏面温度」と遮熱テント91の「6.裏面温度」とはそれ程大きな差はなく、この試験では空気層5の有無による遮熱効果の差の確認は出来なかった。
次に図8で示されているように、テント模型10及びテント模型20を製作して室外に置き、遮熱材22を貼った遮熱テントのテント模型10と遮熱材22を貼っていないテント模型20の室内温度を測定する。なお、当該テント模型10及びテント模型20の出入り口12は常時開放してある。
テント模型10及びテント模型20には従来基布を用いており、厚さは0.5mmとなる。当該テント模型10及びテント模型20のサイズは、400W×500D×350Hmmとなる。遮熱材は、図7(b)で示されているように、ポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6のうち、ポリエステルなどから成る樹脂シートと輻射熱に対して高反射率の素材1との間にポリエチレンテレフタラートなどから成る他の樹脂シート28を備え、不織布27がテント基布2面側になるように当該ポリエステルなどから成る樹脂シートに取り付けられ、さらに当該輻射熱に対して高反射率の素材1の室内側に高透過樹脂フィルム9を取り付けた遮熱材22を用いる。
なお実施例3では、ポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6における樹脂シートにはポリエステルから成る樹脂シートを用い、他の樹脂シート28にはポリエチレンテレフタラートから成る樹脂シートを用いている。また、輻射熱に対して高反射率の素材1にはアルミホイルを用いる。
図8においてテント模型10は、テント基布2の裏側(熱照射側と反対側)に0.1mmの遮熱材22の不織布27側を接着剤19で全面貼りしている。一方、テント模型20はテント基布2のみである。なお、テント模型10及びテント模型20は床より100mmの高さの位置にある。
以下の表において、遮熱材22を貼っていない図8のテント模型20の表面温度はa、テント模型20内の温度はbで表示している。
同様に、遮熱材22を貼っている図8のテント模型10の表面温度はc、テント模型10内の温度はdで表示している。さらに、実施例3における外気温をeで表示している。
なお、以下の「結果(実験1回目)」及び「結果(実験2回目)」とも上記の同条件で行われた実験によるものだが、実験を行った日付がそれぞれ異なる。
(1)遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bの加重平均温度が37.0℃である。一方、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dの加重平均温度は32.5℃である。したがって、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dの加重平均温度の方が、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bの加重平均温度よりも平均で4.5℃低いことがわかる。したがって、遮熱材22に遮熱効果があることがわかる。なお、このときの平均外気温は30.8℃であった。
(2)遮熱材22を貼っていないテント模型20の表面温度a、及び遮熱材22を貼ったテント模型10の表面温度cは、大きく変動している。これは風の影響であると考えられる。
(3)遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bは、風などに大きく影響されているが、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dは比較的安定していることがわかる。また13時55分以降は、外気温eより遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dの方が低い温度で推移している。
(4)12時40分に、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bは40.3℃と最も高くなった。しかし同じ12時40分において、遮熱材22を貼ったテント模型10内温度dは34.6℃であり、当該遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bと比較して5.7℃も低いことがわかる。
また、12時40分における外気温eの30.4℃と比較して、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dは34.6℃であるため4.2℃高い。一方、同時刻の遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bは40.3℃であるため、外気温eの30.4℃と比較して9.9℃も高いことがわかる。したがって、遮熱材22に遮熱効果があることがわかる。
(1)遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bの加重平均温度が40.3℃である。一方、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dの加重平均温度は35.9℃である。したがって、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dの加重平均温度の方が、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bの加重平均温度よりも4.4℃も低いことがわかる。したがって、遮熱材22に遮熱効果があることがわかる。なお、このときの平均外気温は33.1℃であった。
(2)テント模型10及びテント模型20内の温度変化を見ても、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bが、31.2℃〜43.8℃での高温で推移するのに対し、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dは29.0℃〜38.4℃での比較的低温で安定していることがわかる。
(3)遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dは、14時25分位から外気温eとほぼ同じ温度となっている。
(4)遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bは最高値が43.8℃(13時55分)であるのに対し、遮熱材22を貼っているテント模型10内の温度dの最高値は38.4℃(13時55分)と5.4℃も低かった。
次に図9で示されているように、テント模型10及びテント模型20を製作して室外に置き、遮熱材22を貼った遮熱テントのテント模型10と同遮熱材を貼っていないテント模型20の室内温度を測定する。なお、当該テント模型10の出入り口12は常時密閉してある。
テント模型10及びテント模型20には、従来基布を用いており、厚さは0.5mmである。当該テント模型10及びテント模型20のサイズは、400W×500D×350Hmmとなる。遮熱材は、実施例2と同ように遮熱材22を用いる。
図9において、テント模型10は、テント基布2の裏側(熱照射側と反対側)に0.1mmの遮熱材22の不織布27側を接着剤19で全面貼りしている。一方、テント模型20はテント基布2のみである。なお、テント模型10及びテント模型20は床より100mmの高さの位置にある。
以下の表において、遮熱材22を貼っていない図9のテント模型20の表面温度はa、当該テント模型20内の温度はbで表示している。
同様に、遮熱材22を貼っている図9のテント模型10の表面温度はc、当該テント模型10内の温度はdで表示している。さらに、実施例3における外気温をeで表示している。
(1)遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bの加重平均温度は42.1℃である。一方、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dの加重平均温度が36.6℃である。したがって、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dの加重平均温度の方が、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bの加重平均温度よりも5.5℃低くなる。よって、実施例3の結果と比較して、テント模型10及びテント模型20の出入り口12は常時密閉されていた方が常時開放されているよりも遮熱の効果が大きいことがわかる。
(2)11時55分に、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bは47.1℃と最も高い温度となった。一方、同時刻の遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dは40.0℃であり、外気温eは33.3℃であった。したがって、この時の遮熱材22を貼っているテント模型10内の温度dは、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bよりも7.1℃も低いことがわかる。したがって、遮熱材22に遮熱効果があることがわかる。
(3)テント模型20の表面温度a及びテント模型10の表面温度cは風の影響で大きく変動しているが、遮熱材22を貼っていないテント模型20内の温度bは、テント模型20の表面温度aの温度変化に敏感に連動して変化していることがわかる。
(4)遮熱テント10及び遮熱テント20は室内が空調等されておらず、しかも密閉状況のため、13時25分以降は遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dは保温状況となり、外気温eとほぼ同様の温度で推移している。しかし、遮熱材22を貼ったテント模型10内の温度dと外気温eとの温度がほぼ同じでも、遮熱材22を貼ったテント模型10の方が電磁波の放射量が多いため、遮熱材22を貼ったテント模型10内は体感温度としてかなり涼しく感じるものと考えられる。
次に当該実施例の実験方法を上方から見た場合について説明する図10に基づき、従来基布を用いたテント生地であるテント基布2の室内側に、遮熱材22を完全密着させた場合と一部空気層を設けた状態で接着した場合との温度の差を測定し性能を検証する。
遮熱材は、遮熱材22を用いる。ここでは遮熱材22は、不織布27の片面にポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6のうちの、ポリエステルから成る樹脂シートを取り付け、さらに当該ポリエステルから成る樹脂シートにポリエチレンテレフタラートから成る他の樹脂シート28、輻射熱に対して高反射率の素材1である厚さ7μのアルミホイル、及び高透過樹脂フィルム9の順で取り付けたものである。
ここで、当該遮熱材22の反射率は0.95である。
図10で示されているように、20.0℃の反射温度、大気温度、外部光学温度、外部光学系透過率1、及び湿度50%の環境で、遠赤外線ヒーター(1000W/m2)13から1m離れたところに3枚の試験体を並べ、同一条件にて照射した。照射温度は60℃である。なお、各試験体は仕切り板23によりそれぞれ仕切られている。
ここで試験体SP−1は、テント基布2に遮熱材22を接着手段である接着剤19にて全面接着して完全密着させた遮熱テント101である。
試験体SP−2は、テント基布2に遮熱材22の不織布27の周囲のみを接着剤19で接着して、テント基布2と遮熱材22の不織布27との間に空気層5を設けた遮熱テント111である。
試験体SP−3は、テント基布2のみを用いている。
各試験体の裏面温度(SP−1及びSP−2は遮熱材22を貼った側、SP−3は照射される面の反対側)を測定した結果、試験体SP−1は32.7℃、試験体SP−2は31.5℃、そして試験体SP−3は49.7℃であった。
(1)遮熱材22を貼った試験体SP−1及びSP−2の裏面温度がそれぞれ32.7℃、31.5℃であるのに対し、遮熱材22を貼っていない試験体SP−3の裏面温度は49.7℃であった。したがってSP−1及びSP−2の裏面温度の方が、SP−3の裏面温度よりもそれぞれ17.0℃、及び18.2℃低かった。よって、遮熱材22を貼った試験体である、遮熱テント101のSP−1、及び遮熱テント111のSP−2が遮熱材22を貼らない試験体SP−3よりも高い遮熱効果を有することがわかる。
(2)空気層5を設けてテント基布2に遮熱材22を貼った試験体SP−2の方が、テント基布2に遮熱材22を全面接着したSP−1よりも裏面温度が1.2℃低かった。空気層5を設けて遮熱材22を貼る方が遮熱材22を全面接着するよりも低い温度となることは、遮熱材22を接着するのがテント基布2ではなく、他の素材であっても同様の傾向が示される。したがって空気層5を設ける方が、断熱性の向上により遮熱効果は高くなるものと考えられる。
次に当該実施例の実験方法を上方から見た場合について説明する図11に基づき、従来基布を用いたテント生地であるテント基布2の室内側に、農業用遮熱材である遮熱材32を完全密着させた場合と一部空気層を設けて接着した場合との温度の差を測定し性能を検証する。
遮熱材は、農業用遮熱材である遮熱材32を用いる。ここで遮熱材32は図7(c)で示されているように、ポリエチレンテレフタラートなどから成る他の樹脂シート28の片面にポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6のうち、ポリエステルなどから成る樹脂シートを取り付け、さらに当該ポリエステルなどから成る樹脂シートに、輻射熱に対して高反射率の素材1及び高透過樹脂フィルム9の順で取り付けたものである。なお実施例6では、他の樹脂シート28にはポリエチレンテレフタラートを用い、ポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート6における樹脂シートにはポリエステルから成る樹脂シートを用いている。また、輻射熱に対して高反射率の素材1には厚さ7μのアルミホイルを用いる。ここで、当該遮熱材32の反射率は0.95である。
図11で示されているように、20.0℃の反射温度、大気温度、外部光学温度、外部光学系透過率1、及び湿度50%の環境で、遠赤外線ヒーター(1000W/m2)13から1m離れたところに3枚の試験体を並べ、同一条件にて照射した。照射温度は60℃である。なお、各試験体は仕切り板23によりそれぞれ仕切られている。
ここで、試験体SP−4はテント基布2に遮熱材32を接着剤19で全面接着して完全密着させた遮熱テント121である。
試験体SP−5は、テント基布2に遮熱材32の他の樹脂シート28の周囲のみを接着剤19で接着して、テント基布2と遮熱材32の他の樹脂シート28との間に空気層5を設けた遮熱テント131である。
試験体SP−6は、テント基布2のみを用いている。
各試験体の裏面温度(SP−4及びSP−5は遮熱材32を貼った側、SP−3は照射される面の反対側)を測定した結果、試験体SP−4は29.9℃、試験体SP−5は26.9℃、そして試験体SP−6は51.0℃であった。
(1)遮熱材32を貼った試験体SP−4及びSP−5の裏面温度がそれぞれ29.9℃、26.9℃であるのに対し、遮熱材32を貼っていない試験体SP−6の裏面温度は51.0℃であった。したがってSP−4及びSP−5の裏面温度の方が、SP−6の裏面温度よりもそれぞれ21.1℃、及び24.1℃低かった。よって遮熱材32を貼った試験体である、遮熱テント121のSP−4、及び遮熱テント131のSP−5が遮熱材32を貼らない試験体SP−6よりも高い遮熱効果を有することがわかる。
(2)遮熱材32を、空気層5を設けてテント基布2に貼った試験体SP−5の方が、テント基布2に遮熱材32を全面接着したSP−4よりも裏面温度が3.0℃低かった。空気層5を設けて遮熱材32を貼る方が遮熱材32を全面接着するよりも低い温度となることは、遮熱材32を接着するのがテント基布2ではなく、他の素材であっても同様の傾向が示される。したがって空気層5を設ける方が、断熱性の向上により遮熱効果は高くなるものと考えられる。
(3)実施例5の遮熱材22と比較すると、遮熱材22を貼ったSP−1及びSP−2よりも、遮熱材32を貼ったSP−4及びSP−5の温度が低いため、遮熱材22よりも遮熱材32の遮熱効果の方が高いことがわかる。
次に実際のテント倉庫14に用いているテント基布2の室内側に、遮熱材22を壁16と天井17にそれぞれ取り付けた場合と取り付けなかった場合の温度の差を測定し性能を検証する。
図12では、実際に作業者15が遮熱材22をテント倉庫14内部の壁16と天井17に取り付けている様子が示されている。すなわち、遮熱材22の周囲にハトメ4をつけて、当該壁16や天井17に沿わせるようにしてテントフレーム25に、当該遮熱材22をひも26で結びつけている。なおここで、遮熱材22とテント倉庫14内部の壁16と天井17は接着されていない。したがって、遮熱材22とテント倉庫14内部の壁16と天井17の間には隙間が形成されている。
実施例7の検証を行った日の天気は晴れであり、外気温は26℃であるが、テント倉庫14内部はエアコンが効いている状態である。
ここで図12において、テント倉庫14の遮熱材22を取り付けていない天井17aの温度を(イ)で表す。
テント倉庫14の遮熱材22を取り付けていない壁16aの温度を(ロ)で表す。
遮熱材22を取り付けているテント倉庫14の天井17bの温度を(ハ)で表す。
遮熱材22を取り付けているテント倉庫14の壁16bの温度を(ニ)で表す。
なお、上記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)はテント倉庫14の室内側の温度を表す。
さらに、テント倉庫14の内部の壁16に遮熱材22を取り付けている箇所の倉庫外部側の温度(例:16bの裏側の温度)と、テント倉庫14の内部の壁16に遮熱材22を取り付けていない箇所の倉庫外部側の温度(例:16aの裏側の温度)も測定した。
(イ)は27.5℃で、(ロ)は34.0℃であった。(ハ)は25.0℃で、(ニ)は25.6℃であった。
一方、テント倉庫14の内部の壁16に遮熱材22を取り付けている箇所の倉庫外部側の温度は30.1℃であった。さらにテント倉庫14の内部の壁17に遮熱材22を取り付けていない箇所の倉庫外部側の温度は27.8℃であった。
(1)遮熱材22を取り付けていない天井17aの温度(イ)よりも遮熱材22を取り付けている天井17bの温度(ハ)の方が2.5℃低かった。一方、遮熱材22を取り付けていない壁16aの温度(ロ)よりも遮熱材22を取り付けている壁16bの温度(ニ)の方が8.4℃低かった。したがって、遮熱材22に遮熱効果があることがわかる。
(2)テント倉庫14の壁16の倉庫外部側の温度については、当該壁16の内部に遮熱材22を取り付けた場合、輻射熱が中に入らずに外に反射する。よって、テント倉庫14の内部の壁16に遮熱材22を取り付けている箇所の倉庫外部側の温度は、テント倉庫14の内部の壁16に遮熱材22を取り付けていない箇所の倉庫外部側の温度よりも2.3℃高くなっている。
次に図13において、テント倉庫14と同材のテント生地であるテント基布2を用いてテント模型30及びテント模型40を製作して室外に置き、遮熱材22を貼ったテント模型30と同遮熱材22を貼っていないテント模型40の室内温度を測定する。
当該テント模型30及びテント模型40のサイズは、600W×900D×600Hmmとなる。遮熱材は、遮熱材22を用いる。
図13において、テント模型30は、テント基布2の裏側(熱照射側と反対側)に遮熱材22を接着剤19で全面貼りしている。一方、テント模型40は遮熱材22を貼らずテント基布2のみである。テント模型30及びテント模型40をテント倉庫14の側に設置し、テント模型30及びテント模型40の内部温度データをそれぞれ12日間取った。
太陽が出ている日中は、遮熱材22を貼ったテント模型30の内部温度の方が遮熱材22を貼らないテント模型40の内部温度よりも10℃近く低くなっていた。
(1)上記結果より、遮熱材22の遮熱効果が高いことが明確となった。本実施例8の測定は9月から10月にかけて行ったが、真夏の気温が高いときであれば、輻射熱に対して高反射率の素材1による輻射熱の反射や、伝導熱の室内への侵入防止により更に高い遮熱効果を得ることができるものと考える。
(2)今回はテント素材であるテント基布2を用いて測定を行ったが、鋼板やセメント板などのより熱源になりやすい素材であれば更なる高い遮熱効果を得ることができるものと考える。
2 テント基布
3 接着又は溶着
4 開口部
5 空気層
6 ポリエステル樹脂製不織布あるいは樹脂シート
7 織物
8 ポリエステル樹脂製不織布
9 高透過樹脂フィルム
10、20、30、40 テント模型
11 出入り口
12、22、32 遮熱材
13 遠赤外線ヒーター
14 テント倉庫
15 作業者
16 壁
16a 壁
16b 壁
17 天井
17a 天井
17b 天井
18 模型
19 接着剤
21、31、41、51、61、71、81、91、101、111、
121、131 遮熱テント
23 仕切り板
24 ハトメ
25 テントフレーム
26 ひも
27 不織布
28 樹脂シート
Claims (11)
- テント基布の室内側に、不織布あるいは樹脂シートの片面に輻射熱に対して高反射率の素材を取り付けた遮熱材を、当該不織布あるいは樹脂シート面が当該テント基布面側になるように取り付け、
当該不織布あるいは樹脂シートの周囲を、接着手段で当該テント基布の表面に接合し、当該不織布あるいは樹脂シートと当該テント基布との間に空気層を設けることを特徴とする遮熱テント。 - 前記不織布あるいは樹脂シートを、前記接着手段で前記テント基布の表面にさらに接合し、前記不織布あるいは樹脂シートと前記テント基布との間に所定間隔おきに複数の前記空気層が形成されることを特徴とする請求項1に記載の遮熱テント。
- テント基布の室内側に、織物の片面に輻射熱に対して高反射率の素材を取付けた遮熱材を、当該織物面が当該テント基布面になるように取付け、当該織物の周囲を接着手段で当該テント基布の表面に接合し、当該織物と当該テント基布との間に空気層を設けることを特徴とする遮熱テント。
- 前記織物は天然繊維、化学繊維を含むことを特徴とする請求項3に記載の遮熱テント。
- 前記織物を、前記接着手段で前記テント基布の表面にさらに接合し、前記織物と前記テント基布との間に所定間隔おきに複数の前記空気層が形成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の遮熱テント。
- テント基布の室内側に、不織布あるいは樹脂シートの片面に輻射熱に対して高反射率の素材を取り付けた遮熱材を、当該不織布あるいは樹脂シート面が当該テント基布面側になるように取り付け、
当該不織布あるいは樹脂シートと、当該輻射熱に対して高反射率の素材との間に、当該樹脂シートとは異なる他の樹脂シートを更に備え、当該不織布とは異なる他の不織布が当該テント基布面側になるように、当該不織布あるいは樹脂シートに取り付けられ、
当該他の不織布の周囲を、接着手段で当該テント基布の表面に接合し、当該他の不織布と当該テント基布との間に空気層を設けることを特徴とする遮熱テント。 - テント基布の室内側に、不織布あるいは樹脂シートの片面に輻射熱に対して高反射率の素材を取り付けた遮熱材を、当該不織布あるいは樹脂シート面が当該テント基布面側になるように取り付け、
当該樹脂シートとは異なる他の樹脂シートが当該テント基布面側になるように当該不織布あるいは樹脂シートに更に取り付けられ、
当該他の樹脂シートの周囲を、接着手段で当該テント基布の表面に接合し、当該他の樹脂シートと当該テント基布との間に空気層を設けることを特徴とする遮熱テント。 - 前記輻射熱に対して高反射率の素材とは、金属板を圧延により製造した金属箔であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の遮熱テント。
- 前記輻射熱に対して高反射率の素材に、開口部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の遮熱テント。
- 前記輻射熱に対して高反射率の素材の更に室内側に、高透過樹脂フィルムを取り付けたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の遮熱テント。
- 前記テント基布は、天然繊維、化学繊維、樹脂シートを含むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の遮熱テント。
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