JP5739728B2 - 電解液及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Description
そして、現在のリチウムイオン二次電池の多くは電解液として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ガンマブチロラクトン、メチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチルカーボネート等の各種非水溶媒に、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ素リチウム(LiBF4)、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドリチウム(LiN(SO2CF3)2)、過塩素酸リチウム(LiClO4)、三フッ化メタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、六フッ化アンチモン酸リチウム(LiSbF6)、六フッ化ヒ素酸リチウム(LiAsF6)、テトラフェニルホウ酸リチウム(LiB(C6H5)4)等のリチウム塩を溶解させた非水系電解液を使用している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
本発明は、第一のリチウム塩を非水溶媒に溶解させた電解液において、さらに第二のリチウム塩として(A)有機酸のリチウム塩ならびに(B)ホウ素化合物が添加されてなり、前記(A)有機酸のリチウム塩が、カルボン酸のリチウム塩であり、前記第一のリチウム塩が、前記カルボン酸のリチウム塩以外のリチウム塩であり、前記(B)ホウ素化合物が、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素ジメチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素ジn−ブチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素ジtert−ブチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素tert−ブチルメチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体、三フッ化ホウ素メタノール錯体、三フッ化ホウ素プロパノール錯体及び三フッ化ホウ素フェノール錯体からなる群から選択される一種以上であることを特徴とする電解液を提供する。
本発明の電解液においては、前記カルボン酸のリチウム塩が、ギ酸リチウム、酢酸リチウム、プロピオン酸リチウム、酪酸リチウム、イソ酪酸リチウム、シュウ酸リチウム、乳酸リチウム、酒石酸リチウム、マレイン酸リチウム、フマル酸リチウム、マロン酸リチウム、コハク酸リチウム、リンゴ酸リチウム、クエン酸リチウム、グルタル酸リチウム、アジピン酸リチウム、フタル酸リチウム及び安息香酸リチウムからなる群から選択される一種以上であることが好ましい。
本発明の電解液においては、前記第一のリチウム塩の配合量:前記(A)有機酸のリチウム塩の配合量が99.5:0.5〜50:50(モル比)であることが好ましい。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本発明の電解液は、第一のリチウム塩を非水溶媒に溶解させた電解液において、さらに第二のリチウム塩として(A)有機酸のリチウム塩、及び(B)ホウ素化合物が配合されてなることを特徴とする。
第一のリチウム塩を非水溶媒に溶解させた電解液に、(A)有機酸のリチウム塩及び(B)ホウ素化合物を添加することにより、本発明の電解液は、初充電時に安定したSEI皮膜を生成させることによって、サイクル寿命特性が優れており、リチウムイオン二次電池への適用に好適なものである。
前記、第一のリチウム塩は、非水溶媒中において溶解するものであれば特に限定されず、好ましいものとしては、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ素リチウム(LiBF4)、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化アンチモン酸リチウム(LiSbF6)、六フッ化ヒ素酸リチウム(LiAsF6)、六フッ化タンタル酸リチウム(LiTaF6)、六フッ化ニオブ酸リチウム(LiNbF6)、テトラフェニルホウ酸リチウム(LiB(C6H5)4)、ビス(フルオロスルホニル)イミドリチウム(LiN(FSO2)2)、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドリチウム(LiN(SO2CF3)2)、ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミドリチウム(LiN(SO2C3F5)2)、三フッ化メタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、等のリチウム塩を例示できる。
前記、第一のリチウム塩の配合量は特に限定されず、例えば、前記、第一のリチウム塩や溶媒の種類に応じて適宜調節すれば良い。通常は、[前記、第一のリチウム塩の配合量(モル数)]/[配合された物質の総重量]の質量モル濃度が0.2以上であることが好ましく、0.5以上であることがより好ましい。このような範囲とすることによって、電解液のイオン伝導度が一層向上する。また、前記質量モル濃度の上限値は本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、3.0であることが好ましく、2.0であることがより好ましい。
前記(A)有機酸のリチウム塩は、カルボン酸のリチウム塩が好ましい。また、(A)有機酸のリチウム塩において、リチウム塩を構成する酸基の数は、特に限定されない。
前記(B)ホウ素化合物は特に限定されないが、好ましいものとして具体的には、三フッ化ホウ素(BF3)等のハロゲン化ホウ素;三フッ化ホウ素ジメチルエーテル錯体(BF3O(CH3)2)、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(BF3O(C2H5)2)、三フッ化ホウ素ジn−ブチルエーテル錯体(BF3O(C4H9)2)、三フッ化ホウ素ジtert−ブチルエーテル錯体(BF3O((CH3)3C)2)、三フッ化ホウ素tert−ブチルメチルエーテル錯体(BF3O((CH3)3C)(CH3))、三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体(BF3OC4H8)等のハロゲン化ホウ素アルキルエーテル錯体;三フッ化ホウ素メタノール錯体(BF3HOCH3)、三フッ化ホウ素プロパノール錯体(BF3HOC3H7)、三フッ化ホウ素フェノール錯体(BF3HOC6H5)等のハロゲン化ホウ素アルコール錯体;三フッ化ホウ素ピペリジニウム錯体、三フッ化ホウ素エチルアミン錯体等のハロゲン化ホウ素アミン錯体;2,4,6−トリメトキシボロキシン等の2,4,6−トリアルコキシボロキシン;ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリ−n−プロピル、ホウ酸トリ−n−ブチル、ホウ酸トリ−n−ペンチル、ホウ酸トリ−n−ヘキシル、ホウ酸トリ−n−ヘプチル、ホウ酸トリ−n−オクチル、ホウ酸トリイソプロピル、ホウ酸トリオクタデシル等のホウ酸トリアルキル;ホウ酸トリフェニル等のホウ酸トリアリール;トリス(トリメチルシリル)ボラート等のトリス(トリアルキルシリル)ボラートが例示できる。より好ましいものとしては、BF3等のハロゲン化ホウ素;BF3O(CH3)2、BF3O(C2H5)2、BF3O(C4H9)2、BF3O((CH3)3C)2、BF3O((CH3)3C)(CH3)、BF3OC4H8等のハロゲン化ホウ素アルキルエーテル錯体;BF3HOCH3、BF3HOC3H7、BF3HOC6H5等のハロゲン化ホウ素アルコール錯体が例示できる。
(B)ホウ素化合物は、(A)有機酸のリチウム塩において、リチウムイオンのアニオン部からの解離を促進し、非水溶媒への溶解性を向上させる機能を有していると推測される。
本発明の電解質は、前記(A)有機酸のリチウム塩及び(B)ホウ素化合物以外に、本発明の効果を妨げない範囲内において、その他の成分が配合されていても良い。
本発明の電解液は、第一のリチウム塩、非水溶媒、(A)有機酸のリチウム塩、(B)ホウ素化合物、並びに必要に応じてその他の成分を適宜配合することで、製造できる。各成分の配合時の添加順序、温度、時間等の各条件は、配合成分の種類に応じて任意に調節できる。
本発明のゲル電解質は、本発明の電解液に、さらにマトリクスポリマーが配合されてなることを特徴とする。前記電解液は、マトリクスポリマー中に保持される。前記ゲル電解質は、リチウムイオン二次電池が通常使用される40℃以下の環境において、流動性を示さないものが好ましい。
マトリクスポリマーは、特に限定されず、ゲル電解質分野で公知のものが適宜使用できる。
マトリクスポリマーの好ましいものとして具体的には、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド等のポリエーテル系ポリマー;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン−六フッ化アセトン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系ポリマー;ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、エチレンオキシドユニットを含むポリアクリレート等のポリアクリル系ポリマー;ポリアクリロニトリル;ポリホスファゼン;ポリシロキサンを例示できる。
前記、マトリクスポリマーの配合量は特に限定されず、例えば、前記、電解液を構成する溶媒の種類に応じて適宜調節すれば良いが、配合成分の総量に占めるマトリクスポリマーの配合量は、2〜50質量%であることが好ましい。下限値以上とすることで、ゲル電解質の強度が一層向上し、上限値以下とすることで、リチウムイオン二次電池は一層優れた電池性能を示す。
本発明のゲル電解質は、本発明の電解液、マトリクスポリマー、並びに必要に応じてその他の成分を適宜配合することで、製造できる。各成分の配合時の添加順序、温度、時間等の各条件は、配合成分の種類に応じて任意に調節できる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、上記本発明の電解液または本発明のゲル電解質を用いて得られたことを特徴とする。
本発明のリチウムイオン二次電池は、本発明の電解液または本発明のゲル電解質を用いること以外は、従来のリチウムイオン二次電池と同様の構成とすることができ、例えば、負極、正極、セパレータ及び前記電解液を備えて構成される。
前記正極の材質は特に限定されないが、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム、オリビン型リン酸鉄リチウム、リチウムコバルト・ニッケル・マンガン複合酸化物等の遷移金属酸化物を例示でき、これら材質からなる群から選択される一種以上であることが好ましい。
本実施例で使用した化学物質を以下に示す。
六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)(キシダ化学社製)
・(A)有機酸のリチウム塩の原料
ギ酸(アルドリッチ社製)
シュウ酸(アルドリッチ社製)
マロン酸(アルドリッチ社製)
コハク酸(アルドリッチ社製)
水酸化リチウム・一水和物(LiOH・H2O)(アルドリッチ社製)
・(B)ホウ素化合物
三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(BF3O(C2H5)2)(アルドリッチ社製)
三フッ化ホウ素ジn−ブチルエーテル錯体(BF3O(C4H9)2)(アルドリッチ社製)
三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体(BF3OC4H8)(アルドリッチ社製)
・(D)非水溶媒
エチレンカーボネート(以下、ECと略記する。)(キシダ化学社製)
ジメチルカーボネート(以下、DMCと略記する。)(キシダ化学社製)
エチルメチルカーボネート(以下、EMCと略記する。)(キシダ化学社製)
(2−1)ギ酸リチウムの調製
ギ酸(20.0g、434.5mmol)を丸底フラスコに量り取り、これを50mLの蒸留水に溶解させた。これにLiOH・H2O(17.87g、426.0mmol)を100mlの蒸留水に溶かした溶液をゆっくりと滴下した。室温で24時間撹拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶液を濃縮した。濃縮した溶液を200mLのアセトニトリルにゆっくりと滴下し、析出した固体を再度アセトニトリルにて洗浄した後、乾燥させることによって白色粉末のギ酸リチウムを得た。
シュウ酸(10.0g、111mmol)を丸底フラスコに量り取り、これを100mLの蒸留水に溶解させた。これにLiOH・H2O(9.23g、220mmol)を100mlの蒸留水に溶かした溶液をゆっくりと滴下した。室温で24時間撹拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶液を濃縮した。濃縮した溶液を200mLのアセトニトリルにゆっくりと滴下し、析出した固体を再度アセトニトリルにて洗浄した後、乾燥させることによって白色粉末のシュウ酸リチウムを得た。
マロン酸(20.0g、192.2mmol)を丸底フラスコに量り取り、これを100mLの蒸留水に溶解させた。これにLiOH・H2O(16.13g、384.4mmol)を100mlの蒸留水に溶かした溶液をゆっくりと滴下した。室温で24時間撹拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶液を濃縮した。濃縮した溶液を200mLのアセトニトリルにゆっくりと滴下し、析出した固体を再度アセトニトリルにて洗浄した後、乾燥させることによって白色粉末のマロン酸リチウムを得た。
コハク酸(10.0g、84.7mmol)を丸底フラスコに量り取り、これを50mLの蒸留水に溶解させた。これにLiOH・H2O(7.27g、169.8mmol)を100mlの蒸留水に溶かした溶液をゆっくりと滴下した。室温で24時間撹拌した後、ロータリーエバポレーターを用いて溶液を濃縮した。濃縮した溶液を200mLのアセトニトリルにゆっくりと滴下し、析出した固体を再度アセトニトリルにて洗浄した後、乾燥させることによって白色粉末のコハク酸リチウムを得た。
以下に示す実施例及び比較例における操作は、すべてドライボックス内で行った。
<電解液の製造>
LiPF6(0.807g、5.31mmol)に、非水溶媒としてEC及びDMCの混合溶媒(EC:DMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(1)を得た。また、上記(2−2)にて得られたシュウ酸リチウム(0.284g、2.79mmol)、BF3O(C2H5)2(0.792g、5.58mmol)に、非水溶媒としてEC及びDMCの混合溶媒(EC:DMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(2)を得た。
上記で得られた電解液(1)90重量部に対し、電解液(2)を10重量部加えることにより、本実施例にて用いた電解液を得た。
負極(宝泉株式会社製)及び正極(宝泉株式会社製)を直径16mmの円盤状に打ち抜いた。また、セパレータとしてガラスファイバーを直径17mmの円盤状に打ち抜いた。得られた正極、セパレータ及び負極をこの順にSUS製の電池容器(CR2032)内で積層し、上記で得られた電解液をセパレータ、負極及び正極に含浸させ、さらに負極上に、SUS製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)を載せ、蓋をすることによりコイン型セルを製造した。
非水溶媒として、EC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))にして、電解液(1)及び電解液(2)を製造したこと以外は、実施例1と同様の方法で電解液の製造ならびにコイン型セルを製造した。
実施例1で得られた電解液(1)99重量部に対し、実施例1で得られた電解液(2)を1重量部加えることにより電解液を製造したこと以外は、実施例1と同様の方法で電解液の製造ならびにコイン型セルを製造した。
実施例1で得られた電解液(1)95重量部に対し、実施例1で得られた電解液(2)を5重量部加えることにより電解液を製造したこと以外は、実施例1と同様の方法で電解液の製造ならびにコイン型セルを製造した。
実施例1で得られた電解液(1)80重量部に対し、実施例1で得られた電解液(2)を20重量部加えることにより電解液を製造したこと以外は、実施例1と同様の方法で電解液の製造ならびにコイン型セルを製造した。
実施例1で得られた電解液(1)50重量部に対し、実施例1で得られた電解液(2)を50重量部加えることにより電解液を製造したこと以外は、実施例1と同様の方法で電解液の製造ならびにコイン型セルを製造した。
<電解液の製造>
LiPF6(0.807g、5.31mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(1)を得た。また上記(2−2)にて得られたシュウ酸リチウム(0.183g、1.80mmol)、BF3O(C4H9)2(0.712g、3.60mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EMC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(2)を得た。
上記で得られた電解液(1)90重量部に対し、電解液(2)を10重量部加えることにより、本実施例にて用いた電解液を得た。
負極(宝泉株式会社製)及び正極(宝泉株式会社製)を直径16mmの円盤状に打ち抜いた。また、セパレータとしてガラスファイバーを直径17mmの円盤状に打ち抜いた。得られた正極、セパレータ及び負極をこの順にSUS製の電池容器(CR2032)内で積層し、上記で得られた電解液をセパレータ、負極及び正極に含浸させ、さらに負極上に、SUS製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)を載せ、蓋をすることによりコイン型セルを製造した。
<電解液の製造>
LiPF6(0.807g、5.31mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(1)を得た。また上記(2−2)にて得られたシュウ酸リチウム(0.170g、1.67mmol)、BF3OC4H8(0.467g、3.34mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(2)を得た。
上記で得られた電解液(1)90重量部に対し、電解液(2)を10重量部加えることにより、本実施例にて用いた電解液を得た。
負極(宝泉株式会社製)及び正極(宝泉株式会社製)を直径16mmの円盤状に打ち抜いた。また、セパレータとしてガラスファイバーを直径17mmの円盤状に打ち抜いた。得られた正極、セパレータ及び負極をこの順にSUS製の電池容器(CR2032)内で積層し、上記で得られた電解液をセパレータ、負極及び正極に含浸させ、さらに負極上に、SUS製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)を載せ、蓋をすることによりコイン型セルを製造した。
<電解液の製造>
LiPF6(0.807g、5.31mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(1)を得た。また上記(2−1)にて得られたギ酸リチウム(0.174g、3.35mmol)、BF3O(C2H5)2(0.475g、3.35mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(2)を得た。
上記で得られた電解液(1)90重量部に対し、電解液(2)を10重量部加えることにより、本実施例にて用いた電解液を得た。
負極(宝泉株式会社製)及び正極(宝泉株式会社製)を直径16mmの円盤状に打ち抜いた。また、セパレータとしてガラスファイバーを直径17mmの円盤状に打ち抜いた。得られた正極、セパレータ及び負極をこの順にSUS製の電池容器(CR2032)内で積層し、上記で得られた電解液をセパレータ、負極及び正極に含浸させ、さらに負極上に、SUS製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)を載せ、蓋をすることによりコイン型セルを製造した。
<電解液の製造>
LiPF6(0.807g、5.31mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(1)を得た。また上記(2−3)にて得られたマロン酸リチウム(0.196g、1.69mmol)、BF3O(C2H5)2(0.479g、3.38mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(2)を得た。
上記で得られた電解液(1)90重量部に対し、電解液(2)を10重量部加えることにより、本実施例にて用いた電解液を得た。
負極(宝泉株式会社製)及び正極(宝泉株式会社製)を直径16mmの円盤状に打ち抜いた。また、セパレータとしてガラスファイバーを直径17mmの円盤状に打ち抜いた。得られた正極、セパレータ及び負極をこの順にSUS製の電池容器(CR2032)内で積層し、上記で得られた電解液をセパレータ、負極及び正極に含浸させ、さらに負極上に、SUS製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)を載せ、蓋をすることによりコイン型セルを製造した。
<電解液の製造>
LiPF6(0.807g、5.31mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(1)を得た。また上記(2−4)にて得られたコハク酸リチウム(0.221g、1.70mmol)、BF3O(C2H5)2(0.483g、3.41mmol)に、非水溶媒としてEC及びEMCの混合溶媒(EC:EMC=30:70(体積比))をサンプル瓶に量り取り、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるように混合することにより電解液(2)を得た。
上記で得られた電解液(1)90重量部に対し、電解液(2)を10重量部加えることにより、本実施例にて用いた電解液を得た。
負極(宝泉株式会社製)及び正極(宝泉株式会社製)を直径16mmの円盤状に打ち抜いた。また、セパレータとしてガラスファイバーを直径17mmの円盤状に打ち抜いた。得られた正極、セパレータ及び負極をこの順にSUS製の電池容器(CR2032)内で積層し、上記で得られた電解液をセパレータ、負極及び正極に含浸させ、さらに負極上に、SUS製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)を載せ、蓋をすることによりコイン型セルを製造した。
実施例1で得られた電解液(1)のみを使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で電解液の製造ならびにコイン型セルを製造した。
実施例2で得られた電解液(1)のみを使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で電解液の製造ならびにコイン型セルを製造した。
実施例1〜11及び比較例1〜2のコイン型セルについて、25℃において0.2Cの定電流定電圧充電を、上限電圧4.2Vとして電流値が0.1Cに収束するまで行った後、0.2Cの定電流放電を2.7Vまで行った。その後、充放電電流を1Cとして同様の方法で、充放電サイクルを数回〜数十回程度繰り返し行い電池の状態を安定化させた。その後、充放電電流を1Cとして同様の方法で、充放電サイクルを繰り返し行い、100サイクルでの容量維持率(100サイクル目の放電容量(mAh)/1サイクル目の放電容量(mAh))×100を算出した。
また、実施例4〜7の結果から明らかなように、シュウ酸リチウムとBF3O(C2H5)3の添加量を様々に変えた場合でも、実施例1〜3と同様の結果が得られた。
また、実施例8〜9の結果から明らかなように、異なる構造のホウ素化合物を配合した場合でも、実施例1〜7と同様の結果が得られた。
また、実施例10〜12の結果から明らかなように、異なる構造の有機酸リチウムを配合した場合でも、実施例1〜9と同様の結果が得られた。
Claims (6)
- 第一のリチウム塩を非水溶媒に溶解させた電解液において、さらに第二のリチウム塩として(A)有機酸のリチウム塩及び(B)ホウ素化合物が配合されてなり、
前記(A)有機酸のリチウム塩が、カルボン酸のリチウム塩であり、前記第一のリチウム塩が、前記カルボン酸のリチウム塩以外のリチウム塩であり、
前記(B)ホウ素化合物が、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素ジメチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素ジn−ブチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素ジtert−ブチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素tert−ブチルメチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体、三フッ化ホウ素メタノール錯体、三フッ化ホウ素プロパノール錯体及び三フッ化ホウ素フェノール錯体からなる群から選択される一種以上であることを特徴とする電解液。 - 前記第一のリチウム塩が、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ素リチウム(LiBF4)、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドリチウム(LiN(SO2CF3)2)、過塩素酸リチウム(LiClO4)、三フッ化メタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、六フッ化アンチモン酸リチウム(LiSbF6)、六フッ化ヒ素酸リチウム(LiAsF6)及びテトラフェニルホウ酸リチウム(LiB(C6H5)4)からなる群から選択される一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の電解液。
- 前記カルボン酸のリチウム塩が、ギ酸リチウム、酢酸リチウム、プロピオン酸リチウム、酪酸リチウム、イソ酪酸リチウム、シュウ酸リチウム、乳酸リチウム、酒石酸リチウム、マレイン酸リチウム、フマル酸リチウム、マロン酸リチウム、コハク酸リチウム、リンゴ酸リチウム、クエン酸リチウム、グルタル酸リチウム、アジピン酸リチウム、フタル酸リチウム及び安息香酸リチウムからなる群から選択される一種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解液。
- 前記第一のリチウム塩の配合量:前記(A)有機酸のリチウム塩の配合量が99.5:0.5〜50:50(モル比)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電解液。
- 前記非水溶媒が、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、エーテル類、カルボン酸エステル類、ニトリル類、アミド類及びスルホン類からなる群から選択される一種以上が配合されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電解液。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電解液を用いて得られたことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
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