以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る車載用警報装置の好適な外観を示しており、図1(c)が正面図、図1(b)が平面図、図1(d)が底面図である。また、図1(a)は図1(b)の左側面図であり、ルームミラー31bの裏面に取り付けられて設置される場合の状態を示している。また、図2は、車載用警報装置1の内部の機能ブロックを示している。
車載用警報装置1は、偏平で一面が開口した矩形状のケース本体2と、そのケース本体2の開口部を閉塞する蓋部3とにより筐体4が構成される。筐体4は、矩形箱型のシンプルな形状としている。この筐体4内に、各種の入力手段・制御手段・出力手段等が実装される。
ケース本体2の前面側(車両前方方向A側)の片側半分の内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器5と、各種の無線電波を受信する無線受信器6を配置する。これら各受信器5,6のアンテナは、平面アンテナを用い、蓋部3と平行に配置する。薄型のケース本体2にも効率よく収納できるので好ましい。
また、ケース本体2の前面側の各受信器5,6を実装したエリアと反対側の片側半分の内部所定位置には、GPS受信器7を配置している。GPS受信器7を構成するGPSアンテナは、斜め上を向くように傾斜して配置すると良い。
例えば、ケース本体2の上面2aが傾斜している場合、その上面2aの内壁に沿うようにGPSアンテナを配置すれば、設置時において斜め上方を向くようにすることができる。もちろん、上面2a(内壁)の傾斜と平行にする必要はなく、傾斜角度は任意にすることができ、さらには、GPSアンテナの寸法形状がケース本体2の上方側の内部空間に比べて小さい場合には、真上を向くように配置してもよい。
具体的な図示は省略するが、各受信器はアンテナと受信回路を備えている。そして、各受信器の受信に基づく出力信号は、制御部18に与えられる。
また、ケース本体2の一方の側面2bには、DCジャック8と、メモリカードスロット9を配置する。これらを配置する側面2bは、左側面、つまり、車両用警報装置1をルームミラーに装着した際に、運転者側に位置する側面2bとしている。DCジャック8は、内部の電源回路に接続され、電源回路を介して車載用警報装置1内の各部に電源供給をする。
そして、このDCジャック8は、電源直結コードの先端に接続されたDCプラグを装着するもので、この電源直結コードの他端は、車両のバッテリーに接続する。これにより、車載用警報装置1は、そのバッテリーから電力供給を受けることになる。なお、バッテリーへの接続は、エンジンの始動/停止と連動しているアクセサリー(ACC)系の電源直結コードに接続することで行うことができ、また、ヒューズボックスの所定の端子に接続することでも行うことができる。
メモリカードスロット9は、当該側面2bの挿入口が開口している。メモリカード10は、その挿入口からメモリカードスロット9に着脱自在に装着できる。メモリカード10は、例えばマイクロSDカードである。
そのメモリカードスロット9に装着されたメモリカード10に格納されたデータを内部に取り込むことができる。より具体的には、メモリカード10に格納されたデータは、位置情報に基づく警報を行う新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報があり、その更新情報が制御部18経由で装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)され、データ更新がされる。もちろん、このようなデータ更新以外にも、機能の追加・バージョンアップのためのプログラムのダウンロードにも用いることができる。
そして、係るデータ更新処理であるが、例えば、電源スイッチ11を操作し、車両用警報装置1の電源をOFFにした状態で、メモリカードスロット9に更新データが格納されたメモリカード10を装着しておき、その状態で電源をONにする。
これにより、制御部18は、電源投入時の処理として、メモリカード10がメモリカードスロット9に装着されているか否かを確認し、装着されている場合には、自動データ更新処理を実行する。
つまり、制御部18は、まずメモリカード10にアクセスし、データ更新用の正規のメモリカードであることを認証し、正規のものであれば格納されたデータを読み出してデータ更新処理を行う。更新が終了したならば、制御部18は、終了を通知する音(音声)をスピーカ13から発する。その後、制御部18は、通常の初期処理を実行し、システムを立ち上げる。
また、装着されたメモリカードが、異なる機種用のデータが格納されたメモリカードや、本機種用であってもバージョンが同じあるいは古い場合には、エラー終了し、データを取り込むことなく通常の初期処理を実行しシステムを立ち上げる。特に、表示部がない本実施形態の車載用警報装置1では、電源投入後にメモリカードを装着したとしても、リモコン操作により適切にデータ更新処理を行うのが煩雑であるが、予め所望のメモリカードを装着した状態で電源投入することにより自動的にデータ更新が行えるので便利である。
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等を上記のようにしてデータ更新することができる。
ケース本体2の下面2c側には、電源スイッチ11と、ランプ12と、スピーカ13と、リモコン受信器16の赤外線受光部16aを設けている。電源スイッチ11は、左右方向に移動するスライドスイッチであり、ONにすることで電源が入る。ランプ12は、電源のON/OFFや、GPS受信等の装置の状態を示すもので、具体的には、電源がOFFのときはランプ12は消灯し、電源がONになるとランプ12が点灯する。
また、ランプ12は、電源ONがされた後は、GPS受信器7によるサーチ中と、GPSに基づく警報中に点滅する。また、サーチ中の点滅パターンと警報中の点滅パターンとは、同じでも良いし異ならせても良い。異ならせる場合には、警報中の方が短いサイクルで点滅させ、注意を引くようにすると良い。また、GPSに基づく警報以外にも、マイクロ波受信器5及びまたは無線受信器6に基づく警報の場合にもランプ12を適宜のパターンで点滅させても良い。さらには、異なる色のLED等を用意し、発色を変えても良い。
スピーカ13は、小型高音質スピーカを用いている。すなわち、車載用警報装置1の小型軽量化をはかるために、小型なスピーカを用いている。さらに、表示部を備えていないため、警報・案内の報知は音声が主な報知手段となる。従って、高音質な音声で報知することで、聴きやすくする。また、制御部18が生成して出力する合成音声も、高音質音声合成ICを用いている。
GPS警報機能は、制御部18に有するタイマーからのイベントにより所定時間間隔(1秒間隔)で実行される処理であり、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器7によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の接近距離(例えば500m以内)になった場合に、スピーカ13からその旨を示す接近警告の音声を出力する処理である。
こうした目標物としては、居眠り運転事故地点、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内
ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器5によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、スピーカ13から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器5によって検出された場合に、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ13から出力する。音声出力中は、警報ランプ12を点燈させる。
無線警報機能は、無線受信器6によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ13からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ12を点燈させる。
図3は、本発明の車載用警報装置に使用するマイクロ波を受信するための受信手段であるマイクロ波受信器5を備えるパッチアンテナを示している。車両速度測定装置を検出するためのマイクロ波受信器用のパッチアンテナ20は、矩形状の基板21(両面プリント基板)の表面に所定形状の導体膜がパターンニングされ、裏面の全面に導体膜が成膜されてグランドが構成された構造からなる。このパッチアンテナ20は、図1(a)に示した車載用警報装置1の筐体4内に蓋部3の平面と平行に配置されるものであり、基板21の裏面が蓋部3側で、基板21の表面のパターン面が車両前方方向A側となるように設置される。また、パターン面の法線は、車両前方方向Aと平行になるように設置される。そして、基板21の表面の所定形状のパターンは、以下に示す構成を有している。
まず、図1(b)に示すように、マイクロ波受信器5の基板21の長手方向は、筐体4の長手方向に平行に設置されるものであり、図3に示すように、基板21の長手方向に沿って、正方形のパッチアンテナ放射素子22を2個形成する。そして、このパッチアンテナ放射素子22を傾斜配置する。具体的には、基板21の長手方向が基準となり、図1(a)に示すように、車載用警報装置1を車両のタイヤが接地する地面に対して垂直な設置面に設置する場合(垂直姿勢の場合)には、基板21の長手方向を、タイヤが接地する地面に対して平行とし、基板21の長手方向に対してパッチアンテナ放射素子22の傾斜角度を27度とした。即ち、図3に示すように、基板21の長手方向又は短手方向の軸から、パッチアンテナ放射素子22の縦横の各辺が27度傾くように形成される。この傾斜角度であるが、最も望ましいのは27度である。ただし、27度±10までは、垂直偏波・水平偏波の双方の速度測定装置についての受信に好適であるので、当該範囲内とするのがよい。もちろん、アンテナ20で受信した信号を処理する高周波回路の感度や、要求される仕様等に伴い、上記の範囲を超えた角度でも対応可能な場合もある。
さらに、パッチアンテナ放射素子22に対する給電は、それぞれ上下逆側から行なうようにした。すなわち、図中左側のパッチアンテナ放射素子22に対しては、上側の辺から給電し、右側のパッチアンテナ放射素子22に対しては、下側の辺から給電する。そして、それぞれに対して給電を行なうためのマイクロストリップライン23,24は、共通マイクロストリップライン25の先端から分岐され、その長さが、マイクロストリップライン23の先端23aとマイクロストリップライン24の先端24aとの位置において、位相が180度反転するような長さに設定されている。そして、それら両先端23a,24aが、それぞれのパッチアンテナ放射素子22における給電点Xに接続される。
また、図から明らかなように、パッチアンテナ放射素子22の給電側の辺22aの中央付近から中心に向けて凹状(スリット状)の切込部22bを設け、マイクロストリップライン23,24は、それぞれその切込み部22b内に入り込み、その切込部22bの最深部の給電点Xで接続される。このようにすることで、マイクロストリップライン23,24とパッチアンテナ放射素子22の接続部位でのインピーダンスを低くし、マッチングを採りやすくしている。
共通マイクロストリップライン25の一端(マイクロストリップライン23,24との非接続側)は、基板21を貫通するスルーホール26に接続され、そのスルーホール26の図示省略する基板21の裏面側に設けられた端子(裏面のグランドとは非導通)と導通する。これにより、両パッチアンテナ放射素子22で受信した信号は、それぞれのマイクロストリップライン23,24から共通マイクロストリップライン25を経由してスルーホール26に至り、基板21の裏面側の端子に伝えられる。
上記の傾斜角度を27度にしたアンテナパターンとしたパッチアンテナでは、垂直利得が6dBで水平利得が−3dB程度となり、整波板を用いた従来構成のものと同等の性能が得られる。その結果、1枚の基板からなるパッチアンテナを用いつつ、垂直偏波はもちろん水平偏波のマイクロ波も受信可能となる。
また、この実施形態では、パッチアンテナ放射素子22を2個横並びに配置するパターン・レイアウトとしたが、本発明はこれに限ることはなく、たとえば上下・左右に2個ずつ配置した4個(2行・2列)としたり、その他任意の個数を設定できる。
さらに、高周波回路を内蔵する扁平な箱状のシールド部27に取り付ける。このとき、上記の端子を介して高周波回路と接続を図り、アンテナ20と高周波回路(受信回路)を備えたモジュールを構成する。
そして、図示の例では、当該モジュールを、メイン基板28に実装する。このメイン基板28には、アンテナ20で受信したマイクロ波が、検出対象である速度測定装置(目標物)から出射されたものであるか否かを判断し、目標物からのマイクロ波であると判断した場合に、警報を発する警報手段の動作を制御する駆動回路等が実装される。
図1〜図3を用いて説明したとおり、本発明に係る車載用警報装置は、マイクロ波を受信するための受信手段であるマイクロ波受信器、無線受信器、GPS受信器、メモリカードスロット、メモリカード、電源スイッチ、警報手段であるランプ及びスピーカ、リモコン受信器、制御部、データベース等が筐体に格納されるものであり、特に、垂直姿勢と水平姿勢の双方で車両に設置可能とする設置手段と、マイクロ波を受信するための受信手段と、受信手段で受信したマイクロ波に基づき警報を発する警報手段とを必須の構成としている。ここで、図4及び図5は、図1の構成に対して、パッチアンテナの位置を変更できる機構を追加した構成である。尚、図4及び図5において、同一の語句を用いた構成要素は、符号の番号が異なっていても、図1〜3の構成を承継した構成としている。
図4及び図5は、車両の右側面方向から車載用警報装置30の筐体39内部を観た説明図である。図4に示す車載用警報装置30の筐体39は、ダッシュボード31a上に水平姿勢で、設置手段である固定部材32aによって設置されている。ここで、水平姿勢とは、車両のタイヤが接地する地面に対して平行な設置面に、車載用警報装置30を固定することを意味する。一方、図5に示す車載用警報装置30の筐体39は、ルームミラー31bの背面に垂直姿勢で設置手段である固定部材32bによって設置されている。ここで、垂直姿勢とは、車両のタイヤが接地する地面に対して垂直な設置面に、車載用警報装置30を固定することを意味する。また、固定部材32aと固定部材32bとは、筐体39の同一固定面32に設けられていることから、別々の固定面に設置した場合と比較して見栄えを良くすることができると共に、車載用警報装置30を小型化することができる。また、固定部材32aと、固定部材32bとに両面テープや面ファスナーを使用することによって、車載用警報装置30を上述した水平姿勢及び垂直姿勢の両方を維持することができるのであれば、固定部材32aと固定部材32bとを共通化して、一つの固定部材とすることができる。
車載用警報装置30は、マイクロ波を受信する受信手段であるマイクロ波受信器33と、マイクロ波に基づき警報を発する警報手段であるランプ及びスピーカ34とを備えている。尚、前述したように、車載用警報装置30は、筐体内に無線受信器やGPS受信器を設置することが可能なものであるが、本発明の説明上、省略している。ここでマイクロ波受信器33は、上述したパッチアンテナ37を有しており、このパッチアンテナ37は、一方の端部に設けられた回転軸からなる変更手段である変更部材35によって、マイクロ波に対する受信角度を変更可能な構成としている。また、他方の端部に設けられた溝部36aと、多数の係止溝を備えた係止部36bとを有する調整手段36によって、パッチアンテナ37の一方の端部に設けられた摺動軸37aを案内し、且つパッチアンテナ37の上部に設置された図示しない一対の係止突起が係止部36bの係止溝に係止されてパッチアンテナ37が仮固定されることによって、マイクロ波に対する受信角度の微調整が可能な構成としている。ここで、パッチアンテナ37のパターン面37bは、固定面32と平行となる状態で、固定面32に対向しない側に形成されている。
また、パッチアンテナ37は、パターン面37bに対して垂直方向に指向性を有しているので、図4に示すように、車載用警報装置30の筐体39をダッシュボード31a上に水平姿勢で設置する場合には、パッチアンテナ37のパターン面37bが車両進行方向Aに対して垂直となるように調整手段である調整部材36によって微調整を行うと、パッチアンテナ37の指向性を車両前方方向Aに有することができ、且つマイクロ波を受信する感度を良好なものとすることができる。
また、図5に示すように、車載用警報装置30の筐体39をルームミラー31bの背面に垂直姿勢で設置する場合にも、パッチアンテナ37のパターン面37bが車両進行方向Aに対して垂直となるように調整部材36によって微調整を行うと、パッチアンテナ37の指向性を車両前方方向Aに有することができ、且つマイクロ波を受信する感度を良好なものとすることができる。
ここで、上述の第1実施形態では、変更部材35と、調整部材36とを用いてパッチアンテナ37のマイクロ波に対する角度を変更及び微調整する構成としたが、変更部材35及び調整部材36の構成を有さず、所定の角度でパッチアンテナ37を固定する構成としてもよい。この場合には、例えば、パッチアンテナ37のパターン面37bを車両進行方向に対して45度傾斜するようにして固定すれば、車載用警報装置30をダッシュボード31a上に水平姿勢で設置する場合と、ルームミラー31bの背面に垂直姿勢で設置する場合の双方において、マイクロ波受信器33のマイクロ波受信のための指向性を車両前方方向Aに有する構成とすることができる。
また、マイクロ波受信器33は、マイクロ波の受信のための指向性が垂直姿勢と水平姿勢の双方において車両前方方向Aに有する構成として、警報を発すべきマイクロ波の出射源から警報を発する必要のある距離離れた位置にマイクロ波受信器33が位置した状態において、水平姿勢におけるマイクロ波受信器33の半値角と垂直姿勢におけるマイクロ波受信器33の半値角の重なりあいの範囲に出射源からのマイクロ波の照射範囲が含まれるようにすればよい。ここで、半値角とは、電波が最強となる点を中心にして、強度(電力)が半分(−3dB)になる点がつくる角度を言う。半値角は、指向性の鋭さを示し、小さいほど感度(動作利得)が高くなるので、水平姿勢におけるマイクロ波受信器33の半値角と垂直姿勢におけるマイクロ波受信器33半値角の重なりあいの範囲に出射源からのマイクロ波の照射範囲が含まれていれば、水平姿勢と垂直姿勢で確実にマイクロ波を受信することができる。
次に、本発明の第2実施形態を図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、車両の右側面方向から車載用警報装置40の筐体49内部を観た説明図である。ここで、図6及び図7は、図1の構成に対して、マイクロ波を反射できる機構を追加した構成である。尚、図6及び図7において、同一の語句を用いた構成要素は、符号の番号が異なっていても、図1〜3の構成を承継した構成としている。図6に示す車載用警報装置40の筐体49は、ルームミラー41bの背面に垂直姿勢で固定部材42bによって設置されている。ここで、垂直姿勢とは、車両のタイヤが接地する地面に対して垂直な設置面に、車載用警報装置40を固定することを意味する。一方、図7に示す車載用警報装置40の筐体49は、ダッシュボード41a上に水平姿勢で固定部材42aによって設置されている。ここで、水平姿勢とは、車両のタイヤが接地する地面に対して平行な設置面に、車載用警報装置40を固定することを意味する。そして、固定部材42aと固定部材42bとは、筐体49の同一固定面42に設けられていることから、別々の固定面に設置した場合と比較して見栄えを良くすることができると共に、車載用警報装置40を小型化することができる。また、固定部材42aと、固定部材42bとに両面テープや面ファスナーを使用することによって、車載用警報装置40を上述した水平姿勢及び垂直姿勢の両方を維持することができるのであれば、固定部材42aと固定部材42bとを共通化して、一つの固定部材とすることができる。
車載用警報装置40は、マイクロ波を受信する受信手段であるマイクロ波受信器43と、マイクロ波に基づき警報を発する警報手段であるランプ及びスピーカ44とを備えている。ここでマイクロ波受信器43は、パッチアンテナ47を有しており、このパッチアンテナ47は、固定部材42a,42bが設置されている固定面42と、パッチアンテナ47のパターン面47aとが平行となるように、筐体49に固定されている。ここで、パッチアンテナ47のパターン面47aは、固定面42に対向しない側に形成されている。
また、第2実施形態では、マイクロ波を反射する金属製の反射板48aからなる反射部材48が、反射板48aの一方の端部に設けられた変更手段である回転軸からなる変更部材45によって、マイクロ波に対する反射角度を変更可能な構成としている。また、調整手段である他方の端部に設けられた溝部46aと、多数の係止溝を備えた係止部46bとを有する調整部材46によって、反射板48aの他方の端部に設けられた摺動軸48bを案内し、且つ反射部材48の上部に設置された図示しない一対の係止突起が係止部46bの係止溝に係止されて反射板48aが仮固定されることによって、マイクロ波に対する受信角度の微調整が可能な構成としている。
ここで、パッチアンテナ47は、パターン面47aに対して垂直方向に指向性を有しているので、図6に示すように、車載用警報装置40の筐体49をルームミラー41bの背面に垂直姿勢で設置する場合には、パッチアンテナ47のパターン面47aが車両進行方向Aに対して垂直となっている。したがって、変更部材45及び調整部材46によって反射手段を構成する反射部材48である反射板48aの反射面が車両進行方向Aに対して平行となるようにして固定することによって、パッチアンテナ47の指向性を車両前方方向Aに有することができ、且つマイクロ波を受信する感度を良好なものとすることができる。
一方、図7に示すように、車載用警報装置40の筐体49をダッシュボード41a上に水平姿勢で設置する場合には、変更部材45及び調整部材46によって反射部材48である反射板48aの反射面が車両進行方向Aに対して45度傾斜するようにして固定する(反射板48aの反射面の法線がアンテナの主たる指向方向に対して45度の角度を有する配置とする)ことによって、パッチアンテナ47の指向性を車両前方方向Aに有することができ、且つマイクロ波を受信する感度を良好なものとすることができる。
ここで、上述の第2実施形態では、変更部材45と、調整部材46とを用いて反射部材48である反射板48aのマイクロ波に対する反射角度を変更及び微調整する構成としたが、変更部材45及び調整部材46の構成を有さず、所定の角度で反射板48aを固定する構成としてもよい。この場合には、例えば、反射板48aの反射面を車両進行方向Aに対して垂直姿勢で22.5度、水平姿勢で67.5度傾斜するようにして固定すれば、車載用警報装置40の筐体49をダッシュボード41a上に水平姿勢で設置する場合と、ルームミラー41bの背面に垂直姿勢で設置する場合の双方において、マイクロ波受信器43のマイクロ波受信のための指向性を車両前方方向Aに有する構成とすることができる。
次に、本発明の第3実施形態の車載用警報装置を図8を用いて説明する。ここで、図8は、図1の構成に対して、マイクロ波を反射できる機構を追加した構成である。尚、図8において、同一の語句を用いた構成要素は、符号の番号が異なっていても、図1〜3の構成を承継した構成としている。また、図8に示す車載用警報装置は、変更部材55と、調整部材56とを有する点において、第2実施形態と同様であるが、変更部材55は回転軸55aと、反射手段である反射部材58とから構成され、調整部材56は、回転軸55aの回転を制御する歯車と歯止めからなるラチェット機構(図示せず)から構成されている。また、反射部材58は、金属製の反射板本体80と、この反射板本体80を固定する枠58aとから構成されており、枠58aの両端部が、回転軸55aに連結されている。尚、図8(a)は、枠58aから反射板本体80を取り除いて、後述する変更部材取り外し時格納部60に格納された状態を示しており、図8(b)は、枠58aに反射板本体80を取り付けた状態を示している。また、図示していないが、固定手段と警報手段は、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成を有するものである。
この第3実施形態では、変更部材55及び調整部材56以外の構成は、車載用警報装置50の筐体59内に収容されており、変更部材55は、枠58aの両端部を回転軸55aとの連結部分から取り外すことによって、筐体59から分離することができ、調整部材56は、図示しない係止凸部と筐体59に設けられた図示しない係止凹部との係合を解除することによって、筐体59から分離することができる。また、変更部材55を構成する反射手段である反射部材58の反射板本体80と、枠58aとは、筐体59から取り外された後、変更部材取り外し時格納部60に格納される。この格納部60は、筐体59の下面側に位置する。一方、パッチアンテナ57は、筐体59の上面側に位置し、パターン面57aが筐体59の上面59aと平行となるように設置されている。ここで、パッチアンテナ57の指向性は、パターン面57aの法線上側にある(即ち、パッチアンテナ57のパターン面57aから筐体59の上面59a方向に指向性を有している。)。したがって、格納部60は、受信手段であるパッチアンテナ57の指向性を有する位置を避けて配置されているので、マイクロ波の受信感度に影響を与えることが無い。また、車載用警報装置50の筐体59をダッシュボード上に設置する場合には、車両前方の視界の妨げにならず、車載用警報装置を小型化することができる。同様にして、調整部材56は、図示しない係止凸部と筐体59に設けられた図示しない係止凹部との係合を解除することによって、筐体59から各々分離されることとなり、この状態で調整部材格納部61に格納される。
また、枠58aには、反射板本体80の貼付凸片80aを貼り付ける貼付部58bを備えている。したがって、予め反射板本体80の取り付け角度を考慮した上で貼付部58bに反射板本体80の貼付凸片80aを貼り付けるだけで反射板本体80の設置作業を完了させることができ、簡易に反射板本体80を設置することができる。
尚、上述の第3実施形態では、変更部材55と、調整部材56とを用いて反射手段である反射部材58のマイクロ波に対する反射角度を変更及び微調整する構成としたが、変更部材55及び調整部材56の構成を有さず、枠58aを所定の角度で筐体59と一体化する構成としてもよい。この場合には、例えば、反射板本体80の反射面を車両進行方向Aに対して垂直姿勢で22.5度、水平姿勢で67.5度傾斜するようにして固定すれば、車載用警報装置50の筐体59をダッシュボード上に水平姿勢で設置する場合と、ルームミラーの背面に垂直姿勢で設置する場合の双方において、受信手段のマイクロ波受信のための指向性を車両前方方向Aに有する構成とすることができる。
また、枠58aが所定の角度で筐体59と一体化しているので、貼付部58bに反射板本体80の貼付凸片80aを貼り付けるだけで反射板本体80の設置作業を完了させることができ、簡易に反射板本体80を設置することができる。
次に、本発明の第4実施形態を図9及び図10を用いて説明する。ここで、図9及び図10は、図1の構成に対して、マイクロ波を反射できる機構及び警報情報を表示する表示手段を追加した構成である。尚、図9及び図10において、同一の語句を用いた構成要素は、符号の番号が異なっていても、図1〜3の構成を承継した構成としている。そして、図9に示す車載用警報装置70は、第1の筐体71と第2の筐体72とが可動連結部73によって連結されている。そして、第2の筐体72に設けられた固定手段である固定部材72aによって、ルームミラー76の背面に垂直姿勢で設置されている。一方、図10に示す車載用警報装置70の第2の筐体72は、ダッシュボード78上に水平姿勢で固定部材72aによって設置されている。
また、図9及び図10に示す車載用警報装置70は、第1の筐体71に、受信手段で受信したマイクロ波に基づき、警報情報を表示する表示手段を構成する表示部74を備えている。この表示部74は、また、表示部74の一例として液晶画面を挙げることができる。そして、第1の筐体71の内部の表示部74の表示面の裏側には、反射手段である反射板77の反射面が、表示部74の表示面に対して所定の角度を有するように設置されている。この反射板77の反射面は、表示部74の裏面とは対向しない側の面がマイクロ波を反射して、第2の筐体72の上面72a側にパターン面75aを有するパッチアンテナ75が受信できる構成としている。したがって、反射板77の反射面の表示部74の表示面に対する所定の角度は、90度未満の角度(反射板77の反射面がパターン面75aと平行にならない角度)となる。尚、表示部74に表示させる内容として、図1で説明したGPS受信器からの情報に基づき、現在位置情報を表示させることも可能な構成としている。そして、第2の筐体72には、第1の筐体71方向にマイクロ波に基づき警報を発する警報手段であるランプ及びスピーカ79を備えており、第1の筐体71とは反対方向に受信手段としてのパッチアンテナ75を備えている。ここで、パッチアンテナ75は、図9に示すように、車載用警報装置70の第2の筐体72をルームミラー76の背面に垂直姿勢で設置する場合には、パッチアンテナ75のパターン面75aが車両進行方向A側の面(ルームミラー側ではない面)に設けられ、かつ、パターン面75aの法線が車両進行方向Aに対して平行となっている。
一方、図10に示すように、車載用警報装置70の第2の筐体72をダッシュボード78上に水平姿勢で設置する場合には、変更手段である可動連結部73によって、第1の筐体71の表示部74の平面が、第2の筐体72の上面に対して垂直となるようにして固定される。そして、第1の筐体71の内部に設置されている反射手段である反射板77の反射面が、車両進行方向Aに対して垂直な上下方向から、受信手段であるパッチアンテナ75側に、90度未満の所定の角度で傾斜して配置している。このように配置することによって、パッチアンテナ75の指向性を車両前方方向A側に有することができ、且つマイクロ波を受信する感度を良好なものとすることができる。
ここで、反射板77を傾斜させる所定の角度は、反射板77及びパッチアンテナ75の大きさと、反射板77とパッチアンテナ75との距離、パッチアンテナ75の受信感度を考慮して決定される。また、変更手段である可動連結部73には、図示しない調整手段である調整部材が備えられており、この調整部材によって、第1の筐体71の表示部74の平面を、第2の筐体72の上面に対して0度〜90度の範囲の任意の角度にして固定することができるように構成されている。
尚、図9に示した第2の筐体72に設けられた固定手段である固定部材72aによって、ルームミラー76の背面に垂直姿勢で設置する場合においても、図示しない調整部材によって、第1の筐体71の表示部74の平面が、第2の筐体72の上面に対して0度〜90度の範囲の任意の角度にして固定可能に構成されている。したがって、例えば、運転者が表示部74の表示を見る必要がないときは、運転者は、表示部74を90度折り曲げた状態で固定して、表示部74を視認できない状態とすることができる。この状態では、運転者がルームミラーを見る際に、表示部74の表示が目に入って邪魔になるということを防止することができる。もちろん表示部74の表示を見る必要がでた場合には、表示部74を0度(折り曲げない状態)で固定して表示部74を視認できる状態とすることができる。