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JP5741566B2 - モータ制御装置およびモータ制御方法 - Google Patents
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JP5741566B2 - モータ制御装置およびモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置およびモータ制御方法 Download PDF

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Description

開示の実施形態は、モータ制御装置およびモータ制御方法に関する。
従来、機械負荷を連結したモータを制御対象とするモータ制御装置において、制御対象のパラメータ変動がある場合や制御対象に外乱が作用する場合であっても、高応答で制御対象を制御する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、外乱オブザーバと状態オブザーバを使用することで、負荷側の状態量を精度よく推定し、かかる状態量をフィードバックすることで制御対象を高応答で制御する技術が開示されている。
特開平7−261843号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、例えば、制御対象が3慣性系や機台振動系である場合や、発生する振動がモータのコギングやモータがジェネレータである場合の電力リップルなどのように、機械共振以外で生じるトルクリップルの場合には、振動を十分に抑制できないことから、高応答で制御対象を制御することができないおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、制御対象を高応答で制御することができるモータ制御装置およびモータ制御方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るモータ制御装置は、状態量検出部と、振動検出部と、速度信号生成部と、速度制御部とを備える。前記状態量検出部は、モータの位置または速度に応じた検出信号を出力する。前記振動検出部は、トルク指令と前記検出信号とに基づいて前記モータの外乱振動成分を検出し、当該検出結果に応じた振動成分信号を出力する。前記速度信号生成部は、前記検出信号から前記振動成分信号を減算した結果と前記トルク指令とに基づき、速度信号を生成する。前記速度制御部は、速度指令と前記速度信号との偏差に基づいて、前記トルク指令を生成する。
実施形態の一態様によれば、制御対象を高応答で制御することができるモータ制御装置およびモータ制御方法を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示す図である。 図2は、図1に示す制御部の具体的構成を示す図である。 図3は、従来のモータ制御装置においてモータを加速して減速した場合のトルク指令の状態、モータの出力軸に連結された機械負荷の位置を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るモータ制御装置においてモータを加速して減速した場合のトルク指令の状態、モータの出力軸に連結された機械負荷の位置を示す図である。 図5は、図3に示す機械負荷の位置特性の一部拡大図である。 図6は、図5に示す機械負荷の位置特性の一部拡大図である。 図7は、第2の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示す図である。 図8は、第3の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するモータ制御装置およびモータ制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るモータ制御装置1は、駆動部10と、制御部11とを備える。かかるモータ制御装置1は、直流電源2から供給される直流電力を公知のPWM(Pulse Width Modulation)制御によって所望の周波数および電圧の3相交流電力へ変換し、3相交流モータ3(以下、モータ3と記載する)へ出力する。
モータ3は、例えば、永久磁石同期電動機であり、かかるモータ3の出力軸には機械負荷4が連結される。なお、モータ3は、例えばリニアモータであってもよい。また、モータ3は、駆動機能を有するモータだけでなく、発電機能を有するモータジェネレータやジェネレータであってもよい。例えば、モータ3は、風車のロータなどに接続されたジェネレータであってもよい。
位置検出器6(状態量検出部の一例)は、モータ3の位置を検出し、検出位置に応じた検出信号xm(以下、モータ位置信号xmと記載する)を出力する。かかる位置検出器6は、例えば、モータ3の出力軸に連結され、モータ3の出力軸の回転位置を検出する。
駆動部10は、電力変換器12と、PWM信号生成器13とを備える。電力変換器12は、直流電源2とモータ3との間に接続され、PWM信号生成器13から供給されるPWM信号に応じた電圧および電流をモータ3へ供給する。かかる電力変換器12は、例えば、6個のスイッチング素子が3相ブリッジ接続されて構成される3相インバータ回路である。PWM信号生成器13は、電力変換器12を構成するスイッチング素子をオン/オフするPWM信号を制御部11の制御信号に基づいて生成し、電力変換器12へ出力する。
なお、直流電源2は、交流電力を直流電力に変換して出力する構成、例えば、ダイオードによる整流回路および平滑用コンデンサを組み合わせた構成でもよい。この場合、整流回路の入力側には交流電源が接続される。
制御部11は、位置検出器6のモータ位置信号xmに基づいたトルク指令Trefを生成し、当該トルク指令Trefに応じた制御信号を駆動部10へ出力する。
制御部11は、フィードバック制御に用いるモータ位置信号xmからモータ3に作用する外乱の振動成分を除去する。かかる構成により、制御部11は、速度制御のフィードバックゲインを高くすることができ、モータ3および機械負荷4を含む制御対象5の制御を高応答で行うことができる。以下、制御部11の構成について具体的に説明する。
図2は、制御部11の具体的構成を示す図である。図2に示すように、制御部11は、減算器20、22と、位置制御部21と、速度制御部23と、振動検出部24と、速度信号生成部25とを備える。なお、説明の便宜上、図2においては、駆動部10に対する制御信号をトルク指令Trefから生成する電流制御器などの一部の構成を省略している。
図2に示す例では、制御対象5を機械共振モデルとして示している。かかる機械共振モデルにおいて、反共振周波数ωaは、例えば、30×2π[rad/s]であり、共振周波数ωhは、例えば、40×2π[rad/s]であり、イナーシャJ1は、例えば、2.0×10-5[kg・m2]である。
減算器20は、位置指令xrefからモータ位置信号xmを減算して位置制御部21へ出力する。位置制御部21は、比例制御ゲインKpを有し、位置指令xrefとモータ位置信号xmとの偏差がゼロになるようにP制御(比例制御)により速度指令vrefを生成する。減算器22は、速度指令vrefからモータ速度推定信号v^(速度信号の一例)を減算して速度制御部23へ出力する。
速度制御部23は、速度指令vrefとモータ速度推定信号v^との偏差に基づきトルク指令Trefを生成する。かかる速度制御部23は、比例制御器30と、積分制御器31と、加算器32と、乗算器33とを備え、速度指令vrefとモータ速度推定信号v^との偏差がゼロになるようにPI制御(比例積分制御)によりトルク指令Trefを生成する。
比例制御器30は比例ゲインKvを有し、積分制御器31は積分ゲインKiを有する。比例ゲインKvは、例えば、Kp×2πに設定され、また、積分ゲインKiは、例えば、Kv/2πに設定される。乗算器33は、慣性モーメントノミナル値Jnを係数として加算器32の出力を乗算する。慣性モーメントノミナル値Jnは、例えば、J1×ωh2/ωa2[kg・m2]である。
振動検出部24は、トルク指令Trefとモータ位置信号xmとに基づいてモータ3の外乱振動成分を検出し、かかる検出結果を振動成分位置信号xdistとして出力する。振動成分位置信号xdistは、モータ3の出力軸回りの外乱トルクに含まれる振動成分をモータ3の位置の振動成分で表した信号である。
かかる振動検出部24は、外乱オブザーバ40と、フィルタ41と、モデル42とを備える。外乱オブザーバ40は、トルク指令Trefとモータ位置信号xmとに基づいてモータ3の出力軸回りに作用する外乱トルクを推定して、外乱トルク推定信号d^としてフィルタ41へ出力する。例えば、外乱オブザーバ40は、下記式(1)に基づき、外乱トルク推定信号d^を算出して出力することができる。
Figure 0005741566
上記式(1)において、“G1〜G3”は、オブザーバフィードバックゲインを示し、“^”は、推定値を表す。なお、外乱オブザーバ40の極は、例えば、100×2π[rad/s]に設定される。また、“x^”は、モータ3の推定位置である。なお、オブザーバフィードバックゲインG1〜G3は、極の値から演算されるか、設定パラメータとして、外部の操作部(図示せず)からの設定が可能である。
振動検出部24は、例えば、外乱トルク推定信号d^または後述するトルク振動成分信号d2^から振動成分の周波数を判定して外乱オブザーバ40の極を変更することもできる。
フィルタ41は、外乱オブザーバ40から出力される外乱トルク推定信号d^のDC成分や低周波数成分を除去することによって、外乱トルクの振動成分を抽出し、かかる振動成分を外乱トルク振動成分信号d2^としてモデル42へ出力する。
フィルタ41は、例えば、直列に接続された2つのハイパスフィルタから構成される。各ハイパスフィルタの特性は、例えば、下記式(2)に示す特性を有し、遮断周波数Khは、外乱オブザーバ40の極よりも低く設定される。
Figure 0005741566
例えば、各ハイパスフィルタの遮断周波数Khは、20×2π[rad/s]に設定される。なお、フィルタ41は、1つのハイパスフィルタまたは直列に接続された3つ以上のハイパスフィルタから構成されてもよい。また、フィルタ41は、ハイパスフィルタに代えてバンドパスフィルタで構成されてもよい。
外乱トルク振動成分信号d2^は、外乱オブザーバ40の極とフィルタ41の遮断周波数との間の周波数帯における周波数成分である。本実施形態のモータ制御装置1では、フィルタ41の遮断周波数と外乱オブザーバ40の極との間の周波数帯に外乱トルクの振動周波数が含まれるように設定される。これにより、モータ3の出力軸回りに生じる外乱トルクの振動成分に対応する外乱トルク振動成分信号d2^が精度よく抽出される。
例えば、反共振周波数ωaは30×2π[rad/s]であり、共振周波数ωhは40×2π[rad/s]であり、これらは、外乱オブザーバ40の極(100×2π[rad/s])とフィルタ41の遮断周波数(20×2π[rad/s])との間である。
なお、振動検出部24は、例えば、外乱トルク推定信号d^または外乱トルク振動成分信号d2^から振動成分の周波数を判定してフィルタ41のフィルタの遮断周波数を変更することもできる。
モデル42は、トルク信号を位置信号へ変換する演算器を有し、外乱トルク振動成分信号d2^から振動成分位置信号xdistを算出して、速度信号生成部25へ出力する。例えば、モデル42は、慣性モーメントノミナル値Jnの逆数を積分ゲインとした2階積分を行う下記モデル式(3)の特性を有する。
Figure 0005741566
速度信号生成部25は、モータ位置信号xmから振動成分位置信号xdistを減算した結果に基づき、モータ速度推定信号v^を生成する。かかる速度信号生成部25は、減算器51と状態推定オブザーバ52とを備える。
減算器51は、モータ位置信号xmから振動成分位置信号xdistを減算して、モータ位置信号xを生成する。これにより、モータ3の出力軸回りに作用する外乱トルクの振動成分が除外されたモータ位置信号xが状態推定オブザーバ52へ出力される。
状態推定オブザーバ52は、トルク指令Trefとモータ位置信号xとから、モータ3の速度推定値を示すモータ速度推定信号v^を生成して減算器22へ出力する。状態推定オブザーバ52は、例えば、上記式(1)に基づき、モータ速度推定信号v^を生成する。なお、状態推定オブザーバ52の極は、例えば、100×2π[rad/s]であるが、速度信号生成部25は、外乱トルク推定信号d^または外乱トルク振動成分信号d2^から振動成分の周波数を判定して状態推定オブザーバ52の極を変更することもできる。
モータ速度推定信号v^は、モータ3の出力軸回りに作用する外乱トルクの振動成分が除外されていることから、外乱トルクの振動成分を無視したフィードバックループを形成することができる。これにより、比例ゲインKvを大きくしてループゲインを高くしても、外乱トルクの振動成分の増幅による影響を抑えることができる。
したがって、モータ制御装置1は、制御対象5が3慣性系や機台振動系である場合においても、機械共振による影響を抑制して高応答で制御対象5を制御することができる。また、モータ制御装置1は、モータ3のコギングやモータ3がジェネレータである場合の電力リップルなどのように、機械共振以外で生じるトルクリップルがある場合であっても、制御対象5を高応答で制御することができる。
しかも、状態推定オブザーバ52によって状態推定オブザーバ52の極以上の周波数が無視され、かつ、位相の進んだモータ速度推定信号v^を生成することができ、これにより、制御対象5に対するより高応答の制御を行うことができる。なお、状態推定オブザーバ52を設けずに、微分器を設け、かかる微分器によってモータ位置信号xからモータ速度推定信号v^を生成してもよい。
ここで、本実施形態に係るモータ制御装置1の特性について、図3〜図6を参照して説明する。図3は、従来のモータ制御装置においてモータ3を加速して減速した場合のトルク指令、モータ3の出力軸に連結された機械負荷4の位置を示す図である。図4は、本実施形態に係るモータ制御装置1においてモータ3を加速して減速した場合のトルク指令の状態、モータ3の出力軸に連結された機械負荷4の位置を示す図である。図5は、図3に示す機械負荷4の位置特性の一部拡大図であり、図6は、図5に示す機械負荷4の位置特性の一部拡大図である。なお、図3〜図6に示す例では、モータ制御装置1の速度制御部23における比例ゲインKvは、従来のモータ制御装置の速度制御部における比例ゲインと同値に設定される。
図4に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置1のトルク特性は、図3に示す従来のモータ制御装置のトルク特性に比べ、速度制御部23における比例ゲインKvが同値にもかかわらず、リップル成分が大幅に低減しており、外乱トルクの振動成分の増幅による影響を抑えられていることが分かる。
また、図6に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置1によって制御されるモータ3の出力軸に連結された機械負荷4の位置は、図5に示す従来のモータ制御装置によって制御されるモータ3の出力軸に連結された機械負荷4の位置に比べ、速度制御部23における比例ゲインKvが同値にもかかわらず振動成分が早く収束しており、高応答で制御対象5を制御していることが分かる。
このように、第1の実施形態に係るモータ制御装置1では、振動検出部24および速度信号生成部25を備えることにより、外乱トルクの振動成分を無視したフィードバックループを形成するため、高応答で制御対象5を制御することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るモータ制御装置について説明する。第2の実施形態に係るモータ制御装置は、外乱トルクの振動成分の大きさに応じて、外乱トルクの振動成分を無視したフィードバックループを形成するか否かを決定する点で、第1の実施形態に係るモータ制御装置1と異なる。なお、上述した第1の実施形態の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明については適宜、省略する。
図7は、第2の実施形態に係るモータ制御装置1Aにおける制御部11Aの構成例を示す図である。図7に示すように、第2の実施形態に係るモータ制御装置1Aの制御部11Aは、速度信号生成部25Aにおいて、切替器53を備える点で、第1の実施形態に係る制御部11と異なる。
切替器53は、外乱トルク振動成分信号d2^が所定値未満である場合に減算器51へゼロ値を出力し、外乱トルク振動成分信号d2^が所定値以上である場合に減算器51へ振動成分位置信号xdistを出力する。
したがって、速度信号生成部25Aは、外乱トルクの振動成分が所定値未満である場合に、モータ位置信号xmから振動成分位置信号xdistの減算を行わずにモータ速度推定信号v^を生成する。一方、速度信号生成部25Aは、外乱トルクの振動成分が所定値以上である場合にモータ位置信号xmから振動成分位置信号xdistの減算を行ってモータ速度推定信号v^を生成する。
このように外乱トルクの振動成分の影響が小さい場合、外乱トルクの振動成分を無視しないフィードバックループを形成し、外乱トルクの振動成分の影響が大きい場合に、外乱トルクの振動成分を無視したフィードバックループを形成することによっても、制御対象を高応答で制御することができる。なお、切替器53は、外乱トルク振動成分信号d2^に代えて、外乱トルク推定信号d^が所定値以上であるか否かによってゼロ値を出力するか、振動成分位置信号xdistを出力するかを切り替えてもよい。
また、切替器53は、モータ制御装置1Aの設置時(例えば、設定モード)に外乱トルクの振動成分が所定値以上か否かを判定し、かかる判定結果を継続して維持することもできる。例えば、切替器53は、外乱トルクの振動成分が所定値以上であると判定した後は、外乱トルクの振動成分の大きさにかかわらずモータ位置信号xmから振動成分位置信号xdistの減算を行ってモータ速度推定信号v^を生成する。また、切替器53は、外乱トルクの振動成分が所定値未満であると判定した後は、外乱トルクの振動成分の大きさにかかわらずモータ位置信号xmからゼロ値の減算を行ってモータ速度推定信号v^を生成し、振動検出部24は動作を停止する。
また、速度信号生成部25Aに切替器53を設けず、振動検出部24に切替器53を設けるようにしてもよい。また、切替器53は、外乱トルクの振動成分の大きさで切換処理を行わず、外部の操作部(図示せず)からの設定によって出力する信号を切り替えることもできる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るモータ制御装置について説明する。第1の実施形態に係るモータ制御装置1は、モータ3の状態量としてモータ3の位置を検出してフィードバックするようにしたが、第3の実施形態に係るモータ制御装置では、モータ3の状態量としてモータ3の速度を検出してフィードバックする。なお、上述した第1の実施形態の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明については適宜、省略する。
図8は、第3の実施形態に係るモータ制御装置1Bにおける制御部11Bの構成例を示す図である。図8に示すように、第3の実施形態に係るモータ制御装置1Bの制御部11Bは、速度検出部26(状態量検出部の一例)を有しており、かかる速度検出部26によりモータ3の速度を検出してフィードバックする。したがって、減算器20および位置制御部21(図2参照)を有していない。
具体的には、速度検出部26は、モータ位置信号xmを微分することによって、モータ3の速度に対応するモータ速度信号vm(検出信号の一例)を生成して出力する。振動検出部24Bの外乱オブザーバ40Bは、トルク指令Trefとモータ速度信号vmとに基づいてモータ3の出力軸回りに作用する外乱トルクを推定して、外乱トルク推定信号d^としてフィルタ41へ出力する。例えば、外乱オブザーバ40Bは、下記式(4)に基づき、外乱トルク推定信号d^を算出して出力することができる。
Figure 0005741566
上記式(4)において、“G4、G5”は、オブザーバフィードバックゲインを示し、“^”は、推定値を表す。なお、外乱オブザーバ40Bの極は、例えば、100×2π[rad/s]に設定される。なお、オブザーバフィードバックゲインG4、G5は、極の値から計算されるか、設定パラメータとして、外部の操作部(図示せず)からの設定が可能である。
フィルタ41は、外乱オブザーバ40Bから出力される外乱トルク推定信号d^のDC成分や低周波成分を除去することによって、外乱トルク推定信号d^から振動成分を抽出し、かかる振動成分を外乱トルク振動成分信号d2^としてモデル42Bへ出力する。
モデル42Bは、トルク信号を速度信号へ変換する演算器を有し、外乱トルク振動成分信号d2^から振動成分速度信号vdistを算出して、速度信号生成部25Bへ出力する。振動成分速度信号vdistは、モータ3の出力軸回りの外乱トルクに含まれる振動成分をモータ3の速度の振動成分で表した信号である。
例えば、モデル42Bは、慣性モーメントノミナル値Jnの逆数を積分ゲインとした積分を行う下記モデル式(5)の特性を有し、フィルタ41から出力される外乱トルク振動成分信号d2^から振動成分速度信号vdistを算出する。
Figure 0005741566
速度信号生成部25Bは、モータ速度信号vmから振動成分速度信号vdistを減算した結果に基づき、モータ速度推定信号v^を生成する。かかる速度信号生成部25Bは、減算器51Bと状態推定オブザーバ52Bとを備える。
減算器51Bは、モータ速度信号vmから振動成分速度信号vdistを減算して、モータ速度信号vを生成する。これにより、モータ3の出力軸回りに作用する外乱トルクの振動成分が除外されたモータ速度信号vが状態推定オブザーバ52Bへ出力される。
状態推定オブザーバ52Bは、トルク指令Trefとモータ速度信号vとから、モータ3の速度推定値を示すモータ速度推定信号v^を生成して減算器22へ出力する。状態推定オブザーバ52Bは、例えば、上記式(4)に基づき、モータ速度推定信号v^を生成する。なお、状態推定オブザーバ52Bの極は、例えば、100×2π[rad/s]である。
モータ速度推定信号v^は、モータ3の出力軸回りに作用する外乱トルクの振動成分が除外されていることから、外乱トルクの振動成分を無視したフィードバックループを形成することができる。これにより、ループゲインを高くしても、外乱トルクの振動成分の増幅による影響を抑えることができる。
したがって、モータ制御装置1Bは、制御対象5が3慣性系や機台振動系である場合においても、機械共振による影響を抑制して高応答で制御対象5を制御することができる。また、モータ制御装置1Bは、モータ3のコギングやモータ3がジェネレータである場合の電力リップルなどのように、機械共振以外で生じるトルクリップルがある場合であっても、制御対象5を高応答で制御することができる。
なお、モータ制御装置1Bにおいて、モータ制御装置1Aのように、切替器を設けるようにしてもよい。この場合、切替器は、例えば、外乱トルク振動成分信号d2^が所定値未満である場合に減算器51Bへゼロ値を出力し、外乱トルク振動成分信号d2^が所定値以上である場合に減算器51Bへ振動成分速度信号vdistを出力する。
上述したモータ制御装置1、1A、1Bは、位置検出器6を用いてモータ3の位置や速度を検出するようにしたが、モータ3の回転子の回転に伴って固定子側コイル巻線のインダクタンスが変化することを利用してモータ3の位置や速度を検出してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1、1A、1B モータ制御装置
2 直流電源
3 モータ
4 機械負荷
5 制御対象
6 位置検出器
10 駆動部
11 制御部
12 電力変換器
13 PWM信号生成器
20、22、51、51B 減算器
21 位置制御部
23 速度制御部
24、24B 振動検出部
25、25A 速度信号生成部
26 速度検出部
40、40B 外乱オブザーバ
41 フィルタ
42、42B モデル
52、52B 状態推定オブザーバ

Claims (7)

  1. モータの位置または速度に応じた検出信号を出力する状態量検出部と、
    トルク指令と前記検出信号とに基づいて前記モータの外乱振動成分を検出し、当該検出結果に応じた振動成分信号を出力する振動検出部と、
    前記検出信号から前記振動成分信号を減算した結果と前記トルク指令とに基づき、速度信号を生成する速度信号生成部と、
    速度指令と前記速度信号との偏差に基づいて、前記トルク指令を生成する速度制御部と、
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記速度信号生成部は、
    前記検出信号から前記振動成分信号を減算する減算器と、
    前記減算器の減算結果と前記トルク指令とに基づいて前記速度信号を算出する状態推定オブザーバと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記振動検出部は、
    前記トルク指令と前記検出信号とに基づいて前記モータの外乱トルクを推定し、当該推定結果に応じた外乱トルク推定信号を出力する外乱オブザーバを備え、
    前記外乱トルク推定信号から前記振動成分信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記振動検出部は、
    前記外乱トルク推定信号から前記外乱トルクの振動成分を抽出するフィルタを備え、
    所定のモデルを用いて前記外乱トルクの振動成分から前記振動成分信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記フィルタは、
    ハイパスフィルタ
    を備えることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記速度信号生成部は、
    前記外乱トルクの振動成分が所定値未満である場合に、前記検出信号から前記振動成分信号の減算を行わずに前記速度信号を生成し、前記外乱トルクの振動成分が所定値以上である場合に、前記検出信号から前記振動成分信号の減算を行って前記速度信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載のモータ制御装置。
  7. モータの位置または速度に応じた状態量を検出するステップと、
    トルク指令と前記状態量とに基づいて前記モータの外乱振動成分を検出し、当該検出結果に応じた振動成分信号を出力するステップと、
    前記状態量から前記振動成分信号を減算した結果と前記トルク指令とに基づき、速度信号を生成するステップと、
    速度指令と前記速度信号との偏差に基づいて、前記トルク指令を生成するステップと、
    前記トルク指令に基づいて、前記モータを制御するステップと、
    を含むことを特徴とするモータ制御方法。
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