JP5771384B2 - 車両シート用調整器 - Google Patents
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Description
従来のギアステージに対して、駆動ホイールおよび従動ホイールの回転軸が、それぞれの重心に対してオフセットして配置される。
1:1(あるいは、その整数倍)付近で変動するギア比は、ギア付き取付具の変動トルク要件を補償する。
トルク要件のこれらの変動は、揺動として表わされる偏心遊星歯車の偏心度の連続的な方向変化によって引き起こされる。
結果として、有効レバーアームも変えられ、調整されるべき構成要素の塊が最小上下動を行なう。
電動ドライブにおいてギアステージがなければ、速度の周期的な変化、したがってノイズの変動が生じ、これが搭乗者における品質の主観的印象を妨げる。
この目的は、請求項1の特徴を有する調整器により、本発明にしたがって達成される。
有利な実施例が従属請求項の主題を形成する。
駆動歯と従動歯との間には任意の歯対を想定することができるため、任意のギア比を設定することができる。
理論的には、歯の相違が周方向および軸方向の両方で生じ得る。
歯の相違が軸方向で生じる場合には、歯の接触領域が前述した相違を成し、一方、歯の他の領域は、荷重が高い場合にのみ有効な充填材料を有する。
不釣合いを回避するため、それぞれのギアホイールの重心(質量中心)は一般に回転軸上に配置される。
異なる寸法および/または軸方向位置の結果として非対称性が生じる場合には、関連するギアホイールの鏡面対称な重複によって前記非対称性を再び補償することができる。
直径は、主に、先端径を意味するが、歯底径および歯に固有の全ての他の直径、例えば縮閉線の基礎円の直径も意味する。
ギアホイールのうちの一方、例えば小さい方の駆動ホイールは、軸方向で異なる歯面を定めることが好ましい。
この場合、歯の寸法は、他のそれぞれの歯面の歯の寸法と異なる。
限界ケースでは、円錐台状形態が生じる。
大きい円錐開放角度が有利である。
それぞれの他のギアホイールの歯、例えば大きい方の従動ホイールの歯がそれに適合される。
したがって、異なる歯面が形成される。
次の歯面への変更は、周方向における分割面の数によって決まる。
極小さい軸方向寸法の限りない数の分割面の限界ケースでは、回転軸に対して斜めに配置される面内で環状配置が作り出される。
この場合、回動動作中に、ギア付き取付具の揺動によって背もたれの重心が昇降され、結果として、トルク要件が変えられる。
本発明に係る車両シート用調整器の使用は、シートクッションを移動させる高さ調整器または傾き調整器においても都合が良い。
これは、シートクッションの移動のために大きな力が必要だからである。
したがって、原則として、各車両シートには、作動時に車両シートの構成要素またはサブアセンブリ全体を最終的に移動させる本発明に係る車両シート用調整器が設けられてもよい。
車両シート(および、その調整器)以外に本発明に係る駆動歯および従動歯の形態を有するギアステージを設けることもできる。
例えばシート部3に対する背もたれ4の傾きを調整するために、または、車両床に対するシート部(背もたれ4と共に)の座面の高さを(例えば、車両シート両側の四節リンクまたは鋏型スタンドによって)調整するために、車両シート1の構成要素を移動させるべく、車両シート1は、以下に調整器5として示される調整装置を有する。
伝動装置によって、すなわち、ギアステージ8により駆動される共通シャフト9によって互いに接続される2つのギア付き取付具10(好ましくは車両シートのそれぞれの側に1つ)が設けられる。
ギア付き取付具10の取付部品は、互いに対して調整されるべき車両シート1の構造部品に接続され、したがって、力の束の中に配置されており、そのため、ギア付き取付具10は調整器5内で耐荷重ギアを成す。
ギア付き取付具10内の偏心器の回転により、その偏心度がその方向を連続的に変える。
これは、いずれの場合にも2つの取付部品のうちの一方に設けられる平歯車と内歯付きリングとの間に転がり動作を与える。
転がり動作は、重合揺動を伴う相対的な回転として表わされる。
偏心器の完全な回転は、取付部品の数度の角度の回転をもたらす。
揺動に起因して、ギア付き取付具10内でレバーアームおよび支点が変えられ、それにより、変動トルク要件が生じる。
ギアステージ8は、第1の回転軸A1を中心に回転可能な駆動ホイール81と、第2の回転軸A2を中心に回転可能な従動ホイール82とを有しており、これらのホイールは互いに噛み合う。
駆動ホイール81または従動ホイール82の重心(質量中心)は、関連する回転軸A1またはA2上にほぼ配置される。
2つの駆動ホイール81および従動ホイール82は、それ自体知られた態様で(調整器5と関連付けられる)ハウジング80内に回転可能に取り付けられ、回転軸A1、A2は互いにオフセットして平行に延びている。
ハウジング80は、ギアステージ8のためだけに設けられてもよく、または、ドライブ6およびギアステージ8の両方のために設けられてもよい。
駆動ホイール81および従動ホイール82の歯、すなわち本実施例では外歯として形成された歯は、特に揺動を補償するために形成され、それにより、駆動ホイール81および従動ホイール82の回転中にギア比(したがって、伝達トルク)が変動する。
補償されるべきトルク変動は明らかに従動ホイール82の回転毎に1回だけ生じるため、従動ホイール82の有効レバーアーム(したがって、ギア比)が回転毎にちょうど1回だけ最小値から最大値へ、および再びその逆へ変えられるべきである。
その間、ギア比によって更に急速にされている駆動ホイールは、全ての関連位置で従動ホイール82と噛み合う。
従動ホイール82の歯の想定し得る可変パラメータは、例えば、輪郭オフセット、噛み合い角度の変化、基準直径の変化、歯間隔の変化、モジュールの変化、および、全てのパラメータの組み合わせである。
異なる歯形状を用いて、異なる噛み合い角度が達成される。
2つの正反対を向く従動歯82aの詳細図が図2Bおよび図2Cに示されている。
図2Aの左側に示される図2Bに示される従動歯82aでは、内歯面端82iで噛み合い角度が13°であり、一方、外歯面端82oでは噛み合い角度が16°である。
図2Aの右側に示される図2Cに示される従動歯82aでは、内歯面端82iで噛み合い角度が17°であり、一方、外歯面端82oでは噛み合い角度が29°である。
ギア比の連続する略正弦曲線的な変化を1回転にわたって得るために、歯間隔の変化も連続的である。
変化は、図示の対角線Dによってもたらされる従動ホイール82の2つの半体を互いに比較すればはっきりと見える。
左下側の半体には19個の歯が配置され、右上側の半体には15個の歯が配置される。
駆動ホイール81の連続的に変化する形状が、従動ホイール82の歯の可変分布にもかかわらず、駆動ホイール81との連続した噛み合いを確保するために使用される。
その場合、一方の極端な形状が、多数の歯を有する完全な従動ホイール82と正確に一致し、他方の極端な形状が、少数の歯を有する完全な従動ホイール82と正確に一致しており、これが2つの輪郭によって図3に示されている。
したがって、一方の極端な形状から他方の極端な形状への変更が、軸方向で、すなわち、厚さにわたって行なわれ、それにより、円錐台状の駆動ホイール81が生じる。
図3に示される従動ホイール82の歯間隔の変化は、実際には、噛み合い状態を最適化するため、特に噛み合い角度、輪郭オフセット、基準直径などの更なるパラメータの変化と組み合わせることが好ましい。
したがって、僅かに異なるギア比を有する複数の異なる駆動ホイールおよび従動ホイールの歯が形成され、これらは空間的な関係を成して整然と配置される。
そのため、例えば、対応するギア比範囲ごとに1つのそれぞれの歯形状をいずれの場合にも全周(360°の回転)にわたって(第1の回転軸A1に対して)異なる高さに有する駆動ホイール81が使用されてもよく、また、この駆動ホイール81は、同じ面内に対応する対向歯を有するがこれらの対向歯が外周の一部のみにわたって形成される従動ホイール82と対を成してもよい。
駆動ホイール81の(軸方向)厚さにわたって、3つの軸方向にオフセットする歯面、すなわち、対応して形成されて軸方向に配置されるが周方向の一部の領域、このケースでは360°/3=120°の領域にわたってのみ歯付きセグメントとして設けられる一連の従動歯82aと噛み合う異なる駆動歯81aを有する歯面が、駆動ホイール81に設けられる。
結果として、駆動ホイール81の1回転中、最初に、その対応するギア比を有する駆動歯81aの第1の歯面が従動歯82aの対応する歯面と噛み合う。
従動ホイール82の120°の回転後、歯面が変わり、したがって、ギア比が変わり、240°の後、第3の歯面が採用される(図4Bに示されない)。
その結果、ギア比の可能な変化の範囲が著しく増大される。
120°セクタの境界に対応する移行部を伴う従動歯82aのそれぞれの僅かなおよび/または連続する変化により、従動ホイール82の1回転にわたってギア比の連続した(安定した)変化が達成される。
例えば、歯付きセグメントの数=2×(歯面の数−1)でもよい。
図4Cでは、そのような変更を見ることができる。
この場合、4つの歯付きセグメントが3つの歯面内に配置される。
つまり、配列120°−60°−120°−60°を成して配置される。
すなわち、一般に、例えば、中央の歯面の歯付きセグメントの長さは、2つの最も外側の歯面の歯付きセグメントの長さの半分である。
あるいは、全ての歯付きセグメントが同じ長さを有する。
すなわち、4つの歯付きセグメントはいずれの場合にも90°である。
図5は、極薄い歯面を有するギアステージの限界ケースを示している。
これは、例えば図4Cの分割を精密化することによりもたらされる。
その垂直軸Nが従動ホイール82の第2の回転軸A2と位置合わせされず該回転軸に対して斜めに配置される1つの面内でのリング82rに沿う従動歯82aの配置は、円錐台状の駆動ホイール81の(円錐)開放角に従い、それにより、軸方向の噛み合い面が増大される。
すなわち、円錐台状の駆動ホイール81との接触ラインを長くする目的で従動歯82aのリングの直径および/または従動歯の空間的に異なる歯直径を従動歯82aの全歯高を超えてかなり変えてもよい。
密集した歯間隔を有する領域は、例えば、駆動ホイール81の狭い上側部分と噛み合い、一方、更にまばらな歯間隔を有する領域は、例えば、駆動ホイール81の幅広い下側部分と噛み合う。
しかしながら、極端な状況、例えば調整器5が固定ストッパと逆の方向に移動する場合には、通常の動作の歯力を数倍超える歯力が生み出される。
これらの高荷重のために必要とされる強度は、高価であるが高強度材料の使用によって得られてもよく、あるいは、補強によって得られてもよい。
この目的のため、図5に示されるように軸方向に対して斜めに配置されるリング82rであって、それに沿って従動歯82aが配置されるリング82rは、充填材料82fによって軸方向で補強される(図6A)。
例えば、従動ホイール82の前面が互いに平行に配置されて第2の回転軸A2に対して垂直に延びるように多くの充填材料82fが補給されてもよい。
しかしながら、前面が異なって配置されて形成されてもよい。
軸方向寸法を示すために垂直線が描かれている。
すなわち、同じ軸方向座標を有する従動歯82aの点同士が結合されている。
補強のために補われる従動歯82aの充填材料82fは、駆動ホイール81および従動ホイール82の調整プロセス中に駆動歯81aと接触しない(すなわち、接触しないままの状態を保ち)ため、駆動歯81aから最小の間隔を有する。
調整プロセス中、1つの面内に配置されるリング82rによって規定される1つの接触ラインまたは接触領域(および、弾力性によって規定されるその側部の領域)だけが駆動歯81aと接触する。
リング82rの面内にある垂直軸Nは、図5の場合と同様に、従動ホイール82の第2の回転軸A2に対して斜めに配置される。
リング82rおよび垂直軸Nの位置を明らかにするため、図6Cは、リング82rに沿う図6Bの従動ホイールの断面を示している。
従動歯82aの包絡線は、円筒であってもよいが、円錐であることが好ましく、それにより、例えば図6Bでは、リング82rの下側領域の下側従動歯82aがリング82rの上側領域の従動歯よりも大きい径方向寸法を有する。
円錐の開口角度は小さいことが好ましい。
例えば、図6Dは、最大ギア比の領域における連続変化を示しており(図2Bに対応する)、また、図6Eは、最小ギア比の領域における連続変化を示している(図2Cに対応する)。
すなわち、駆動ホイール81は周期的対称性を有する。
しかしながら、駆動ホイール81がそれに対して非対称であることも考えられる。
この場合も全体の構造は対称であり、それにより、両方のホイール半体の軸方向力が互いに補償される。
駆動ホイール81および従動ホイール82がプラスチック射出成形によって形成される場合には、特に従動ホイール82に関して、工具における横方向スライドの巧妙な配置が与えられる。
あるいは、駆動ホイール81および従動ホイール82は、2つの部品を成して形成され、クリップ接続または他の接続方法によってそれぞれの完全なホイールに結合される。
すなわち、モータ速度は、雑音を引き起こすような著しい変動を来たさない。
3 シート部
4 背もたれ
5 調整器
6 ドライブ
8 ギアステージ
9 シャフト
10 ギア付き取付具
80 ハウジング
81 駆動ホイール
81a 駆動歯
82 従動ホイール
82a 従動歯
82i 内歯面端
82f 充填材料
82o 外歯面端
82r リング
A1 第1の回転軸
A2 第2の回転軸
D 対角線
N 垂直軸
Claims (9)
- (a)ドライブ(6)と、(b)該ドライブ(6)によって駆動されるギアステージ(8)であって、第1の回転軸(A1)を中心に回転可能で駆動歯(81a)を備える駆動ホイール(81)と、第2の回転軸(A2)を中心に回転可能で従動歯(82a)を備えるとともに、変動するギア比を伴って前記駆動ホイール(81)と噛み合う従動ホイール(82)とを備えているギアステージ(8)と、(c)取付部品が重合揺動を伴う相対的な回転を行なう、ギアステージ(8)によって駆動される少なくとも1つの耐荷重ギア、特にギア付き取付具(10)とを備えている車両シート用調整器(5)であって、
(d)少なくとも2つの駆動歯(81a)および/または少なくとも2つの従動歯(82a)が、前記関連する回転軸(A1、A2)の周方向では隣接する歯とは異なる寸法および/または異なる間隔を有し、および/または、前記関連する回転軸(A1、A2)の軸方向では異なる寸法および/または異なる軸方向位置を有し、
前記駆動歯(81a)および/または従動歯(82a)が、前記関連する回転軸(A1、A2)に対して傾いた垂直軸(N)を有する1つの面内でリング(82r)に沿って配置され、
前記駆動歯(81a)および/または従動歯(82a)の前記リング(82r)が、調整プロセス中に接触しないままの状態を保つ充填材料(82f)により軸方向に沿って補われていることを特徴とする車両シート用調整器(5)。 - 前記少なくとも2つの駆動歯(81a)および/または前記少なくとも2つの従動歯(82a)が軸方向で異なる歯面内に配置され、それらの寸法および/または間隔が歯面間で異なっていることを特徴とする請求項1に記載の車両シート用調整器(5)。
- 前記駆動ホイール(81)および/または前記従動ホイール(82)が、円錐台状の形態を成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両シート用調整器(5)。
- 前記駆動ホイール(81)および/または前記従動ホイール(82)が、周期的な対称性を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の車両シート用調整器(5)。
- 前記関連する回転軸(A1、A2)が、互いにオフセットして平行に延びていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の車両シート用調整器(5)。
- 前記駆動ホイール(81)および/または前記従動ホイール(82)が、前記関連する回転軸(A1、A2)に垂直に延びる面に対して鏡面対称に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の車両シート用調整器(5)。
- 前記駆動ホイール(81)および/または前記従動ホイール(82)が、複数の部品、特に2つの部品を成して形成されて、それぞれの完全なホイールに結合されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の車両シート用調整器(5)。
- 前記ギアステージ(8)における前記変動するギア比が、非整数値だけ変動することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の車両シート用調整器(5)。
- 請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の車両シート用調整器(5)を有していることを特徴とする車両シート(1)。
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