JP5771421B2 - 床構造 - Google Patents
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Description
尚、本明細書においては、掃出し性と拭取り性をまとめて清掃性という場合があり、更に、排水性と掃出し性と拭取り性をまとめて排水・清掃性という場合がある。
帯状領域の長さ方向の軸線が互いに平行となるように多数の帯状領域を互いに隣接させて床材表面に配設した床材を床面に敷設した床構造であって、
前記床材は、その帯状領域が任意の一方向に配向する凸条群によって形成されており、全ての帯状領域において、帯状領域の長さ方向の軸線とその帯状領域における凸条の中心軸線とが非平行であり、その交差角度α(0°を含まない)が、隣接する帯状領域間で異なっており、前記交差角度αが0°<α≦15°である帯状領域と165°≦α<180°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の0〜30%を占めており、前記交差角度αが15°<α≦60°である帯状領域と120°≦α<165°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の30〜70%を占めており、前記交差角度αが60°<α<120°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の10〜40%を占めている長尺の床シートであり、
前記床面は、その長さ方向の一辺に沿って排水溝が形成され、この排水溝に向かって床面が徐々に低くなるように水勾配が設けられた、太陽光または照明光が照射される床面であり、
前記床材の帯状領域の長さ方向の軸線が前記床面の長さ方向の軸線と平行になるように、且つ、前記床面の水勾配と直交するように、前記床材を前記床面に敷設したことを特徴とするものである。
また、帯状領域の長さ方向の軸線の典型的なものは、図2(a)に示す軸線Lのように帯状領域1の長さ方向の中心軸線であるが、このような中心軸線に限定されるものではなく、図2の(b)(c)(d)に示す軸線Lのように帯状領域1の長さ方向と平行する軸線であれば、帯状領域1の中心を外れたものも含まれる。
また、図5に示すように、帯状領域の長さ方向の軸線Lとその帯状領域における凸条2の中心軸線Lcとの交差角度αとは、軸線Lに対する中心軸線Lcの右回り方向の交差角度を意味し、この交差角度αには0°、即ち軸線Lと中心軸線Lcが平行である場合は含まれない。
即ち、屋外の開放廊下やバルコニーなどの床面では、通常、床面の長さ方向の一辺に沿って排水溝が形成されており、その排水溝に向かって床面が徐々に低くなるように水勾配が設けられている。そして、歩行者は床面の長さ方向に歩行することが多い。このような開放廊下やバルコニーなどの床面に、上記の床材を各帯状領域の長さ方向の軸線と床面の長さ方向の軸線が平行となるように敷設すると、各帯状領域の凸条の中心軸線が床面の長さ方向の軸線と非平行になり、凸条が床面の幅方向(つまり水勾配の方向)に対して直交する方向に配向しないため、凸条による排水の阻害が一層軽減されて床材の排水性が向上する。そして、水勾配の方向(床面の幅方向)に掃き掃除や拭き掃除をすれば、塵埃や土埃の掃出し性や拭取り性も向上する。また、歩行方向と凸条の軸線方向が一致する帯状領域がなくなるので、床材のグリップ力が増して防滑性が向上する。
これに対し、交差角度αが15°<α≦60°である帯状領域と、120°≦α<165°である帯状領域は、凸条が床面の長さ方向の軸線に対し斜め45°に近い状態で配向することになるため、上記の帯状領域よりも防滑性、排水性、清掃性(掃出し性及び拭取り性)が良好である。そして、交差角度αが60°<α<120°である帯状領域は、凸条が床面の幅方向(水勾配の方向)と平行に近い状態で配向することになるため、床面の幅方向に歩行したときの防滑性はあまり良くないが、床面の長さ方向における歩行時の防滑性は良く、排水・清掃性(排水性、掃出し性、拭取り性)も極めて良好となる。
従って、本発明の床構造において、交差角度αが0°<α≦15°である帯状領域と165°≦α<180°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の0〜30%を占め、交差角度αが15°<α≦60°である帯状領域と120°≦α<165°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の30〜70%を占め、交差角度αが60°<α<120°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の10〜40%を占める長尺の床シートである床材は、後述する実施例で実証されるように、防滑性及び排水・清掃性が総合的に良好であり、優れた意匠も兼ね備えた商品価値の高いものとなる。
これに対し、交差角度αが15°<α≦60°である帯状領域1と、120°≦α<165°である帯状領域1は、凸条2が開放廊下などの床面の長さ方向の軸線に対し斜め45°に近い状態で配向することになるため、上記の交差角度αが0°<α≦15°と165°≦α<180°である帯状領域よりも防滑性、排水性、清掃性(掃出し性及び拭取り性)が良好な領域であり、更に、交差角度αが60°<α<120°である帯状領域1は、凸条2が開放廊下などの床面の幅方向(水勾配の方向)と平行に近い状態で配向することになるため、床面の幅方向に歩行したときの防滑性はあまり良くないが、排水・清掃性(排水性、掃出し性、拭取り性)は更に良好な領域である。
そして、上記面積比率の範囲内であることに加えて、S(0〜15)<S(15〜60)≧S(60〜90)の関係が成立するように、交差角度αが種々異なる帯状領域1を床材表面に配設することが望ましく、更に、交差角度αが90°である帯状領域1の合計面積S(90)が床材表面の面積の5〜10%を占めることが望ましい。
また、交差角度αが0°<α≦15°の帯状領域や交差角度αが165°≦α<180°の帯状領域では、水勾配方向への排水性、掃出し性、拭取り性などを考慮して、凸条2の相互間隔を、交差角度αが15°<α<165°の範囲にある帯状領域の凸条2の相互間隔よりも広くすることが望ましい。
S(0〜15)、S(15〜60)、S(60〜90)がそれぞれ床材表面の面積の20%、50%、30%を占める実施例1の床材、0%、60%、40%を占める実施例2の床材、20%、65%、15%を占める実施例3の床材、30%、60%、10%を占める実施例4の床材を準備した。
これらの床材はいずれも長さ90cm、幅45cmの床材であり、各帯状領域の長さ方向の軸線が床材の長さ方向の軸線と平行し、凸条の高さ寸法Hが0.7mm、凸条の幅寸法Wが1.5mm、凸条の相互間隔が1.5mmの床材である。
また、比較用の床材として、長さ90cm、幅45cmの床材であって、表面全体に、高さ寸法が0.7mm、幅寸法が1.5mmの多数の凸条を、1.5mmの相互間隔をあけて、床材の長さ方向に形成した床材を準備した。そして、この床材を縦向きに使用したものを比較例1の床材とし、横向きに使用したものを比較例2の床材とした。
実施例1〜4の床材と比較用の床材について、防滑性と掃出し性を評価した。
防滑性は、JIS A 1454の試験方法に基づいて、床材の長さ方向と幅方向について評価した。
また、掃出し性は、掃出し方向を床材の幅方向として、次の方法で評価した。即ち、15°に傾斜した台上に、床材を横向きにして床材が幅方向に15°傾斜するように固定し、その表面に真砂土(粒径120μm未満)を100g/m2散布して、箒(毛足長さ40mm)で床材が傾斜する方向に5回掃き、床材から掃出された量を測定して、掃出し除去率を以下の式から算出して評価した。
掃出し除去率=(除去された真砂土の量/散布した真砂土の量)×100
その結果を下記の表2に示す。
これらから、S(0〜15)は床材の幅方向の防滑性向上には有効であるが、長さ方向の防滑性向上や掃出し性向上には殆ど役立たないものであり、その面積比率を0〜30%の範囲とするのが妥当であると判断できる。また、S(60〜90)は、床材の長さ方向の防滑性向上と掃出し性向上には有効であるが、幅方向の防滑性向上には殆ど役立たないものであり、その面積比率を10〜40%の範囲とするのが妥当であると判断できる。また、S(15〜60)は、床材の長さ方向及び幅方向の防滑性向上と掃出し性向上に有効であり、その面積比率をS(0〜15)やS(60〜90)よりも大きくすることによって、防滑性能と掃出し性能が総合的にバランスのとれた床材が得られると判断できる。
また、比較例1の床材のように、表面全体に凸条が床材の長さ方向に形成されているものや、比較例2の床材のように、比較例1の床材を横向きに使用したものは、床材の長さ方向又は幅方向のいずれか一方向に優れた防滑性を発揮するものの、他の方向には防滑性を発揮することができず、また、掃出し性もいずれか一方向に発揮できるのみで、他の方向には発揮できないものであり、不適当な床材であると判断できる。
比較例1及び2の床材の観察では、特に照射光の反射による明暗の差異は認められなかった。
一方、実施例1〜4の床材の観察では、何れの床材においても、各帯状領域に明暗が生じ、優れた美観を奏することが確認できた。さらに、観察者が歩行することで、視認される各帯状領域の明暗とその調子が微妙に変化しながら移動し、極めて斬新な意匠感が得られることが確認できた。
2 凸条
3 床面
3a 排水溝
4 接着剤
F 床材
L 帯状領域の長さ方向の軸線
Lc 凸条の中心軸線
α 交差角度
Claims (1)
- 帯状領域の長さ方向の軸線が互いに平行となるように多数の帯状領域を互いに隣接させて床材表面に配設した床材を床面に敷設した床構造であって、
前記床材は、その帯状領域が任意の一方向に配向する凸条群によって形成されており、全ての帯状領域において、帯状領域の長さ方向の軸線とその帯状領域における凸条の中心軸線とが非平行であり、その交差角度α(0°を含まない)が、隣接する帯状領域間で異なっており、前記交差角度αが0°<α≦15°である帯状領域と165°≦α<180°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の0〜30%を占めており、前記交差角度αが15°<α≦60°である帯状領域と120°≦α<165°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の30〜70%を占めており、前記交差角度αが60°<α<120°である帯状領域の合計面積が床材表面の面積の10〜40%を占めている長尺の床シートであり、
前記床面は、その長さ方向の一辺に沿って排水溝が形成され、この排水溝に向かって床面が徐々に低くなるように水勾配が設けられた、太陽光または照明光が照射される床面であり、
前記床材の帯状領域の長さ方向の軸線が前記床面の長さ方向の軸線と平行になるように、且つ、前記床面の水勾配と直交するように、前記床材を前記床面に敷設したことを特徴とする床構造。
Priority Applications (1)
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| JP2011055683A JP5771421B2 (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | 床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011055683A JP5771421B2 (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | 床構造 |
Publications (2)
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| JP2012188905A JP2012188905A (ja) | 2012-10-04 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2011055683A Active JP5771421B2 (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | 床構造 |
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| JPH0163477U (ja) * | 1987-10-16 | 1989-04-24 | ||
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