JP5773843B2 - 空気二次電池用外装材、空気二次電池用外装材の製造方法及び空気二次電池 - Google Patents
空気二次電池用外装材、空気二次電池用外装材の製造方法及び空気二次電池 Download PDFInfo
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前記開口部を覆うように前記開口部周辺部の前記内層側に接合される多孔質セラミックス層と、を具備してなり、
前記多孔質セラミックス層の外縁部または前記開口部周辺部のいずれか一方または両方の接合面に、反応性官能基を有するシランカップリング剤が塗布されていることを特徴とする空気二次電池用外装材。
[2] 前記シランカップリング剤の前記反応性官能基は、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、メタクリル基、アクリル基、アミノ基、ウレイド基、メルカプト基、スルフィド基、イソシアネート基からなる群から選択されるいずれか1種を末端に有する[1]に記載の空気二次電池用外装材。
[3] 前記内層が、酸変性ポリオレフィン樹脂フィルムからなる[1]または[2]に記載の空気二次電池用外装材。
[4] 前記多孔質セラミックス層が、多孔質アルミナ、多孔質チタニア、多孔質ジルコニア、多孔質シリカ、多孔質ゼオライト、多孔質陽酸化アルミナ、セラミックス粒子もしくはカーボン粒子とポリマー粒子とを混練した多孔質混練フィルムからなる群から選ばれるいずれか1種である[1]乃至[3]の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材。
[5] 前記外装シートと前記多孔質セラミックス層とが、圧着または接着されている[1]乃至[4]の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材。
[6] 前記多孔質セラミックス層に、更に、疎水性官能基を有するシランカップリング剤が塗布されている[1]乃至[5]の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材。
[7] [1]乃至[6]の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材を備えたことを特徴とする空気二次電池。
[8] 耐熱性樹脂フィルムを含む外層と金属箔層と熱可塑性樹脂フィルムを含む内層とが積層されてなるとともに、前記外層と前記金属箔層と前記内層とを貫通する酸素取り込み用の開口部が設けられている外装シートの開口部周辺部、または、前記多孔質セラミックス層の外縁部のいずれか一方または両方の接合面に、反応性官能基を有するシランカップリング剤を塗布する工程と、
前記外装シートの開口部周辺部に、前記多孔質セラミックス層を接合する工程と、
を具備してなることを特徴とする空気二次電池用外装材の製造方法。
[9] 前記シランカップリング剤の前記反応性官能基は、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、メタクリル基、アクリル基、アミノ基、ウレイド基、メルカプト基、スルフィド基、イソシアネート基からなる群から選択されるいずれか1種を末端に有する[8]に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
[10] 前記内層が、酸変性ポリオレフィン樹脂フィルムからなる[8]または[9]に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
[11] 前記多孔質セラミックス層が、多孔質アルミナ、多孔質チタニア、多孔質ジルコニア、多孔質シリカ、多孔質ゼオライト、多孔質陽酸化アルミナ、セラミックス粒子もしくはカーボン粒子とポリマー粒子とを混練した多孔質混練フィルムからなる群から選ばれるいずれか1種である[8]乃至[10]の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
[12] 前記外装シートと前記多孔質セラミックス層とを、圧着または接着する[8]乃至[11]の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
[13] 前記多孔質セラミックス層に、疎水性官能基を有するシランカップリング剤を塗布してから、前記の反応性官能基を有するシランカップリング剤を塗布する[8]乃至[12]の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
[空気二次電池用外装材]
本実施形態の好ましい態様である空気二次電池用外装材1(以下、外装材という)は、図1及び図2に示すように、酸素取り込み用の開口部12が設けられている外装シート2と、開口部12を覆うように開口部周辺部12aに接合された多孔質セラミックス層3とから構成されている。外装シート2は、図3に示すように、外層21と金属箔層22と内層23とが少なくとも積層されて構成された積層体である。また、図3に示す例では、金属箔層22と内層23との間にラミネート用の接着層24が備えられている。酸素取込用の開口部12は、これら外層21、金属箔層22、接着層24及び内層23を貫通するように設けられている。多孔質セラミックス層3は、外装シート2の内層側に接合されている。
以下、外装材1の構成部材について詳細に説明する。
外装シート2は、上述したように、外層21と、金属箔層22と、内層23とが積層されて構成されている。内層23と金属箔層22との間には接着層24が介在されている。また、外層21と金属箔層22との間にも図示しない接着層が介在されている。
外層21は、少なくとも1または2以上の耐熱性樹脂フィルムを含んで構成されている。2以上の耐熱性樹脂フィルムから構成される場合の外層21は、耐熱性樹脂フィルム同士が接着層を介して積層されていることが好ましい。
金属箔層22は、外装材1のバリア性確保の役割を果たすもので、アルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔等が使用されるが、成形性、軽量であることを考慮し、アルミニウム箔を使用することが好ましい。アルミニウム箔の材質としては、純アルミニウム系またはアルミニウム−鉄系合金のO材(軟質材)が好ましく用いられる。
次に、内層23は、熱可塑性樹脂フィルムを含んで構成されている。内層23に使用される熱可塑性樹脂フィルムとしては、ヒートシール性を有し、腐食性が高い空気二次電池用の電解質等に対する耐薬品性を向上させる役割を果たし、かつ、金属箔層22と空気二次電池の空気極または負極との絶縁性を確保できるものがよく、例えば、ポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレン等の未延伸ポリオレフィンフィルムや、エチレン−アクリレート共重合体またはアイオノマー樹脂などの未延伸フィルムが好ましく用いられる。
特に、内層23として酸変性ポリオレフィンフィルムが好ましく、より好ましくはカルボン酸変性ポリオレフィンフィルムがよく、例えば、無水マレイン酸変性ポリエチレンまたは無水マレイン酸変性ポリプロピレン等がよい。内層23に酸変性ポリオレフィンフィルムを用いるとともに、シランカップリング剤を内層23または多孔質セラミックス層3に塗布することで、多孔質セラミックス層3の接合強度がより高められる。
ラミネート用の接着層24は、内層23と金属箔層22とを接着するために、内層23と金属箔層22との間に配置される。また、外層21と金属箔層22との間にも、接着層が配置される。
接着層は、ドライラミネート用の接着層が好ましく、例えば、ウレタン系、酸変性ポリオレフィン、スチレンエラストマー、アクリル系、シリコーン系、エーテル系、エチレン−酢酸ビニル系から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
外層側の接着層と内層側の接着層24として、相互に異なる材質からなる接着層を用いることで、各材質間の接着強度および耐電解液性能を付与できる。
多孔質セラミックス層3は、外気と空気二次電池の空気極との間で、酸素を通過させるものである。多孔質セラミックス層3の厚みは、100〜200μmの範囲が好ましい。また、多孔質セラミックス層3の材質は、例えば、多孔質アルミナ、多孔質チタニア、多孔質ジルコニア、多孔質シリカ、多孔質ゼオライト、多孔質陽酸化アルミナ、セラミックス粒子もしくはカーボン粒子とポリマー粒子とを混練した多孔質混練フィルムからなる群から選ばれるいずれか1種を例示できる。特にこれらの中でも多孔質アルミナが好ましい。
また、多孔質でなくとも、イオン交換によって酸素の透過が起こる電子混合導電性セラミックス(ペロブスカイト型酸化物など)を用いてもよい。また、多孔質混練フィルムを構成するセラミックス粒子としては、多孔質アルミナ、多孔質チタニア、多孔質ジルコニア、多孔質シリカ、多孔質ゼオライト、多孔質陽酸化アルミナを例示できる。更に、ポリマー粒子としては、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂などを例示できる。
反応性官能基を有するシランカップリング剤(以下、シランカップリング剤という)は、多孔質セラミックス層3の外縁部3aまたは外装シート2の開口部周辺部12aの接合面を改質して、多孔質セラミックス層3と外装シート2との接合強度を向上させる。多孔質セラミックス層3の接合面は極性を有する一方、外装シート2の内層は疎水性を有しており、表面の性質が大きく異なっているため、接合強度を向上させるためにシランカップリング剤の塗布は極めて有効である。シランカップリング剤の反応性官能基は、末端に極性基を有しており、この極性基が多孔質セラミックス層3に結合することによって、多孔質セラミックス層3と外装シート2との接合強度が向上するものと考えられる。なお、多孔質セラミックス層3と外装シート2とを接着により接合する場合は、シランカップリング剤を、多孔質セラミックス層3または外装シート2のいずれかに塗布してもよい。
また、接合強度を向上させるためには、シランカップリング剤の塗布量を、0.1mg/m2以上10000mg/m2以下の範囲とすることが好ましく、0.1mg/m2以上100mg/m2以下の範囲とすることがより好ましく、0.5mg/m2以上1mg/m2以下の範囲とすることが特に好ましい。
また、本実施形態の好ましい態様である外装材1においては、多孔質セラミックス層3の外縁部3aまたは外装シート2の開口部周辺部12aの接合面に、疎水性官能基を有するシラン処理剤(以下、疎水性シラン処理剤という)を塗布しても良い。疎水性シラン処理剤を塗布することによって、接合面の表面に疎水性基が導入され、これにより、接合面への水分の侵入が防止され、接合部を経由しての空気二次電池内への水分の侵入が抑制されるとともに、接合強度を高めることができる。また、疎水性シラン処理剤を多孔質セラミックス層3の全体に塗布してもよい。これにより、空気二次電池内への水分の侵入が抑制される。
また、疎水性シラン処理剤の塗布量は、0.1mg/m2以上10000mg/m2以下の範囲とすることが好ましく、0.1mg/m2以上100mg/m2以下の範囲とすることがより好ましく、0.5mg/m2以上1mg/m2以下の範囲とすることが特に好ましい。
多孔質セラミックス層3と外装シート2を接着により接合する場合の接着剤としては、たとえば、レタン系、酸変性ポリオレフィン、スチレンエラストマー、アクリル系、シリコーン系、エーテル系、エチレン−酢酸ビニル系などを例示できる。
次に、外装材1の製造方法について説明する。
本実施形態の好ましい態様である外装材1の製造方法は、外装シート2の開口部周辺部12a、または、多孔質セラミックス層3の外縁部3aのいずれか一方または両方の接合面に、シランカップリング剤を塗布する工程と、外装シート2の開口部周辺部12aに多孔質セラミックス層3を接合する工程と、から構成される。
また、シランカップリング剤を塗布する前後に、多孔質セラミックス層3に、疎水性シラン処理剤を塗布してもよい。
図5に示す例では、負極リード46の両面に、集電体45、45、金属リチウム箔からなる負極43,43、空気極42,42が順次重ね合わされ、外装材1、1が負極リード46及び空気極リード42aを挟むように相互に重ね合わされてヒートシールされている。
また、多孔質セラミックス層3に更に、疎水性シラン処理剤が塗布されることで、多孔質セラミックス層3における水分の透過を防止できる。また、疎水性シラン処理剤によって疎水化された多孔質セラミックス層3の外縁部3aへの水分の付着を防止して、内層23と多孔質セラミックス層3との接合強度をより向上させることができる。
また、多孔質セラミックス層3に更に、疎水性シラン処理剤を塗布することで、多孔質セラミックス層3における水分の透過を防止するとともに、内層23と多孔質セラミックス層3との接合強度をより向上できる。
多孔質セラミックス層として、市販の多孔質アルミナ基板(サイズ:5cm×3cm×1mm。空隙率:0.35。平均細孔径:100nm)を準備した。
シランカップリング剤として、アルドリッチ社の3‐アミノプロピルトリエトキシシラン(以下APS)を用いた以外は、実施例1と同様にして外装材を作製した。
前述の多孔質アルミナ基板に対して、シランカップリング剤及び疎水性シラン処理剤による表面処理を行なわなかったこと以外は実施例1と同様にして、外装材を作製した。
前述のクロロシランによる疎水化を行わなかったこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の外装材を作製した。
電解液の染色には1wt%のローダミンBエタノール溶液を使用し、これを電解液に対して1vol%添加することで行った。電解液には、エチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶媒に1モル/LのLiPF6を溶解させた電解液を用いた。結果を表2に示すが、シランカップリング剤ありのものは、30日経過後も電解液の漏れは確認されなかった。これに対して比較例1は1日で液漏れが発生した。また実施例3は水分の浸入が原因となるガスの発生が起こり、内圧が増加して容器が若干膨張する現象が見られた。
Claims (13)
- 耐熱性樹脂フィルムを含む外層と金属箔層と熱可塑性樹脂フィルムを含む内層とが積層されてなるとともに、前記外層と前記金属箔層と前記内層とを貫通する酸素取り込み用の開口部が設けられている外装シートと、
前記開口部を覆うように前記開口部周辺部の前記内層側に接合される多孔質セラミックス層と、を具備してなり、
前記多孔質セラミックス層の外縁部または前記開口部周辺部のいずれか一方または両方の接合面に、反応性官能基を有するシランカップリング剤が塗布されていることを特徴とする空気二次電池用外装材。 - 前記シランカップリング剤の前記反応性官能基は、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、メタクリル基、アクリル基、アミノ基、ウレイド基、メルカプト基、スルフィド基、イソシアネート基からなる群から選択されるいずれか1種を末端に有する請求項1に記載の空気二次電池用外装材。
- 前記内層が、酸変性ポリオレフィン樹脂フィルムからなる請求項1または請求項2に記載の空気二次電池用外装材。
- 前記多孔質セラミックス層が、多孔質アルミナ、多孔質チタニア、多孔質ジルコニア、多孔質シリカ、多孔質ゼオライト、多孔質陽酸化アルミナ、セラミックス粒子もしくはカーボン粒子とポリマー粒子とを混練した多孔質混練フィルムからなる群から選ばれるいずれか1種である請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材。
- 前記外装シートと前記多孔質セラミックス層とが、圧着または接着されている請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材。
- 前記多孔質セラミックス層に、更に、疎水性官能基を有するシラン処理剤が塗布されている請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材。
- 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材を備えたことを特徴とする空気二次電池。
- 耐熱性樹脂フィルムを含む外層と金属箔層と熱可塑性樹脂フィルムを含む内層とが積層されてなるとともに、前記外層と前記金属箔層と前記内層とを貫通する酸素取り込み用の開口部が設けられている外装シートの開口部周辺部、または、多孔質セラミックス層の外縁部のいずれか一方または両方の接合面に、反応性官能基を有するシランカップリング剤を塗布する工程と、
前記外装シートの開口部周辺部に、前記多孔質セラミックス層を接合する工程と、
を具備してなることを特徴とする空気二次電池用外装材の製造方法。 - 前記シランカップリング剤の前記反応性官能基は、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、メタクリル基、アクリル基、アミノ基、ウレイド基、メルカプト基、スルフィド基、イソシアネート基からなる群から選択されるいずれか1種を末端に有する請求項8に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
- 前記内層が、酸変性ポリオレフィン樹脂フィルムからなる請求項8または請求項9に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
- 前記多孔質セラミックス層が、多孔質アルミナ、多孔質チタニア、多孔質ジルコニア、多孔質シリカ、多孔質ゼオライト、多孔質陽酸化アルミナ、セラミックス粒子もしくはカーボン粒子とポリマー粒子とを混練した多孔質混練フィルムからなる群から選ばれるいずれか1種である請求項8乃至請求項10の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
- 前記外装シートと前記多孔質セラミックス層とを、圧着または接着する請求項8乃至請求項11の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
- 前記多孔質セラミックス層に、疎水性官能基を有するシラン処理剤を塗布してから、前記の反応性官能基を有するシランカップリング剤を塗布する請求項8乃至請求項12の何れか一項に記載の空気二次電池用外装材の製造方法。
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