JP5774871B2 - 棒状ワークの焼入装置 - Google Patents
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Description
これら装置では、加熱部と冷却部とをユニット化して、両者間にユニット壁を配置したり、遮蔽板を配置して、それぞれの処理の独立性を持たせている。ユニット壁や遮蔽板は、棒状ワークの外形に合う大きさで通過孔が形成されており、該通過孔を通して棒状ワークの移動が可能になっている。通過孔は棒状ワークの外形に略沿う大きさで形成することで、棒状ワークとの間の隙間を小さくして抵抗なく棒状ワークを通過させることができる。
これに対し、ユニット壁や遮蔽板に設けた通過孔を小さくして棒状ワークとの隙間を極力小さくすることで冷却液の加熱部側への侵入を小さくすることができる。しかし、ユニット壁や遮蔽板は剛性を有するもので構成されており、棒状ワークと接触すると移動抵抗が大幅に増加するので、通過孔と棒状ワークとの隙間を小さくするのには限度があり、冷却液の侵入を効果的に防止するには至っていない。
前記棒状ワークを軸方向に移動させるワーク駆動部と、前記棒状ワークを誘導加熱する加熱部と、前記加熱部で加熱された棒状ワークを冷却する冷却部とを有し、
前記加熱部と前記冷却部とが前記棒状ワークの移動方向に沿って配置されているとともに、前記加熱部と前記冷却部との間に前記加熱部および前記冷却部を隔てる仕切板が配置されており、
前記仕切板は、前記冷却部で使用される冷却剤が前記加熱部側へ侵入するのを小さくするべく、前記棒状ワークの外形形状より大きくて、軸方向に移動する前記棒状ワークが間隙を有しつつ、移動抵抗が生じることなく通過する仕切通過孔が形成され、
前記仕切板の前記加熱部側の板面に遮蔽板が設けられ、該遮蔽板は、軸方向に移動する前記棒状ワークが外周を密接させつつ通過する遮蔽通過孔が形成されており、前記仕切板と前記遮蔽板とは、共同して、前記冷却部で使用された冷却剤が前記加熱部側に浸入するのを防止するものであることを特徴とする。
第2の本発明の棒状ワークの焼入装置は、前記第1の本発明において、前記加熱部には、前記軸方向に移動する前記棒状ワークが内部を通過する保護筒体を有し、
該保護筒体は、前記棒状ワークの導入側端部に該棒状ワークの外周形状に合わせた通過孔を有する保護キャップが設けられ、前記棒状ワークの移動先側端部に前記遮蔽板が隙間なく配置されていることを特徴とする。
第3の本発明の棒状ワークの焼入装置は、前記第1または第2の本発明において、前記遮蔽板は、可撓性を有することを特徴とする。
第4の本発明の棒状ワークの焼入装置は、前記第1〜第3の本発明のいずれかにおいて、前記遮蔽板が耐熱性材料を積層したゴム引きの複層からなることを特徴とする。
第5の本発明の棒状ワークの焼入装置は、前記第1〜第4の本発明のいずれかにおいて、前記冷却部が、冷却液を用いるものであることを特徴とする。
第6の本発明の棒状ワークの焼入装置は、前記第1〜第5の本発明のいずれかにおいて、前記棒状ワークがボールネジであることを特徴とする。
本発明では、仕切板に形成された仕切通過孔は、棒状ワークの外形形状よりも大きく形成されており、棒状ワークは、仕切通過孔と間隙を有して通過するため、仕切板によって移動抵抗が生じることはない。したがって、仕切板には剛性を与えて安定した遮蔽を可能にする。仕切板が剛性を有さずに、仕切位置が不安定になると、冷却剤が加熱部側に侵入しやすくなる。
上記棒状ワークを移動させるワーク駆動部は、棒状ワークを軸方向に移動できるものであればよく、移動自体は連続的でも間欠的でも良く、また、後進を含むものであってもよい。また、ボールネジなどを処理する際には、棒状ワークを回転させつつ前進させるものであってもよい。
図1は、本発明の棒状ワークの焼入装置1の一実施形態を示す正面図である。
焼入装置1は、棒状ワークであるボールネジ100を軸方向に移動させるワーク駆動部2と、前記ボールネジ100を誘導加熱する加熱部3と、冷却液を用いて加熱された前記ボールネジ100を冷却する冷却部4とを備えており、加熱部3と冷却部4とは前記ボールネジ100の移動方向に沿って配置されている。
加熱部3は、移動する前記ボールネジ100の外周側から誘導加熱する鞍型の加熱コイル30を有し、加熱コイル30の内周側に、ボールネジ100が内部を通過する保護筒体31が配置されている。保護筒体31は、加熱コイル30よりも両側に多少長い軸長を有しており、ボールネジ100が導入される側の端部側は、保持板33の取り付け穴34に内挿され、その端部開口に保護キャップ32が取り付けられている。保護筒体31及び保護キャップ32は耐熱性が良好な石英で構成されている。保護キャップ32は、ボールネジ100が通過可能な通過孔32aを有しており、通過孔32aは、ボールネジ100の外形と略同じ孔径を有している。
スペーサ11は、前記保護筒体31の端部から仕切板5をスペーサ11の厚み分離隔させるものである。装置フレーム10には、コイル取り付けフレーム12が取り付けられており、該コイル取り付けフレーム12に前記加熱コイル30が取り付けられている。
仕切板5は、ボールネジ100の外形形状よりも大径の仕切通過孔50を有しており、仕切板5は、仕切通過孔50が移動するボールネジ100と同軸上に位置するように配置されている。
遮蔽板6は、加熱部3側の面に、前記保護筒体31の外周側に位置するように取付板61(図2では4つ)が配置されており、遮蔽板6は該取付板61を介してボルト62により仕切板5に固定されている。これにより保護筒体31の外周側では、遮蔽板6は仕切板5に押さえ付けられた状態で確実な取り付けがなされている。遮蔽板6は、前記仕切通過孔50と同軸に遮蔽通過孔60が形成されている。遮蔽通過孔60は、ボールネジ100の外形形状と略同じ孔径を有しており、該孔径はボールネジ100の最大外径よりも僅かに小さくなっている。
遮蔽板6の加熱部3側の面には、前記保護筒体31のボールネジ100の進行方向側端部が隙間なく当接している。
ボールネジ100が棒状ワークの焼入装置1の長手方向に沿って配置され、ワーク駆動部2によってボールネジ100のネジ方向に沿ってボールネジ100を回転させながらボールネジ100の軸方向に移動させる。
加熱部3では、加熱コイル30に通電されており、加熱部3に至ったボールネジ100の部位は、保護キャップ32の通過孔32aを通って保護筒体31内を移動し加熱コイル30によって発生する電磁波によって誘導加熱され、所定の温度に至る。この際に、ボールネジ100は前進によって、通過孔32aから保護筒体31の他端部側で遮蔽板6の遮蔽通過孔60にまで至り、保護筒体31内を無酸化に近い状態にする。
冷却部4では、加熱された状態のボールネジ100の部位が冷却ジャケット40内周側に至り、冷却液噴出部41から噴出される冷却液によってボールネジ100が表面側から急冷されて焼入れがなされる。この際に、ボールネジ100と遮蔽通過孔60との密接状態は終始維持されているため、冷却液が加熱部3側に侵入することはなく、ボールネジ100の表面品質を良好に保ったままで焼入処理を行うことができる。
上記処理を継続することで、ボールネジ100を軸方向に沿って熱処理することができる。
2 ワーク駆動部
3 加熱部
30 加熱コイル
31 保護筒体
32 保護キャップ
4 冷却部
40 冷却ジャケット
41 冷却液噴出部
5 仕切板
50 仕切通過孔
6 遮蔽板
60 遮蔽通過孔
100 ボールネジ
Claims (6)
- 軸方向に沿って同一の外形形状を有する棒状ワークを焼入れする焼入装置において、
前記棒状ワークを軸方向に移動させるワーク駆動部と、前記棒状ワークを誘導加熱する加熱部と、前記加熱部で加熱された棒状ワークを冷却する冷却部とを有し、
前記加熱部と前記冷却部とが前記棒状ワークの移動方向に沿って配置されているとともに、前記加熱部と前記冷却部との間に前記加熱部および前記冷却部を隔てる仕切板が配置されており、
前記仕切板は、前記冷却部で使用される冷却剤が前記加熱部側へ侵入するのを小さくするべく、前記棒状ワークの外形形状より大きくて、軸方向に移動する前記棒状ワークが間隙を有しつつ、移動抵抗が生じることなく通過する仕切通過孔が形成され、
前記仕切板の前記加熱部側の板面に遮蔽板が設けられ、該遮蔽板は、軸方向に移動する前記棒状ワークが外周を密接させつつ通過する遮蔽通過孔が形成されており、前記仕切板と前記遮蔽板とは、共同して、前記冷却部で使用された冷却剤が前記加熱部側に浸入するのを防止するものであることを特徴とする棒状ワークの焼入装置。 - 前記加熱部には、前記軸方向に移動する前記棒状ワークが内部を通過する保護筒体を有し、
該保護筒体は、前記棒状ワークの導入側端部に該棒状ワークの外周形状に合わせた通過孔を有する保護キャップが設けられ、前記棒状ワークの移動先側端部に前記遮蔽板が隙間なく配置されていることを特徴とする請求項1記載の棒状ワークの焼入装置。 - 前記遮蔽板は、可撓性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の棒状ワークの焼入装置。
- 前記遮蔽板が耐熱性材料を積層したゴム引きの複層からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の棒状ワークの焼入装置。
- 前記冷却部が、冷却液を用いるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の棒状ワークの焼入装置。
- 前記棒状ワークがボールネジであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の棒状ワーク焼入装置。
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