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JP5776003B2 - 乾燥物干し装置 - Google Patents
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本発明は、室内壁面に沿わせるように配設され、長押体と送風手段とを備えた乾燥物干し装置に関する。
従来より、衣類などの被乾燥物を屋外ではなく室内において物干し装置等を用いて乾燥することが行われている。
例えば、下記特許文献1には、室内空間に設置される衣類の乾燥システムが提案されている。この乾燥システムは、室内空間の空気を循環させる送風ユニットを天井や壁面に沿わせて設け、衣類が支持される衣類支持手段としての物干し竿を、上記送風ユニットの吹出口から吹き出される気流が衣類に当たるように壁面に固定して配置させる構成とされている。
特開2011−101785号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された乾燥システムでは、送風ユニットを天井や壁面に沿わせて設け、衣類が支持される衣類支持手段としての物干し竿を、上記送風ユニットの吹出口から吹き出される気流が衣類に当たるように壁面に固定して配置させる構成とされている。そのため、これら送風ユニットや物干し竿が目立ち易く、室内空間において違和感が生じるという問題があった。また、衣類を干さない場合には、壁面に固定された物干し竿が邪魔になることも考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、室内空間において違和感が生じ難く、邪魔になり難い乾燥物干し装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る乾燥物干し装置は、室内壁面の上部に沿わせるように配設され、吹出口を備えた長押体と、前記長押体の内部に収容され、前記吹出口に向けて送気する送風手段とを備え、前記長押体の上端部には、前記送風手段の吸込側に連通する吸込口が上方に向けて開口するように設けられ、前記吹出口は、当該長押体に吊り下げ保持される被乾燥物と前記室内壁面との間に吹き出すように、該長押体の下端部に下方に向けて開口するように形成され、かつ、該長押体の前面側は、平板部とされていることを特徴とする。
本発明においては前記長押体は、前記室内壁面に固定される長押体本体と、該長押体本体及び前記送風手段の前面側を覆う前記平板部を有したカバー体とを備えていてもよい。
さらに、本発明においては、前記被乾燥物を吊り下げ保持する吊下具が係止される係止部が、前記長押体の上縁部に沿って形成されていてもよい。
本発明に係る乾燥物干し装置によれば、室内空間において違和感が生じ難く、また、被乾燥物を干さない場合において、当該乾燥物干し装置が邪魔になるようなことを抑制することができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る乾燥物干し装置の一例を模式的に示し、(a)は、図1(b)のA−A線矢視に対応させた概略縦断面図、(b)は、同乾燥物干し装置の概略正面図である。 同乾燥物干し装置の一部破断分解概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、乾燥物干し装置1が施工された状態において、当該乾燥物干し装置1に対面した使用者を基準として、前後方向、上下方向等の方向を説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係る乾燥物干し装置1の一例について説明するための概念的な説明図である。
本実施形態に係る乾燥物干し装置1は、吹出口14を備えた長押体10と、この吹出口14に向けて送気する送風手段30とを備えている。
長押体10は、図1(b)に示すように、略帯板状体とされている。この長押体10は、造作材として配設される長押状の外観を呈し、図1(b)に示すように、その長手方向が天井面と略平行となるようにして室内壁面2の上部に沿わせるように配設される。
長押体10は、天井面に近接させて壁面2に沿わせるように配設してもよいし、天井面からある程度の間隔を隔てて配設してもよい。
また、長押体10の長手方向の長さ寸法は、図例のように、壁面2の幅寸法よりも短い寸法としてもよく、または、壁面2の幅方向の略全体に亘る長さ寸法としてもよい。
また、長押体10に設けられた吹出口14は、当該長押体10に吊り下げ保持される衣類等の被乾燥物(洗濯物)60と室内壁面2との間に吹き出すように形成されている。
この被乾燥物60は、これを吊り下げ保持するハンガー等の吊下具50のフック部51を、後記する長押体10の係止部21aに係止させて、当該長押体10に吊り下げ保持する態様としてもよい。
本実施形態では、送風手段30を、長押体10の内部に収容している。また、本実施形態では、長押体10の上部に、送風手段30の吸込側に連通する吸込口13を設けている。
また、本実施形態では、図1(a)及び図2に示すように、長押体10は、室内壁面2に固定される長押体本体11と、この長押体本体11及び送風手段30の前面側を覆うカバー体20とを備えている。
長押体本体11は、側面視して略矩形状で帯板状とされている。
カバー体20は、長押体本体11の前面側に沿わせるようにして配設される略細長平板状の平板部22と、この上端部に設けられ、長押体本体11の上面よりも上方側に向けて突出するように配設される突出片部21とを備えている。
突出片部21は、平板部22の背面よりも後方側に突出するように形成されており、これらの段差部位に、長押体本体11の上端前縁部が係合する。この突出片部21は、その長手方向の略全体が、被乾燥物60を吊り下げ保持する吊下具50などが係止される係止部21aとして機能する。
なお、吊下具50のフック部51などが係止される係止部21aは、長押体10の上縁部12に沿って形成されていればよく、図例のように、カバー体20の突出片部21の長手方向の略全体が係止部21aとして機能する構成に限定されるものではない。また、このようにカバー体20の突出片部21を係止部21aとする態様に代えて、例えば、長押体本体11の上面に、係止部としての係止突起を設けた態様としてもよい。
長押体本体11及びカバー体20としては、木質系材料から形成されたものとしてもよい。または、少なくともカバー体20を、木質系材料から形成されたものとしてもよく、さらには、これらが合成樹脂系材料や金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
この長押体本体11を室内壁面2に固定する態様としては、図2に示すように、長押体本体11の長手方向の複数箇所に、厚さ方向に貫通孔を設け、これらにビス等の止具をねじ込むことで固定するようにしてもよい。
また、カバー体20を長押体本体11に固定する態様としては、図2に示すように、例えば、略L字状の固定具等を介して、ビス等の止具によって長押体本体11に固定するようにしてもよい。つまり、本実施形態では、このカバー体20を長押体本体11に固定する止具を、長押体本体11の上面側に設けている。これによれば、カバー体20を長押体本体11に固定する止具を目立ち難くすることができる。
なお、長押体本体11の室内壁面2への固定態様、及びカバー体20の長押体本体11への固定態様は、上記した例に限定されることはない。例えば、長押体本体11を、粘着テープ等の粘着材や接着剤等を用いて室内壁面2に固定する態様としてもよい。また、カバー体20及び長押体本体11に互いに嵌め込まれることで係合する係合部等を設け、カバー体20を長押体本体11に嵌め込み固定する態様としてもよい。
また、長押体本体11の長手方向の一部分には、当該長押体本体11の厚さ内において、前面41が斜め下方側を向く傾斜板状部40が設けられている。つまり、この傾斜板状部40は、その上端部が長押体本体11の上端前縁部に位置する一方、その下端部が長押体本体11の下端後縁部に位置するように傾斜した形状とされている。このような形状により、この傾斜板状部40の前面41が斜め下方側を向く一方、後面42が斜め上方側を向く構成となる。
この傾斜板状部40は、当該長押体本体11が木質系材料等から形成されている場合には、長押体本体11の長手方向の一部分の前面側部位及び背面側部位を切り欠くようにして上記形状に形成するようにしてもよい。
長押体10が室内壁面2に対して配設された状態では、図1(a)に示すように、傾斜板状部40の後面42とこの後面42に連なる長押体本体11の背面側凹み部位の両側内側面と室内壁面2とによって上方に向けて開口する空間が形成され、該開口が吸込口13として機能する。また、傾斜板状部40の前面41とこの前面41に連なる長押体本体11の前面側凹み部位の両側内側面とカバー体20の平板部22とによって下方に向けて開口する空間が形成され、該開口が吹出口14として機能する。
本実施形態では、この傾斜板状部40の長手方向の略中央部分に、厚さ方向に貫通する開口部43を設け、この開口部43に送風手段30を配設している。
送風手段30としては、モーター等の駆動部によって回転駆動されるファン30としてもよく、図例では、軸流ファンを採用した例を示している。
このファン30は、傾斜板状部40の厚さ方向に軸方向を沿わせた回転軸33と、複数枚の羽根32と、を備えており、回転軸33に連結された駆動部によって回転軸33廻りに回転される。また、このファン30は、後面側が吸い込み側、前面側が吐き出し側となるように回転される。また、このようにファン30が回転することで、吸込口13を介して吸い込まれた空気が、傾斜板状部40の後面42側から前面41側へ向けて送気され、吹出口14から吹き出される構成とされている。
吹出口14は、当該長押体10の下端面において、下方側に向けて開口しているため、送風手段30から吹き出された気流が長押体10の下方に吹き出され、長押体10に吊り下げ保持される被乾燥物60と室内壁面2との間に空気が吹き出される構成となる。
上記のような構成とすれば、上方に向けて開口した吸込口13から吸い込まれた空気は、ファン30を介して吹出口14に向けて略直線的な経路を経て、長押体10の下方から吹き出される。
なお、送風手段としてのファン30を組み込んだ傾斜板状部40を、長押体本体11とは別体として、長押体本体11に組み付ける態様としてもよい。この場合は、長押体本体11を長手方向に沿って分割し、その分割された部位に、上記別体とされた傾斜板状部40を組み付ける態様としてもよい。
また、図例では、送風手段としてのファン30を組み込んだ傾斜板状部40を、単一とした例を示しているが、長押体本体11の長手方向に沿って複数箇所に設けるようにしてもよい。
また、吸込口13及び吹出口14の長押体10の長手方向に沿う長さ寸法を、スリット状に長尺にしてもよい。
また、上記駆動部を駆動制御する制御部や、オンオフ操作する操作部等を設けるようにしてもよい。
また、送風手段30は、風量変更が可能とされたものとしてもよい。
また、上記駆動部や制御部等は、例えば、長押体本体11の内部や壁面2の裏側などの屋内空間から見え難い場所に設けるようにしてもよい。また、上記操作部は、長押体10の前面側や側部、室内壁面2等に設けるようにしてもよいし、または、リモートコントローラーとしてもよい。
また、送風手段30としては、上記した軸流ファン30に限られず、シロッコファン等の遠心型のファンや、クロスフローファンなどを採用するようにしてもよい。クロスフローファンを採用すれば、その軸方向を長押体10の長手方向に沿わせることで、気流の吹き出される範囲を長押体10の長手方向に比較的に長くすることができる。なお、このようなファンの態様に応じて、適宜、吸込口を形成するようにしてもよい。
本実施形態に係る乾燥物干し装置1によれば、室内空間において違和感が生じ難く、また、被乾燥物60を干さない場合において、当該乾燥物干し装置1が邪魔になるようなことを抑制することができる。
つまり、被乾燥物60を吊り下げ保持する長押体10に吹出口14を設けた構成としているので、室内壁面2の上部に沿わせるように配設した状態では、造作材としての長押状の外観を呈することができ、室内空間において違和感が生じ難い。また、被乾燥物60を吊り下げない状態においても、室内壁面2の上部に沿わせるように配設される構成とされているので、長押体10からなる乾燥物干し装置1が邪魔になるようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、この長押体10の吹出口14は、当該長押体10に吊り下げ保持される被乾燥物60と室内壁面2との間に吹き出すように形成されている。そのため、壁面2に沿わせるようにして吊り下げられる被乾燥物60を効果的に乾燥させることができる。また、吹出口14から吹き出された気流によって、室内壁面2と被乾燥物60との接触を抑制することもでき、例えば、被乾燥物60が未乾燥状態である場合にも、壁面2が濡れるようなことを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、送風手段30を長押体10の内部に収容しているので、例えば、送風手段30を室内壁面2に埋め込み、吹出口14に向けてダクト等を配設する構造とした場合と比べて、大掛かりな工事等を伴うことなく当該乾燥物干し装置1を設置することができる。
さらにまた、本実施形態では、長押体10の上部に送風手段30の吸込側に連通する吸込口1を設けているので、上方の吸込口13から吸い込まれた空気が長押体10の内部に収容された送風手段30を経て下方側の吹出口14から吹き出されることとなる。従って、例えば、長押体10の側部や前面側等に吸込口13を設けた場合と比べて、圧力損失を低減させることができ、効率的な送風を行うことができ、また、見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、長押体10が長押体本体11と、送風手段30の前面側を覆うカバー体20とを備えた構成とされているので、送風手段30の組み込み時における作業性を向上させることができる。また、カバー体20を長押体本体11から脱離させれば、送風手段30などのメンテナンスを容易に行うこともできる。
さらに、本実施形態では、長押体10の上縁部12に沿って、被乾燥物60を吊り下げ保持する吊下具50が係止される係止部21aを、長押体10の上縁部12に沿って形成しているので、例えば、係止部21aを前面側や下端部等に設けた場合と比べて、係止部21aが目立ち難くなり、見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、カバー体20の全長に亘って形成された突出片部21を、被乾燥物60を吊り下げ保持する吊下具50などが係止される係止部21aとしている。従って、例えば、長押体10の上縁部に間隔を空けて複数の係止部としての係止突起等を設けた場合と比べて、造作材としての長押状の外観が阻害されることがなく、見栄えをより向上させることができる。
なお、本実施形態では、送風手段30を長押体10の内部に収容した例を示しているが、当該長押体10が配設される壁体の内部に埋め込むようにして送風手段30を設けるようにしてもよい。この場合は、適宜、ダクト等によって長押体10の吹出口14に連通接続する態様としてもよい。さらには、例えば、24時間換気システムの送風手段に当該長押体10の吹出口14を連通接続する態様としてもよい。
また、本実施形態では、長押体10を、長押体本体11とカバー体20とを備えた構成とした例を示しているが、一体的に形成されたものとしてもよい。
1 乾燥物干し装置
2 室内壁面
10 長押体
11 長押体本体
12 上縁部
13 吸込口
14 吹出口
20 カバー体
21 係止部
30 送風手段
50 吊下具
60 被乾燥物

Claims (3)

  1. 室内壁面の上部に沿わせるように配設され、吹出口を備えた長押体と、前記長押体の内部に収容され、前記吹出口に向けて送気する送風手段とを備え、
    前記長押体の上端部には、前記送風手段の吸込側に連通する吸込口が上方に向けて開口するように設けられ、前記吹出口は、当該長押体に吊り下げ保持される被乾燥物と前記室内壁面との間に吹き出すように、該長押体の下端部に下方に向けて開口するように形成され、かつ、該長押体の前面側は、平板部とされていることを特徴とする乾燥物干し装置。
  2. 請求項において、
    前記長押体は、前記室内壁面に固定される長押体本体と、該長押体本体及び前記送風手段の前面側を覆う前記平板部を有したカバー体とを備えていることを特徴とする乾燥物干し装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記被乾燥物を吊り下げ保持する吊下具が係止される係止部が、前記長押体の上縁部に沿って形成されていることを特徴とする乾燥物干し装置。
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