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JP5777866B2 - 粘着シートおよびその製造方法 - Google Patents
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本発明は粘着シートおよびその製造方法に関し、詳しくはミシン目が形成されたセパレータに矩形状粘着シートが貼り合わされてなる粘着シートであって、ミシン目を手切りしてセパレータを切断、除去して使用する際に、ミシン目に沿ってセパレータが綺麗に切断できる粘着シートおよびその製造方法に関するものである。
従来から皮膚面に留置針やチューブ、ガーゼ、脱脂綿などを皮膚面に固定する方法として、一般にロール状の絆創膏(巻絆)を用いているが、病院などの頻繁に使用するところでは巻絆をハサミや手などで予め適当な長さに多数片切断しておき、これを用いて固定、処置を行っている。
しかしながら、このような巻絆は背面を剥離処理してなる支持体の片面に粘着剤層を形成してなる長尺テープを、粘着剤層が自背面に接着するようにロール状に巻回したものであるので、粘着剤層面を被覆保護するためのセパレータがなく、従って、使用に際しては粘着剤層にハサミや指などが触れて汚染したり粘着性を低下させたりする。特に、医療用途の場合には衛生面での問題も生じる。また、透析患者への処置や手術後の処置などにおいては、通常、薄手のゴム手袋をしたままで上記カッテイング処理を行うので、ゴム手袋に粘着剤層面が付着して取扱性が悪くなることも指摘されている。
このような問題を解決するものとして、粘着剤層面にセパレータを積層した長尺シートも提案されているが、ハサミに粘着剤が付着して定寸にカットしにくかったり、また、セパレータを剥離して皮膚面に貼着する際に粘着シートの粘着剤層面に手指が触れるという問題は依然として解決されていない。そこで、粘着面に指が触れることがないようにするために、予め所定長さに裁断された医療用テープが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
つまり、特許文献1に記載の医療用テープは、シート台紙(セパレータ)上に切り離し用のミシン目を入れたテープ片を並列に形成し、テープ片の片端部または両端部にドライエッジ部またはタブ部を設けており、使用するに当たってはテープ片のドライエッジ部またはタブ部を持って、シート台紙からミシン目に沿って剥離するものである。この場合、テープ片はミシン目によって繋がっているので、使用時にテープ片がミシン目から綺麗に切り取れない恐れがある。
一方、予め裁断した粘着テープを1枚のセパレータ上に複数形成した生体用貼着テープやシート状貼付材が提案されている。(例えば、特許文献2、特許文献3参照)
特許文献2に記載の生体用貼着テープは、細幅の基材の一面に粘着剤層を形成した粘着テープの複数本を間隔を置いて並行的に1枚の剥離紙の上に仮着したものであり、剥離紙に切れ目線(ミシン目)を設けて、切れ目線を切り離すことで片方の剥離紙を剥がし、粘着テープを取り出すものである。
また、特許文献3に記載のシート状貼付材の場合も、矩形片状粘着シートをセパレータから剥離した際に、端部に把持部としてのセパレータが貼り合わされた状態(残存した状態)で矩形片状片着シートを剥離するための切割線(ミシン目)が、セパレータの両端部に形成されているものである。
上記特許文献2および特許文献3に記載の生体用貼着テープやシート状貼付材の場合、使用するに当たって、セパレータに施されているミシン目を切断する必要があるが、ミシン目形成部分から綺麗に切断できず、セパレータがミシン目部分から横方向や斜め方向に裂けてしまい、取扱い性に問題が生じる場合があった。また、ミシン目ではなく、全切りのスリットにした場合、製造工程でセパレータがスリット部から剥離脱落して粘着剤層が露出してしまったり、包装時や搬送時でも脱落の恐れがある。さらに、確実にミシン目部分のみを切断するために、矢印状のミシン目を形成することも提案されているが、切断後のセパレータに点状に残存する部分からセパレータが横方向や斜め方向に破れを生じることもあり、上記問題を未だ充分に解決できないものであった。
実開平5−78215号公報 特開平9−56775号公報 特開2001−212171号公報
そこで、本発明は従来の医療用の粘着シートが有する上記課題を解決することを目的とするものであり、確実にセパレータのミシン目部分のみを切断できると共に、定寸にカットした粘着シートをセパレータから1枚ずつ取り出すことができ、しかも皮膚面への貼着操作に当たっては粘着剤層面に手指を触れることなく、綺麗に貼着することができる粘着シートを提供することを目的とする。
本発明者らは上記本発明の目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、セパレータのミシン目形成部分に押圧処理を施すことによって、上記目的を達成できる粘着シートが得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は矩形片状のセパレータの片面に、セパレータよりも小さい矩形片状粘着シートが貼り合わされてなる粘着シートであって、セパレータの一辺部近傍には矩形片状粘着シートを横切るミシン目が形成されていると共に、セパレータのミシン目形成部分が押圧処理されていることを特徴とする粘着シートに関するものである。
さらに、本発明はセパレータ原反を繰り出す工程と、セパレータのミシン目形成位置に押圧処理を施す工程と、セパレータにミシン目を形成する工程と、セパレータの剥離処理面に粘着シート原反を貼り合わせる工程と、セパレータおよび粘着シート原反を一定長さに裁断する工程を含むことを特徴とする粘着シートの製造方法に関するものである。
本発明の粘着シートおよび粘着シートの製造方法は、セパレータにおけるミシン目形成位置に押圧処理を施しているので、使用に際してセパレータをミシン目から切断する場合、綺麗にミシン目部分のみを確実に切断することができるという効果を奏するものである。従って、ミシン目にて切断されたセパレータを剥離することで矩形片状片着シートにおける一部の粘着剤層面が露出するので、簡単にセパレータから矩形片状粘着シートを取り出すことができ、しかも残存するセパレータ部分を把持しながら貼付操作を行うことができるので、粘着面に触れずに衛生的に貼付することができるという効果も発揮するものである。
本発明の粘着シートの一実施例を示す平面図であり、矩形片状粘着シート側から見たものである。 図1の粘着シートをX−X’線で切断した断面図を示す。 図2の断面図における丸枠で囲んだ部分の拡大断面図を示す。 本発明の粘着シートを製造する方法の概略説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の粘着シートの他の実例を示す平面図であり、矩形片状粘着シート側から見たものである。(a)は矩形片状粘着シートを1枚のセパレータ上に4枚載置したものであり、(b)は広幅の矩形片状粘着シートを1枚載置したものであり、(c)は細幅の矩形片状粘着シートを1枚載置したものである。 図1に示す粘着シートにおけるセパレータをミシン目から切断、除去した状態を示す平面図である。
本発明の粘着シートは、矩形片状のセパレータの片面に、該セパレータよりも小さい矩形片状粘着シートが貼り合わされてなるものである。なお、貼り合わせる矩形片状粘着シートは、1枚でも複数枚であってもよく、複数枚の粘着シートを貼り合わせる場合には、取扱い性の点から並列配置してセパレータの片面に貼り合わせることが好ましい。また、本発明においては上記セパレータの一辺部近傍には矩形片状粘着シートを横切るミシン目が形成され、このミシン目形成部分が押圧処理されていることを特徴としている。ミシン目は図1に示すように、少なくとも一辺部近傍に1本形成されていれば良いが、例えば図5(a)に示すように、対向する二辺の近傍に1本ずつ、計2本形成しても良い。
本発明における矩形片状粘着シートは、支持体の片面に粘着剤層を形成してなるものであり、形状としては矩形片状のものである。本発明において矩形片状とは、所謂四角形状のものを示し、具体的には任意の長さを有する短冊状の粘着シートであって、ロール状に巻回できるような長尺のものではない。
矩形片状粘着シートを構成する支持体としては、従来から救急絆や巻絆、ドレッシングなどの医療用粘着シートやテープに用いられているシート状またはテープ状のフィルム基材を用いることができる。支持体を構成する具体的な材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、軟質塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートなどの各種熱可塑性プラスチックの一種もしくは二種以上からなる単層フィルムや積層フィルム、織布や不織布、編布、紙などの材料、もしくは上記熱可塑性プラスチックからなるフィルムとの積層フィルムなどを用いることができる。これらの支持体の厚みは、通常、10〜200μm程度である。
また、上記支持体の片面に形成する粘着剤層も、医療用粘着テープやシートに用いられるものであれば、従来から公知のものが使用でき、具体的には、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、半合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤などを用いることができる。これらの粘着剤の厚みは、通常、10〜100μm程度である。
本発明の粘着シートにおいて、上記矩形片状粘着シートを貼り合わせるセパレータとしては、特に限定されるものではなく、ミシン目部分のみを綺麗に切断できれば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックフィルムや紙、紙の片面または両面にポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックフィルムを積層してなる積層フィルムなどを用いることができる。但し、これらのセパレータ材質のうち、ミシン目部分のみを確実に且つ綺麗に切断するという観点からは、紙製のセパレータや、紙にプラスチックフィルムを積層したセパレータを用いることが好ましい。また、これらのセパレータの片面もしくは両面には、シリコーン樹脂やフッ素樹脂、または長鎖アルキル系の剥離処理剤を塗布して、本発明におけるセパレータとして使用に供される。これらのセパレータの厚みは、通常、50〜300μm程度である。
本発明においては、上記セパレータには矩形片状粘着シートを剥離しやすくするために、ミシン目が形成されていると共に、ミシン目形成部分が押圧処理されていることを特徴とする。押圧処理は押し型やプレスロールなどを用いて行い、押圧処理した部分のセパレータの厚みを薄くすることを目的としている。ミシン目形成部分のセパレータの厚みを薄く加工することによって、セパレータの機械的強度が小さくなるので、セパレータをミシン目部分で切断する際に、ミシン目部分のみを綺麗に切断することができるのである。本発明の場合、押圧処理によってセパレータの厚みをセパレータ全体厚の90%以下、好ましくは50〜80%程度にすることで本発明の効果を効率的に発揮できる。つまり、100μm厚のセパレータを用いた場合には、押圧部分のセパレータの好ましい厚みは、50〜80μmの範囲となる。
また、セパレータに施す押圧部の幅は、1〜10mm、好ましくは2〜8mmとするが、好ましくはミシン目形成幅と同等もしくはそれよりも若干広めであればよい。
以下、本発明の粘着シートおよびその製造方法について、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下に説明する図面は本発明を説明するための一実施例にすぎず、これらの記載に何ら限定されるものではない。
本発明の粘着シートは、図1および図2から明らかなように、支持体の片面に粘着剤層を形成した矩形片状粘着シート1を、ミシン目3が施されたセパレータ2の片面に貼り合わせたものである。また、セパレータには矩形片状粘着シートを1枚貼り合わせるだけでなく、図5(a)のように複数枚の矩形片状粘着シートを貼り合わせてもよく、図5(b)のように幅広の矩形片状粘着シートを貼り合わせたり、図5(c)のように幅狭のセパレータに幅狭の矩形片状粘着シートを貼り合わせる態様も含むものである。
さらに、図3に記載の粘着シートの拡大断面図から明らかなように、本発明におけるセパレータ2にはミシン目形成部位に押圧処理によって押圧部4が形成され、この部分のセパレータの厚みが薄くなっている。なお、図3においては、セパレータの矩形片状粘着シート1を貼り合わせている面に押圧処理を施しているが、本発明ではミシン目形成部分を押圧処理すれば良いので、図示省略しているが、矩形片状粘着シートの貼り合わせ面の反対面に押圧処理を施しても良いことは云うまでもない。
本発明の粘着シートにおけるミシン目は、ゼンマイ刃やダイセット刃、ダイカットロール刃などを用いてセパレータに形成することができる。ミシン目の形状は点線状や破線状などの直線状、波状、連続ハの字状などの形状とすることができ、これらのうち直線状とすることが、ミシン目からの確実な切断性の点から好ましい。また、直線状のミシン目の場合、切断部の長さは5〜20mm、繋ぎ部の長さは0.1〜2mmの範囲に調整することが切断性の点から好ましいものである。
例えば、図1に示す本発明の粘着シートの場合、ミシン目3に沿ってセパレータ2を切断することによって、図6に示すようにセパレータ2に貼り合わされた矩形片状粘着シート1の端部のセパレータが除去された状態、つまり、この部分の粘着剤層が露出した状態になり、残存するセパレータから簡単に矩形片状粘着シートを剥離除去することができる。
また、セパレータをミシン目から切断することによって、図6に示すような状態になるが、このミシン目の形成位置によって、矩形片状粘着シートの露出する粘着剤層の大きさ(面積)が決定する。従って、本発明においてミシン目の形成位置は、セパレータからの矩形片状粘着シートを剥離する際の操作性の点から、セパレータの一辺部から全体長さの5〜30%、特に10〜25%程度の位置となるように形成することが好ましい。
本発明の粘着シートは各図から明らかなように、1枚または複数枚の矩形片状粘着シートをセパレータ上に載置したものであるが、各矩形片状粘着シートの大きさは、使用目的に応じて任意である。例えば、透析処置時や採血処理後の場合では、1枚当りの矩形片状粘着シートの大きさは、9〜38mm幅程度、好ましくは15〜20mm幅程度、40〜100mm長さ程度、好ましくは50〜80mm幅程度が好ましい。一方、汎用性の点からは5〜50mm幅、好ましくは12〜25mm幅、40〜300mm長さ、好ましくは60〜200mm長さの矩形片状粘着シートが複数枚取れるように同一セパレータ上に貼り付けておくことが望ましい。
以下、本発明の粘着シートの製造方法について、図4を用いて各工程に従って具体的に説明する。
図4に示すように、まず、第1の工程として50〜220mm幅のロール状セパレータ原反を繰り出し、次に、押し型を用いてセパレータのミシン目形成部位に押し型などを用いて押圧処理を施す。
次いで、押圧処理が施されたセパレータの押圧処理部にミシン目刃などを用いてミシン目を形成する。この際、セパレータを搬送する際に適度なテンションが加わっているので、セパレータがミシン目部分から破断しないようにテンションを調整すると共に、ミシン目刃などの形状も工夫する必要がある。なお、セパレータの材質によって機械的強度(破断強度)が異なるので、材質ごとに上記調整を行う必要があることは云うまでもないことである。
上記のようにして押圧処理部にミシン目が形成されたセパレータに、矩形片状粘着シートの原反となる粘着テープ原反(支持体と粘着剤層との積層体)を繰り出して、粘着テープの粘着剤層面をセパレータの片面に貼り合わせる。なお、粘着テープが貼り合わされるセパレータ面には剥離処理が施されている必要がある。
このようにしてセパレータ原反と粘着テープ原反とが貼り合わされた状態で搬送し、定尺カッターなどで一定長さに裁断する。裁断された粘着シートは集積されて、包装、出荷されることになる。一定長さに裁断する際に、図1や図5に示すような矩形片状粘着シートの形状となるように、セパレータを裁断せずに粘着テープ部だけをシーリング刃でハーフカットし、矩形片状粘着シート以外の部分(所謂、カス)を取り除き、必要に応じてスリッターで一定幅に裁断して本発明の粘着シートを作製する。なお、押圧処理およびミシン目形成したセパレータ上に、最終製品幅(例えば、25mm幅)の粘着シートを、一本もしくは複数本繰り出して貼り合わせし、本発明の粘着シートを作製することもできる。
なお、図4では上記のセパレータのミシン目形成位置に押圧処理を施す工程に続き、セパレータにミシン目を形成する工程を行っているが、これらの工程は同時に行ってもよく、また逆順に行ってもよいものである。
上記のようにして得られた本発明の粘着シートは、複数枚、例えば5枚や10枚単位で包装する。特に滅菌処理等を施した場合には、多量枚数を一括包装するのではなく、1回の使用単位に合わせて少量枚数を包装単位とすることが好ましい。
1 矩形片状粘着シート
11 支持体
12 粘着剤層
2 セパレータ
3 ミシン目
4 押圧部

Claims (7)

  1. 矩形片状のセパレータの片面に、セパレータよりも小さい矩形片状粘着シートが貼り合わされてなる粘着シートであって、前記粘着シートを構成する粘着剤層の厚みが10〜100μmであり、セパレータの一辺部近傍には矩形片状粘着シートを横切るミシン目が形成されていると共に、セパレータのミシン目形成部位には、前記ミシン目形成部位のみに押圧処理を施すことによって得られる押圧部を有し、前記ミシン目の切断部の長さが、繋ぎ部の長さよりも長いことを特徴とする粘着シート。
  2. 1枚もしくは並列した複数枚の矩形片状粘着シートが、同一のセパレータ上に貼り合わされている請求項1記載の粘着シート。
  3. セパレータが、紙製のセパレータ、もしくは紙にプラスチック薄膜を積層したセパレータである請求項1記載の粘着シート。
  4. 前記ミシン目の切断部の長さが5〜20mmであり、かつ、繋ぎ部の長さが0.1〜2mmである請求項1記載の粘着シート。
  5. セパレータ原反を繰り出す工程と、セパレータのミシン目形成部位のみに押圧処理を施す工程と、セパレータにミシン目を形成する工程と、セパレータの剥離処理面に粘着シート原反を貼り合わせる工程と、セパレータおよび粘着シート原反を一定長さに裁断する工程を含み、前記粘着シートを構成する粘着剤層の厚みが10〜100μmであり、前記ミシン目の切断部の長さが、繋ぎ部の長さよりも長いことを特徴とする粘着シートの製造方法。
  6. セパレータのミシン目形成部位のみに押圧処理を施す工程と、セパレータにミシン目を形成する工程とが、同時または順次、もしくは逆順で行なわれる請求項5記載の粘着シートの製造方法。
  7. 前記ミシン目の切断部の長さが5〜20mmであり、かつ、繋ぎ部の長さが0.1〜2mmである請求項5記載の粘着シートの製造方法。
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