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JP5778566B2 - 可撤式キーパー対応キーパートレー - Google Patents
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JP5778566B2 - 可撤式キーパー対応キーパートレー - Google Patents

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Description

本発明は、歯科用磁性アタッチメントを用いた全部床義歯又は部分床義歯等の可撤性義歯に固設される永久磁石構造体と対応する位置に配置されるキーパーが固着され、顎堤部の支台歯に固定される根面板の鋳造に際して、使用される可撤式キーパー対応キーパートレーに関するものである。
口腔内に全部床や部分床の義歯を保持する方法として、歯科用磁性アタッチメントを構成する永久磁石の周囲を被覆した永久磁石構造体と軟磁性体から成るキーパーとの間に作用する磁気吸引力を利用する方法が採用されている。即ちこの方法は、口腔内の顎堤部の支台歯となる残存歯の根管形成部に、口腔内側にキーパーを備えた根面板の脚部を固設し、義歯床の顎堤側であって根面板のキーパーと対向する位置に永久磁石構造体を固設することで、根面板のキーパーと永久磁石構造体との間に作用する磁気吸引力を利用して義歯を保持する方法であり、義歯の機能や審美性を何ら損なうことがなく、義歯の口腔内への着脱が容易で、しかも清掃性に優れている。
しかしながらキーパーは軟磁性ステンレス鋼製であることから、MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)診断時に、その周囲の画像を乱すことが知られている。そのため、緊急にMRI診断が必要な場合は、キーパーのみをエア−タービン等で破壊除去し、MRI診断後、新しいキーパーを再接着する方法が行われている。しかしながら、破壊によるキーパーの取り外しは、口腔内でステンレス鋼をエアータービンで破壊するため、術者と患者双方に大きな負担を強いるだけでなく、経済的にも問題があった。
このような問題に対して、金属製の根面板に設けられる空間(窩洞部)をキーパーの外形寸法を超える内面寸法とし、この空間(窩洞部)にキーパーを歯科用金属接着性レジンや歯科用セメント等の接着材によって取り付けることを目的とした根面板が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような根面板を使用した場合、キーパーを取り外すには、キーパーの側面と根面板の空間(窩洞部)との間の接着材部分を削り取るのであるが、キーパーの裏面部分の接着材部分は削り取ることができないので、キーパーの側面と根面板の空間(窩洞部)との間の接着材部分を削り取った狭い隙間に細い棒状治具を挿入して裏面が接着された状態のキーパーを穿り出す必要があり、その際に、キーパーを取り付けた根面板の空間(窩洞部)の縁を傷めてしまうおそれもあり、縁が傷んでしまうとMRI診断後に新しいキーパーを取り付けた際に接着力が不足して取り付けたキーパーが脱落する可能性がある。そのためこのような根面板を使用した場合であっても、結局キーパーはエア−タービン等で破壊除去されていたのである。
またこのような問題に対しては、根面板及びキーパーを傷つけずに撤去・再装着が可能な遁路(取り外し具を挿入する挿入路)付き根面板が、阿部有希、長谷川みかげ等によって提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。この根面板はその側方からキーパーの裏面部分に向け遁路が形成されている根面板であり、この遁路に取り外し具を差し込んで、キーパーを裏面側から押し上げることで、根面板及びキーパーを傷つけずに撤去等することができるのである。
なおこの根面板は、使用者が症例により遁路の部位を選び形成する必要がある。
またより確実且つ容易にキーパーの着脱ができるものとしては、根面板(根面部材)において、空間(凹部)にキーパー(保持板)を着脱可能に固定するために、空間(凹部)の側面が開口しており、キーパー(保持板)は側面の入口から奥にかけてテーパ状であり、空間(凹部)と相補的な外形を有し、キーパー(保持板)を空間(凹部)内に挿入し押圧することにより、キーパー(保持板)を空間(凹部)内に固定するものや、キーパー(保持板)をねじにより前記空間(凹部)に螺着するものや、切り欠きが設けられている空間(凹部)に、キーパー(保持板)に形成された突起部を係合させレジンで固着させているものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この根面部材は、上述のような着脱可能に固定する手段を備えていて、保持板(キーパー)の着脱だけに主眼が置かれているために、保持板(キーパー)や空間(凹部)が非常に特殊な形状をしていて、十分な磁気吸引力を得難く、歯科用磁性アタッチメントとしての日常的な使用において支障をきたすおそれがある。
特開平11−137575号公報(段落番号0035) 特許第3586287号公報(請求項1〜4)
阿部有希、長谷川みかげ、他6名、「MRI対策としてのKB法キーパー着脱方法とセメントのキーパー維持力の検討」、第19回学術大会抄録集、日本磁気歯科学会、平成21年11月14日、p.20
本発明は前記の問題に鑑み、一般的な形状のキーパーを取り付けることが可能で磁気吸引力を損なうことがなく、またMRI診断の際にキーパーを取り外してもキーパーを取り付けた根面板の空間の縁等が傷つくことがなく、容易にキーパーの取り外しや診断後の取り付けができる根面板を、ロストワックス法により簡便に鋳造することができるようにするための可撤式キーパー対応キーパートレーを提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、根面板の口腔内側に形成された空間に一般的な形状のキーパーをしっかりと接着材等により固定した場合、MRI診断等を行うために取り外す際に、根面板に形成されたキーパー埋入用の空間の縁等を傷めることがあるが、根面板の側方に細い棒状器具を差し込むための挿入路を確保すれば、キーパーの裏面側へと細い棒状器具を差し込んで、キーパーをその裏面側から持ち上げるようにすることで根面板から取り外すことができ、更にこのような挿入路を根面板に形成させるには、予め板状の型材等を根面板のワックス模型の側方からキーパーの裏面と並行となるように挿入した状態で、ワックス模型を作製し、その後にこの板状の型材等を引き抜けば、側方に挿入路を有する根面板のワックス模型が作製でき、このワックス模型から側方に挿入路を有する根面板を鋳造できると考えたのである。
しかしながら、その挿入路から差し込まれた細い棒状器具がキーパーの裏面に正確に当接するように、挿入路を形成させることは非常に難しいという問題がある。
そこで、可撤式キーパー対応キーパートレーの底面に、その外周部から中心部に向けて所定幅で切欠されて空間に開口した開口部を形成させれば、この可撤式キーパー対応キーパートレーの開口部に、板状の型材をその上面と可撤式キーパー対応キーパートレーの底面の内面とが面一となるようにした状態で、可撤式キーパー対応キーパートレーを石膏模型に盛ったワックス上のキーパー設置位置に載置し、更にワックスを盛って根面板のワックス模型を形成することによって、挿入路の上面にキーパーの裏面を正確に位置させるように根面板を作製することが容易にできることを究明して本発明を完成したのである。
また上述した底面とその外周に立設された外壁部とから構成されている可撤式キーパー対応キーパートレーは、キーパーと同様に比較的小さく、その底面に開口部を形成させるには、例えば開口部のない成型が容易なシャーレ状のトレーを製造し、その後に底面の外周に立設された外壁部を避けて、底面のみを切欠加工して開口部を形成させればよいが、底面を切欠加工する際に邪魔になる外壁部も合わせて切欠すれば、即ち、底面の外周部側の開口部の端部から連続して、底面の外周に立設された外壁部に切欠されて空間に開口した外壁開口部を形成させれば、開口部のない成型が容易なシャーレ状のトレーを製造した後に、外壁部から底面へと続けて切り欠くことによって容易に底面に開口部を形成させることができて好ましいのである。
本発明に係る可撤式キーパー対応キーパートレーには、底面にその外周部から中心部に向けて所定幅で切欠されて空間に開口した開口部が形成されているから、この可撤式キーパー対応キーパートレーの開口部に、板状の型材をその上面と可撤式キーパー対応キーパートレーの底面の内面とが面一となるようにした状態で、可撤式キーパー対応キーパートレーを石膏模型に盛ったワックス上のキーパー設置位置に載置し、更にワックスを盛って根面板のワックス模型を形成することによって、板状の型材等によって細い棒状器具を差し込むための挿入路を確保することができると共に、挿入路の上面にキーパーの裏面を正確に位置させるように根面板を作製することが容易にでき、このように形成された挿入路に細い棒状器具を挿入してキーパーをその裏面側から持ち上げることで、根面板を傷つけることなく容易にキーパーを取り外すことができるのである。
また、底面の外周部側の開口部の端部から連続して、底面の外周に立設された外壁部に切欠されて空間に開口した外壁開口部が形成される態様では、開口部のない成型が容易なシャーレ状のトレーを製造した後に、外壁部から底面へと続けて切り欠くことによって容易に底面に開口部を形成させることができて好ましいのである。
本発明に係る合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーの一実施例を示す斜視図である。 図1に係る合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーに板状の型材を装着した状態を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明に係る可撤式キーパー対応キーパートレーの他の実施例を示す斜視図である。 患者の口腔内の印象採得を行って作製した石膏模型の断面説明図である。 図1に係る合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーの開口部に、板状の型材をその上面と可撤式キーパー対応キーパートレーの底面の内面とが面一となるように取り付けた状態で、石膏模型に盛ったワックス上のキーパー設置位置に載置した状態を示す断面説明図である。 図6の状態から更にワックスを盛って根面板のワックス模型を作製した状態を示す断面説明図である。 図7の状態から板状の型材を引き抜いた状態を示す断面説明図である。 図8の状態の石膏模型と根面板のワックス模型とを埋没材で覆った状態を示す断面参考図である。 図9の状態から本発明に係る合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレー及びワックス模型を燃焼させて焼却揮散させた状態を示す断面参考図である。 本発明に係る金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーを内部に有する根面板のワックス模型と石膏模型とを埋没材で覆った後に燃焼させて、根面板のワックス模型のワックス部分のみを焼却揮散させた状態を示す断面参考図である。 本発明に係る合成樹脂製又は金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーを使用して鋳造された根面板の正面図である。 図12の根面板の平面図である。 キーパーをその裏面側から持ち上げるための細い棒状器具の一例である。 図14の細い棒状器具の使用方法を示す説明用模式図である。 図14の細い棒状器具によって根面板に接着固定されたキーパーを取り外す様子を示す説明用模式図である。
以下、図面を用いて本発明に係る可撤式キーパー対応キーパートレーについて詳細に説明する。
Kはキーパーであり、磁性アタッチメントとして磁気吸引力を損なうことがなければ、特にその形状等には限定はなく、円盤形状等の一般的な形状のものを好ましく使用することができる。またSはキーパーKが挿入されて接着固定される空間であり、RはキーパーKが挿入されて接着固定される空間Sを有する根面板である。本発明はこのような根面板Rをロストワックス法により鋳造する際に使用される、空間Sが内部に形成された合成樹脂製又は金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーである。
1は空間Sの底面であり、2は空間Sの底面1にその外周部1aから中心部に向けて所定幅で切欠されて空間Sに開口した開口部である。この開口部2は開口部のない成型が容易なシャーレ状のトレーを製造した後に、底面の外周に立設された外壁部を避けて底面のみを切欠加工すればよい。そしてこの開口部2には、図3のように板状の型材をその上面と可撤式キーパー対応キーパートレーの底面1の内面とが面一となるように取り付けた状態で、可撤式キーパー対応キーパートレーを石膏模型に盛ったワックス上のキーパー設置位置に載置され、更にワックスを盛って根面板Rのワックス模型を形成した後に板状の型材を引き抜くことによって、キーパーKを取り外すための細い棒状器具を差し込む挿入路を確保することができると共に、挿入路の上面にキーパーKの裏面を正確に位置させるように根面板Rを作製することができるのである。
3は底面1の外周に立設された外壁部であり、4は底面1の外周部1a側の開口部2の端部から連続して、底面1の外周に立設された外壁部3に切欠されて空間Sに開口した外壁開口部である。この外壁開口部4のある可撤式キーパー対応キーパートレーは、開口部のない成型が容易なシャーレ状のトレーを製造した後に、外壁部3から底面1へと続けて切り欠くことによって、底面1を切欠加工する際に邪魔になる外壁部3も合わせて切欠すれば、底面1に容易に開口部2を形成させることができて好ましいのである。
このような本発明に係る可撤式キーパー対応キーパートレーを実際に製造するには、先ず合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーの場合、プレス成型・射出成型等によって、底面1と外壁部3とが一体となるようにして成型すればよい。なお使用する合成樹脂としては、根面板を鋳造する際にワックスと共に焼却揮散し易いものであれば特に限定されことなく、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、高圧低密度ポリエチレン(HPLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等の軟質ポリエチレン、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレンビニルアルコール共重合体(PVOH)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン系アイオノマー等が利用できる。
またプレス成型・射出成型等によって、開口部2を有する合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーを直接製造する場合、その底面1の直径が数mm程度と非常に小さいため、そのような小さなトレーの底面1に、プレス成型・射出成型等で開口部2を形成させることは非常に難しい場合もある。そのような場合には、開口部のない成型が容易なシャーレ状の合成樹脂製のトレーを先に成型し、その後に底面1の外周に立設された外壁部3を避けて底面1のみを切欠加工するか、底面1だけでなく切欠加工の際に邪魔になる外壁部3も合わせて切欠すれば、本発明に係る開口部2を有する合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーを容易に製造することができるのである。
次にこのような本発明に係る合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーを実際に使用して根面板Rを鋳造するには、先ず患者から採得した印象に基づいて口腔内形状を模した石膏模型を図5のように作製し、更にこの石膏模型上で図6の如く、ワックスを盛って根面板Rのワックス模型をキーパーKを設置する予定の高さまで成形する。
一方、上記のようにして製造した本発明に係る合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーの開口部2に、全体に分離剤を塗布した板状の型材をその上面と底面1の内面とが面一となるように底面1の外周部1aから挿入した状態で、前記石膏模型に途中まで盛ったワックス上のキーパー設置位置に載置して、更にワックスを盛って根面板Rのワックス模型を完成させるのである(図7)。
そして、この完成した根面板Rのワックス模型から板状の型材を引き抜いた後に(図8)、石膏模型と根面板Rのワックス模型とを埋没材で覆い埋没材を硬化させ(図9)、次いで本発明に係る合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレー及びワックス模型を燃焼させて焼却揮散させ、鋳造用スペースを形成させて根面板Rの鋳型を完成させ(図10)、この鋳造用スペースに金属の溶湯を鋳込み、根面板Rを鋳造するのである(図12,13)。
また可撤式キーパー対応キーパートレーとして金属製のものを使用する場合、使用に適した金属としては、磁性を有しない金属であって耐食性があり人体に害がない金属であれば特に限定されないが、例えば、オーステナイト系ステンレス、パラジウム合金、チタン、チタン合金、金合金等が使用でき、このような金属を鋳造成型、プレス成型、切削加工等によって、例えば底面1と外壁部3とが一体となるようにして成型した後、底面1の外周に立設された外壁部3を避けて底面1のみを切欠加工するか、底面1だけでなく切欠加工の際に邪魔になる外壁部3も合わせて切欠すればよい。
このようにして製造した金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーを使用して、実際に根面板Rを鋳造するには、前述の合成樹脂製の場合と同様に、先ず患者から採得した印象に基づいて口腔内形状を模した石膏模型を図5のように作製し、更に金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーの開口部2に、全体に分離剤を塗布した板状の型材をその上面と底面1の内面とが面一となるように底面1の外周部1aから挿入した状態で、ワックス上のキーパー設置位置に載置して、根面板Rのワックス模型を完成させるのである。そして、この完成した根面板Rのワックス模型から板状の型材を引き抜いた後に、石膏模型と根面板Rのワックス模型とを埋没材で覆い埋没材を硬化させる。
ここで、金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーの場合は、合成樹脂製の可撤式キーパー対応キーパートレーとは異なり融点が高いのでワックス模型を燃焼させると、ワックス模型はそのワックス部分だけが焼却揮散して、金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーは根面板Rの鋳型内に残った状態となる(図11)。金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーの場合は、このように残ったままの状態で、鋳型内に金属の溶湯を鋳込めば、金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーはそのままで根面板Rの他の部分のみが鋳造により新たに成型されたり、又は高温の金属の溶湯を鋳込めば、金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーは一旦溶融して根面板R全体として新たに鋳造されるのである(図12,13)。
このようにして合成樹脂製又は金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーから得られた根面板Rを実際の治療で使用するには、例えば円盤状を成す一般的な形状のキーパーKを、鋳造した根面板Rの空間S内に、歯科用金属接着性レジンや歯科用セメント等の接着材によって接着固定する。その際に、板状の型材によって形成された挿入路にも接着材を充填して固化させると共に、挿入路の根面板Rの側方側からは、挿入路を封鎖するようにコンポジットレジン等を充填して硬化させれば、日常生活においてこの挿入路に異物が混入等することを防ぐことができると共に、根面板Rの強度等が損なわれることがないのである。更に底面1の一部が挿入路となっているため、底面1においてキーパーKとの接着面積が少なくなり接着不足となることも考えられるが、キーパーKと対向し底面1の欠如した部分に位置する挿入路に十分に接着材が充填されることによって、根面板RとキーパーKとの接着力が損なわれることもないのである。
そして、このようにして根面板Rに固定されたキーパーKを、MRI診断時等において取り外すには、先ず挿入路に充填されたコンポジットレジンや接着材を掻き出して取り除く必要があるが、挿入路は板状の型材によって形成されているので十分な幅があり、棒状の掻き出し具等を使用することで容易に掻き出すことができる。
次に挿入路に挿入してキーパーKを取り外すための棒状器具としては、クラウンリムーバー等を使用することができるが、先端が尖った鈎状のものではなく、例えば図14のように先端に直方体状の突起部を有するクラウンリムーバー(製品名:ワムキークラウンリムーバー、メディン社製又は株式会社吉田製作所製)を使用すると根面板を傷つけることなく、容易にキーパーKを取り外すことができるのである。
このクラウンリムーバーは図15(a)の状態から90度回転させることによって、先端の直方体状の突起部が図15(b)のように上下方向に立直したような状態となる。このようなクラウンリムーバーを利用して、先に接着材を掻き出した挿入路に、図16(a)の状態となるようにクラウンリムーバーを挿入し、その後に径の大きなクラウンリムーバーの把持部を握ってクラウンリムーバーを90度回転させれば、径の小さい先端側に十分大きな力を加わえることができるので、接着されているキーパーKが先端側の直方体状の突起部によって図16(b)のように押し上げられ、根面板R等を傷めることなく容易に、キーパーKを取り外すことができるのである。
また根面板RだけではなくキーパーKも傷つけずに取り外すことができるので、MRI診断後に撤去したキーパーKを洗浄し、再度接着材で接着して使用することもできる。
1 底面
1a 外周部
2 開口部
3 外壁部
4 外壁開口部
K キーパー
S 空間
R 根面板

Claims (2)

  1. 歯科用キーパー(K)が挿入されて接着固定される空間(S)を有する歯科用磁性アタッチメントの根面板(R)をロストワックス法により鋳造する際に使用される、該空間(S)が内部に形成された合成樹脂製又は金属製の可撤式キーパー対応キーパートレーであって、
    底面(1)にその外周部(1a)から中心部に向けて所定幅で切欠されて該空間(S)に開口した開口部(2)が形成されていることを特徴とする可撤式キーパー対応キーパートレー。
  2. 底面(1)の外周部(1a)側の開口部(2)の端部から連続して、底面(1)の外周に立設された外壁部(3)に切欠されて該空間(S)に開口した外壁開口部(4)が形成されている請求項1に記載の可撤式キーパー対応キーパートレー。
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