以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器の一例として携帯電話機を取り上げるが、携帯電子機器は携帯電話機に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等であってもよい。
[実施形態]
図1は、携帯電子機器の概略構成を示す正面図であり、図2は、図1に示す携帯電子機器の概略構成を示す側面図である。
本実施形態の携帯電子機器1は、防水機能を有する携帯電話機である。携帯電子機器1は、図1及び図2に示すように、筐体2が第1筐体21と第2筐体22とで開閉可能に構成された、折り畳み式の携帯電話機である。筐体2は、第1筐体21の一方側の端部(基端部)と第2筐体22の一方側の端部(基端部)とがヒンジ部4を介し連結される。筐体2は、図2中に矢印Rで示すように、ヒンジ部4の回転軸CLを中心に、第2筐体22に対し第1筐体21を開閉することで、閉じ合わせ可能(折り畳み可能)に構成される。
なお、筐体2は、第1筐体21と第2筐体22とを閉じ合わせたときに互いに対向する面が、第1筐体21および第2筐体22の正面であり、正面の反対側の面が、第1筐体21および第2筐体22の背面である。筐体2は、ヒンジ部4の回転軸CLの軸方向が第1筐体21、第2筐体22の幅方向(短手方向)と同方向となっている。そして、幅方向に直交し、第1筐体21、第2筐体22の基端部から先端部に至る方向が長さ方向(長手方向)であり、第1筐体21、第2筐体22の正面から背面に至る方向が厚み方向である。また、第1筐体21は、正面側に配置されたフロントケース21Aと背面側に配置されたリアケース21Bとを有する。第1筐体21は、フロントケース21Aとリアケース21Bとが互いに対向して係合し、その隙間が水密構造となっている。これにより、第1筐体21は、フロントケース21Aとリアケース21Bとの間に形成される空間に外部から水が入ることを抑制でき、当該空間を防水空間とすることができる。第2筐体22は、正面側に配置されたフロントケース22Aと背面側に配置されたリアケース22Bとを有する。第2筐体22は、フロントケース22Aとリアケース22Bとが互いに対向して係合し、その隙間が水密構造となっている。これにより、第2筐体22は、フロントケース22Aとリアケース22Bとの間に形成される空間に外部から水が入ることを抑制でき、当該空間を防水空間とすることができる。なお、フロントケース22Aとリアケース22Bとの隙間を水密構造にする構造としては、隙間を接着剤で封止したり、両ケースの間にパッキン等のシール部材を配置したり、両面テープで両ケースを接着したりする構造がある。
携帯電子機器1は、画像を表示する表示装置5、操作を受け付ける操作部6等を備え、これらが第1筐体21または第2筐体22にそれぞれ搭載される。ここでは、携帯電子機器1は、表示装置5が第1筐体21の正面側(フロントケース21A)に搭載され、操作部6が第2筐体22の正面側(フロントケース22A)に搭載される。また、携帯電子機器1の筐体2には、これら以外にも携帯電話機として必要な各種機構(マイク、レシーバ、スピーカ、制御基板、アンテナ)が設けられている。なお、携帯電子機器1を構成する各部は、基本的には第1筐体21または第2筐体22の内部に内蔵され、そのうちの幾つかは、少なくとも一部が筐体2の外部に露出する露出部品である。
表示装置5は、待ち受け画像、メニュー画像等の種々の画像を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル等を有する表示パネルである。なお、この表示装置5の構成については、後でより詳細に説明する。
操作部6は、第2筐体22に内蔵され、フロントケース22Aから各種操作キーが露出する露出部品である。操作キーは、例えば、通話相手の電話番号やメール作成時等に文字を入力するための操作キー、表示装置5に表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための方向及び決定キー等を含む。
次に、第2筐体22の背面側の構成について説明する。ここで、図3は、図1に示す第2筐体を背面側からみた斜視図であり、図4は、図3に示す第2筐体からカバー部を取り外した状態を示す斜視図である。図3に示すように、第2筐体22のリアケース22Bの背面、つまりフロントケース22Aと対面している面とは反対側の面には、カバー部30が着脱可能な状態で装着される。また、図4に示すように、リアケース22Bのカバー部30で覆われている部分には、バッテリ装着部31と凹部40と、が形成されている。
バッテリ装着部31は、リアケース22Bに形成され、バッテリ32が装着される凹部(フロントケース22A側に凸の部分)である。バッテリ装着部31には、バッテリ32と電気的に接続する端子や、バッテリ32を保持する保持機構が設けられている。なお、バッテリ装着部31は、外周部分が、カバー部30とリアケース22Bとで水密状態とされる。本実施形態では凹部の壁面とカバー部30との接触部分が防水構造となる。なお防水構造としては、パッキンや、Oリング等のシール部材が用いられる。これにより、バッテリ装着部31及びバッテリ32は、カバー部30をリアケース22Bに装着した場合、第2筐体22の内部に密閉された状態、つまり外部から水が入らない状態となる。
凹部40は、バッテリ装着部31の密閉領域の外側で、かつ、カバー部30で覆われる部分に形成されている。具体的には、リアケース22Bのヒンジ部4から遠い側の端部に形成されている。凹部40には、連結部材34が配置されている。連結部材34は、凹部40に配置されており、第2筐体22に装着されたカバー部30が第2筐体22(リアケース22B)から容易に外れないように保持している。
また、リアケース22Bは、カバー部30の外周面と対向する部分(カバー部30に覆われている領域の外縁)の一部に、切り欠き部49が形成されている。具体的には、切り欠き部49は、リアケース22Bのヒンジ部4から遠い側の端部で、かつ、リアケース22Bの厚み方向の中央に形成されている。切り欠き部49は、厚み方向の高さが外周の他の部分よりも低い(フロントケース22A側となる)形状である。切り欠き部49は、凹部40と繋がっている。
次に、図5から図16を用いて、カバー部30をリアケース22B(第2筐体22)に装着する機構について説明する。なお、以下では、凹部40、連結部材34、カバー部30の順で説明する。ここで、図5は、図4に示す連結部材と第2筐体との概略構成を示す斜視図である。図6は、第2筐体の取付部の概略構成を示す斜視図である。
凹部40は、幅方向に延在する細長い窪み(つまり幅方向が長手方向となる細長い窪み)であり、上述したように切り欠き部49と繋がっている。また、図5に示すように、凹部40は、連結部材34の形状に合わせた凹凸が形成されている。具体的には、凹部40には、ボス42と、ボス44と、筐体爪部46と、筐体爪部48と、を有する。ここで、凹部40は、筐体爪部46と、筐体爪部48とが設けられている面が、ボス42と、ボス44とが設けられている面よりもくぼみが深くなっている。
ボス42は、凹部40の幅方向の一方の端部近傍の、凹部40の壁面と一定間隔離れた位置に設けられている。ボス44は、凹部40の幅方向の他方の端部近傍の、凹部40の壁面と一定間隔離れた位置に設けられている。ボス42、44は、厚み方向に延びた円柱形状(厚み方向が円柱の高さ方向となる形状)である。
筐体爪部46は、幅方向において切り欠き部49のボス42側の端部近傍に配置されている。筐体爪部46は、厚さ方向に突出し、かつ、先端が幅方向の切り欠き部49から離れる方向(ボス42に近づく方向)に延びた形状である。つまり筐体爪部46は、筐体2の長さ方向に直交する断面の形状がL字形状である。また、筐体爪部46は、筐体2の長さ方向に延在した形状(一定の厚みがあるL字形状)である。
筐体爪部48は、幅方向において切り欠き部49のボス44側の端部近傍に配置されている。筐体爪部48は、厚さ方向に突出し、かつ、先端が幅方向の切り欠き部49に近づく方向(ボス44から遠ざかる方向)に延びた形状である。つまり筐体爪部48は、筐体2の長さ方向に直交する断面の形状がL字形状である。また、筐体爪部48は、筐体2の長さ方向に延在した形状(一定の厚みがあるL字形状)である。
次に、図7は、図5に示す連結部材の概略構成を示す斜視図であり、図8は、連結部材を図7とは異なる方向から見た斜視図である。図7及び図8に示すように、連結部材34は、細長い板状部材であり、凹部40にはめ込まれる。連結部材34は、支点支持部52と、支点支持部54と、外側爪部(第2爪部)56、58と、開口60と、中央爪部(第1爪部)62と、を有する。なお、本実施形態では、連結部材34の長手方向における中央部分を特定部63とする。また、連結部材34は、所定の剛性と弾性を有し、外力が作用すると弾性変形する材料で構成されている。
支点支持部52と支点支持部54とは、細長い連結部材34の両端に形成された開口部である。支点支持部52と支点支持部54とは、それぞれボス42とボス44に対応する位置に形成されており、特定部63と連結している。また、支点支持部52、54の開口部は、ボス42、44と接触する部分から特定部63との連結部まで延在している。
外側爪部(第2爪部)56は、連結部材34を凹部40にはめ込んだ場合に、筐体爪部46と係合する爪である。外側爪部56は、幅方向において特定部63の支点支持部52側の端部近傍に配置されている。外側爪部56は、厚さ方向に突出し、かつ、先端が幅方向の支点支持部52から離れる方向に延びた形状である。つまり外側爪部56は、連結部材34の短手方向(筐体2の長さ方向)に直交する断面の形状がL字形状である。また、外側爪部56は、連結部材34の短手方向に延在した形状(一定の厚みがあるL字形状)である。
外側爪部(第2爪部)58は、連結部材34を凹部40にはめ込んだ場合に、筐体爪部48と係合する爪である。外側爪部58は、幅方向において特定部63の支点支持部54側の端部近傍に配置されている。外側爪部58は、厚さ方向に突出し、かつ、先端が幅方向の支点支持部54に近づく方向に延びた形状である。つまり外側爪部58は、連結部材34の短手方向に直交する断面の形状がL字形状である。また、外側爪部58は、連結部材34の短手方向に延在した形状(一定の厚みがあるL字形状)である。
開口60は、特定部63の外側爪部56と外側爪部58との間に形成された開口である。開口60は、連結部材34の長手方向が長手方向となる細長い開口である。
中央爪部62は、開口60の長手方向の2つの辺のうち、連結部材34を凹部40にはめ込んだ場合に、バッテリ32に近い側(切り欠き部49から遠い側)の辺に形成されている。中央爪部62は、厚さ方向に突出し、かつ、開口60と連結している部分が長さ方向の開口60の他方の面(爪部が設けられている面とは反対側の面)に向かって延びた形状である。つまり外側爪部58は、連結部材34の短手方向に直交する断面の形状が、開口60の連結部で折れ曲がるL字形状である。また、外側爪部58は、連結部材34の短手方向に延在した形状(一定の厚みがあるL字形状)である。中央爪部62は、厚さ方向において、連結部材34を凹部40にはめ込んだ場合に、開口60の近傍に凹部40と向かい合う面を有する段差がある爪となる。
次に、図9から図11を用いて、連結部材34を凹部40にはめ込んだ状態について説明する。ここで、図9は、連結部材と第2筐体との関係を示す断面斜視図であり、図10は、連結部材と第2筐体との関係を示す断面斜視図であり、図11は、連結部材と第2筐体との関係を示す正面図である。なお、図9は、連結部材34と凹部40とを分離して示しており、図10は、連結部材34を凹部40にはめ込んだ状態である。
連結部材34は、図9に示すように、ボス42からボス44側にずらしながら凹部40にはめ込まれることで、図10に示すように、外側爪部56が筐体爪部46と係合し、外側爪部58が筐体爪部48と係合する。なお、外側爪部56は、カバー部30と対面する面(突起部の凹部40の底面から最も遠い面、カバー部30側の面)が、筐体爪部46の凹部40の底面と対面している面(爪の突出部分の凹部40の底面に最も近い面、リアケース22B側の面)と対面し、本実施形態では接触している。外側爪部58も、カバー部30と対面する面(爪の突出部分の凹部40の底面から最も遠い面、カバー部30側の面)が、筐体爪部48の凹部40の底面と対面している面(爪の突出部分の凹部40の底面に最も近い面、リアケース22B側の面)と対面し、本実施形態では接触している。
また、連結部材34は、支点支持部52が凹部40のボス42にはめ込まれ、支点支持部54が凹部40のボス44にはめ込まれる。これにより、連結部材34の両端部も凹部40に保持される。これにより、図10及び図11に示すように、連結部材34は、凹部40にはめ込まれる。また、連結部材34は、凹部40にはめ込まれることで、特定部36の端面が切り欠き部49と対面する状態となる。
連結部材34は、外側爪部56が筐体爪部46と係合し、外側爪部58が筐体爪部48と係合していることで、厚み方向において連結部材34が凹部40から離れようとする力が作用しても、厚み方向に移動することが抑制される。これにより、連結部材34は、凹部40から外れないように保持される。また、連結部材34は、支点支持部52が凹部40のボス42にはめ込まれ、支点支持部54が凹部40のボス44にはめ込まれる。これにより、連結部材34は、この2点でも凹部40から外れない方向の力が作用し、凹部40から外れないように保持される。
また、連結部材34の外側爪部56、58と、凹部40の筐体爪部46、48とは、突起が筐体の長さ方向に延在している。これにより、連結部材34は、筐体2の長さ方向へは移動自在な状態となる。連結部材34の特定部63が切り欠き部49から押されると特定部63は、支点支持部52、54を支点として、長さ方向に変形する。この点については、後ほど説明する。
次に、図12及び図13を用いてカバー部30について説明する。図12は、カバー部の概略構成を示す斜視図であり、図13は、カバー部の概略構成を示す斜視図である。図12及び図13に示すように、カバー部30は、リアケース22Bの背面側のバッテリ装着部31と凹部40を覆う蓋であり、突起部72、74と、カバー爪部76とを有する。
突起部72、74は、カバー部30をリアケース22Bに装着した場合の長手方向においてヒンジ部4側(凹部40とは反対側)の端部に設けられた突起である。なお、リアケース22Bには、この突起部72、74が挿入される挿入部78、79が形成されている。なお、挿入部78、79は、第2筐体22の密閉された防水空間とは、繋がっていない凹部である。
カバー爪部76は、カバー部30をリアケース22Bに装着した場合の長さ方向において凹部40側(ヒンジ部4とは反対側)の端部に設けられた爪である。カバー爪部76は、カバー部30をリアケース22Bに装着した場合の厚さ方向に突出し、かつ、先端が長さ方向のヒンジ部4側(突起部72、74側)に向かって延びた形状である。カバー爪部76は、幅方向に直交する断面の形状が、L字形状である。また、カバー爪部76は、幅方向に延在した形状(一定の厚みがあるL字形状)である。また、カバー爪部76は、幅方向の長さが連結部材34の開口60と略同一または開口60よりもやや小さい。
次に、図12から図16を用いて、カバー部30を、連結部材34及び凹部40(連結部材34がはめ込まれた凹部40)にはめ込んだ状態について説明する。図14は、第2筐体と連結部材とカバー部との関係を示す断面斜視図であり、図15は、第2筐体と連結部材とカバー部との関係を示す断面斜視図であり、図16は、第2筐体と連結部材とカバー部との関係を示す斜視図である。
カバー部30は、突起部72を挿入部78に挿入し突起部74を挿入部79に挿入してヒンジ部4側の端部をリアケース22Bに対して固定する。カバー部30は、カバー爪部76を、連結部材34がはめ込まれた凹部40にはめ込む(差し込む)ことで、ヒンジ部4とは反対側の端部もリアケース22Bに対して固定する。
具体的には、カバー爪部76は、開口60に差し込まれることで、連結部材34の中央爪部62と係合する。なお、カバー爪部76は、カバー部30と対面する面(爪の突出部分の凹部40の底面から最も遠い面、カバー部30側の面)が、中央爪部62の凹部40の底面と対面している面(突起部の凹部40の底面に最も近い面、リアケース22B側の面)と対面し、本実施形態では接触している。
カバー部30は、カバー爪部76が中央爪部62と係合することで、リアケース22Bに保持されている連結部材34に保持される機構となり、厚み方向においてカバー部30がリアケース22Bから離れようとする力が作用しても、厚み方向に移動することが抑制される。つまり、連結部剤34の爪部と、カバー部30またはリアケース22Bの凹部40の爪部との突出面が係合していることで、厚み方向において各部が相対的に離れる向きに移動した場合、爪部の対面している同士が引っかかるため、各部材が相対的に厚み方向に移動することを抑制できる。これにより、カバー部30は、リアケース22Bから外れないように保持される。
また、カバー爪部76は、外側爪部58の、突出部分が形成されている面とは反対側の面と対面して配置されている。カバー爪部76と外側爪部58とは、幅方向において、外側爪部58の突出量よりも近い位置に配置されている。これにより、外側爪部58が、筐体爪部48から離れる方向に変形した場合、幅方向における外側爪部58と筐体爪部48との突出部の重なりが0となる前に、外側爪部58がカバー爪部76と接触する。これにより、外側爪部58は、筐体爪部48との突出部の重なりが0となる位置まで変形することができない。これにより、カバー部30をリアケース22Bに装着することで、外側爪部58が筐体爪部48から外れにくくすることができる。これにより、連結部材34が凹部40から外れることを抑制できる。このように、本実施形態のように、カバー部30のカバー爪部76により、連結部材34と凹部40との連結部分を補強すること(外れにくく規制すること)で、カバー部30をリアケース22Bにより強固に保持することができ、防水空間(カバー部30とリアケース22Bとで形成されるバッテリ装着部31を含む防水空間)をより適正に維持することができる。
また、図16に示すようにカバー部30をリアケース22Bに装着した状態では、切り欠き部49、つまり、リアケース22Bとカバー部30との間から特定部63が見える状態となる。
次に、図17から図19を用いて、カバー部30をリアケース22Bから取り外す動作について説明する。図17は、カバー部の取り外し動作を説明するための説明図であり、図18は、カバー部の取り外し動作を説明するための説明図であり、図19は、カバー部の取り外し動作を説明するための説明図である。
携帯電子機器1は、図17に示すようにカバー部30がリアケース22Bに装着された状態で、切り欠き部49から指等で連結部材34の特定部63が押されると、特定部63が押された力で連結部材34が変形して、図18に示す連結部材34aのような形状となる。なお、連結部材34aは、特定部63が押された力で、特定部63がヒンジ部4側(図17、図18中矢印方向)にスライド移動する。連結部材34aの状態となると、特定部63に設けられた中央爪部62も矢印方向に移動する。なお、連結部材34は、図19に示すように、特定部63が矢印方向に押されることで、連結部材34aの状態に変形する。なお、この時、連結部材34は、支点支持部52、54を支点として変形する。これにより、厚さ方向に直交する面において、中央爪部62とカバー爪部76とが重ならない状態となる。
さらに、携帯電子機器1は、爪部が引っかかっていない状態で、指等でカバー部30の端部をリアケース22Bから離す方向に移動されることで、カバー部30がリアケース22Bから外される。
このように、ユーザは、切り欠き部49に指を入れ、その後、カバー部30をリアケース22Bから離す方向に移動させるだけで、カバー部30をリアケース22Bから取り外すことができる。このように、カバー部30を取り外すために指をかける動作が、カバー部30とリアケース22Bとを連結している機構を取り外す動作とすることができる。これにより、ユーザは簡単な動作でカバー部30を取り外すことができる。
また、特定部63は、切り欠き部49から図19中矢印に示す方向の外力が加えられている状態では連結部材34aに示す形状に変形するが、弾性変形であるため外力が作用しない状態となると図19に示す連結部材34の状態に戻る。つまり、支点支持部52、54を支点として変形するため、外力が作用しなくなると復元力が作用し、実質的に外力が付加されていないときの形状に戻る。これにより、外力が付加していない状態では、厚さ方向に直交する面において、中央爪部62とカバー爪部76とが重なる状態となり、カバー部30がリアケース22Bから外れない状態となる。
このように、携帯電子機器1は、連結部材34を含む機構を設けることで、カバー部30がリアケース22Bから外れないようにすることができる。具体的には、携帯電子機器1を誤って床等に落下させてもカバー部30がリアケース22Bから外れないようにすることができる。また、爪部により厚み方向の移動を規制できるため、カバー部30とリアケース22Bとの距離を一定距離以下とすることができる。これにより、各部のズレ量が把握でき本実施形態のように防水機能を備える場合の防水機構による密閉性をより高くすることができる。つまり、ズレを抑制できることで、パッキン等の防水機構としてより適切なものを用いることができ、防水性を高くすることができる。
また、携帯電子機器1は、カバー部30とリアケース22Bとを連結している機構(カバー部30をリアケース22Bに保持している機構)が外部からほとんど見えない形状となる。これにより、携帯電子機器1のデザイン性をより高くすることができる。また、カバー部30とリアケース22Bとを連結している機構が見えない状態であっても、防水構造を実現しつつ、カバー部30を外すために切り欠き部49に指等を入れ、カバー部30をリアケース22Bから離すとカバー部30をリアケース22Bから外すことができる。また、カバー部30がリアケース22Bに嵌っている状態は、常にロックされた状態となるので、見える位置にロックレバー等を配置する必要がなく、かつ、ロック位置を示す表示(ロック状態であるかを示すための表示)も不要となる。
また、連結部材34も着脱可能とすることで、連結部材34を容易に交換することができる。また、組立時に容易に組み立てることができる。また、連結部材34を弾性変形する部材とすることで、着脱時に変形させた場合や、外部から衝撃が加わった場合に爪部分等が破損する恐れを低減することができる。つまり、装置の耐久性を高くすることができる。
ここで、連結部材34は、リアケース22B(第2筐体22)及びカバー部30よりも剛性が低い材料で構成することが好ましい。また、連結部材34は、リアケース22B(第2筐体22)及びカバー部30よりも弾性率が高い材料で構成することが好ましい。連結部材34とリアケース22B(第2筐体22)とカバー部30とを構成する材料が上記のいずれかを満足することで、各部の耐久性を高くしつつ、リアケース22B(第2筐体22)からカバー部30を外れにくくすることができる。例えば、連結部材34が他の部材よりも変形しやすくなるため、着脱時に変形しても損傷が発生しにくくなる。また、接触している爪部が破損することも抑制できる。
また、連結部材34としては、各種樹脂材料、ゴム材料を用いることができるが、例えば、ポリアセタールを用いることができる。
また、リアケース22B(第2筐体22)及びカバー部30は、剛性が高い、具体的には、ヤング率が4000以上の材料を用いることが好ましい。リアケース22B(第2筐体22)及びカバー部30をヤング率が高い材料で製造(構成)することで、リアケース22B(第2筐体22)とカバー部30との間の防水機構でより適切に防水することができる。つまり、パッキン等の防水機構で隙間が生じないように、リアケース22B(第2筐体22)とカバー部30とに力が作用しても、壁面が変形することを抑制でき防水することができる。なお、材料としては、ガラスを一定割合(例えば10%)含有させたポリカーボネートや、ガラスを一定割合(例えば45%)以上含有させたナイロン等を用いることができる。なお、リアケース22B(第2筐体22)及びカバー部30に剛性が高い材料を用いた場合も、連結部材34が変形する材料でありリアケース22B(第2筐体22)とカバー部30の爪同士は接触しない。このため、剛性を高くしても両者を連結している機構が破損することを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、外側爪部の一方のみがカバー爪部と対面している構成としたが、これには限定されない。図20は、連結部材の他の実施形態の概略構成を示す断面図である。図20に示す連結部材80は、外側爪部82以外は、連結部材34と同様の構成である。そこで、以下では、連結部材34とは異なる点のみ説明する。外側爪部82は、連結部材34の外側爪部56と同様の位置に設けられている。外側爪部(第2爪部)82は、厚さ方向に突出し、かつ、先端が幅方向の支点支持部54から離れる方向に延びた形状である。また、外側爪部82は、突出部が設けられている面と反対側の面がカバー爪部76と対面する。つまり、外側爪部82は、外側爪部58を幅方向の中心を対称軸として、反転させた形状である。なお、外側爪部82に対応して設けられる筐体爪部も、爪の突出方向が上記実施形態の筐体爪部46とは逆方向となる。
このように、外側爪部の両方がカバー爪部76と対面する構造とすることで、カバー部30の装着時に、外側爪部とカバー爪部76とをより外れにくくすることができ、連結部材80とリアケース22Bとをより外れにくくすることができる。これにより、切り欠き部から特定部に外力が作用した場合以外は、リアケース22Bからカバー部30をよりはずれにくくすることができる。なお、図20に示す連結部材を用いる場合は、上述したように連結部材を凹部に対して一方向にスライドさせて爪部を係合させる方法では装着しにくいが、連結部材が弾性を有するため、装着することはできる。
また、連結部材からリアケース22B(凹部)を外れにくくすることができるため、本実施形態のように、外側爪部の突起部が設けられていない面がカバー爪部に近接して対面することが好ましいが、外側爪部は必ずしもカバー爪部と対面していなくてもよい。
また、上述したように、外側爪部と筐体爪部とを設けることで、連結部材からリアケース22B(凹部)を外れにくくすることができるが、連結部材をリアケースに固定する(保持する)方法はこれに限定されない。また、上記実施形態では、組み立てやすくすることができ、装置構成を簡単にできるため、連結部材を凹部に対して着脱可能な構成としたが、連結部材を凹部に固定する構造としてもよい。なお、連結部材を爪部以外の構造で凹部に保持する場合や連結部材を凹部に固定する場合も、切り欠き部49から外力が作用したら、変形する状態で固定することで、上述と同様に簡単に着脱可能にしつつ、カバー部を筐体に対して保持することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る携帯電子機器は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、バッテリを覆うカバー部30を筐体に固定し、保持する機構として連結部材を含む保持構造を用いたがこれに限定されない。上述した保持構造は、筐体に対して装着する種々のカバー部の保持構造として用いることができる。また、上述したようにより強固に保持することが求められる防水機能を備える携帯電子機器のカバー部(自身が水密を実現するための機構の一部となっているカバー部)の保持構造として用いることが好ましいが、防水機能を備えない携帯電子機器のカバー部として用いてもよい。
以上の説明では、筐体は、閉じ合わせ可能な2つの筐体、すなわち、第1筐体及び第2筐体を含んで構成されるものとして説明したが、3つ以上を含んで構成されてもよいし、1つで構成されてもよい。
以上で説明した携帯電子機器1の筐体は、折り畳み式の構造に限定されるものではない。例えば、携帯電子機器1の筐体は、両方の筐体を閉じ合わせた状態、言い換えれば、重ね合わせた状態から一方の筐体(第1筐体)と他方の筐体(第2筐体)とを互いにスライドできるようにしたスライド式の筐体であってもよいし、重ね合わせ方向に沿う軸線を中心に、一方の筐体を回転させるようにした回転式や、2軸ヒンジを介して両方の筐体を連結したものでもよい。