JP5779782B2 - 再生洗浄液の製造方法およびリユース剤。 - Google Patents
再生洗浄液の製造方法およびリユース剤。 Download PDFInfo
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(1)デイビス法に基づくHLB値が3.72以上4.23以下であるポリエーテル型の非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)を含有するリユース剤と、洗浄に供され油分を含有する洗浄液である老化洗浄液とを混合して混合体を得る混合工程、前記混合体を前記非イオン性界面活性剤(A)の曇点以上に加熱して前記混合体を油性相と水性相とに相分離する相分離工程、前記水性相を回収して水性組成物を得る回収工程、および前記水性組成物を原料の少なくとも一つとして、再生洗浄液を得る再生工程を備えており、前記非イオン性界面活性剤(A)が、下記一般式(i)により表わされる化合物であり、前記イオン性界面活性剤(B)がカチオン性界面活性剤からなることを特徴とする再生洗浄液の製造方法。
R−O−[(PO)m/(EO)n]−H (i)
(式中、Rは炭素数20以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、mはPOの平均付加モル数、nはEOの平均付加モル数を表し、mおよびnは非負整数であってm+n≦8を満たす。)
本発明の一実施形態に係るリユース剤は、デイビス法に基づくHLB値(以下、「HLB値」と略記する。)が3.72以上4.64以下であるポリエーテル型の非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)を含有する。
本実施形態に係る非イオン性界面活性剤(A)はポリエーテル型の構造を有する。かかる構造を有する分子は、曇点以上に加熱されると水分子との相互作用の程度が低下して分子内の親水性が低下し、水系溶媒からなる液体への溶解度が低下する特性を有する。本実施形態に係るリユース剤は、この特性を利用して、老化洗浄液を油性相と水性相とに分離する。以下、リユース剤における非イオン性界面活性剤(A)に基づく相分離を行う機能を「相分離機能」という。
上記式(i)中、Rは炭素数20以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、mはPOの平均付加モル数、nはEOの平均付加モル数を表し、mおよびnは非負整数であってm+n≦8を満たす。POの平均付加モル数mは4以下であることが好ましく、2以下であることがさらに好ましい。一方、EOの平均付加モル数nは6以下であることが好ましく、4以下であることがさらに好ましい。
本実施形態に係るリユース剤が含有するイオン性界面活性剤(B)は、その親油性基の部分にて非イオン性界面活性剤(A)と相互作用し、その親水性基の部分にて洗浄液溶媒と相互作用できる限り、具体的な構造は特に限定されない。親水性基はカチオン性の基であってもよいし、アニオン性の基であってもよい。
本実施形態に係るリユース剤の溶媒は特に限定されないが、非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)に対する可溶性を有する極性溶媒であることが、これらをリユース剤内で適切に相互作用させる観点から好ましく、プロトン性極性溶媒であることがより好ましい。そのような溶媒の典型は水であり、その他アルコールが例示される。ただし、アルコールのような有機基を有する溶媒はリユース剤の相分離機能を低下させる場合もあるため、本実施形態に係るリユース剤の溶媒は水であることが好ましい。
本実施形態に係るリユース剤は、上記の非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)以外の成分を含有してもよい。そのような成分として、硫酸ナトリウムなどの中性無機塩、キレート剤などの有機系金属イオン封鎖剤、ゼオライトなどの金属イオン封鎖剤、シリコン油などの消泡剤、ベンゾトリアゾールなどの腐食抑制剤が例示される。これらの含有量は限定されない。上記の非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)の機能を阻害しない限り任意である。
本実施形態に係るリユース剤の調製方法は特に限定されない。リユース剤に含有される成分のうち、少なくとも非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)を溶媒中に溶解させればよい。そのための手法は任意であり、これらの成分の溶解度を高めるために溶媒を加熱してもよい。リユース剤がその他の成分を含み、その含有されるその他の成分が溶解度の低い成分や不溶性の成分を含む場合には、リユース剤中にそれらの成分が固体状態で分散していてもよい。
本実施形態に係る再生洗浄液の製造方法は、リユース剤と老化洗浄液とを混合して混合体を得る混合工程、混合体を非イオン性界面活性剤(A)の曇点以上に加熱して混合体を油性相と水性相とに相分離する相分離工程、水性相を回収して水性組成物を得る回収工程、および水性組成物を原料の少なくとも一つとして、再生洗浄液を得る再生工程を備える。
上記の再生洗浄液の製造方法における混合工程から回収工程までを備える油分の除去方法を実施してもよい。
(1)模擬老化洗浄液の調製
水酸化ナトリウム8g/L、ケイ酸ナトリウム5水和物3g/L、およびラウリルアルコールエーテルEO付加物(三洋化成工業(株)製、エマルミン NL−80)3g/Lを含有し水を溶媒とする洗浄液495mlを1Lビーカー内に調製した。
表1に示される非イオン性界面活性剤(A)(上記式(i)で示される化合物であって、表1には、R,mおよびnが示されている。)としての化合物およびイオン性界面活性剤(B)としてのカチオン性の界面活性剤のそれぞれを混合してなるリユース剤を調製した。
この調製された各リユース剤5mlを上記の模擬老化洗浄液500mlに添加した。なお、試験No.1ではリユース剤を添加しなかった。その結果、得られた液体中の非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)の含有量は表1に示されるとおりとなった。
リユース剤が添加された模擬老化洗浄液(試験No.1は模擬老化洗浄液のみ)をガラス棒にて30秒攪拌した後、60℃に加熱し、その状態で2時間静置した。静置後の液体は油性相と水性相とに相分離していた。この液体における油性相を、シリンジを用いて吸引除去し、さらに吸引除去後の液体上にオイルマットを載置して、液体に残留する油性相を吸着除去した。
こうして油性相が除去され水性相のみからなる液体230mlを、容量250mlの濁度測定用のメスシリンダー(底面に十字模様を有し、底部に液抜きを有する。)内に入れた。メスシリンダー内の液体の流動が沈静化したことを確認して、メスシリンダーの上部から液体を観察しながら、メスシリンダーの液抜きから液体を流出させて、メスシリンダー内の液量を低下させた。メスシリンダー底面に設けられた十字模様を、液体を通じて目視にて確認できたときに、液抜きを停止し、そのときの液体の液面のメスシリンダー内の高さを測定した。
良(分離機能に優れる、表1中「◎」):7cm以上である場合
可(リユース剤として必要な分離機能を有する、表1中「○」):5cm以上7cm未満である場合
不可:(リユース剤として必要な分離機能を有していない、表1中「×」):5cm未満である場合
上記の水性相からなる液体の全量をメスシリンダーから抜き取り、その液体に対して、ラウリルアルコールエーテルEO付加物(三洋化成工業(株)製、エマルミン NL−80)の含有量が3g/Lになるように添加して、再生洗浄液を得た。なお、再生洗浄液中におけるイオン性の界面活性剤(B)の含有量を測定したところ、検出限界(1.0×10−6モル当量/L)以下であった。
SPCC−SD鋼板の双方の主面(主面形状:10cm×5cm)に対して、前述の鉱物油を0.5ml/cm2塗布し、その状態で12時間静置した。
良(洗浄機能に優れる、表1中「◎」):90%以上
可(洗浄機能を有する、表1中「○」):80%以上90%未満
不可:(洗浄機能を有していない、表1中「×」):80%未満
Claims (5)
- デイビス法に基づくHLB値が3.72以上4.23以下であるポリエーテル型の非イオン性界面活性剤(A)およびイオン性界面活性剤(B)を含有するリユース剤と、洗浄に供されたことで油分を含有する洗浄液である老化洗浄液とを混合して混合体を得る混合工程、
前記混合体を前記非イオン性界面活性剤(A)の曇点以上に加熱して前記混合体を油性相と水性相とに相分離する相分離工程、
前記水性相を回収して水性組成物を得る回収工程、および
前記水性組成物を原料の少なくとも一つとして、再生洗浄液を得る再生工程を備えており、
前記非イオン性界面活性剤(A)が、下記一般式(i)により表わされる化合物であり、
前記イオン性界面活性剤(B)がカチオン性界面活性剤からなることを特徴とする再生洗浄液の製造方法。
R−O−[(PO)m/(EO)n]−H (i)
(式中、Rは炭素数20以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、mはPOの平均付加モル数、nはEOの平均付加モル数を表し、mおよびnは非負整数であってm+n≦8を満たす。) - 前記再生洗浄液中の前記イオン性界面活性剤(B)の含有量が0.003モル当量/L以下である請求項1に記載の製造方法。
- 前記非イオン性界面活性剤(A)は、POの平均付加モル数mが4以下、かつEOの平均付加モル数nが6以下である、請求項2に記載の製造方法。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載される製造方法を実施するために用いられるリユース剤であって、前記非イオン性界面活性剤(A)および前記イオン性界面活性剤(B)、ならびにこれらに対する可溶性を有する極性溶媒を含有することを特徴とするリユース剤。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載される製造方法を実施するために用いられるリユース剤を用いて、請求項1に記載される混合工程から回収工程までを実施することを特徴とする、洗浄に供され油分を含有する洗浄液である老化洗浄液から油分を除去する方法。
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