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JP5783053B2 - 仕切板付段ボール箱 - Google Patents
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JP5783053B2 - 仕切板付段ボール箱 - Google Patents

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Description

本発明は、一枚のブランクシートから形成されていて、少なくとも天面が一対の内フラップと一対の外フラップによって閉鎖される直方体形状の段ボール箱と、該段ボール箱内を区分する仕切板とを組み合わせてなる仕切板付段ボール箱に関する。
JIS Z 1507で0201に分類される最も一般的なA式の段ボール箱は、段ボール箱のサイズに応じて求められる原料段ボールシートを必要最小のサイズのものとするために、天面と底部を閉鎖する内外フラップの側壁との間の折線からフラップ先端縁までの長さが略等しい長さに形成されており、一対の外フラップ(長側壁側フラップ)の先端縁は突き合わせ状態となって天面及び底部を閉鎖しているが、内フラップ(短側壁側フラップ)の先端縁は離れた状態となっている。このタイプの段ボール箱の場合、内フラップの先端縁間が離れていて外フラップ内面が箱内に露出している箇所は、内外フラップが重なり合っている他の箇所よりも外部から加わる荷重に対する強度が低い部分となっている。
上記のような外フラップ内面が露出している箱内面の凹部を補強するためにパット(埋め板)などを配置することが古くから行われており、最近では、抜き型を使った加工で凹部を埋めることも行われているが、このような補強構造を採用した場合であっても、外フラップのみよりなる天面や底部の部分における外側から箱内方向に加わる荷重に対する補強効果は十分ではない。
上記のA式の段ボール箱の場合、箱内に収容物を整然と区分して収容するために箱内に段ボールシートからなる仕切板を配置することも行われている。このような目的で配置される仕切板は、その上下端縁を箱内の内フラップ内面に当接させることによって天面や底部の外側から箱内方向に加わる荷重に対する天面や底部の強度を補強する役割を担っている。
特許文献1(特開2003−118724号公報)には、上記のような天面や底部を補強する機能を有する段ボールシートよりなる仕切板として、箱内の内フラップ内面に当接する端縁部と、内フラップ同士の先端が離れていて外フラップ内面が露出している凹部において外フラップの内面に当接する突出した端縁部とを有する仕切板を配置した仕切板付段ボール箱も提案されており、このタイプの仕切板を配置した段ボール箱は、外側から天面や底部に加わる荷重に対する強度が優れている。
特許文献1の仕切板を配置した段ボール箱の場合、単一の扁平板状体を仕切板として使用すると、仕切板の端縁部が当接している内外フラップの内面は平坦面であるため、箱体に加わる衝撃の方向によって仕切板の端縁部がフラップ内面を滑って仕切板自体が傾斜してしまい、支持板としての機能が損なわれることがある。特許文献1には、上記のような単一の平板状の仕切板の欠点を解消することができる仕切板として、コ字状に折り曲げ加工した2枚の仕切板を背中合わせにH型に組み合わせ、中央の背中合わせの仕切板部分の上端縁が、天面を閉鎖している外フラップの突合せ先端縁に対して直交するように箱体内に配置することや、2枚の平板状の仕切板をX型に組み合わせて形成した仕切板を箱体内の四隅に各側縁部が接するように配置して固定することができる仕切板が示されている。
上記のような複数の段ボール板を組み合わせた構造の仕切板を配置した段ボール箱の場合も、箱体の強度を補強する効果は十分であるが、複数の仕切板を組み合わせた仕切板は使用材料の増加を招き、コスト面で不利である。また、天面や底部の閉鎖構造は、外フラップ同士の先端縁を突合せた状態で内フラップに接着した構造であるので、段ボール箱の天面の開封作業を簡単に行えるものではない。
特開2003−118724号公報
本発明は、一般的なA式の段ボール箱の天面や底部の内外フラップによる閉鎖構造部と一体化して、外部から箱体にかかる荷重に十分に耐えるように箱体の天面や底部の強度を補強することができる単一の平板構造の仕切板を有する段ボール箱を提供することを目的とする。
また、本発明は、箱体を形成する段ボール材料の使用量を低減すると共に、天面を閉鎖している外フラップの先端縁部を引き起こして天面を開封する作業を容易に行うことができる天面閉鎖構造を形成することを可能とする仕切板を有する段ボール箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決することができる本発明の仕切板付段ボール箱は、以下の各発明に共通するように、基本的には、直方体形状の段ボール箱(A式)の先端縁同士が突合せ状態となって天面を閉鎖している一対の外フラップの先端縁間に、仕切板として箱体内に配置する段ボール板の上端の一部を差込嵌合できる幅の間隙を形成して天面の内外フラップによる閉鎖構造部と仕切板とを一体化した構造を有することを特徴とする。
(1)一対の短側壁板(2),(4)のそれぞれの天面(T)側に折線(L2a),(L4a)を介して連設されていて、それぞれの折線(L2a),(L4a)から先端縁(2c),(4c)までの長さ(L2a−2c),(L4a−4c)が略同一長さである一対の内フラップ(2a),(4a)と、一対の長側壁板(1),(3)の天面(T)側に折線(L1a),(L3a)を介して連設されていて、それぞれの折線(L1a),(L3a)から先端縁(1c),(3c)までの長さ(L1a−1c),(L3a−3c)が前記一対の内フラップと略同一長さである一対の外フラップ(1a),(3a)とによって形成されている天面閉鎖構造部を有する直方体形状の段ボール箱本体(A1)内に、天面閉鎖構造部の内面及び底部(B)の内面に上下の先端縁を当接して段ボール箱本体(A1)内を2分する単一平板状の仕切板(A2)が配置されている仕切板付段ボール箱(A)であって、
前記天面閉鎖構造部における一対の外フラップ(1a)と(3a)の相対する先端縁(1c)と(3c)の間が、前記単一平板状の仕切板(A2)の先端部を差し込み嵌合する間隙(S)を形成する距離だけ離れているとともに、前記単一平板状の仕切板(A2)が、天面閉鎖構造部側の先端縁に突出中央部(8)とその左右の側方部(9),(9)を有していて、該単一平板状の仕切板(A2)の突出中央部(8)の先端面が前記一対の外フラップ(1a)と(3a)の上面と略同一高さに前記天面閉鎖構造部の間隙(S)に差し込み嵌合され、突出中央部(8)の左右の側方部(9),(9)が前記天面閉鎖構造部の内面(内フラップ2aと4aの面)に当接して天面閉鎖構造部を段ボール箱本体(A1)の内面側から支持していることを特徴とする、仕切板付段ボール箱(A)。
(2)前記段ボール箱本体(A1)が、一対の短側壁板(2),(4)の天面(T)側及び底部(B)側に折線を介して連設されている各一対の内フラップ(2a)と(4a)及び(2b)と(4b)と、一対の長側壁板(1),(3)の天面(T)側及び底部(B)側に折線を介して連設されている各一対の外フラップ(1a)と(3a)及び(1b)と(3b)が、それぞれが連設されている長側壁板と短側壁板との間の折線(L1a,L1b,L2a,L2b,L3a,L3b,L4a,L4b)からそれぞれの先端縁(1c,1d,2c,2d,3c,3d,4c,4d)までの長さ(L1a−1c,L1b−1d,L2a−2c,L2b−2d,L3a−3c,L3b−3d,L4a−4c,L4b−4d)が略等しい長さであり、天面(T)側の一対の内フラップ(2a)と(4a)、底部(B)側の一対の内フラップ(2b)と(4b)に各一対の天面側の外フラップ(1a)と(3a),及び底部側の外フラップ(1b)と(3b)を折り重ねた状態で接合して天面閉鎖構造部及び底部閉鎖構造部が形成されている直方体形状の段ボール箱本体(A1)であることを特徴とする(1)項記載の仕切板付段ボール箱。
(3)前記仕切板(A2)の底部側先端縁が当接して内側から支持している底部が、前記天面閉鎖構造部を仕切板(A2)の先端縁により内側から支持している構造と同一構造の底部閉鎖構造部であることを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の仕切板付段ボール箱。
(4)前記天面閉鎖構造部の間隙(S)に嵌合されている前記仕切板(A2)の突出中央部(8)と接する両外フラップ(1a)と(3a)の各先端縁(1c)と(3c)の領域に、各先端縁(1c)と(3c)のそれぞれにおける2点(m1)と(m2)、(m3)と(m4)を起点として両外フラップ内方向に平行に延びる一対の切目線(x1)と(x2)、(x3)と(x4)と、各一対の切目線(x1)と(x2)、(x3)と(x4)の両フラップ内における終点(m5)と(m6)間及び(m7)と(m8)間のそれぞれを結ぶ折線(L6)と(L6)によって、両外フラップ(1a)と(3a)の先端縁(1c)との(3c)側を段ボール箱本体(A1)内に押し下げて開口する開口形成フラップ(6)、(6)が形成されていることを特徴とする(1)項〜(3)項のいずれか1項に記載の仕切板付段ボール箱。
本発明の仕切板付段ボール箱(A)は、仕切板(A2)の先端縁突出中央部(8)が天面閉鎖構造部における両外フラップ(1a)と(3a)の互いに離れている先端縁(1c)と(3c)の間に形成されている間隙(S)に嵌合していて、その先端縁突出中央部(8)の先端面が外フラップ(1a)と(3a)の上面と略同一の高さとなっているので、段ボール箱を積み重ねた際に天面(T)の全面に懸かる圧力は、まず、垂直状態に配置されていて上下方向に圧縮変形し難い平板状の仕切板(A2)の先端縁突出中央部(8)の帯状の先端面で受け止められることとなり、その他の平坦な天面部分に懸かる圧力が軽減される。また、該先端縁突出中央部(8)の左右の先端縁側方部(9)と(9)の帯状の先端面が天面閉鎖構造部の内フラップ(2a)と(4a)の各内面に当接して垂直方向に天面閉鎖構造部を支持しているので、天面に懸かる圧力による箱本体(A1)全体の変形がさらに確実に防止される。
また、内フラップが仕切板によって支持、固定されていて内フラップの先端が下方に押し下げられることがないので、段ボール箱の上部に空隙が生じるような物品(例えば、ゲーブルトップ型紙容器飲料)を収容した場合も、内フラップの先端縁で収容容器を傷つけるおそれがない。
平板状の仕切板(A2)は、その天面(T)側の先端縁突出中央部(8)が天面側の外フラップ(1a)と(3a)の相対する先端縁(1c)と(3c)の間に形成されている間隙(S)に嵌合しているので、段ボール箱本体(A1)に加わる衝撃によって仕切板(A2)が果たしている支持機能が損なわれることがなく、収納物を収納時の状態に確実に保持することが可能である。
さらに、天面閉鎖構造部の間隙(S)内に嵌合している仕切板(A2)の先端縁突出中央部(8)の両両面に接している外フラップ(1a)と(3a)の先端縁領域の真下には内フラップが存在しないので、開口形成フラップ(6)の各先端縁(1c)と(3c)の側を箱内に押し下げるだけで天面開封時の作業を容易にする開口部を形成することができる。
加えて、直方体形状の段ボール箱本体(A1)の天面閉鎖構造部における一対の外フラップ(1a)と(3a)の両先端縁(1c)と(3c)間に間隙(S)を形成するために、両フラップの長側壁板側の折線(L1a)と(L3a)から両フラップの先端縁(1c)と(3c)までの長さを短くすることが必要であるので、それに伴って各短側壁の内フラップ部分の長さも短くできることとなる。このように、段ボール箱本体(A1)を形成するブランクシートの上下方向の長さ(紙幅)をより狭くすることができるので、段ボール箱本体(A1)の大きさによっては、ブランクシートを得る際に用いる段ボール原紙幅を従来のものより小さいものとすることによるコストダウンが可能となる。
本発明の仕切板付段ボール箱Aの段ボール箱本体A1を形成するブランクシート図である。 本発明の仕切板付段ボール箱Aに使用できる2例の仕切板A2を示す図である。 本発明の仕切板付段ボール箱Aの完成斜視図である。 仕切板A2の先端縁突出中央部とその左右の先端縁側方部による天面閉鎖構造部の支持状態を示す垂直方向断面図である。 本発明の仕切板付段ボール箱Aの天面閉鎖構造部の平面図である。 天面閉鎖構造部の開口形成フラップ部分の部分拡大図である。 仕切板付段ボール箱Aの天面閉鎖構造部の開封作業を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の仕切板付段ボール箱Aをさらに具体的に説明する。
本発明の仕切板付段ボール箱(A)の直方体形状の段ボール箱本体(A1)は、本発明の一実施例としての図1のブランクシートに示されているように、天面(T)側に折線(L1a)を介して天面閉鎖用の外フラップ(1a)が連設され、底部(B)側に折線(L1b)を介して底部閉鎖用の外フラップ(1b)が連設されていて、一方の側縁側には折線(L4)を介して糊代(5)が連設されている長側壁板(1)、天面側に折線(L2a)を介して天面閉鎖用の内フラップ(2a)が連設され、底部(B)側に折線(L2b)を介して底部閉鎖用内フラップ(2b)が連設されている短側壁板(2)、天面側に折線(L3a)を介して天面閉鎖用の外フラップ(3a)が連設され、底部側に折線(L3b)を介して底部閉鎖用外フラップ(3b)が連設されている長側壁板(3)、天面側に折線(L4a)を介して天面閉鎖用の内フラップ(4a)が連設され、底部側に折線(L4b)を介して底部閉鎖用内フラップ(4b)が連設されている短側壁板(4)が折線(L1),(L2),(L3)によって順次連設されている段ボール製のブランクシートから以下のように組み立てられる。
まず、折線(L1)、(L2)、(L3)により、長側壁板(1)、短側壁板(2)、長側壁板(3)、短側壁板(4)を一方向に順次直角に折り曲げ、折線(L4)を介して長側壁板(1)に連設されている糊代(5)を短側壁板(4)の側縁部に接合して直方体形状の筒状体を形成する。
次に、短側壁板(2)と短側壁板(4)の底部側に折線(L2b)と折線(L4b)を介して連設されている内フラップ(2b)と(4b)を折り曲げ、長側壁板(1)と長側壁板(3)の底部側に折線(L1b)と折線(L4b)を介して連設されている一対の外フラップ(1b),(3b)を両内フラップ(2b),(4b)の面に折り重ねて底部(B)を閉鎖した状態の天面側開放状態の段ボール箱本体(A1)とする。
上記のように底部が閉鎖された状態の段ボール箱本体(A1)内に、図2の(イ)、(ロ)に示される種類の仕切板(A2)を一対の長側壁板(1),(3)に平行にセットし、仕切板(A2)の両側に収納物を収納する。この状態で短側壁板(2)と短側壁板(4)に折線(L2a)と折線(L4a)を介して連設されている天面閉鎖用の内フラップ(2a)と(4a)を仕切板(A2)の左右の先端縁側方部(9),(9)上に折り曲げ、さらに、長側壁板(1)と長側壁板(3)に折線(L1a)と(L3a)を介して連設されている天面閉鎖用の外フラップ(1a)と(3a)を両内フラップ面を覆って天面側に折り曲げて、外フラップ(1a)の先端縁(1c)と外フラップ(3a)の先端縁(3c)の間に形成される間隙(S)に仕切板(A2)の先端縁突出中央部(8)を嵌合させた状態で内フラップ面と外フラップ面を接合して図4及び図5に示される天面閉鎖構造部を有する図3の斜視図に示される仕切板付段ボール箱Aを完成する。
なお、図3の短側壁板(4)及び該短側壁板(4)に対向する短側壁板(2)には、通常の段ボール箱のように、把持部(7)を設けることができる。
図1、図3、図5〜図7に示すように、段ボール箱本体(A)の天面側閉鎖構造部を形成している一対の外フラップ(1a),(3a)には、それらの先端縁(1c)、(3c)を含む中央部領域に、天面閉鎖構造部を開封するために内フラップ面に接合されている外フラップを引き剥がす際に、外フラップの先端縁を引き上げる作業を容易に行うことができるような指掛け用開口を簡単に形成できる開口形成フラップ(6)を形成することが好ましい。
開口形成フラップ(6)は、図6に示されるように、外フラップ(1a)と(3a)の先端縁(1c),(3c)が仕切板(A2)の先端縁突出中央部(8)を挟持している箇所における2点(m1)と(m2)、2点(m3)と(m4)を起点として、両外フラップ内方向に平行な切目線(x1)と(x2)、(x3)と(x4)を設け、該切目線(x1)と(x2)、(x3)と(x4)の外フラップ内の終点(m5)と(m6)、終点(m7)と(m8)の間を結んで両外フラップ内に折線(L6)と折線(L6)を設けることによって形成される。
両開口形成フラップ(6)、(6)を利用した天面側閉鎖構造部の開封作業は、図7の(イ)に示すように、まず、一方の外フラップ(1a)の開口形成フラップ(6)の先端縁(1c)側を指で箱本体(A1)内に押し下げて折線(L6)で折り曲げ、(ロ)に示すように、箱内の外フラップ(1a)内面に開口形成フラップ(6)が接するまで指で折り曲げた状態で、外フラップ(1a)の内面側に掛けた指により外フラップ(1a)の先端縁(1c)側を引き上げ、内フラップ(2a),(4a)の上面から引き剥がすことによって行われる。他方の外フラップ(1b)の開口形成フラップ(6)を利用した外フラップ(1b)の引き剥がし作業も同様に行われる。
この開口形成フラップ(6)が形成されている仕切板(A2)の先端縁突出中央部(8)を挟持している外フラップ(1a)と(3a)の箇所は、その直下の段ボール箱本体(A1)内に仕切板(A2)が存在しない箇所であるので、この箇所に形成した開口形成フラップ(6)を押し下げて開口を形成する場合にも、該開口形成フラップ(6)を押し下げる操作が邪魔されることがなく、確実に開口を形成することができる。
上記したように、本発明の仕切板付段ボール箱(A)において、段ボール箱本体(A1)内に設置される仕切板(A2)は、図2の(イ)に示されるように段ボール箱本体(A1)の天面閉鎖構造部側の先端縁の形状が、先端縁突出中央部(8)とその左右の先端縁側方部(9),(9)を有していなければならない。このように、仕切板(A2)の天面閉鎖構造部側の先端縁突出中央部(8)を天面閉鎖構造部を形成している一対の外フラップ(1a),(3a)の先端縁間の間隙(S)に嵌合するという配置状態とすることによって、通常の段ボール箱の取扱時に想定される衝撃に十分に耐える仕切板付段ボール箱とすることができる。それ故、図2の(ロ)に示すように、底部閉鎖構造部側の先端縁は凹凸のない形状の仕切板とすることも可能である。
しかし、図2の(イ)に示すように、仕切板A2の天面側先端縁と底部側先端縁の構造を略対称形とすると共に、底部側閉鎖構造部についても天面側閉鎖構造部と同様に両外フラップ(1b)と(3b)の先端縁(1d)と(3d)間に間隙(S)を形成した構造とすると、図3に示す完成品としての仕切板付段ボール箱(A)の変形防止機能がより確実なものとすることができる。また、使用する段ボール原紙幅を小さくすることによるコスト削減効果もより期待できる。
図2に示す仕切板(A2)が天面側先端縁により天面側閉鎖構造部を段ボール箱本体(A1)の内部から支える状態を図4により更に説明する。
仕切板(A2)は、段ボール箱本体(A1)の天面側閉鎖構造部を構成する内フラップ(2a),(4a)の下面(内面)に当接して天面側閉鎖構造部を内部から支えている左右の先端縁領域(9),(9)と、天面側閉鎖構造部を構成している外フラップ(3a)と、仕切板(A2)の手前側に存在するが図示されていない外フラップ(1a)の両先端縁間に形成されている間隙(S)内に嵌合された状態で該両外フラップ(1a),(3a)の先端縁間に挟持されている先端縁突出中央部(8)の部分を有している。
この先端縁突出中央部(8)は、天面側閉鎖構造部の上面と同じ平面上にその先端面が位置していることにより、天面全体にかかる圧力が外フラップの中芯(フルート)を押し潰すような圧力が加わっても、縦方向の圧力に対する強度が優れている配置状態であるので変形することがなく、周囲の外フラップ面に係る圧力を低減する機能を備えている。
また、天面側閉鎖構造部を段ボール箱本体内の内フラップ面(内面)側から支えている左右の先端縁領域(9),(9)の場合も、縦方向の圧力に対する強度が優れている配置状態で内フラップ内面を支えているので、通常の段ボール箱の取り扱い時に段ボール箱本体に加わることが想定される衝撃力程度では押し潰されることはなく、段ボール箱本体に上下方向から加わる衝撃力に耐え得る十分な強度を段ボール箱本体に付与する機能を備えている。
なお、図4には、仕切板(A2)の先端縁の両側方部が切り欠かれた状態の仕切板(A2)が配置されている状態が示されており、図2にも同様の形状の仕切板(A2)が示されているが、このような側縁部を切欠部とすることは仕切板(A2)においては必須の形状・構造ではなく、先端縁全体を仕切板(A2)の幅と同一幅とすることをも含めて任意に採用できる形状・構造である。
仕切板付段ボール箱(A)の底部閉鎖構造部における一対の外フラップ(1b)、(3b)の両先端縁(1d)、(3d)を離れた状態となすことによって間隙(S)を形成し、図2の(イ)に示される仕切板(A2)の底部側の先端縁突出中央部(10)を、天面閉鎖構造部の場合と同様に、間隙(S)に嵌合させ、その左右の先端縁側方部(11),(11)を底部閉鎖構造部の内フラップ(2b)、(4b)の内面に当接させた状態で仕切板(A2)を配置することもでき、このような底部閉鎖構造部を形成することにより、状況に応じて天地を逆にして使用する仕切板付段ボール箱とすることも可能である。この場合、前記したような開口形成スラップ6を底部閉鎖構造部にも形成することが好ましい。
次に、直方体形状の段ボール箱本体(A1)の天面(T)の閉鎖構造部における一対の外フラップ(1a)と(3a)の両先端縁(1c)と(3c)の間に間隙(S)を設けると共に、底部(B)の閉鎖構造部における一対の外フラップ(1b)と(3b)の両先端縁(1d)と(3d)の間にも間隙(S)を設けるとことによる利点について説明する。
直方体形状の段ボール箱本体(A1)の天面(T)の閉鎖構造部における一対の外フラップ(1a)と(3a)の両先端縁(1c)と(3c)の間に形成される間隙(S)の間隔を、たとえば、10mmとし、底部(B)の閉鎖構造部における一対の外フラップ(1b)と(3b)の両先端縁(1d)と(3d)の間に形成される間隙(S)の間隔についても10mmとすることができる場合を例にとると、ブランクシートを2丁取りすることを予定して段ボール原紙を購入する場合は、ブランクシートを形成する原料段ボールシートの紙幅寸法を従来のものより20mm狭いものとすることが可能となる。このように紙幅寸法を低減できることは、使用段ボールの原紙幅を1ランク下げることが可能となることに繋がる場合があるので原料段ボールに関して大幅なコストダウンが可能となる場合がある。
本発明の仕切板付段ボール箱(A)の構造は、前記のように、天面(T)側の仕切板(A2)の先端縁突出中央部(8)を、段ボール箱本(A1)の天面閉鎖構造部における両外フラップの先端縁間に形成した間隙(S)に嵌合した簡単な構造で、段ボール箱を積み重ねた状態等に天面全面に懸かる圧力に十分に耐え得る強度を付与するものであるし、原料段ボールに関して大幅なコストダウンを可能とするものでもあるので、種々のサイズの段ボールの補強構造として好適に適用することができる。
また、本発明の仕切板付段ボール箱(A)の天面閉鎖構造部は、天面を閉鎖している一対の外フラップの先端縁が離れていて間隙が形成されており、該間隙における箱体内部と外部が連通している箇所には箱体内に配置されている仕切板の先端縁中央領域が嵌合していて、該仕切板の先端縁突出中央部が嵌合している箇所における両外フラップの先端縁部分に天面開封時の作業を簡単化することができる押し下げ開口可能な開口形成フラップを設けることが可能であるので、天面閉鎖構造部を形成している内外フラップの接合部を引き剥がすことによる開封作業が必要である各種の段ボール箱の天面閉鎖構造部として適用することが可能である。
1:長側壁板
2:短側壁板
3:長側壁板
4:短側壁板
5:糊代
6:開口形成フラップ
7:把持部
8:天面側先端縁突出中央部
9:天面側先端縁側方部
10:底部側の先端縁突出中央部
11:底部側の先端縁側方部
1a,3a:天面側外フラップ
2a,4a:天面側内フラップ
1b,3b:底部側外フラップ
2b,4b:底部側内フラップ
1c〜4c,1d〜4d:フラップ先端縁
L1〜L4,L6:折線
L1a〜L4a,L1b〜L4b:折線
A:仕切板付段ボール箱
A1:段ボール箱本体
A2:仕切板
T:天面
B:底部
S:間隙
x1〜x4:切目線
m1〜m4:切目線起点
m5〜m8:切目線終点





Claims (4)

  1. 一対の短側壁板のそれぞれの天面側に折線を介して連設されていて、それぞれの折線から先端縁までの長さが略同一長さである一対の内フラップと、一対の長側壁板の天面側に折線を介して連設されていて、それぞれの折線から先端縁までの長さが前記一対の内フラップと略同一長さである一対の外フラップとによって形成されている天面閉鎖構造部を有する直方体形状の段ボール箱本体内に、天面閉鎖構造部内面及び底部の内面に上下の先端縁を当接して段ボール箱本体内を2分する単一平板状の仕切板が配置されている仕切板付段ボール箱であって、
    前記天面閉鎖構造部における一対の外フラップの相対する先端縁の間が、前記単一平板状の仕切板の先端部を差し込み嵌合する間隙を形成する距離だけ離れているとともに、前記単一平板状の仕切板が、天面閉鎖構造部側の先端縁に突出中央部とその左右の側方部を有していて、該単一平板状の仕切板の突出中央部の先端面が前記一対の外フラップの上面と略同一高さに前記天面閉鎖構造部の間隙に差し込み嵌合されて、突出中央部の左右の側方部が前記天面閉鎖構造部の内面に当接して天面閉鎖構造部を段ボール箱本体の内面側から支持していることを特徴とする、仕切板付段ボール箱。
  2. 前記段ボール箱本体が、一対の短側壁板の天面側及び底部側に折線を介して連設されている各一対の内フラップと、一対の長側壁板の天面側及び底部側に折線を介して連設されている各一対の外フラップが、それぞれが連設されている長側壁板と短側壁板との間の折線からそれぞれの先端縁までの長さが略等しい長さであり、天面側の一対の内フラップ及び底部側の一対の内フラップに各一対の天面側の外フラップ及び底部側の外フラップを折り重ねた状態で接合して天面閉鎖構造部及び底部閉鎖構造部が形成されている直方体形状の段ボール箱本体であることを特徴とする請求項1記載の仕切板付段ボール箱。
  3. 前記仕切板の底部側先端縁が当接して内側から支持している底部が、前記天面閉鎖構造部を仕切板の先端縁により内側から支持している構造と同一構造の底部閉鎖構造部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の仕切板付段ボール箱。
  4. 前記天面閉鎖構造部の間隙に嵌合されている前記仕切板の突出中央部と接する両外フラップの各先端縁の領域に、各先端縁のそれぞれにおける2点を起点として両外フラップ内方向に平行に延びる一対の切目線と、各一対の切目線の両フラップ内における終点間のそれぞれを結ぶ折り線によって、両外フラップの先端縁側を段ボール箱本体内に押し下げて開口する開口形成フラップが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の仕切板付段ボール箱。
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