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JP5787743B2 - 可動式ホームゲート装置のセンサユニット - Google Patents
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本発明は、鉄道等のプラットホームに設置される、可動式ホームゲート装置のセンサユニットに関するものである。
近年、鉄道のプラットホームからの旅客転落事故を防ぐために、線路とプラットホームとを隔てる、可動式ホームゲート装置の普及が進んでいる。可動式ホームゲート装置10は、図1(a)(b)に示されるように、プラットホーム12の線路端12aに沿って、なおかつ、鉄道車両50の停止位置で側扉52に面する部分が開口16となるように間隔を開けて、柵14を設けている。この柵14は、柵14に対して出没自在な扉18(図1(a)にのみ示す)の戸袋としても機能するものである。そして、柵14の間の開口16を扉18で塞ぐことで、通常は、プラットホーム12と線路とを分離する。又、プラットホーム12と鉄道車両との間の、乗客の乗降を行う際には、扉18を柵14に引き込み、柵14の間に開口16を形成するものである。
又、可動式プラットホーム装置10の柵14には、開口16に乗客や障害物(以下、「乗客等」という。)が存在するときに、扉18の不用意な開閉動作を行わないようにするため、乗客等を検知するセンサユニット20が設けられている。従来は、このセンサユニット20に、線状の光線を照射する透過型センサが用いられることが多かったが、近年では、開口16周辺部の乗客等を面状かつ立体的に検知することが可能な、反射型の三次元センサが用いられるようになり、乗客等の判別精度の向上が図られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−016421号公報
ところで、センサユニット20は、鉄道車両50の側扉52近傍における乗客等の検知を高精度に行うことが必要不可欠であることから、その設置場所を、柵14の、プラットホーム12の線路端12aに面した側面とすることが一般的である。又、センサユニット20は、建築限界に抵触しないように、柵14からのセンサユニット20の突出量を、可能な限り抑えることが望ましい。又、センサユニット20のメンテナンスを容易にするために、柵14の開口16側端部にも、可能な限り近い位置に設けることが望ましい。
しかしながら、センサユニット20に三次元センサを用いる場合には、三次元センサの発光部から出射される検知光は、四角錘状に照射範囲が広がる態様となっていることから、上記諸条件を満足する位置にセンサユニット20を配置すると、プラットホーム12の線路端12aと、鉄道車両50の側扉52との間に、三次元センサの検知光の照射領域を外れる個所(死角)が発生してしまうこととなる。従って、乗客等の検知が必要な範囲でこの死角が発生しないよう、柵14に対してセンサユニット20を固定する位置や角度の設定を、簡単かつ確実に行うことが望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、可動式プラットホーム装置の柵に対して、センサを固定する位置や角度の調整を、簡単かつ確実に行うことを可能とすることにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。又、各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。よって、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)プラットホームの線路端に沿って設けられる可動式プラットホーム装置の、鉄道車両の停止位置で側扉に面する部分が開口となるように、間隔を開けて設置される柵に設けられ、前記柵の開口周辺における人等の検知を行うセンサユニットであって、
三次元センサと、該三次元センサを保持するホルダと、該ホルダを着脱自在に装着するための、前記柵に固定されるケーシングとを含み、該ケーシングには、前記三次元センサを保持した状態の前記ホルダを挿入するための開口部と、該開口部を囲む枠部とを備え、前記ホルダには、前記ケーシングに形成された開口部を囲む枠部に密着するフランジが設けられ、前記ホルダのフランジと、前記ケーシングの枠部とが密着することで、前記三次元センサの取付け角度が定まる可動式プラットホーム装置のセンサユニット(請求項1)。
本項に記載の可動式ホームゲート装置のセンサユニットは、プラットホームの線路端に沿って、間隔を開けて設置される柵に設けられ、柵の開口周辺における人等の検知を行うものであり、三次元センサにより構成されるものである。又、柵に固定されるケーシングを含み、このケーシングに形成された開口部に、三次元センサを保持するホルダが、三次元センサを保持した状態で、着脱自在に装着される。しかも、ホルダには、ケーシングの開口部を囲む枠部に密着するフランジが設けられており、ホルダのフランジと、ケーシングの枠部とが密着することで、三次元センサの取付け角度が定まるものである。
そして、プラットホームの線路端と鉄道車両の側扉との間の、乗客等の検知が必要な範囲に、三次元センサの発光部から出射される、四角錘状に照射範囲が広がる態様の検知光の、照射領域を外れる個所(死角)が発生しない角度となるように、三次元センサを取り付けるものである。
(2)上記(1)項において、前記ケーシングの開口部を囲む枠部は、線路端方向を向いて、前記プラットホームの線路端と平行な面の法線に対して、所定の傾斜角度で傾斜している可動式プラットホーム装置のセンサユニット(請求項2)。
本項に記載の可動式ホームゲート装置のセンサユニットは、ケーシングの開口部を囲む枠部が、プラットホームの線路端と平行な面の法線に対して、線路端方向を向いた所定の角度で傾斜している。よって、ホルダのフランジと、ケーシングの枠部とが密着することのみにより、乗客等の検知が必要な範囲に、三次元センサの発光部から出射される検知光による照射領域を外れる個所(死角)が発生しない角度に、三次元センサを取り付けるものである。
(3)上記(2)項において、前記ケーシングの開口部を囲む枠部の、所定の傾斜角度θは、前記三次元センサの視野角中心の回転角度θ、センサ走査視野角θ、及び、前記センサの走査中心点から、前記柵の開口側端部までの距離と、前記柵のプラットホームの線路端に対し平行に設置される面までの距離とに基づき導き出される角度θとしたとき、θ=θ=(θ/2)−θとなる値に設定されている可動式プラットホーム装置のセンサユニット(請求項3)。
本項に記載の可動式ホームゲート装置のセンサユニットは、ケーシングの開口部を囲む枠部の、所定の傾斜角度θが、θ=θ=(θ/2)−θとなる値に設定されることで、ホルダのフランジと、ケーシングの枠部とが密着することのみにより、三次元センサの発光部から出射される、四角錘状に照射範囲が広がる態様の検知光の視野角を考慮した、最適の角度に三次元センサを取り付けるものとなる。
(4)上記(1)から(3)項において、前記ホルダは、前記ケーシングの枠部の外側に密着するものである可動式プラットホーム装置のセンサユニット(請求項4)。
本項に記載の可動式ホームゲート装置のセンサユニットは、ホルダがケーシングの枠部の外側に密着するように構成され、ケーシングに対するセンサの着脱を、ケーシングの外側から、ホルダごと行うものである。
本発明はこのように構成したので、可動式プラットホーム装置の柵に対して、センサを固定する位置や角度の調整を、簡単かつ確実に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係るセンサユニットを備える可動式ホームゲート装置を示すものであり、(a)はプラットホーム側から線路方向に見た正面図、(b)は平面図、(c)は(b)の要部拡大図、(d)は(c)との比較例を示す図である。 図1に示される可動式ホームゲート装置を示すものであり、(a)は、センサユニット周辺部を、線路側からプラットホーム方向に見た裏面図、(b)は開口側端部から見た側面図である。 図2(b)のA−A線における、センサユニットの断面図である。 本発明の実施の形態に係る三次元センサと、三次元センサを保持した状態のホルダとを示すものであり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図である。 本発明の実施の形態に係るケーシングの開口部を囲む枠部の、傾斜角度の具体的決定手法を説明する平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係る可動式ホームゲート装置10は、図1(b)(c)に示されるように、柵14の、プラットホーム12の線路端12aに面した側面に設けられた、センサユニット20を備えている。
このセンサユニット20は、図2〜図4に示されるように、三次元センサ22と、三次元センサ22を保持するホルダ24と、ホルダ24を着脱自在に装着するための、柵14に固定されるケーシング26とを含むものである。ホルダ24は、平板状のフランジ24aと、フランジ24aから互いに平行に突出する、一対の平板状のブラケット24bとを備えている。フランジ24aには、三次元センサ22の発光部22aを露出させるための開口24cが形成されており、この開口24cに発光部22aを対向させて、ブラケット24bの間に三次元センサ22を挿入し、ボルト28によりブラケット24bと三次元センサ22とを固定することにより、ホルダ24に三次元センサ22が保持される。なお、ホルダ24の形状は、図示の例に限定されず、三次元センサ22を着脱容易に保持し、かつ、ケーシング26に対しても着脱自在なものであれば良い。
ケーシング26は、図示の例では、柵14の高さ方向に延びるハット状断面を有する部材である。そして、図3に示されるように、ハット状断面を構成する一対の傾斜面26aのうち、柵14の開口16側に面する傾斜面(図3では下側の傾斜面)26aに、三次元センサ22を保持した状態のホルダ24を挿入するための開口部26bが形成されている。ホルダ24のフランジ24aは、開口部26bを囲む枠部26c(図示の例では、傾斜面26aの一部である。)に密着することにより、三次元センサ22の取付け角度が定まるものである。又、ケーシング26の形状は、図示の例に限定されず、少なくとも柵14の開口16側に面する傾斜面26a、開口部26b及び枠部26cを有し、ホルダ24と共に三次元センサ22を収納可能なものであれば良い。
そして、ホルダ24のフランジ24aは、ケーシング26の枠部26cの外側に密着するようにして、ケーシング26に装着されるものである。又、ホルダ24のフランジ24aと、開口部26bを囲む枠部26cとの着脱作業は、ホルダ24のフランジ24aに形成されたボルト孔24d(図4(a)参照)に、ボルト30(図2(b)参照)を挿通して、ボルト30をケーシング26の枠部26cに形成されたねじ孔(図示省略)にねじ込むことで、ケーシング26の外部から行うものである。更に、三次元センサ22と、ケーシング26内に設置された内部配線との、コネクタの着脱作業は、ホルダ24のフランジ24aをケーシング26の枠部26cから外した状態で、ケーシング26の開口部26bから、内部配線を外側に引き出すことにより行うことが可能である。
更に、ケーシング26の開口部26bを囲む枠部26cは、図5に示されるように、プラットホーム12の線路端12aと平行な面、図示の例では、柵14の、プラットホーム12の線路端12aに対し平行に設置される面14aの、法線Nに対して、線路端12a方向を向いた所定の角度θで傾斜しているものである(プラットホーム12の線路端12aが曲線である場合には、曲線の接線の法線Nとする。)。この傾斜角度θは、三次元センサ22の視野角中心の回転角度θ、センサ走査視野角θ、及び、三次元センサ22の走査中心点Pから柵14の開口16側端部までの距離X、及び、三次元センサ22の走査中心点Pから、柵14の、プラットホーム12の線路端12aに対し平行に設置される面14aまでの距離から導き出される角度θ(=tan−1・H/X)としたとき、θ=θ=(θ/2)−θとなる値に設定される。
なお、図5中、符号Cで示される点線は、本発明の実施の形態に係る、三次元センサ22の視野角中心線を示し、Cで示される点線は、比較例として、三次元センサ22の視野角中心線を、プラットホーム12の線路端12aに対し平行に配置した場合の視野角中心線を示すものである。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。
すなわち、本発明の実施の形態に係る可動式ホームゲート装置10のセンサユニット20は、プラットホーム12の線路端12aに沿って、間隔を開けて設置される柵14に設けられ、柵14の開口周辺における人等の検知を行うものであり、三次元センサにより構成されるものである。又、センサユニット20は、柵14に固定されるケーシング26を含み、このケーシング26に形成された開口部26bに、三次元センサ22を保持するホルダ24が、三次元センサ22を保持した状態で、着脱自在に装着されるものである。しかも、ホルダ24には、ケーシング26の開口部26bを囲む枠部26cに密着するフランジ24aが設けられており、ホルダ24のフランジ24aと、ケーシング26の枠部26cとが密着することで、三次元センサ22の取付け角度が一義的に定まるものである。
そして、図1(c)に示されるように、プラットホーム12の線路端12aと鉄道車両50の側扉52との間の、乗客等の検知が必要な範囲に、三次元センサ22の発光部から出射される検知光Lの、照射領域を外れる個所(死角)が発生しない角度となるように、三次元センサ22を取り付けることが可能となる。
図1(d)には、本発明の実施の形態の参考例として、三次元センサ22の視野角中心線(図5の符号C参照)を、プラットホーム12の線路端12aに対し平行に配置した場合の、検知光Lの照射範囲が示されている。この参考例では、鉄道車両50の側扉52の一部に、三次元センサ22の検知光Lが照射されず、乗客等の検知が必要な範囲で、三次元センサ22の検知範囲の死角Dが生じることとなる。一方、図1(c)に示されるように、本発明の実施の形態によれば、鉄道車両50の側扉52とその周辺部まで三次元センサ22の検知範囲に含まれることから、可動式ホームゲート装置10安全運用にも、より大きく寄与することが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る可動式ホームゲート装置10のセンサユニット20は、図5に示されるように、ケーシング26の開口部26bを囲む枠部26cが、プラットホーム12の線路端12aと平行な面14aの法線Nに対して、線路端12a方向を向いた所定の角度θで傾斜しているものである。よって、乗客等の検知が必要な範囲に、三次元センサ22の発光部22aから出射される検知光Lによる照射領域を外れる個所(死角)D(図1(d))が発生しない角度に、三次元センサ22を、簡単確実に取り付けることが可能となる。
しかも、ケーシング26の開口部26bを囲む枠部26cの、傾斜角度θが、θ=θ=(θ/2)−θとなる値に設定されることで、ホルダ24のフランジ24aと、ケーシングの枠部とが密着することのみにより、三次元センサ22の発光部22aから出射される、四角錘状に照射範囲が広がる態様の検知光Lの視野角を考慮した、最適の角度に三次元センサ22を取り付けることが可能となる。
なお、ケーシング26の開口部26bを囲む枠部26cが法線Nと平行な平面を構成し、ホルダ24のフランジ24aの形状を調整して、傾斜角度θ4が実現されることとしても良い。又、ケーシング26の開口部26bを囲む枠部26cと、ホルダ24のフランジ24aとの傾斜角度の合計により、傾斜角度θ4が実現されるものであっても、同様の作用効果を得ることが可能である。
加えて、ホルダ24のフランジ24aと、ケーシング26の枠部26cとが密着する際に、ホルダ24を、ケーシング26の枠部26cの外側から密着させることから、ケーシング26に対する三次元センサ22の着脱を、ケーシング26の外側からホルダ24ごと行うことが可能であり、三次元センサ22の着脱作業を迅速に行うことが可能となる。
更に、ホルダ24を、ケーシング26の枠部26cの外側から密着させる際に、図3に示されるように、ホルダ24のフランジ24aと、ケーシング26の枠部26cとの間にシール部材32を挟み込むことで、この部分の密閉性も確実に確保することが可能となる。
10:可動式ホームゲート装置、12:プラットホーム、12a:線路端、14:柵、16:開口、20:センサユニット、22:三次元センサ、24:ホルダ、24a:フランジ、26:ケーシング、26a:傾斜面、26b:開口部、26c:枠部、θ:ケーシングの開口部を囲む枠部の傾斜角度

Claims (4)

  1. プラットホームの線路端に沿って設けられる可動式プラットホーム装置の、鉄道車両の停止位置で側扉に面する部分が開口となるように、間隔を開けて設置される柵に設けられ、前記柵の開口周辺における人等の検知を行うセンサユニットであって、
    三次元センサと、該三次元センサを保持するホルダと、該ホルダを着脱自在に装着するための、前記柵に固定されるケーシングとを含み、該ケーシングには、前記三次元センサを保持した状態の前記ホルダを挿入するための開口部と、該開口部を囲む枠部とを備え、前記ホルダには、前記ケーシングに形成された開口部を囲む枠部に密着するフランジが設けられ、前記ホルダのフランジと、前記ケーシングの枠部とが密着することで、前記三次元センサの取付け角度が定まることを特徴とする可動式プラットホーム装置のセンサユニット。
  2. 前記ケーシングの開口部を囲む枠部は、線路端方向を向いて、前記プラットホームの線路端と平行な面の法線に対して、所定の傾斜角度で傾斜していることを特徴とする請求項1記載の可動式プラットホーム装置のセンサユニット。
  3. 前記ケーシングの開口部を囲む枠部の、所定の傾斜角度θは、前記三次元センサの視野角中心の回転角度θ、センサ走査視野角θ、及び、前記センサの走査中心点から、前記柵の開口側端部までの距離と、前記柵のプラットホームの線路端に対し平行に設置される面までの距離とに基づき導き出される角度θとしたとき、θ=θ=(θ/2)−θとなる値に設定されていることを特徴とする請求項2記載の可動式プラットホーム装置のセンサユニット。
  4. 前記ホルダは、前記ケーシングの枠部の外側に密着するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の可動式プラットホーム装置のセンサユニット。
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