JP5790218B2 - 通信装置、通信制御方法 - Google Patents
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Description
近距離無線通信では、無線通信が可能な通信相手を検出するために、検出用の電波を発信する必要がある。
特許文献2によれば、近距離無線通信機器が、第一の無線通信機能である近距離無線通信に加えて第二の無線通信機能(無線LAN)を備える。ユーザーがある特定の動作(シャッターキーリリース)をすると、第二の無線通信機能を介して、通信相手の近距離無線通信機器へ、近距離無線通信機能を有効にする指令を出す。その後、必要な近距離無線通信が行われた後に、お互いの近距離無線通信機能は停止される。これにより、通信相手の近距離無線通信機器は、ユーザーの操作負担なく、近距離無線通信機能を有効にできるので、消費電力を抑えることができる。
また、特許文献2で示される消費電力を抑える方法は、無線LANという第2の無線通信機能を用いて、近距離無線通信の機能の有効化を行っているが、通信相手の近距離無線通信機器の無線LANについて常に通信機能が使えなければならず、無線LANの通信機能にかかる消費電力がかかってしまう。
例えば過去に近距離無線通信を行った位置であれば、通信相手の機器が存在するであろうから、待受け電波を密状態とし、近距離無線通信を行ったことのない位置であれば通信相手の機器が存在する可能性は低いから、待受け電波を粗状態とするなどである。
<1.DSC(デジタルスチルカメラ)の構成>
<2.第1の実施の形態の通信制御処理>
<3.第2の実施の形態の通信制御処理>
<4.変形例>
本開示の通信装置の実施の形態としてのDSCの構成を説明する。
図1Aは実施の形態のDSC1の正面側の外観を示す斜視図、図1BはそのDSC1の背面側(操作面側)の外観を示す背面図である。
また各部に操作入力部4としての操作子を有する。操作子としては、再生メニュー起動ボタン41、決定ボタン42、十字キー43、キャンセルボタン44、ズームキー45、スライドキー46、シャッターボタン47等が設けられる。
図示するように、DSC1と、外部の無線通信機器50とは、近距離無線通信を用いて互いに接続・通信する事ができる。近距離無線通信の実施形態として例えばブルートゥースやトランスファージェットが挙げられるが、これら以外の近距離無線通信が用いられても一向に構わない。
上述のように、近距離無線通信アンテナ2、記憶領域9、近距離無線通信コントローラ10は、DSC1に備えつけのものではなく、着脱可能なモジュールとしてまとめられていてもよい。
撮像部5内のこれらの駆動機構は、全体の制御部であるCPU7からの制御信号に応じて駆動される。
撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)型、CMOS(Complementary Metal OxideSemiconductor)型などの撮像素子とされる。
さらに撮像信号処理部6は、撮像画像信号について圧縮処理等を行って静止画や動画としての画像ファイルとしたり、表示部3で表示させるスルー画として表示部3に転送する等の処理を行う。
なお、図1では操作入力部4として各種操作子を示したが、操作入力部4として表示部3と一体になったタッチパネルを設けても良い。
記録領域9は、DSC1に着脱できるメモリカードの形態でもよいし、DSC1に内蔵されている形態としてもよい。例えば記録領域9は、可搬型のフラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などとして実現される。
また、実施の形態では後述する通信位置リストが記憶され、CPU7によって更新管理されたり、通信制御処理の際に参照されるが、この通信位置リストは記憶領域9に記憶されるようにすればよい。
なお、通信位置リストの記憶にはフラッシュメモリ11が用いられてもよい。
近距離無線通信コントローラ10は、CPU7と協働して、近距離無線通信アンテナ2による、近距離無線通信の接続プロトコルに基づく信号の送受信を制御する。
例えばCPU7は、ユーザの操作に応じた撮像動作や撮像した画像ファイルの再生動作、さらに外部機器との近距離無線通信動作等について、必要各部の動作を制御する。
システムバス14は、CPU7などの各ブロックを相互に接続し、それぞれのブロック間での信号の授受を可能とする。
無線通信機器50が受信した信号は近距離無線通信アンテナ51等を介して、変換され、CPUによる演算処理等が行われる。これらにより無線通信機器50は、近距離無線通信によって後述の待受け状態であるDSC1と接続され、通信を確立できる。通信が確立された状態では、DSC1は、DSC1内に含まれるコンテンツデータ等を無線通信機器5へ送信する事が可能となる。
DSC1による近距離無線通信動作について第1の実施の形態としての通信制御処理を説明する。
近距離無線通信においては通信機器同士は近接していなければ通信が維持できないので、ユーザーがDSC1を保持し続けるとは考えにくく、図示のように無線通信機器50の上に置かれて通信が開始されるという使われ方が一般的である。
以下、ユーザーが手に持ったDSC1を無線通信機器50の上に置いて通信させる操作を「近接操作」と呼ぶ。
なお、近距離無線通信においては、機器どうしが近接する必要があるが、より具体的にはアンテナどうしが近接する必要がある。DSC1においては、近距離無線通信アンテナ2の筐体内での配置位置をアンテナ位置2Pとし、さらに無線通信機器50における近距離無線通信アンテナ51の配置位置を、アンテナ位置51Pとして示しているが、図示のようにアンテナどうしが近接されることで通信が実行される。
ユーザーはDSC1内に記憶されたコンテンツデータをバックアップしたい場合、近接操作を行って近距離無線通信を実行させる。これによりDSC1内のコンテンツデータが無線通信機器50に送信され、パーソナルコンピュータ60は無線通信機器50が受信したコンテンツデータを、図示しないパーソナルコンピュータ60内の記憶装置(たとえばHDD等)に保存する。これによりユーザーはDSC1内のコンテンツデータをパーソナルコンピュータ60にバックアップ保存させることができる。
ここでコンテンツデータとは、DSC1内の、たとえば記憶領域9に保存された、静止画データファイルや動画データファイルなどのことである。即ち主には、DSC1を用いてユーザーが撮像した写真(静止画)や動画のこととなる。
さらには、無線通信機器50がパーソナルコンピュータ60等の機器に内蔵されているものでもよい。例えばタブレット型パーソナルコンピュータなどであって、それ自体に対してDSC1を近接させることで無線通信が行われ、DSC1から送信されてくるコンテンツデータを記憶するような機器であってもよい。
即ちDSC1のように写真や動画などのコンテンツデータをもった携帯機器が、無線通信機器50およびパーソナルコンピュータ60のように、ユーザーの自宅や勤務先等に据え置きされている情報機器と、近距離無線通信を行うことを想定している。
第1の実施の形態では、ユーザーがDSC1と無線通信機器50との間で近距離無線通信を行ったときに、位置検出部20によって緯度・経度情報を取得し、DSC1内の例えば記憶領域9に保存する。これにより、過去に近距離無線通信を行ったひとつあるいは複数の位置の緯度・経度情報が、通信位置リストに登録されるようにする。
通信位置リストの例を図4に示す。この図では、過去に近距離無線通信を行った位置として、3カ所の緯度・経度が登録されている状態を例示している。
なぜならば、近距離無線通信機能をもった携帯機器としてのDSC1が無線通信機器50と通信する場所は、DSC1のデータコンテンツをバックアップするようなユースケースにおいて、バックアップ先の機器が存在する場所であるからである。通常、ユーザーは特定の1つ又は数個のバックアップ機器を対象としてバックアップを行う。従って、過去に近距離無線通信を行った場所は、次のバックアップ機会において通信を行う蓋然性が高い場所と言える。
すなわち、DSC1が現在において測定した緯度・経度情報が、過去に通信位置リストに登録された緯度・経度情報の履歴のうち一致するものがあるならば、ユーザーは近距離無線通信を実行する可能性が高い。従ってこの場合はCPU7は近距離無線通信機器10を制御して待受け電波を密状態に発信し、無線通信機器50と近距離無線通信を行うことに備える。
一方、DSC1が現在において測定した緯度・経度情報が、通信位置リストに登録された過去の緯度・経度情報の履歴のうち一致するものがない場合は、近距離無線通信を実行する可能性が低い。この場合はCPU7は近距離無線通信コントローラ10を制御して待ちうけ電波を疎状態にする。
また待受け電波を粗状態とするとは、待受け電波を発信する周期間隔を長くすることを意味している。
図7Aは、さまざまな周期で通信相手を検出するための電波を発信している様子を示している。図中のポーリング周期Pが短い場合は、一定期間に電波が発信される回数が多いので、通信相手を検出できる確率が高くなるが、ポーリング周期Pが長い場合は、一定期間に電波が発信される回数が少なく、通信相手を検出できる確率が低くなる。
一方、図7Bでは、ポーリング周期と消費電力の関係を図示している。ポーリング周期が短い場合は、一定期間に電波が発信される回数が多いので、電力を多く消費するが、ポーリング周期が長い場合は、一定期間に電波が発信される回数が少ないので、消費する電力を少なくできる。
すなわち、ポーリング周期が短い「密状態」の場合、通信相手とのつながりやすさは向上するが、消費電力が大きくなり、ポーリング周期が長い「粗状態」の場合は、通信相手とつながりにくくなるが、消費電力は小さくなる。
まず図5A、図5Bは、近距離無線通信の実行に応じて行う通信位置リストの管理処理例を示している。
尚、図5及び後述する図6に示すフローチャートはCPU7によって実行されるプログラムに基づくCPU7の制御処理として説明するが、同様の処理がハードウエアで実施されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアの両方で実施されてもよい。
ステップF10で近距離無線通信が実行された場合、その後(もしくは通信実行中でもかまわない)、CPU7はステップF11で、位置検出部20で検出される現在の緯度・経度情報を取得する。
そしてCPU7はステップF12で、記憶領域9に記憶されている通信位置リストを参照し、現在の緯度・経度情報が、既に通信位置リストに登録されているか否かを確認する。
既に登録されていれば、特に通信位置リストの更新は必要はないため、通信位置リストの管理処理を終える。一方、登録されていなければステップF13に進み、現在の緯度・経度情報が通信位置リストに追加登録されるように、通信位置リストの更新処理を行う。
この処理により、近距離無線通信の実行に応じて、その場所の位置情報(緯度・経度情報)が登録されていき、図4のような通信位置リストとして、過去の通信場所履歴が保存されることになる。
ステップF20で近距離無線通信が実行された場合、その後(もしくは通信実行中でもかまわない)、CPU7はステップF21で、ステップF20で実行した(実行している)通信は、コンテンツデータのバックアップを目的とする通信であるか否かを判断する。即ちコンテンツデータを送信しているか否かの判断である。
コンテンツデータの送信を伴わない近距離無線通信を実行しているのであれば、ステップF21から通信位置リストの管理処理を終える。
一方、コンテンツデータの送信を伴う近距離無線通信を実行しているのであれば、CPU7はステップF22で、位置検出部20で検出される現在の緯度・経度情報を取得する。
そしてCPU7はステップF23で、記憶領域9に記憶されている通信位置リストを参照し、現在の緯度・経度情報が、既に通信位置リストに登録されているか否かを確認する。
既に登録されていれば、特に通信位置リストの更新は必要はないため、通信位置リストの管理処理を終える。一方、登録されていなければステップF24に進み、現在の緯度・経度情報が通信位置リストに追加登録されるように、通信位置リストの更新処理を行う。
この処理により、コンテンツデータのバックアップ目的の近距離無線通信の実行に応じて、その場所の位置情報(緯度・経度情報)が登録されていき、図4のような通信位置リストとして、過去の通信場所(バックアップ場所)の履歴が保存されることになる。
DSC1が電源オンとされている場合、CPU7は、ステップF101として、位置検出部20からの位置情報を逐次取得する。即ち図6の処理は、CPU7が所定間隔で逐次実行するものとしてもよいし、或いは位置検出部20から割り込み等によって位置情報を通知することで実行されるものとしてもよい。
そしてステップF103で、現在の緯度・経度情報が、通信位置リストに登録された緯度・経度情報のいずれかと一致するか否かを確認する。
そこでCPU7はステップF104に進み、待受け電波を密状態に制御する。具体的にはCPU7は、近距離無線通信コントローラ10に、密状態での待受け電波の発生を指示する。近距離無線通信コントローラ10は、これに応じて近距離無線通信アンテナ2からポーリング周期を短くして待受け電波を発生させる動作を行う。
このように通信の開始に備える。ユーザーが近接操作を行うことで、通信が開始されることとなる。
このような第1の実施の形態では、次のような効果が得られる。
即ち近距離無線通信の実行の可能性の高い場所では待受け電波が密状態とされることで、通信相手を検出しやすくなり、スムースに近距離無線通信が開始される。
一方で、過去に近距離無線通信が実行されていない場所では、通信実行の可能性は低いため、待受け電波が粗状態とされる。これによって待受け電波に係る消費電力は効果的に抑えられることになる。
また、特に場所に応じてユーザーに操作負担をかけるものでもない。つまりユーザーが待受け電波の発生態様を選択操作する必要もない。このため、ユーザーの利便性は維持される。
例えば近距離無線通信によってユーザーが意図しないのにコンテンツデータ等が送信されてしまうこともあるが、ユーザーが通常、通信を実行する場所以外では、そのような通信が実行されにくくなる。
DSC1による第2の実施の形態の動作を説明する。
第2の実施の形態においては、ユーザーがDSC1と無線通信機器50との間で近距離無線通信を行ったときに、位置検出部20によって得られる緯度・経度情報を通信位置リストに登録することは第1の実施の形態と同様である。
但し、第2の実施の形態では、通信位置リストには、各コンテンツデータに対して、近距離無線通信によるコンテンツデータ送信の実行の際の位置情報が関連づけられる状態で、位置情報が登録されるものとする。
つまり、記憶領域9に保存される通信位置リストには、コンテンツデータ毎に過去近距離無線通信を行ったひとつあるいは複数の緯度・経度情報が登録される。
図示のように通信位置リストでは、DSC1内で例えば記憶領域9に保存されているコンテンツデータCT1,CT2・・・毎に、過去にバックアップ通信を行った場所の緯度・経度情報が登録される。なお、CT1,CT2・・・・は、それぞれ特定のコンテンツデータを示す識別子(例えばファイル名等)と考えればよい。通信位置リストではコンテンツデータの識別子に位置情報が関連づけられる。
またコンテンツデータCT2については位置情報が関連づけられていないが、これは過去にコンテンツデータCT2についてはバックアップ通信が行われていないということを示すものとなる。
従って、現在位置において近傍に存在する無線通信機器50に対して、DSC1が保持するコンテンツデータのうち、近距離無線通信によって過去に送信されたかどうかを予測することが可能である。
一方、現在位置において近傍に存在する無線通信機器50に対して、過去に送信されたことのないコンテンツデータをDSC1が保持しない場合は、送信すべきコンテンツデータがないので近距離無線通信を実施する可能性が低いため、待受け電波を密に発信しても通信が行われる可能性が低い。従って、待受け電波を疎らにして、消費電力を抑える。
但し、図4で示したような「過去に通信が行われた場所」を示す通信位置リストを別途備えるようにしてもよい。
図9は、CPU7によるコンテンツデータ毎の過去の通信位置を登録する図8のような通信位置リストの管理処理例を示している。
尚、図9及び後述する図10に示すフローチャートはCPU7によって実行されるプログラムに基づくCPU7の制御処理として説明するが、同様の処理がハードウエアで実施されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアの両方で実施されてもよい。
ステップF30は、DSC1においてコンテンツデータが新たに記憶されたか否かを判断している。
例えばユーザーがDSC1を用いて静止画や動画の撮像を行った場合、静止画データファイル又は動画データファイルが記憶領域9に新たに記憶される。これらがステップF30でいうコンテンツ新規記憶の場合である。
また図2には示していない有線又は無線での他の機器との通信や、ネットワークダウンロード、或いは装填されたメモリカードや光ディスク等の記録媒体からの読み込みにより、静止画データファイル等のコンテンツデータがDSC1に取り込まれ、記憶領域9に保存された場合も、コンテンツ新規記憶に相当する。
例えばこれらのようにCPU7は、DSC1内に、近距離無線通信によるバックアップ通信の対象となるコンテンツデータが新たに記憶されることをステップF30で監視している。
この時点では、まだ当該コンテンツデータのバックアップ通信は行われていないので、例えば図8のコンテンツデータCT2のように、位置情報は関連づけられず、識別子のみが通信位置リストに追加される状態となる。
削除されたコンテンツデータは、当然、その後のバックアップ通信の対象とはならないため、通信位置リストに登録しておく必要はない。
そこで或るコンテンツデータの削除が行われた場合は、CPU7のリスト管理処理としては、ステップF32からF33に進み、当該削除されたコンテンツデータのエントリーを通信位置リストから抹消する。
ここでCPU7は位置検出部20で検出される現在の緯度・経度情報を取得する。
そしてCPU7はステップF36で、必要に応じて通信位置リストの更新を行う。即ち、通信位置リストに、バックアップ通信の対象となったコンテンツデータのそれぞれについて、現在の位置情報が登録されているか否かを確認する。そして送信したコンテンツデータのうちで、現在の位置情報が関連づけられていないコンテンツデータがあれば、そのコンテンツデータに関連づけて現在の位置情報を追加登録するという処理を行う
DSC1が電源オンとされている場合、CPU7は、ステップF201として、位置検出部20からの位置情報を逐次取得する。即ち図10の処理は、CPU7が所定間隔で逐次実行するものとしてもよいし、或いは位置検出部20から割り込み等によって位置情報を通知することで実行されるものとしてもよい。
なお、ステップF202で参照するのは図4のような単に過去の通信場所を登録した通信位置リストであり、ステップF203で参照するのは、図8のようにコンテンツデータ毎に過去のバックアップ通信位置を登録した通信位置リストである。
上記したように図8の通信位置リストによれば、過去の通信場所の情報も得られることから、図4のような通信位置リストは設けないようにし、ステップF202を無くして、ステップF203で図8の通信位置リストを参照するという処理としても良い。
但し、図8の通信位置リストは、図9の処理のように管理され、コンテンツデータの消去に応じて登録内容が抹消されるものとした場合、過去の或る通信場所の情報が失われる可能性もある。そのため図4のような通信場所のみを登録した通信位置リストも備えるようにすることには意味がある。
例えば現在の緯度・経度情報が、図4の通信位置リストに登録されているか否かを確認する。或いは現在の緯度・経度情報が、図8の通信位置リストにおいて、いずれかのコンテンツデータに関連づけられている緯度・経度情報の1つと一致するか否かを確認する。
ここでは、図8に示した通信位置リスト、即ちコンテンツデータ毎の過去の近距離無線通信実施時の緯度・経度情報のリストを用いる。この通信位置リストの中で、現在の緯度・経度に対して、過去に近距離無線通信した緯度・経度情報と一致しないコンテンツがあるかどうかを判断する。
つまりこれは、過去に、現在の場所ではバックアップ通信をしたことのないコンテンツデータが存在するか否かを判断するものとなる。
そこでCPU7はステップF206に進み、待受け電波を密状態に制御する。具体的にはCPU7は、近距離無線通信コントローラ10に、密状態での待受け電波の発生を指示する。近距離無線通信コントローラ10は、これに応じて近距離無線通信アンテナ2からポーリング周期を短くして待受け電波を発生させる動作を行う。
これにより通信の開始に備える。ユーザーが近接操作を行うことで、通信が開始されることとなる。
この場合とは、現在のDSC1の近傍に通信相手として過去通信したことのある近距離無線通信機器がある可能性が低いか(F204→F207)、或いは近傍に存在するであろう無線通信機器50に対して、現存する全てのコンテンツデータを送信したことがある(F205→F207)という場合である。
従って通信する場所でないか、或いは通信可能な場所であってもコンテンツデータを送信する必要性が少ない場合である。このため待受け電波を密状態で発信しても、ユーザーが近接操作を行って通信が行われる場合は少ないと考えることができる。従って、待受け電波を疎状態にして、消費電力を抑える。
具体的にはCPU7は、近距離無線通信コントローラ10に、粗状態での待受け電波の発生を指示する。近距離無線通信コントローラ10は、これに応じて近距離無線通信アンテナ2からポーリング周期を長くして待受け電波を発生させる動作を行う。
このような第2の実施の形態では、コンテンツデータのバックアップ送信のための近距離無線通信において、過去のコンテンツデータ毎の通信場所の履歴を用いて、通信実行の可能性を判断し、待受け電波を制御する。
そしてコンテンツデータのバックアップ通信が行われる可能性が高い場合は待受け電波が密状態とされることで、通信相手を検出しやすくなり、スムースに近距離無線通信が開始される。
一方で、コンテンツデータのバックアップ通信が行われる可能性が低い場合は、待受け電波が粗状態とされる。これによって待受け電波に係る消費電力は効果的に抑えられることになる。
特にコンテンツデータ毎の過去の送信場所履歴を判定要素に加えることで、通信可能性の判断を第1の実施の形態よりも正確に行うことができる。このため、通信の実行と消費電力の低減をより的確に実行できる。
また、これも待受け電波の調整にユーザーに操作負担をかけるものでもないためユーザーの利便性は維持される。
一方で、通信相手の検出がしにくいことで、むやみに近距離無線通信によるコンテンツデータの送信等が実行されないという利点も得られる。
以上、実施の形態について説明してきたが、本開示の通信装置の構成や通信制御処理は実施の形態に限らず、多様な変形例が考えられる。
停止状態とは、待受け電波の発生を完全に停止した状態であり、この場合は、通信相手の検出が行われないが、消費電力の低減という観点では、一層効果的である。
但し、その場合は、通信位置リストに登録されてない場所では、近距離無線通信が行われないということになる。そこで、例えば予めユーザーが自宅など、コンテンツデータのバックアップを行う場所を通信位置リストに登録するようにし、その場所でしか通信は行わないというユースケースの場合等において好適な動作となる。
なお、そのように登録した場所以外では待受け電波を停止状態とすることによれば、登録場所以外での意図しない通信は完全に防止でき、むやみなデータ流出等を避けたい場合には有効となる。
例えば図4のような通信位置リストには、各位置情報について、最新の通信実行日時を記憶するようにしてもよい。そしてある程度長期間、通信が行われない位置情報については、リストから抹消するような処理を行っても良い。
例えば密状態としても、最もポーリング周期が短い第1の密状態や、粗状態ほどではないが、多少ポーリング周期を長くした第2の密状態などを設定し、通信回数が多い場所や近い過去に通信を行った場所などでは第1の密状態、それ以外では第2の密状態とするなど待受け電波の制御をより多段階に行うことも考えられる。
例えば携帯電話機、ビデオカメラ機器、モバイル端末機器、携帯型ゲーム機器、情報処理装置、携帯型音楽再生機、携帯型テレビジョン受像器、その他各種の機器が考えられる。現在位置を判断して待受け電波を制御するという観点からは、ユーザーが手に持つことのできる小型の機器が適しているが、必ずしもそれに限らない。
図11では制御部101、位置検出部102、近距離無線通信コントローラ103、近距離無線通信アンテナ104、記憶部105を示している。
外部通信機器との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部として、近距離無線通信コントローラ103と近距離無線通信アンテナ104が設けられる。
また現在位置を検出する位置検出部102が設けられる。
記憶部105には通信位置リストが保持される。
制御部101は、位置検出部102からの情報によって現在位置の検出や、近距離無線通信コントローラ103に対して待受け動作制御を行う。即ち制御部101は、位置検出部102から現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報と記憶部105に記憶された通信位置リストの照合結果に応じて、近距離無線通信部(103,104)からの待受け電波の発生状態を制御する。
また制御部101は、近距離無線通信を実行した場合に、その通信時の位置情報が、通信位置リストに登録されるようにリスト管理処理を行う。
上述の携帯電話機、ビデオカメラ機器、モバイル端末機器等が、その主たる機能のための構成に加え、この図11の構成を備えることで、本開示の通信装置に該当するものとなる。
(1)外部通信機器との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
現在位置情報を検出する位置検出部と、
近距離無線通信の実行時の位置情報が登録された通信位置リストを記憶する記憶部と、
上記位置検出部から現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報と上記通信位置リストの照合結果に応じて、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生状態を制御する制御部と、
を備えた通信装置。
(2)上記制御部は、現在位置情報と上記通信位置リストの照合結果として、
現在位置情報が上記通信位置リストに登録されている位置であるときは、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を密状態に制御し、
現在位置情報が上記通信位置リストに登録されている位置ではないときは、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を粗状態又は停止状態に制御する上記(1)に記載の通信装置。
(3)上記制御部は、上記近距離無線通信部により外部機器との間で近距離無線通信を実行した場合に、その通信時の位置情報が、上記通信位置リストに登録されるようにリスト管理処理を行う上記(1)又は(2)に記載の通信装置。
(4)上記制御部は、上記近距離無線通信部により外部機器との間で、コンテンツデータ送信のための近距離無線通信を実行した場合に、その通信時の位置情報が、上記通信位置リストに登録されるようにリスト管理処理を行う上記(1)又は(2)に記載の通信装置。
(5)上記通信位置リストには、各コンテンツデータに対して、上記近距離無線通信部によるコンテンツデータ送信の実行の際の位置情報が関連づけられる状態で、位置情報が登録されており、
上記制御部は、現在位置情報と上記通信位置リストの照合結果として、
上記通信位置リストに、関連づけられた位置情報が現在位置情報と一致しないコンテンツデータが存在する場合は、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を密状態に制御し、
上記通信位置リストに、関連づけられた位置情報が現在位置情報と一致しないコンテンツデータが存在しない場合は、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を粗状態又は停止状態に制御する上記(1)に記載の通信装置。
(6)上記制御部は、上記近距離無線通信部により外部機器との間で、コンテンツデータ送信のための近距離無線通信を実行した場合に、その通信時の位置情報が、送信したコンテンツデータに関連づけられた位置情報として上記通信位置リストに登録されるようにリスト管理処理を行う上記(1)又は(5)に記載の通信装置。
Claims (5)
- 外部通信機器との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
近距離無線通信の実行時の位置情報が登録された通信位置リストを記憶する記憶部と、
位置検出部から現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報と上記通信位置リストの照合結果に応じて、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生状態を制御する制御部とを備え、
上記制御部は、上記近距離無線通信部により外部機器との間で、コンテンツデータ送信のための近距離無線通信を実行した場合に、その通信時の位置情報が、上記通信位置リストに登録されるようにリスト管理処理を行う通信装置。 - 上記制御部は、現在位置情報と上記通信位置リストの照合結果として、
現在位置情報が上記通信位置リストに登録されている位置であるときは、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を密状態に制御し、
現在位置情報が上記通信位置リストに登録されている位置ではないときは、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を粗状態又は停止状態に制御する請求項1に記載の通信装置。 - 上記通信位置リストには、各コンテンツデータに対して、上記近距離無線通信部によるコンテンツデータ送信の実行の際の位置情報が関連づけられる状態で、位置情報が登録されており、
上記制御部は、現在位置情報と上記通信位置リストの照合結果として、
上記通信位置リストに、関連づけられた位置情報が現在位置情報と一致しないコンテンツデータが存在する場合は、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を密状態に制御し、
上記通信位置リストに、関連づけられた位置情報が現在位置情報と一致しないコンテンツデータが存在しない場合は、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生を粗状態又は停止状態に制御する請求項1に記載の通信装置。 - 上記制御部は、上記近距離無線通信部により外部機器との間で、コンテンツデータ送信のための近距離無線通信を実行した場合に、その通信時の位置情報が、送信したコンテンツデータに関連づけられた位置情報として上記通信位置リストに登録されるようにリスト管理処理を行う請求項1又は請求項3に記載の通信装置。
- 外部通信機器との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、近距離無線通信の実行時の位置情報が登録された通信位置リストを記憶する記憶部とを備えた通信装置の通信制御方法として、
位置検出部から現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報と上記通信位置リストの照合結果に応じて、上記近距離無線通信部からの待受け電波の発生状態を制御し、上記近距離無線通信部により外部機器との間で、コンテンツデータ送信のための近距離無線通信を実行した場合に、その通信時の位置情報が、上記通信位置リストに登録されるようにリスト管理処理を行う通信制御方法。
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