以下、本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を、図面に基づいて詳細に説明する。
[パチンコ機の全体構成について]
図1に基づき説明する。図1はパチンコ機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側に前面枠が開かれた状態を示す斜視図である。なお、図1においては遊技領域における装飾部材が省略された図を示している。
パチンコ機1は、外枠2、本体枠3、前面枠4、及び遊技盤5等を備えて構成されている。外枠2は、上下左右の木製の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、同外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6を有している。外枠2の前面の片側には、ヒンジ機構7によって本体枠3が前方に開閉可能に装着されている。なお、外枠2は、樹脂やアルミニウム等の軽金属によって形成されていてもよい。
[本体枠の構成について]
図2及び図4に基づき説明する。図2はパチンコ機の前側全体を示す正面図であり、図4はパチンコ機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。
本体枠3は、前枠体11、遊技盤装着枠12及び機構装着体13を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。本体枠3の前枠体11は、外枠2(図1参照)の前側の下受板6を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。そして、前枠体11の片側の上下部には、本体枠側ヒンジ具15が固定されており、外枠2の片側の上下部に固定された外枠側ヒンジ具14に対してヒンジピン及びヒンジ孔によって開閉回動可能に装着されている。すなわち、外枠側ヒンジ具14、本体枠側ヒンジ具15、ヒンジピン及びヒンジ孔によってヒンジ機構7が構成されている。
前枠体11の前側において、遊技盤装着枠12よりも下方に位置する前枠体11の前下部左側領域にはスピーカボックス部16が一体に形成され、そのスピーカボックス部16の前側開口部には、同開口部を塞ぐようにしてスピーカ装着板17が装着されている。そして、スピーカ装着板17にはスピーカ18が装着されている。また、前枠体11前面の下部領域内において、その上半部分には発射レール19が傾斜状に装着されている。また、前枠体11前面の下部領域内の下半部分には下部前面板30が装着されている。そして、下部前面板30の前面の略中央部には、遊技球を貯留可能な下皿31が設けられ、右側寄りには操作ハンドル32が設けられ、左側寄りには灰皿33が設けられている。なお、下皿31には、遊技球を下方に排出するための球排出レバー34が配設されている。
[前面枠の構成について]
図1及び図2に基づき説明する。前枠体11の前面の片側には、その前枠体11の上端から下部前面板30の上縁にわたる部分を覆うようにして、前面枠4がヒンジ機構36によって前方に開閉可能に装着されている。また、前面枠4の略中央部には、遊技盤5の遊技領域37を前方から透視可能な略円形の開口窓38が形成されている。また、前面枠4の後側には開口窓38よりも大きな矩形枠状をなす窓枠39が設けられ、その窓枠39にはガラス板、透明樹脂板等の透明板50が装着されている。また、前面枠4の前面の略全体は、ランプ等が内設された前面装飾部材によって装飾され、同前面枠4の前面の下部には上皿51が形成されている。詳しくは、開口窓38の周囲において、左右両側部にサイド装飾装置52が、下部に上皿51が、上部に音響電飾装置53が装着されている。サイド装飾装置52は、ランプ基板が内部に配置され且つ合成樹脂材によって形成されたサイド装飾体54を主体として構成されている。サイド装飾体54には、横方向に長いスリット状の開口孔が上下方向に複数配列されており、該開口孔には、ランプ基板に配置された光源に対応するレンズ55が組み込まれている。音響電飾装置53は、透明カバー体56、スピーカ57、スピーカカバー58、及びリフレクタ体(図示しない)等を備え、これらの構成部材が相互に組み付けられてユニット化されている。
[施錠装置の構成について]
図1及び図4に基づき説明する。前枠体11のヒンジ機構36に対して反対側となる自由端側の後側には、外枠2に対し本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対し前面枠4を施錠する機能とを兼ね備えた施錠装置70が装着されている。すなわち、この実施形態において、施錠装置70は、外枠2に設けられた閉止具71に係脱可能に係合して本体枠3を閉じ状態に施錠する上下複数の本体枠施錠フック72と、前面枠4の自由端側の後側に設けられた閉止具73に係脱可能に係合して前面枠4を閉じ状態に施錠する上下複数の扉施錠フック74と、パチンコ機1の前方から鍵が挿入されて解錠操作可能に、前枠体11及び下部前面板30を貫通して露出されたシリンダー錠75と、を備えている。そして、シリンダー錠75の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されることで本体枠施錠フック72と外枠2の閉止具71との係合が外れて本体枠3が解錠され、これとは逆方向に回動操作されることで、扉施錠フック74と前面枠4の閉止具73との係合が外れて前面枠4が解錠されるようになっている。
[遊技盤装着枠及び遊技盤の構成について]
図1、図3、図4、及び図5に基づき説明する。図3は遊技領域の構成を示す拡大正面図であり、図5はパチンコ機の後側全体を示す背面図である。
図1及び図4に示すように、本体枠3の遊技盤装着枠12は、前枠体11の後側に設けられかつ遊技盤5が前方から着脱交換可能に装着されるようになっている。遊技盤5は、遊技盤装着枠12の前方から嵌込まれる大きさの略四角板状に遊技板5aから構成されている。遊技盤5(遊技板5a)の盤面(前面)には、外レール76と内レール77とを備えた案内レール78が設けられ、その案内レール78の内側に遊技領域37が区画形成されている。なお、発射レール19と案内レール78との間には、所定の隙間が設けられており、発射された遊技球が案内レール78を逆戻りした場合には、その遊技球は、その隙間から排出され下皿31に案内されるように構成されている。また、遊技盤5(遊技板5a)の前面には、その案内レール78の外側領域において、合成樹脂製の前構成部材79が装着されている。また、遊技盤5(遊技板5a)の略中央部には、後述するセンター役物91が取付けられて、遊技板5aの後方に位置する演出表示装置115を視認可能とする開口部124を形成するための開口部(図示外)が形成されている。
図3に示すように、遊技領域37内には多数の障害釘が所定のゲージ配列をなして設けられているほか、その途中の所定位置に風車92が設けられている。遊技領域37のほぼ中央位置には、センター役物91が配設されており、このセンター役物91のデザインによってパチンコ機1の機種やゲームコンセプト等が特徴付けられている。
また、センター役物91の後方には、遊技者からの注目を集めるように正面視で大きな領域をもって演出表示する演出表示装置115が設けられている。演出表示装置115は、装飾図柄画像情報、背景画像情報、キャラクタ画像情報等を合成した画像情報を表示可能な適宜の表示装置が用いられる。本実施の形態では、演出表示装置115として液晶表示装置が用いられている。
一方、遊技領域37におけるセンター役物91の下方には、普通始動有賞口96が設けられるとともに、同センター役物91の右側には、普通始動無賞口89、及び普通電動役物81、及び特別始動有賞口82がそれぞれ設けられている。
そしてこのうち、普通始動無賞口89及び普通始動有賞口96のいずれかへの遊技球の受け入れがあったときには、後述のセンサ316、317(図12参照)によって同受け入れがあったことが検出される。
そしてこの際、所定の普通始動条件が成立すれば、予め定められた数値範囲内で定期的(例えば4ms毎)に更新(生成)される普通図柄用の乱数に基づいて、上記普通電動役物81の動作契機となる普通当たりについての判定処理(普通判定)が行われ、普通図柄表示器333(図12参照)に動的表示される普通図柄が所定の時間だけ変動表示される。そして、普通当たりが当選されているときには、この変動表示が終了した後、ソレノイドなどを有して構成される後述の普通役物駆動機構334(図12参照)の駆動制御が行われ、これによって普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われるようになる。
すなわち、上記特別始動有賞口82は、普通当たりの当選に応じて上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作があったときにのみ遊技球の(入球)入賞が可能とされるように設けられている。この意味では、上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)は、特別始動有賞口82への遊技球の入球を不可能とする態様(拒球態様)と、同入球を可能とする態様(許球態様)との間で切り替わるように動作可能なものであって、普通役物駆動機構334の駆動制御が行われない限りは拒球態様に維持されるものであるといえる。
また、この特別始動有賞口82に遊技球が入球されたときには、後述の特別始動有賞センサ318(図12参照)によって同遊技球の入球(入賞)が検出される。そしてこの際、所定の特別始動条件が成立すれば、予め定められた数値範囲内で定期的(例えば4ms毎)に更新(生成)される特別図柄用の乱数に基づいて、後述のアタッカ装置98(開閉部材99)の動作契機となる特別当たりについての判定処理(特別判定)が行われ、特別図柄表示器332(図12参照)に動的表示される特別図柄が所定の時間だけ変動表示される。そして、特別当たりが当選されているときには、この変動表示が終了した後に、ソレノイドなどを有して構成される後述のアタッカ駆動機構339(図12参照)の駆動制御が行われ、これによってアタッカ装置98における開閉部材99の下端部分を軸として当該開閉部材99が前後方向に開閉動作されるようになる。
すなわち、この実施の形態にかかるアタッカ装置98は、上記普通始動有賞口96の右側、且つ上記普通始動無賞口89及び特別始動有賞口82の下側となる領域にて配置されており、特別当たりの当選に応じて上記開閉部材99による開閉動作があったときにのみ当該アタッカ装置98内の大入賞口83への遊技球の(入球)入賞が可能とされるように設けられている。そして、こうして大入賞口83への遊技球の(入球)入賞が可能とされる大当たり遊技(条件装置が作動することに応じて開始される遊技)では、大入賞口83への遊技球の入球(入賞)がカウントセンサ319により検出されることで、遊技者に遊技球が払い出されることとなる。
ただし後述するが、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、上記普通当たりや上記特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されうる賞球(遊技球)の大部分はこうした大当たり遊技によって獲得されるものではない。したがって、この実施の形態にかかる大当たり遊技は、上記普通当たりや上記特別当たりなどの当選によって各種の遊技を進行させるための厳しい条件(通常遊技状態における当たり確率など)に見合った分(各種の遊技を進行させるために遊技領域37への打ち込みに要した多量の遊技球数に見合った分)の賞球数(多量の賞球数)が払い出されない遊技として、比較的短期間にて消化(実行)されることとなる。
なお、この実施の形態にかかる大当たり遊技では、例えば、アタッカ装置98を短時間(例えば1.6秒)だけ開閉動作させるラウンド遊技が2回だけ繰り返し行われるものであるなど、遊技者の持ち球を純増させることが困難となるようにアタッカ装置98が開閉動作されるものとなっている。また、ここでは特に、大当たり遊技これ自体に要する総時間(ラウンド遊技に要する時間のほか、ラウンド間のインターバル時間や、全てのラウンドを消化してから当該大当たり遊技状態が終了するまでのインターバル時間なども含めた時間)を例えば6秒などの短時間としており、大当たり遊技が行われる状態(大当たり遊技状態)に突入してからすぐにこのような賞球を獲得し難いだけでなく単調な遊技しか行われない状態(大当たり遊技状態)を終了させるようにもしている。
他方、センター役物91の斜め左下には、普通始動無賞口89及び普通始動有賞口96のいずれかへの遊技球の受け入れに応じた普通判定の保留状態を示す後述の普通保留球ランプ323として機能する四つのLED85と、同保留状態とされた普通判定が行われたときの結果を示唆する上記普通図柄表示器333として機能する三つのLED84とが設けられている。
そしてこのうち、上記普通保留球ランプ323は、普通判定において保留回数分(最大4回)だけLED85が点灯するようになっており、普通始動無賞口89及び普通始動有賞口96のいずれに入球されても(普通始動無賞センサ316及び普通始動有賞センサ317のいずれに検出されても)点灯し、これによって普通判定の保留数が最大4つまで増加されるように表示するものである。なお、この実施の形態では、特別始動有賞口82への遊技球の入球に応じた特別判定に対する保留機能(複数の特別判定を保留状態にする機能)は搭載されていない。
また、上記普通図柄表示器333では、所定の普通始動条件が成立して、普通判定についての保留状態が解除されてこれが実行されるとき、三つのLED84をいろいろなパターンで点滅(変動表示)させることにより、普通図柄の変動状態を表示する。そして、所定の変動時間が終了すると、三つのLED84の点灯・消灯表示パターンによって、確定した普通図柄を停止状態で表示することで、普通判定の結果情報がLED84の点灯・消灯によって報知される。なお後述するが、LED84の点灯・消灯による普通図柄の変動表示及び停止表示の制御は、遊技盤5の後側に設けられた制御装置を通じて行われる。
また、センター役物91の左上部には、特別始動有賞口82への始動入賞を契機とした特別判定における判定結果を表示する特別図柄表示器332として機能する八つのLED88が設けられている。この特別図柄表示器332では、特別始動有賞口82への始動入賞を契機として八つのLED88をいろいろなパターンで点滅(変動表示)させることにより、特別図柄の変動状態を表示する。そして、所定の変動時間が終了すると、八つのLED88の点灯・消灯表示パターンによって、確定した特別図柄を停止状態で表示(後述の図柄決定用乱数にて決定された表示態様)することで、特別判定の結果情報がLED88の点灯・消灯によって報知される。なお後述するが、LED88の点灯・消灯による特別図柄の変動表示及び停止表示の制御は、遊技盤5の後側に設けられた制御装置を通じて行われる。
また、センター役物91の下部には、図3及び図11に示されるように、上面で遊技球を転動させることができるステージ20、及び遊技領域37の最も下方となる位置にて遊技球を排出する球アウト口90が設けられている。
そしてこのうち、ステージ20は、遊技領域37に開口しているワープ流入口63とワープ通路(図示略)を介して連通されており、該ワープ通路を介して供給される遊技球を特定出口24と普通出口25とのいずれかに振り分ける部分である。
すなわち、このステージ20は、全体が透光性を有するプラスティックで一体的に成形されており、遊技者側には仕切板40が立設されている。また、その中央部には、外周壁41で囲われた複合転動振分装置21が形成されており、その外縁部にはステージ左余地42及び右キャノピー43が形成されている。ステージ20の左奥方に複合転動振分装置21の外縁部に接続する進入路45(図11参照)が形成されている。進入路45の上流側端部はワープ出口44に接続しており、このワープ出口44が、上記ワープ通路(図示略)を介して上記ワープ流入口63と連通されている。
ここで、上記複合転動振分装置21は、中央部に1個の特定出口24と2個の普通出口25とを有している。そしてこのうち、上記特定出口24は、当該特定出口24に振り分けられた遊技球を、上記ステージ20の前下方に形成された流出部62のうちの上記普通始動有賞口96に対して直上となる位置に流出させる部分であり、これによって上記普通始動有賞口96に入賞される確率を極めて高くするようにしている。これに対し、上記普通出口25は、当該普通出口25に振り分けられた遊技球を、上記ステージ20の前下方に形成された流出部62のうちの上記普通始動有賞口96に対して直上とならない位置に流出させる部分であり、上記特定出口24よりも普通始動有賞口96に入賞される確率は低くなっているものの、同有賞口96に入賞される可能性を残すように設けられている。
また、遊技盤5の後側には、図5及び図10に示すように、演出表示装置115にかかる表示制御を行う制御装置や、普通電動役物81やアタッカ装置98等の動作にかかる駆動制御を行う制御装置や、普通判定や特別判定などの遊技進行にかかる処理を行う制御装置や、遊技球の払い出しにかかる制御を行う制御装置、等々が収納される制御基板ボックス117、130、132、198が装着されている。なお、遊技球の払い出しにかかる制御を行う制御装置とは、遊技球を払い出すべき数量を示すデータなどが記憶されているRAMを備え、上述の各有賞口(賞球口)に遊技球が入球したときなどにそれら有賞口に定められている賞球数分だけ遊技者に対して遊技球が払い出されるように、該RAMに記憶されているデータに基づいて上記払出モータ172を作動制御するものである。
ところで、このパチンコ機1では、こうした有賞口(賞球口)としては特に、普通始動有賞口96や、特別始動有賞口82、大入賞口83などが設けられている。ただし上述の通り、この実施の形態では、上記普通当たりや上記特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されうる賞球(遊技球)の大部分は、大入賞口83を用いた大当たり遊技によって獲得されるようにはしていない。このため、大入賞口83に遊技球が入球されたときに払い出される賞球数としても、大当たり遊技の際に遊技者の持ち球を積極的に純増させることを意図しない程度(例えば6個)のものとなっている。
すなわち、一般に、パチンコ機にあって、普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技を進行させるための厳しい条件に見合った分の賞球数が払い出される特別遊技とは、遊技者に直接的な利益を与えるものであって、遊技興趣の高揚が最高潮に達するような遊技の進行における総決算としての位置づけにされるものである。
ただし、従来は、こうした遊技の進行における総決算としての特別遊技が行われるのに先立って、当該特別遊技が実行された後に遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、いわゆる確変遊技状態や時短遊技状態など)に突入(若しくは継続)するか否かについての情報を先行して示すようにしていた。このため、遊技者にとって有利な遊技状態に突入(若しくは継続)しないことが示されてから特別遊技が開始されるような場合には、当該特別遊技を通じて直接的に付与される利益を十分に楽しむことができず、ひいては遊技興趣が低下してしまうようなこともあった。
そこで、従来のパチンコ機の中には、遊技者からの注目を集めるように設けられる演出表示装置115においては上記有利な遊技状態に突入(若しくは継続)するか否かについての情報を先行して示さないようにしたものもある。
しかしながら、始動入賞を契機とした特別判定における判定結果を表示する特別図柄表示器332においては、所定の変動時間が終了したときの特別図柄の停止表示態様(LED等の点灯組み合わせ)によって、上記有利な遊技状態に突入(若しくは継続)するか否かについての情報が先行して現れてしまう。そして近年、こうした特別図柄の停止表示態様のうちのいずれが上記有利な遊技状態に突入(若しくは継続)するものであるか、等々の情報については雑誌のみならず、インターネットやホール内の遊技機ガイドなどにおいても積極的に開示されているものであることから、これは特別遊技が行われるときの遊技興趣の低下を回避する上で有効な手法ではないとされている。
この点、この実施の形態では、始動入賞を契機として特別図柄表示器332にて開始される特別図柄の変動表示が停止されるまでの特別図柄の変動時間中に、遊技の進行における総決算としての特別遊技を条件装置の作動なしに実行可能とすべく、後述の様々構成を採用するようにしている。
このような後述の様々構成によれば、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、いわゆる確変遊技状態や時短遊技状態など)に突入(若しくは継続)するか否かについての情報が示されるよりも前の段階で、上記普通当たりや上記特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されうる賞球(遊技球)の大部分を占める上記特別遊技にかかる制御が終了されるようになる。これにより、遊技者にとって有利な遊技状態に突入(若しくは継続)しないことが示されてから特別遊技が開始されるようなことが回避されるようになり、ひいては特別遊技が行われるときの遊技興趣の低下を抑制することができるようになる。
しかも、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、いわゆる確変遊技状態や時短遊技状態など)に制御されるか否かについての情報が上記図柄の停止表示態様により示されるまでの上記特別図柄の変動時間が、上記特別遊技の実行が可能とされる制限時間として機能することとなる。すなわちこの場合、遊技者は、この制限時間がタイムアップ(特別図柄の変動表示が停止)されるまでの間は、遊技球を獲得するための遊技に集中してこれを実行し続けることが可能となり、遊技者自身に多量の賞球を積極的に獲得しにいかせるこのような斬新な遊技性によって、特別遊技これ自体の遊技興趣を好適に維持することができるようになる。
[遊技領域および画像表示領域の位置、大きさ、範囲について]
図1〜図4に基づき説明する。本実施形態のパチンコ機1では、前面枠4が本体枠3に対して装着されると、前面枠4は正面視で本体枠3の少なくとも3分の2以上を占める。そして、前面枠4の略中央に形成された透明板50を介して、当該透明板50と略同一の円形かつ大きさを有する遊技領域37が視認可能となる。なお、遊技盤5が有する正方形状の遊技板5aに対して略内接円をなすように外レール76を配置することで、正方形状の遊技板5aに対して最大限に広い円形状の遊技領域37を確保しており、ここでは遊技領域37は遊技板5aの少なくとも4分の3以上の面積を有している。
また、遊技盤5の後方に設けられて正面視で遊技領域37の略中央部に位置する演出表示装置115は、横長長方形状の画像表示領域を有しており、この画像表示領域は遊技盤5に形成された開口部124を介して視認可能となっている。この演出表示装置115は各種画像や図柄を用いた演出を行うために、より広い画像表示領域を有する大型液晶ディスプレイとして実装されている。具体的には、演出表示装置115の画像表示領域の横幅は、遊技盤5の横幅に対してほぼ3分の2の大きさを有し、演出表示装置115の画像表示領域の縦幅は、遊技盤5の縦幅に対してほぼ2分の1の大きさを有する。そして、演出表示装置115の画像表示領域は、遊技領域37の少なくとも3分の1以上の面積を有していることから、演出表示装置115の画像表示領域は遊技領域37において大きな割合を占める演出領域である。
[本体枠の機構装着体、球タンク及びタンクレールの構成について]
図8及び図9に基づき説明する。図8はパチンコ機の本体枠に各種部材が組み付けられた状態を斜め右上後方から示す斜視図であり、図9は本体枠単体を斜め右上後方から示す斜視図である。
本体枠3の機構装着体13には、タンク装着部133、レール装着部134、及び払出装置装着部135等がそれぞれ形成され、タンク装着部133には球タンク136が装着されている。球タンク136は、透明な合成樹脂材よりなり、島設備から供給される多数の遊技球が貯留可能な上方に開口する箱形状に形成されている。そして、球タンク136の遊技球の貯留状態が球タンク136の後側壁を透して視認可能となっている。また、球タンク136の底板部137の後側隅部には遊技球を放出する放出口138が形成されるとともに、底板部137は放出口138に向けて下傾する傾斜面に形成されている。
本体枠3の機構装着体13には、そのタンク装着部133に下方に接近してレール装着部134が一体に形成され、そのレール装着部134にレール構成部材139が装着されることでタンクレール150が構成されるようになっている。すなわち、この実施形態において、レール装着部134は、本体枠3の上部横方向部分が所定深さ凹まされた状態で形成されており、その凹部の奥側壁をタンクレール150の前壁部151とし、その凹部の下縁部に沿って一端(図9に向かって左端)から他端(図9に向かって右端)に向けて下傾する傾斜状のレール棚155が形成されている。そして、レール棚155の横方向に延びる上向き面をレール受け部158としている。
レール装着部134に装着されてタンクレール150を構成するレール構成部材139は、レール装着部134の前壁部151との間にレール通路を構成する後壁部152と、傾斜状をなす下板部と、その下板部の上面の前後方向中央部に沿って突設されレール通路を前後複数列(この実施形態では前後2列)に区画する仕切り壁(いずれも図示しない)とを一体に備えて形成されている。このレール構成部材139は、レール装着部134に対し適宜の取付手段によって装着され、これによって、前後複数列のレール通路を備えたタンクレール150が構成されている。そして、球タンク136の放出口138から放出(自重によって落下)された遊技球がタンクレール150の前後複数列のレール通路の一端部においてそれぞれ受けられた後、遊技球が自重によってレール通路に沿って転動することでレール通路の他端部に向けて流れるようになっている。また、この実施形態において、レール構成部材139は、透明な合成樹脂材より形成され、これによって、レール通路内の遊技球の流れ状態が、レール構成部材139の後壁部152を透して視認可能となっている。
タンクレール150(レール装着部134)の前壁部151は、遊技盤5の後側に突出する装備品(例えばセンター役物91)における後部の上端部との干渉を避けるため第1空間部を隔てた状態で設けられている。また、この実施形態において、本体枠3の後端部となるレール棚155の後端と、タンクレール150の後壁部は、球タンク136の後側壁と略同一面をなしている。言い換えると、球タンク136の後壁部に対しタンクレール150の後壁部が略同一面となる位置までタンクレール150が遊技盤5の後面より後方に離隔して配置されている。これによって、遊技盤5の後側とタンクレール150の前壁部151との間にセンター役物91の後部との干渉を避けるための第1空間部が設けられるようになっている。
また、タンクレール150の上方には、レール通路を流れる遊技球を上下に重なることなく整列させる整流体156がその上部において軸157を中心として揺動可能に装着されている。この整流体156には、その中央部から下部において錘が設けられている。
[払出装置装着部及び球払出装置の構成について]
図8及び図9に基づき説明する。本体枠3の機構装着体13の片側寄りの上下方向には、次に述べる球払出装置(球払出ユニット)170に対応する縦長の払出装置装着部135が形成されている。払出装置装着部135は、後方に開口部をもつ凹状に形成されている。また、払出装置装着部135の段差状をなす奥壁部(図示しない)の所定位置には、球払出装置170の払出モータ172(図4参照)が突出可能な開口部173が形成されている。
払出装置装着部135の凹部に球払出装置170が装着された状態において、遊技盤5との間には、第1空間部と前後方向に略同一レベルとなる第2空間部が設けられている。これによって、レール通路と球通路とが前後方向に略同一レベルで配置されている。また、本体枠3の後端、すなわち払出装置装着部135の周壁部後端、レール棚155の後端、球タンク136、タンクレール150及び球払出装置170のそれぞれの後面は略同一面をなしている。
球払出装置170は、払出装置装着部135の凹部と略同じ大きさの縦長のボックス形状をなし、払い出しに関する各種部品が装着されることでユニット化されている。なお、球払出装置170は、払出装置装着部135の凹部の後方開口部から嵌込まれて適宜の取付手段(例えば、弾性クリップ、係止爪、ビス等の取付手段)によって装着されるようになっている。
また、図示しないが、球払出装置170は、タンクレール150におけるレール通路の出口にそれぞれ連通する流入口を有する球通路が前後複数列(例えば前後2列)に区画されて形成されている。また、その内部に形成された前後複数列の球通路の下流部が二股状に分岐されて前後複数列の賞球及び貸球用球通路と球抜き用球通路とがそれぞれ形成されている。そして賞球及び貸球用球通路と球抜き用球通路との分岐部には、遊技球をいずれかの通路に振り分けて払い出すための回転体よりなる払出部材(図示しない)が正逆回転可能に配設されている。
[本体枠の後側下部の装備について]
図4及び図5に基づき説明する。本体枠3の前枠体11の後側において、遊技盤装着枠12よりも下方に位置する前枠体11の後下部領域の片側(図5に向かって左側)には、発射レール19の下傾端部の発射位置に送られた遊技球を発射するための発射ハンマー(図示しない)、その発射ハンマーを作動する発射モータ192等が取付基板193に組み付けられてユニット化された発射装置194が装着されている。また、前枠体11の後下部領域の略中央部には、電源基板195を収容する電源基板ボックス196が装着されている。
[後カバー体の構成について]
図5及び図6に基づき説明する。図6はパチンコ機の後側全体を右上後方から示す斜視図である。
遊技盤5後面に配置された上述の制御基板ボックス132の後端部は機構装着体13の中央部に開口された窓開口部に向けて突出している。そして、機構装着体13の窓開口部の一側壁を構成する側壁部と他側壁を構成する払出装置装着部135の片側壁との間には、不透明な合成樹脂材によって略方形の箱形状に形成された後カバー体210がカバーヒンジ機構211によって開閉並びに着脱可能に装着されている。
後カバー体210は、略四角形状の後壁部212と、その後壁部212の外周縁から前方に向けて突出された周壁部213とから一体に構成されている。後カバー体210の周壁部213のうち、一側の壁部213aには、機構装着体13の側壁部の上下及び中間の計3箇所に形成されたヒンジ体214のヒンジ孔の上方からそれぞれ着脱可能に嵌込まれるヒンジピン215を下向きに有するヒンジ体216が一体に形成されている。また、後カバー体210の周壁部213のうち、他側の壁部213bには、払出装置装着部135の片側壁に形成された係止孔に弾性的に係合可能な係止爪を有する弾性閉止体217が一体に形成されている。
すなわち、後カバー体210は、その上下及び中間のヒンジ体216の各ヒンジピン215が機構装着体13の側壁部のヒンジ体214のヒンジ孔の上方からそれぞれ嵌込まれる。この状態で、ヒンジピン215を中心として後カバー体210が機構装着体13の他側に向けて回動されながら、その弾性閉止体217を払出装置装着部135の片側壁の係止孔に差し込んで弾性的に係合させることで、機構装着体13の後側に後カバー体210が閉じ状態で保持される。そして、このような後カバー体210によって、遊技盤5後面の制御基板ボックス132などを覆うようにしている。ただし、制御基板ボックス132のうちの検査用コネクタ218と接続される部分は、後カバー体210によって覆われることなく露出されている。
後カバー体210には、多数の放熱孔230、231、232、233が貫設されており、これら多数の放熱孔230、231、232、233から内部の熱が放出されるようになっている。この実施形態において、後カバー体210には、その周壁部213から後壁部212に延びる多数のスリット状の放熱孔230が貫設され、後壁部212の略中間高さ位置から上部においては多数の長円形、楕円形等の放熱孔231が貫設され、後壁部212の下部には多数の長円形、楕円形等の放熱孔232と所定数の横長四角形状の放熱孔233が貫設されている。
また、横長四角形状の放熱孔233は、制御基板ボックス132の封印ねじ(封印部材)によって封印される複数の並列状の封印部235の列の大きさ及び配設位置に対応する大きさ及び位置に貫設されている。これによって、不透明な後カバー体210が閉じられた状態であっても、制御基板ボックス132の複数の並列状の封印部235が放熱孔233の部分において視認可能に露出される。このため、後カバー体210が閉じられた状態であっても、制御基板ボックス132の封印部235の封印状態を容易に視認することができる。また、不透明な合成樹脂材は、透明な合成樹脂材と比べ、リサイクル使用される合成樹脂材を材料として用いることが容易であるため、後カバー体210を安価に製作することができる。
後カバー体210の周壁部213のうち、上側壁部213cの所定位置(この実施形態では左右2箇所)には、電源コード(図示しない)を適宜に折り畳んだ状態で保持する略C字状でかつ弾性変形可能なコード保持体237が上方のタンクレール150の後壁面(レール構成部材139の後壁面)に向けて延出されている。このコード保持体237の先端部には、同コード保持体237を弾性変形させて電源コードを取り外すためのつまみが形成されている。
電源コードは、その一端が分電基板238の基板コネクタ239に取り外し可能に接続され、他端の電源プラグが電源コンセントに差し込まれる。前記したように、後カバー体210にコード保持体237を一体に形成して電源コードを保持することで、パチンコ機を運搬・保管する際に電源コードがぶらついて邪魔になったり、異物に引っ掛かる不具合を防止することができる。
[本体枠の後側下部の下皿用球誘導体等の構成について]
図2及び図7に基づき説明する。図7は、図6に示すパチンコ機の斜視図から後ろカバー及び各種制御基板等を取り外した状態を示す斜視図である。
本体枠3の後下部領域の他側寄り部分(ヒンジ寄り部分)には、そのスピーカボックス部16の後段差部の凹み部分において下皿用球誘導体253が装着されている。この下皿用球誘導体253は、球払出装置170の賞球及び貸球用球通路から上皿連絡路(図示しない)を経て上皿51に払い出された遊技球が満杯になったときに、上皿連絡路の遊技球を下皿31に導くためのものである。
なお、この実施形態において、下皿用球誘導体253の後壁外面には、インターフェース基板252を収納している基板ボックス254が装着されている。なお、インターフェース基板252は、パチンコ機1に隣接して設置される球貸機と遊技球の払い出しにかかる制御を行う制御装置との間に介在され、球貸に関する信号を球貸機と同制御装置との間で送受信可能に電気的に接続するようになっている。
次に、このようなパチンコ機1の電気的な構成を詳述する。
[パチンコ機の電気的構成について]
図12は、この実施の形態にかかるパチンコ機1の電気的構成をブロック図として示したものである。
パチンコ機1は、大きくは、主基板780と、周辺基板781とを備えて構成されている。
ここで、上記主基板780は、
・遊技球の検出。
・各種当たり(特別当たり、普通当たりなど)についての判定処理。
・特別図柄や普通図柄についての変動表示制御。
・賞球の払い出しにかかる制御(払出制御)。
等々、遊技が予め定められた手順に従って進行するよう各種の制御を行う部分である。
一方、上記周辺基板781は、
・演出ランプの点灯制御。
・音響制御。
・演出画像の表示制御。
等々、上記主基板780によって進行される遊技に各種の演出要素を付加し、これによって遊技の興趣の向上を図る部分である。
[主基板について]
主基板780は、主制御基板765と払出制御基板775とから構成されている。そしてこのうち、上記主制御基板765は、マイクロプロセッサとしての主制御MPU765a、及び入出力デバイス(I/Oデバイス)としての主制御I/Oポート765b、及び上記検査用コネクタ218、及び上記RAMクリアスイッチ769、などを備えて構成されている。
ここで、上記主制御MPU765aは、遊技の進行にかかる制御プログラムや各種のコマンドが記憶されている読み出し専用メモリとしてのROM、記憶データがその都度更新される読み書き可能メモリとしてのRAM、及びそれらの動作(システム)を監視するウォッチドックタイマ、及び不正を防止するための各種機能、等々を備えている。同主制御MPU765aには、上記普通始動無償センサ316、及び上記普通始動有賞センサ317、及び上記特別始動有賞センサ318、及び上記カウントセンサ319など、各種のセンサからの検出信号が主制御I/Oポート765bを介して入力されている。
すなわち、こうした検出信号に基づいて上記ROMに格納されている制御プログラムを実行することで、上記普通役物駆動機構334、及び上記アタッカ駆動機構339など、各種のアクチュエータに適宜に駆動信号が出力されるようになり、これによって当該パチンコ機1にて行われる各種の遊技が予め定められた手順に従って進行するようになる。なお、後述するが、この主制御基板765の主制御MPU765aは、上記特別図柄表示器332、及び上記普通図柄表示器333、及び普通保留球ランプ323の表示制御や、上記周辺基板781、及び上記払出制御基板775に遊技の進行状況を示す信号(演出コマンド、払出コマンド)を出力することも行う。
また、この実施の形態では、上記主制御MPU765aは、遊技に関する各種情報(遊技情報)を、上記主制御I/Oポート765bを介して外部端子板371に出力する。上述の通り、この外部端子板371は、図示しないホールコンピュータと接続される部分であり、これによってホールコンピュータが、当該パチンコ機1の遊技の進行状況を把握し、監視することができるようになる。
また、後述するが、上記主制御MPU765aは、上記演出表示装置115に表示される演出画像の表示態様についてのコマンドなどを上記主制御I/Oポート765bを介して後述する周辺基板781に送信する。
また、同主制御基板765には図示しない電源基板から電力が供給されている。この電源基板は、電源遮断時にでも所定時間、主制御基板765に電力を供給するバックアップ電源としての電気二重層キャパシタ(以下、単に「キャパシタ」と記載する。)を備えている。このキャパシタにより供給される電力によって主制御MPU765aは、その詳細な説明は後述するが、電源遮断時にでも電源断時処理において各種の情報をその内蔵RAMに記憶することができるようになっている。なお、記憶した各種の情報は、電源投入時に主制御基板765のRAMクリアスイッチ769が操作されると、その内容が内蔵RAMから消去(クリア)されるようになっている。
一方、上記払出制御基板775は、上記主制御基板765からの払出コマンドに基づいて球払出装置170に駆動信号を出力する部分であり、大きくは、マイクロプロセッサとしての払出制御MPU775a、及びI/Oデバイスとしての払出制御I/Oポート775b、及びエラーLED表示器777、及びエラー解除スイッチ778、及び球抜きスイッチ779、などを備えて構成されている。
払出制御基板775は、球払出装置170と払出中継基板108を介して接続されており、この払出中継基板108を介して球払出装置170との間でのコマンド(駆動信号)が送受信される。なお、球払出装置170には、球払出装置170に取り込まれた遊技球を所定部材によって各種球誘導通路又は各種球排出通路に切り出すために回転する払出モータ172、所定部材の回転位置を検出するための回転角スイッチ102、実際に払い出された遊技球の球数を計数する計数スイッチ101等が設けられている。
ここで、上記払出制御MPU775aは、遊技の進行状況に応じて遊技者に遊技球(賞球)を払い出すための制御プログラムや各種のコマンドが記憶されている読み出し専用メモリとしてのROM、及び記憶データがその都度更新される読み書き可能メモリとしてのRAM、及び不正を防止するための各種機能、等々を備えている。そして、同払出制御MPU775aには、上記主制御基板765からの払い出しに関する払出コマンドや、上記RAMクリアスイッチ769の操作信号(検出信号)が払出制御I/Oポート775bを介して受信されるようになっている。すなわち、こうして受信される払出コマンドに基づいて上記ROMに格納されている制御プログラムが実行されることで、上記払出モータ172に駆動信号が出力されるようになり、ひいては上記受信された払出コマンドにより示される賞球数だけ遊技球が払い出されるようになる。なお後述するが、この実施の形態では、上記払出制御基板775の払出制御MPU775aは、上記大入賞口83への遊技球の入球が上記カウントセンサ319により検出されたときに遊技者に払い出される賞球の数(例えば6個)よりも、上記特別始動有賞口82への遊技球の入球が上記特別始動有賞センサ318により検出されたときのほうが倍以上の賞球(例えば15個)が払い出されるように上記遊技球の払い出しにかかる制御を行うものとなっている。
また、同払出制御MPU775aでは、上記球抜きスイッチ779が操作されると、この操作信号(検出信号)に基づいて球タンク136及びタンクレール150に貯留された遊技球を排出する(球抜きする)ために払出モータ172への駆動信号を出力することも行う。またさらに、プリペイドカードユニット1aからの貸球要求信号が上述したインターフェース基板252を介して入力されると、この貸球要求信号に基づいて上記払出モータ172への駆動信号を出力することも行う。
また、同払出制御MPU775aは、その詳細な説明は後述するが、パチンコ機1の状態に関する各種コマンドを、払出制御I/Oポート775bを介して主制御基板765に送信したり、満タンスイッチ107からの検出信号が入力されると、この検出信号に基づいて払出モータ172への駆動信号の出力を停止したり、実際に払い出した遊技球の球数を算出してこれを上記払出制御I/Oポート775bを介して外部端子板371に出力したりする。これにより、ホールコンピュータは、当該パチンコ機1から払い出された遊技球の総数を把握することができるようになる。
なお、プリペイドカードユニット1aがインターフェース基板252に接続されると、プリペイドカードユニット1aからの遊技球の発射許可信号がインターフェース基板252及び払出制御基板775を介して上述した発射制御基板372に入力されるようになっている。この発射許可信号が入力されることによって、発射制御基板372は上述した発射装置194による遊技球の発射可能状態となる。これにより、上記操作ハンドル32が操作されたときは、該操作ハンドル32に設けられているタッチセンサ(図示略)からの検出信号が発射制御基板372に入力されることで、発射装置194によって遊技球の発射が行われるようになる。すなわち、操作ハンドル32が操作されたときは、上記満タンスイッチ107からの検出信号が払出制御MPU775aに入力され、ひいては上記払出モータ172への駆動信号の出力が停止されるような状況であっても、上記発射装置194によって遊技球が発射されるようになる。このようにして、発射装置194から発射された遊技球は、遊技領域37の上方に形成された発射口78aまで案内レール78に沿って導かれ、この発射口から遊技領域37に向けて打ち込まれる。
払出制御基板775には図示しない電源基板から電力が主制御基板765と同様に供給されている。この電源基板は、電源遮断時にでも所定時間、払出制御基板775に電力を供給するキャパシタを備えている。このキャパシタにより供給される電力により払出制御MPU775aは電源遮断時にでも払い出しに関する各種の払出情報をその内蔵RAMに記憶することができるようになっている。なお、記憶した払出情報は、電源投入時に主制御基板765のRAMクリアスイッチ769が操作されると、その内容が内蔵RAMから消去(クリア)されるようになっている。
[周辺基板について]
周辺基板781は、同図12に示されるように、サブ統合基板763及び液晶制御基板758を備えて構成されている。
ここで、上記サブ統合基板763は、マイクロプロセッサとしてのサブ統合MPU763aと、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶するサブ統合ROM763bと、高音質の演奏を行う音源IC763cと、この音源IC763cが参照する音楽及び効果音等の音情報が記憶されている音ROM763dと、を備えて構成されている。すなわち、同サブ統合MPU763aは、上記主制御基板765から演出コマンドが受信されると、該コマンドに基づいて上記制御プログラムを実行することで、外枠側のランプである装飾ランプ394に点灯信号を出力したり、賞球ランプ396に点灯信号を出力したりする。また、ランプ駆動基板46を介して、遊技盤5の装飾ランプである演出ランプ395に点灯信号を出力したり、階調ランプ397に階調点灯信号を出力したりする。
また、上記サブ統合MPU763aにより受信された上記主制御基板765からのコマンドは、上記音源IC763c及び上記液晶制御基板758に出力されている。これにより、上記音源IC763cが、サブ統合MPU763aから出力された演出コマンドに基づいて、音ROM763dから音情報を読み込むことで、上記スピーカ18,57から各種演出に合わせた音楽及び効果音等が音響出力されるようになる。
一方、上記液晶制御基板758は、マイクロプロセッサとしての液晶制御MPU758aと、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶する液晶制御ROM758bと、演出表示装置115を表示制御するVDP(Video Display Processorの略)758cと、演出表示装置115に表示する各種画像を記憶する画像ROM758dと、を備えて構成されている。
液晶制御MPU758aは、サブ統合基板763から上述した演出コマンドを受信すると、この演出コマンドに基づいてVDP758cを制御する。このVDP758cは、画像ROM758dから画像を読み出して演出表示装置115の表示制御を行う。なお、この液晶制御MPU758aは、正常に動作していると、その旨を伝える動作信号をサブ統合基板763に出力する。
[主制御基板および周辺制御基板の機能的な構成について]
図13は、主基板および周辺基板の機能的な構成を概略的に示す機能ブロック図である。次に、この図13及び図3を参照しつつ、遊技領域37に遊技球が打ち込まれたときに行われる遊技処理について説明する。
まず、上述の通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1とは、始動入賞を契機として特別図柄表示器332にて開始される特別図柄の変動表示が停止されるまでの特別図柄の変動時間中に、「普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されうる総賞球の大部分(少なくとも総賞球の半数を超える賞球であり、好ましくは総賞球の2/3を超える賞球)が払い出されうる遊技処理」を行うものである。
しかも、このパチンコ機1では、いわゆる時短機能が作動しない通常遊技状態と、時短機能が作動する時短遊技状態とを用意するとともに、時短遊技状態については、
・普通当たりの当選確率が上記通常遊技状態にあるときと同一の確率とされた普通低確遊技状態、及び
・普通当たりの当選確率が上記通常遊技状態にあるときよりも高い確率とされた普通高確遊技状態
の2種類の時短遊技状態をさらに用意している。そして、これら遊技状態のうち、普通高確遊技状態に制御されているときの特別図柄の変動時間中においてのみ、上記総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理を行うようにしている。
すなわちこの場合、普通高確遊技状態においては、特別始動有賞口82(始動入賞)が、上記総賞球の大部分が払い出される上記特別遊技の実行に供される部材(特別始動有賞口82)として機能することとなる。ただし、同特別始動有賞口82(始動入賞)は、上記特別遊技が実行され得ない上記通常遊技状態や普通低確遊技状態においては、上記特別遊技が実行され得る上記普通高確遊技状態に移行制御されるか否かについての抽選に供される部材(特別始動有賞口82)として機能する。
したがって、例えば、主制御基板765のRAMクリアスイッチ769が操作されて、同主制御基板765の内蔵RAMの記憶内容が初期化されたとき(ホールの開店当初)の遊技状態である上記通常遊技状態に制御されているときは、遊技者は、上記特別始動有賞口82に対して常には拒球態様に維持される上記普通電動役物81を作動して当該特別始動有賞口82への遊技球の入球を可能とすべく、普通始動無賞口89及び普通始動有賞口96のいずれかを狙って遊技球を打ち込む遊技を行うこととなる。
ただし、この実施の形態では、上記特別始動有賞口82に対しての遊技球の流下経路上に設けられている上記普通始動無賞口89については、上記特別遊技(普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出される総賞球の大部分が払い出されうる遊技)に専ら供される始動口として用意することとしている。すなわち後述するが、この実施の形態にかかる特別遊技では、特別図柄の変動時間中に、普通始動無賞口89に対する遊技球の繰り返しの打ち込みによって上記普通当たりを何回当選させることができるかについてのゲーム性を付与し、その普通当たりの当選回数に応じて上記特別始動有賞口82が開放される回数分だけ遊技者に賞球が払い出されうるようにしている。
したがって、普通始動無賞口89に対する遊技球の入球し易さ(普通始動無賞口89を狙って遊技球を上記遊技領域37に対して右打ちして打ち込んだときに同遊技球が普通始動無賞口89に入球される確率)は、普通当たりの当選し易さ、さらには特別図柄の変動時間中に遊技者に対して払い出されうる賞球数に直接影響を与えるものとなっている。そして、このような普通始動無賞口89を、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)にて用いられる普通始動有賞口96とは別に設けるようにすることで、その入球し易さの調整などを通じて、特別遊技が行われたときに賞球の払い出しにかかる期待値の調節が容易とされるようにしている。
ところで、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)においては、このような普通始動無賞口89と上記普通始動有賞口96とのうち、普通始動有賞口96を遊技者に狙わせて遊技させるようにするためには、上記普通始動有賞口96に何らかのインセンティブを持たせる必要がある。ただし、上記普通始動無賞口89よりも上記普通始動有賞口96の入球率を大幅に上げてしまうようなことがあると、特別遊技においても上記普通始動有賞口96を利用したほうが遊技者にとって有利になってしまい、これによって特別遊技における賞球の払い出し数にかかる期待値の調節用始動口としての機能が没却されかねない。
そこで、この実施の形態では、同図13に示されるように、普通始動無賞センサ316(普通始動無賞口89)と普通始動有賞センサ317(普通始動有賞口96)とのうち、上記普通始動有賞センサ317による検出があった場合にのみ、入賞判断手段622によって賞球を払い出すべき旨の判断がなされるようにしている。そして、何個の賞球を払い出すべきかについての当該入賞判断手段622による判断結果に基づいて、賞球払出手段623が、上記球払出装置170の球払出動作にかかる制御を行う。
なお、この実施の形態にかかる入賞判断手段622は、特別始動有賞センサ318(特別始動有賞口82)や、カウントセンサ319(大入賞口83)による検出があったときにも、賞球を払い出すべき旨の判断を行う。また、何個の賞球を払い出すべきかについては各入賞口の別にて上記主制御MPU765aのROM内に記憶されている。そして、この実施の形態にかかる入賞判断手段622は、このROM内の記憶に基づいて、
・普通始動有賞センサ317による検出があったときに「3個」の賞球数。
・特別始動有賞センサ318による検出があったときに「15個」の賞球数。
・カウントセンサ319による検出があったときに「6個」の賞球数。
がそれぞれ払い出されるべき旨の判断を行う。これにより、該判断された賞球数分だけ、上記賞球払出手段623による上記球払出装置170の球払出動作にかかる制御を通じて、遊技者に賞球が払い出されるようになる。
このような構成によれば、普通始動無賞口89と普通始動有賞口96との間でそれらの入球し易さを同程度に設定した場合であっても、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)においては、遊技者は、持ち玉(遊技球)の消化を抑制しつつ遊技することが可能となる上記普通始動有賞口96を狙って遊技球を打ち込むようになり、これによって上記普通始動無賞口89の上述の機能が確保されるようになる。なお、この実施の形態では、上記普通始動無賞口89はゲート型の始動口として設けられており、上記普通始動有賞口96はポケット型の始動口として設けられている。また、遊技領域37は、普通始動有賞口96と普通始動無賞口89との一方を狙って遊技球を打ち込んだときには、他方には同遊技球が入球され得ないように各種の部材を配して設けられている。
ただしこの場合、上記普通始動有賞口96への入球し易さとしても、上記普通始動無賞口(特別遊技における賞球の払い出し数にかかる期待値の調節用始動口)89への入球し易さとの間で相対的に好適となるように設計しなければならない。この点、この実施の形態では、普通始動無賞口89と普通始動有賞口96とのうち、上記普通始動有賞口96の入球し易さにのみ影響を与えるように上記ステージ20を設けることとしている。したがって、このステージ20における設計を通じて、上記普通始動有賞口96についての入球し易さのみを微調整することが容易となり、これによって普通始動無賞口89と普通始動有賞口96との間での入球し易さについての相対的な関係を好適に維持することができるようになる。なお、この意味では、遊技者が遊技球を打ち込んだときに、ステージ20を通じて普通始動有賞口96に同遊技球が入球される確率をホール側が調整しうる部材を設けるようにすることが望ましい。
<通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)における遊技処理>
こうした背景の下で、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において、上記遊技領域37に遊技球が打ち込まれた遊技球が、多数の障害釘や風車92に案内されつつ上記普通始動有賞口96に入球されると、上記主基板780内ではまず、図13に示されるように、普通図柄当たり判定用乱数抽出手段601が、上記普通始動有賞センサ317からの出力信号に基づいて上記普通図柄用の乱数を抽出する。
ここで後述するが、普通図柄当たり判定用乱数抽出手段601により抽出される普通図柄用の乱数とは、例えば、普通当たりの当選に関わる当否判定用乱数や、普通図柄の変動時間を決定するために用いられる変動パターン乱数、普通当たりが当選されたときの当該当たりの種別(普通役物駆動機構334の駆動制御にかかる態様(特別始動有賞口82の開放時間))の判定に用いられる図柄乱数、等々といった乱数群によって構成されるものである。
こうして抽出された普通図柄用の乱数(乱数群)は、保留手段603によって第1所定数(例えば4個)まで保留され、これによって上記普通始動無賞口89及び普通始動有賞口96のいずれか(ここでは普通始動有賞口96)への遊技球の受け入れに応じた普通判定が保留の状態とされるようになる。なお、この保留手段603により保留の状態とされている普通判定の数(保留数)は、普通図柄保留表示制御手段606によって上記普通保留球ランプ323(LED85)に表示される。
一方、このような保留状態は、上記所定の普通始動条件(例えば前回の普通図柄についての変動表示制御が終了したこと)が成立したとき、保留解除手段604によって解除される。そして、第1遊技制御手段(普通図柄の遊技制御手段)602が、この解除された乱数(乱数群)に基づいて普通当たりについての判定処理(普通判定)を行うこととなる。
ただし、この実施の形態にかかる第1遊技制御手段602は、低い確率(例えば1/399)にて普通当たりに当選されるように上記普通判定を行う普通低確判定手段608、及び該普通低確判定手段608よりも高い確率(例えば399/399)にて普通当たりに当選されるように上記普通判定を行う普通高確判定手段607aを備え、これら2つの判定手段608、607aのいずれかを用いて上記普通判定を行うようにしている。
そしてこのうち、上記普通低確判定手段608は、上記通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)にあるときに用いられるものである。したがって、通常の遊技においては、「1/399」といった極めて低い当選確率のもとで上記普通当たりが当否判定用乱数に基づいて運よく当選されるまで、遊技者は、上記普通始動有賞口96をひたすら狙って遊技球を打ち込み続けることとなる。なお後述するが、上記普通高確判定手段607aは、上記普通高確遊技状態に制御されているときに用いられるものであり、上記特別遊技の実行にかかる制御を行う普特融合制御手段607の一要素となる部分である。
また、この実施の形態にかかる第1遊技制御手段602(普通低確判定手段608、普通高確判定手段607a)は、上記普通当たりに当選したか否かの判定の結果、及び変動パターン乱数に基づいて上記普通図柄表示器333及び上記演出表示装置115にて変動表示される時間(普通図柄の変動時間)を当該主基板780内にて決定する部分としても機能する。そして、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)においては、上記所定の普通始動条件が成立して上記普通低確判定手段608による普通当たりについての判定処理が行われる都度、普通変動制御手段605が、上記普通図柄表示器333にて普通図柄を上記決定された変動時間だけ変動表示させる制御を行うこととなる。
ただし、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において普通図柄を変動表示させる制御を行う上記普通変動制御手段605は、通常遊技状態に制御されているときに普通図柄を変動表示させる制御を行う通常時普通変動制御手段605a、及び普通低確遊技状態に制御されているときに普通図柄を変動表示させる制御を行う微時短時普通変動制御手段605bを備え、遊技状態に応じてこれら2つの普通変動制御手段605a、605bのいずれかを用いて上記普通図柄を変動表示させるようにしている。
ここで、上記通常時普通変動制御手段605a、及び上記微時短時普通変動制御手段605bは、所定の普通始動条件が成立する都度、普通当たりに当選されていることの期待度が示唆される上記演出表示装置115における表示演出に要する時間(普通当たりについての演出用の時間)を確保すべく、比較的長い変動時間だけ普通図柄を変動表示させる点で共通している。ただし、通常時普通変動制御手段605aにより普通図柄が変動表示されるときよりも、微時短時普通変動制御手段605bにより普通図柄が変動表示されるときのほうが当該変動表示に要する時間の期待値が若干だけ小さくなっており、その若干分だけ、通常遊技状態にあるときよりも普通低確遊技状態にあるときのほうが上記普通図柄の変動表示や上記保留の状態にある普通判定が早く消化されるようになっている。
そして、上記通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において、所定の普通始動条件が成立する都度、上記普通低確判定手段608による普通当たりについての判定処理や、上記普通変動制御手段605による普通図柄の変動表示(変動時間の経過後には普通図柄をハズレ表示態様にて停止表示)にかかる制御、等々が繰り返し行われた結果、低い当選確率のもとで上記普通当たりに運よく当選された場合には、まず、上記普通変動制御手段605が、変動時間の経過後に普通図柄を当たり(普通当たり)表示態様にて停止表示させることとなる。なおこの際、その普通当たりの種別についても普通図柄が停止表示されたときの表示パターンにて現れるようにしている。次いで、当該主基板780内の開放制御手段609が、上記普通役物駆動機構334を駆動制御して、特別始動有賞口82への遊技球の入球が可能となるように上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われるようにする。
ただし、この開放制御手段609は、通常遊技状態に制御されているときに上記普通役物駆動機構334を駆動制御する通常時開放制御手段609a、及び普通低確遊技状態に制御されているときに上記普通役物駆動機構334を駆動制御する微時短時開放制御手段609bを備え、遊技状態に応じてこれら2つの開放制御手段609a、609bのいずれかを用いて上記普通役物駆動機構334を駆動制御するものである。
ここで、上記通常時開放制御手段609a、及び上記微時短時開放制御手段609bは、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)における低い当選確率のもとで上記普通当たりにようやく当選されたときの上記普通変動制御手段605による長い変動表示を経た後に、上記特別始動有賞口82に少なくとも1つの遊技球は入球されるように長い時間をもって、普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われるようにする点で共通している。
すなわち、低い当選確率のもとで上記普通当たりにようやく当選されるときの上記変動時間は、例えば90秒程度の長い時間に設定されることが多い。このため、遊技者は、演出表示装置115にて現れる期待度の高い表示演出に注目すべく、若しくは普通図柄の保留上限まで達することによって、こうした変動時間が経過する間は遊技球の打ち出しを中止するようなことが多い。
したがって、こうして遊技球の打ち出しが中止されている状態にて、普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われた場合には、その打ち込みにかかる初動に遅れが生じ易い。また、遊技球の打ち出しが中止されていなかった場合でも、上記普通始動有賞口96と上記特別始動有賞口82とでは遊技球の流下経路が異なることから、同遊技球の流下経路を上記特別始動有賞口82側に調整するだけの時間分だけ、その打ち込みにかかる初動に遅れが生じ易く、これによって特別始動有賞口82への遊技球の打ち込み数も少なくなりがちである。
しかも、このような状況の下で、普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が仮に短時間だけ行われるようなことがあれば、上記特別始動有賞口82に遊技球が到達する前に上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が終了してしまう可能性すらある。そしてこの場合、低い当選確率のもとで上記普通当たりにようやく当選されたにもかかわらず、上記特別遊技が実行され得ない通常の遊技(通常遊技状態や普通低確遊技状態)から、上記特別遊技が実行され得る上記普通高確遊技状態に移行制御されるか否かについての抽選機会(特別図柄によるチャンス)すら遊技者に付与されることなく、当該通常の遊技(遊技者に不利な遊技状態)の継続が確定されることとなり、遊技興趣が著しく低下してしまう。
この点、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)における低い当選確率のもとで上記普通当たりにようやく当選されたときには、特別始動有賞口82に対する遊技球の打ち込みにかかる初動の遅れが吸収される程度に、上記普通電動役物81による開放動作に要する時間に余裕を持たせるようにしたため、こうした不都合が生じてしまうことを抑制することができるようになる(通常時開放制御手段609a、微時短時開放制御手段609b)。なお、通常時開放制御手段609aにより普通電動役物81による開放動作が行われるとき(例えば5秒間開放)よりも、微時短時開放制御手段609bにより普通電動役物81による開放動作が行われるとき(例えば5.5秒間開放)のほうが当該開放動作に要する時間は若干だけ大きくなっており、その若干分だけ、通常遊技状態にあるときよりも普通低確遊技状態にあるときのほうが上記特別始動有賞口82に対する遊技球の打ち込みにかかる初動の遅れがより吸収されるようにし、ひいては始動入賞に基づく上記普通高確遊技状態に移行制御されるか否かについての抽選機会(特別図柄によるチャンス)が付与され易くなるようにしている。
なお、こうした普通電動役物81による開放時間は、上記普通低確判定手段608にて図柄乱数に基づいて決定されるものであるが、この実施の形態では、抽出された図柄乱数にかかわらず、通常遊技状態にあるときには一律に5秒間開放され、普通低確遊技状態にあるときには一律に5.5秒間開放されるように決定することとしている。
そして、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において、こうして特別始動有賞口82に遊技球が入球されると、上記主基板780内ではまず、図13に示されるように、特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611が、上記特別始動有賞センサ318からの出力信号に基づいて上記特別図柄用の乱数を抽出する。次いで、第2遊技制御手段(特別図柄の遊技制御手段)612が、こうして抽出された特別図柄用の乱数に基づいて特別当たりについての判定処理(特別判定)を行うこととなる。
ここで後述するが、特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611により抽出される特別図柄用の乱数としては、例えば、特別当たりの当選に関わる当選判定用乱数や、特別図柄の変動時間を決定するために用いられる変動パターン乱数や、特別当たりが当選されたときの当該当たりの種別(アタッカ装置98の開放態様や、大当たり遊技後にいずれの遊技状態を発生させるか)の判定に用いられる図柄乱数、等々といった乱数がある。
ただし、この実施の形態にかかる第2遊技制御手段612は、
・遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態)にかかわらず、上記抽出された当選判定用乱数に基づいて特別当たりが必ず当選されるように上記特別判定を行うものであり、
・遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態)にかかわらず、上記抽出された変動パターン乱数に基づいて一律に3分間だけ特別図柄が変動表示されるべき旨決定するものであり、
・遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態)にかかわらず、上記抽出された図柄乱数に基づいて一律に2ラウンド分だけアタッカ装置98を短期間開放させる旨決定するとともに、この大当たり遊技後には時短遊技状態に必ず制御されるようにする旨決定する
といったものとなっている。
したがって、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において、所定の特別始動条件(例えば前回の特別図柄についての変動表示制御が終了していることや、大当たり遊技の実行中でないことなど)が成立して上記第2遊技制御手段612による特別当たりについての判定処理が行われると、まず、当該主基板780内の特別変動制御手段615が、上記特別図柄表示器332にて特別図柄を上記決定された変動時間だけ変動表示させる制御を行うこととなる。
なお、この特別変動制御手段615は、通常遊技状態に制御されているときに上記特別図柄表示器332にて特別図柄を変動表示させる通常時特別変動制御手段615a、及び普通低確遊技状態に制御されているときに上記特別図柄表示器332にて特別図柄を変動表示させる微時短時特別変動制御手段615bを備え、遊技状態に応じてこれら2つの特別変動制御手段615a、615bのいずれかを用いて上記特別図柄表示器332にて特別図柄を変動表示させるものである。そして上述の通り、この実施の形態にかかる特別変動制御手段615a、615bはいずれも、一律に3分間だけ特別図柄を変動表示させた後に特別図柄を当たり(特別当たり)表示態様にて停止表示させるものとなっている。
またこの際、特別変動制御手段615a、615bはいずれも、その特別当たりの種別についても特別図柄が停止表示されたときの表示パターンにて現れるようにしており、これによって大当たり遊技が行われた後には時短遊技状態に制御されることがその表示パターンにて現れるようになる。
ただし、この実施の形態にかかる第2遊技制御手段612は、大当たり遊技が行われた後には時短遊技状態に必ず制御されるようにする旨決定するものではあるものの、その時短遊技状態として、上記特別遊技が実行され得ない普通低確遊技状態と、上記特別遊技が実行され得る普通高確遊技状態とのいずれの時短遊技状態に移行制御されるかについての抽選を行うものとなっている。
すなわち上述の通り、このパチンコ機1では、普通高確遊技状態に制御されているときの特別図柄の変動時間中においてのみ、上記総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理を行うものであることから、同抽選において上記普通高確遊技状態に移行制御される旨決定されなければ、遊技者は、普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技を進行させるための厳しい条件に見合った分の多量の出玉を獲得することができない。したがって、上記第2遊技制御手段612による特別当たりの当選種別についての抽選、すなわち普通低確遊技状態と普通高確遊技状態とのいずれの時短遊技状態に移行制御されるかについての抽選は、遊技を進行させる上で遊技者にとっての利益に直結する重要な処理として機能することとなる。
なお、この実施の形態にかかる第2遊技制御手段612は、特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611により抽出される図柄乱数に基づいて、「82/100」の確率で普通高確遊技状態に移行制御すべき旨の判定を行うとともに、「18/100」の確率で普通低確遊技状態に移行制御すべき旨の判定を行うものとなっている。したがって、普通高確遊技状態に一旦移行した後には、特別判定が行われる都度、この普通高確遊技状態に高い確率で繰り返し制御されることとなる。
こうして特別図柄が「82/100」の確率で上記普通高確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて停止表示された後は、当該主基板780内のアタッカ駆動制御手段618が、上記アタッカ駆動機構339を駆動制御して、アタッカ装置98内の大入賞口83への遊技球の(入球)入賞が可能とされるように当該アタッカ装置98における開閉部材99を2ラウンド分だけ短期間開放させることとなる(大当たり遊技)。なお、この実施の形態のかかるパチンコ機1では、上述の総賞球の大部分が上述の特別遊技にて払い出されるように、この大当たり遊技では、上記大入賞口83への遊技球の(入球)入賞は可能ではあるものの困難となるように行われ、これによっていわゆる出玉率が無駄に消費されないようにしている。
そして、上記第2遊技制御手段612は、こうして大当たり遊技が行われた後は、少なくとも特別当たりが再び当選されてその特別図柄が停止表示されるまでの期間を、上記普通高確遊技状態として制御することとなる。
これに対し、特別図柄が「18/100」の確率で上記普通低確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて停止表示された後も、当該主基板780内のアタッカ駆動制御手段618が、上記アタッカ駆動機構339を駆動制御して、アタッカ装置98内の大入賞口83への遊技球の(入球)入賞が可能とされるように当該アタッカ装置98における開閉部材99を2ラウンド分だけ短期間開放させることとなる(大当たり遊技)。そして、この大当たり遊技ではほとんど賞球を得ることができないまま上記普通低確遊技状態に制御されることとなる。すなわちこの場合、上記普通高確遊技状態に移行制御されるか否かについての抽選機会(特別図柄によるチャンス)が再び得られるように上記普通始動有賞口96に遊技球を入球させる遊技からやり直すこととなる。
なお、上記第1遊技制御手段602は、上記第2遊技制御手段612によるこうした遊技状態についての制御情報を定期的に取得するようにしており、該情報に基づいて上記普通図柄に基づく各種の遊技処理を行うようにしている。
<普通高確遊技状態における遊技処理>
上述の通り、このパチンコ機1にかかる普通高確遊技状態においては、特別図柄の変動時間中に、「普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されうる総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理」としての特別遊技が行われる。そして、この特別遊技では、普通始動無賞口89に対する遊技球の繰り返しの打ち込みによって上記普通当たりを何回当選させることができるかについてのゲーム性を付与し、その普通当たりの当選回数に応じて上記特別始動有賞口82が開放される回数分だけ遊技者に多量の賞球が払い出されうるようにしている。より具体的には、このパチンコ機1における特別遊技とは、特別図柄の変動時間中に、総賞球の大部分が払い出されうるようにするものであって、その賞球の源として、特別始動有賞口82に遊技球が入球されたときに払い出される賞球を利用するものである。
したがって、この普通高確遊技状態においては、遊技者は、まず、普通始動有賞口96ではなく、上記特別始動有賞口82に対しての遊技球の流下経路上に設けられている上記普通始動無賞口89を狙って遊技することとなる。そしてこの結果、上記普通始動無賞口89に遊技球が入球されると、上記主基板780内ではまず、図13に示されるように、普通図柄当たり判定用乱数抽出手段601が、上記普通始動無賞センサ316からの出力信号に基づいて上記普通図柄用の乱数を抽出することとなる。
ここで、普通高確遊技状態にて用いられる上記普通高確判定手段607aは、上述の通り、抽出された乱数に基づいて普通当たりが必ず当選されるように普通判定を行うものである。また後述するが、この普通高確遊技状態においては、普通図柄の変動時間についても、例えば「1.6秒」程度の極めて短い時間にて維持されるようにしている。
したがって、普通始動無賞口89に遊技球が入球(通過)されるとすぐに、特別始動有賞口82への遊技球の入球が可能となるように上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われ、これによって特別始動有賞口82に遊技球が入球されることとなる。
ただし上述の通り、上記第2遊技制御手段612は、遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態)にかかわらず、特別図柄の当選判定用乱数に基づいて特別当たりが必ず当選されるように上記特別判定を行うものである。したがって、このような普通高確遊技状態においては、普通当たり、特別当たりがそれぞれ当選されることによって当該普通高確遊技状態がすぐに終了し、大当たり遊技状態が発生してしまいかねない。そしてこの場合、普通高確遊技状態に制御されている期間中に、総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理としての上記特別遊技を消化することが困難になってしまう。
この点、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、図13に示されるように、普通図柄側の遊技と特別図柄側の遊技とが融合されるように制御する普特融合制御手段607を備え、この普特融合制御手段607による制御を通じて、普通高確遊技状態に制御されている期間中に、総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理としての上記特別遊技を実行可能としている。
すなわち、普通高確遊技状態にて用いられる当該普特融合制御手段607は、
・特別図柄の変動期間中における上記普通当たりの当選回数を増大させるように機能する普通高確判定手段607a(普通図柄側の遊技処理)、及び
・特別図柄の変動期間中における上記普通判定の実行頻度を増大させるように機能する短時間変動維持手段607b(普通図柄側の遊技処理)、及び
・特別図柄の変動期間中における上記特別始動有賞口82への遊技球の入球数を増大させるように機能する開放延長維持手段607c(普通図柄側の遊技処理)、及び
・総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理としての上記特別遊技が消化されるだけの長期の時間にわたって、上記特別判定の結果が現れない状態を生成する長時間変動維持手段607d(特別図柄側の遊技処理)、及び
・第2遊技制御手段612による特別判定にて、大当たり遊技の後に普通高確遊技状態に再び制御されることが決定されたときに、上記特別遊技におけるインターバル期間を生成する遊技インターバル生成手段607e(特別図柄側の遊技処理)
を有して構成されている。
ここで、上記普通高確判定手段607aは上述の通り、抽出された乱数に基づいて普通当たりが必ず当選されるように普通判定を行うものである。したがって、この普通高確遊技状態においては、上記保留手段603にて保留の上限に達しない限りは、上記普通始動無賞口89に遊技球が受け入れられる都度、該受け入れに基づいて抽出される普通図柄用の乱数に基づいて普通当たりが当選されることとなり、これによって特別図柄の変動期間中における上記普通当たりの当選回数が増大するようになる。
また、上記短時間変動維持手段607bは、上記普通高確判定手段607aにより普通当たりが当選される都度、上記演出表示装置115における表示演出に要する時間(普通当たりについての演出用の時間)が確保されない例えば「1.6秒」程度の一律の短い時間だけ上記普通図柄の変動表示を行うものである。すなわちこの場合、上記保留手段603により保留の状態とされている普通判定がほぼ「1.6秒」単位で次々と消化されていくこととなり、これによって特別図柄の変動期間中における上記普通判定の処理にかかる回転率(実行頻度)が増大するようになる。また、こうして普通判定がほぼ「1.6秒」単位で次々と消化される都度、上記特別始動有賞口82への遊技球の入球が可能となるように上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われることから、上記特別図柄の変動期間中における上記特別始動有賞口82への入球チャンスが付与される頻度も増大させることができるようになる。
また、上記開放延長維持手段607cは、上記短時間変動維持手段607bにより普通判定がほぼ「1.6秒」単位で次々と消化される都度、例えば「6秒」などの一律の長い時間だけ上記特別始動有賞口82が開放されるように、普通役物駆動機構334の駆動制御を通じて、上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作を実行するものである。すなわちこの場合、通常の遊技が行われている上述の状況とは異なり、上記普通始動無賞口89及び上記特別始動有賞口82に対しての流下経路に遊技球が継続して打ち込まれている状況において、上記特別始動有賞口82が長期にわたって開放されることとなる。したがって、上記短時間変動維持手段607bにより普通判定がほぼ「1.6秒」単位で次々と消化される都度、こうして長期にわたって開放される上記特別始動有賞口82には、複数個の遊技球がほぼ確実に入球されるようになり、これによって特別図柄の変動期間中における上記特別始動有賞口82への遊技球の入球数、さらには該入球に応じて払い出される賞球数が増大するようになる。
なお、複数個の遊技球がほぼ確実に入球されるように上記特別始動有賞口82を開放させる上では、上記普通電動役物81による開放動作が繰り返し行われるときの総開放時間を「6秒」とするのではなく、上記普通電動役物81による開放動作(開放状態)を「6秒」などの長い時間だけ継続させるようにすることがより望ましい。
また、同開放延長維持手段607cについては、特別図柄の変動期間中において上記保留手段603による普通判定の保留が途切れないように遊技可能とする保留維持機能を持たせるようにすることが、上記特別遊技の実行を可能ならしめる上で重要である。すなわち、普通高確遊技状態においては、上記保留解除手段604によって普通判定についての保留状態が解除されたときには、
・当該解除された普通判定これ自体の消化に要する時間(普通図柄の変動時間)、及び
・普通当たりの当選に応じた上記普通電動役物81による開放動作に要する時間(特別始動有賞口82の開放時間)
の加算時間を少なくとも経過しなければ、上記所定の普通始動条件は成立せず、普通判定についての保留状態が新たに解除されて上記保留手段603による保留数が減少してしまうことはない。
したがって、同開放延長維持手段607cについては、上記普通始動無賞口89及び上記特別始動有賞口82に対しての流下経路に遊技球が継続して打ち込まれている状況において、上記普通始動無賞口89に1つの遊技球が受け入れられるために要する平均時間よりも、上記加算時間(より好ましくは、特別始動有賞口82の開放時間)のほうが長くなるように、上記特別始動有賞口82を長期にわたって開放するようにすれば、特別図柄の変動期間中において上記保留手段603による普通判定の保留が途切れないようにすることができるようになる。なお、上記普通始動無賞口89に1つの遊技球が受け入れられるために要する平均時間については、発射装置194による単位時間当たりの遊技球の発射数、及び上記普通始動無賞口89に対しての流下経路に遊技球が打ち込まれたときに、同普通始動無賞口89に遊技球が受け入れられる確率に基づいて算出することができる。
またさらに、同開放延長維持手段607cについては、特別図柄の変動時間中において上記特別始動有賞口82への遊技球が入球不可能とされる総時間よりも、同特別始動有賞口82への遊技球が入球可能とされる総時間のほうが長くなるようにすることが、上記特別遊技の実行を可能ならしめる上で重要である。すなわち上述の通り、上記特別遊技とは、特別図柄の変動時間中に、総賞球の大部分が払い出されうるようにするものであり、その賞球の源として、特別始動有賞口82に遊技球が入球されたときに払い出される賞球を利用するものである。したがって、賞球の源となる特別始動有賞口82については、こうした特別遊技を行う上ではほぼ開放された状態にて維持することが重要であり、この意味では、普通判定これ自体の消化に要する時間(普通図柄の変動時間であり、特別始動有賞口82が開放されていない時間)よりも、普通当たりの当選に応じた上記普通電動役物81による開放動作に要する時間(特別始動有賞口82の開放時間)のほうが長くなるようにすることが重要といえる。
また、上記長時間変動維持手段607dは、普通高確遊技状態において、上記特別始動有賞口82への遊技球の入球に基づいて上記第2遊技制御手段612により特別判定が行われ、該特別判定の結果に基づいて特別図柄を変動させる際に、上記総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理としての上記特別遊技が消化されるだけの長期の時間にわたって当該特別図柄を変動させ続けることにより上記特別遊技が行われている間には特別判定の結果が現れない状態を生成するものである。
すなわち、上記長時間変動維持手段607dは、普通高確遊技状態において上記特別図柄を変動させる際には、時短機能が作動する時短遊技状態にあるにもかかわらず、時短機能が作動しない通常遊技状態にあるときの上記特別図柄の変動時間以上の長い時間にわたって同特別図柄が変動し続けるように、上記特別図柄の変動時間を設定するものであり、これによって普通高確遊技状態の早期終了を回避してその特別図柄の変動時間中における上記特別遊技の実行を可能ならしめている。なお、この実施の形態にかかる長時間変動維持手段607dは、通常遊技状態において上記通常時特別変動制御手段615aにより一律に設定される特別図柄の変動時間である「3分」と同一の時間を常に設定するようにしているが、より好ましくは上記通常時特別変動制御手段615aにより設定される特別図柄の変動時間(平均値)よりも長い時間を設定するようにすることが望ましい。
このような構成によれば、普通高確遊技状態においては、特別始動有賞口82への遊技球の入球率は高くされるにもかかわらず、同遊技球の入球に応じた上記特別図柄の変動表示に要する平均時間については、普通高確遊技状態に制御されていないとき(通常遊技状態、普通低確遊技状態)のそれ(特別図柄の変動表示に要する平均時間)よりも短縮されることなく、図柄変動これ自体の消化スピードは向上されない。すなわちこの場合、特別図柄の変動表示に要する時間が、特別当たりについての判定処理が行われてから所定の始動条件がすぐには満たされないように機能することとなることから、特別当たりについての新たな判定処理が短時間にて次々と行われ得るようなことが回避されるようになる。
ここで、普通高確遊技状態としてのこのような斬新な遊技性を一見すると、遊技者にとってあまり有利な遊技状態とはならないばかりか、特別当たりについての判定処理がより高い頻度をもって実行され易くした機能が活用されずにこれが無駄となりかねないようにもみえる。ただし、この実施の形態では、特別始動有賞口82に遊技球が入球されたときには、当該パチンコ機1における賞球数としての最大値である「15個」の賞球が払い出されることから、遊技者は、特別当たりについての判定処理がより高い頻度をもって実行され易くした機能が活用されないことを逆に利用した遊技を展開することができるようになる。
すなわち、「単位時間当たりの特別始動有賞口82に遊技球が入球される数」が増大された状態をあえて長く継続させるこのような遊技性によれば、遊技者は、特別始動有賞口82における図柄始動機能ではなく、特別始動有賞口82の賞球払い出し機能を専ら利用するべくの遊技(所定の始動条件が成立しているか否かにかかわらず特別始動有賞口82に遊技球を入球させる遊技)を実行し続けることで、多くの賞球を得ることができるようになる。そして、遊技者自身に賞球を積極的に獲得しにいかせるこのような斬新な遊技性によって遊技の興趣を好適に維持することができるようになる。
また、この長時間変動維持手段607dにより設定される特別図柄の変動時間は、当該パチンコ機1における出球量(普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されることが期待される賞球数)に直結する部分である。そして、大当たり遊技では多量の賞球の払い出しが期待できない特殊な当該パチンコ機1においては、特別図柄の変動時間の平均値を長くするといったような発想ではなく、常に長い変動時間を選択して特別図柄の変動時間中に遊技者に多量の賞球が常に払い出されうるようにすることが重要である。
なお、この実施の形態では、上記普通図柄の変動時間及び上記特別始動有賞口82の開放時間の加算時間が「7.6秒」であり、上記特別図柄の変動時間が「180秒」である。したがって、特別図柄の変動時間中に、上記開放延長維持手段607cによる上記特別始動有賞口82についての「6秒」の開放が23回程度行われることとなり、その総開放時間は「138秒」程度となる。そして、発射装置98によって1分間あたり98個程度の遊技球が打ち出される一般的なパチンコ機であるとすると、特別図柄の変動時間中に225個の遊技球が開放状態にある特別始動有賞口82に向かって打ち出されることとなる。そして、開放状態にある特別始動有賞口82に向かって打ち出された遊技球のうちの6割程度が同特別始動有賞口82に入球され、1個入球あたり15個の賞球が払い出されるとすると、特別図柄の変動時間中に2000個前後の賞球が払い出されることとなり、これは従来のパチンコ機と比較しても遊技対価として十分な賞球数であるといえる。
また、上記遊技インターバル生成手段607eは、こうしたタイムリミット性のある緊迫した特別遊技が終了した後に、特別図柄が「82/100」といった高い確率で上記普通高確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて停止表示されることを前提として用意されたものである。すなわち、タイムリミット性のある緊迫した特別遊技がした後には大当たり遊技が行われることとなるが、この大当たり遊技においても、上記アタッカ装置98内の大入賞口83を狙って遊技すべき従来の遊技手法を採用した場合、遊技者は、普通高確遊技状態に一旦突入した後には、特別図柄が「18/100」といった低い確率で上記普通低確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて停止表示されるまで気を抜くことなく遊技し続けなければならなくなってしまう。
この点、上記遊技インターバル生成手段607eでは、普通高確遊技状態に一旦突入した後の大当たり遊技については、上記大入賞口83への遊技球の入球が困難となるように上記アタッカ装置98を動作(アタッカ駆動機構339を駆動制御)させるようにしている。すなわちこの場合、同大当たり遊技は、遊技インターバル生成手段607eによるアタッカ駆動機構339に対するこうした駆動制御態様と、上述の入賞判断手段622による大入賞口83に対しての賞球数設定(賞球の源となる特別始動有賞口82に対しての賞球数設定「15個」よりも半分以下の少ない「6個」に設定)とが相まって、遊技者が遊技球を打ち込まなくても遊技上の損が生じない小休止用の期間として機能するようになる。これにより、「82/100」といった高い確率で上記普通高確遊技状態における特別遊技が繰り返される都度、それら特別遊技の間を埋める小休止用のインターバル期間として機能するようになり、これによって遊技者に対して適度な休止時間を提供することができるようになる。
また、逆に言えば、普通高確遊技状態に一旦突入した後は、「18/100」といった低い確率で当該普通高確遊技状態が終了する旨決定されるまで、小休止用の期間としての上記遊技インターバル生成手段607eによるアタッカ駆動機構339の駆動制御が行われる時間(大当たり遊技の時間)以外は、当該パチンコ機1における賞球数としての最大値「15個」が設定された上記特別始動有賞口82を利用した上記タイムリミット性のある特別遊技が基本的に行われることとなる。そして、上記遊技インターバル生成手段607eは、上記普通図柄の変動時間及び上記特別始動有賞口82の開放時間の加算時間である「7.6秒」や、上記特別始動有賞口82の開放時間である「6秒」よりも短い時間だけしか大当たり遊技が行われないようにしている。例えば、アタッカ装置98を短時間(例えば1.6秒)だけ開閉動作させるラウンド遊技が2回だけ繰り返し行われてすぐに終了するようにしている。
このような構成によれば、普通高確遊技状態に一旦突入した後は、遊技者に対して適度な休止時間を提供しつつも、基本的には遊技者に最も有利な特別遊技が行われ続けることとなり、これによって短期間で多量の賞球が遊技者に対してストレスなく払い出されるようにすることができるようになる。
そして、普通図柄側の遊技と特別図柄側の遊技との融合によって実現されるこのような斬新な遊技性は、上記第2遊技制御手段612による特別判定にて「18/100」といった低い確率で当該普通高確遊技状態が終了する旨決定されて、上記長時間変動維持手段607dにより長期にわたって変動表示された特別図柄が同終了する旨の表示態様にて停止されるまで継続されることとなる。そしてその後は、当該主基板780内のアタッカ駆動制御手段618が、上記アタッカ駆動機構339を駆動制御して、アタッカ装置98内の大入賞口83への遊技球の(入球)入賞が可能とされるように当該アタッカ装置98における開閉部材99を2ラウンド分だけ短期間開放させることとなる(大当たり遊技)。そして、この大当たり遊技ではほとんど賞球を得ることができないまま上記普通低確遊技状態に制御されることとなる。すなわちこの場合、上記普通高確遊技状態に移行制御されるか否かについての抽選機会(特別図柄によるチャンス)が再び得られるように上記普通始動有賞口96に遊技球を入球させる遊技からやり直すこととなる。
なお、各種の遊技状態において、上記第1遊技制御手段602による普通図柄についての判定処理の結果(普通当たり、当たりの種別、変動時間など)や、上記第2遊技制御手段612による特別図柄についての判定処理の結果(特別当たり、当たりの種別、変動時間など)などは、当該主基板780内のコマンド送信手段620によるコマンドとして、上記周辺基板781に送信されている。
すなわち、周辺基板781は、コマンド受信手段630と、普通図柄画像表示制御手段631と、特別図柄画像表示制御手段632とを備えている。
ここで、上記コマンド受信手段630は、上記第1遊技制御手段602による普通図柄についての判定処理の結果や、上記第2遊技制御手段612による特別図柄についての判定処理の結果などを、上記主基板780のコマンド送信手段620から受信する部分である。
また、上記普通図柄画像表示制御手段631は、上記コマンド受信手段630により受信されるコマンドに基づいて上記演出表示装置115に表示される演出画像を変動表示出力する部分である。より具体的には、この普通図柄画像表示制御手段631は、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において、上記第1遊技制御手段602により「1/399」の確率にて普通当たりについての普通判定が行われる都度、同普通当たりが当選されるか否かについての普通図柄側の表示演出が上記演出表示装置115における主演出として現れるようにするものである。なお、この表示演出の演出パターンは、上記コマンド受信手段630により受信される情報のうちの普通図柄の変動時間に基づいて選択される。これにより、演出表示装置115においても、普通図柄表示器333における普通図柄の変動時間と同じ時間だけ表示演出が行われることとなる。
また、上記特別図柄画像表示制御手段632も、上記コマンド受信手段630により受信されるコマンドに基づいて上記演出表示装置115に表示される演出画像を変動表示出力する部分である。ただし、この特別図柄画像表示制御手段632は、主には、普通高確遊技状態において、上記第2遊技制御手段612により「82/100」の確率にて普通高確遊技状態が継続されるかについての抽選が行われる都度、その特別図柄の変動時間(3分)を要して、同継続されるかについての特別図柄側の表示演出が上記演出表示装置115における主演出として現れるようにするものである。
また、同特別図柄画像表示制御手段632は、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)においても、上記特別始動有賞口82に遊技球が入球されて、上記第2遊技制御手段612により「82/100」の確率にて普通高確遊技状態に突入するかについての抽選が行われたときには、その特別図柄の変動時間(3分)に限り、同継続されるかについての特別図柄側の表示演出が上記演出表示装置115における主演出として現れるようにするものである。
[主制御基板の各種制御処理]
次に、パチンコ機1の遊技の進行に応じて主制御基板765が行う各種制御処理について説明する。まず、遊技制御に用いられる各種乱数について説明し、続いて主制御側電源投入時処理、主制御側タイマ割り込み処理、賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理、ACK信号入力判定処理について説明する。図14は主制御側電源投入時処理の一例を示すフローチャートであり、図15は図14の主制御側電源投入時処理のつづきを示すフローチャートであり、図16は主制御側タイマ割り込み処理の一例を示すフローチャートであり、図17は賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理の一例を示すフローチャートであり、図18はACK信号入力判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理、ACK信号入力判定処理は、後述する主制御側タイマ割り込み処理におけるステップS80の賞球制御処理の一処理として行われる。
<1.各種乱数>
遊技制御に用いられる各種乱数のうち、普通図柄当たり判定用乱数抽出手段601により抽出される普通図柄用の乱数としては、普通当たりの当選に関わる当否判定用乱数(普通図柄の当たり判定用乱数)、この普通図柄の当たり判定用乱数の初期値の決定に用いられる普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数、普通図柄表示器333にて表示される普通図柄の変動表示パターン(普通図柄の変動時間など)の決定に用いられる変動パターン乱数(普通図柄の変動パターン決定用乱数)、普通図柄の変動表示停止時における表示態様の判定に供される図柄乱数(普通図柄決定用乱数)などが用意されている。
また、特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611により抽出される特別図柄用の乱数としては、特別当たりの当選に関わる当選判定用乱数(特別図柄の当たり判定用乱数)、この特別図柄の当り判定用乱数の初期値の決定に用いられる特別図柄の当たり判定用初期値決定用乱数、特別図柄表示器332にて表示される特別図柄の変動表示パターン(特別図柄の変動時間など)の決定に用いられる変動パターン乱数(特別図柄の変動パターン決定用乱数)、特別図柄の変動表示停止時における表示態様や特別当たりが当選されたときの当該当たりの種別等の判定に供される図柄乱数(特別図柄決定用乱数)などが用意されている。
<2.主制御側電源投入時処理>
パチンコ機1に電源が投入されると、主制御基板765の主制御MPU765aは、図14及び図15に示すように、主制御側電源投入時処理を行う。この主制御側電源投入時処理が開始されると、割り込みモードの設定を行う(ステップS10)。この割り込みモードは、主制御MPU765aの割り込みの優先順位を設定するものである。本実施形態では、後述する主制御側タイマ割り込み処理が優先順位として最も高く設定されており、この主制御側タイマ割り込み処理の割り込みが発生すると、優先的にその処理が行われる。ステップS10に続いて、入出力設定(I/Oの入出力設定)を行う(ステップS12)。このI/Oの入出力設定では、主制御MPU765aのI/Oポートの入出設定等を行う。ステップS12に続いて、主制御MPU765aに内蔵されたウォッチドックタイマを有効に設定する(ステップS14)。このウォッチドックタイマは、主制御MPU765aの動作(システム)を監視するためのものであり、一定期間にクリア設定されないときには主制御MPU765aにリセットがかかる(主制御MPU765aのシステムが暴走していないかを定期的に診断している)。
ステップS14に続いて、ウェイトタイマ処理1を行う(ステップS16)。電源投入時から所定電圧となるまでの間では電圧がすぐに上がらない。一方、停電又は瞬停(突発的に電力の供給が一時停止する現象)となるときでは電圧が下がり、停電予告電圧以下となると停電予告として停電信号が入力される。電源投入時から所定電圧に上がるまでの間では電圧が停電予告電圧以下となると停電信号が入力される。そこで、ウェイトタイマ処理1では、電源投入後、電圧が停電予告電圧より高くなるまで待っている。本実施形態では、この待ち時間(ウェイトタイマ)として200ミリ秒(ms)が設定されている。ステップS16に続いて、RAMクリアスイッチ769が操作されているか否かを判定する(ステップS18)。この判定は、主制御基板765のRAMクリアスイッチ769が操作され、その操作信号(検出信号)が主制御基板765に入力されているか否かにより行う。検出信号が入力されているときにはRAMクリアスイッチ769が操作されていると判定し、一方、検出信号が入力されていないときにはRAMクリアスイッチ769が操作されていないと判定する。
ステップS18でRAMクリアスイッチ769が操作されているときには、RAMクリア報知フラグRCL−FLGに値1をセットし(ステップS20)、一方、ステップS18でRAMクリアスイッチ769が操作されていないときには、RAMクリア報知フラグRCL−FLGに値0をセットする(ステップS22)。このRAMクリア報知フラグRCL−FLGは、主制御MPU765aに内蔵されたRAM(以下、「主内蔵RAM」と記載する。)に記憶されている、遊技状態や未払い出し賞球等の遊技に関する遊技情報を消去するか否かを示すフラグであり、遊技情報を消去するとき値1、遊技情報を消去しないとき値0にそれぞれ設定されている。なお、ステップS20及びステップS22でセットされたRAMクリア報知フラグRCL−FLGは、主制御MPU765aの汎用記憶素子(汎用レジスタ)に記憶される。
ステップS20又はステップS22に続いて、ウェイトタイマ処理2を行う(ステップS24)。このウェイトタイマ処理2では、液晶制御基板758による演出表示装置115の表示制御を行うシステムが起動する(ブートする)まで待っている。例えば、液晶制御ROM758bから各種の制御プログラムを読み出して、液晶制御MPU758aに内蔵されたRAMに展開して記憶する。本実施形態では、ブートするまでの時間(ブートタイマ)として2秒(s)が設定されている。ステップS24に続いて、主内蔵RAMへのアクセスを許可する設定を行う(ステップS26)。この設定により主内蔵RAMへのアクセスができ、例えば遊技情報の書き込み(記憶)又は読み出しを行うことができる。ステップS26に続いて、スタックポインタの設定を行う(ステップS28)。スタックポインタは、例えば、使用中の記憶素子(レジスタ)の内容を一時記憶するためにスタックに積んだアドレスを示したり、サブルーチンを終了して本ルーチンに復帰するときの本ルーチンの復帰アドレスを一時記憶するためにスタックに積んだアドレスを示したりするものであり、スタックが積まれるごとにスタックポインタが進む。ステップS28では、スタックポインタに初期アドレスをセットし、この初期アドレスから、レジスタの内容、復帰アドレス等をスタックに積んで行く。そして最後に積まれたスタックから最初に積まれたスタックまで、順に読み出すことによりスタックポインタが初期アドレスに戻る。
ステップS28に続いて、RAMクリア報知フラグRCL−FLGが値0である否かを判定する(ステップS30)。上述したように、RAMクリア報知フラグRCL−FLGは、遊技情報を消去するとき値1、遊技情報を消去しないとき値0にそれぞれ設定されている。ステップS30でRAMクリア報知フラグRCL−FLGが値0であるとき、つまり遊技情報を消去しないときには、チェックサムの算出を行う(ステップS32)。このチェックサムは、主内蔵RAMに記憶されている遊技情報を数値とみなしてその合計を算出するものである。ステップS32に続いて、算出したチェックサムの値が後述する主制御側電源断時処理(電源断時)において記憶されているチェックサムの値と一致しているか否かを判定する(ステップS34)。一致しているときには、バックアップフラグBK−FLGが値1であるか否かを判定する(ステップS36)。このバックアップフラグBK−FLGは、遊技情報、チェックサムの値及びバックアップフラグBK−FLGの値等のバックアップ情報を後述する主制御側電源断時処理において主内蔵RAMに記憶保持したか否かを示すフラグであり、主制御側電源断時処理を正常に終了したとき値1、主制御側電源断時処理を正常に終了していないとき値0にそれぞれ設定されている。
ステップS36でバックアップフラグBK−FLGが値1であるとき、つまり主制御側電源断時処理を正常に終了したときには、復電時として主内蔵RAMの作業領域を設定する(ステップS38)。この設定は、バックアップフラグBK−FLGを値0にセットするほか、主制御MPU765aに内蔵されたROM(以下、「主内蔵ROM」と記載する。)から復電時情報を読み出し、この復電時情報を主内蔵RAMの作業領域にセットする。ここで「復電時」とは、電源を遮断した状態から電源を投入した状態に加えて、停電又は瞬停からその後の電力の復旧した状態も含める。ステップS38に続けて、電源投入時コマンド作成処理を行う(ステップS40)。この電源投入時コマンド作成処理では、バックアップ情報から遊技情報を読み出してこの遊技情報に応じた各種コマンドを主内蔵RAMの所定記憶領域に記憶する。なお、各種コマンド等についての説明は後述する。
一方、ステップS30でRAMクリア報知フラグRCL−FLGが値0でない(値1である)とき、つまり遊技情報を消去するときには、又はステップS34でチェックサムの値が一致していないときには、又はステップS36でバックアップフラグBK−FLGが値1でない(値0である)とき、つまり主制御側電源断時処理を正常に終了していないときには、主内蔵RAMの全領域をクリアし(ステップS42)、初期設定として主内蔵RAMの作業領域を設定する(ステップS44)。この設定は、主内蔵ROMから初期情報を読み出してこの初期情報を主内蔵RAMの作業領域にセットする。ステップS44に続けて、RAMクリア報知及びテストコマンド作成処理を行う(ステップS46)。このRAMクリア報知及びテストコマンド作成処理では、主内蔵RAMをクリアして初期設定を行った旨を、サブ統合基板763に報知するためのRAMクリア報知コマンドと、サブ統合基板763の各種検査を行うためのテストコマンドと、を作成し、送信情報として主内蔵RAMの送信情報記憶領域に記憶する。なお、サブ統合基板763がRAMクリア報知コマンドを受信すると、このRAMクリア報知コマンドを液晶制御基板758に送信し、一方テストコマンドを受信すると、音源IC763c、液晶制御基板758及びランプ駆動基板46の各種検査を行うためのテストコマンドを送信する。
ステップS40又はステップS46に続いて、割り込み初期設定を行う(ステップS48)。この設定は、後述する主制御側タイマ割り込み処理が行われるときの割り込み周期を設定するものである。本実施形態では4msに設定されている。ステップS48に続いて、割り込み許可設定を行う。(ステップS50)。この設定によりステップS48で設定した割り込み周期、つまり4msごとに主制御側タイマ割り込み処理が繰り返し行われる。
ステップS50に続いて、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値Aをセットする(ステップS52)。このウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに、値A、値Bそして値Cを順にセットすることによりウォッチドックタイマがクリア設定される。ステップS52に続けて、停電信号が入力されているか否かを判定する(ステップS54)。上述したように、パチンコ機1の電源を遮断したり、停電又は瞬停したりするときには、電圧が停電予告電圧以下となると停電予告として停電信号が入力される。ステップS54の判定は、この停電信号に基づいて行う。ステップS54で停電信号の入力がないときには非当落乱数更新処理を行う(ステップS56)。
この非当落乱数更新処理では、上述した、普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数や変動パターン決定用乱数等を更新する。例えば、普通図柄の当たり判定用乱数を更新するカウンタは、普通図柄の当たり判定用乱数の下限値から上限値までの範囲を、後述する主制御側タイマ割り込み処理が行われるごとに値1ずつ増える(カウントアップする)。このカウンタは、非当落乱数更新処理により普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数が設定(更新)されると、この普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数から上限値までカウントアップし、続けて下限値から普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数までカウントアップする。そして再び非当落乱数更新処理により普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数が更新される。このように、非当落乱数更新処理では、当落判定(普通当たり判定、特別当たり判定)にかかわらない乱数を更新する。なお、上述した、特別図柄の当たり判定用初期値決定用乱数や変動パターン決定用乱数等もこの非当落乱数更新処理により更新される。特別図柄の当たり判定用初期値決定用乱数等は、上述した普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数の更新方法と同一であり、その説明を省略する。
ステップS56に続けて、再びステップS52に戻り、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値Aをセットし、ステップS54で停電信号があるか否かを判定し、この停電信号の入力がなければ、ステップS56で非当落乱数更新処理を行い、ステップS52〜ステップS56を繰り返し行う。なお、このステップS52〜ステップS56の処理を「主制御側メイン処理」という。
一方、ステップS54で停電信号の入力があったときには、割り込み禁止設定を行う(ステップS58)。この設定により後述する主制御側タイマ割り込み処理が行われなくなり、主内蔵RAMへの書き込みを防ぎ、遊技情報の書き換えを保護している。ステップS58に続いて、チェックサムの算出を行ってこの算出した値を記憶する(ステップS60)。このチェックサムは、上述したチェックサムの値及びバックアップフラグBK−FLGの値の記憶領域を除く、主内蔵RAMの作業領域の遊技情報を数値とみなしてその合計を算出する。ステップS60に続いて、バックアップフラグBK−FLGに値1をセットする。(ステップS62)、これによりバックアップ情報の記憶が完了する。ステップS62に続いて、主内蔵RAMへのアクセスの禁止設定を行う(ステップS64)。この設定により主内蔵RAMへのアクセスが禁止され書き込み及び読み出しができなくなり、主内蔵RAMに記憶されているバックアップ情報が保護される。ステップS64に続いてウォッチドックタイマのクリア設定を行う(ステップS66)。このクリア設定は、上述したように、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値A、値Bそして値Cを順にセットすることにより行われる。ステップS66に続けて、無限ループに入る。この無限ループでは、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値A、値Bそして値Cを順にセットしないためウォッチドックタイマがクリア設定されなくなる。このため、主制御MPU765aにリセットがかかり、その主制御MPU765aは、この主制御側電源投入時処理を再び行う。なお、ステップS58〜ステップS66の処理及び無限ループを「主制御側電源断時処理」という。
パチンコ機1(主制御MPU765a)は、停電したとき又は瞬停したときにはリセットがかかり、その後の電力の復旧により主制御側電源投入時処理を行う。
なお、ステップS34では主内蔵RAMに記憶されているバックアップ情報が正常なものであるか否かを検査し、続いてステップS36では主制御側電源断時処理が正常に終了された否かを検査している。このように、主内蔵RAMに記憶されているバックアップ情報を2重にチェックすることによりバックアップ情報が不正行為により記憶されたものであるか否かを検査している。
<3.主制御側タイマ割り込み処理>
次に、主制御側タイマ割り込み処理について説明する。この主制御側タイマ割り込み処理は、図14及び図15に示した主制御側電源投入時処理において設定された割り込み周期(本実施形態では、4ms)ごとに繰り返し行われる。
主制御側タイマ割り込み処理が開始されると、主制御基板765の主制御MPU765aは、図16に示すように、タイマ割り込みを禁止に設定してレジスタの切替(退避)を行う(ステップS70)。ここでは、上述した主制御側メイン処理で使用していた汎用記憶素子(汎用レジスタ)から補助レジスタに切り替える。この補助レジスタを主制御側タイマ割り込み処理で使用することにより汎用レジスタの値が上書きされなくなる。これにより、主制御側メイン処理で使用していた汎用レジスタの内容の破壊を防いでいる。
ステップS70に続いて、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値Bをセットする(ステップS72)。このとき、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLには、主制御側電源投入時処理(主制御側メイン処理)のステップS52においてセットされた値Aに続いて値Bがセットされる。
ステップS72に続いて、スイッチ入力処理を行う(ステップS74)。このスイッチ入力処理では、主制御I/Oポート765bの入力端子に入力されている各種信号を読み取り、入力情報として主内蔵RAMの入力情報記憶領域に記憶する。例えば、普通始動無賞センサ316、普通始動有賞センサ317、特別始動有賞センサ318、カウントセンサ319からの各検出信号や、後述する賞球制御処理にて送信された賞球コマンドを払出制御基板775が正常に受信した旨を伝える払出制御基板775からのACK信号、をそれぞれ読み取り、入力情報記憶領域に記憶する。
ステップS74に続いて、タイマ減算処理を行う(ステップS76)。このタイマ減算処理では、例えば、後述する特別図柄及び特別電動役物制御処理で決定される変動表示パターンに従って特別図柄表示器332が点灯する時間、後述する普通図柄及び普通電動役物制御処理で決定される普通図柄変動表示パターンに従って普通図柄表示器333が点灯する時間のほか、主制御基板765(主制御MPU765a)が送信した各種コマンドを払出制御基板775が正常に受信した旨を伝えるACK信号が入力されているか否かを判定する際にその判定条件として設定されているACK信号入力判定時間等の時間管理を行う。具体的には、タイマ割り込み周期が4msに設定されているので、このタイマ減算処理を行うごとに決定された変動時間を4msずつ減算し、その減算結果が値0になることで特別図柄の変動時間や、普通図柄の変動時間を計っている。
本実施形態では、ACK信号入力判定時間として100msが設定されており、このタイマ減算処理を行うごとにACK信号入力判定時間が4msずつ減算し、その減算結果が値0になることでACK信号入力判定時間を正確に計っている。なお、これらの各種時間及びACK信号入力判定時間は、時間管理情報として主内蔵RAMの時間管理情報記憶領域に記憶される。
ステップS76に続いて、当落乱数更新処理を行う(ステップS78)。この当落乱数更新処理では、上述した、普通図柄の当たり判定用乱数や普通図柄決定用乱数を更新する。またこれらの乱数に加えて、主制御側電源投入時処理(主制御側メイン処理)におけるステップS56の非当落乱数更新処理で更新される、普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数等も更新する。普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数等は、主制御側メイン処理及びこの主制御側タイマ割り込み処理においてそれぞれ更新されることでランダム性をより高めている。一方、普通図柄の当たり判定用乱数及び普通図柄決定用乱数は、当落判定(普通当り判定)にかかわる乱数であるためこの当落乱数更新処理が行われるごとにのみ、それぞれのカウンタがカウントアップする。例えば、普通図柄の当たり判定用乱数を更新するカウンタは、普通図柄の当たり判定用乱数の下限値から上限値までの範囲を、主制御側タイマ割り込み処理が行われるごとにカウントアップする。このカウンタは、普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数から上限値までをカウントアップし、続けて下限値から初期値までをカウントアップする。普通図柄の当たり判定用乱数の下限値から上限値までの範囲をカウンタがカウントアップし終えると、この当落乱数更新処理により普通図柄の当たり判定用初期値決定用乱数は更新される。なお上述した、特別図柄の当たり判定用乱数や当たり判定用初期値決定用乱数もこの当落乱数更新処理により更新される。特別図柄の当たり判定用乱数等は、上述した普通図柄の当たり判定用乱数の更新方法と同一であり、その説明を省略する。
ステップS78に続いて、賞球制御処理を行う(ステップS80)。この賞球制御処理では、後述するが、上述した入力状態記憶領域から入力情報を読み出してこの入力情報に基づいて遊技球を払い出す賞球コマンドを作成したり、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態を確認するセルフチェックコマンドを作成したりする。そして作成した賞球コマンドやセルフチェックコマンドを払出制御基板775に送信する。例えば、大入賞口83に遊技球が1球、入球すると、該大入賞口83に対して予め設定された賞球数である「6個」の遊技球が払い出される賞球コマンドを作成して払出制御基板775に送信したり、この賞球コマンドを払出制御基板775が正常に受信した旨を伝えるACK信号が所定時間内に入力されないときには主制御基板65と払出制御基板775との基板間の接続状態を確認するセルフチェックコマンドを作成して払出制御基板775に送信したりする。
ステップS80に続いて、賞球チェック処理を行う(ステップS82)。この賞球チェック処理では、賞球に関する異常状態を確認する。例えば、大当たり遊技状態でないときに大入賞口83に遊技球が入球すると、異常状態として賞球異常報知コマンドを作成し、送信情報として上述した送信情報記憶領域に記憶する。(なお、この異常状態の確認は、入力情報記憶領域から入力情報を読み出してこの入力情報に基づいて行う)。ステップS82に続いて、コマンド受信処理を行う(ステップS84)。払出制御基板775は、その詳細な説明は後述するが、例えば球払出装置170が球がみを起こして遊技球を払い出せない状態等の状態コマンドを送信する。ステップS84のコマンド受信処理では、この状態コマンドを正常に受信すると、その旨を払出制御基板775に伝える情報を、出力情報として主内蔵RAMの出力情報記憶領域に記憶する。また、その詳細な説明は後述するが、正常に受信した状態コマンドを整形して送信情報として上述した送信情報記憶領域に記憶する。
ステップS84に続いて、特別図柄及び特別電動役物制御処理を行う(ステップS86)。この特別図柄及び特別電動役物制御処理では、上述した入力情報記憶領域から入力情報を読み出してこの入力情報に基づいて、特別始動有賞センサ318からの検出信号が入力端子に入力されていたか否かを判定する。この判定結果に基づいて、検出信号が入力端子に入力されていたときには、上述した特別図柄の当たり判定用乱数及び変動パターン決定用乱数等を更新する各種カウンタの値を抽出して始動情報として主内蔵RAMの始動情報記憶領域に記憶する。
そして、始動情報記憶領域から読み出した始動情報に基づいて、特別図柄の当たり判定用乱数の値を取り出して主内蔵ROMに予め記憶されている特別当たり判定値と一致するか否かを判定(特別当たりであるか否かの判定)する。次いで、この判定結果と上述した特別図柄の変動パターン決定用乱数とに基づいて特別図柄の変動パターン等を決定して遊技演出コマンドを作成し、送信情報として上述した送信情報記憶領域に記憶する。ただし上述の通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、特別図柄の当たり判定用乱数がいかなる値であっても特別当たり判定値と一致されるようにすることで、特別当たりが必ず当選されるようにしている。このため、この判定の結果が得られたときには、特別図柄の変動パターンに応じた分だけの変動時間が経過するのを待ってから、大当たり遊技状態を発生させることとなる。後述するが、この大当たり遊技状態では、大入賞口83を開閉動作させるようアタッカ駆動機構339への駆動信号の出力が設定され、出力情報として上述した出力情報記憶領域に記憶される。
ステップS86に続いて、普通図柄及び普通電動役物制御処理を行う(ステップS88)。ここで、普通電動役物制御処理では、特別始動有賞口82への遊技球の入球が可能となるように上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)の開放動作にかかる駆動制御が行われる。
すなわち後述するが、この普通図柄及び普通電動役物制御処理では、まず、上述した入力情報記憶領域から入力情報を読み出し、この入力情報に基づいて、普通始動無賞センサ316や普通始動有賞センサ317からの検出信号が入力端子に入力されていたか否かを判定する。この判定結果に基づいて、検出信号が入力端子に入力されていたときには、上述した普通図柄の当たり判定用乱数及び変動パターン決定用乱数等を更新する各種カウンタの値を抽出して始動情報として主内蔵RAMの始動情報記憶領域に記憶する。この始動情報記憶領域には、始動情報記憶ブロック0〜3(4つの始動情報記憶ブロック)が設けられており、各始動情報記憶ブロックに始動情報が時系列で記憶されるようになっている。なお、各始動情報が普通図柄の保留に相当しており、本実施形態では普通図柄の最大保留数は「4」である。そして、始動情報記憶ブロックの数を保留球として、普通保留球ランプ323を点灯させるように点灯信号の出力を設定し、出力情報として上述した出力情報記憶領域に記憶する。
そして、始動情報記憶ブロック0から読み出した始動情報に基づいて、普通図柄の当たり判定用乱数の値を取り出して主内蔵ROMに予め記憶されている普通当たり判定値と一致するか否かを判定(普通当たりであるか否かの判定)する。次いで、この判定結果と上述した普通図柄の変動パターン決定用乱数とに基づいて普通図柄の変動パターン等を決定して遊技演出コマンドを作成し、送信情報として上述した送信情報記憶領域に記憶する。そして、低い確率(例えば1/399)にて普通当たりに運よく当選された旨判定されたときには、特別始動有賞口82が入球可能な態様(許球態様)に切り替わるように、普通役物駆動機構334への駆動信号の出力を設定し、出力情報として上述した出力情報記憶領域に記憶する。
ステップS88に続いて、ポート出力処理を行う(ステップS90)。このポート出力処理では、主制御I/Oポート765bの出力端子から、上述した出力情報記憶領域から出力情報を読み出してこの出力情報に基づいて各種信号を出力する。例えば、出力情報に基づいて出力端子から、払出制御基板775からの状態コマンドを正常に受信したときにはACK信号を払出制御基板775に出力したり、大当たり遊技状態であるときには、大入賞口83の開閉動作を行うアタッカ駆動機構339に駆動信号を出力したり、大当たり遊技状態である旨を伝える大当たり信号を外部端子板371に出力したりする。
ステップS90に続いて、サブ統合基板コマンド送信処理を行う(ステップS92)。このサブ統合基板コマンド送信処理では、上述した送信情報記憶領域から送信情報を読み出してこの送信情報をサブ統合基板763に送信する。この送信情報には、上述したように、遊技演出コマンド、RAMクリア報知コマンド、テストコマンド、賞球異常報知コマンド及び状態コマンド等がある。この送信情報のほかに、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態を確認するときにセットされるセルフチェックフラグの値に基づいてその接続状態に不具合が生じているときには接続不具合コマンドを作成してサブ統合基板63に送信する。
ステップS92に続いて、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値Cをセットする(ステップS94)。このとき、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLには、ステップS72においてセットされた値Bに続いて値Cがセットされる。これにより、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLには、値A、値Bそして値Cが順にセットされ、ウォッチドックタイマがクリア設定される。ステップS94に続いて、レジスタの切替(復帰)を行う(ステップS96)。この復帰は、ステップS70でスタックに積んで退避した内容を読み出してレジスタに書き込むことにより行われる。ステップS96に続いて、割り込み許可の設定を行い(ステップS98)、このルーチンを終了する。
<4.賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理>
次に、賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理について説明する。この賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理では、賞球として払い出す遊技球の球数を指示する賞球コマンドや主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状況を確認するセルフチェックコマンドを払出制御基板775に送信する。
賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理が開始されると、主制御基板765の主制御MPU765aは、図17に示すように、セルフチェックフラグSCHK−FLGが値1であるか否かを判定する(ステップS100)。このセルフチェックフラグSCHK−FLGは、後述するACK信号入力判定処理において、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態を確認するセルフチェックコマンドを作成して送信するときにセットされるフラグであり、セルフチェックコマンドを送信するとき値1、セルフチェックコマンドを送信しないとき値0にそれぞれ設定されている。なお、セルフチェックフラグSCHK−FLGは初期値として値0、つまりセルフチェックコマンドを送信しない状態に設定されている。
ステップS100でセルフチェックフラグSCHK−FLGが値1でない(値0である)とき、つまりセルフチェックコマンドを送信しないときには、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態に不具合が生じていないとして、賞球コマンド送信処理を行う(ステップS102)。この賞球コマンド送信処理では、例えば、下部側大入賞口83に遊技球が1球、入球すると、賞球として15球を払い出す賞球コマンドを作成して払出制御基板775に送信する。その賞球コマンドを払出制御基板775に送信すると、賞球コマンドを消去するようになっている。つまり作成した賞球コマンドは、一度のみ主制御基板765(主制御MPU765a)から払出制御基板775に送信することでき、送信後、破棄されるようになっている。
一方、ステップ100でセルフチェックフラグSCHK−FLGが値1であるとき、つまりセルフチェックコマンドを送信するときには、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態に不具合が生じているとして、セルフチェックフラグSCHK−FLGに値0をセットし(ステップS104)、セルフチェックコマンド送信処理(ステップS106)を行い、このルーチンを終了する。このセルフチェックコマンド送信処理では、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態を確認するセルフチェックコマンドを作成して払出制御基板775に送信する。なお、ステップS102の賞球コマンド送信処理及びステップS106のセルフチェックコマンド送信処理を開始すると、上述したACK信号入力判定時間(本実施形態では、100ms)の計時を開始するようになっている。
ステップS104でセルフチェックフラグSCHK−FLGの値を値0にセットすることによって(つまりセルフチェックフラグSCHK−FLGKの値を値1から値0にセットしたことによって)、ステップS106で送信したセルフチェックコマンドが、後述するACK信号入力判定処理において払出制御基板775が正常にセルフチェックコマンドを受信した旨のACK信号が入力されると、ステップS102で賞球コマンド送信処理を行う。このとき、賞球コマンド送信処理では、賞球として払い出す遊技球があればその球数の賞球コマンドを作成して払出制御基板775に送信する。一方、ステップS106で送信したセルフチェックコマンドが、後述するACK信号入力判定処理において払出制御基板775が正常にセルフチェックコマンドを受信した旨のACK信号が入力されないと、再びステップS106でセルフチェックコマンドを作成して払出制御基板775に送信し、ACK信号が入力されない限り繰り返しセルフチェックコマンドを払出制御基板775に送信することとなる。
このように、主制御基板765(主制御MPU765a)は、賞球コマンドを払出制御基板775に送信して払出制御基板775からのACK信号が入力されないときにはチェックコマンドを払出制御基板775に送信する。これにより、例えば、主制御基板765と払出制御基板775との基板間を電気的に接続するケーブルのコネクタが外れかかっていたり、そのケーブルが断線していたり等の接続不具合を簡単に確認することができる。
また、例えば、ACK信号が主制御基板765に入力されないよう払出制御基板775とは別体に不正基板(所謂、ぶら下がり基板)を設け、遊技者がリモコン操作によってその不正基板のプログラムを開始させる不正行為を行っても、主制御基板765(主制御MPU765a)は、ACK信号が入力されないときには賞球コマンドを再送信するのではなくチェックコマンドを払出制御基板775に送信する。これにより、不正基板を用いた不正行為により遊技者が遊技球を不正に獲得することを防止するとともに、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態を安全に確認することができる。なお、上述した、賞球コマンド及びセルフチェックコマンドの詳細な説明は後述する。
<5.ACK信号入力判定処理>
次に、ACK信号入力判定処理について説明する。このACK信号入力判定処理では、払出制御基板775が正常に賞球コマンドやセルフチェックコマンドを受信したか否かを判定する。
ACK信号入力判定処理が開始されると、主制御基板765の主制御MPU765aは、図18に示すように、ACK信号入力判定時間が経過したか否かを判定する(ステップS110)。この判定は、図16に示した主制御側タイマ割り込み処理におけるステップS76のタイマ減算処理で減算したACK信号入力判定時間に基づいて行う。具体的には、そのACK信号入力判定時間は、時間管理情報として主内蔵RAMの時間管理情報記憶領域に記憶されている。ステップS110では、この時間管理情報記憶領域から時間管理情報を読み出してACK信号入力判定時間が経過したか否かを判定する。
ステップS110でACK信号入力判定時間が経過していないときには、ACK信号が入力されているか否かを判定する(ステップS112)。この判定は、図16に示した主制御側タイマ割り込み処理におけるステップS74のスイッチ入力処理で払出制御基板775からのACK信号に基づいて行う。具体的には、そのACK信号は入力情報として主内蔵RAMの入力情報記憶領域に記憶されている。ステップS112では、この入力情報記憶領域から入力情報を読み出してACK信号が入力されているか否かの判定を行う。
ステップS112でACK信号が入力されているときにはセルフチェックフラグSCHK−FLGに値0をセットし(ステップS114)、このルーチンを終了する。一方、ステップS112でACK信号が入力されていないときにはそのままこのルーチンを終了する。セルフチェックフラグSCHK−FLGは、主制御基板765と払出制御基板775との基板間の接続状態を確認するセルフチェックコマンドを送信するとき値1、セルフチェックコマンドを送信しないとき値0にそれぞれ設定されている。ACK信号が入力されているときには、ステップS114でセルフチェックフラグSCHK−FLGに値0、つまりセルフチェックコマンドを送信しない状態にすることで、例えば、主制御基板765がノイズの影響を受けてもセルフチェックフラグSCHK−FLGの値が変化しないようにしている。
一方、ステップS110でACK信号入力判定時間が経過しているときは、セルフチェックフラグSCHK−FLGKに値1、つまりセルフチェックコマンドを送信する状態に設定し(ステップS116)、このルーチンを終了する。ステップS116でセルフチェックフラグSCHK−FLGKに値1をセットすることで、図17に示した賞球コマンド及びセルフチェックコマンド送信処理におけるステップS106でセルフチェックコマンド送信処理を行い、セルフチェックコマンドを作成して払出制御基板775に送信する。
<6.普通図柄及び普通電動役物制御処理>
次に、普通図柄及び普通電動役物制御処理(第1遊技処理)の詳細について説明する。図19は第1遊技処理の一例を示すフローチャートであり、図20は第1始動検出処理の一例を示すフローチャートであり、図21は第1抽選・変動開始処理の一例を示すフローチャートであり、図22は第1抽選変動表示パターン設定処理の一例を示すフローチャートであり、図23は第1変動中処理の一例を示すフローチャートであり、図24は第1当たり役物作動処理の一例を示すフローチャートであり、図25は普通図柄の変動パターンテーブルの一例を示す図である。
図16に示した主制御側タイマ割り込み処理におけるステップS88の普通図柄及び普通電動役物制御処理を、以下では「第1遊技処理」として説明する。主制御MPU765aは、図19に示すように、「第1遊技処理」として、第1始動検出処理(ステップS8800)、第1抽選・変動開始処理(ステップS8802)、第1抽選変動表示パターン設定処理(ステップS8804)、第1変動中処理(ステップS8806)、および、第1当たり役物作動処理(ステップS8808)を順に行う。以下、各処理の詳細について説明する。
まず、図20に示すように、主制御MPU765aは、第1始動検出処理が開始されると、第1始動検出フラグがONであるか否かを判別する(ステップS8810)。この第1始動検出フラグとは、普通始動無賞口89に遊技球が入球したことが普通始動無賞センサ316により検出されたとき、若しくは普通始動有賞口96に遊技球が入球したことが普通始動有賞センサ317により検出されたときに、スイッチ入力処理(ステップS74)にてONにセットされるものである。そして、この第1始動検出フラグがONであれば(ステップS8810におけるYES)、さらに保留手段603(図13参照)による保留数(普図保留球数カウント)がその上限である第1所定数(例えば4個)より小さいか否かを判別する(ステップS8812)。そしてこの結果、普図保留球数カウントが4より小さければ(ステップS8812におけるYES)、上記普通図柄当たり判定用乱数抽出手段601(図13参照)により抽出された乱数を保留手段603に保留する第1始動記憶格納処理を実行する(ステップS8814)。具体的には、この第1始動記憶格納処理では、普通図柄の当たり判定用乱数や変動パターン決定用乱数などの乱数群が上記普通図柄についての始動情報として、主内蔵RAMの普図保留についての始動情報記憶領域に記憶される。なお、第1始動記憶格納処理(ステップS8814)の実行後は、第1始動検出処理を終了する。また、第1始動検出フラグがOFFである場合(ステップS8810におけるNO)や、普図保留球数カウントが4以上である場合(ステップS8812におけるNO)も、第1始動検出処理を終了する。
次に、図21に示すように、主制御MPU765aは、第1抽選・変動開始処理が開始されると、第1ジョブフラグが「0」であるか否かを判別する(ステップS8820)。この第1ジョブフラグとは、普通図柄に関する処理段階を指示するものである。
例えば、この第1ジョブフラグが「0」であれば(ステップS8820におけるYES)、普通図柄の図柄変動についての実行待ち(通常の遊技中であれば、例えば、演出表示装置115においてデモ画面が表示されている状態)の処理段階にあることから、まず、保留手段603による保留数が「0」でないかを判別する(ステップS8822)。そしてこの結果、保留手段603による保留数が「0」でない場合には(ステップS8822におけるYES)、普通図柄についての始動情報が記憶されている状態にあるとして、次に、第1始動記憶移行処理を実行する(ステップS8824)。なお、第1ジョブフラグが「0」でなければ(ステップS8820におけるNO)、第1抽選・変動開始処理を終了する。
この第1始動記憶移行処理では、普図保留の始動情報記憶ブロック0に記憶された始動情報が読み出されて、所定の処理領域に記憶される。そしてその後、始動情報記憶ブロック1の始動情報が始動情報記憶ブロック0に、始動情報記憶ブロック2の始動情報が始動情報記憶ブロック1に、始動情報記憶ブロック3の始動情報が始動情報記憶ブロック2に、それぞれシフトされる。これにより、始動情報記憶ブロック3に空きが生じるようになり、このブロック3に普通図柄についての新たな始動情報(保留)が記憶可能とされるようになる。なお、ステップS8822において第1始動記憶が0であれば(ステップS8822におけるNO)、第1抽選・変動開始処理を終了する。
ステップS8824において第1始動記憶移行処理を行った後は、所定の処理領域に記憶された始動情報のうちの上記当否判定用乱数(普通図柄の当たり判定用乱数)の値が予め定められた普通図柄の当たり値と一致するか否かを判別することによって、上記普通当たりについての判定処理を行う。
ただし上述の通り、この普通当たりについての判定処理に際しては、通常遊技状態、及び普通低確遊技状態、普通高確遊技状態のいずれの状態にあるかを判別し(ステップS8826)、上記通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)にあるときには上記普通低確判定手段608によって当該判定処理を行うとともに(ステップS8827)、上記普通高確遊技状態にあるときには上記普通高確判定手段607aによって当該判定処理を行うようにしている(ステップS8837)。
そして、例えば、普通図柄の当たり判定用乱数の値として、「0」〜「399」までの値が用意されているとすると、上記普通低確判定手段608では、上記普通図柄当たり判定用乱数抽出手段601により取得されうる「0」〜「399」までの値のうちのいずれか1つのみが上記普通図柄の当たり値として記憶されている低確普通当たり値テーブルに基づいて上記普通当たりについての判定処理を行う(ステップS8827)。これにより、通常の遊技においては、「1/399」といった極めて低い当選確率のもとで上記普通当たりについての判定処理が行われるようになる。
これに対し、上記普通高確判定手段607aでは、上記普通図柄当たり判定用乱数抽出手段601により取得されうる「0」〜「399」までの値の全てが上記普通図柄の当たり値として記憶されている高確普通当たり値テーブルに基づいて上記普通当たりについての判定処理を行う(ステップS8837)。これにより、普通高確遊技状態においては、普通当たりが必ず当選されるように上記普通当たりについての判定処理が行われるようになる。
そして、普通低確判定手段608または普通高確判定手段607aによりこうして普通当たりについての判定処理が行われた結果、上記当たり値と一致する旨判定されたときには(ステップS8827またはステップS8837におけるYES)、普通当たりフラグをONにする(ステップS8828)。これに対し、当たり値と一致する旨判定されなければ(ステップS8827またはステップS8837におけるNO)、普通当たりフラグはONにされない(OFFにされるか、OFFのままである)。そしてその後、第1抽選・変動開始処理が既に実行済みとされた処理段階にあることが示されるように先述の第1ジョブフラグに「1」をセットしてから(ステップS8834)、当該第1抽選・変動開始処理を終了する。
次に、図22に示すように、主制御MPU765aは、第1抽選変動表示パターン設定処理が開始されると、第1ジョブフラグが「1」であるか否かを判別する(ステップS8840)。第1ジョブフラグが「1」でなければ(ステップS8840におけるNO)、第1抽選変動表示パターン設定処理を終了する。
ただし、第1ジョブフラグが「1」であれば(ステップS8840におけるYES)、まず、通常遊技状態、及び普通低確遊技状態、普通高確遊技状態のいずれの状態にあるかを判別する(ステップS8842)。そしてこの結果、上記通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)にある旨判断されたときには、さらに先述の普通当たりフラグがONであるか否かを判別する(ステップS8843)。このとき、普通当たりフラグがONであれば(ステップS8843におけるYES)、低確当たり時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8844)。
この低確当たり時変動表示パターン設定処理では、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)における低い当選確率のもとで上記普通当たりにようやく当選されたときの普通図柄についてその変動表示パターンが設定される。より具体的には、上記所定の処理領域に記憶された乱数群のうちの普通図柄の変動パターン決定用乱数に基づいて、後述する普通図柄変動パターンテーブル(図25参照)から、通常の遊技中における普通当たりに対応する変動パターン(変動PT)8,10,12,14,15,17,19,20,22,24,25のいずれか一つが設定される。なお、ステップS8844では、普通図柄表示器333(LED)の停止(点灯)態様も決定される。
これに対し、普通当たりフラグがONでなければ(ステップS8843におけるNO)、低確外れ時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8845)。この低確外れ時変動表示パターン設定処理にて設定される普通図柄の変動表示パターンは、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)における低い当選確率のもとで上記普通当たりについての判定処理が行われて、この判定処理にて落選された旨判定されるたびに設定されるものである。より具体的には、上記所定の処理領域に記憶された乱数群のうちの普通図柄の変動パターン決定用乱数に基づいて、後述する普通図柄変動パターンテーブル(図25参照)から、通常の遊技中における「はずれ」に対応する変動パターン(変動PT)1,3,5,7,9,11,13,16,18,21,23のいずれか一つが設定される。なお、ステップS8845では、普通図柄表示器333(LED)の停止(点灯)態様も決定される。
他方、上記ステップS8842の処理にて、上記通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)にはなく上記普通高確遊技状態にある旨判断されたときも同様、先述の普通当たりフラグがONであるか否かをまずは判別する(ステップS8846)。そしてこのとき、普通当たりフラグがONであれば(ステップS8846におけるYES)、高確当たり時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8848)。またこのとき、普通当たりフラグがOFFであれば(ステップS8846におけるNO)、高確外れ時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8850)。
ここで、上記高確当たり時変動表示パターン設定処理では、上記普通高確遊技状態における高い当選確率のもとで上記普通当たりに当選されたときの普通図柄についてその変動表示パターンが設定される。また、上記高確外れ時変動表示パターン設定処理では、上記普通高確遊技状態における高い当選確率のもとで上記普通当たりについての判定処理が行われたにもかかわらず、上記普通当たりに当選されなかったときの普通図柄についてその変動表示パターンが設定される。
ただし上述の通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、普通高確遊技状態においては、普通当たりが必ず当選されるように上記普通当たりについての判定処理が行われるようになっていることから(普通高確判定手段607a)、上記ステップS8846の処理にて、普通当たりフラグがOFFとなっていることはなく上記高確外れ時変動表示パターン設定処理が行われることはない。
またさらに、これも上述したが、この実施の形態にかかるパチンコ機1は、こうして普通高確判定手段607aにより普通当たりが当選される都度、上記演出表示装置115における表示演出に要する時間(普通当たりについての演出用の時間)が確保されない例えば「1.6秒」程度の一律の短い時間だけ上記普通図柄の変動表示を行うものとなっている。したがって、上記高確当たり時変動表示パターン設定処理では、上記所定の処理領域に記憶された乱数群のうちの普通図柄の変動パターン決定用乱数に基づいて、後述する普通図柄変動パターンテーブル(図25参照)から、普通高確遊技状態における普通当たりに対応する変動パターン(変動PT)29が必ず設定されることとなる。なお、ステップS8844では、普通図柄表示器333(LED)の停止(点灯)態様も決定される。
その後、低確当たり時変動表示パターン設定処理、低確外れ時変動表示パターン設定処理、高確当たり時変動表示パターン設定処理、高確外れ時変動表示パターン設定処理のいずれかで設定された変動パターンに応じた変動時間をタイマにセットし(ステップS8852)、普図LED作動フラグをONにセットする(ステップS8854)。この普図LED作動フラグがONにセットされると、普通図柄表示器333(LED)での図柄変動が開始される。そしてその後、第1抽選変動表示パターン設定処理が既に実行済みとされた処理段階にあることが示されるように先述の第1ジョブフラグに「2」をセットしてから(ステップS8856)、当該第1抽選変動表示パターン設定処理を終了する。
ところで、この第1抽選変動表示パターン設定処理で設定された変動パターンは、図16に示したサブ統合基板コマンド送信処理(ステップS92)によってサブ統合基板763に送信される。例えば、通常の遊技中において、はずれに対応して変動パターン(変動PT)1が設定された場合は、サブ統合基板763に対し、変動時間「10800」を示す上記第1のコマンドとしてのコマンド「40H01H」が送信され、これによって演出表示装置115においては、この変動時間「10800」だけ、普通図柄についての表示演出(普通はずれ演出)が行われるようになる。また、通常の遊技中において、普通当たりに対応して変動パターン(変動PT)17が設定された場合も同様、サブ統合基板763に対し、変動時間「42000」を示す上記第1のコマンドとしてのコマンド「40H11H」が送信され、これによって演出表示装置115においては、この変動時間「42000」だけ、普通図柄についての表示演出(普通当たり演出)が行われるようになる。ただし後述するが、普通高確遊技状態において、普通当たりに対応して変動パターン(変動PT)29が設定された場合は、サブ統合基板763に対し、変動時間「1600」を示す上記第1のコマンドとしてのコマンド「40H1DH」が送信されるものの、演出表示装置115においては、この変動時間「1600」とは関係のない表示演出が主体となって行われる。なお、サブ統合基板763側における表示演出処理については、後述する。
次に、図23に示すように、主制御MPU765aは、第1変動中処理が開始されると、第1ジョブフラグが「2」であるか否かを判別する(ステップS8860)。第1ジョブフラグが「2」でなければ(ステップS8860におけるNO)、第1変動中処理を終了する。一方、第1ジョブフラグが「2」であれば(ステップS8860におけるYES)、さらにステップS8852でタイマにセットされた変動時間がタイムアップしたか否かを判別する(ステップS8862)。タイマにセットされた変動時間がタイムアップしていなければ(ステップS8862におけるNO)、第1変動中処理を終了する。
タイマにセットされた変動時間がタイムアップしていれば(ステップS8862におけるYES)、普図LED作動フラグをOFFにセットする(ステップS8864)。この普図LED作動フラグがOFFにセットされると、普通図柄表示器333(LED)での図柄変動が終了する。また、演出表示装置115にて普通図柄についての表示演出(装飾図柄の変動表示など)が行われているとき(通常の遊技中)にはこれを終了させるべく、サブ統合基板763に対し、同表示演出にて普通判定の結果が確定表示されるべき旨を示す確定停止コマンド(例えば、コマンド「4FH01H」)をセットする(ステップS8866)。なお、この確定停止コマンドは、図16に示したサブ統合基板コマンド送信処理(ステップS92)によってサブ統合基板763に送信されるが、詳細は後述する。
次いで、普通当たりフラグがONであるか否かを判断する(ステップS8868)。普通当たりフラグがONであれば(ステップS8868におけるYES)、第1変動中処理にて普通当たりに当選されたことが確定表示された処理段階にあることが示されるように先述の第1ジョブフラグに「3」をセットしてから(ステップS8870)、当該第1変動中処理を終了する。一方、普通当たりフラグがONでなければ(ステップS8868におけるNO)、第1変動中処理にて普通当たりに当選されなかったことが確定表示された処理段階(普通図柄の図柄変動についての実行待ちの処理段階)にあることが示されるように先述の第1ジョブフラグに「0」をセットしてから(ステップS8872)、当該第1変動中処理を終了する。
次に、図24に示すように、主制御MPU765aは、第1当たり役物作動処理が開始されると、第1ジョブフラグが「3」であるか否かを判別する(ステップS8880)。第1ジョブフラグが「3」でなければ(ステップS8880におけるNO)、第1当たり役物作動処理を終了する。ただし、第1ジョブフラグが「3」であれば(ステップS8880におけるYES)、通常遊技状態、普通低確遊技状態、普通高確遊技状態のいずれの遊技状態にあるのかを判断する(ステップS8882、ステップS8888)。
ここで、通常遊技状態にある旨判断されたときは(ステップS8882、ステップS8888にてそれぞれNO)、通常遊技状態にあるときに上記普通電動役物81による開放動作が行われるときの時間として、通常時の開放動作時間(例えば「5000ms」)をタイマにセットする(ステップS8890)。これに対し、普通低確遊技状態や普通高確遊技状態にある旨判断されたときには、通常時の開放動作時間「5秒」よりも長い時間が上記普通電動役物81による開放動作が行われるときの時間として設定されて、通常遊技状態にあるときよりも上記特別始動有賞口82に遊技球が入球され易くする機能(時短機能)が作動するようにしている。
なお、この実施の形態では、普通低確遊技状態にある旨判断されたときは(ステップS8882にてNO、ステップS8888にてYES)、普通低確遊技状態にあるときに上記普通電動役物81による開放動作が行われるときの時間として、第1の長開放時間(例えば「5500ms」)がタイマにセットされる(ステップS8889)。また、普通高確遊技状態にある旨判断されたときは(ステップS8882にてYES)、普通高確遊技状態にあるときに上記普通電動役物81による開放動作が行われるときの時間として、第2の長開放時間(例えば「6000ms」)がタイマにセットされる(ステップS8884)。
ここで、こうしてタイマにセットされうる上記通常時の開放動作時間、第1の長開放時間、第2の長開放時間のうち、遊技者にとって最も有利とされるものは、上記特別始動有賞口82に対して遊技球が入球可能とされる時間が最も長くされる第2の長開放時間である。ただし、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、遊技者にとって最も有利とされる上記第2の長開放時間がセットされなかったときに限り、上記セットされた開放時間(第1の長開放時間、または通常時の開放動作時間)分だけ特別始動有賞口82に遊技球を入球させることを促すような演出が上記演出表示装置115にて現れるべく、サブ統合基板763に対してその演出パターンを指示するコマンドである電役開放演出パターンコマンド(第1の電役開放演出パターンコマンド、または通常時の電役開放演出パターンコマンド)を送信する(ステップS8886、ステップS8887)。具体的には、通常時の電役開放演出パターンコマンドとしてコマンド「50H02H」を、第1の電役開放演出パターンコマンドとしてコマンド「50H03H」を送信し、これを受信したサブ統合基板763は、コマンド「50H02H」であるときには通常時の開放動作時間だけ、コマンド「50H03H」であるときには第1の長開放時間だけ、遊技者に特別始動有賞口82を狙わせるような演出パターンを演出表示装置115に表示する。
すなわちこの場合、遊技者にとって最も有利とされる上記第2の長開放時間がセットされたときには、電役開放演出パターンコマンドの送信は行われないこととなる。ただし上述の通り、第2の長開放時間がセットされるときには、上記普通始動無賞口89及び上記特別始動有賞口82に対しての流下経路に遊技球が継続して打ち込まれている状況において、上記短時間変動維持手段607bにより普通判定がほぼ「1.6秒」単位で次々と消化される都度、上記特別始動有賞口82が長期にわたって開放される状況となっていることから、特別始動有賞口82を狙わせるような演出パターンを演出表示装置115にわざわざ表示させなくても、遊技者に不利益がない遊技性とされている。このように、多量の遊技球が獲得可能とされる特別遊技がこうして行われているときには、普通図柄側の演出を行わなくても遊技者に不利益がない遊技性を実現したことによって、その特別図柄の変動時間(3分)を要して、同遊技が実行可能とされる状態(普通高確遊技状態)が継続されるかについての特別図柄側の表示演出が上記演出表示装置115における主演出として現れるようにすることが可能となる。
そして、こうしてタイマがセットされた時間だけ上記特別始動有賞口82が開放されるように、普通役物駆動機構334により上記普通電動役物81による開放動作を行わせる電役開放制御を行う(ステップS8892)。そして、タイマがセットされた時間(通常時の開放動作時間、第1の長開放時間、第2の長開放時間)経過したか否かを判定する(ステップS8894)。タイマが所定時間経過していれば(ステップS8894のおけるYES)、普通役物駆動機構334による上記普通電動役物81についての開放動作を停止させて、特別始動有賞口82についての閉鎖動作を行う電役閉鎖制御を行い(ステップS8896)、その後、第1当たり役物作動処理が既に実行済みとされた処理段階(普通図柄の図柄変動についての実行待ちの処理段階)にあることが示されるように先述の第1ジョブフラグに「0」をセットしてから(ステップS8898)、当該第1当たり役物作動処理を終了する。なお、タイマが所定時間経過していなければ(ステップS8894のおけるNO)、ステップS8894に戻り、タイマが所定時間経過するまで電役開放制御を実行する。
ちなみに、図24に示す第1当たり役物作動処理は、実際には、主制御基板765における処理とサブ統合基板763における処理とが、各基板におけるタイマ割り込みに従って独立して実行される。ただしここでは、説明の便宜と理解の容易のため、主制御基板765における処理とサブ統合基板763における処理とを、一連の処理として連続したシーケンシャル処理として説明している。
ここで、図25に示す普通図柄の変動パターンテーブルに基づいて、各種コマンド(変動パターン)と演出表示装置115に表示される変動内容との関係について説明する。主制御基板765から送信される上記第1の遊技制御手段602(図13参照)にかかるコマンド(変動パターン)は、いずれも、2バイトのデータで構成されており、各コマンド(変動パターン)には、変動内容、普通図柄についての当落情報および変動時間にかかる情報が含まれている。そして、主制御基板765から送信されたコマンド(変動パターン)がサブ統合基板763により受信されると、当該サブ統合基板763により当該コマンド(変動パターン)が解釈される。そして、当該コマンド(変動パターン)に基づいて液晶制御基板758の動作制御や演出表示装置115での表示制御が行われる。なお、本実施の形態では、各コマンド(変動パターン)は、コマンドの種類を示す「ステータス」、および、当該ステータスに従って実行される内容を示す「モード」、という二つのデータ部から構成されている。例えば、コマンド「40H01H」では、先頭の「40H」がステータスを示し、末尾の「01H」がモードを示している。
<7.特別図柄及び特別電動役物制御処理>
次に、特別図柄及び特別電動役物制御処理(第2遊技処理)の詳細について説明する。図26は第2遊技処理の一例を示すフローチャートであり、図27は第2抽選・変動開始処理の一例を示すフローチャートであり、図28は第2抽選変動表示パターン設定処理の一例を示すフローチャートであり、図29は第2変動中処理の一例を示すフローチャートであり、図30は大当たり遊技開始処理の一例を示すフローチャートであり、図31は特別電動役物大当たり制御処理の一例を示すフローチャートである。
図16に示した主制御側タイマ割り込み処理におけるステップS86の特別図柄及び特別電動役物制御処理を、以下では「第2遊技処理」として説明する。主制御MPU765aは、図26に示すように、「第2遊技処理」として、第2抽選・変動開始処理(ステップS8602)、第2抽選変動表示パターン設定処理(ステップS8604)、第2変動中処理(ステップS8606)、大当たり遊技開始処理(ステップS8610)、および、特別電動役物大当たり制御処理(ステップS8612)を順に行う。以下、各処理の詳細について説明する。
まず、図27に示すように、主制御MPU765aは、第2抽選・変動開始処理が開始されると、第2ジョブフラグが「0」であるか否かを判別する(ステップS8630)。この第2ジョブフラグとは、特別図柄に関する処理段階を指示するものである。
例えば、この第2ジョブフラグが「0」であれば(ステップS8630におけるYES)、特別図柄の図柄変動についての実行待ち(普通高確遊技状態にあるときであれば、例えば、演出表示装置115においてデモ画面が表示されている状態)の処理段階にあることから、まず、第2始動検出フラグがONであるか否かを判別する(ステップS8632)。この第2始動検出フラグは、特別始動有賞口82に遊技球が入球したことが特別始動有賞センサ318により検出されると、スイッチ入力処理(ステップS74)によりONにセットされるものである。したがって、この第2始動検出フラグがONであれば(ステップS8632におけるYES)、特別図柄についての始動条件が成立されたとして、上記特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611(図13参照)により取得される乱数に基づいて、特別図柄についての判定処理を行うこととなる。なお、第2ジョブフラグが「0」でなければ(ステップS8630におけるNO)、第2抽選・変動開始処理を終了する。
ここで、特別図柄についての判定処理は、上記特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611(図13参照)により取得される乱数のうちの上記当否判定用乱数(特別図柄の当たり判定用乱数)の値が予め定められた特別図柄の当たり値と一致するか否かを判別することにより行われる。ただし上述の通り、この実施の形態にかかる第2遊技制御手段612(図13参照)は、上記特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611により取得されうる乱数値の全てが上記特別図柄の当たり値として記憶されている特別当たり値テーブルに基づいて上記特別当たりについての判定処理を行う(ステップS8636)。
したがって、この実施の形態における特別当たりについての判定処理では、遊技状態にかかわらず特別当たりが必ず当選されて(ステップS8636におけるYES)、特別当たりフラグがONにされることから(ステップS8638)、特別当たりフラグがONにされない(OFFにされるか、OFFのまま)ことがない。そしてその後、第2抽選・変動開始処理が既に実行済みとされた処理段階にあることが示されるように先述の第2ジョブフラグに「1」をセットしてから(ステップS8642)、当該第2抽選・変動開始処理を終了する。
次に、図28に示すように、主制御MPU765aは、第2抽選変動表示パターン設定処理が開始されると、第2ジョブフラグが「1」であるか否かを判別する(ステップS8650)。第2ジョブフラグが「1」でなければ(ステップS8650におけるNO)、第2抽選変動表示パターン設定処理を終了する。
ただし、第2ジョブフラグが「1」であれば(ステップS8650におけるYES)、まず、通常遊技状態、及び普通低確遊技状態、普通高確遊技状態のいずれの状態にあるかを判別する(ステップS8651)。そしてこの結果、上記通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)にある旨判断されたときには、さらに先述の特別当たりフラグがONであるか否かを判別する(ステップS8652)。このとき、特別当たりフラグがONであれば(ステップS8652におけるYES)、通常当たり時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8654)。
この通常当たり時変動表示パターン設定処理では、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)における低い当選確率のもとで上記普通当たりにようやく当選されて、該当選に応じて開放された上記特別始動有賞口82に遊技球が入球したときの特別図柄についてその変動表示パターンが設定される。より具体的には、特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611(図13参照)により取得された乱数のうちの特別図柄の変動パターン決定用乱数に基づいて、特別図柄変動パターンテーブルから、通常の遊技中における特別当たりに対応する変動パターンが設定される。なお、ステップS8654では、特別図柄表示器332(LED)の停止(点灯)態様も決定される。
これに対し、特別当たりフラグがONでなければ(ステップS8652におけるNO)、通常外れ時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8653)。この通常外れ時変動表示パターン設定処理にて設定される特別図柄の変動表示パターンは、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において上記特別当たりについての判定処理にて落選されたときに設定されるものである。ただし上述の通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、遊技状態にかかわらず特別当たりが必ず当選されるようになっていることから、特別当たりフラグも必ずONになっており、通常外れ時変動表示パターン設定処理が実行されることはない。
他方、上記ステップS8651の処理にて、上記通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)にはなく上記普通高確遊技状態にある旨判断されたときも同様、先述の特別当たりフラグがONであるか否かをまずは判別する(ステップS8655)。そしてこのとき、特別当たりフラグがONであれば(ステップS8655におけるYES)、特別当たり時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8656)。またこのとき、特別当たりフラグがOFFであれば(ステップS8655におけるNO)、特別外れ時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8657)。
ここで、上記特別当たり時変動表示パターン設定処理では、普通高確遊技状態において、上記特別始動有賞口82への遊技球の入球に基づいて上記第2遊技制御手段612(図13参照)により特別判定が行われ、該特別判定の結果に基づいて特別図柄を変動させる際に、上記総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理としての上記特別遊技が消化可能とされるだけの長期の時間が設定される。すなわちこの場合、時短機能が作動する時短遊技状態にあるにもかかわらず、時短機能が作動しない通常遊技状態にあるときの上記特別図柄の変動時間以上の長い時間にわたって同特別図柄が変動し続けるように、上記特別図柄の変動時間が設定されることとなる。
これに対し、特別当たりフラグがONでなければ(ステップS8655におけるNO)、特別外れ時変動表示パターン設定処理を実行する(ステップS8657)。この特別外れ時変動表示パターン設定処理にて設定される特別図柄の変動表示パターンは、普通高確遊技状態において上記特別当たりについての判定処理にて落選されたときに設定されるものである。ただし上述の通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、遊技状態にかかわらず特別当たりが必ず当選されるようになっていることから、特別当たりフラグも必ずONになっており、特別外れ時変動表示パターン設定処理が実行されることはない。
なお上述の通り、この実施の形態では、遊技状態にかかわらず特別図柄の変動表示パターンとして一律の時間「180秒」を設定するようにしている。したがって、特別図柄変動パターンテーブルでは、特別当たりについての当落や遊技状態の別にそれぞれ「180秒」の変動パターン(変動時間)が対応付けされるかたちで記憶されている。
その後、こうした特別図柄変動パターンテーブルに基づいて設定された変動パターンを当選情報コマンド(特別当たりの当落やその当選種を示すコマンド)とともにセットする(ステップS8658)。さらに、同設定された変動パターンに応じた変動時間をタイマにセットし(ステップS8660)、特図LED作動フラグをONにセットする(ステップS8662)。この特図LED作動フラグがONにセットされると、特別図柄表示器332(LED)での図柄変動が開始される。その後、先述の第2ジョブフラグに「2」をセットし(ステップS8664)、第2抽選変動表示パターン設定処理を終了する。
ところで、この第2抽選変動表示パターン設定処理で設定された変動パターンは、図16に示したサブ統合基板コマンド送信処理(ステップS92)によってサブ統合基板763に送信される。例えば、通常遊技状態における特別当たりに対応して変動パターン「1」が設定されると、サブ統合基板763に変動時間「180000」のコマンド「10H01H」が送信される。また、普通低確遊技状態における特別当たりに対応して変動パターン「3」が設定された場合は、サブ統合基板763に変動時間「180000」のコマンド「10H03H」が送信される。なお、サブ統合基板763側における特別図柄の変動処理については、後述する。
次に、図29に示すように、主制御MPU765aは、第2変動中処理が開始されると、第2ジョブフラグが「2」であるか否かを判別する(ステップS8670)。第2ジョブフラグが「2」でなければ(ステップS8670におけるNO)、第2変動中処理を終了する。一方、第2ジョブフラグが「2」であれば(ステップS8670におけるYES)、さらにステップS8660でタイマにセットされた変動時間がタイムアップしたか否かを判別する(ステップS8672)。タイマにセットされた変動時間がタイムアップしていなければ(ステップS8672におけるNO)、第2変動中処理を終了する。
タイマにセットされた変動時間がタイムアップしていれば(ステップS8672におけるYES)、特図LED作動フラグをOFFにセットする(ステップS8674)。この特図LED作動フラグがOFFにセットされると、特別図柄表示器332(LED)での図柄変動が終了する。また、演出表示装置115にて特別図柄についての表示演出(特別遊技が実行可能とされる普通高確遊技状態が継続されるか否かについての表示演出など)が行われているとき(普通高確遊技状態にあるとき)にはこれを終了させるべく、サブ統合基板763に対し、同表示演出における演出結果が確定表示されるべき旨を示す確定停止コマンド(例えば、コマンド「1FH01H」)をセットする(ステップS8676)。なお、この確定停止コマンドは、図16に示したサブ統合基板コマンド送信処理(ステップS92)によってサブ統合基板763に送信されるが、詳細は後述する。
次いで、特別当たりフラグがONであるか否かを判断する(ステップS8678)。特別当たりフラグがONであれば(ステップS8678におけるYES)、特別当たりに当選されたことが示されるように上記特別図柄についての変動表示が停止された処理段階にあるとして、先述の第2ジョブフラグに「3」をセットしてから(ステップS8680)、当該第2変動中処理を終了する。一方、特別当たりフラグがONでなければ(ステップS8678におけるNO)、特別当たりに当選されなかったことが示されるように特別当たりについての変動表示が停止された処理段階にあるとして、先述の第2ジョブフラグに「0」をセットしてから(ステップS8682)、当該第2変動中処理を終了する。ただし上述の通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、遊技状態にかかわらず特別当たりが必ず当選されるようになっていることから、特別当たりフラグも必ずONになっており、先述の第2ジョブフラグに「0」がセットされることはない。
次に、図30に示すように、主制御MPU765aは、大当たり遊技開始処理が開始されると、第2ジョブフラグが「3」であるか否かを判別する(ステップS8730)。第2ジョブフラグが「3」でなければ(ステップS8730におけるNO)、大当たり遊技開始処理を終了する。
第1ジョブフラグが「3」であれば(ステップS8730におけるYES)、通常遊技状態にあるときよりも上記特別始動有賞口82に遊技球が入球され易くする機能(時短機能)が作動中であるか否かを判断する(ステップS8732)。そしてこの結果、普通低確遊技状態、及び普通高確遊技状態のいずれの遊技状態にあり、時短機能が作動中である旨判断されたときには(ステップS8732におけるYES)、この時短機能の作動を停止させる。
そして次に、こうして時短機能の作動が停止されたもとで大当たり遊技が行われるべく、同大当たり遊技にて大入賞口83が繰り返し開放されるラウンド遊技の最大回数や、各ラウンド遊技にて大入賞口83に遊技球が入球可能とされる上限数や、各ラウンド遊技におけるアタッカ装置98の開閉動作制限時間などをセットする(ステップS8736)。そしてその後、先述の第2ジョブフラグに「4」をセットし(ステップS8740)、大当たり遊技開始処理を終了する。
ちなみに、大当たり遊技におけるこうした開放態様等は、特別当たりが当選されたときの当選種(特別図柄の図柄乱数)に基づいてセットされるものである。ただし、この実施の形態では、特別図柄当たり判定用乱数抽出手段611(図13参照)により取得された図柄乱数がいかなる値であっても、ラウンド遊技の回数として「2回」、遊技球の上限数として「2個」、アタッカ装置98の開閉動作制限時間として「1.6秒」をセットするようにしている。これにより、「82/100」といった高い確率で上記普通高確遊技状態における特別遊技が繰り返される都度、それら特別遊技の間を埋める小休止用のインターバル期間として大当たり遊技が機能するようになり、これによって遊技者に対して適度な休止時間を提供することができるようになる。
なお、詳細な説明は割愛するが、この大当たり遊技開始処理では、大当たり遊技が開始される旨の情報コマンド「20H04H」をセットし、図16に示したサブ統合基板コマンド送信処理(ステップS92)によりサブ統合基板763に対して同情報が送信されるようにすることも行っている。これにより、これを受信したサブ統合基板763は、大当たり遊技の実行期間中に、例えば、特別遊技が何回連続して実行されたかについての情報など、遊技球の打ち込みを促さないような情報が現れる画像、すなわち大当たり遊技の進行状況(大入賞口83への入球の有無や、ラウンド遊技の進行具合)に応じて演出に何らの変化も生じさせない小休止用の間隔画像(例えば、所定時間だけひたすら垂れ流される動画(単なるムービー)、若しくは静止画像)を上記演出表示装置115に表示しうるようになる。
次に、図31に示すように、主制御MPU765aは、特別電動役物大当たり処理が開始されると、第2ジョブフラグが「4」であるか否かを判別する(ステップS8750)。第2ジョブフラグが「4」でなければ(ステップS8750におけるNO)、特別電動役物大当たり処理を終了する。
第2ジョブフラグが「4」であれば(ステップS8750におけるYES)、大入賞口83が開放中か否かを判別し(ステップS8752)、開放中の場合には(YES)、大入賞口83の開放時間(開放した後の経過時間)が上記ステップS8736の処理にて設定された所定時間(開閉動作制限時間)に達したか否かを判別する(ステップS8753)。そしてこの結果、この所定時間が経過した旨判断されたときは(ステップS8753にてYES)、アタッカ装置98を閉動作させることにより大入賞口83を閉鎖する(ステップS8755)。
ただし、上記ステップS8753の処理において、上記設定された所定時間が未だ経過していない旨判断された場合であっても(ステップS8753にてNO)、大入賞口83が開放された後に同大入賞口83に入球した遊技球の個数が、上記ステップS8736の処理にて設定された上限数(例えば2個)以上になっている場合には(ステップS8754にてYES)、上記ステップS8755の処理に移行して大入賞口83を閉鎖する。これに対し、上記設定された所定時間が未だ経過しておらず(ステップS8753にてNO)、大入賞口83に入球した遊技球の個数も上限数に未だ達していない場合には(ステップS8754にてNO)、大入賞口83を開放状態にて維持したままで、特別電動役物大当り制御処理を終了する。
一方、上記ステップS8752の処理において、大入賞口83が開放中でない旨判断された場合には、アタッカ装置98による大入賞口83の開放回数(ラウンド遊技の回数)が、上記ステップS8763の処理にて設定された最大回数に到達しているか否かを判別する(ステップS8763)。そして、到達していない場合には(ステップS8763にてNO)、アタッカ装置98を作動して大入賞口83を開放し(ステップS8764)、特別電動役物大当り制御処理を終了する。
また一方、上記ステップS8763の処理において、ラウンド遊技が既に最大回数分だけ行われた旨判断されたときは、ステップS8764〜ステップS8769の処理を実行することにより、大当たり遊技後の遊技状態を設定してから当該大当たり遊技状態を終了させる。
すなわち、まず、特別当たりフラグをOFFとし(ステップS8764)、当該大当たり遊技の実行契機とされた特別当たりの当選種を判別する(ステップS8765、ステップS8766)。ここで、ステップS8765の処理では、時短機能を作動させる当選種であるか否かが判断される。そしてこの結果、時短機能を作動させる当選種でない旨判断されたときには、時短機能を作動させることなく、第2ジョブフラグに「0」をセットした時点で(ステップS8769)、特別電動役物大当たり処理を終了する。
ただし上述の通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、上記特別当たりにて当選された場合の当該当たりの種別としては、時短機能を作動させる種別(当選種)しか用意しないようにしている。したがって、上記ステップS8765の処理では、時短機能を作動させる当選種である旨判断されることとなり、次にステップS8766の処理として、上述の特別遊技を実行可能とさせる当選種であるか否かが判断される。
すなわち、これも上述した通り、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、特別当たりの当選種のうち、その「82/100」が、上述の特別遊技が実行可能とされる普通高確遊技状態を新たに発生(継続)させる種別(当選種)となっており、その「18/100」が、上述の特別遊技が実行可能とされない普通低確遊技状態を新たに発生(継続)させる種別(当選種)となっている。したがって、上記ステップS8766の処理においては、「82/100」の確率にて、上述の特別遊技が実行可能とされる普通高確遊技状態を新たに発生(継続)させる種別(当選種)である旨判断され、ひいては普通高確遊技状態に制御されるようになる(ステップS8767)。
ただし、上記ステップS8766の処理において、「18/100」の確率にて、上述の特別遊技が実行可能とされない普通低確遊技状態を新たに発生(継続)させる種別(当選種)である旨判断されたときには、普通低確遊技状態に制御される(ステップS8768)。そして、こうして普通高確遊技状態と普通低確遊技状態とのいずれかの遊技状態に制御された後に、第2ジョブフラグに「0」をセットした時点で(ステップS8769)、特別電動役物大当たり処理を終了する。
図32は、各種遊技が進行されたときの遊技処理の一例を示すタイムチャートである。以下、この図32を参照しつつ、この実施の形態のかかるパチンコ機1にて各種遊技が進行されたときの遊技処理について総括する。
同図32に示されるように、いま、通常遊技状態に制御されているときに、上記保留が解除されて、普通図柄についての判定処理が実行されたとすると、普通図柄表示器333では所定の変動時間だけ普通図柄についての変動表示が行われる。そして通常は、所定の変動時間が経過した時点で、「398/399」といった高い確率にて同普通図柄をハズレ表示態様にて停止表示させることとなる。そして、普通図柄についてのこうした遊技処理は、所定の変動時間が経過した時点で、「1/399」といった低い確率にて普通図柄が当たり表示態様にて停止表示されるタイミングt1まで繰り返し行われることとなる。
なお上述の通り、普通図柄についての変動表示に要する時間(普通図柄の変動時間)は、普通図柄用の乱数(変動パターン乱数)に基づいて決定されるものである。ただし、通常遊技状態に制御されているとき、上記演出表示装置115においては普通当たりに当選されていることの期待度が示唆される表示演出が行われるようになっていることから、普通図柄の変動時間としても、こうした表示演出に要する時間が確保される比較的長い時間を採用するようにしている。また、こうして採用される変動時間の長さについても上記普通図柄用の乱数に基づいて種々のパターンが持たせられるようにしており、上記演出表示装置115では、それら種々のパターンのうちの長い変動時間が採用されたときには普通当たりに当選されていることの期待度が高くされた表示演出が現れるようにすることで、同表示演出にメリハリを付けるようにしている。また、「398/399」といった高い確率にて普通当たりに落選されたときや、「1/399」といった低い確率にて普通当たりに当選されたときには、この演出表示装置115においても、それらの表示演出(変動時間)の終了間際に判定結果が示されるようになっている。
そして、上記タイミングt1において、普通図柄が当たり表示態様にてようやく停止表示されたときには、普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われ、上記特別始動有賞口82への遊技球の入球が所定の開放時間だけ可能とされるようになる。なお上述の通り、この実施の形態では、遊技球が打ち出されていない状況であったとしても、上記特別始動有賞口82に少なくとも1つの遊技球は入球される程度の長い時間(5秒)をもって、普通電動役物81による開放動作が行われるようにしている。
またこの際、上記演出表示装置115においては、普通図柄側の遊技を中心とした表示演出から、特別図柄側の遊技を中心とした表示演出に切り替えられることとなり、上記特別始動有賞口82に遊技球を入球させることを遊技者に促すような表示画像がまずは表示される。
そして、普通電動役物81による開放動作によって開放された上記特別始動有賞口82に少なくとも1つの遊技球が入球されたときには、上記特別当たりについての判定処理にて、普通図柄用の乱数(図柄乱数)に基づいて、上記特別遊技が実行され得る上記普通高確遊技状態に移行制御されるか否かについての抽選が行われる。またこの際、特別図柄表示器332では所定の変動時間だけ特別図柄についての変動表示が行われる。ただしここでは、変動時間として必ず180秒(3分)が採用される。そして、この変動時間が経過したタイミングt2においては、「82/100」の確率で上記普通高確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて特別図柄が停止表示され、「18/100」の確率で上記普通低確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて特別図柄が停止表示される。
したがって、上記演出表示装置115においても、特別図柄がこうして変動表示されている間(180秒間)は、特別遊技が実行され得る上記普通高確遊技状態に移行制御されるか否かについての表示演出が行われることとなる。
そして、上記タイミングt2において、「82/100」の確率で上記普通高確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて特別図柄が停止表示されたときには、アタッカ装置98内の大入賞口83への遊技球の(入球)入賞が可能とされるように当該アタッカ装置98における開閉部材99が2ラウンド分だけ短期間開放される(大当たり遊技)。ただし、この大当たり遊技は、上記大入賞口83への遊技球の(入球)入賞は可能ではあるものの困難となるように行われるとともに、当該大当たり遊技にかかる全処理が4.5秒程度の短期間にて早期終了される。そして、こうして大当たり遊技が早期終了された時点で、上記特別遊技が実行され得る上記普通高確遊技状態に移行制御されることとなる。
ただし、図示は割愛するが、上記タイミングt2において、「18/100」の確率で上記普通低確遊技状態を発生させるかたちでの当たり表示態様にて特別図柄が停止表示されたときには、上述のように大当たり遊技を早期終了させた時点で、上記特別遊技が実行され得ない上記普通低確遊技状態に移行制御されて、上述の普通図柄についての遊技処理からやり直すこととなる。このため、当該演出表示装置115においてもすぐに普通図柄側の遊技を中心とした表示演出に戻されることとなる。
また、これも図示は割愛するが、上記タイミングt1において上記普通電動役物81による開放動作が行われたにもかかわらず上記特別始動有賞口82に遊技球が1つも入球されなかったときにはその時点で上述の普通図柄についての遊技処理からやり直すこととなる。したがって、この場合も同様、上記演出表示装置115においてはすぐに普通図柄側の遊技を中心とした表示演出に戻されることとなる。
一方、普通高確遊技状態に制御されているときに、タイミングt3において保留が解除され、普通図柄についての判定処理が実行されたとすると、普通図柄表示器333では所定の変動時間だけ普通図柄についての変動表示が行われる。ただし、この普通高確遊技状態においては、上記演出表示装置115にて普通図柄側の遊技についての表示演出が行われることはないことから、その変動表示に要する時間としても、上記表示演出には用いられ得ない極めて短い時間(「1.6秒」)が必ず採用されるようにしている。また、上記普通当たりに必ず当選されるようにしていることから、上記普通図柄表示器333においては、普通図柄の変動表示が行われてすぐに同普通図柄が当たり表示態様にて停止表示されることとなる。
したがって、この普通高確遊技状態においては、普通始動無賞口89に遊技球が入球(通過)されるとすぐに、上記普通電動役物81(より正確には、普通電動役物81の可動片)による開放動作が行われ、これによって特別始動有賞口82に遊技球が入球されることとなる。そして上述の通り、こうして特別始動有賞口82に遊技球が入球されることに応じて、上記普通図柄側の遊技と上記特別図柄側の遊技とが融合されるように上記普特融合制御手段607(図13参照)により制御されることによって、当該普通高確遊技状態に制御されている期間中に、総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理としての上記特別遊技が実行されるようになる。
このような構成によれば、まず、所定の始動条件が満たされたときには、特別当たりについての判定処理を行うものであるにもかかわらずこの判定処理の結果に依存することなく遊技者に多量の賞球が払い出されうる上記特別遊技の実行が開始される。そして、こうして開始される特別遊技にかかる制御については、上記判定処理にて特別当たりが当選されてその旨が特別図柄表示器332における特別図柄の停止表示態様により示されるときまでその実行が行われるようにしている。
したがって、所定の始動条件が満たされてから上記特別当たりが当選された旨が特別図柄表示器332における特別図柄の停止表示態様により示されるまでの間、遊技者は、遊技球を獲得するための遊技に集中してこれを実行し続けることが可能となり、遊技者自身に多量の賞球を積極的に獲得しにいかせるこのような斬新な遊技性によって、特別遊技これ自体の遊技興趣を好適に維持することができるようになる。
また、遊技者は、特別遊技が実行可能とされる普通高確遊技状態にあるときには、特別当たりが当選された旨が早期に示されないことを願いながら遊技するようになり、こうした普通高確遊技状態にないとき(通常遊技状態、普通低確遊技状態)とは異なる遊技性によっても遊技興趣を好適に維持することができるようになる。
すなわち、このようなタイムリミット性を持たされた特別遊技では、まず、上記総賞球の大部分が払い出されうる遊技処理が消化されるだけの長期の時間(180秒)にわたって上記特別図柄が変動し続けるようにし、これによって上記特別遊技が行われている間には特別判定の結果が現れない状態を生成する。そして、こうした特別図柄の変動時間中(180秒間)に、普通始動無賞口89に対する遊技球の繰り返しの打ち込みによって上記普通当たりを何回当選させることができるかについてのゲーム性を付与し、その普通当たりの当選回数に応じて上記特別始動有賞口82が開放される回数分だけ遊技者に賞球が払い出されうるようにする。
より具体的には、特別図柄の変動時間中、上記保留手段603(図13参照)による保留の状態を維持さえすれば、普通図柄の変動時間(1.6秒)と、上記特別始動有賞口82の開放時間「6秒」との加算時間である「7.6秒」が経過する都度、普通当たりが次々と当選されるようになる。そして、こうして普通当たりが当選される都度、上記特別始動有賞口82が「6秒間」だけ開放されることとなり、これによって当該パチンコ機1における賞球数としての最大値「15個」が設定された上記特別始動有賞口82を利用した上記タイムリミット性のある特別遊技が実現されるようになる。なお、同図32からも明らかなように、この特別遊技が行われる期間中(特別図柄の変動時間中)は、特別始動有賞口82への遊技球の入球が不可能とされる時間よりも、同遊技球の入球が可能とされる時間のほうが長くなるように遊技可能である。
すなわちこの場合、多量の賞球が払い出される特別遊技にあって、制限時間(特別図柄の変動時間)内に普通当たりをどれだけ当選させることができるかによって遊技者が獲得できる賞球数が異なることとなり、遊技者自身に多量の賞球を積極的に獲得しにいかせるこのような斬新な遊技性によって、特別遊技これ自体の遊技興趣を好適に維持することができるようになる。
またさらに、特別遊技が行われている期間中における遊技球の打ち込み箇所としても、予め想定される所定量の賞球が払い出されるまでずっといわゆる入賞口(この実施の形態では、特別始動有賞口82)をひたすら狙うだけの遊技手法とは異なり、遊技者は、当たりの当選回数を増やすためにその判定処理の実行契機となる始動手段(普通始動無賞口89)をも狙って遊技することとなる。このため、こうした2つの箇所(入賞口、始動手段)に遊技球を適切に打ち込みつつ遊技する手法によっても、特別遊技これ自体の遊技興趣を好適に維持することができるようになる。
そして、この特別遊技が終了されるタイミングt4において、「82/100」の確率で上記普通高確遊技状態を新たに発生(継続)させるかたちでの当たり表示態様にて特別図柄が停止表示されると、遊技球を打ち込まなくても遊技上の損が生じない小休止用のインターバル期間(特別遊技が連続して行われるときのそれら特別遊技の間隔期間)として機能するように上記大当たり遊技を実行(通常遊技状態を発生)した後に、上記特別遊技が実行され得る上記普通高確遊技状態を再び発生させることとなる。なお、こうして特別遊技が行われている間、上記演出表示装置115では、当該特別遊技が終了した後の所定期間(大当たり遊技の終了直後)が、上記普通高確遊技状態として再び制御されるか否かについての表示演出が行われ、上記タイミングt4においてその結果が示されるようになる。そして、大当たり遊技が行われる期間は、例えば、特別遊技が何回連続して実行されたかについての情報など、遊技球の打ち込みを促さないような情報が小休止用の間隔画像として表示される。
こうした特別遊技は、特別図柄の変動時間(180秒)が経過したときに、「18/100」の確率で上記普通低確遊技状態を新たに発生(継続)させるかたちでの当たり表示態様にて同特別図柄が停止表示されるタイミングt5まで、上記小休止用のインターバル期間を挟みつつ繰り返し行われることとなる。なお、インターバル期間(大当たり遊技)が終了してからすぐに特別遊技が開始されていないのは、特別遊技を開始させるための前遊技(特別始動有賞口82に遊技球を入球させる遊技)が存在するためである。
このように、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、特別遊技については、その実行が可能とされる状態(普通高確遊技状態)が一旦終了された場合であっても、該終了したときから所定の再生時間(大当たり遊技)が経過するだけで再び実行可能とされる状態(普通高確遊技状態)に戻され得るようにしている。すなわちこの場合、特別遊技の実行が可能とされる状態が一旦終了してから、遊技者によって何も遊技されずに単に放置され続けたとしても、所定の再生時間が経過しさえすれば、遊技者は、多量の賞球が払い出されうる上記特別遊技を再び行うことができるようになる。このような特別遊技についての斬新な再生機能によっても、多量の賞球が払い出されうる上記特別遊技が行われているときの遊技興趣が好適に維持されるようになる。
そして、上記タイミングt5において、「18/100」の確率で上記普通低確遊技状態を新たに発生(継続)させるかたちでの当たり表示態様にて特別図柄が停止表示されたときには、アタッカ装置98内の大入賞口83への遊技球の(入球)入賞が可能とされるように当該アタッカ装置98における開閉部材99が2ラウンド分だけ短期間開放される(大当たり遊技)。ただし、この大当たり遊技も、上記大入賞口83への遊技球の(入球)入賞は可能ではあるものの困難となるように行われるとともに、当該大当たり遊技にかかる全処理が4.5秒程度の短期間にて早期終了される。そして、こうして大当たり遊技が早期終了された時点で、上記特別遊技が実行され得ない上記普通低確遊技状態に移行制御されて、上述の普通図柄についての遊技処理からやり直すこととなる。このため、当該演出表示装置115においては、大当たり遊技が早期終了されたことに応じて、普通図柄側の遊技を中心とした表示演出に戻されることとなる。
このような遊技処理によれば、同図32に示されるように、まず、上記通常遊技状態においては、普通当たりに当選されているときのような期待度の高い表示演出が上記演出表示装置115にて現れるときまで、遊技者は、遊技球を打ち続けることとなる。したがって、遊技者の持ち球は、この通常遊技状態においては増加することなく、基本的には、時間の経過に伴って消費されていくこととなる。
ただし、この通常遊技状態において、普通当たりに当選された場合には(タイミングt5)、普通電動役物81による開放動作によって開放される上記特別始動有賞口82を狙って遊技球を打ち込むこととなる。ただしこの際、特別始動有賞口82は、5秒間だけ開放されるとともに「15個」の賞球数が設定されていることから、遊技者の持ち球が大きく増減するようなことはない。
そして上述の通り、こうして特別始動有賞口82に遊技球が入球された後は、3分間の変動時間だけ特別図柄が変動表示されることとなる。ただしこの際も、遊技者は、遊技球を打ち込む必要はなく上記演出表示装置115における表示演出に注目することとなることから、遊技者の持ち球が大きく増減するようなことはない。
また、タイミングt2〜t3において、大当たり遊技が行われる期間中も、上記アタッカ装置98は、遊技球を打ち込まなくても遊技上の損が生じない程度の動作しかせず、遊技者は、遊技球を打ち込まないことから、持ち球が大きく増減するようなことはない。
そして、こうした通常遊技状態にて遊技が進行された結果、上記普通高確遊技状態に制御された以降は、上記特別図柄についての判定処理が行われる都度、その変動時間中に上記特別遊技が行われることによって遊技者の持ち球が急速に増大しうるようになる。ただし、こうした特別遊技の間にて設けられる上記小休止用のインターバル期間では、上記アタッカ装置98が、遊技球を打ち込まなくても遊技上の損を生じさせない程度の動作しかせず、遊技者は、遊技球を打ち込まないことから、持ち球が大きく増減するようなことはない。
また、上記普通低確遊技状態を新たに発生(継続)させるかたちでの当たり表示態様にて特別図柄が停止表示されるタイミングt5において、大当たり遊技が行われるときも、上記アタッカ装置98は、遊技球を打ち込まなくても遊技上の損が生じない程度の動作しかせず、遊技者は、遊技球を打ち込まないことから、持ち球が大きく増減するようなことはない。
そしてその後、上記普通低確遊技状態に制御される期間においては、上記通常遊技状態にあるときとほぼ同等の遊技が行われることとなる。したがって、遊技者の持ち球は増加することなく、普通当たりに当選されるまでは時間の経過に伴って消費されていくこととなる。
このように、この実施の形態のかかるパチンコ機1では、特別遊技が行われうるようにすることによって遊技者の持ち球を大きく増大させることのできる第1の時短遊技状態(普通高確遊技状態)とは別に、第2の時短遊技状態(普通低確遊技状態)を用意している。そして、この第2の時短遊技状態(普通低確遊技状態)にて遊技進行させたときには、RAMクリアされたときに現れる通常遊技状態にて遊技進行されるときと同じ割合で持ち球が減少していくようにしている。したがって、時短遊技状態(第1の時短遊技状態、第2の時短遊技状態)を全体としてみたときの当該時短遊技状態中における持ち球の増減数を好適に維持(低減)することができるようになり、これによって時短遊技状態における遊技興趣が過渡に大きくなってしまうようなことが回避されるようになる。
特に、この実施の形態では、普通当たりが当選されるまでひたすら遊技球を打ち込むこととなる遊技状態(通常遊技状態、普通低確遊技状態)のうち、上記通常遊技状態については、主制御基板765のRAMクリアスイッチ769が操作されて、同主制御基板765の内蔵RAMの記憶内容が初期化されたとき(ホールの開店当初)にしか制御されないようにしている。すなわち、特別当たりが一旦当選された後には、RAMクリアスイッチ769が操作されない限りは、普通当たりが当選されるまでひたすら遊技球を打ち込むこととなる上記通常遊技状態に制御されることはない。
そして、こうした通常遊技状態の代わりとして、普通当たりが当選されるまでひたすら遊技球を打ち込むこととなる普通低確遊技状態を用意するようにしたため、時短遊技状態(第1の時短遊技状態、第2の時短遊技状態)を全体としてみれば、当該時短遊技状態中における持ち球は理論上減少することとなり、これによって従来のパチンコ機における時短遊技状態と同程度の遊技興趣に維持することができるようになる。
この意味では、遊技球の払い出しパターンが平坦化された従来の時短遊技状態に対し、このパチンコ機1では、第2の時短遊技状態においては遊技球の払い出しが抑制された遊技を実現することにより遊技者にとって不利付けするようにした分だけ、第1の時短遊技状態においては遊技球の払い出しが促進された遊技者にとって有利な遊技を実現できるようにしたものであるともいえる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
・上記実施の形態では、普通当たりの当選確率の高低を使い分けることによって、特別始動有賞口82に遊技球が入球され難い通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)と、特別始動有賞口82に遊技球が入球され易い普通高確遊技状態とが発生しうるようにした(普通低確判定手段608、普通高確判定手段607a)。ただし、普通当たりの当選種として、例えば、特別始動有賞口82に遊技球が入球され難い「0.1秒」の開放期間が対応付けられた第1の短当たりと、これよりも若干だけ長いものの特別始動有賞口82には遊技球が入球され難い「0.11秒」の開放期間が対応付けられた第2の短当たりと、特別始動有賞口82に複数個の遊技球が入球されるために十分な「6秒」の開放期間が対応付けられた長当たりとを用意し、上記第1遊技制御手段602が、
(イ)通常遊技状態において普通当たりに当選されたときに、普通図柄の図柄乱数に基づいて、「397/399」の確率で第1の短当たり、「1/399」の確率で第2の短当たり、「1/399」の確率で長当たりに当選された旨判定し、
(ロ)普通低確遊技状態において普通当たりに当選されたときに、普通図柄の図柄乱数に基づいて、「1/399」の確率で第1の短当たり、「397/399」の確率で第2の短当たり、「1/399」の確率で長当たりに当選された旨判定し、
(ハ)普通高確遊技状態において普通当たりに当選されたときに、普通図柄の図柄乱数に基づいて、「399/399」の確率で長当たりに当選された旨判定する
ことによって、特別始動有賞口82に遊技球が入球され難い通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)と、特別始動有賞口82に遊技球が入球され易い遊技とが行われるようにしてもよい。なおこの場合、普通当たりの当選確率については、遊技状態にかかわらずほぼ確実に当選されるような高い確率に設定することとなる。すなわち、上記第1遊技制御手段602は、要は、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)においては、特別始動有賞口82に少なくとも1つの遊技球が入球される条件を厳しく設定して、この厳しく設定された条件が満たされるまでは上記普通当たりについての判定処理を繰り返し行うこととなる遊技を実現する手段と、普通高確遊技状態においては、特別始動有賞口82に複数個の遊技球が入球される条件を甘く設定することにより、特別図柄の変動期間中に多くの遊技球を繰り返し入球可能とする遊技を実現する手段とを備えるものであればよい。
・上記実施の形態では、上記普通始動有賞口96をポケット型の始動口として設け、当該始動口に遊技球が入球されたときには賞球が確実に払い出されるようにした。ただし、この普通始動有賞口96については、例えば、ゲート型の始動口と、該始動口を通過した遊技球が所定確率で入球されうる位置(例えば直下の位置)に設けられた賞球口とによって構成されるようにしてもよい。要は、賞球が確実に払い出されるものでなくてもよく、普通始動無賞口89と比較して、遊技球が受け入れられたときに遊技者に払い出される賞球数の期待値が大きいものであればよい。この意味では、普通始動無賞口89についても、必ずしも賞球が払い出されないものでなくてもよい。
・また、上記普通始動有賞口96は、通常の遊技(通常遊技状態、普通低確遊技状態)において、遊技者が、普通始動有賞口96と普通始動無賞口89とのうちの当該普通始動有賞口96を狙って遊技するような上記普通始動無賞口89に対して何らかの優遇を持たせられたものであれば、必ずしも賞球が払い出されないものであってもよい。また、普通高確遊技状態において上記特別図柄の変動時間中に特別遊技を実現する上では、特別始動有賞口82と同じ流下経路上の上記普通始動無賞口89があれば、普通始動有賞口96は必ずしも設けられていなくてもよい。
・上記実施の形態では、上記普通高確遊技状態において、特別図柄の変動時間は一律に設定することとした。ただし、その変動時間として複数の異なる時間を用意し、上記特別図柄の変動パターン乱数に基づいて、それら複数の時間のうちの1つを選択的に上記変動時間として用いるようにしてもよい。すなわち上述の通り、この特別図柄の変動時間の長さは上記特別遊技にて払い出される賞球数に直結するものであることから、このような変動時間の設定抽選を通じて上記普通高確遊技状態における特別遊技に複数の異なる有利度合いを持たせることができるようになる。
・上記実施の形態では、大当たり遊技として、アタッカ装置98を短時間(例えば1.6秒)だけ開閉動作させるラウンド遊技が2回だけ繰り返し行われる遊技を行うようにした。ただし、大当たり遊技として、大入賞口83に遊技球が入球されるために十分な開放期間をもってアタッカ装置98を開閉動作させる一方で、当該開放期間中に同入球があったことがカウントセンサ319により検出されたときには同開放期間の経過を待つことなくその時点でアタッカ装置98を閉塞させる遊技を行うようにしてもよい。要は、遊技者に対して積極的に多量の賞球を払い出すような遊技ではなく、遊技者が遊技球を打ち込まなくても遊技進行させる上で大きな損が生じない程度に賞球の払い出し上限数が制限された遊技が行われるものであればよい。
・上記実施の形態では、大当たり遊技として、賞球の払い出し上限数が制限された遊技のみが行われるようにした。ただしこの場合、通常の遊技にあるときに、特別図柄の図柄乱数に基づいて「18/100」の確率で普通低確遊技状態が発生される特別当たりに当選すると、遊技者は、各種の遊技を進行させるための厳しい条件(通常遊技状態における当たり確率など)に見合った分の賞球数(多量の賞球数)を獲得しないままに遊技者にとって不利な遊技(通常の遊技)を再び行わなければならなくなってしまう。そこで、特別図柄の図柄乱数のうち、普通低確遊技状態の発生に対応付けされた乱数値が取得されたときに限り、遊技者に対して多量の賞球を払い出す大当たり遊技を行うようにすることで、このような事態が生じてしまう可能性を排除するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、特別図柄の判定処理においては特別当たりに必ず当選されるようにしたが、必ずしも当選されないようにしてもよい。すなわちこの場合、普通高確遊技状態において特別当たりに落選するようなことがあれば、上記特別図柄についての変動が複数回行われることとなり、それら変動の都度、上記特別遊技を行うようにすることができるようになる。これにより、遊技者は、特別当たりに落選すればするほど大きな賞球数を獲得することができるようになり、普通高確遊技状態における遊技興趣の向上を図ることができるようになる。なおこの場合、特別当たりに当選されたときには、こうした連続的な特別当たりが再び行われるようになるかといった復活的な抽選として、上記普通高確遊技状態に制御されるか否かについての抽選が行われることとなる。またこの場合、特別図柄に保留機能を持たせ、普通低確遊技状態に制御された後に、特別図柄の保留内で普通高確遊技状態を発生させる特別当たりに当選されるかについての保留内遊技を実現するようにしてもよい。
・また、上記実施の形態では、普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されうる総賞球の大部分が払い出されうる上記特別遊技の実行にかかる制御を、上記特別図柄の変動時間中にのみ行うようにしたが、必ずしもこれに限られない。例えば普通当たりや特別当たりなどの当選によって各種の遊技が進行された場合に遊技者に対して払い出されうる総賞球の大部分を、特別図柄の変動時間中におけるタイムリミット性のある上述の遊技(条件装置の作動なしに開始され、規定量の遊技球についての大入賞口への受け入れ機会が保証されずに賞球の払い出し数に変動性を持たせるようにした遊技)と、所定条件が満たされたことに応じて予め定められたラウンド数分だけ行われる大当たり遊技(条件装置が作動することに応じて開始され、規定量の遊技球についての大入賞口への受け入れ機会が保証されることにより賞球の払い出し数に変動性が持たせられ難くした遊技)とで分け合うようにしてもよい。ただしこの場合、タイムリミット性のある上述の遊技だけでなく、この遊技が終了したことに応じて開始される上記大当たり遊技においても、遊技者の持ち球を純増させることが容易となるようにアタッカ装置98が開閉動作されて、同開閉動作に応じて開放される大入賞口83への遊技球の入球に応じて多くの賞球が払い出されることとなる。また、大当たり遊技が終了してから普通高確遊技状態に再び制御される場合には、同大当たり遊技の終了時のインターバル時間(最後のラウンド遊技にて大入賞口が閉鎖されてからステップS8769の処理が行われるまでの時間)が経過されることを条件に、上記特別遊技が再び実行可能とされる状態(普通高確遊技状態、及び同状態の終了に伴って開始される大当たり遊技状態)とされることとなる。なお、大当たり遊技においてもこのように賞球を積極的に獲得させるような場合には、特別始動有賞口82に遊技球が入球されたときに払い出される賞球と大入賞口83に遊技球が入球されたときに払い出される賞球とでは、その払い出しにかかる趣旨が同一となることから、それらの賞球数としても互いに同程度(一方の賞球数が、他方の賞球数の半数を下回らない範囲)となるように設定されることとなる。
・また、上記特別遊技によって獲得可能とされる賞球数を、このように特別図柄の変動時間中におけるタイムリミット性のある上述の遊技と、この上述の遊技が終了したことに応じて予め定められたラウンド数分だけ行われる上記大当たり遊技とによって分け合うようにする場合、それら各遊技において払い出されうる賞球数の分配割合に関して、タイムリミット性のある上述の遊技中に獲得できる賞球数よりも、上記大当たり遊技の実行中に獲得できる賞球数のほうが多くなるようにすることもできる。そしてこの場合、賞球数の大部分が大当たり遊技にて払い出される従前の遊技手法をある程度は踏襲しつつも、総賞球の一部を、特別図柄の変動時間中におけるタイムリミット性のある上述の遊技にて獲得できるように割り振ったかのような遊技性が実現されることとなり、これによって遊技者に大きな戸惑いを与えることなく、このような斬新な遊技性を提供することができるようになる。なお、特別図柄の変動時間中におけるタイムリミット性のある上述の遊技にて獲得できる賞球数の設定については、普通高確遊技状態における特別図柄の変動時間についての設定態様(変動パターン乱数に対応した時間設定テーブル)を調整することによって実現可能であり、大当たり遊技の実行中に獲得できる賞球数の設定については、ラウンド数や、各ラウンドにて大入賞口83に入球可能とされる遊技球の上限値の調整によって実現可能である。
・また、多量の賞球を獲得することのできる特別遊技としては、上記特別図柄の変動時間中に少なくとも当該特別遊技の一部分(総賞球を大当たり遊技と分け合った場合)が実行可能とされる場合があるものであればよい。例えば、普通高確遊技状態における特別図柄の変動時間についての設定態様として、「50%」を超える確率で当該特別図柄の変動時間中には多くの賞球を獲得できないような変動時間(例えば6秒)が選択されるものの、「50%」を下回る確率で当該特別図柄の変動時間中に多くの賞球を獲得できる変動時間(例えば90秒)が選択されるようにすれば、特別図柄の変動時間中に多くの賞球を獲得できる変動時間が選択されたときには、大当たり遊技にて獲得できる賞球数分に、別の賞球源からの賞球数分がプラスされるかのようなプレミア的な特別遊技が行われる印象を遊技者に与えることができるようになり、これによって特別遊技における遊技興趣が好適に維持されるようになる。
また、通常遊技状態については、主制御基板765のRAMクリアスイッチ769が操作されて、同主制御基板765の内蔵RAMの記憶内容が初期化されたとき(ホールの開店当初)にしか制御されないようにしたが、特別当たりが当選されたとき、該当選に応じた大当たり遊技が行われた後に、所定確率で通常遊技状態に制御するようにしてもよい。ただしこの場合、時短遊技状態中における持ち球を減少させる上記普通低確遊技状態としての機能が維持される程度の低い確率にて上記通常遊技状態に制御されるようにすることが望ましい。
・演出表示装置115における表示演出にて示唆される期待度とは、特定の演出や特定の表示画像が現れたときに遊技者に対して何らかの有利(普通当たり、普通高確遊技状態の発生)が付与されることを期待することができる程度を表すものである。特定の演出や特定の表示画像に対する期待度としては、例えば、遊技者に対して何らかの有利が付与されることが確定されているとき(アタリのとき)に、特定の演出や特定の画像が現れる表示演出を実行させる比率(当たり時実行比率)と、遊技者に対して何らかの有利が付与されないことが確定されているとき(ハズレのとき)に、特定の演出や特定の画像が現れる表示演出を実行させる比率(ハズレ時実行比率)とによって自由に設計することが可能である。なお、当たり時実行比率に対してハズレ時実行比率が大きいほど期待度は小さくなり、当たり時実行比率に対してハズレ時実行比率が小さいほど期待度は大きくなる。
・時短機能とは、主制御基板765のRAMクリアスイッチ769が操作されて、同主制御基板765の内蔵RAMの記憶内容が初期化されたときに現れる遊技状態(通常遊技状態)を基準として、この通常遊技状態にあるときよりも上記特別始動有賞口82に遊技球が入球され易いように普通図柄側の遊技処理を行わせる機能のことである。したがって、この実施の形態では、例えば、通常遊技状態における普通電動役物81による開放動作時間(5秒)に対し、普通低確遊技状態や普通高確遊技状態においてはこれよりも長い時間(5.5秒、6秒)を設定するようにすればよい。