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JP5814863B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、電子部品の製造方法に関し、詳しくはパッケージからリードが突出している電子部品を製造する技術に関し、特にリードを加工する技術に関する。
パッケージからリードが突出している電子部品は、リードが枠に接続されているリードフレームにパッケージ本体を一体成型することにより製造される。リードフレームは、打ち抜き加工やエッチングにより作製される。打ち抜き加工によりリードフレームを作製する場合には、リードのねじれ等の変形が生じやすくなる。これに対して、種々の対策が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平5−277578号公報 特開平8−250636号公報 特開平11−220083号公報
リードの幅や間隔が小さくなると、リードの両側を同時に打ち抜き加工することが困難になる。その場合には、図15(a)の説明図に示すように、まず、下型のダイ120とストリッパ130との間にリードフレーム材110を配置し、リード112の一方側112aをパンチ140で打ち抜く。次いで、図15(b)の説明図に示すように、下型のダイ122とストリッパ132との間にリードフレーム材110を配置し、リード112の他方側112bをパンチ142で打ち抜く。
このようにリード112の両側を別々に打ち抜き加工すると、リード112の一方の打ち抜き面近傍と他方の打ち抜き面近傍とでは、加工硬化の差が生じやすい。
リードの幅がリードの厚さに対して小さい場合、例えば真鍮材のリードでは幅と厚さの比率(幅/厚さ)が3/2より小さい場合には、加工硬化の差が大きいと、リードが真直ぐに曲がらず、片側に傾く。
例えば、図16(a)の平面図及び図16(b)の側面図に示すように、リード112が曲げダイ150に対向した状態で、不図示の曲げパンチをリード112の先端側112xに押し当てて曲げ加工する場合、リード112の両側の打ち抜き面近傍112s,112tに加工硬化の差がなければ、図16(d)の側面図に示すように、リード112の先端側112xは、左右に片寄ることなく真直ぐに曲がる。
しかし、リード112の一方の打ち抜き面近傍112sの加工硬化が相対的に小さく、他方の打ち抜き面近傍112tの加工硬化が相対的に大きいと、図16(c)の側面図に示すように、曲げ加工後のリード112の先端側112xは、相対的に加工硬化が小さい側に片寄るように傾く。
曲げ加工後のリードが傾いていると、リードの先端位置がずれる。リードの先端位置のずれが大きいと、リードの先端に形成する端子のピッチが乱れたり、端子が実装基板から離れたりするため、実装基板との電気的接続の信頼性が低下する。
本発明は、かかる実情に鑑み、曲げ加工後のリードの傾きを抑制することができる電子部品の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した電子部品の製造法を提供する。
電子部品は、第1の工程と第2の工程とを備える。前記第1の工程において、中間部品を準備する。前記中間部品は、パッケージとリードとを備えている。前記リードの一端側は、前記パッケージに固定されている。前記リードの他端側は、前記パッケージの外部に配置されている。前記リードの前記先端側は、直線部(すなわち、一方向に真直ぐ延在する部分)を含む。前記第2の工程において、前記中間部品の前記リードの前記直線部に関して一方側に曲げダイを配置して、前記曲げダイを前記直線部の基端側(すなわち、前記パッケージに相対的に近い部分)に対向させた状態で、前記直線部に関して他方側に配置した曲げポンチを、前記直線部の先端側(すなわち、前記パッケージから相対的に遠い部分)に押し当てることによって、前記リードを曲げ加工する。前記第2の工程で用いる前記曲げダイは、前記リードの前記直線部の前記基端側が幅方向(すなわち、前記直線部の前記基端側と前記先端側とを結ぶ方向に直角、かつ前記曲げダイに沿う方向と平行である方向)に均等に当接する基準形状を前記曲げダイが有するなら前記第2の工程後に前記直線部の前記先端側が許容値を越えて片側に傾く前記リードについて、前記第2の工程において当該リードの前記直線部の前記基端側が前記片側に片寄って当接する片当たり形状を有する。
上記方法において、片当たり形状を有する曲げダイを用いることにより、片当たりする側とは反対側に傾くようにリードの直線部を曲げ加工しようとする力が作用する。そのため、基準形状なら傾くリードについて、その傾きを打ち消す方向に曲げ加工することができる。つまり、基準形状なら生じる曲げ加工後のリードの傾きを、片当たり形状で矯正し、曲げ加工後のリードの傾きを抑制することができる。
好ましくは、前記曲げダイの前記片当たり形状は、前記基準形状に、前記基準形状から突出する突起が追加されている。
この場合、リードの傾きに応じて突起の高さを決めるなどの方法で、片当たり形状を容易に決定することができる。
好ましくは、前記曲げダイは、前記曲げダイが前記基準形状を有するなら前記第2の工程後に前記直線部の前記先端側の傾きが前記許容値の範囲内となる前記リードについて、前記基準形状に、前記第2の工程において当該リードの前記直線部の前記基端側が幅方向に均等に当接する補助突起が追加された均等当たり形状を有する。前記補助突起の高さは、前記突起の高さの最小値以上、かつ前記突起の高さの最大値以下である。
この場合、傾きが許容値の範囲内となるリードは、幅方向に均等に補助突起に当接するので、曲げ加工しても傾かない。傾きが許容値の範囲内となるリードは、傾きが許容値を超えるリードが当接する突起と同程度の高さの補助突起に当接するので、曲げ加工時にリードが当接する高さに起因するリードの先端位置のばらつきを抑制することができる。
好ましくは、前記リードの前記直線部は、前記リードの前記一端側にも含まれている。
この場合、リードの直線部がパッケージと一体成型された中間部品を容易に作製することができ、電子部品の製造が容易になる。
本発明の方法により製造された電子部品は、片当たり形状の曲げダイで曲げ加工するときに突起が強く当接するリードには、他のリードよりも表面が窪んでいる凹部が形成されることがある。そのため、本発明は、以下の電子部品を提供する。
電子部品は、(a)パッケージと、(b)中間片の両端に、基端片と、実装基板に接続される端子である先端片とが接続された形状を有し、前記基端片の一端側が前記パッケージに固定され、前記基端片の他端側と前記中間片と前記先端片とが前記パッケージの外部に配置されている複数のリードとを備える。少なくとも1つの前記リードは、前記パッケージの外部に配置された前記基端片の他端側と前記中間片とが湾曲している部分及びその近傍部分のうち少なくとも一方において当該リードの幅方向に片寄った位置に、他の前記リードよりも表面が窪んでいる凹部が形成されている。
具体的な一態様において、前記リードは、前記パッケージの両側に、前記パッケージの外部に配置されているアウターリードを有する。前記パッケージの一方側に配置された前記アウターリードの長さは、前記パッケージの他方側に配置された前記アウターリードより長い。前記凹部は、前記パッケージの前記一方側に配置された前記アウターリードの少なくとも一つに形成されている。
すなわち、アウターリードが長いほど、曲げ加工後の傾きによる先端位置のずれが大きくなる。パッケージの両側のアウターリードの長さが異なる場合には、少なくとも長い方のアウターリード(すなわち、パッケージの一方側に配置されたアウターリード)について曲げ加工後の傾きを抑制することが好ましい。この場合、長い方のアウターリードの少なくとも一つに凹部が形成される。
本発明によれば、曲げ加工後のリードの傾きを抑制することができる。
電子部品の外観図である。(実施例1) 電子部品の断面図である。(実施例1) 電子部品の平面図である。(実施例1) 電子部品の断面図である。(実施例1) 電子部品の製造工程を示す平面図である。(実施例1) 電子部品の製造工程を示す平面図である。(実施例1) 電子部品の製造工程を示す平面図である。(実施例1) リードフレームの打ち抜き工程の説明図である。(実施例1) 曲げ工程の説明図である。(比較例1) 曲げ工程の説明図である。(比較例1) 曲げ工程の説明図である。(実施例1) 曲げ工程の説明図である。(実施例1) 曲げ加工後のリードの写真である。(実施例1) 曲げ加工後のリードの写真である。(比較例1) 打ち抜き工程の説明図である。(説明例) 曲げ工程の説明図である。(説明例)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図14を参照しながら説明する。
<実施例1> まず、製造する電子部品10の構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、電子部品10の外観図である。図2は、図3の線A−Aに沿って切断した電子部品10の断面図である。図3は、蓋部材14を取り除いた状態の電子部品10の平面図である。図4は、図3の線B−Bに沿って切断した断面図である。
図1に示すように、電子部品10は、パッケージ11の両側から、第1のリード20と第2のリード30が突出している。
図2〜図4に示すように、パッケージ11は、本体12と、蓋部材14と、傾きを検出するセンサ素子16と、センサ素子16からの信号を処理するASIC等のIC素子18とを備えている。本体12は、凹部12pが形成された箱型形状を有する。蓋部材14は、本体12の上面に接着固定され、本体の凹部12pを封止する。センサ素子16とIC素子18は、本体12の凹部12pの底面12aに、接着剤15で固定される。接着剤15は、硬化後も柔軟性を有するシリコーン系やフッ素系の材料を用いていることが好ましい。
センサ素子16とIC素子18は、外部からの応力を緩和するために、例えば、硬化後も柔軟性を有するシリコーン系やフッ素系の材料からなるポッティング材13で囲まれることが望ましい。
第1及び第2のリード20,30は、中間片20b,30bの両端に基端片20a,30aと先端片20c,30cとが略S字状に接続された形状を有する。基端片20a,30aは本体12の側壁を貫通している。基端片20a,30aの一方の端部20x,30xは本体12の凹部12p内に露出し、基端片20a,30aの他方の端部は、本体12の外部に露出している。基端片20a,30aの一方の端部20x,30xは端子であり、ワイヤ17を介してIC素子18の端子と接続されている。先端片20c,30cは、実装基板2に接続される端子である。
第1及び第2のリード20,30の基端片20a,30aは、略同じ長さである。第1及び第2のリード20,30の先端片20c,30cは、略同じ長さである。第2のリード30の中間片30bは、第1のリード20の中間片20bよりも長い。そのため、図1に示すように、電子部品10のパッケージ11の本体12が実装基板2に対して角度θだけ傾いた状態で、電子部品10は実装基板2に実装される。
電子部品10が実装された実装基板2を組み込んだ製品が使用されるとき、図2に示すように、実装基板2は、水平から角度θ傾いた状態となる。このとき、センサ素子16の検知軸の方向16zは、矢印16zで示すように鉛直方向になり、センサ素子16は傾きを精度よく検出できる。
第1及び第2のリード20,30は、真鍮材など軟らかい材料の板材を打ち抜き加工した後、曲げ加工することによって形成される。
次に、電子部品10の製造工程について、図5〜図12を参照しながら説明する。
まず、製造工程の概要を、図5〜図7の要部平面図を参照しながら説明する。
図5(a)に示す帯状のリードフレーム材41を所定ピッチで打ち抜き加工することによって、図5(b)に示すように、リードフレーム40を形成する。リードフレーム40は、矩形に接続された枠部42,44の内側に、リード20,30と、補助リード46,47と、吊リード48,49が形成されている。
次いで、図6(c)に示すように、樹脂製の本体12をインサートモールド成型により一体成型する。図5(b)に示したリード20,30と吊リード48,49の端部20k,30k,48k,49kは、本体12に埋め込む。
次いで、図6(d)に示すように、本体12内にセンサ素子16とIC素子18とを固定し、ワイヤボンディングにより配線する。また、リード20,30と枠部42との間の接続部分や補助リード46,47や切断して除去する。
次いで、図(e)に示すように、本体12に蓋部材14を接着固定し、リード20,30の曲げ加工する。このとき、リード20,30のうちパッケージ11の外部に配置され真直ぐに延在しているアウターリードの先端側、すなわち先端片20c,30cを曲げ加工した後、基端側、すなわち中間片20b,30bを曲げ加工しても、これとは逆の順序で曲げ加工しても構わない。
次いで、図7(f)に示すように、吊リード48,49を切断して、本体12からリード20,30が突出している電子部品10の個片を取り出す。
次に、リードの打ち抜き加工について、図8を参照しながら説明する。図8は、図8は、幅方向(図5〜図7において上下方向)に切断した断面を模式的に示す説明図である。
図5(b)に示したように細長いリード20,30が狭い間隔で互いに平行に配置されていると、各リード20,30の両側を同時に打ち抜くことができない。そのため、図8に示すように、複数回に分けて打ち抜き加工を行う。
まず、図8(a)に示す未加工のリードフレーム材41を、図8(b)に示すように下型のダイ80とストリッパ70との間に挟み、枠部44と1番目のリード31との間50と、4番目のリード34と5番目のリード35との間51とを打ち抜く。
次いで、図8(c)に示すように、下型のダイ82とストリッパ72との間にリードフレーム材41aを挟み、1番目のリード31と2番目のリード32との間52と、5番目のリード35と6番目のリード36との間53とを打ち抜く。このとき、幅が狭い2番目のリード32を押える部分91と5番目のリード35を押える部分92については、他の部分よりも、リードフレーム材41を押圧する圧力を高くする。
次いで、図8(d)に示すように、下型のダイ84とストリッパ74との間にリードフレーム材41bを挟み、2番目のリード32と3番目のリード33との間54と、6番目のリード36と7番目のリード37との間55とを打ち抜く。このとき、幅が狭い2番目のリード33を押える部分93と6番目のリード36を押える部分94について、前述の部分91,92と同様に、圧力をより高くする。
次いで、図8(e)に示すように、下型のダイ86とストリッパ76との間にリードフレーム材41cを挟み、3番目のリード33と4番目のリード34との間56と、7番目のリード37と枠部44との間57とを打ち抜く。このとき、4番目のリード34を押える部分94と7番目のリード37を押える部分97については、同様に、圧力をより高くする。
以上のように複数回に分けて打ち抜き加工したリードフレーム材41dは、打ち抜き加工後の各リード31〜37の変形を許容値の範囲内にすることができる。すなわち、打ち抜き加工後の各リード31〜37は互いに平行かつ真直ぐに延在する。
次に、リードの曲げ加工について、図9〜図12を参照しながら説明する。
図8のように打ち抜き加工したリード31〜37は、両側の打ち抜き面近傍の加工硬化に差が生じる。加工硬化の差が大きいリードは、前述したように、曲げ加工すると加工硬化が小さい側に傾く(図16(c)参照)。そのため、図9及び図10に示す比較例1のように曲げダイ60を用いてリード31〜37を曲げ加工すると、一部のリード31,34,36,37に傾きが生じる。
図9及び図10は、比較例1のリードの曲げ加工を説明する説明図である。図9は曲げ加工前の状態を示し、図10は曲げ加工後の状態を示す。図9(a)及び図10(a)は平面図である。図9(b)及び図10(b)は側面図である。
図9に示すように、リード31〜37の下側に曲げダイ60を配置し、曲げダイ60の対向面60sがリード31〜37の基端側38(すなわち、パッケージ11に相対的に近い部分)に当接する状態で、リード31〜37の上側に配置したストリッパ69を下降させ、リード31〜37を押さえた後、曲げポンチ68を下降させて、リード31〜37の先端側39(すなわち、パッケージ11から相対的に遠い部分)に押し当てることによって、リード31〜37の先端側39を下向きに曲げ加工する。
このとき、リード31〜37は、曲げダイ60の対向面60sに、幅方向(図9において、左右方向)に均等に当接する。すなわち、曲げダイ60は、リード31〜37が幅方向に均等に当接する基準形状を有する。
曲げ加工により、図10に示すように、一部のリード31,34,36,37の先端側39は、鎖線で示した中心線に対して傾く。他のリード32,33,35の先端側39は、中心線に対する傾きが許容値の範囲内となり、ほぼ真直ぐである。
傾いたリード31,34,36,37の先端位置は、前出の図8(e)において矢印31t,34s,36s,37sを用いて示している方向にずれる。矢印31t,34s,36s,37sが長いほど、リード31,34,36,37の傾きが大きく、先端位置のずれが大きい。
このような曲げ加工後のリード31,34,36,37の傾きを矯正するため、実施例1では、図11及び図12に示すように曲げ加工する。中間片が長いほどリードの先端位置のずれが大きいため、少なくとも第2のリード30について傾きを矯正する。
図11及び図12は、実施例1のリードの曲げ加工を説明する説明図である。図11は曲げ加工前の状態を示し、図12は曲げ加工後の状態を示す。図11(a)及び図12(a)は平面図である。図11(b)及び図12(b)は側面図である。
図11及び図12に示すように、曲げダイ60の対向面60sに突起61,64,66,67が形成された状態で、曲げ加工を行う。
突起61,64,66,67は、リード31,34,36,37が対向する領域内においてリード31,34,36,37が傾く側に片寄って形成する。すなわち、図10(b)に示すように先端位置が左にずれるように傾くリード34,36,37については、図11及び図12に示すように、リード34,36,37が対向する領域内において左側に片寄った位置に、突起64,66,67を形成する。図10(b)に示すように先端位置が右にずれるように傾くリード31については、図11及び図12に示すように、リード31が対向する領域内において右側に片寄った位置に、突起61を形成する。
なお、突起は、リードが対向する領域内において片寄って配置されていればよく、突起が中心線に重なっても片側に片寄って配置されていればよい。
突起61,64,66,67の高さは、リード31,34,36,37の傾きが大きいほど大きくする。すなわち、H1<H2<H3とすると、傾きが最も小さいリード34用の突起64の高さは、最も低いH1とする。傾きが中程度のリード31,36用の突起61,66の高さは、中程度のH2とする。傾きが最も大きいリード37用の突起67の高さは、最も高いH3とする。
突起61,64,66,67が形成された曲げダイ60は、リード31,34,36,37が傾く側に片寄って当接する片当たり形状を有する。リードの傾きに応じて突起の高さを決めると、片当たり形状を容易に決定することができる。
リード31〜37の下側に曲げダイ60を配置し、曲げダイ60の対向面60sがリード31〜37の基端側38(すなわち、パッケージ11に相対的に近い部分)に当接する状態で、リード31〜37の上側に配置した曲げポンチ68を下降させて、リード31〜37の先端側39(すなわち、パッケージ11から相対的に遠い部分)に押し当てることによって、リード31〜37の先端側39を下向きに曲げ加工する。
このとき、リード31,34,36,37が突起61,64,66,67に当接する位置は幅方向に片寄っているため、リード31,34,36,37には、当接する側とは反対側に傾くように曲げ加工しようとする力が作用する。そのため、加工硬化の差に起因する傾きを打ち消す方向に、リード31,34,36,37を曲げ加工できる。これにより、リード31,34,36,37の傾きを矯正して、曲げ加工後のリード31,34,36,37の傾きを抑制することができる。
曲げ加工時に、突起61,64,66,67はリード31,34,36,37に強く当接する。そのため、突起61,64,66,67との当接によって、リード31,34,36,37に、他のリードよりも表面が窪んでいる凹部が形成されることがある。この凹部は、突起61,64,66,67に対応して形成されるため、リード31,34,36,37には、突起61,64,66,67との当接によって基端片30aと中間片30bとが湾曲している部分及びその近傍部分のうち少なくとも一方において、リード31,34,36,37の幅方向に片寄った位置に形成される。少なくとも第2のリード30については、曲げダイに突起を設けて曲げ加工するので、突起によって凹部が形成される場合、第2のリード30の少なくとも一つに凹部が形成される。
曲げ加工後の傾きが問題とならないリード32,33,35が曲げ加工時に当接する高さは、そのままでは、突起61,64,66,67に当接するリード31,34,36,37よりも低く。この当接高さの差によりスプリングバックのばらつきが生じ、リード31〜37の先端位置のばらつきが大きくなる。
そのため、曲げ加工後の傾きが問題とならないリード32,33,35については、曲げダイ60に補助突起62,63,65を設けることが好ましい。補助突起62,63,65は、曲げダイ60の対向面60sのリード32,33,35が対向する領域において、リード32,33,35が幅方向に均等に当接するように形成する。この場合、補助突起62,63,65は、リード32,33,35が幅方向全体に当接するように形成することが好ましい。
補助突起62,63,65の高さH0は、例えば、突起61,64,66,67の中で最も低い突起64の高さH1と同じとする。すなわち、H0=H1とする。
補助突起62,63,65を設けると、補助突起62,63,65に当接するリード32,33,35と、突起61,64,66,67に当接するリード31,34,36,37とのスプリングバックの差を小さくすることができ、リード31〜37の先端位置のばらつきを小さくすることができる。
補助突起62,63,65の高さH0が、突起61,64,66,67の高さの最小値H1と最大値H3の間であれば、すなわち、H1≦H0≦H3であれば、補助突起62,63,65を形成するリード32,33,35のスプリングバックのばらつきの範囲が、突起61,64,66,67を設けるリード31,34,36,37のスプリングバックのばらつきの範囲内に略含まれるので、リード31〜37のスプリングバックのばらつきを最も小さくすることができる。
<作製例> 以下、電子部品10の作製例について説明する。
真鍮にNi/Auをメッキ加工した厚みが0.2mmのリードフレーム材41を打ち抜き加工して、0.65mmのピッチで幅が0.3mmの各7本の第1及び第2のリード20,30が形成されたリードフレーム40を作製した。打ち抜き加工は、図8に示した順序で行った。ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の合成樹脂材を用いて、インサートモールドにより本体12を一体成型した後、リードフレーム40から切断した第1及び第2のリード20,30の曲げ加工を行った。
第2のリード30の中間片30bの長さは約0.5mmであり、第1のリード20の中間片20bよりも長い。中間片が長いほどリードの先端位置のずれが大きいため、第2のリード30の曲げ加工に用いる曲げダイに、突起や補助突起を形成した。
作製例1では、図11及び図12に示すように、第2のリード30の曲げ加工に用いる曲げダイ60の対向面60sに、リード31,34,36,37の幅の1/2に接触する突起61,64,66,67と、リード32,33,35の幅全体が接触する補助突起62,63,65とが形成された状態で、第2のリード30の曲げ加工を行った。作製例2では、曲げダイ60の対向面60sに、突起61,64,66,67のみが形成され、補助突起62,63,65が形成されていない状態で、第2のリード30の曲げ加工を行った。比較例1として、曲げダイ60の対向面60sに、突起61,64,66,67も補助突起62,63,65も形成されていない状態で、第2のリード30の曲げ加工を行った。
超硬材の曲げダイ60の対向面60sを放電加工することによって、0.3mm×0.2mmの矩形形状の突起61,64,66,67及び補助突起62,63,65を形成した。突起61,64,66,67は、リード31,34,36,37が対向する領域の中心線に、突起61,64,66,67の短辺が重なるように形成した。補助突起62,63,65は、リード32,33,35が対向する領域の幅方向全体に配置されるように形成した。リード32,33,35用の補助突起62,63,65の高さH0及びリード34用の突起64の高さH1は0.019mmとし、リード31,36用の突起61,66の高さH2は0.022mmとし、リード37用の突起67の高さH3は0.025mmとした。
図13に、作製例1の曲げ加工後の第2のリード30の写真を示す。図14に、比較例の曲げ加工後の第2のリード30の写真を示す。図13及び図14から、作製例1は、比較例1よりも、曲げ加工後の第2のリード30の傾きが小さいことが分かる。
作製例1、作製例2及び比較例1の各4個の試料について、7本の第2のリード30の先端片30cの中心の法線方向の座標、すなわち、実装基板に対して端子が接離する方向の位置を測定した。測定値の最大値(MAX)と最小値(MIN)の差(R)が、先端位置のばらつきの大きさになる。第2のリード30の先端位置のばらつきを測定した結果を、次の表1〜表3に示す。測定値の単位は、mmである。
曲げダイに突起のみを形成した表2の作製例2では、先端位置のばらつきが大きい。これに対し、補助突起を追加した表1の作製例1では、表3の比較例1と同程度に、先端位置のばらつきが小さい。このことから、補助突起の追加によって先端位置のばらつきが抑制されることが分かる。
<まとめ> 以上に説明したように、曲げダイに突起を形成することによって、曲げ加工後のリードの傾きを抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、突起の形状や位置は実施例に限定されない。突起の上面を曲面にしたり傾けたり凹凸を設けたりすることも可能である。一つのリードに対して複数個の突起を形成しても構わない。
また、リードが対向する領域に溝等の凹部を形成することにより、片当たり形状を形成しても構わない。
本発明は、加工硬化の差に起因するリードの傾きに限らず、曲げダイが基準形状であればリードの傾きが発生する場合に、広く適用することができる。
10 電子部品
11 パッケージ
11 特開平
12 本体
12a 底面
12p 凹部
13 ポッティング材
14 蓋部材
15 接着剤
16 センサ素子
17 ワイヤ
18 IC素子
20 第1のリード
20a 基端片
20b 中間片
20c 先端片
20x 端部
30 第2のリード
30a 基端片
30b 中間片
30c 先端片
30x 端部
31〜37 リード
38 基端側
39 先端側
40 リードフレーム材
42,44 枠部
46,47 補助リード
48,49 吊リード
60 曲げダイ
60s 対向(片当たり形状)
60s 対向面(基準形状)
61 突起(片当たり形状)
62,63 補助突起(均等当たり形状)
64 突起(片当たり形状)
65 補助突起(均等当たり形状)
66,67 突起(片当たり形状)
68 曲げダイ
69,70,72,74,76 ストリッパ
80,82,84,86 ダイ

Claims (6)

  1. パッケージと、
    一端側が前記パッケージに固定され、他端側が前記パッケージの外部に配置され、前記先端側が直線部を含むリードと、
    を備えた中間部品を準備する第1の工程と、
    前記中間部品の前記リードの前記直線部に関して一方側に曲げダイを配置して、前記曲げダイを前記直線部の基端側に対向させた状態で、前記直線部に関して他方側に配置した曲げポンチを、前記直線部の先端側に押し当てることによって、前記リードの前記直線部を曲げ加工する第2の工程と、
    を備え、
    前記第2の工程で用いる前記曲げダイは、
    前記リードの前記直線部の前記基端側が幅方向に均等に当接する基準形状を前記曲げダイが有するなら前記第2の工程後に前記直線部の前記先端側が許容値を越えて片側に傾く前記リードについて、
    前記第2の工程において当該リードの前記直線部の前記基端側が前記片側に片寄って当接する片当たり形状を有することを特徴とする、電子部品の製造方法。
  2. 前記曲げダイの前記片当たり形状は、前記基準形状に、前記基準形状から突出する突起が追加されていることを特徴とする、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記曲げダイは、
    前記曲げダイが前記基準形状を有するなら前記第2の工程後に前記直線部の前記先端側の傾きが前記許容値の範囲内となる前記リードについて、
    前記基準形状に、前記第2の工程において当該リードの前記直線部の前記基端側が幅方向に均等に当接する補助突起が追加された均等当たり形状を有し、
    前記補助突起の高さは、前記突起の高さの最小値以上、かつ前記突起の高さの最大値以下であることを特徴とする、請求項2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記リードの前記直線部は、前記リードの前記一端側にも含まれていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電子部品の製造方法。
  5. パッケージと、
    中間片の両端に、基端片と、実装基板に接続される端子である先端片とが接続された形状を有し、前記基端片の一端側が前記パッケージに固定され、前記基端片の他端側と前記中間片と前記先端片とが前記パッケージの外部に配置されている複数のリードと、
    を備え、
    少なくとも1つの前記リードは、前記パッケージの外部に配置された前記基端片の他端側と前記中間片とが湾曲している部分及びその近傍部分のうち少なくとも一方において当該リードの幅方向に片寄った位置に、他の前記リードよりも表面が窪んでいる凹部が形成されていることを特徴とする電子部品。
  6. 前記リードは、前記パッケージの両側に、前記パッケージの外部に配置されているアウターリードを有し、
    前記パッケージの一方側に配置された前記アウターリードの長さは、前記パッケージの他方側に配置された前記アウターリードより長く、
    前記凹部は、前記パッケージの前記一方側に配置された前記アウターリードの少なくとも一つに形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の電子部品。
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