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JP5823364B2 - 工場内における流体循環システム - Google Patents
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Description

本発明は、工場内において冷却水等の流体を循環させる流体循環システムに関する。
例えば、特許文献1に示すように、溶接装置は、溶接を行う際に高温の溶接熱が発生するため、トランスや溶接ガンに冷却水を流通させることにより冷却される。具体的には、溶接装置は、例えば、給水管、排水管及び冷却水を流通させるポンプ等が設置されており、それらの管の中に冷却水が流通するようになっている。
一方、例えば、溶接装置が複数台(例えば数百台)設置された工場においては、溶接装置毎に冷却水を流通させるポンプ等を設置すると、設備コストが非常に高くなってしまう。そこで、溶接装置が複数台設置された工場においては、複数の溶接装置の配管を連結し、工場全体の溶接装置に一括して冷却水を流通・循環させるようにしている。
従来の工場内における冷却水循環システムは、具体的には、冷却水を貯留する流体貯留部(クーリングタワー)と、流体貯留部に連結された供給本管と、溶接装置内を流通した冷却水を流体貯留部に戻す戻り本管と、供給本管と各溶接装置とを連結する供給分岐管と、各溶接装置と戻り本管とを連結する戻り分岐管と、供給本管に設置され冷却水を流通させる駆動源となるポンプ(駆動手段)と、を備えて構成されている。
特開平7−328777号公報
工場内に設置された複数の溶接装置は、全ての溶接装置が稼働していることもあるが、その日の生産目標数や生産ラインのレイアウトによっては、電源は入っているものの待機状態になっている溶接装置も数多く存在する。従来の冷却水循環システムでは、このような待機状態になっている溶接装置に対しても冷却水を供給していたため、冷却水を供給する駆動手段にかかる負荷やランニングコストが大きくなるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、工場内において、流体を供給する駆動手段の負荷やランニングコストの低減を図ることができる流体循環システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、複数の装置が設置された工場において、流体を貯留する流体貯留部と、前記流体貯留部に連結され前記流体を供給する供給本管と、前記流体を前記流体貯留部に戻す戻り本管と、前記供給本管と各前記装置の装置本体とを連結する供給分岐管と、各前記装置本体と前記戻り本管とを連結する戻り分岐管と、前記供給本管に設置され、前記流体を流通させる複数の駆動手段と、前記供給分岐管及び前記戻り分岐管の少なくともいずれか一方に設置されたバルブと、前記バルブを開弁又は閉弁させるとともに前記装置本体を待機又は稼働させる複数の装置用制御部と、各前記装置用制御部と電気的に接続され、前記装置の待機状態又は稼働状態を記憶するとともに各前記駆動手段を制御する制御部と、を有し、前記装置用制御部は、前記装置本体が待機しているときは前記バルブを閉弁させ、前記装置本体が稼働しているときは前記バルブを開弁させ、前記制御部は、前記装置の待機割合が高くなるにつれて前記駆動手段の稼働数を減らすとともに、前記装置の待機割合が低くなるにつれて前記駆動手段の稼働数を増やすように構成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、装置本体が待機しているときにはバルブを閉弁させて装置本体に流体が流れないようになっている。これにより、工場全体において、流体が流通する全長を短くすることができるため、流体を流通させる駆動手段の負荷の低減を図ることができるとともに、駆動手段で消費される電気量やランニングコストを低減することができる。
また、前記戻り分岐管に、流体の流量を検知する流量センサが設置されており、前記装置用制御部は、前記戻り分岐管を流通する流体の流量が予め設定した流量を満たさない場合、前記バルブを閉弁させることが好ましい。
かかる構成によれば、装置の故障等により流体の漏れがあった場合、バルブを閉弁することにより流体が外部に漏れるのを防ぐことができる。
また、前記装置用制御部は、前記バルブを開弁してから所定の時間、前記流量センサから送信される流量データに基づいて前記バルブの開閉を行わないことが好ましい。
バルブを開弁してから所定の時間は、流体の流量が安定していないため、バルブが閉弁しやすい状態にあり、誤作動が生じるおそれがある。しかし、かかる構成によれば、このような誤作動を回避することができる。
また、前記複数の装置には、油圧ユニットを備えるとともに前記油圧ユニットに流れる作動油を冷却する冷却機能を備えた油圧ユニット含有装置が含まれており、前記油圧ユニット含有装置は、前記油圧ユニット内の作動油の温度を計測する温度センサを有しており、前記油圧ユニット含有装置に係る前記装置用制御部は、前記油圧ユニット含有装置が待機しているときは前記バルブを閉弁させ、前記油圧ユニット含有装置が稼働しており、かつ、前記温度センサで計測された温度が予め設定された温度を超えるときは前記バルブを開弁させることが好ましい。
かかる構成によれば、装置が稼働している場合であっても、作動油の温度が予め設定された温度を超える場合のみ開弁するため、エネルギー効率をより向上させることができる。
本発明に係る工場内における流体循環システムによれば、工場内において、流体を供給する駆動手段の負荷やランニングコストの低減を図ることができる。
本実施形態に係る流体循環システムの全体概略図である。 溶接装置の要部拡大概略図である。 プレス装置の要部拡大概略図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る流体循環システム1は、工場に設置された複数の装置を冷却するための冷却水を工場全体で一括して循環させるシステムである。工場に設置される装置の種類は特に制限されないが、本実施形態では、複数の溶接装置Xと、複数のプレス装置Yとを例示する。各装置の設置台数も特に制限されないが、本実施形態では、溶接装置Xについては100台、プレス装置Yについては3台を想定している。まずは、流体循環システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、流体循環システム1は、流体貯留部2と、供給本管3と、戻り本管4と、供給分岐管5と、戻り分岐管6と、駆動手段7、制御部8とで主に構成されている。
流体貯留部2は、循環させる流体(本実施形態では冷却水)を貯留するための容器である。流体貯留部2は、本実施形態では、いわゆるクーリングタワーを用いている。流体貯留部2は、一定の温度の冷却水を供給するように構成されるとともに、冷却水が揮発した場合はその分冷却水を継ぎ足すように構成されている。
供給本管3は、流体貯留部2に連結された配管であって、溶接装置X及びプレス装置Yに冷却水を供給する。
戻り本管4は、溶接装置X及びプレス装置Y内を流通した冷却水を流体貯留部2に戻す配管である。
供給分岐管5は、供給本管3と溶接装置X及びプレス装置Yとをそれぞれ連結する配管である。
戻り分岐管6は、溶接装置X及びプレス装置Yと戻り本管4とをそれぞれ連結する配管である。
駆動手段7は、供給本管3の一部に設けられており、冷却水を流通させるための駆動源である。駆動手段7は、本実実施形態では、3つのポンプPで構成されている。
制御部8は、流体循環システム1の全体の動作を制御する。制御部8は、CPUと、メモリと、表示手段と、入力手段等を含んで構成されている。制御部8は、後記する各装置用制御部、流体貯留部2及び駆動手段7と電気的に接続されている。制御部8は、各装置用制御部から待機状態信号又は稼働状態信号を受信して、何台の装置が待機状態にあるか又は稼働状態にあるかを記憶するように構成されている。
制御部8は、例えば、溶接装置X及びプレス装置Yの全体数のうち、待機状態の装置数が1/3未満である場合3つのポンプを駆動させ、待機状態の装置数が1/3以上2/3未満である場合2つのポンプを駆動させ(1つのポンプを停止)、待機状態の装置数が2/3以上である場合1つのポンプを駆動させる(2つのポンプ停止)ように構成されている。なお、駆動手段7のポンプの設置数や、待機状態の装置数に対するポンプの停止数(駆動数)等は各条件に応じて適宜設定すればよい。
次に、溶接装置Xの構成について詳細に説明する。図2に示すように、溶接装置Xは、溶接を行うアームロボットであって、アームXaの先端に設置されたトランスXbと、トランスXbに設置された溶接ガンXcと、トランスXb及び溶接ガンXcを冷却する冷却手段と、で主に構成されている。トランスXb及び溶接ガンXcは、特許請求の範囲の「装置本体」に相当する部位である。
トランスXb及び溶接ガンXcの内部には、冷却水が流れる流路が形成されており、この流路に冷却水が流通することでトランスXb及び溶接ガンXcの温度上昇が抑制される。溶接ガンXcの先端には、ワークと接触するチップXdが着脱自在に取り付けられている。チップXdが挿入される挿入部は、溶接ガンXc内の冷却水の流路と連通している。
供給分岐管5は、トランス用供給分岐管11とガン用供給分岐管12とにさらに分岐されている。トランス用供給分岐管11は、トランスXbに連結する配管である。ガン用供給分岐管12は、溶接ガンXcに連結する配管である。
一方、戻り分岐管6は、トランス用戻り分岐管13と、ガン用戻り分岐管14とにさらに分岐されている。トランス用戻り分岐管13は、トランスXbに連結する配管である。ガン用戻り分岐管14は、溶接ガンXcに連結する配管である。
供給分岐管5には、流路の開閉を電気的に行う電磁弁(バルブ)15が設置されている。電磁弁15は、溶接装置用制御部17と電気的に接続されている。電磁弁15は、溶接装置用制御部17から送信される信号に基づいて開弁又は閉弁する。
戻り分岐管6には、流量センサ16が設置されている。流量センサ16は、溶接装置用制御部17と電気的に接続されている。流量センサ16は、戻り分岐管6に流れる冷却水の流量を計測し、その流量データを溶接装置用制御部17に送信する。
溶接装置用制御部17は、溶接装置X毎に設置されており、その溶接装置Xの制御を行う。溶接装置用制御部17は、CPU、メモリ、表示手段、入力手段等を含んで構成されている。溶接装置用制御部17は、制御部8(図1参照)とも電気的に接続されている。
溶接装置用制御部17の入力手段には、例えば、電源ボタン、待機ボタン、稼働ボタン等が設けられている。電源ボタンは、その溶接装置Xの電源のON/OFFの切り替えを行うボタンである。待機ボタンは電源が入った状態で、その溶接装置Xを待機させるボタンであり、稼働ボタンはその溶接装置Xを実際に稼働させるボタンである。電源ボタンがONの場合、溶接装置Xは、待機状態(待機ボタンON)か稼働状態(稼働ボタンON)のいずれかの状態にある。
溶接装置用制御部17は、待機ボタンがONの場合、電磁弁15に閉弁信号を送信する。また、溶接装置用制御部17は、その溶接装置Xが待機状態であることを示す待機状態信号をその溶接装置Xと関連付けて制御部8に送信する。
一方、溶接装置用制御部17は、稼働ボタンがONの場合、電磁弁15に開弁信号を送信する。また、溶接装置用制御部17は、その溶接装置Xが稼働状態であることを示す稼働状態信号をその溶接装置Xと関連付けて制御部8に送信する。
流量センサ16から溶接装置用制御部17に送信された流量データは、溶接装置用制御部17のメモリに記憶される。溶接装置用制御部17は、溶接装置Xが稼働状態にあり、かつ、メモリに記憶された流量データMaと予め設定されている基準流量データMbとを対比してMb≦Maである場合、電磁弁15に開弁信号を送信する。一方、溶接装置Xが稼働状態にあり、かつ、Mb>Maである場合、異常があるものとして電磁弁15に閉弁信号を送信する。
ここで、電磁弁15を開弁してから所定の時間は、戻り分岐管6、トランス用戻り分岐管13及びガン用戻り分岐管14を流通する冷却水の流量が安定していないため、溶接装置用制御部17が異常を検知して電磁弁15が閉弁する誤作動が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では、電磁弁15を開弁してから所定の時間(開弁してから戻り分岐管6、トランス用戻り分岐管13及びガン用戻り分岐管14を流通する冷却水の流量が安定するまで)については、流量センサ16から送信された流量データに基づいて、電磁弁15の開閉を行わない誤作動回避制御を行うように設定されている。
溶接装置Xにおける冷却手段は、供給分岐管5(トランス用供給分岐管11及びガン用供給分岐管12)、戻り分岐管6(トランス用戻り分岐管13及びガン用戻り分岐管14)、電磁弁15、流量センサ16及び溶接装置用制御部17で構成されている。
次に、プレス装置Yの構成について詳細に説明する。図3に示すように、プレス装置Y(油圧ユニット含有装置)は、例えば、中空容器を成形する装置であって、成形型等を備えた装置本体Yaと、油圧ユニットYbと、冷却手段とで主に構成されている。
油圧ユニットYbは、例えば装置本体Yaの成形型を油圧によって駆動させるための機構である。油圧ユニットYbは、オイルタンク21と、ポンプ22と、供給配管23と、シリンダー24と、戻り配管25と、冷却板26、温度センサ27とで主に構成されている。
オイルタンク21は、作動油が貯留される容器であり、ポンプ22によって供給配管23に作動油が供給される。シリンダー24は、ケーシング24aと、ピストンロッド24bとを含んで構成されている。ピストンロッド24bの先端は、前記した成形型に連結されている。
シリンダー24で使用された作動油は、戻り配管25を流通してオイルタンク21に戻る。戻り配管25には、冷却板26が形成されている。冷却板26には、冷却水が流通する流路が形成されている。その流路の一端には、供給本管3に接続された供給分岐管5が連結されており、他端には、戻り本管4に接続された戻り分岐管6が連結されている。冷却板26中に冷却水が流通することにより、冷却板26に接触する作動油が冷却されるようになっている。
供給分岐管5には、流路の開閉を電気的に行う電磁弁(バルブ)35が設置されている。電磁弁35は、プレス装置用制御部37と電気的に接続されている。電磁弁35は、プレス装置用制御部37から送信される信号に基づいて開弁又は閉弁する。
温度センサ27は、オイルタンク21内に貯留された作動油の温度を計測して、その温度データをプレス装置用制御部37に送信する。
プレス装置用制御部37は、プレス装置Y毎に設置されており、そのプレス装置Yの制御を行う。プレス装置用制御部37は、CPU、メモリ、表示手段、入力手段等を含んで構成されている。プレス装置用制御部37は、制御部8(図1参照)とも電気的に接続されている。
プレス装置用制御部37の入力手段には、例えば、電源ボタン、待機ボタン、稼働ボタン等が設けられている。電源ボタンは、そのプレス装置Yの電源のON/OFFの切り換えを行うボタンである。待機ボタンは、電源が入った状態で、そのプレス装置Yを待機させるボタンであり、稼働ボタンはそのプレス装置Yを実際に稼働させるボタンである。電源ボタンがONの場合、プレス装置Yは、待機状態(待機ボタンON)か稼働状態(稼働ボタンON)のいずれかの状態にある。
プレス装置用制御部37は、待機ボタンがONの場合、又は、稼働ボタンがONであり、かつ、温度センサ27で計測された温度が予め設定された温度を超えないときに電磁弁35に閉弁信号を送信する。また、プレス装置用制御部37は、そのプレス装置Yが待機状態であることを示す待機状態信号をそのプレス装置Yと関連付けて制御部8に送信する。
一方、プレス装置用制御部37は、稼働ボタンがONであり、かつ、温度センサ27で計測された温度が予め設定された温度を超えるときに電磁弁35に開弁信号を送信する。また、プレス装置用制御部37は、そのプレス装置Yが稼働状態であることを示す稼働状態信号をそのプレス装置Yと関連付けて制御部8に送信する。
流量センサ36から送信された流量データは、プレス装置用制御部37のメモリに記憶される。プレス装置用制御部37は、プレス装置Yが稼働状態にあり、かつ、メモリに記憶された流量データNaと予め設定されている基準流量データNbとを対比してNb≦Naである場合、電磁弁35に開弁信号を送信する。一方、プレス装置Yが稼働状態にあり、かつ、Nb>Naである場合、異常があるものとして電磁弁35に閉弁信号を送信する。
ここで、電磁弁35を開弁してから所定の時間は、戻り分岐管6を流通する冷却水の流量が安定しないため、プレス装置用制御部37が異常を検知して電磁弁35を閉弁する誤作動が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では、電磁弁35を開弁してから所定の時間(開弁してから戻り分岐管6を流通する冷却水の流量が安定するまで)については、流量センサ36から送信された流量データに基づいて、電磁弁35の開閉を行わない誤作動回避制御を行うように設置されている。
プレス装置Yにおける冷却手段は、供給分岐管5、戻り分岐管6、冷却板26、電磁弁35、流量センサ36及びプレス装置用制御部37で構成されている。
次に、流体循環システム1の作用について説明する。ここでは、例えば、100台の溶接装置Xのうち50台が待機状態にあるとともに、3台のプレス装置Yのうち1台が待機状態にある場合を例示する。
溶接装置Xのうち、稼働状態となる装置の電磁弁15は開弁されるため、その装置の装置本体(トランスXb及び溶接ガンXc)には冷却水が流通する。一方、待機状態となる溶接装置Xの電磁弁15は閉弁されるため、その装置の装置本体には冷却水が流通しない。
同様に、プレス装置Yのうち、稼働状態となる装置の電磁弁35は開弁されるため、その装置の油圧ユニットYb(冷却板26)には冷却水が流通する。一方、待機状態となるプレス装置Yの電磁弁35は閉弁されるため、その装置の油圧ユニットYbには冷却水が流通しない。
この場合、制御部8は、溶接装置X及びプレス装置Yの総数(本実施形態では103台)中、約半分の装置が待機状態にあると認識するため、駆動手段7の3つのポンプ中、2つのポンプを稼働させ、1つのポンプを停止させる。
一方、待機状態にあった溶接装置X及びプレス装置Yが稼働状態となり、溶接装置X及びプレス装置Yの総数中、8割程度の装置が稼働(2割程度の装置が待機)する場合、制御部8は全てのポンプを稼働させる。
他方、待機する装置が増えて、溶接装置X及びプレス装置Yの総数中、8割程度の装置が待機(2割程度の装置が稼働)する場合、制御部8は1つのポンプを稼働させ、2つのポンプを停止させる。
このように、本実施形態によれば、待機状態にある溶接装置X及びプレス装置Yには冷却水を循環させない。これにより、工場全体において、冷却水を流通させる全長を短くすることができるため、駆動手段7のポンプの一部を停止させることができる。これにより、駆動手段7の負荷を軽減することができるとともに、駆動手段7で消費される電気量やランニングコストを低減することができる。言い換えると、従来の流体循環システムは、装置の待機又は稼働にかかわらず冷却水を循環させる、いわゆるアイドリング状態にあったが、本実施形態によれば、必要な冷却水を必要なときにだけ循環させることができるため、工場内でのアイドリングストップを図ることができる。
また、従来は、溶接ガンXcのチップXdの脱落や、冷却板26の破損等によって、冷却水が外部に漏れてしまうおそれがあった。しかし、本実施形態では、流量センサ16,36を設けて冷却水の流量を監視するようにしているため、冷却水の漏れ等に対して迅速な対応が可能となる。
また、本実施形態では、電磁弁15又は電磁弁35を開弁してから所定の時間は、流量センサ16又は流量センサ36から送信された流量データに基づいて各電磁弁15,35の開閉を行わない誤作動回避制御を行うため、誤作動を防止することができる。
また、プレス装置Yでは、装置本体Ya及び油圧ユニットYbが稼働しており、かつ、温度センサ27で計測された温度が予め設定された温度を超えるときに電磁弁35を開弁させる構成としたため、作動油の冷却が必要なときのみ冷却水を循環させることができる。これにより、エネルギー効率をより向上させることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、溶接装置XのトランスXb及び溶接ガンXcを冷却したが、いずれか一方を冷却するだけでもよいし、さらに他の部分を冷却してもよい。具体的には、溶接装置Xのタイマーコンタクタを冷却するように構成してもよい。
また、本実施形態では、循環させる流体として冷却水を例示したが、他の媒体を流通させる場合に本発明を使用してもよい。また、本発明における工場とは、研究施設やプラント等を広く含む意味である。
また、本実施形態では、電磁弁15,35を供給分岐管5に設置したが、戻り分岐管6に設置してもよい。また、電磁弁15,35を供給分岐管5及び戻り分岐管6の両方に設置してもよい。
また、プレス装置Yでは、プレス装置Yが待機状態であるか又は稼働状態であるかに加えて、温度データも加味して電磁弁35の開弁又は閉弁を行っていたが、温度データは加味せずに、プレス装置Yが待機状態である場合には電磁弁35を閉弁し、稼働状態である場合には電磁弁35を開弁するように設定してもよい。
1 流体循環システム
2 流体貯留部
3 供給本管
4 戻り本管
5 供給分岐管
6 戻り分岐管
7 駆動手段
8 制御部
11 トランス用供給分岐管
12 ガン用供給分岐管
13 トランス用戻り分岐管
14 ガン用戻り分岐管
15 電磁弁(バルブ)
16 流量センサ
17 溶接装置用制御部(装置用制御部)
26 冷却板
27 温度センサ
35 電磁弁(バルブ)
36 流量センサ
37 プレス装置用制御部(装置用制御部)
X 溶接装置(装置)
Y プレス装置(装置)
Yb 油圧ユニット

Claims (4)

  1. 複数の装置が設置された工場において、
    流体を貯留する流体貯留部と、
    前記流体貯留部に連結され前記流体を供給する供給本管と、
    前記流体を前記流体貯留部に戻す戻り本管と、
    前記供給本管と各前記装置の装置本体とを連結する供給分岐管と、
    各前記装置本体と前記戻り本管とを連結する戻り分岐管と、
    前記供給本管に設置され、前記流体を流通させる複数の駆動手段と、
    前記供給分岐管及び前記戻り分岐管の少なくともいずれか一方に設置されたバルブと、
    前記バルブを開弁又は閉弁させるとともに前記装置本体を待機又は稼働させる複数の装置用制御部と、
    各前記装置用制御部と電気的に接続され、前記装置の待機状態又は稼働状態を記憶するとともに各前記駆動手段を制御する制御部と、を有し、
    前記装置用制御部は、前記装置本体が待機しているときは前記バルブを閉弁させ、前記装置本体が稼働しているときは前記バルブを開弁させ、
    前記制御部は、前記装置の待機割合が高くなるにつれて前記駆動手段の稼働数を減らすとともに、前記装置の待機割合が低くなるにつれて前記駆動手段の稼働数を増やすように構成されていることを特徴とする工場内における流体循環システム。
  2. 前記戻り分岐管に、流体の流量を検知する流量センサが設置されており、
    前記装置用制御部は、前記戻り分岐管を流通する流体の流量が予め設定した流量を満たさない場合、前記バルブを閉弁させることを特徴とする請求項1に記載の工場内における流体循環システム。
  3. 前記装置用制御部は、前記バルブを開弁してから所定の時間、前記流量センサから送信される流量データに基づいて前記バルブの開閉を行わないことを特徴とする請求項2に記載の工場内における流体循環システム。
  4. 前記複数の装置には、油圧ユニットを備えるとともに前記油圧ユニットに流れる作動油を冷却する冷却機能を備えた油圧ユニット含有装置が含まれており、
    前記油圧ユニット含有装置は、前記油圧ユニット内の作動油の温度を計測する温度センサを有しており、
    前記油圧ユニット含有装置に係る前記装置用制御部は、前記油圧ユニット含有装置が待機しているときは前記バルブを閉弁させ、前記油圧ユニット含有装置が稼働しており、かつ、前記温度センサで計測された温度が予め設定された温度を超えるときは前記バルブを開弁させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の工場内における流体循環システム。
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