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JP5825469B2 - 記録装置、記録方法 - Google Patents
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JP5825469B2 - 記録装置、記録方法 - Google Patents

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本発明は、被記録媒体に対してノズルからインクを吐出する記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動可能なキャリッジと、該キャリッジを幅方向へ案内するガイド部材とを有する記録装置、および該記録装置における記録方法に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、プリンターは、キャリッジと、シャフトとを備えていた。前記キャリッジは、印字ヘッドを有しており、用紙の幅方向に移動可能に設けられていた。また、前記シャフトは、用紙の幅方向に延設されており、前記キャリッジをガイドするように構成されていた。またさらに、前記キャリッジには、前記キャリッジの傾きを検出するジャイロ検出部が設けられていた。そして、前記プリンターの設置方向が変化した場合、前記印字ヘッドの重力方向に対する傾きが変化する。該傾きを前記ジャイロ検出部が検出し、前記印字ヘッドの傾きの値に応じて、前記印字ヘッドからインクを吐出する際のエネルギーの大きさを制御するように構成されていた。
特開平8−112898号公報
しかしながら、前記ジャイロ検出部は、前記プリンターが設置された際の前記印字ヘッドの重力方向に対する傾きを検出する構成であり、前記シャフトの直線度を考慮した構成ではなかった。
また、大型プリンターでは、前記シャフトの長さが長くなる傾向にあり、前記シャフトの直線度を保証することは困難である。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、キャリッジをガイドするガイド部材の歪みを考慮した記録装置、および該記録装置における記録方法を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に対してノズルからインクを吐出する記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動可能なキャリッジと、該キャリッジを幅方向へ案内するガイド部材と、前記キャリッジに設けられた角速度センサーと、該角速度センサーが前記キャリッジと共に移動した際の該角速度センサーの姿勢の変化の情報と前記イド部材における移動中の前記角速度センサーの位置との関係を、関連づけして情報処理する情報処理部と、前記キャリッジの動作を制御し、前記記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを調整可能な制御部と、を備え、該制御部は、記録を開始する前に、被記録媒体と対向する範囲において前記キャリッジを移動させて、前記角速度センサーおよび前記情報処理部により前記ガイド部材の直線度を測定し、測定した前記ガイド部材の直線度に基づいてインクの吐出タイミングを調整することを特徴とする。
本態様によれば、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、前記ガイド部材が歪んでいた場合であっても、前記吐出タイミングを調整することにより、調整しない構成と比較して、被記録媒体におけるインクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。その結果、記録品質をよくすることができる。
例えば、前記記録装置が大型プリンターである場合、前記ガイド部材は比較的長尺となり、歪みが生じやすい傾向にあるため、前記測定した前記ガイド部材の直線度に基づいてインクの吐出タイミングを調整する構成は、特に有効である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、被記録媒体の送り方向を軸とした該軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向前側へ傾いているとき、基準となる前記ノズルが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整し、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向後側へ傾いているとき、基準となる前記ノズルが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、特に、進行方向を基準とした横方向(前記送り方向)の軸の軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化する所謂、ピッチが変化する場合に有効である。
ピッチが変化した場合であっても、ピッチが変化することによる前記インクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記キャリッジと被記録媒体とが対向する方向において、前記ノズルの位置が被記録媒体に対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記ピッチが変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、前記ピッチの変化に伴って前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化する。係る場合であっても、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化することによる前記インクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記角速度センサーは、基体部と、所定の方向において前記基体部から両側に延びるように設けられた駆動系である二つのT字振動子と、前記所定の方向と交差する方向において前記基体部から両側に延びるように設けられた検出系である二つの共振アームと、を有しており、前記二つのT字振動子は、前記二つの共振アームを対称軸線として、線対称となる構成であることを特徴とする。所謂、「ダブルT型振動子」を用いた角速度センサーである。
本態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記二つのT字振動子が対向した対称軸線上に前記共振アームが配設されているため、前記共振アーム上における駆動振動の影響を殆ど無にすることができる。言い換えると、「漏れ振動」を非常に小さくすることができる。
ここで、「漏れ振動」とは、駆動系の振動が検出系に与える影響(振動)をいう。
従って、本態様の前記角速度センサーは、従来のセンサー(例えば、音叉型振動ジャイロセンサー)と比較して高い感度を有することができる。その結果、前記ガイド部材の直線度を高精度で測定することができる。
また、線対称な関係の二つのT字振動子を有する「ダブルT型振動子」を用いることにより、従来のセンサーと比較して小型化することができる。その結果、前記角速度センサーを、前記キャリッジに容易に取り付けることができるサイズにすることができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記角速度センサーには、前記基体部と、前記二つのT字振動子と、前記二つの共振アームとを有する構造の素子が三つ設けられており、該三つの前記構造の素子の向きは、互いに非平行であることを特徴とする。
本態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記角速度センサーは、互いに平行でない3軸回りのそれぞれの角速度情報を検出することができる。その結果、前記キャリッジが移動する際の進行方向をX軸方向とした場合、一度の移動でX軸回りのロール、Y軸回りのピッチ、Z軸回りのヨーの情報を得ることができる。
本発明の第6の態様の記録方法は、被記録媒体と対向する範囲において角速度センサーが設けられたキャリッジを、ガイド部材にガイドされた状態で被記録媒体の幅方向へ移動させる移動工程と、前記角速度センサーが前記キャリッジと共に移動した際の該角速度センサーの姿勢の変化の情報と前記イド部材における移動中の前記角速度センサーの位置との関係を、情報処理部が関連づけして情報処理することにより、前記ガイド部材の直線度を測定する測定工程と、測定した前記ガイド部材の直線度に基づいて、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドのノズルから被記録媒体へのインクの吐出タイミングを、制御部が調整する調整工程と、前記制御部が、前記キャリッジを移動させ、調整したタイミングで前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出させる記録工程と、を具備することを特徴とする。
本態様によれば、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、前記ガイド部材が歪んでいた場合であっても、前記吐出タイミングを調整することにより、調整しない構成と比較して、被記録媒体におけるインクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。つまり、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記測定工程において、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、被記録媒体の送り方向を軸とした該軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、前記調整工程は、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向前側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整し、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向後側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする。
本態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、特に、進行方向を基準とした横方向(前記送り方向)の軸の軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化する所謂、ピッチが変化する場合に有効である。ピッチが変化した場合であっても、ピッチが変化することによる前記インクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。つまり、上記第2の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記調整工程は、前記キャリッジと被記録媒体とが対向する方向において、前記ノズルの位置が被記録媒体に対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする。
本態様によれば、第7の態様と同様の作用効果に加え、前記ピッチが変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、前記ピッチの変化に伴って前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化する。係る場合であっても、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化することによる前記インクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。つまり、上記第3の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本実施例のプリンターの概略を示す側面図。 本実施例のガイド部材の直線度を測定する測定手段の概略を示す斜視図。 本実施例のキャリッジとガイド部材と関係の概略を示す側断面図。 (A)(B)は本実施例の角速度センサー装置の内部を示す図。 ガイド部材の直線度に基づいてインク吐出タイミングを調整する記録方法を示す図。 (A)〜(C)はピッチが変化した場合の測定結果とガイド部材との関係を示す図。 (A)〜(D)はインク吐出タイミングの調整(その一)を説明する原理図。 (A)〜(D)はインク吐出タイミングの調整(その二)を説明する原理図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本実施例の記録装置としての大型のインクジェットプリンター1(以下、単にプリンターという。)の全体構成の概略を示す側断面図である。
図1に示す如く、プリンター1は、繰り出し手段2と、記録部13と、巻き取り装置24と、を備えている。このうち、繰り出し手段2は、ロール状に巻かれたロール媒体Rを解いて送り方向Aへ送り出すことができるように構成されている。具体的には、第1ホルダー部8と、ローラー対12と、を有している。
このうち、第1ホルダー部8は、ロール媒体Rの両端部を回動可能に保持することができるように設けられている。第1ホルダー部8は、ロール媒体Rのロール芯30の芯口31に嵌る軸部9と、ロール媒体Rの端部と接触可能なフランジ部10と、を有している。軸部9は、回動自在な構成でも、図示しないモーターの動力によって駆動する構成でもよい。回動自在な構成の場合は、送り方向下流側の駆動するローラー対12によってロール媒体Rが引っ張られて解かれるからである。
尚、第1ホルダー部8は、向い合わせで一対配設されている。そして、このうち少なくとも一方の第1ホルダー部8が、ロール媒体Rの幅寸法の違いに対応して幅方向Xにスライドし取付け位置を調整できるように構成されている。
また、第1ホルダー部8の下方には、仮置き部としての仮置き台7と、持ち上げ手段3とが設けられている。仮置き台7は、ロール媒体Rを第1ホルダー部8に取り付ける前に仮に置くための台である。一例として、幅方向Xに延設された二本の第1の軸6によって構成されている。また、持ち上げ手段3は、仮置き台7に置かれた重たいロール媒体Rを容易に上方に持ち上げ、ロール媒体Rの側端を容易に第1ホルダー部8に取り付けることができるように構成されている。尚、Z軸方向は上下方向である。また、ロール媒体Rと後述する記録ヘッド16とが対向する方向でもある。
具体的に、持ち上げ手段3は、二本の第1の軸6に対して幅方向Xに摺動可能なベース部材32と、操作レバー4と、昇降部5と、を備えている。そして、操作レバー4を一方向へ回動させることにより、昇降部5は上昇し、ロール媒体Rを持ち上げることができる。一方、操作レバー4を反対方向へ回動させることにより、昇降部5は下降し、ロール媒体Rを下ろすことができる。
また、記録部13は、プリンター本体11を有している。プリンター本体11には、幅方向Xに延設された長尺体としてのガイド部材15と、キャリッジ14と、記録ヘッド16と、媒体支持部17とが設けられている。ガイド部材15は、主ガイド軸としての第1ガイド部材15aと、副ガイド軸としての第2ガイド部材15bとによって構成されている。キャリッジ14は、第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bにガイドされながら幅方向Xへ移動可能に設けられている。
また、記録ヘッド16は、キャリッジ14における媒体支持部17と対向する位置に設けられ、インクをロール媒体Rに対して吐出して記録することができるように構成されている。またさらに、媒体支持部17は、ロール媒体Rを支持し、ロール媒体Rと記録ヘッド16との間の距離を所定の距離にすることができるように設けられている。
尚、ローラー対12は、プリンター本体11の内部に設けたが、外部でもよい。ロール媒体Rを送り方向Aへ送ることができればよいからである。
またさらに、巻き取り装置24は、モーター(図示せず)の動力によってロール媒体Rを巻き取り、二本の第2の軸26に取り付けられた第2ホルダー部28に巻き取ったロール媒体Rを保持することができるように構成されている。
尚、巻き取る際にロール媒体Rに張力を与えるテンションバー21が設けられている。これにより、撓みを除去してきれいにロール媒体Rをロール状に巻き取ることができる。
また、プリンター1は、下端部に移動用のキャスター23を有する側面視逆T字形の支持フレーム22を対向するように左右両端部に備えている。そして、支持フレーム22の上部にプリンター本体11が設けられている。
図2に示すのは、本実施例のガイド部材15の直線度を測定する測定手段33の概略を示す図である。
図2に示す如く、ガイド部材15の直線度を測定する測定手段33は、ガイド部材15のうちの特に第1ガイド部材15aの直線度を測定することができるように設けられている。具体的に、ガイド部材15の直線度を測定する測定手段33は、角速度センサー装置34と、ケーブル40と、情報処理部39とを有している。
このうち、角速度センサー装置34は、高精度なセンサーで小型であり、キャリッジ14に設けられている。また、ケーブル40は、角速度センサー装置34と、情報処理部39とを接続するように設けられている。そして、角速度センサー装置34は、ケーブル40を介して、角速度センサー装置34が取得した情報を、情報処理部39へ送ることができるように構成されている。
尚、技術的思想としては、角速度センサー装置34が取得した情報を、情報処理部39へ送ることができればよい。従って、無線で前記情報が、角速度センサー装置34から情報処理部39へ送られる構成でもよい。つまり、ガイド部材15の直線度を測定する測定手段33は、ケーブル40を有しない構成でもよい。
また、情報処理部39は、角速度センサー装置34が取得した情報を処理することができるように設けられている。また、情報処理部39は、表示部39aを有している。
そして、移動体としてのキャリッジ14がベースフレーム51に取り付けられた第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bにガイドされながら幅方向Xへ移動する際に角速度センサー装置34が取得した情報を、情報処理部39が処理する。この際、情報を処理した結果を表示部39aに表示するように構成されている。
続いて、キャリッジ14と、ベースフレーム51に取り付けられた第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bとの関係について説明する。
図3に示すのは、本実施例のキャリッジ14とガイド部材15と関係の概略を示す側断面図である。
図3に示す如く、キャリッジ14は、前述したように、主ガイド軸としての第1ガイド部材15aおよび副ガイド軸としての第2ガイド部材15bによって案内されるように構成されている。
具体的には、Y軸およびZ軸方向におけるキャリッジ14の位置は、第1ガイド部材15aによって決まり、X軸回りのキャリッジ14の姿勢は、第2ガイド部材15bによって決まる構成である。つまり、キャリッジ14は、第2ガイド部材15bに対しては、もたれ掛かっているだけの構成である。
また、第1ガイド部材15aは、第1L字部品46を介してベースフレーム51に取り付けられている。また、第1ガイド部材15aは、X軸方向において複数の箇所で支持されている。
同様に、第2ガイド部材15bは、第2L字部品50を介してベースフレーム51に取り付けられている。また、第2ガイド部材15bは、X軸方向において複数の箇所で支持されている。
尚、詳しくは後述するように、制御部41は、キャリッジ14の動作を制御し、記録ヘッド16のノズル16aからインクL(図7、図8参照)を吐出するタイミングを調整することができるように設けられている。
また、前述したように、キャリッジ14は、第2ガイド部材15bに対しては、もたれ掛かっているだけの構成である。従って、該構成の場合、第2ガイド部材15bは、第1ガイド部材15aを中心とした放射方向に歪んでいても問題はない。
続いて、角速度センサー装置34の内部について説明する。
図4(A)(B)に示すのは、本実施例の角速度センサー装置34の内部を示す図である。このうち、図4(A)は分解斜視図である。一方、図4(B)は角速度センサーのダブルT型構造の水晶素子38(ダブルT型振動子)を示す平面図である。尚、図に示すのは、Z軸回りの角速度を検出する場合である。
図4(A)に示す如く、角速度センサー装置34は、ケース35と、角速度センサーの素子38と、回路基板37と、蓋36とを有している。このうち、ケース35および蓋36は、角速度センサーの素子38および回路基板37を保護するための部材である。また、角速度センサーの素子38は、回路基板37に取り付けられている。
図4(B)に示す如く、角速度センサーの素子38は、所謂、ダブルT型構造を有している。具体的には、角速度センサーの素子38は、基体部38aと、駆動系である二つのT字振動子38bと、検出系である二つの共振アーム38cと、を有している。二つのT字振動子38bは、所定の方向として例えばY軸方向において基体部38aから両側に延びるように設けられている。また、二つの共振アーム38cは、Y軸方向と交差するX軸方向において基体部38aから両側に延びるように設けられている。
そして、前記二つのT字振動子38bは、前記二つの共振アーム38cを対称軸線として、線対称となるように、角速度センサーの素子38は構成されている。この構造をダブルT型構造という。
ダブルT型構造にすることにより、二つのT字振動子38bが対向した対称軸線上に共振アーム38cが配設されているため、共振アーム38c上における駆動振動の影響を殆ど無にすることができる。言い換えると、「漏れ振動」を非常に小さくすることができる。
ここで、「漏れ振動」とは、駆動系の振動が検出系に与える影響(振動)をいう。
また、ダブルT型構造にすることにより、従来のセンサーと比較して小型化することができる。その結果、角速度センサー装置34を、キャリッジ14に容易に取り付けることができるサイズにすることができる。
尚、図4(B)では、一つのダブルT型構造の素子38を示したが、ダブルT型構造の素子38を三つ有する構成とすることが望ましい。三つの前記構造の素子38の向きは、互いに平行でない関係(互いに非平行)とすることで、X軸回り、Y軸回り、Z軸回りのそれぞれの角速度情報を検出することができるからである。そして、キャリッジ14が移動する際の進行方向をX軸方向とした場合、一度の移動でX軸回りのロール、Y軸回りのピッチ、Z軸回りのヨーの情報を得ることができるからである。
続いて、第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bの直線度を測定する測定方法および該直線度に基づいてインク吐出タイミングを調整する記録方法について説明する。
図5に示すのは、本実施例の第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bの直線度を測定する測定方法および該直線度に基づいてインク吐出タイミングを調整する記録方法を示す図である。
図5に示す如く、ステップS1では、キャリッジ14を、X軸方向における移動可能な範囲の一端である基準位置へ移動させる。
ステップS2では、キャリッジ14を、X軸方向における移動可能な範囲の一端側から他端側へ移動させる。この際のキャリッジ14の移動は、手動でも自動でもよい。この際、略一定の速度でキャリッジ14を移動させることが望ましい。角速度センサー装置34が取得する角速度の変化した情報(姿勢の変化の情報)と、第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bにおけるX軸方向の角速度センサー装置34の位置との対応を容易に取ることができるからである。
また、キャリッジ14の移動は、技術的思想としては、前記一端から前記他端までの片道だけでよく、往復移動させる必要はない。往路と復路とでは、再現性があり、仮に横軸を時間とした場合に左右対称の波形を得ることができるからである。
尚、より信頼性を高めるために、往復移動させてもよい。また、複数回往復させて、平均値を取るようにしてもよいのは言うまでもない。
ステップS3では、角速度センサー装置34が、キャリッジ14の移動中の角速度のデータを取得する。ここで、角速度センサー装置34が有しているダブルT型構造の素子38が一つである場合、X軸回りのロール、Y軸回りのピッチ、Z軸回りのヨーのいずれか一の情報を得ることができる。係る場合、角速度センサー装置34の向きを変えて、キャリッジ14を移動させることにより、残りの二つの情報を得ることができる。
また、前述したように、角速度センサー装置34が有しているダブルT型構造の素子38が三つである場合、X軸回りのロール、Y軸回りのピッチおよびZ軸回りのヨーの情報を一度に取得することができる。尚、角速度センサー装置34が有しているダブルT型構造の素子38が一つである場合、角速度センサー装置34を三つ設けてもよい。係る場合もX軸回りのロール、Y軸回りのピッチおよびZ軸回りのヨーの情報を一度に取得することができるからである。
ステップS4では、角速度センサー装置34の姿勢の変化の情報とガイド部材15における移動中の角速度センサー装置34の位置との関係を、情報処理部39が関連づけして情報処理を行う。この際、例えば、角速度のデータを一回積分して必要に応じて補正する。これにより、角速度センサー装置34の角度(姿勢)と、X軸方向における位置との関係を得ることができ、第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bの直線度の程度を把握することができる。具体的には、キャリッジ14の移動中の角速度の変化により、X軸方向におけるどの位置で、X軸回りのロール、Y軸回りのピッチ、Z軸回りのヨーの変化があったかを特定することができる。
ステップS5では、制御部41が、ガイド部材15の歪みに基づいて、ノズル16aからインクL(図7、図8参照)を吐出するタイミングを調整する。調整についての詳しい説明は後述することとし、ここでは概念について簡単に説明する。
ガイド部材15が歪んでいると、歪んでいない場合と比較して、ロール媒体Rに対するキャリッジ14の姿勢および位置が異なる。
ここで、仮に、歪んでいない場合と同じタイミングで記録ヘッド16のノズル16aからインクL(図7、図8参照)を吐出したとする。係る場合、ロール媒体RにおけるインクL(図7、図8参照)が着弾する位置が、基準である前記歪んでいない場合の前記着弾する位置に対して、ずれる。
そこで、前記インクL(図7、図8参照)が着弾する位置を、基準である前記歪んでいない場合の前記着弾する位置に対して、できるだけ近づけるようにインクL(図7、図8参照)を吐出するタイミングを調整する。
ステップS5では、調整されたインク吐出タイミングで、記録を実行する。具体的には、制御部41が、図示しないモーターの動力によってキャリッジ14を移動させながら、記録ヘッド16のノズル16aからロール媒体Rに対してインクLを吐出させることにより記録を実行する。そして、シーケンスを終了する。
続いて、情報処理の結果から推測される第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bの状態、さらに、その場合のインク吐出タイミングの調整について説明する。
図6(A)〜(C)に示すのは、一例としてピッチ(Y軸回りの角度)が変化した場合の測定結果と、第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bとの関係を示す図である。
このうち、図6(A)は情報処理の結果である。縦軸はピッチ(Y軸回り)方向の角度を示す。一方、横軸はX軸方向における角速度センサー装置34の位置を示す。
また、図6(B)は概略側断面図である。
またさらに、図6(C)はY軸の矢印方向の上流側から下流側へ向かって見た概略背面図である。
図6(A)に示す如く、例えば、情報処理の結果において、X軸方向における略中央を基準とした左側が負側にピークを有しており、右側が正側にピークを有するようにピッチ(Y軸回りの角度)が変化していたとする。
ここで、本実施例では、図6(A)におけるピッチの正側への変化を、キャリッジ14の図6(C)における時計方向への姿勢の変化とする。
係る場合、Y軸回りにキャリッジ14の姿勢が図6(C)における反時計方向へ傾いた後に、時計方向へ姿勢を変化させてY軸回りの方向においては元の姿勢に一度戻る。その後、時計方向へ傾いた後、反時計方向へ姿勢を変化させてY軸回りの方向においては元の姿勢の戻ったことがわかる。
従って、図6(B)および図6(C)に示す如く、第1ガイド部材15aのX軸方向における略中央が、Z軸の矢印方向の下流側へ凸となるように歪んでいると推測することができる。
尚、歪み具合については、理解を容易にするために、強調して示してあるものとする。
図7(A)〜(D)はインク吐出タイミングの調整(その一)を説明する原理図である。
このうち、図7(A)はノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向前側(X軸の矢印方向)へ傾いている場合であって、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出した場合である。また、図7(B)はノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向前側(X軸の矢印方向)へ傾いている場合であって、インク吐出タイミングを調整してインクLを吐出した場合である。
またさらに、図7(C)はノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向後側(X軸の矢印と逆方向)へ傾いている場合であって、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出した場合である。また、図7(D)はノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向後側(X軸の矢印と逆方向)へ傾いている場合であって、インク吐出タイミングを調整してインクLを吐出した場合である。
尚、図7(A)〜(D)では、タイミングをどのように調整するのかを理解しやすくするために、ロール媒体Rに対するキャリッジ14の姿勢のみに言及して説明する。
図7(A)に示す如く、ノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向前側(X軸の矢印方向)へ傾いている。ここで、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出したとする。係る場合、ノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準として傾いていない場合と比較して、インクLが着弾する位置が、ねらった位置Tから距離d1だけ進行方向前側(X軸の矢印方向)へずれる。
そこで、図7(B)に示す如く、キャリッジ14が進行方向前側(X軸の矢印方向)へ距離d1だけ進むために必要な時間分早いタイミングでインクLを吐出するように、制御部41がタイミングを調整する。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
一方、 図7(C)に示す如く、ノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向後側(X軸の矢印と逆方向)へ傾いている。ここで、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出したとする。係る場合、ノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準として傾いていない場合と比較して、インクLが着弾する位置が、ねらった位置Tから距離d2だけ進行方向後側(X軸の矢印と逆方向)へずれる。
そこで、図7(D)に示す如く、キャリッジ14が進行方向前側(X軸の矢印方向)へ距離d2だけ進むために必要な時間分遅いタイミングでインクLを吐出するように、制御部41がタイミングを調整する。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
尚、ノズル16aからインクLを吐出する方向Nの傾きの程度によって、インクLの着弾位置がずれる程度が異なる。ノズル16aからインクLを吐出する方向Nの傾きの程度に応じて、インク吐出タイミングの早める程度および遅らせる程度を調整するのは言うまでもない。
図8(A)〜(D)はインク吐出タイミングの調整(その二)を説明する原理図である。
このうち、図8(A)はノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより長い場合であって、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出した場合である。また、図8(B)はノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより長い場合であって、インク吐出タイミングを調整してインクLを吐出した場合である。
またさらに、図8(C)はノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより短い場合であって、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出した場合である。また、図8(D)はノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより短い場合であって、インク吐出タイミングを調整してインクLを吐出した場合である。
尚、図8(A)〜(D)では、タイミングをどのように調整するのかを理解しやすくするために、ロール媒体Rとノズル16aとの間の距離のみに言及して説明する。
図8(A)に示す如く、ノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより距離d3だけ長い場合、その分、インクLがノズル16aから吐出されてからインクLがロール媒体Rに着弾するまでの時間が長くなる。つまり、その分、ノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dの場合と比較して、インクLがロール媒体Rに着弾するタイミングが遅れる。ここで、キャリッジ14は進行方向へ移動しながら、インクLを吐出する。従って、ノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dであった場合と比較して、インクLが着弾する位置が、ねらった位置Tから距離d4だけ進行方向前側(X軸の矢印方向)へずれる。
そこで、図8(B)に示す如く、キャリッジ14が進行方向前側(X軸の矢印方向)へ距離d4だけ進むために必要な時間分早いタイミングでインクLを吐出するように、制御部41がタイミングを調整する。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
一方、図8(C)に示す如く、ノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより距離d5だけ短い場合、その分、インクLがノズル16aから吐出されてからインクLがロール媒体Rに着弾するまでの時間が短くなる。つまり、その分、ノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dの場合と比較して、インクLがロール媒体Rに着弾するタイミングが早くなる。ここで、キャリッジ14は進行方向へ移動しながら、インクLを吐出する。従って、ノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dであった場合と比較して、インクLが着弾する位置が、ねらった位置Tから距離d6だけ進行方向後側(X軸の矢印と逆方向)へずれる。
そこで、図8(D)に示す如く、キャリッジ14が進行方向前側(X軸の矢印方向)へ距離d6だけ進むために必要な時間分遅いタイミングでインクLを吐出するように、制御部41がタイミングを調整する。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
尚、ノズル16aとロール媒体Rとの間の距離の変化の程度によって、インクLの着弾位置がずれるので、ノズル16aとロール媒体Rとの間の距離の変化の程度に応じて、インク吐出タイミングの早める程度および遅らせる程度を調整するのは言うまでもない。
また、理解を容易にするために、所定距離Dを基準として説明したが、基準としての所定距離Dを設けなくてもよい。任意の距離を一応の基準としてもよいし、相対的な距離の変化の平均を一応の基準としてもよい。
以上説明したように、制御部41が、ガイド部材15の歪みに基づいて、インクLをノズル16aから吐出するタイミングを調整するので、インクLの着弾ずれを低減または無にすることができる。その結果、記録品質を向上させることができる。
尚、理解を容易にするために、キャリッジ14の姿勢の変化に対処するインク吐出タイミングの調整(その一)と、ノズル16aとロール媒体Rとの間の距離の変化に対処するインク吐出タイミングの調整(その二)とを分けて説明したが、両者を組み合わせてインク吐出タイミングを調整することができるのは勿論である。
また、上記実施例において、キャリッジ14がガイド部材15としての第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bによってガイドされる構成としたが、ガイド部材15は、一つの第1ガイド部材15aである構成でもよい。つまり、第2ガイド部材15bを有さない構成でもよい。
またさらに、上記実施例では、被記録媒体の一例としてロール媒体Rに対して記録を実行する構成としたが、ロール媒体Rに限らない。一枚ものの用紙、フィルム、布等でもよい。
本実施例の記録装置としてのプリンター1は、被記録媒体の一例であるロール媒体Rに対してノズル16aからインクLを吐出する記録ヘッド16を有し、ロール媒体Rの幅方向Xへ移動可能なキャリッジ14と、キャリッジ14を幅方向Xへ案内するガイド部材15と、キャリッジ14に設けられた角速度センサーである角速度センサー装置34と、角速度センサー装置34がキャリッジ14と共に移動した際の角速度センサー装置34の姿勢の変化の情報とカイド部材における移動中の角速度センサー装置34の位置との関係を、関連づけして情報処理する情報処理部39と、キャリッジ14の動作を制御し、記録ヘッド16からのインクLの吐出タイミングを調整可能な制御部41と、を備え、制御部41は、記録を開始する前に、ロール媒体Rと対向する範囲においてキャリッジ14を移動させて、角速度センサー装置34および情報処理部39によりガイド部材15の直線度を測定し、測定したガイド部材15の直線度に基づいてインクLの吐出タイミングを調整することを特徴とする。
また、本実施例において、ガイド部材15の直線度を測定した結果、ロール媒体Rの送り方向A(Y)をY軸とした該Y軸回り方向にキャリッジ14の姿勢が変化するようにガイド部材15が歪んでいた場合、記録ヘッド16のノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向前側へ傾いているとき、基準となるノズル16aが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクLを吐出するようにタイミングを調整し、記録ヘッド16のノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向後側へ傾いているとき、基準となるノズル16aが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクLを吐出するようにタイミングを調整する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施例において、キャリッジ14とロール媒体Rとが対向する方向において、ノズル16aの位置がロール媒体Rに対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクLを吐出するようにタイミングを調整する構成であることを特徴とする。
また、本実施例において、角速度センサー装置34は、基体部38aと、所定の方向において基体部38aから両側に延びるように設けられた駆動系である二つのT字振動子38bと、前記所定の方向と交差する方向において基体部38aから両側に延びるように設けられた検出系である二つの共振アーム38cと、を有しており、前記二つのT字振動子38bは、前記二つの共振アーム38cを対称軸線として、線対称となる構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施例において、角速度センサー装置34には、基体部38aと、前記二つのT字振動子38bと、前記二つの共振アーム38cとを有する構造の素子38が三つ設けられており、該三つの前記構造の素子38の向きは、互いに非平行であることを特徴とする。
本実施例の記録方法は、ロール媒体Rと対向する範囲において角速度センサー装置34が設けられたキャリッジ14を、ガイド部材15にガイドされた状態でロール媒体Rの幅方向Xへ移動させる移動工程と、角速度センサー装置34がキャリッジ14と共に移動した際の角速度センサー装置34の姿勢の変化の情報とカイド部材における移動中の角速度センサー装置34の位置との関係を、情報処理部39が関連づけして情報処理することにより、ガイド部材15の直線度を測定する測定工程と、測定したガイド部材15の直線度に基づいて、キャリッジ14に設けられた記録ヘッド16のノズル16aからロール媒体RへのインクLの吐出タイミングを、制御部41が調整する調整工程と、制御部41が、キャリッジ14を移動させ、調整したタイミングで記録ヘッド16のノズル16aからインクLを吐出させる記録工程と、を具備することを特徴とする。
また、本実施例において、前記測定工程において、ガイド部材15の直線度を測定した結果、ロール媒体Rの送り方向A(Y)をY軸とした該Y軸回り方向にキャリッジ14の姿勢が変化するようにガイド部材15が歪んでいた場合、前記調整工程は、記録ヘッド16のノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向前側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクLを吐出するようにタイミングを調整し、記録ヘッド16のノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向後側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクLを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする。
またさらに、本実施例において、前記調整工程は、キャリッジ14とロール媒体Rとが対向する方向において、ノズル16aの位置がロール媒体Rに対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクLを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター、2 繰り出し手段、3 持ち上げ手段、4 操作レバー、5 昇降部、
6 第1の軸、7 仮置き台、8 第1ホルダー部、9 軸部、10 フランジ部、
11 プリンター本体、12 ローラー対、13 記録部、14 キャリッジ、
15 ガイド部材、15a 第1ガイド部材、15b 第2ガイド部材、
16 記録ヘッド、16a ノズル、17 媒体支持部、21 テンションバー、
22 支持フレーム、23 キャスター、24 巻き取り装置、26 第2の軸、
28 第2ホルダー部、30 ロール芯、31 芯口、32 ベース部材、
33 測定手段、34 角速度センサー装置(角速度センサー)、35 ケース、
36 蓋、37 回路基板、38 ダブルT型構造の素子(ダブルT型振動子)、
38a 基体部、38b T字振動子、38c 共振アーム、39 情報処理部、
39a 表示部、40 ケーブル、41 制御部、46 第1L字部品、
50 第2L字部品、51 ベースフレーム、A 送り方向、
D 基準の所定距離、d1〜d6 距離、L インク、
N ノズルからインクを吐出する方向、R ロール媒体、T ねらった位置、
X 幅方向、Y X軸およびZ軸と直交する方向、
Z 上下方向(鉛直方向、ロール媒体と記録ヘッドとが対向する方向)

Claims (8)

  1. 被記録媒体に対してノズルからインクを吐出する記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動可能なキャリッジと、
    該キャリッジを幅方向へ案内するガイド部材と、
    前記キャリッジに設けられた角速度センサーと、
    該角速度センサーが前記キャリッジと共に移動した際の該角速度センサーの姿勢の変化の情報と前記イド部材における移動中の前記角速度センサーの位置との関係を、関連づけして情報処理する情報処理部と、
    前記キャリッジの動作を制御し、前記記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを調整可能な制御部と、を備え、
    該制御部は、記録を開始する前に、被記録媒体と対向する範囲において前記キャリッジを移動させて、前記角速度センサーおよび前記情報処理部により前記ガイド部材の直線度を測定し、
    測定した前記ガイド部材の直線度に基づいてインクの吐出タイミングを調整することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、被記録媒体の送り方向を軸とした該軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、
    前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向前側へ傾いているとき、基準となる前記ノズルが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整し、
    前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向後側へ傾いているとき、基準となる前記ノズルが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整する構成である記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記キャリッジと被記録媒体とが対向する方向において、前記ノズルの位置が被記録媒体に対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整する構成である記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記角速度センサーは、
    基体部と、
    所定の方向において前記基体部から両側に延びるように設けられた駆動系である二つのT字振動子と、
    前記所定の方向と交差する方向において前記基体部から両側に延びるように設けられた検出系である二つの共振アームと、を有しており、
    前記二つのT字振動子は、前記二つの共振アームを対称軸線として、線対称となる構成であることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、前記角速度センサーには、前記基体部と、前記二つのT字振動子と、前記二つの共振アームとを有する構造の素子が三つ設けられており、
    該三つの前記構造の素子の向きは、互いに非平行であることを特徴とする記録装置。
  6. 被記録媒体と対向する範囲において角速度センサーが設けられたキャリッジを、ガイド部材にガイドされた状態で被記録媒体の幅方向へ移動させる移動工程と、
    前記角速度センサーが前記キャリッジと共に移動した際の該角速度センサーの姿勢の変化の情報と前記イド部材における移動中の前記角速度センサーの位置との関係を、情報処理部が関連づけして情報処理することにより、前記ガイド部材の直線度を測定する測定工程と、
    測定した前記ガイド部材の直線度に基づいて、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドのノズルから被記録媒体へのインクの吐出タイミングを、制御部が調整する調整工程と、
    前記制御部が、前記キャリッジを移動させ、調整したタイミングで前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出させる記録工程と、を具備する記録方法。
  7. 請求項6に記載された記録方法において、前記測定工程において、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、被記録媒体の送り方向を軸とした該軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、
    前記調整工程は、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向前側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整し、
    前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向後側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする記録方法。
  8. 請求項7に記載された記録方法において、前記調整工程は、
    前記キャリッジと被記録媒体とが対向する方向において、前記ノズルの位置が被記録媒体に対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする記録方法。
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