JP5825469B2 - 記録装置、記録方法 - Google Patents
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Description
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
また、大型プリンターでは、前記シャフトの長さが長くなる傾向にあり、前記シャフトの直線度を保証することは困難である。
例えば、前記記録装置が大型プリンターである場合、前記ガイド部材は比較的長尺となり、歪みが生じやすい傾向にあるため、前記測定した前記ガイド部材の直線度に基づいてインクの吐出タイミングを調整する構成は、特に有効である。
ピッチが変化した場合であっても、ピッチが変化することによる前記インクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。
本態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記ピッチが変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、前記ピッチの変化に伴って前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化する。係る場合であっても、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化することによる前記インクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。
ここで、「漏れ振動」とは、駆動系の振動が検出系に与える影響(振動)をいう。
また、線対称な関係の二つのT字振動子を有する「ダブルT型振動子」を用いることにより、従来のセンサーと比較して小型化することができる。その結果、前記角速度センサーを、前記キャリッジに容易に取り付けることができるサイズにすることができる。
本態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記角速度センサーは、互いに平行でない3軸回りのそれぞれの角速度情報を検出することができる。その結果、前記キャリッジが移動する際の進行方向をX軸方向とした場合、一度の移動でX軸回りのロール、Y軸回りのピッチ、Z軸回りのヨーの情報を得ることができる。
本態様によれば、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、前記ガイド部材が歪んでいた場合であっても、前記吐出タイミングを調整することにより、調整しない構成と比較して、被記録媒体におけるインクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。つまり、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本態様によれば、第7の態様と同様の作用効果に加え、前記ピッチが変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、前記ピッチの変化に伴って前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化する。係る場合であっても、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離が変化することによる前記インクの着弾位置のずれを低減するまたは無にすることができる。つまり、上記第3の態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本実施例の記録装置としての大型のインクジェットプリンター1(以下、単にプリンターという。)の全体構成の概略を示す側断面図である。
図1に示す如く、プリンター1は、繰り出し手段2と、記録部13と、巻き取り装置24と、を備えている。このうち、繰り出し手段2は、ロール状に巻かれたロール媒体Rを解いて送り方向Aへ送り出すことができるように構成されている。具体的には、第1ホルダー部8と、ローラー対12と、を有している。
尚、第1ホルダー部8は、向い合わせで一対配設されている。そして、このうち少なくとも一方の第1ホルダー部8が、ロール媒体Rの幅寸法の違いに対応して幅方向Xにスライドし取付け位置を調整できるように構成されている。
尚、ローラー対12は、プリンター本体11の内部に設けたが、外部でもよい。ロール媒体Rを送り方向Aへ送ることができればよいからである。
またさらに、巻き取り装置24は、モーター(図示せず)の動力によってロール媒体Rを巻き取り、二本の第2の軸26に取り付けられた第2ホルダー部28に巻き取ったロール媒体Rを保持することができるように構成されている。
また、プリンター1は、下端部に移動用のキャスター23を有する側面視逆T字形の支持フレーム22を対向するように左右両端部に備えている。そして、支持フレーム22の上部にプリンター本体11が設けられている。
図2に示す如く、ガイド部材15の直線度を測定する測定手段33は、ガイド部材15のうちの特に第1ガイド部材15aの直線度を測定することができるように設けられている。具体的に、ガイド部材15の直線度を測定する測定手段33は、角速度センサー装置34と、ケーブル40と、情報処理部39とを有している。
尚、技術的思想としては、角速度センサー装置34が取得した情報を、情報処理部39へ送ることができればよい。従って、無線で前記情報が、角速度センサー装置34から情報処理部39へ送られる構成でもよい。つまり、ガイド部材15の直線度を測定する測定手段33は、ケーブル40を有しない構成でもよい。
そして、移動体としてのキャリッジ14がベースフレーム51に取り付けられた第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bにガイドされながら幅方向Xへ移動する際に角速度センサー装置34が取得した情報を、情報処理部39が処理する。この際、情報を処理した結果を表示部39aに表示するように構成されている。
図3に示すのは、本実施例のキャリッジ14とガイド部材15と関係の概略を示す側断面図である。
図3に示す如く、キャリッジ14は、前述したように、主ガイド軸としての第1ガイド部材15aおよび副ガイド軸としての第2ガイド部材15bによって案内されるように構成されている。
また、第1ガイド部材15aは、第1L字部品46を介してベースフレーム51に取り付けられている。また、第1ガイド部材15aは、X軸方向において複数の箇所で支持されている。
尚、詳しくは後述するように、制御部41は、キャリッジ14の動作を制御し、記録ヘッド16のノズル16aからインクL(図7、図8参照)を吐出するタイミングを調整することができるように設けられている。
また、前述したように、キャリッジ14は、第2ガイド部材15bに対しては、もたれ掛かっているだけの構成である。従って、該構成の場合、第2ガイド部材15bは、第1ガイド部材15aを中心とした放射方向に歪んでいても問題はない。
図4(A)(B)に示すのは、本実施例の角速度センサー装置34の内部を示す図である。このうち、図4(A)は分解斜視図である。一方、図4(B)は角速度センサーのダブルT型構造の水晶素子38(ダブルT型振動子)を示す平面図である。尚、図に示すのは、Z軸回りの角速度を検出する場合である。
図4(A)に示す如く、角速度センサー装置34は、ケース35と、角速度センサーの素子38と、回路基板37と、蓋36とを有している。このうち、ケース35および蓋36は、角速度センサーの素子38および回路基板37を保護するための部材である。また、角速度センサーの素子38は、回路基板37に取り付けられている。
そして、前記二つのT字振動子38bは、前記二つの共振アーム38cを対称軸線として、線対称となるように、角速度センサーの素子38は構成されている。この構造をダブルT型構造という。
ここで、「漏れ振動」とは、駆動系の振動が検出系に与える影響(振動)をいう。
また、ダブルT型構造にすることにより、従来のセンサーと比較して小型化することができる。その結果、角速度センサー装置34を、キャリッジ14に容易に取り付けることができるサイズにすることができる。
図5に示すのは、本実施例の第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bの直線度を測定する測定方法および該直線度に基づいてインク吐出タイミングを調整する記録方法を示す図である。
図5に示す如く、ステップS1では、キャリッジ14を、X軸方向における移動可能な範囲の一端である基準位置へ移動させる。
尚、より信頼性を高めるために、往復移動させてもよい。また、複数回往復させて、平均値を取るようにしてもよいのは言うまでもない。
ガイド部材15が歪んでいると、歪んでいない場合と比較して、ロール媒体Rに対するキャリッジ14の姿勢および位置が異なる。
そこで、前記インクL(図7、図8参照)が着弾する位置を、基準である前記歪んでいない場合の前記着弾する位置に対して、できるだけ近づけるようにインクL(図7、図8参照)を吐出するタイミングを調整する。
ステップS5では、調整されたインク吐出タイミングで、記録を実行する。具体的には、制御部41が、図示しないモーターの動力によってキャリッジ14を移動させながら、記録ヘッド16のノズル16aからロール媒体Rに対してインクLを吐出させることにより記録を実行する。そして、シーケンスを終了する。
図6(A)〜(C)に示すのは、一例としてピッチ(Y軸回りの角度)が変化した場合の測定結果と、第1ガイド部材15aおよび第2ガイド部材15bとの関係を示す図である。
このうち、図6(A)は情報処理の結果である。縦軸はピッチ(Y軸回り)方向の角度を示す。一方、横軸はX軸方向における角速度センサー装置34の位置を示す。
また、図6(B)は概略側断面図である。
またさらに、図6(C)はY軸の矢印方向の上流側から下流側へ向かって見た概略背面図である。
ここで、本実施例では、図6(A)におけるピッチの正側への変化を、キャリッジ14の図6(C)における時計方向への姿勢の変化とする。
従って、図6(B)および図6(C)に示す如く、第1ガイド部材15aのX軸方向における略中央が、Z軸の矢印方向の下流側へ凸となるように歪んでいると推測することができる。
尚、歪み具合については、理解を容易にするために、強調して示してあるものとする。
このうち、図7(A)はノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向前側(X軸の矢印方向)へ傾いている場合であって、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出した場合である。また、図7(B)はノズル16aからインクLを吐出する方向Nがロール媒体Rの垂線方向(Z軸方向)を基準としてキャリッジ14の進行方向前側(X軸の矢印方向)へ傾いている場合であって、インク吐出タイミングを調整してインクLを吐出した場合である。
尚、図7(A)〜(D)では、タイミングをどのように調整するのかを理解しやすくするために、ロール媒体Rに対するキャリッジ14の姿勢のみに言及して説明する。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
尚、ノズル16aからインクLを吐出する方向Nの傾きの程度によって、インクLの着弾位置がずれる程度が異なる。ノズル16aからインクLを吐出する方向Nの傾きの程度に応じて、インク吐出タイミングの早める程度および遅らせる程度を調整するのは言うまでもない。
このうち、図8(A)はノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより長い場合であって、仮に、インク吐出タイミングを調整せずにインクLを吐出した場合である。また、図8(B)はノズル16aからロール媒体Rまでの距離が基準の所定距離Dより長い場合であって、インク吐出タイミングを調整してインクLを吐出した場合である。
尚、図8(A)〜(D)では、タイミングをどのように調整するのかを理解しやすくするために、ロール媒体Rとノズル16aとの間の距離のみに言及して説明する。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
その結果、ロール媒体Rにおけるねらった位置TにインクLを着弾させることができる。
また、理解を容易にするために、所定距離Dを基準として説明したが、基準としての所定距離Dを設けなくてもよい。任意の距離を一応の基準としてもよいし、相対的な距離の変化の平均を一応の基準としてもよい。
尚、理解を容易にするために、キャリッジ14の姿勢の変化に対処するインク吐出タイミングの調整(その一)と、ノズル16aとロール媒体Rとの間の距離の変化に対処するインク吐出タイミングの調整(その二)とを分けて説明したが、両者を組み合わせてインク吐出タイミングを調整することができるのは勿論である。
またさらに、上記実施例では、被記録媒体の一例としてロール媒体Rに対して記録を実行する構成としたが、ロール媒体Rに限らない。一枚ものの用紙、フィルム、布等でもよい。
また、本実施例において、角速度センサー装置34は、基体部38aと、所定の方向において基体部38aから両側に延びるように設けられた駆動系である二つのT字振動子38bと、前記所定の方向と交差する方向において基体部38aから両側に延びるように設けられた検出系である二つの共振アーム38cと、を有しており、前記二つのT字振動子38bは、前記二つの共振アーム38cを対称軸線として、線対称となる構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施例において、角速度センサー装置34には、基体部38aと、前記二つのT字振動子38bと、前記二つの共振アーム38cとを有する構造の素子38が三つ設けられており、該三つの前記構造の素子38の向きは、互いに非平行であることを特徴とする。
6 第1の軸、7 仮置き台、8 第1ホルダー部、9 軸部、10 フランジ部、
11 プリンター本体、12 ローラー対、13 記録部、14 キャリッジ、
15 ガイド部材、15a 第1ガイド部材、15b 第2ガイド部材、
16 記録ヘッド、16a ノズル、17 媒体支持部、21 テンションバー、
22 支持フレーム、23 キャスター、24 巻き取り装置、26 第2の軸、
28 第2ホルダー部、30 ロール芯、31 芯口、32 ベース部材、
33 測定手段、34 角速度センサー装置(角速度センサー)、35 ケース、
36 蓋、37 回路基板、38 ダブルT型構造の素子(ダブルT型振動子)、
38a 基体部、38b T字振動子、38c 共振アーム、39 情報処理部、
39a 表示部、40 ケーブル、41 制御部、46 第1L字部品、
50 第2L字部品、51 ベースフレーム、A 送り方向、
D 基準の所定距離、d1〜d6 距離、L インク、
N ノズルからインクを吐出する方向、R ロール媒体、T ねらった位置、
X 幅方向、Y X軸およびZ軸と直交する方向、
Z 上下方向(鉛直方向、ロール媒体と記録ヘッドとが対向する方向)
Claims (8)
- 被記録媒体に対してノズルからインクを吐出する記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動可能なキャリッジと、
該キャリッジを幅方向へ案内するガイド部材と、
前記キャリッジに設けられた角速度センサーと、
該角速度センサーが前記キャリッジと共に移動した際の該角速度センサーの姿勢の変化の情報と前記ガイド部材における移動中の前記角速度センサーの位置との関係を、関連づけして情報処理する情報処理部と、
前記キャリッジの動作を制御し、前記記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを調整可能な制御部と、を備え、
該制御部は、記録を開始する前に、被記録媒体と対向する範囲において前記キャリッジを移動させて、前記角速度センサーおよび前記情報処理部により前記ガイド部材の直線度を測定し、
測定した前記ガイド部材の直線度に基づいてインクの吐出タイミングを調整することを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、被記録媒体の送り方向を軸とした該軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、
前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向前側へ傾いているとき、基準となる前記ノズルが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整し、
前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向後側へ傾いているとき、基準となる前記ノズルが前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整する構成である記録装置。 - 請求項2に記載の記録装置において、前記キャリッジと被記録媒体とが対向する方向において、前記ノズルの位置が被記録媒体に対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整する構成である記録装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記角速度センサーは、
基体部と、
所定の方向において前記基体部から両側に延びるように設けられた駆動系である二つのT字振動子と、
前記所定の方向と交差する方向において前記基体部から両側に延びるように設けられた検出系である二つの共振アームと、を有しており、
前記二つのT字振動子は、前記二つの共振アームを対称軸線として、線対称となる構成であることを特徴とする記録装置。 - 請求項4に記載の記録装置において、前記角速度センサーには、前記基体部と、前記二つのT字振動子と、前記二つの共振アームとを有する構造の素子が三つ設けられており、
該三つの前記構造の素子の向きは、互いに非平行であることを特徴とする記録装置。 - 被記録媒体と対向する範囲において角速度センサーが設けられたキャリッジを、ガイド部材にガイドされた状態で被記録媒体の幅方向へ移動させる移動工程と、
前記角速度センサーが前記キャリッジと共に移動した際の該角速度センサーの姿勢の変化の情報と前記ガイド部材における移動中の前記角速度センサーの位置との関係を、情報処理部が関連づけして情報処理することにより、前記ガイド部材の直線度を測定する測定工程と、
測定した前記ガイド部材の直線度に基づいて、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドのノズルから被記録媒体へのインクの吐出タイミングを、制御部が調整する調整工程と、
前記制御部が、前記キャリッジを移動させ、調整したタイミングで前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出させる記録工程と、を具備する記録方法。 - 請求項6に記載された記録方法において、前記測定工程において、前記ガイド部材の直線度を測定した結果、被記録媒体の送り方向を軸とした該軸回り方向に前記キャリッジの姿勢が変化するように前記ガイド部材が歪んでいた場合、
前記調整工程は、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向前側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて早いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整し、
前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出する方向が被記録媒体の垂線方向を基準として前記キャリッジの進行方向後側へ傾いているとき、基準となる前記傾いていないときのタイミングと比較して、傾き程度に応じて遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする記録方法。 - 請求項7に記載された記録方法において、前記調整工程は、
前記キャリッジと被記録媒体とが対向する方向において、前記ノズルの位置が被記録媒体に対して相対的に近いとき、相対的に遠いときと比較して遅いタイミングでインクを吐出するようにタイミングを調整することを特徴とする記録方法。
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