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JP5826229B2 - 商品認識装置およびその制御プログラム - Google Patents
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商品認識装置およびその制御プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、商品認識装置およびその制御プログラムに関する。
CCD(charge coupled device)などを用いた撮像ユニットによって商品を撮像した画像からバーコードの抽出および解析またはオブジェクト認識によって商品を認識する商品認識装置が知られている。
この種の商品認識装置においては、撮像ユニットに近接して設置した発光デバイスが発する光によって、撮像ユニットの前に操作者によって翳された商品を照明することが一般的である。
そして、操作者が商品を翳す位置のばらつきに対応するために、撮像ユニットの近くを照明するための第1の照明ユニットと、それよりも遠くを照明するための第2の照明ユニットとを、個別に商品認識装置に装備することがある。そしてこのように構成することによって、撮像ユニットの近くに翳された商品と、撮像ユニットから遠くに翳された商品とを、いずも撮像ユニットで撮像するのに適する明るさとすることが容易となる。
しかしながら、撮像ユニットの近くに翳された商品が第2の照明ユニットによって照明されてしまうと、撮像ユニットで得られる画像に白とびが生じてしまう恐れがあり、この場合には商品を正しく認識できない恐れがある。
このような事情から、撮像ユニットの近くに翳された商品が遠方照明用の第2の照明ユニットによって照明されてしまう状況にあっても、商品を正しく認識できることが望まれていた。
特開2013−89085号公報 特開2010−196021号公報
本発明が解決しようとする課題は、撮像ユニットの近くに翳された商品が遠方照明用の照明ユニットによって照明されてしまう状況にあっても、商品を正しく認識できる商品認識装置およびその制御プログラムを提供することである。
実施形態の商品認識装置は、撮像ユニット、認識手段、第1の照明ユニット、第2の照明ユニット、検出手段および制御手段を備える。撮像ユニットは、撮像領域に存在する商品を、予め定めた撮像期間毎に繰り返し撮像する。認識手段は、前記撮像ユニットにより撮像された前記商品の画像に基づいて当該商品を認識する。第1の照明ユニットは、前記撮像領域のうちの前記撮像ユニットに近い側の第1の照明領域に存在する前記商品を照明する。第2の照明ユニットは、前記第1の照明領域の少なくとも一部と、前記撮像領域のうちの前記第1の照明領域よりも前記撮像ユニットから遠い領域とを含んだ第2の照明領域に存在する前記商品を照明する。検出手段は、前記撮像ユニットにより撮像された前記商品の画像への白とびの発生を検出する。制御手段は、前記検出手段により前記白とびの発生が検出されたことに応じて、次の前記撮像期間と前記第2の照明ユニットの発光期間とのずれ量を予め定めた基準値とは異ならせるように前記第2の照明ユニットを制御する。
一実施形態に係る商品認識装置の外観を示す正面図。 図1中のA−A矢視断面図。 図1,2に示す商品認識装置の電気的な構成を示すブロック図。 制御処理のフローチャート。 遠方発光の実施期間の変化のいくつかの例を示す図。
以下実施の形態の一例を図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る商品認識装置100の外観を示す正面図である。
図2は図1中のA−A矢視断面図である。
商品認識装置100は、筐体1に、撮像ユニット2、第1の照明ユニット3および第2の照明ユニット4を収容して構成される。なお、図2においては、筐体1のみを破断して示している。また図1,2では、本実施形態において重要な要素のみを図示し、その他の要素の図示は省略している。
撮像ユニット2は、図1および図2では図示しないが、CCDなどの撮像デバイスを内蔵する。撮像ユニット2は、筐体1に設けた開口に透明なガラスまたはアクリル板などを取り付けて形成された読取窓5を通して、この読取窓5の前側(図2中の左側)に操作者によって翳された商品を撮像する。撮像ユニット2による撮像領域は、図2に示す2本の破線で挟まれた領域R1である。
第1の照明ユニット3は、複数(本実施形態では6個)の発光デバイス3aを含む。発光デバイス3aとしては、例えばLED(light emitting diode)などの周知のデバイスを利用できる。発光デバイス3aはそれぞれ、読取窓5を通して筐体1の外部へと光を照射する。これにより第1の照明ユニット3は、図2に一点鎖線で示す領域R2を照明する。発光デバイス3aの発光強度は、読取窓5よりも外側の読取窓5に近い領域において商品を撮像ユニット2の撮像素子により撮像するのに適する明るさとするように定められる。
第2の照明ユニット4は、複数(本実施形態では8個)の発光デバイス4aを含む。発光デバイス4aとしては、例えばLEDなどの周知のデバイスを利用できる。発光デバイス4aはそれぞれ、読取窓5を通して筐体1の外部へと光を照射する。これにより第2の照明ユニット4は、図2に二点鎖線で示す領域R3を照明する。発光デバイス4aの発光強度は、読取窓5よりも外側の読取窓5から遠い領域において商品を撮像ユニット2の撮像素子により撮像するのに適する明るさとするように定められる。
このように、第1の照明ユニット3は商品認識装置100の近傍の領域を主として照明する。第2の照明ユニット4は第1の照明ユニット3に比べて遠方の領域を主として照明する。このため以降においては、第1の照明ユニット3による照明を近傍照明と称し、第2の照明ユニット4による照明を遠方照明と称する。
図3は商品認識装置100の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図3において図1,2に示されるのと同一の要素には、同一の符号を付して示す。
商品認識装置100は、電気的な要素として、撮像ユニット2、第1の照明ユニット3および第2の照明ユニット4の他に、外部インタフェース6、CPU(central processing unit)7、ROM(read-only memory)8、RAM(random-access memory)9およびバスライン10を含む。なお、バスライン10は、アドレスバスおよびデータバスなどを含み、撮像ユニット2、第1の照明ユニット3、第2の照明ユニット4、外部インタフェース6、CPU7、ROM8およびRAM9を互いに接続する。
撮像ユニット2は、前述の撮像デバイス2aの他に、制御回路2bを含む。制御回路2bは、予め定めたフレームレートでフレームデータを得るように間欠的に撮像デバイス2aを駆動する。制御回路2bは、撮像デバイス2aにより得られたフレームデータをRAM12に書き込む。制御回路2bは、フレームデータの取得のための撮像デバイス2aでの露光の開始および終了をCPU7に通知する。
第1の照明ユニット3は、複数の発光デバイス3aの他に、駆動回路3bを含む。駆動回路3bは、CPU7の制御の下に、近傍照明を間欠的に実施するように発光デバイス3aを駆動する。
第2の照明ユニット4は、複数の発光デバイス4aの他に、駆動回路4bを含む。駆動回路4bは、CPU7の制御の下に、遠方照明を間欠的に実施するように発光デバイス4aを駆動する。
外部インタフェース6は、例えば通信ケーブルを介してPOS端末などの外部装置に接続される。外部インタフェース6は、CPU7と外部装置との間での各種情報の授受を仲介する。
CPU7は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU7は、ROM8およびRAM9に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、商品認識装置100としての各種の動作を実現するべく商品認識装置100の各要素を制御する。
ROM8は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM8は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM8は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM8は、CPU7が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
RAM9は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM9は、CPU7が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM9は、CPU7が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
ROM8に記憶されるアプリケーションプログラムには、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。なお、商品認識装置100の譲渡は、一般的に制御プログラムがROM8に記憶された状態にて行われる。しかし、商品認識装置100にEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、ハードディスクドライブ、あるいはSSD(solid state drive)などの補助記憶デバイスを設けて、この補助記憶デバイスに制御プログラムを記憶した状態にて商品認識装置100の譲渡がなされても良い。さらには、制御プログラムがROM8や上記のような補助記憶デバイスに記憶されない状態で商品認識装置100が譲渡されるとともに、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して制御プログラムが譲渡され、この制御プログラムが上記の別途に譲渡された商品認識装置100の上記のような補助記憶デバイスに書き込まれても良い。
なお、制御プログラムに基づいてCPU7が制御処理を実行することにより実現される後述する機能の一部または全てをロジック回路などのハードウェアにより実現することも可能である。また上記の機能を、ハードウェアとソフトウェア制御とを組み合わせて実現することも可能である。
次に商品認識装置100の動作について説明する。
なお、撮像デバイス2aにより得られたフレームデータに基づいて読取窓5の前に翳された商品を認識する処理は、既存の同種の装置にて行われている処理と同様であって良い。この認識処理は、例えばCPU7によって実行される。従ってCPU7は、認識手段として機能する。なおここでは、当該認識処理についての説明は省略する。ちなみに、認識処理方法には、主としてバーコード認識による方法とオブジェクト認識による方法とが知られているが、どちらが採用される場合であっても本実施形態が適用できる。
商品認識装置100が電源オンされると、CPU7はROM8に記憶された制御プログラムに基づく制御処理を開始する。
図4は制御処理のフローチャートである。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
Act1においてCPU7は、変数Nに0をセットする。変数Nは、撮像デバイス2aでの露光と遠方照明との実行タイミングのオフセット時間を定めるための係数を表す。
Act2においてCPU7は、制御回路2bに対して撮像開始を指示する。この指示を受けて制御回路2bは、予め定めたフレームレートでフレームデータを得るための間欠的な撮像デバイス2aの駆動を開始する。
Act3においてCPU7は、撮像デバイス2aでの露光の開始タイミングとなったか否かを確認する。この確認は、制御回路2bからの開始通知がなされたか否かを確認することにより実現できる。あるいは、制御回路2bでの撮像デバイス2aの駆動に同期したタイマに基づいて上記の確認を行うこともできる。そしてCPU7は、開始タイミングとなっていないためにNOと判定したならば、Act3を繰り返す。かくしてAct3においてCPU7は、開始タイミングとなるのを待ち受ける。そしてCPU7は、開始タイミングとなったためにYESと判定したならば、Act4へと進む。
Act4においてCPU7は、近傍照明を開始する。すなわちCPU7は、駆動回路3bに対して照明の開始を指示する。この指示に応じて駆動回路3bは、複数の発光デバイス3aをそれぞれ点灯する。
Act5においてCPU7は、Act3にて開始タイミングとなったことを確認した時点からオフセット時間が経過したか否かを確認する。CPU7は、オフセット時間が経過していないならば、Act5を繰り返す。かくしてAct5においてCPU7は、オフセット時間が経過するのを待ち受ける。オフセット時間は、予め定めた基準オフセット時間Tに変数Nを乗じて求める。基準オフセット時間Tは、例えば商品認識装置100の設計者などによって任意に定められる。本実施形態では、基準オフセット時間Tは、撮像デバイス2aでの1回の露光期間の長さの1/M(Mは任意の正数)とする。
初期状態においては、変数Nは0であるから、オフセット時間も0である。従ってCPU7は、最初のAct5においてYESと判定することとなる。CPU7は、Act5にてYESと判定したならば、Act6へ進む。
Act6においてCPU7は、遠方照明を開始する。すなわちCPU7は、駆動回路4bに対して照明の開始を指示する。この指示に応じて駆動回路4bは、複数の発光デバイス4aをそれぞれ点灯する。
Act7においてCPU7は、撮像デバイス2aでの露光の終了タイミングとなったか否かを確認する。この確認は、制御回路2bからの終了通知がなされたか否かを確認することにより実現できる。あるいは、制御回路2bでの撮像デバイス2aの駆動に同期したタイマに基づいて上記の確認を行うこともできる。そしてCPU7は、終了タイミングとなっていないためにNOと判定したならば、Act7を繰り返す。かくしてAct7においてCPU7は、終了タイミングとなるのを待ち受ける。そしてCPU7は、終了タイミングとなったためにYESと判定したならば、Act8へと進む。
Act8においてCPU7は、近傍照明を停止する。すなわちCPU7は、駆動回路3bに対して照明の停止を指示する。この指示に応じて駆動回路3bは、複数の発光デバイス3aをそれぞれ消灯する。
Act9においてCPU7は、Act7にて終了タイミングとなったことを確認した時点からオフセット時間が経過したか否かを確認する。オフセット時間が経過していないならばCPU7は、Act7を繰り返す。かくしてAct7においてCPU7は、オフセット時間が経過するのを待ち受ける。
前述したように、初期状態においては、オフセット時間は0である。従ってCPU7は、最初のAct9においてYESと判定することとなる。CPU7は、Act9にてYESと判定したならば、Act10へ進む。
Act10においてCPU7は、遠方照明を停止する。すなわちCPU7は、駆動回路4bに対して照明の停止を指示する。この指示に応じて駆動回路4bは、複数の発光デバイス4aをそれぞれ消灯する。
Act11においてCPU7は、直前に取得されたフレームデータが表す画像における白とびの度合いを表す値(以下、白とび度と称する)を算出する。白とびの度合いをどのような値により評価するかは任意である。ここでは、フレームデータが表す画像に含まれる全画素に占める白画素の割合として白とび度を算出することとする。
Act12においてCPU7は、上記の算出した白とび度が、予め定めた第1の閾値TH1以上であるか否かを確認する。第1の閾値TH1は、例えば商品認識装置100の設計者などによって任意に定められる。第1の閾値TH1は、例えば1/6とすることが想定される。そしてCPU7は、白とび度が第1の閾値TH1以上であるためにYESと判定したならば、Act13へ進む。
Act13においてCPU7は、変数Nがその最大値として予め定めた値Nmaxから2つ減じた値以下であるか否かを確認する。最大値Nmaxは、例えば商品認識装置100の設計者などによって任意に定められる。本実施形態においては、Mの値を値Nmaxとする。つまりNmaxは、撮像デバイス2aでの1回の露光期間の長さを基準オフセット時間Tで除して求まる値となる。そしてCPU7は、変数Nが最大値Nmaxから2つ減じた値以下であるためにYESと判定したならば、Act14へ進む。
Act14においてCPU7は、変数Nの値を2つ増加する。つまりCPU7は、変数Nを2つ増加しても変数Nが最大値Nmax以下となる場合にのみ、Nを2つ増加する。
ところでCPU7は、白とび度が第1の閾値TH1未満であるためにAct12にてNOと判定したならば、Act15へ進む。
Act15においてCPU7は、白とび度が、予め定めた第2の閾値TH2以上であるか否かを確認する。第2の閾値TH2は、例えば商品認識装置100の設計者などによって第1の閾値TH1よりも小さい値として任意に定められる。第2の閾値TH2は、例えば1/8とすることが想定される。つまりCPU7は、白とび度が第2の閾値TH2以上で、かつ第1の閾値TH1未満の範囲内であるか否かを確認することになる。そしてCPU7は、白とび度が第2の閾値TH2以上であるためにYESと判定したならば、Act16へ進む。なおCPU7は、Act13にてNOと判定した場合、即ち変数Nを2つ増加すると変数Nが最大値Nmaxよりも大きくなってしまう状況下においても、Act16へ進む。
Act16においてCPU7は、変数Nが最大値Nmaxから1つ減じた値以下であるか否かを確認する。そしてCPU7は、変数Nが最大値Nmaxから1つ減じた値以下であるためにYESと判定したならば、Act17へ進む。
Act17においてCPU7は、変数Nの値を1つ増加する。つまりCPU7は、変数Nを1つ増加しても変数Nが最大値Nmax以下となる場合にのみ、Nを1つ増加する。
ところでCPU7は、白とび度が第1の閾値TH2未満であるためにAct15にてNOと判定したならば、Act18へ進む。
Act18においてCPU7は、変数Nが1以上であるか否かを確認する。そしてCPU7は、変数Nが1以上であるためにYESと判定したならば、Act19へ進む。
Act19においてCPU7は、変数Nの値を1つ減少する。つまりCPU7は、変数Nを1つ減少しても変数Nが0以上となる場合にのみ、Nを1つ減少する。
なおCPU7は、Act16にてNOと判定した場合、即ち変数Nを1つ増加すると変数Nが最大値Nmaxよりも大きくなってしまう状況下と、Act18にてNOと判定した場合、即ち変数Nを1つ減少すると変数Nが0よりも小さくなってしまう状況下とにおいては、変数Nを変更しない。
以上のようなAct12〜Act19の処理によって、白とび度が閾値TH2以上である状況においては、変数Nが最大値Nmax以下となる範囲で増加される。なおその増加量は、白とび度が閾値TH1以上であるならば2つで、白とび度が閾値TH1未満(閾値TH2以上、かつ閾値TH1未満)であるならば2つである。一方、白とび度が閾値TH2未満である状況においては、変数Nが0以上となる範囲で1つ減少される。
そしてこのようにして定められた変数Nは、次にAct3〜Act10を実行する際のオフセット時間を決定するための係数として使用される。つまりオフセット時間は、1つ前の露光期間に取得されたフレームデータが表す画像における白とびが発生している状況において、当該1つ前の露光期間におけるオフセット時間よりも増大され、逆に上記の白とびが発生していない状況において、当該1つ前の露光期間におけるオフセット時間よりも減少される。
つまりCPU7は、白とび度が閾値TH2以上である場合に白飛びが発生していることを検出し、この場合にオフセット時間を増大して基準値とは異ならせるのである。従ってCPU7は、検出手段および制御手段として機能している。
さて、近傍照明は、上記のオフセット時間に拘わらずに、常に撮像デバイス2aの露光期間において実施される。これに対して遠方照明は、撮像デバイス2aの露光期間に対してオフセット時間だけずらしたタイミングで実施される。ただし、オフセット時間の初期値(基準値)は0であり、遠方照明も初期状態(基準状態)においては撮像デバイス2aの露光期間において実施される。しかしながら遠方照明は、上記のようなオフセット時間の変更により、白とびの発生状況に応じた適応的な実施期間の調整がなされる。
図5は遠方発光の実施期間の変化のいくつかの例を示す図である。なお、この図5においては、露光期間の1/4を基準オフセット時間Tとしている。
第1のケースでは、遠方発光を基準状態で行った露光期間で、第1の閾値TH1以上の白とび度の白とびが生じている。このケースでは、次の露光期間における遠方発光の実施期間がオフセット時間2Tに渡って遅延される。
第2のケースでは、遠方発光を基準状態で行った露光期間で、第2の閾値TH2以上、かつ第1の閾値TH1未満の白とび度の白とびが生じている。このケースでは、次の露光期間における遠方発光の実施期間がオフセット時間1Tに渡って遅延される。
第3のケースでは、遠方発光を基準状態で行った露光期間における白とび度が第2の閾値TH2未満であり、白とびが生じていない。このケースでは、次の露光期間における遠方発光の実施期間は基準状態のまま変更されない。
第4のケースでは、オフセット時間を3Tとして行った露光期間で、第1の閾値TH1以上の白とび度の白とびが生じている。このケースでは、オフセット時間を2T増加するとオフセット時間が露光期間の長さよりも大きくなってしまうために、次の露光期間におけるオフセット時間は1Tのみを増加させて4Tとされる。
第5のケースでは、オフセット時間を4Tとして行った露光期間で、第2の閾値TH2以上の白とび度の白とびが生じている。このケースでは、オフセット時間を増加するとオフセット時間が露光期間の長さよりも大きくなってしまうために、次の露光期間におけるオフセット時間は4Tのまま変更されない。
第6のケースでは、オフセット時間を3Tとして行った露光期間で、白とび度が第2の閾値TH2未満であり、白とびが生じていない。このケースでは、次の露光期間における遠方発光のオフセット時間は2Tに減少される。
さて、商品認識装置100においては、第1の照明ユニット3が照明する領域R2と、第2の照明ユニット4とが照明する領域R3とは、図2から分かるように一部で重複する。しかも、このような重複領域は、第2の照明ユニット4が適正に照明しようとする領域よりも第2の照明ユニット4に近いため、第2の照明ユニット4から発せされた光の到達強度が大きい。従って、当該重複領域に商品が位置していた場合で、この商品に第1の照明ユニット3および第2の照明ユニット4の双方からの光が同時に到達した場合に商品への照度が過度となり、白とびが生じる可能性が高まる。
しかしながら商品認識装置100では、白とびが生じている場合には、遠方照明の実施タイミングを撮像デバイス2aの露光期間とはずらすので、露光期間の中で、第1の照明ユニット3および第2の照明ユニット4の双方からの光が同時に到達する期間が短くなり、商品についての露光量が低減される。これにより白とびの発生を抑えて、商品が適正に撮像される可能性を高めることができる。
また商品認識装置100では、露光期間に対する遠方照明の実施期間のオフセット量を徐々に変化させるので、白とびを適正に防止できるようにオフセット時間を調整できる。
また商品認識装置100では、白とび度の大きさに応じてオフセット時間の1回の増加量を異ならせているので、大きな白とびが生じている場合には、その白とびを速やかに抑えるようにオフセット時間を調整することができ、また小さな白とびが生じている場合には過度なオフセット時間の調整を行うことを防止して適正な調整が行える。
なお、オフセット時間が露光期間の長さに至ったならば、それ以降に露光期間を超えてオフセット時間を調整しても、商品についての露光量は変化しない。商品認識装置100では、オフセット時間の最大値は露光期間の長さとなるから、オフセット時間を商品の露光量を調整するのに有効な範囲内で効率的に変更することができる。
オフセット時間が露光期間の長さと同じであるとき、遠方照明は商品を照明するために実質的には機能していない。従って、このような状況にあっては、遠方照明を実施していないのと実質的に同等である。しかしながらこのような状況で遠方照明を止めてしまうと、遠方照明が実施されない期間の割合が増大し、操作者にちらつきを感じさせてしまう恐れがある。しかしながら商品認識装置100では、このような状況であっても、遠方照明を実施し続けるので、操作者にちらつきを感じさせてしまうことがない。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
オフセット時間を減少する場合にも、白とび量の大きさに応じて1回の減少量を異ならせても良い。
白とびが検出されなくなったら、その時点におけるオフセット時間の大きさに拘わらずにオフセット時間を初期値まで一気に変更しても良い。
白とびの発生が検出された露光期間の次の露光期間において、遠方照明の実施期間を一定量だけずらすように制御しても良い。
白とびの発生が検出された露光期間に続く複数の露光期間において、遠方照明の実施期間をずらすように制御しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…筐体、2…撮像ユニット、2a…撮像デバイス、2b…制御回路、3…照明ユニット、3a…発光デバイス、3b…駆動回路、4…照明ユニット、4a…発光デバイス、4b…駆動回路、5…読取窓、6…外部インタフェース、7…CPU、8…ROM、9…RAM、100…商品認識装置。

Claims (6)

  1. 撮像領域に存在する商品を、予め定めた撮像期間毎に繰り返し撮像する撮像ユニットと、
    前記撮像ユニットにより撮像された前記商品の画像に基づいて当該商品を認識する認識手段と、
    前記撮像領域のうちの前記撮像ユニットに近い側の第1の照明領域に存在する前記商品を照明する第1の照明ユニットと、
    前記第1の照明領域の少なくとも一部と、前記撮像領域のうちの前記第1の照明領域よりも前記撮像ユニットから遠い領域とを含んだ第2の照明領域に存在する前記商品を照明する第2の照明ユニットと、
    前記撮像ユニットにより撮像された前記画像への白とびの発生を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記白とびの発生が検出されたことに応じて、次の前記撮像期間と前記第2の照明ユニットの発光期間とのずれ量を予め定めた基準値とは異ならせるように前記第2の照明ユニットを制御する制御手段とを具備したことを特徴とする商品認識装置。
  2. 前記制御手段は、前記検出手段により前記白とびの発生が検出された撮像期間についての前記ずれ量に対して、その次の撮像期間についての前記ずれ量を第1の規定量だけ増加し、前記検出手段により前記白とびの発生が検出されなかった撮像期間についての前記ずれ量に対して、その次の撮像期間についての前記ずれ量を第2の規定量だけ減少することを特徴とする請求項1に記載の商品認識装置。
  3. 前記白とびの度合いを測定する測定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記測定手段により測定された前記度合いに応じて前記第1および第2の規定量をそれぞれ変更することを特徴とする請求項2に記載の商品認識装置。
  4. 前記制御手段は、前記ずれ量の最小値をゼロとし、前記ずれ量の最大値を前記撮像期間の長さよりも小さく定められた値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の商品認識装置。
  5. 前記検出手段は、前記撮像ユニットによって撮像された画像のうちの白画素の数が予め定めた閾値以上である場合に白とびの発生を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の商品認識装置。
  6. 撮像領域に存在する商品を、予め定めた撮像期間毎に繰り返し撮像する撮像ユニット、前記撮像領域のうちの前記撮像ユニットに近い側の第1の照明領域に存在する前記商品を照明する第1の照明ユニット、ならびに前記第1の照明領域の少なくとも一部と、前記撮像領域のうちの前記第1の照明領域よりも前記撮像ユニットから遠い領域とを含んだ第2の照明領域に存在する前記商品を照明する第2の照明ユニットとともに商品認識装置に備えられるコンピュータを、
    前記撮像ユニットにより撮像された前記商品の画像に基づいて当該商品を認識する認識手段と、
    前記撮像ユニットにより撮像された画像への白とびの発生を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記白とびの発生が検出されたことに応じて、次の前記撮像期間と前記第2の照明ユニットの発光期間とのずれ量を予め定めた基準値とは異ならせるように前記第2の照明ユニットを制御する制御手段として機能させるための制御プログラム。
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