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JP5837463B2 - 画像処理装置および画像処理システム - Google Patents
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Description

本発明の実施形態は、画像処理装置および画像処理システムに関する。
近年、携帯電話等のモバイル機器の多くにカメラが搭載されるようになってきており、このカメラの高解像度化が望まれている。ところが一般に、解像度が高いカメラは大型である。そのため、大型ではあるが高解像度のカメラを有するモバイル機器を実現するか、低解像度のカメラを有する小型なモバイル機器を実現するか、いずれかを選択せざるを得ないのが現状である。
特開2006−171149号公報 特開2011−97288号公報 米国特許出願公開第2011/80487号明細書
小型な撮像装置を用いて解像感が高い画像を生成可能な画像処理装置および画像処理システムを提供する。
実施形態によれば、画像処理装置は、ずれ推定部と、デモザイク部とを備えている。前記ずれ推定部は、第1の撮像装置により撮影された第1の画像における第1の画素と、前記第1の撮像装置とフォーカス位置が異なる第2の撮像装置により撮像された第2の画像において対応する第2の画素と、のずれ量を推定する。前記デモザイク部は、前記第1の画像の各画素に対し、前記ずれ量に基づいて、前記第1の画素のピントが合っていると判断される場合には、前記対応する第2の画素の画素値を用いてデモザイク処理を行い、第1のデモザイク画像を生成する。
第1の実施形態に係る画像処理システムの概略構成を示すブロック図。 撮像装置1a,1bの画素配列を模式的に示す図。 撮像装置1a,1bの錯乱円サイズと、被写体と撮像装置1a,1bとの距離との関係を示す図。 ずれ推定部21の内部構成の一例を示すブロック図。 ずれ推定部21の処理動作の一例を示すフローチャート。 縮小部31の処理動作を説明する図。 低解像度視差マップ生成部32の処理動作を説明する図。 LPF制御部33の処理動作を説明する図。 LPF部34の処理動作を説明する図。 デモザイク部22の内部構成の一例を示すブロック図。 デモザイク部22の処理動作の一例を示すフローチャート。 判定部41の処理動作を説明する図。 第2の実施形態に係る画像処理システムの概略構成を示すブロック図。 フォーカス変換部24の内部構成の一例を示すブロック図。 フォーカス変換部24の処理動作の一例を示すフローチャート。 フォーカス変換部24の処理動作を説明する図。 フォーカス変換部24の処理動作を説明する図。 フォーカス変換部24の内部構成の一例を示す図。 フォーカス変換部24の処理動作の一例を示すフローチャート。 フォーカス変換部24の処理動作を説明する図。 オートフォーカス機能を有する撮像装置を用いる場合の、フォーカス位置調整の様子を示す図。 撮像装置の配置例を示す図。
以下、実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像処理システムの概略構成を示すブロック図である。この画像処理システムは、複数の撮像装置1a,1bと、画像処理装置2とを備えている。撮像装置1a,1bは例えばCMOSカメラであり、これらと画像処理装置2とを同一の半導体チップ上に形成してカメラモジュールを形成してもよい。これにより、撮像装置1a,1bの位置ずれを抑制できる。あるいは、撮像装置1a,1bとは別個の装置で画像処理装置2の機能を実現してもよい。
撮像装置1a,1bは水平方向に8mm離れて配置されると仮定する。また、撮像装置1a,1bに共通する仕様として、以下を仮定する。
・焦点距離f=3.1mm
・F値=2.2
・有効口径D=1.4mm
・ピクセルサイズ=1.4μm
・カラーフィルタ:ベイヤー配列
・画素数:2560x1920=約4.9M画素。
但し、両撮像装置1a,1bのフォーカス位置は互いに異なっており、それぞれ60cmおよび20cmの固定フォーカス(FF:Fixed Foucus)であると仮定する。すなわち、撮像装置1a,1bは、そのレンズからそれぞれ60cmおよび20cm離れた被写体を、ピントが合った状態で撮影できる。なお、以上の仮定は例示にすぎず、本実施形態を何ら限定するものではない。
このように本実施形態では、約4.9M画素というそれほど高解像度ではなく、かつ、固定フォーカスの撮像装置1a,1bを用いる。よって画像処理システムを小型化できる。
図2は、撮像装置1a,1bにおける撮像素子の配列を模式的に示す図である。撮像装置1a,1bはそれぞれ、R撮像素子、G撮像素子およびB撮像素子を有する。各撮像素子は、半導体基板上に形成されるフォトダイオードのような光電変換素子上にカラーフィルタを配置したものであり、特定の波長の光の強度をサンプリングする。より具体的には、R撮像素子は可視光のうち長波長の光を、G撮像素子は中程度の波長の光を、B撮像素子は短波長の光をサンプリングする。
ベイヤー配列では、同図の一点鎖線で示す1単位に、1つずつのR撮像素子およびB撮像素子、ならびに、2つのG撮像素子が含まれる。そして各撮像素子によりサンプリングされた光の強度が、1つの画素値に対応する。このようなベイヤー配列では、位置ごとにサンプリングできる色が異なる。例えば、図2の位置11では赤のみをサンプリングでき、緑および青をサンプリングできない。よって、位置11に対応する画素では、緑および青の画素値を推測しなければならない。同様に、位置12,13の赤および青の画素値、位置14の赤および緑の画素値を推測しなければならない。この推測処理はデモザイク処理と呼ばれ、図1の画像処理装置2によって行われる。
サンプリング定理から明らかなように、高周波パターンに対してデモザイク処理を行うと、偽色やモアレ(以下、アーティファクトという)が生じる。そこで、本実施形態では、フォーカス位置が異なる2つの撮像装置1a,1bを用いて、アーティファクトを抑え、かつ、解像感が高い画像を生成するものである。
ここで、撮像装置1a,1bの錯乱円について説明する。被写体が極めて小さな点である場合、ピントがぴったり合った状態では、1あるいは少数の撮像素子により被写体が撮影される。これに対し、ピントが合っていない状態では、1つの撮像素子を中心とし、ある半径内の複数の撮像素子により被写体が撮影される。この円を錯乱円といい、その半径を錯乱円サイズという。このように、ピントがあっていれば錯乱円サイズは小さく、ピントがずれるほど錯乱円サイズは大きくなる。以下では、ピントが合っている状態をインフォーカス、ピントが合っていない状態をアウトオブフォーカスともいう。
図3は、撮像装置1a,1bの錯乱円サイズと、被写体と撮像装置1a,1bとの距離(以下、奥行きDという)との関係を示す図である。横軸は奥行きの逆数1/Dであり、縦軸は奥行きがDのときの錯乱円サイズBokehA(D),BokehB(D)である。撮像装置1aはフォーカス位置が20cmである。よって、奥行きが20cm(すなわち1/Dが0.05)のときに撮像装置1aの錯乱円サイズBokehA(D)は最小となり、奥行きが20cmから離れるにつれて錯乱円サイズは大きくなる。撮像装置1bについてもの錯乱円サイズBokehB(D)も同様である。
図3の関係は、上記撮像装置1a,1bの仕様から定まる。より具体的には、カメラのレンズと撮像素子との距離に応じて錯乱円サイズの最小値が定まり、レンズの形状に応じて傾きが定まる。
図1に戻り、画像処理装置2は、ずれ推定部21と、デモザイク部22と、記憶部23とを有する。ずれ推定部21は、撮像装置1aにより撮影された画像(以下、A画像という)における画素と、撮像装置1bにより撮影された画像(以下、B画像という)における対応画素とのずれ量(以下、視差ともいう)を、A画像内の画素(または複数の画素からなるブロック)ごとに推定する。デモザイク部22は、推定されたずれ量に基づいて、A画像に対してデモザイク処理を行う。記憶部23は図3に示す錯乱円サイズBokehA(D),BokehB(D)と奥行きDとの関係を記憶している。
ここで、奥行きDが大きいほど、被写体のA画像における位置とB画像における位置とのずれ量は小さくなる。逆に、奥行きDが小さいほど、被写体のA画像における位置とB画像における位置とのずれ量は大きくなる。すなわち、奥行きDと、A画像における位置とB画像における位置とのずれ量との関係は、ほぼ反比例である。この理由により、図3の横軸をずれ量と考えることもできる。以下、説明を簡略化するために比例係数を1とし、奥行きの逆数をずれ量とする。
続いて、ずれ推定部21について詳しく説明する。
ずれ推定部21は、A画像およびB画像に対してステレオマッチング処理を行い、A画像内の各画素と対応するB画像内の画素を探索することで、ずれ量を検出できるようにも思える。
ところが、両画像はフォーカス位置が異なるため、ぼけ量が異なっている。例えばA画像におけるある画素がインフォーカスである場合、B画像における対応する画素はアウトオブフォーカスである。そのため、単純なステレオマッチングでは、必ずしも正確なずれ量が推定できないこともある。そこで、ずれ推定部21は、以下のような処理を行って、高精度に奥行きを推定するのが望ましい。
図4は、ずれ推定部21の内部構成の一例を示すブロック図である。ずれ推定部21は、縮小部31と、低解像度視差マップ生成部32と、LPF制御部33と、LPF部34と、高解像度視差マップ生成部35とを有する。
縮小部31はA画像およびB画像を予め定めた一定の縮小率で縮小し、縮小されたA画像およびB画像(以下、それぞれ縮小A画像および縮小B画像という)を生成する。低解像度視差マップ生成部32は、縮小A画像および縮小B画像に対してステレオマッチング処理を行って、縮小A画像の低解像度視差マップDisLowRes(y,x)を生成する。低解像度視差マップDisLowRes(y,x)は、縮小A画像における位置(y,x)(画像における垂直方向y番目かつ水平方向x番目の位置を意味する。以下同じ)の画素の、これと対応する縮小B画像における画素に対するずれ量を示す。
LPF制御部33は、低解像度視差マップDisLowRes(y,x)および記憶部23に記憶された図3の関係を用いて、LPF部34を制御する。LPF部34は、A画像およびB画像に対して、LPF制御部33の制御に応じた低域通過処理を行い、高周波成分がカットされたA画像およびB画像(以下、LPF(A)画像およびLPF(B)画像という)を生成する。高解像度視差マップ生成部35は、LPF(A)画像およびLPF(B)に対してステレオマッチング処理を行って、A画像の高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)を生成する。高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)は、A画像における位置(Y,X)の画素の、これと対応するB画像における画素に対するずれ量を示す。
図5は、ずれ推定部21の処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、同図の処理に先立って、予めA画像およびB画像に対してレンズ歪を補正したり、フォーカス位置の差に起因する両画像の画角の差を補正したりしておいてもよい。
まず、縮小部31は、A画像およびB画像を予め定めた一定の縮小率で縮小し、縮小A画像および縮小B画像を生成する(S1)。
図6は、縮小部31の処理動作を説明する図である。縮小部31、例えば縮小率を1/4として、2560x1920画素の解像度であるA画像およびB画像を縮小し、640x480画素の解像度である縮小A画像および縮小B画像を生成する。
続いて、低解像度視差マップ生成部32はステレオマッチング処理を行って、縮小A画像についての低解像度視差マップDisLowRes(y,x)を生成する(S2)。撮像装置1a,1bが水平方向に並んで配置される場合、ステレオマッチング処理では水平方向のみ探索すればよいため、ラインメモリを削減できる。縮小A画像および縮小B画像においては、A画像およびB画像のぼけ量の差はほとんど問題にならない。
図7は、低解像度視差マップ生成部32の処理動作を説明する図である。縮小A画像における位置(y0,x0)を中心とするブロックが、縮小B画像における位置(y0,x0+k)を中心とするブロックと対応する場合、DisLowRes(y0,x0)=kと設定する。対応するブロックを探索するには、例えば縮小A画像におけるブロック内の各画素と、縮小B画像におけるブロック内の各画素との差分絶対値の総和(SAD:Sum of Absolute Difference)が最小となる、縮小B画像におけるブロックを探索すればよい。また、SADに代えて、例えば縮小A画像におけるブロック内の各画素と、縮小B画像におけるブロック内の各画素との差分2乗値の総和(SSD:Sum of Squared Difference)等、他の指標を用いて探索を行ってもよい。対応するブロックが見つからない場合は周囲から補間する等、適宜例外処理を行ってもよい。
このような処理を縮小A画像における全ての位置(y,x)について行うことで、縮小A画像における位置(y,x)の画素の、縮小B画像における対応画素に対するずれ量を示す、解像度640x480の低解像度視差マップDisLowRes(y,x)が生成される。上述のように、低解像度視差マップDisLowRes(y,x)が示すずれ量は奥行きと反比例する。
この低解像度視差マップDisLowRes(y,x)は、縮小A画像および縮小B画像を用いて生成されたものであるため、必ずしもずれ量の精度は高くない。そこで、ずれ推定部21は生成された低解像度視差マップDisLowRes(y,x)および図3の関係を用い、高解像度かつずれ量の精度が向上した、高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)を以下のように生成する。
まず、LPF制御部33はA画像における1つの位置(Y,X)を選択する(S3)。位置(Y,X)を選択する順序は任意でよいが、例えば画像の左上から右下へ向かうラスタースキャン順とする。
ここで、低解像度視差マップDisRowRes(y,x)のずれの誤差を±Serrとする。この誤差Serrの値は予め定められている。縮小率が1/4である場合、A画像における位置(Y,X)のずれ量を示すDisHighRes(Y,X)は下記(1)式に示すように、Smin〜Smaxの範囲内と考えられる(S4)。
Smin≦DisHighRes(Y,X)≦Smax
Smin=DisLowRes(Y/4,X/4)−Serr
Smax=DisLowRes(Y/4,X/4)+Serr ・・・(1)
さらに、ずれ量が奥行きDの逆数と対応することを利用し、ずれ推定部21は上記範囲内での撮像装置1a,1bの錯乱円サイズ(図3)の最大値BokehAMax,BokehBMaxを取得する。
図8は、LPF制御部33の処理動作を説明する図である。同図に示すSmin〜Smaxの範囲の例では、撮像装置1aでは、ずれ量が最小値Sminの場合に錯乱円サイズが最大値BokehAMaxとなり、撮像装置1bでは、ずれ量が最大値Smaxの場合に錯乱円サイズが最大値BokehBMaxとなる。
そして、LPF制御部33は、BokehAMax,BokehBMaxの最大値をBokehMaxとする(S6)。このBokehMaxに基づいて、LPF制御部33はA画像およびB画像に適用するLPFを選択する(S7)。より具体的には、LPF制御部33は、低域通過処理により得られるLPF(A)画像およびLPF(B)画像の錯乱円がBokehMaxと近似した空間周波数特性となるよう、LPFを選択する。例えば、LPF制御部33は半径BokehMaxのガウシアンフィルタをA画像およびB画像用に選択する。あるいは、A画像およびB画像に異なるLPFを選択してもよい。例えばBokehAMax>BokehBMaxであってA画像のほうがぼけている場合、B画像にはより強いLPFを選択してもよい。
続いて、LPF部34は、選択されたLPFを用いて、A画像およびB画像に低域通過処理を行い、それぞれLPF(A)画像およびLPF(B)画像を生成する(S8)。
図9は、LPF部34の処理動作を説明する図である。LPF部34は、A画像の一部に対して低域通過処理を行い、位置(Y,X)を中心とする所定サイズ(同図では7x7画素)のブロックのLPF(A)画像を生成する。もちろん、低域通過処理にはA画像におけるブロックの外側の画素を用いても構わない。一方、LPF部34は、B画像の一部に対して低域通過処理を行い、位置(Y,X)を含み、垂直方向がブロックサイズと等しい画素数であり(同図では7画素)、水平方向が探索範囲に相当する画素数のLPF(B)画像を生成する。
高解像度視差マップ生成部35は、生成されたLPF(A)画像およびLPF(B)画像に対してステレオマッチング処理を行って、高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)を生成する(S9)。図9に示すように、LPF(A)画像における位置(Y,X)を中心とするブロックが、LPF(B)画像における位置(Y,X+m)を中心とするブロックと対応する場合、DisHighRes(Y,X)=mと設定する。対応するブロックを探索するには、例えばLPF(A)画像におけるブロック内の各画素と、LPF(B)画像におけるブロック内の各画素との差分絶対値の総和(SAD)が最小となる、LPF(B)画像におけるブロックを探索すればよい。対応するブロックが見つからない場合は周囲から補間する等、適宜例外処理を行ってもよい。
以上の処理を、A画像におけるすべての位置の画素について行う(S10)。このようにして、ずれ推定部21は、解像度がA画像と等しく2560x1920画素である、高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)を生成できる。
なお、上記の処理をA画像およびB画像そのものに対して行ってもよいが、ずれ推定部21の処理に先立って、低解像度視差マップ生成部32および高解像度視差マップ生成部35でのステレオマッチング処理を行いやすい画像に変換しておいてもよい。例えば、ずれ推定部21は、A画像およびB画像の輝度信号Yを生成し、輝度信号Yのみを含むA画像およびB画像に対して処理してもよい。輝度信号Yは、例えば3x3画素に対して下式の畳み込みを行って生成できる。
Y=Σaij*kij/16
ここで、aij(i,j=0〜2)は各画素の画素値、kijは所定の係数であり、例えば(k00,k01,k012,k10,k11,k12,k20,k21,k22)=(1,2,1,2,4,2,1,2,4)とする。上式によれば、3x3画素内でR,G,B画素がどのように配置されていても、Rの重みとBの重みは等しく、かつ、Gの重みの1/2となる。
あるいは、ずれ推定部21は、A画像およびB画像に対して(アーティファクトの発生や解像感を考慮せずに)簡易的なデモザイク処理を行ったA画像およびB画像に対して、処理してもよい。
各画素にR,GおよびB画素のいずれかしか存在しないベイヤー配列に比べて、デモザイク処理された画像や輝度信号を用いることで、より高精度にステレオマッチングを行うことができる。
続いて、デモザイク部22について詳しく説明する。
一般に、インフォーカス画像に対してデモザイク処理を行うと、アーティファクトが発生することがある。インフォーカス画像は高周波成分を含んでいるためである。そこで、高周波成分を除去した後にデモザイク処理を行うことで、アーティファクトを抑制できる。しかしながら、生成されるデモザイク処理された画像は高周波成分が失われており、解像感が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、以下のようにインフォーカス画像およびアウトオブフォーカス画像を用いることで、アーティファクトを抑制し、かつ、高周波成分が失われないデモザイク処理を行う。
図10は、デモザイク部22の内部構成の一例を示すブロック図である。デモザイク部22は、判定部41と、B画像デモザイク部42と、A画像デモザイク部43とを有する。
判定部41は、高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)および記憶部23に記憶された図3の関係を用いて、デモザイク処理を行う対象のA画像における画素(以下、デモザイク対象画素という)がインフォーカスであるかアウトオブフォーカスであるかを判定する。
B画像デモザイク部42はB画像に対してデモザイク処理を行う。A画像デモザイク部43はA画像に対してデモザイク処理を行う。A画像に対するデモザイク処理において、A画像デモザイク部43は、デモザイク対象画素がアウトオブフォーカスであればB画像のデモザイク結果を用いず、インフォーカスであればB画像のデモザイク結果を用いる。
図11は、デモザイク部22の処理動作の一例を示すフローチャートである。同図のフローチャートは、高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)を生成したA画像についてデモザイク処理(例えば、図2の位置11の緑および青の画素値、位置12,13の赤および青の画素値および位置14の緑および青の画素値を推測する処理)を行うものである。
まず、判定部41は、デモザイク処理を行う対象となる、A画像における位置(Y,X)を選択する(S11)。位置(Y,X)を選択する順序は任意でよいが、例えば画像の左上から右下へ向かうラスタースキャン順とする。位置(Y,X)は、例えば図2の位置11等、いずれかの撮像素子の位置に対応している。
続いて、判定部41は、高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)を取得する。これは位置(Y,X)における奥行きD(Y,X)の逆数に対応する。さらに、判定部41は、記憶部23に記憶されている図3の関係を用いて、1/奥行きD(Y,X)における錯乱円サイズBokehA(D(Y,X))を取得する。以上のようにして、判定部41は位置(Y,X)からA画像の錯乱円サイズBokehA(D(Y,X))を取得できる(S12)。
さらに、判定部41は錯乱円サイズBokehA(D(Y,X))と予め定めた閾値BokehTHとを比較する(S13)。
図12は、判定部41の処理動作を説明する図である。同図の点Eに示すように、錯乱円サイズBokehA(D(Y,X))が閾値BokeThより大きい場合(S13のYES)、A画像はピントが合っていない(アウトオブフォーカス)と判断される。言い換えると、位置(Y,X)近辺に空間周波数が高い情報は含まれていない。よって、通常のデモザイク処理(S14)でもアーティファクトはほとんど生じない。通常のデモザイク処理とは、例えば適応型カラープレーン補間(Advanced Color Plane Interpolation:ACPI)や線形補間等、公知の手法であって、B画像を用いずにデモザイク処理するものである。
一方、図12の点Fに示すように、錯乱円サイズBokehA(D(Y,X))が閾値BokehTH以下である場合(S13のNO)、A画像はピントが合っていると判断される。言い換えると、位置(Y,X)近辺に空間周波数が高い情報が含まれる可能性がある。よって、通常のデモザイク処理ではアーティファクトが発生するおそれがある。ここで、撮像装置1a,1bはフォーカス位置が互いに異なるため、A画像がインフォーカスであれば、B画像はアウトオブフォーカスである。そこで、デモザイク部22はアウトオブフォーカスであるB画像を用いてデモザイク処理を行う。
ずれ推定部21により生成された高解像度視差マップDisHighRes(Y、X)を考慮すると、A画像の位置(Y,X)に対応するB画像の位置は(Y,X+DisHighRes(Y,X))である(以下、この位置を(Y,X’)と表記する)。B画像デモザイク部42は、まずB画像における位置(Y,X’)の画素に対して、通常のデモザイク処理を行う(S15)。これにより、B画像における位置(Y,X’)における赤の画素値Rb、緑の画素値Gbおよび青の画素値Bbが得られる。
B画像はアウトオブフォーカスであるため、これら画素値Rb,GbおよびBbにはアーティファクトが生じにくい。ただし、B画像は錯乱円サイズが大きく、高周波成分が失われている。
続いて、A画像デモザイク部43は、得られたB画像の画素値Rb,GbおよびBbを用い、A画像における位置(Y,X)の画素に対してデモザイク処理を行う(S16)。例えば、位置(Y,X)にG撮像素子があってその画素値がGaである場合、A画像デモザイク部43は、赤の画素値Raおよび青の画素値Baを下記(1)式により算出する。
Ra=Rb*(Ga/Gb)
Ba=Bb*(Ga/Gb) ・・・(1)
ただし、分母Gbが0である場合や、0でなくてもGa/Gbが大きい場合、正しく画素値Ra,Baを算出できないこともある。そのため、このような場合には通常のデモザイク処理や下記(2)式等の例外処理を行ってもよい。
Ra=Rb−Gb+Ga
Ba=Bb−Gb+Ga ・・・(2)
より具体的な例として、Ga/Gbが4以下であれば上記(1)式を用い、4≦Ga/Gb≦20であれば、上記(1)式の結果と上記(2)式の結果とを、(20−Ga/Gb):(Ga/Gb−4)の比率でブレンドし、Ga/Gbが20以上であれば上記(2)式を用いてもよい。
同様にして、デモザイク部22は、位置(Y,X)にR撮像素子がある場合の緑の画素値Gaおよび青の画素値Ba、ならびに、位置(Y,X)にB撮像素子がある場合の赤の画素値Raおよび緑の画素値Gaを算出する。
以上の処理を、すべてのA画像における位置(Y,X)について行う(S17)。
上記の処理において、A画像がインフォーカスである場合、A画像の画素値Ra〜Baを(高周波成分をカットすることなく)そのまま使用するため、解像感の低下を抑制できる。また、アウトオブフォーカスのB画像の画素値Rb〜Bbを使用するため、アーティファクトを抑制できる。
以上のデモザイク処理により、各画素がR,GおよびBの画素値を含む、デモザイクされた画像が生成される。デモザイク部22は、デモザイク処理により得られた画像を拡大し、その後画素を適宜間引いて、ベイヤー配列の画素から構成される画像を生成してもよい。通常の撮像装置の出力はベイヤー配列だからである。一旦拡大しておくことで、その後の信号処理でアーティファクトが発生するのを低減できる。
なお、上記の閾値BokehTHは、図12に示すように、撮像装置1aの錯乱円サイズBokehA(D)と撮像装置1bの錯乱円サイズBokehB(D)とが一致する値あるいはそれより小さい値としてもよい。このように設定することで、A画像がインフォーカスである場合、B画像は必ずA画像よりピントが外れていることになり、デモザイクの精度を向上できる。
このように、第1の実施形態では、フォーカス位置が異なる2つの画像を用いてデモザイク処理を行う。そのため、アーティファクトを抑えて像度感が高い画像を得られる。また、それほど解像度が高くない2つの撮像装置1a,1bを用いるため、小型化が図れる。
なお、図1の画像処理システムでは2つの撮像装置1a,1bを用いる例を示したが、フォーカス位置が互いに異なる3つ以上の撮像装置を用いてもよい。この場合、任意の2つの撮像装置により撮影された画像をA画像およびB画像として処理すればよい。A画像は、例えばピントが最も合っている画像とし、B画像は、例えばA画像に次いでピントが合っている画像とすることができる。
また、図2ではベイヤー配列の撮像素子を例示したが、撮像素子の配列はこれに限定されるものではない。そして、ベイヤー配列でない場合のデモザイク処理とは、撮像素子によって撮影された1つの画素値があって、他の画素値が存在しない場合に、存在しない画素値を推測する処理をいう。
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態では、ぼけサイズを変換し、撮像装置1a,1bに近い被写体から遠い被写体まで広い範囲にわたってピントが合ったディープフォーカスな出力画像を生成すものである。
図13は、第2の実施形態に係る画像処理システムの概略構成を示すブロック図である。図8では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
第1の実施形態では、A画像についてのみデモザイク処理を行う例を示したが、本実施形態のデモザイク部22は、B画像に対しても同様にデモザイク処理を行っているものとする。すなわち、B画像内の各画素のうち、ピントが合っていない場合は当該画素に対して通常のデモザイク処理を行い、ピントが合っている場合はA画像内の対応画素をも用いて、デモザイク処理を行う。以下では、デモザイク処理後のA画像およびB画像をそれぞれ、デモザイクA画像およびデモザイクB画像という。なお、デモザイクA画像の解像度はA画像の解像度と等しい。
また、同13の画像処理システムにおける画像処理装置2aは、さらにフォーカス変換部24を有する。フォーカス変換部24は、デモザイクA画像およびデモザイクB画像のうち、画素ごとにピントがあっている画像を選択することにより、ディープフォーカスな出力画像を生成する。
図14は、フォーカス変換部24の内部構成の一例を示すブロック図である。フォーカス変換部24は、制御部51と、選択部52とを有する。制御部51は、ずれ推定部21により生成された高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)および記憶部23に記憶された図3の関係を用いて、デモザイクA画像およびデモザイクB画像のいずれがぼけが少ない画像であるかを判定し、選択部52を制御する。選択部52は、ぼけが少ない画像の画素を選択して、出力画像の画素とする。
図15は、フォーカス変換部24の処理動作の一例を示すフローチャートである。また、図16は、フォーカス変換部24の処理動作を説明する図である。
まず、制御部51は位置(Y,X)を選択する(S21)。位置(Y,X)を選択する順序は任意でよいが、例えば画像の左上から右下のラスタースキャン順とする。ここで、第1の実施形態で説明したように、A画像における位置(Y,X)は、B画像における位置(Y,X+DisHighRes(Y,X))=(Y,X’)と対応する。
続いて、制御部51は、高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)から、A画像における位置(Y,X)の奥行きD(Y,X)を取得する。この奥行きD(Y,X)はB画像における位置(Y,X’)の奥行きでもある。そして、制御部51は、図3の関係を用いて、1/奥行きD(Y,X)における錯乱円サイズBokehA(D(Y,X)),BokehB(D(Y,X’))を取得する(S22)。
図16のPで示すように、BokehA(D(Y,X))>BokehB(D(Y,X’))の場合(S23のYES)、デモザイクB画像の方がピントが合っている。よって、選択部52は、デモザイクB画像の位置(Y,X’)の画素値を選択して、出力画像の位置(Y,X)の画素値に設定する(S25)。ここでの画素値はデモザイク処理後であるため、R,GおよびBの画素値を含む。
一方、図16のQで示すように、BokehA(D(Y,X))≦BokehB(D(Y,X’))の場合(S23のNO)、デモザイクA画像の方がピントが合っている。よって、選択部52は、デモザイクA画像の位置(Y,X)の画素値を選択して、出力画像の位置(Y,X)の画素値に設定する(S24)。
以上の処理が図16に概略的に示されている。BokehA(D)とBokehB(D)との交点Rの横軸値より1/奥行きDが小さい場合はデモザイクB画像の位置(Y,X’)の画素値が選択され、交点Rの横軸値より1/奥行きDが大きい場合はデモザイクA画像の位置(Y,X)の画素値が選択されて、出力画像が形成される。
なお、デモザイクA画像とデモザイクB画像との輝度やカラーバランスが異なる場合、フォーカス変換部24は、これらを予め調整してから、出力画像を形成してもよい。
S21〜S25に示す処理を、すべての位置(Y,X)について行う(S26)。これにより、出力画像の位置(Y,X)に、A画像の位置(Y,X)またはB画像の位置(Y,X’)の画素値が移植され、広い奥行き範囲にわたってピントが合った出力画像が得られる。
以上は、2つの撮像装置1a,1bを用いることを念頭に置いていた。これより多く、例えば3つの撮像装置1a〜1cを用いることで、さらにディープフォーカスな出力画像が得られる。図17は、フォーカス位置が12cmである撮像装置1cをさらに用いる場合の、フォーカス変換部24の処理動作を説明する図である。同図において、点SはBokehA(D)とBokehB(D)との交点であり、点TはBokehAとBokehCとの交点である。この場合、フォーカス変換部24は、1/奥行きDが点Sの横軸値以下であればデモザイクB画像を用い、Sの横軸値〜Tの横軸値であればデモザイクA画像を用い、Tの横軸値以上であればC画像を用いる。その結果、ほとんどの奥行きにわたって、錯乱円サイズが1.5画素以下となり、極めてフォーカスが深い出力画像が生成される。
このように、第2の実施形態では、フォーカス位置が異なる複数の画像から、最もピントが合った画像を選択するため、ディープフォーカスな出力画像を生成できる。
(第3の実施形態)
上述した第2の実施形態におけるフォーカス変換部24はディープフォーカスな画像を生成するものであった。これに対し、第3の実施形態におけるフォーカス変換部24はデモザイクA画像およびデモザイクB画像のフォーカスを、予め定めた目標フォーカスへ変換するリフォーカス処理を行うものである。以下、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図18は、フォーカス変換部24の内部構成の一例を示す図である。フォーカス変換部24は、制御部61と、切替部62と、ぼけ復元部63と、LPF部64と、出力部65とを有する。
制御部61は、ずれ推定部21により生成された高解像度視差マップDisHighRes(Y,X)および記憶部23に記憶された図3の関係を用いて、デモザイクA画像およびデモザイクB画像のいずれの画像を用いるかを判定し、切替部62を制御する。切替部62は制御部61の制御に応じてデモザイクA画像またはデモザイクB画像を選択し、これをぼけ復元部63またはLPF部64へ出力する。ぼけ復元部63は、選択された画像が目標フォーカスよりぼけている場合に、ぼけを復元する処理を行う。LPF部は、選択された画像が目標フォーカスよりピントが合っている場合に、ぼかす(ピントをずらす)ための低域通過処理を行う。出力部65は、ぼけ復元部63またはLPF部64の処理後の画素を用いて、出力画像を生成する。
図19は、フォーカス変換部24の処理動作の一例を示すフローチャートである。また、図20は、フォーカス変換部24の処理動作を説明する図である。図20に示すように、目標フォーカス、すなわち、錯乱円サイズと奥行きとの関係BokehT(D)が予め設定され、記憶部23に記憶されている。同図は、フォーカス位置を1/0.07=14.2cmに変換する例である。なお、同図において、点P1はBokehT(D)とBokehB(D)との交点であり、点PはBokehA(D)とBokehB(D)との交点であり、点P3,P4はBokehT(D)とBokehA(D)との交点である。
まず、制御部61は、第2の実施形態と同様にして、位置(Y,X)を選択するとともに(S31)、この位置での錯乱円サイズBokehA(D(Y,X)),BokehB(D(Y,X’))を取得する(S32)。さらに、図20の関係を用いて、A画像の位置(Y,X)における奥行きD(Y,X)に対応する錯乱円サイズBokehT(D(Y,X))を取得する(S32)。そして、BokehA(D(Y,X)),BokehB(D(Y,X’))およびBokehT(D(Y,X))との大小関係に応じて、以下の処理を行う(S33)。
(I)BokehB(D(Y,X’))≦BokehA(D(Y,X))≦BokehT(D(Y,X))またはBokehA(D(Y,X))≦BokehT(D(Y,X))≦BokehB(D(Y,X’))である場合(図20のP3〜P4)
このとき、デモザイクA画像は、目標フォーカスよりピントが合っており、かつ、デモザイクB画像より目標フォーカスに近い。そのため、制御部61の制御により、切替部62はデモザイクA画像をLPF部64に出力する。そして、LPF部64はデモザイクA画像における位置(Y,X)の周辺に対して低域通過処理を行ってデモザイクA画像をぼかす(S34a)。例えば、LPF部64は、デモザイクA画像に対して、デモザイクA画像の錯乱円サイズとBokehT(D(Y,X))の錯乱円サイズとの差を半径とするガウシアンフィルタ処理を行う。これにより、錯乱円サイズがBokehT(D(Y,X))に近づいた画像が得られる。
(II)BokehA(D(Y,X))≦BokehB(D(Y,X’))≦BokehT(D(Y,X))またはBokehB(D(Y,X’))≦BokehT(D(Y,X))≦BokehA(D(Y,X))である場合(図20のP1以下)
このとき、デモザイクB画像は、目標フォーカスよりピントが合っており、かつ、デモザイクA画像より目標フォーカスに近い。そのため、制御部61の制御により、切替部62はデモザイクB画像をLPF部64に出力する。そして、LPF部64はデモザイクB画像における位置(Y,X’)の周辺に対して低域通過処理を行ってデモザイクB画像をぼかす(S34b)。例えば、LPF部64は、デモザイクB画像に対して、デモザイクB画像の錯乱円サイズとBokehT(D(Y,X))の錯乱円サイズとの差を半径とするガウシアンフィルタ処理を行う。これにより、錯乱円サイズがBokehT(D(Y,X))に近づいた画像が得られる。
(III)BokehT(D(Y,X))≦BokehA(D(Y,X))≦BokehB(D(Y,X’))である場合(図20のP2〜P3,P4以上)
このとき、目標フォーカスよりピントが合っている画像はないが、デモザイクA画像の方が目標フォーカスに近い。そのため、制御部61の制御により、切替部62はデモザイクA画像をぼけ復元部63に出力する。ぼけ復元部63は、例えばデモザイクA画像における位置(Y,X)の周辺に対して、PSF(Point Spread Function)逆変換、超解像変換あるいは高域強調処理を行って、ぼけを復元する。
(IV)BokehT(D(Y,X))≦BokehB(D(Y,X’))≦BokehA(D(Y,X))である場合(図20のP1〜P2)
このとき、目標フォーカスよりピントが合っている画像はないが、デモザイクB画像の方が目標フォーカスに近い。そのため、制御部61の制御により、切替部62はデモザイクB画像をぼけ復元部63に出力する。ぼけ復元部63は、例えばデモザイクB画像における位置(Y,X’)の周辺に対して、PSF(Point Spread Function)逆変換、超解像変換あるいは高域強調処理を行って、ぼけを復元する。
以上のようにして得られた、ぼけ復元部63またはLPF部64により処理されたデモザイクA画像における位置(Y,X)の画素値またはデモザイクB画像における位置(Y,X’)の画素値を、出力部65は出力画像における位置(Y,X)の画素値とする(S35)。
以上の処理を全位置について行う(S36)ことで、フォーカス位置が変換された出力画像が得られる。
本実施形態でも、フォーカス位置が互いに異なる3以上の撮像装置を用いてもよい。この場合も、各撮像装置の錯乱円サイズと目標フォーカスとの関係に応じて1つの画像を選択し、ロウパスフィルタよるぼかす処理またはぼけ復元処理を行って、出力画像を形成すればよい。
このように、第3の実施形態では、フォーカス位置が互いに異なる複数の撮像装置で取得された画像を用いて、フォーカスを変換した画像を生成できる。これにより、固定フォーカスの撮像装置1a,1bを用いるにも拘らず、オートフォーカス機能を実現できる。
なお、上述した第1〜第3の実施形態は、いずれも固定フォーカスの撮像装置を用いる例を示した。これに対し、複数の撮像装置のそれぞれがオートフォーカス(AF:Auto Focus)機能を有してもよい。
図21は、オートフォーカス機能を有する撮像装置を用いる場合の、フォーカス位置調整の様子を示す図である。この場合、1つの撮像装置は被写体に合わせてフォーカス位置を自動調整する。他の撮像装置は、上記撮像装置のフォーカス位置と連動し、当該フォーカス位置の近傍であり、かつ、アーティファクトを生じない位置にフォーカス位置を調整する。アーティファクトを抑えるためには、例えば他の撮像装置との錯乱円サイズが2画素以上となるようにすればよい。オートフォーカス機能を有する撮像装置を用いることで、フォーカス変換部24を設けなくてもオートフォーカス機能を実現でき、ステレオマッチング処理により推定した奥行き(ずれ量)を用いて高速にオートフォーカスを行うことができるほか、立体映像撮影などにも適用できる。
図22は、撮像装置の配置例を示す図である。上述した実施形態では、同図(a)に示すように、水平方向に複数の撮像装置を配置する例を示した、他にも種々の配置が考えられる。例えば、2つの撮像装置を垂直方向(同図(b))に配置したり、3つの撮像装置をL字形状(同図(c))に配置してもよい。あるいは、垂直方向に2つおよび水平方向に2つ撮像装置を配置したり(同図(d))、3つの撮像装置を水平方向に配置し、中央の撮像装置の上方に1つの撮像装置を配置してもよい(同図(e))。また、2つの撮像装置を水平方向に配置し、これらの中央の上方に1つの撮像装置を配置してもよい。同図(a)〜(f)では、撮像装置同士は近接しており、例えば8mmの間隔を隔てて配置される。これに対し、同図(g)に示すように、垂直方向に近接して配置される2つの撮像装置の組を、水平方向に少し離れて例えば3〜4cmの間隔を隔てて配置してもよい。これによりステレオ撮影に適用することもできる。同様に、同図(h)に示すように、水平方向に近接して配置される2つの撮像装置の組を、垂直方向に少し離れて例えば3〜4cmの間隔を隔てて配置してもよい。
上述した実施形態で説明した情報処理ステムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1a,1b 撮像装置
2 画像処理装置
21 ずれ推定部
22 デモザイク部
23 記憶部
24 フォーカス変換部

Claims (4)

  1. 第1の撮像装置により撮影された第1の画像における第1の画素と、前記第1の撮像装置とフォーカス位置が異なる第2の撮像装置により撮像された第2の画像において対応する第2の画素と、のずれ量を推定するずれ推定部と、
    記ずれ量に基づいて、前記第1の画素のピントが合っていると判断される場合には、デモザイク処理された前記対応する第2の画素の画素値を用いて前記第1の画素に対してデモザイク処理を行い、第1のデモザイク画像を生成するデモザイク部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記デモザイク部は、前記第1の画素のずれ量における、前記第1の撮像装置の錯乱円サイズが第1の値より小さい場合、前記第1の画素のピントが合っていると判断することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記デモザイク部は、前記ずれ量に基づいて、前記第2の画素のピントが合っていると判断される場合には、前記対応する前記第1の画素の画素値を用いて前記第2の画素に対してデモザイク処理を行って、第2のデモザイク画像を生成し、
    当該画像処理装置は、前記第1のデモザイク画像および前記第2のデモザイク画像を用いて、前記第1の画像および前記第2の画像とはフォーカスが異なる出力画像を生成するフォーカス変換部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 第1の画像を撮像する第1の撮像装置と、
    前記第1の撮像装置とフォーカス位置が異なる第2の画像を撮像する第2の撮像装置と、
    前記第1の画像における第1の画素と、前記第2の画像において対応する第2の画素と、のずれ量を推定するずれ推定部と、
    記ずれ量に基づいて、前記第1の画素のピントが合っていると判断される場合には、デモザイク処理された前記対応する第2の画素の画素値を用いて前記第1の画素に対してデモザイク処理を行い、第1のデモザイク画像を生成するデモザイク部と、を備えることを特徴とする画像処理システム。
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