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JP5844082B2 - 軌道分岐部の異物除去装置用ノズル - Google Patents
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JP5844082B2 - 軌道分岐部の異物除去装置用ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道の軌道分岐部近傍の異物を空気噴射によって除去する軌道分岐部の異物除去装置用ノズルに関する。また、本発明は、特にクロッシング部における軌道分岐部の異物除去装置用ノズルに関する。
従来から、車両が軌道分岐部を通過するときその振動によって落とされる落下雪氷、あるいは落下雪氷がバラスト上に落下したときバラストが飛び跳ねることによって発生する飛石等が、軌道分岐部の基本レールとトングレールとの間に挟まることがあり、トングレールの不転換が生じるという問題があった。そのため、種々の軌道分岐部の異物除去装置が開発または研究されている。
例えば、特許文献1には、分岐器が落下雪氷や飛石によって転換不能にならないように、基本レールとトングレールとの間の異物を除去する軌道分岐部の異物除去装置について開示されている。
特許文献1記載の軌道分岐部の異物除去装置は、軌道分岐部の基本レールとトングレールとの間に落下した異物を除去する軌道分岐部の異物除去装置において、基本レールのトングレールに対向する側面に、分岐部軌道長さに応じて配管ユニットを取付け、この配管ユニットに長手方に間隔を隔てて複数箇所に夫々複数の噴射口を有する空気噴射用ノズル部を設け、そのノズル部の空気噴出方向は、ややトングレール側に向くように設定されており、軌道分岐部の近傍に圧力空気源装置を設置し、配管ユニットに圧力空気を供給するように圧力空気源装置を圧力空気供給通路とその開閉切換手段を介して接続したことを特徴とするものである。
また、特許文献2には、軌道分岐部のクロッシング部のレール間において異物を除去することを可能にする、軌道分岐部の異物除去装置について開示されている。
特許文献2記載の軌道分岐部の異物除去装置は、基本レールと当該基本レールに対して当接及び離間可能なトングレールとを有する軌道分岐部に対して設けられ、圧縮空気を噴射することでレールとレールとの間に落下した異物を除去する、軌道分岐部の異物除去装置であって、軌道分岐部において基本レールとトングレールとが当接可能な前方側に位置する前方部とは反対側の後方側に位置してレールが交差するクロッシング部に配置され、圧縮空気を噴射するノズルユニットと、ノズルユニットに圧縮空気を供給する空気源装置と、を備え、ノズルユニットは、クロッシング部における前方側に配置され、クロッシング部における後方側に向かって圧縮空気を噴射するように開口形成された噴射口が設けられていることを特徴とするものである。
特許文献1記載および特許文献2記載の軌道分岐部の異物除去装置のいずれも、落下雪氷や飛石に対する有用性は非常に高い。
特開平7−054317号公報 特開2010−007423号公報
特許文献2に記載の異物除去装置のノズル部は、図4に示すように、多数の小径噴射口および3個の大径噴射口を有する。この多数の小径噴射口から圧縮空気が噴出される際に発生する騒音のため、近隣に民家などが近い場合に設置し難いという問題があった。その結果、設置が要望される地域または場所が多数あるにもかかわらず、これらの場所に設置が進んでいなかった。
本発明の目的は、異物除去性能を十分に確保しつつ、発生する騒音を大幅に低下させることができる軌道分岐部の異物除去装置用ノズルを提供することである。
(1)
一局面に従う軌道分岐部の異物除去装置用ノズルは、レールの軌道分岐部に対して設けられ、圧縮空気を噴射することでレールとレールとの間に落下した異物を除去する軌道分岐部の異物除去装置に設けられたノズルであって、レールが交差するクロッシング部の前方側に配置された錐台状の噴射筐体部と、クロッシング部の後方側に向かって圧縮空気を噴射可能に設けられ、かつ噴射筐体部の側面に形成された1または複数のスリットと、噴射筐体部の圧縮空気導入口から内部を通過して1または複数のスリットに圧縮空気を導くガイド部と、を含むものである。
発明者らは特許文献1の空気噴射口17や特許文献2の小径噴射口23が単純な丸孔からなっていることが騒音の原因であることを突き止めた。
更にノズルを円錐状とし、圧縮空気の噴射口を円錐側面に開口するスリット形状とすることで、圧縮空気の噴射口を単純な丸穴にする場合に比べ、騒音を大幅に低減できながら、噴射圧力は十分に確保できることを実験的に確認した。そして、この知見をもとに、更に改良を加え、噴射筐体部の内部にガイド部を設けることとした。すなわち、ガイド部に沿って圧縮空気を流すことができるため、圧縮空気が噴射筐体部の内部壁に急激に衝突することを緩和し、スリットから噴射される気体の流れが乱れることを抑制できる。その結果、圧縮空気噴射時の圧力を維持しつつ、噴射された圧縮空気により発生する騒音を大幅に低下させることができる。
なお、スリットの断面形状としては、矩形のほか、楕円や三角形を含む多角形であってもよい。
(2)
軌道分岐部の異物除去装置用ノズルにおいて、ガイド部は、円錐形状からなってもよい。
ガイド部は、円錐形状の他、角錐形状や単なる傾斜面、傾斜曲面とすることができる。しかし、スリットが多数設けられている場合、円錐形状とすれば、角錐形状などの場合に比べ、円錐部に沿って各スリットに均等に圧縮空気を流すことができるため、圧縮空気が噴射筐体部の内部壁に急激に衝突することを緩和し、側面に形成された全てのスリットから噴射される気体の流れが乱れるのを抑制することができる。その結果、噴射された圧縮空気により発生する騒音を大幅に低下させることができる。
本実施の形態にかかる軌道分岐部の構成の一例を示す模式的平面図である。 ノズル部を翼レールとともに後方側から前方側に向けて視野した場合の一例を示す模式的断面図である。 ノズル部を上方から視野した場合の模式図である。 異物除去装置用ノズルの一例を示す模式的斜視図である。 異物除去装置用ノズルの一例を示す模式的平面図である。 異物除去装置用ノズルの一例を示す模式的側面図である。 異物除去装置用ノズルの一例を示す模式的上面図である。 ノズルの構造の一例を示す模式的断面図である。 ノズルの他の例を説明するための模式的断面図である。 ノズルの他の例を説明するための模式的断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。本実施の形態においては、軌道分岐部の異物除去装置用ノズルを新幹線用の軌道に適用した状態について説明する。なお、当該軌道分岐部の異物除去装置用ノズルは、新幹線用の軌道のみならず、在来線等、他の軌道においても利用しても構わない。
(軌道分岐部の構成)
まず、図1は本実施の形態にかかる軌道分岐部の構成の一例を示す模式的平面図である。図1に示すように、軌道分岐部500は、軌道方向において区分けした各領域(ポイント部P、リード部L、クロッシング部C)に分割される。
図1に示すように、軌道分岐部500には、主に一対の基本レール501、一対のトングレール502、リードレール503、翼レール(ウィングレール)504、可動レール505、固定部506、および主レール507が設置されている。
図1のポイント部Pは、軌道分岐部500の前方側において基本レール501とトングレール502とが当接する部分を含む領域として構成される。
クロッシング部Cは、軌道分岐部500の後方側において翼レール504、可動レール505、および固定部506が配置された領域として構成される。
リード部Lは、ポイント部Pとクロッシング部Cとの間でポイント部Pとクロッシング部Cとを結ぶ部分でリードレール503が配置された領域として構成される。
本実施形態では、ポイント部Pおよびリード部Lが、軌道分岐部500において前方側に位置する前方部を構成し、クロッシング部Cは、この前方部とは反対側の後方側に位置してレールが交差する部分を含む領域として構成している。
図1に示すように、一対の基本レール501は、当該レールを走行する鉄道車両の車輪幅で一定間隔に施設されている。また、一対の基本レール501から車両が分岐を開始できるよう、基本レール501に対して当接および離間が可能な一対のトングレール502が配設されている。
なお、図1に示した軌道分岐部500の基本レール501は、枕木上に床板を介して配設されている。トングレール502は枕木上にベアリング床板などにより移動可能に構成されている。これにより、各トングレール502は、各基本レール501に対して当接および離間できるように設けられている。
また、クロッシング部Cの可動レール505は、転轍機(図示せず)の作動に伴いトングレール502と連動して変位するように構成され、固定部を支点構造として揺動するように変位し、その前方側の端部が翼レール504に対して当接または離間するように構成されている。
一般に、軌道分岐部は、制御装置(図示省略)からの指令に基づいて転轍機(図示省略)が作動することにより、基本レール501に対してトングレール502が当接または離間する方向に移動し、同時に可動レール505が移動し、軌道分岐部500における走行レールの切り換え動作(ポイントの切り換え動作)が行われる。その結果、鉄道車両が分岐線側または基準線側のいずれかの方向に走行できるように形成されている。
(異物除去装置の構成)
次に、第1実施形態に係る異物除去装置300用のノズル部110を備えた異物除去装置300の構成について説明する。異物除去装置300は、上述した軌道分岐部500のクロッシング部Cの翼レール504に設けられる。
本実施の形態に係る異物除去装置用のノズル部110を備えた異物除去装置300は、該ノズル部110から圧縮空気PAを噴射したり、温風HAを送風したりすることで翼レール504、または翼レール504および可動レール505に落下した雪または飛石等の異物を軌道分岐部500の後方側に向かって吹き飛ばして除去したり、雪を融解させたりしている。温風HAの送風については、本発明とは関係ないため、以後、説明を省略する。
図1に示すように、異物除去装置300は、主に空気源装置310、圧縮エアタンク320、ノズル部110、空気配管330、電磁切換弁340、およびノズル配管350を含む。
図1示す空気源装置310は、コンプレッサ等の圧縮空気供給源である。空気源装置310から供給された圧縮空気PAは、圧縮エアタンク320に蓄積され、電磁切換弁340が開放されることにより、空気配管330およびノズル配管350を介してノズル部110に圧縮空気PAが供給される。
具体的に、制御装置(図示省略)が、例えば、転轍機の動作信号(ポイントの切り換え信号)等の各種機器の動作指令信号、或いは、雪または異物の落下検知センサ(図示省略)または降雪センサ(図示省略)等の各種センサでの検知結果などに基づいて、電磁切換弁340の切換指令を発する。その結果、ノズル部110から圧縮空気PAが噴射され、異物除去動作が行われる。また、上記のポイント切り換え信号に伴って、トングレール106の前方側の端部が基本レール105に対して当接又は離間し、可動レール109が翼レール108に対して当接又は離間する。
なお、上記動作指令信号や各種センサでの検知結果のみならず、車両運行中の時間帯等の異物除去動作が必要となる可能性のある時間帯において、制御装置(図示省略)が、電磁切換弁340の切換指令を発し、ノズル部110から定期的に圧縮空気PAが噴射されてもよい。
(異物除去装置用ノズルの配管)
次に、図2は異物除去装置300を翼レール504とともに後方側から前方側に向けて視野した場合の一例を示す模式的断面図であり、図3はノズル部110を上方から視野した場合の模式図である。図2に示すように、ノズル部110は、翼レール504の間に設けられている。
また、図3に示すように、異物除去装置300には、ノズル配管350および温風配管160が設けられている。ノズル配管350の下流側は、ノズル部110の下部に接続されている。また、温風配管160の上流側は、温風発生装置(図示せず)に接続され、下流側は、ノズル部110の上部に接続されている。
図3に示すように、ノズル配管350には、圧縮空気PAの流れPAFが供給され、温風配管160には、温風HAの流れHAFが供給される。
(異物除去装置用ノズル)
次いで、図4は異物除去装置300のノズル部110の一例を示す模式的斜視図であり、図5は異物除去装置300のノズル部110の一例を示す模式的平面図であり、図6は異物除去装置300のノズル部110の一例を示す模式的側面図であり、図7は異物除去装置300のノズル部110の一例を示す模式的上面図である。
図4〜図8に示すように、異物除去装置300のノズル部110は、温風ノズル孔120、先端ノズル固定孔130、筐体140、導入口141およびノズル200を有する。
図4に示すように、筐体140の上部には、温風ノズル孔120が設けられている。温風ノズル孔120からは、温風配管160からの温風HAが噴射される。また、筐体140の下部には、導入口141、当該導入口141の逆側にノズル200が設けられている。ノズル200からは、後述するように導入口141から導入された圧縮空気PAが噴射される。なお、先端ノズル固定孔130によりノズル部110が固設される。
(ノズルの詳細構造について)
図8は、ノズル200の構造の一例を示す模式的断面図である。図8(a)はノズル200の断面を示し、図8(b)はノズル200の裏面から視野した状態を示す。
図4から図8に示すように、ノズル200は、筐体140から外側へ突出した円錐台形状201で形成されており、円錐台形状201の斜面には、複数のスリット230が円錐台形状201の中心軸から放射状に設けられている。ここで、スリット230は、矩形状のスリットからなるが、楕円形状であっても良いし、台形形状であっても良いし、三角形その他の多角形であっても良いし、これらを組み合わせても良い。
図8(a),(b)に示すように、ノズル200の内部には、圧縮空気PAの導入口141から複数のスリット230までの間に、導入口141側へ向かって形成された円錐形状のガイド210が設けられている。
その結果、ガイド210により圧縮空気PAは、流れPAFの方向に向かって円滑に流れ、複数のスリット230から噴射することができる。したがって、圧縮空気PAの流れPAFを乱すことなく、円滑に圧縮空気PAを流すことができるので、ノズル200から発生する騒音を大幅に低下させることができる。また、後述するノズル構造の他の例と比べ、ガイド210を円錐形状とすることとで、全てのスリット230に対し、圧縮空気PAを流れPAFの方向に向かって円滑に流すことができるので、最も騒音を低下することができる。
(ノズル構造の他の例について)
図9に示すノズル部110aのように、導入口141側へ向かって形成された2つの平面から構成された斜面のガイド210aを有するノズル200aとしてもよい。
また、図10に示すノズル部110bのように、導入口141側へ向かって形成された2つの曲面で構成される斜面のガイド210bを有するノズル200bとしてもよい。
なお、上記のに示したノズルは、それぞれ一部ずつ組み合わせて構成してもよい。また、ノズル構造の他の例として、ガイド210,210a,210bに限定されず、完全な円錐形状の他、例えば半分だけの円錐や、四角推又はその一部、円錐台またはその一部、角錐台またはその一部とすることもできる。
また、本実施の形態においては、ノズル部110を一箇所に設けることとしたが、これに限定されず、他の任意の個数設けてもよい。
また、ノズル部110にノズル200を1個設けることとしたが、これに限定されず、他の任意の個数設けてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る異物除去装置300のノズル200においては、ガイド210に沿って圧縮空気PAを流すことができるため、圧縮空気PAが噴射筐体部の内部壁に急激に衝突することを緩和し、スリット230から噴射される圧縮空気PAの流れが乱れることを抑制することができる。その結果、圧縮空気PAの噴射時の圧力を維持しつつ、噴射された圧縮空気PAにより発生する騒音を大幅に低下させることができる。その他のノズル構造例についても、従来に比べ、騒音を低下させることができる。
なお、本実施の形態に係る異物除去装置300のノズル200においては、翼レール504がレールに相当し、軌道分岐部500が軌道分岐部に相当し、圧縮空気PAが圧縮空気に相当し、クロッシング部Cがクロッシング部に相当し、円錐台形状201が錐台状の噴射筐体部に相当し、スリット230が1または複数のスリットに相当し、導入口141が噴射筐体部の圧縮空気導入口に相当し、ガイド210,210a,210bがガイド部に相当し、ノズル200が軌道分岐部の異物除去装置用ノズルに相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
141 導入口
200 ノズル
201 円錐台形状
210,210a,210b ガイド
230、230i スリット
300 異物除去装置
500 軌道分岐部
504 翼レール
C クロッシング部
PA 圧縮空気

Claims (2)

  1. レールの軌道分岐部に対して設けられ、圧縮空気を噴射することでレールとレールとの間に落下した異物を除去する軌道分岐部の異物除去装置に設けられたノズルであって、
    前記レールが交差するクロッシング部の前方側に配置された錐台状の噴射筐体部と、
    前記クロッシング部の後方側に向かって圧縮空気を噴射可能に設けられ、かつ前記噴射筐体部の側面に形成された1または複数のスリットと、
    前記噴射筐体部の圧縮空気導入口から前記1または複数のスリットまでの間に設けられ、前記1または複数のスリットに前記圧縮空気を導くガイド部と、を含む、軌道分岐部の異物除去装置用ノズル。
  2. 前記ガイド部は、円錐形状からなる、請求項1記載の異物除去装置用ノズル。
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