以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の論理回路は、比較部、電荷保持部、電位確定部、の3つより構成される。電荷保持部では、2個のトランジスタを電気的に直列接続した4組を、2組ずつ電気的に並列接続する。出力信号を出力するノードに接続する2組を含む領域を、それぞれ領域52、領域53とし、出力信号と位相が反転する信号を出力するノードに接続する2組を含む領域を、それぞれ領域50、領域51とする。
以下に示す論理回路において、4個の入力端子、領域50、領域51と、4個の入力端子、領域52、領域53とは対称性を成す。領域50、領域51、領域52、領域53に含まれる8個のトランジスタにおける各ゲート電位の高低を8個の入力端子により決定する。入力端子に入力する入力信号の制御や、入力端子の組み合わせにより、実現できる任意の論理回路について、図1乃至図15を用いて説明する。
<XOR回路>
以下に、データの保持機能を有し、消費電力を削減したXOR回路について図1乃至図8を用いて説明する。
<XOR回路100の構成>
図1に本実施の形態のXOR回路の回路図を示す。図1に示すXOR回路100は、第1のトランジスタ101、第2のトランジスタ102、第3のトランジスタ103、第4のトランジスタ104、第5のトランジスタ105、第6のトランジスタ106、第7のトランジスタ107、第8のトランジスタ108、第9のトランジスタ109、第10のトランジスタ110、第11のトランジスタ111、第12のトランジスタ112、第13のトランジスタ113、第14のトランジスタ114、第15のトランジスタ115、第16トランジスタ116、第17のトランジスタ117、第18のトランジスタ118、第19のトランジスタ119、第20のトランジスタ120、第21のトランジスタ121、を有している。
第5のトランジスタ105、第6のトランジスタ106、第7のトランジスタ107、第8のトランジスタ108、第9のトランジスタ109、第14のトランジスタ114、第15のトランジスタ115、第16トランジスタ116、第17のトランジスタ117、の9個のトランジスタとしては、nチャネル型トランジスタを用いる。第18のトランジスタ118、第19のトランジスタ119、第20のトランジスタ120、第21のトランジスタ121、の4個のトランジスタとしては、pチャネル型トランジスタを用いる。
第1のトランジスタ101、第2のトランジスタ102、第3のトランジスタ103、第4のトランジスタ104、第10のトランジスタ110、第11のトランジスタ111、第12のトランジスタ112、第13のトランジスタ113、の8個のトランジスタとしては、例えば酸化物半導体層にチャネルが形成されるトランジスタを用いる。当該酸化物半導体を用いたトランジスタはリーク電流(オフ電流ともいう)が極小という利点を有する。なお当該酸化物半導体を用いたトランジスタは、nチャネル型トランジスタである。
トランジスタのリーク電流が極小であるために得られる利点として、論理回路における単位面積当たりのデータの保持機能が高められることが挙げられる。一般に、データの保持時間とリーク電流は比例する。例えば、リーク電流が1.0×10−24Aの場合、データの保持時間は10年になり、リーク電流が1.0×10−21Aの場合、データの保持時間は3日〜4日になる。リーク電流が一桁変化するだけで、データの保持時間は大きく変化し、論理回路全体に大きな影響を及ぼす。必要とする特性に合わせて最適なトランジスタを選択することが好ましい。
なお、nチャネル型の酸化物半導体を用いたトランジスタのリーク電流は、100yA/μm(1.0×10−22A)以下、好ましくは10yA/μm(1.0×10−23A)以下、より好ましくは1yA/μm(1.0×10−24A)以下を得ることができる。なお、測定時は、ドレイン電圧とゲート電圧の絶対値が等しい事が好ましい。酸化物半導体を用いたトランジスタのリーク電流は、ゲート電圧が−3V以下になっても、極小を維持する。これに対して、nチャネル型のシリコン半導体を用いたトランジスタのリーク電流は、概ね10pA/μm(1.0×10−11A)程度であり、ゲート電圧が−3V以下になると、リーク電流は急速に大きくなってしまう。また、リーク電流は、測定時のトランジスタの温度にも依存する。高温であるほど、リーク電流は大きくなる。
第5のトランジスタ105、第6のトランジスタ106、第7のトランジスタ107、第8のトランジスタ108、第9のトランジスタ109、第14のトランジスタ114、第15のトランジスタ115、第16のトランジスタ116、第17のトランジスタ117、第18のトランジスタ118、第19のトランジスタ119、第20のトランジスタ120、第21のトランジスタ121、の13個のトランジスタとしては、例えば珪素層にチャネルが形成されるトランジスタを用いる。当該珪素層は、単結晶珪素層、微結晶珪素層、非晶質珪素層であってもよい。
なお、第5のトランジスタ105、第6のトランジスタ106、第7のトランジスタ107、第8のトランジスタ108、第9のトランジスタ109、第14のトランジスタ114、第15のトランジスタ115、第16トランジスタ116、第17のトランジスタ117、の9個のトランジスタ全て、又は一部を、酸化物半導体を用いたトランジスタに置き換えることもできる。ただし、酸化物半導体を用いたトランジスタはオフ電流が極小という利点を有する一方、動作速度が、シリコン半導体を用いたトランジスタと比べて劣るため、XOR回路100の動作速度への影響を考慮して、これらのトランジスタを酸化物半導体を用いたトランジスタに置き換えることが必要である。
XOR回路100に入力される2つの信号のうち入力信号Aは、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方及び、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に、入力される。また入力信号Bは、第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方及び、第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に、入力される。なお、第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方及び、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方には、入力信号Aと位相が反転した信号ABが入力され、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方及び、第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方には、入力信号Bと位相が反転した信号BBが入力される。
第1のトランジスタ101のゲートには、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBが入力されている。第1のトランジスタ101のゲートと、第2のトランジスタ102のゲートと、第3のトランジスタ103のゲートと、第4のトランジスタ104のゲートと、は電気的に接続されている。
第1のトランジスタ101のソース又はドレインの他方と、第5のトランジスタ105のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの他方と第5のトランジスタ105のゲートとの接続部分をノード11とする。第2のトランジスタ102のソース又はドレインの他方と、第6のトランジスタ106のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの他方と第6のトランジスタ106のゲートとの接続部分をノード12とする。第3のトランジスタ103のソース又はドレインの他方と、第7のトランジスタ107のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第3のトランジスタ103のソース又はドレインの他方と第7のトランジスタ107のゲートとの接続部分をノード13とする。第4のトランジスタ104のソース又はドレインの他方と、第8のトランジスタ108のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第4のトランジスタ104のソース又はドレインの他方と第8のトランジスタ108のゲートとの接続部分をノード14とする。
第10のトランジスタ110のゲートには、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBが入力されている。第10のトランジスタ110のゲートと、第11のトランジスタ111のゲートと、第12のトランジスタ112のゲートと、第13のトランジスタ113のゲートと、は電気的に接続されている。
第10のトランジスタ110のソース又はドレインの他方と、第14のトランジスタ114のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの他方と第14のトランジスタ114のゲートとの接続部分をノード15とする。第11のトランジスタ111のソース又はドレインの他方と、第15のトランジスタ115のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第11のトランジスタ111のソース又はドレインの他方と第15のトランジスタ115のゲートとの接続部分をノード16とする。第12のトランジスタ112のソース又はドレインの他方と、第16のトランジスタ116のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの他方と第16のトランジスタ116のゲートとの接続部分をノード17とする。第13のトランジスタ113のソース又はドレインの他方と、第17のトランジスタ117のゲートとは、電気的に接続されている。なお、第13のトランジスタ113のソース又はドレインの他方と第17のトランジスタ117のゲートとの接続部分をノード18とする。
第18のトランジスタ118のソース又はドレインの一方と、第19のトランジスタ119のソース又はドレインの一方と、第20のトランジスタ120のソース又はドレインの一方と、第21のトランジスタ121のソース又はドレインの一方と、は電気的に接続されており、電源電位VDDが供給されている。第18のトランジスタ118のゲートには、クロック信号CLKが入力されている。第21のトランジスタ121のゲートには、クロック信号CLKが入力されている。
第18のトランジスタ118のソース又はドレインの他方と、第19のトランジスタ119のソース又はドレインの他方と、第20のトランジスタ120のゲートと、第5のトランジスタ105のソース又はドレインの一方と、第7のトランジスタ107のソース又はドレインの一方と、は電気的に接続されている。なお、第18のトランジスタ118のソース又はドレインの他方と、第19のトランジスタ119のソース又はドレインの他方と、第20のトランジスタ120のゲートと、第5のトランジスタ105のソース又はドレインの一方と、第7のトランジスタ107のソース又はドレインの一方との接続部分をノードDとする。
第20のトランジスタ120のソース又はドレインの他方と、第21のトランジスタ121のソース又はドレインの他方と、第19のトランジスタ119のゲートと、第14のトランジスタ114のソース又はドレインの一方と、第16のトランジスタ116のソース又はドレインの一方と、は電気的に接続されている。なお、第20のトランジスタ120のソース又はドレインの他方と、第21のトランジスタ121のソース又はドレインの他方と、第19のトランジスタ119のゲートと、第14のトランジスタ114のソース又はドレインの一方と、第16のトランジスタ116のソース又はドレインの一方との接続部分をノードAとする。
第5のトランジスタ105のソース又はドレインの他方と、第6のトランジスタ106のソース又はドレインの一方と、は電気的に接続されている。第14のトランジスタ114のソース又はドレインの他方と、第15のトランジスタ115のソース又はドレインの一方と、は電気的に接続されている。第7のトランジスタ107のソース又はドレインの他方と、第8のトランジスタ108のソース又はドレインの一方と、は電気的に接続されている。第16のトランジスタ116のソース又はドレインの他方と、第17のトランジスタ117のソース又はドレインの一方と、は電気的に接続されている。
第6のトランジスタ106のソース又はドレインの他方と、第8のトランジスタ108のソース又はドレインの他方と、第15のトランジスタ115のソース又はドレインの他方と、第17のトランジスタ117のソース又はドレインの他方と、第9のトランジスタ109のソース又はドレインの一方とは電気的に接続されている。
第9のトランジスタ109のゲートには、クロック信号CLKが入力され、第9のトランジスタ109のソース又はドレインの他方は、基準電位GND端子と電気的に接続されている。なお、第9のトランジスタ109のソース又はドレインの他方と、基準電位GND端子との接続部分をノードGとする。
ノードAの電位は、XOR回路100の出力信号OUTとして出力される。ノードDの電位は、XOR回路100の出力信号OUTと、位相が反転した信号OUTBとして出力される。
本実施の形態のXOR回路100において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時、電源電位VDD端子から基準電位GND端子までのリーク電流のパスは、1つしか存在しない。リーク電流のパスが1つしか存在しないため、XOR回路100の消費電力を抑えることができる。
比較として従来のラッチ回路を図2に示す。図2(A)に示すラッチ回路220は、クロックドインバータ221、インバータ222、クロックドインバータ223を有している。
クロックドインバータ221の入力端子は、ラッチ回路220の入力端子INとして機能する。
クロックドインバータ221の出力端子は、インバータ222の入力端子及びクロックドインバータ223の出力端子と電気的に接続されている。クロックドインバータ223の入力端子は、インバータ222の出力端子に電気的に接続されており、ラッチ回路220の出力端子OUTとして機能する。
インバータ222として用いることが可能な回路構成の例を図2(B)に示す。
図2(B)に示されるインバータ133は、pチャネル型トランジスタであるトランジスタ131及びnチャネル型トランジスタであるトランジスタ132を有している。
インバータ133のトランジスタ131のゲートは、トランジスタ132のゲートと電気的に接続されており、インバータ133の入力端子INとして機能する。トランジスタ131のソース又はドレインの一方には、電源電位VDDが供給される。トランジスタ131のソース又はドレインの他方は、トランジスタ132のソース又はドレインの一方と電気的に接続されており、インバータ133の出力端子OUTとして機能する。
トランジスタ132のソース又はドレインの他方は、基準電位GND端子と電気的に接続されている。
クロックドインバータ221及びクロックドインバータ223のそれぞれとして用いることが可能な回路構成の例を図2(C)に示す。
図2(C)に示すクロックドインバータ160は、pチャネル型トランジスタであるトランジスタ161、pチャネル型トランジスタであるトランジスタ162、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ163、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ164を有している。
トランジスタ161のゲートは、トランジスタ164のゲートと電気的に接続されており、クロックドインバータ160の入力端子INとして機能する。トランジスタ161のソース又はドレインの一方には、電源電位VDDが供給される。トランジスタ161のソース又はドレインの他方は、トランジスタ162のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。
トランジスタ162のゲートには、クロック信号CLKが入力される。トランジスタ162のソース又はドレインの他方は、トランジスタ163のソース又はドレインの一方と電気的に接続され、クロックドインバータ160の出力端子OUTとして機能する。
トランジスタ163のゲートには、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBが入力される。トランジスタ163のソース又はドレインの他方は、トランジスタ164のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。
トランジスタ164のソース又はドレインの他方は、基準電位GND端子と電気的に接続されている。
インバータ133、クロックドインバータ160A及びクロックドインバータ160Bを用いた場合のラッチ回路220の具体的な回路構成を図3に示す。なお図3において、クロックドインバータ160A及びクロックドインバータ160B、並びにそれぞれに含まれるトランジスタは、クロックドインバータ160と同様であり、それぞれ「A」及び「B」を追加して表記している。
図3に示されるように、ラッチ回路220において、電源電位VDD端子から基準電位GND端子へのリーク電流のパスは3つ存在する(パスI1〜パスI3)。よって、ラッチ回路220の消費電力は増大する恐れがある。
上述のように、XOR回路100は、電源電位VDD端子から基準電位GND端子へのリーク電流のパスは1つである。そのため、XOR回路100では消費電力が抑制できる。
またXOR回路100は、8個の酸化物半導体を用いたトランジスタ及び13個のシリコン半導体を用いたトランジスタで構成することができる。
酸化物半導体を用いたトランジスタは、上述のようにリーク電流が極小である。そのため、XOR回路100に電源電位VDDの供給を停止しても、例えば酸化物半導体を用いたトランジスタである第1のトランジスタ101のソース又はドレインの他方と、第5のトランジスタ105のゲートとの間に蓄えられている電荷は保持される。よって、電源電位VDDの供給を再開すると、XOR回路100は、電源電位VDDの供給を停止する前の状態から、動作を開始することができる。
このように、XOR回路100は電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しない。すなわち、XOR回路100は、不揮発性の記憶回路である。電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しないので、XOR回路100において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時は、電源電位VDDの供給を停止することが可能である。即ち不揮発性のXOR回路100は消費電力を抑制することができる。
またXOR回路100において、酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能である(後述)。そのため、XOR回路100の回路面積を小さくすることができる。
<XOR回路100の動作>
図4乃至図8を用いて、本実施の形態のXOR回路100の動作について説明する。図4には、XOR回路100におけるタイミングチャートを示す。図4では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4、期間T5、期間T6、期間T7、期間T8、期間T9、期間T10、に分けてタイミングチャートを示す。図5乃至図8では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4におけるXOR回路100の動作の状態を示す。
XOR回路100は、クロック同期式であり、第9のトランジスタ109、第18のトランジスタ118、第21のトランジスタ121に同様のクロック信号CLKを入力することで、XOR回路として動作する。なお、クロック信号CLKと同期して第9のトランジスタ109がオン状態となる、期間T2、期間T4、期間T6、期間T8、期間T10においてのみ、出力信号OUTが決定される。
<期間T1(図5参照。)>
まず図4の期間T1に示すように、入力信号AとしてH電位(VDD)、入力信号BとしてL電位(VSS)が入力された場合を考える。なお、本明細書において、H電位(VDD)は高電位(電源電位)、L電位(VSS)は低電位(基準電位)を表すものとする。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされる。
以上のように期間T1では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A及び入力信号Bに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T2(図6参照。)>
次に図4の期間T2に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オン状態となる。ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オン状態となる。ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オフ状態となる。ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オフ状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オフ状態となる。ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オン状態となる。ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オン状態となる。ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オフ状態となる。
XOR回路100において、第5のトランジスタ105と、第6のトランジスタ106が電気的に直列で接続され(領域50)、第7のトランジスタ107と、第8のトランジスタ108が電気的に直列で接続され(領域51)、2個ずつ直列接続されたトランジスタ(領域50と領域51)は、電気的に並列で接続されている。また第14のトランジスタ114と、第15のトランジスタ115が電気的に直列で接続され(領域52)、第16のトランジスタ116と、第17のトランジスタ117が電気的に直列で接続され(領域53)、2個ずつ直列接続されたトランジスタ(領域52と領域53)は、電気的に並列で接続されている。
この時、領域50には電流が流れ、領域51、領域52、領域53、には電流が流れない。
従ってノードDに溜められたH電位(VDD)に応じた電荷は、領域50、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードDからノードGに向かって電流が流れる。
ノードDからノードGに向かって電流が流れることで、ノードDの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第20のトランジスタ120のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第20のトランジスタ120(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)となる。
第19のトランジスタ119及び第20のトランジスタ120は、ノードAとノードDに対して、該ノード間の電位を相互に補償し合う機能を有する。ノードAとノードD間の電位を相互に補償し合うとは、例えば、ノードDがL電位(VSS)になった場合、第20のトランジスタ120は、ノードAにH電位(VDD)を供給する。例えば、ノードAがL電位(VSS)になった場合、第19のトランジスタ119は、ノードDにH電位(VDD)を供給する。即ち、ノードAとノードD間において、L電位(VSS)になったノードと逆のノードに、H電位(VDD)を供給する。
なお、ノードAの電位とノードDの電位は、第9のトランジスタ109のオン状態及びオフ状態に依存する。即ち出力信号OUTの電位が確定するのは、クロック信号CLKがH電位(VDD)の時に限られる。従ってXOR回路100の出力信号OUTの電位が確定するのは図4に示すタイミングチャートにおいて、期間T2、期間T4、期間T6、期間T8、期間T10の時である。
以上のように期間T2では、H電位(VDD)の入力信号A及びL電位(VSS)の入力信号Bの入力に対して、H電位(VDD)の出力信号OUTが、確定された状態となる。
上述のように、第19のトランジスタ119及び第20のトランジスタ120は、電位補償機能を有し、第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、充電機能を有する。従って、これら4つのトランジスタは、常にノードAとノードDの電位を比較し、L電位(VSS)となったノードと逆のノードに、H電位(VDD)を供給するという比較器としての機能を有する。
また、第9のトランジスタ109は、放電機能を有する。オン状態となっている第9のトランジスタ109を通して、ノードA又はノードDの電位はノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。その結果、第9のトランジスタ109がオン状態となる時(クロック信号CLKがH電位(VDD)の時)のみ、出力信号OUTの電位が確定することになるため、該トランジスタは、最終的な出力信号OUTを確定するという機能(電位確定機能)も有する。
<期間T3(図7参照。)>
次に図4の期間T3に示すように、入力信号AとしてL電位(VSS)、入力信号BとしてL電位(VSS)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされる。
以上のように期間T3では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A及び入力信号Bに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T4(図8参照。)>
次に図4の期間T4に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オフ状態となる。ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オン状態となる。ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オン状態となる。ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オフ状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オン状態となる。ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オン状態となる。ノード17には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、L電位(VSS)が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オフ状態となる。ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、L電位(VSS)が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オフ状態となる。
この時、領域52には電流が流れ、領域50、領域51、領域53、には電流が流れない。
従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域52、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第20のトランジスタ120(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、L電位(VSS)となる。
以上のように期間T4では、L電位(VSS)の入力信号A及びL電位(VSS)の入力信号Bに対して、L電位(VSS)の出力信号OUTが、確定された状態となる。
従って、入力信号A(入力信号B)としてL電位(VSS)が入力され、入力信号B(入力信号A)としてH電位(VDD)が入力されれば、領域50(又は領域51)及び第9のトランジスタ109を通して電流経路が形成され、ノードDからノードGまでの電流経路が形成される。また、入力信号A及び入力信号Bとして、H電位(VDD)(L電位(VSS))が入力されれば、領域52(又は領域53)及び第9のトランジスタ109を通して電流経路が形成され、ノードAからノードGまでの電流経路が形成される。
即ち、入力信号A及び入力信号Bとして入力される電位が異なれば、必ずノードAは、H電位(VDD)になり、出力信号OUTは、H電位(VDD)になる。また、入力信号A及び入力信号Bとして入力される電位が等しければ、必ずノードAは、L電位(VSS)になり、出力信号OUTは、L電位(VSS)になる。このようにして、XOR回路が形成できる。
従って、電荷保持部における対称性を利用して、8個の入力端子に入力する入力信号A、入力信号Bを制御することで、入力信号A、入力信号Bが等しいか否かで、出力信号を変化させるXOR回路が形成できる。
期間T5、期間T6の動作は、期間T1、期間T2の動作と全く同様である。期間T7、期間T8の動作は、期間T1、期間T2の動作において、入力信号AとしてL電位(VSS)、入力信号BとしてH電位(VDD)が入力された場合の動作に対応する。期間T9、期間T10の動作は、期間T3、期間T4の動作において、入力信号AとしてH電位(VDD)、入力信号BとしてH電位(VDD)が入力された場合の動作に対応する。
本実施の形態により、XOR回路のリーク電流のパスを抑制することができる。従って、XOR回路の消費電力を抑制することができる。
本実施の形態により、XOR回路において電源が遮断されてもデータを保持することができる。
本実施の形態により、XOR回路において酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能であるため、回路面積を縮小させることができる。
<MUX回路>
以下に、データの保持機能を有し、消費電力を削減したMUX回路について図9乃至図15を用いて説明する。
<MUX回路200の構成>
図9に本実施の形態のMUX回路の回路図を示す。図9に示すMUX回路200は、図1に示すXOR回路100において、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Sに、第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aと位相が反転した信号ABを入力信号Bに、第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bを入力信号Sと位相が反転した信号SBに、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aと位相が反転した信号ABを入力信号Bと位相が反転した信号BBに、第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Sと位相が反転した信号SBに、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aを、入力信号Aと位相が反転した信号ABに、第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bを、入力信号Sに、置き換えた構成を有する。なお、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力される信号はXOR回路100と同一である。
なお、入力信号Aを選択する場合には、入力信号SとしてH電位(VDD)を入力し、入力信号Bを選択する場合には、入力信号SとしてL電位(VSS)を入力するものとする。
MUX回路200において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時、リーク電流のパスは、電源電位VDD端子から基準電位GND端子まで1つしか存在しない。リーク電流のパスが1つしか存在しないため、MUX回路200の消費電力を抑えることができる。
MUX回路200は電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しない。すなわち、MUX回路200は、不揮発性の記憶回路である。電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しないので、MUX回路200において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時は、電源電位VDDの供給を停止することが可能である。即ち不揮発性のMUX回路200は消費電力を抑制することができる。
またMUX回路200において、酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能である(後述)。そのため、MUX回路200の回路面積を小さくすることができる。
<MUX回路200の動作>
図10乃至図15を用いて、MUX回路200の動作について説明する。図10には、MUX回路200におけるタイミングチャートを示す。図10では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4、期間T5、期間T6、期間T7、期間T8、期間T9、期間T10、期間T11、期間T12、期間T13、期間T14、期間T15、期間T16、に分けてタイミングチャートを示す。図11乃至図15では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4、期間T9、期間T10、期間T15、期間T16におけるMUX回路200の動作の状態を示す。
MUX回路200は、クロック同期式であり、第18のトランジスタ118、第21のトランジスタ121、第9のトランジスタ109に同様のクロック信号CLKを入力することで、MUX回路として動作する。なお、クロック信号CLKと同期して第9のトランジスタ109がオン状態となる、期間T2、期間T4、期間T6、期間T8、期間T10、期間T12、期間T14、期間T16においてのみ、出力信号OUTが決定される。
<期間T1(図11参照。)>
まず図10の期間T1に示すように、入力信号AとしてH電位(VDD)、入力信号BとしてL電位(VSS)、入力信号SとしてL電位(VSS)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Sと同じL電位(VSS)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Sと位相が反転した信号SBと同じH電位(VDD)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Sと位相が反転した信号SBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Sと同じL電位(VSS)がチャージされる。
以上のように期間T1では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A及び入力信号B及び入力信号Sに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T2(図12参照。)>
次に図10の期間T2に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オン状態となる。ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オフ状態となる。ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オフ状態となる。ノード14には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オン状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オン状態となる。ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オン状態となる。ノード17には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オフ状態となる。ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オフ状態となる。
この時、領域52には電流が流れ、領域50、領域51、領域53、には電流が流れない。
従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域52、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、L電位(VSS)となる。
以上のように期間T2では、入力信号Sによって選択されている入力信号Bの電位であるL電位(VSS)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
期間T3、期間T4についても期間T1、期間T2と同様に考える。入力信号AとしてL電位(VSS)、入力信号BとしてL電位(VSS)、入力信号SとしてL電位(VSS)が入力されると、図13に示すように、領域52には電流が流れ、領域50、領域51、領域53、には電流が流れない。従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域52、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、L電位(VSS)となる。
以上のように期間T3、期間T4では、入力信号Sによって選択されている入力信号Bの電位であるL電位(VSS)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
期間T9、期間T10についても期間T1、期間T2と同様に考える。入力信号AとしてH電位(VDD)、入力信号BとしてL電位(VSS)、入力信号SとしてH電位(VDD)が入力されると、図14に示すように、領域50には電流が流れ、領域51、領域52、領域53、には電流が流れない。従ってノードDに溜められたH電位(VDD)は、領域50、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードDからノードGに向かって電流が流れる。
ノードDからノードGに向かって電流が流れることで、ノードDの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第20のトランジスタ120のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第20のトランジスタ120(Pch)は、オン状態となる。第20のトランジスタ120がオン状態となることで、ノードAに対してH電位(VDD)が供給される。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)となる。
以上のように期間T9、期間T10では、入力信号Sによって選択されている入力信号Aの電位であるH電位(VDD)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
期間T15、期間T16についても期間T1、期間T2と同様に考える。入力信号AとしてL電位(VSS)、入力信号BとしてH電位(VDD)、入力信号SとしてH電位(VDD)が入力されると、図15に示すように、領域53には電流が流れ、領域50、領域51、領域52、には電流が流れない。従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域53、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTから、L電位(VSS)が出力される。
以上のように期間T15、期間T16では、入力信号Sによって選択されている入力信号Aの電位であるL電位(VSS)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
図10乃至図15より出力信号OUTは、入力信号Sによって選択されている信号だけに支配され、その他の入力信号には全く依存しないことがわかる。MUX回路200の場合、入力信号Aを選択する場合には、入力信号SとしてH電位(VDD)を入力し、入力信号Bを選択する場合には、入力信号SとしてL電位(VSS)を入力するものとしているため、入力信号SがH電位(VDD)の場合には、その期間に入力された入力信号Aの電位と対応する電位が、入力信号SがL電位(VSS)の場合には、その期間に入力された入力信号Bの電位と対応する電位が、出力信号OUTとして出力されている。
従って、電荷保持部における対称性を利用して、8個の入力端子に入力する入力信号A、入力信号B、入力信号Sを制御することで、入力された複数の入力信号から、一つの入力信号を選択して出力信号として出力するMUX回路が形成できる。
なお、詳細な説明は省略するが、期間T5、期間T6、期間T7、期間T8、期間T11、期間T12、期間T13、期間T14においても同様である。期間T5、期間T6では、入力信号Sによって選択されている入力信号Bの電位であるH電位(VDD)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。期間T7、期間T8では、入力信号Sによって選択されている入力信号Bの電位であるH電位(VDD)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。期間T11、期間T12では、入力信号Sによって選択されている入力信号Aの電位であるL電位(VSS)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。期間T13、期間T14の動作では、入力信号Sによって選択されている入力信号Aの電位であるH電位(VDD)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
本実施の形態により、MUX回路のリーク電流のパスを抑制することができる。従って、MUX回路の消費電力を抑制することができる。
本実施の形態により、MUX回路において電源が遮断されてもデータを保持することができる。
本実施の形態により、MUX回路において酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能であるため、回路面積を縮小させることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
本実施の形態では実施の形態1に示した論理回路における入力端子を組み合わせる。具体的には、領域50、領域51に含まれる4個のトランジスタにおける各ゲート電位の高低を決定する4個の入力端子を電気的に接続し、領域52、領域53に含まれる4個のトランジスタにおける各ゲート電位の高低を決定する4個の入力端子を電気的に接続する。即ち、8個の入力端子を組み合わせて、2個の入力端子を形成する。入力端子に入力する入力信号の制御や、入力端子の組み合わせにより、実現できる任意の論理回路について、図16乃至図25を用いて説明する。
<インバータ回路>
以下に、データの保持機能を有し、消費電力を削減したインバータ回路について図16乃至図19を用いて説明する。
<インバータ回路300の構成>
図16に本実施の形態のインバータ回路の回路図を示す。図16に示すインバータ回路300は、図1に示すXOR回路100において、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第1の入力端子とする。
即ち、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aを入力信号Bと位相が反転した信号ABに、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Bと位相が反転した信号ABに、第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bを入力信号Bと位相が反転した信号ABに、置き換えた構成を有する。なお、第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力される信号は同一である。
また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第2の入力端子とする。
即ち、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aと位相が反転した信号ABを入力信号Aに、第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Aに、第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bを、入力信号Aに、置き換えた構成を有する。なお、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力される信号は同一である。
インバータ回路300において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時、リーク電流のパスは、電源電位VDD端子から基準電位GND端子まで1つしか存在しない。リーク電流のパスが1つしか存在しないため、インバータ回路300の消費電力を抑えることができる。
インバータ回路300は電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しない。すなわち、インバータ回路300は、不揮発性の記憶回路である。電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しないので、インバータ回路300において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時は、電源電位VDDの供給を停止することが可能である。即ち不揮発性のインバータ回路300は消費電力を抑制することができる。
またインバータ回路300において、酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能である(後述)。そのため、インバータ回路300の回路面積を小さくすることができる。
<インバータ回路300の動作>
図18乃至図20を用いて、インバータ回路300の動作について説明する。図17には、インバータ回路300におけるタイミングチャートを示す。図17では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4、期間T5、期間T6、期間T7、期間T8、期間T9、期間T10に分けてタイミングチャートを示す。図18乃至図20では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4におけるインバータ回路300の動作の状態を示す。
インバータ回路300は、クロック同期式であり、第18のトランジスタ118、第21のトランジスタ121、第9のトランジスタ109に同様のクロック信号CLKを入力することで、インバータ回路として動作する。なお、クロック信号CLKと同期して第9のトランジスタ109がオン状態となる、期間T2、期間T4、期間T6、期間T8、期間T10においてのみ、出力信号OUTが決定される。
<期間T1(図18参照。)>
まず図17の期間T1に示すように、第2の入力端子に、入力信号AとしてH電位(VDD)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。また、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第1の入力端子)。
従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている。(第2の入力端子)。
従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされる。
以上のように期間T1では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A及び入力信号Aと位相が反転した信号ABに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T2(図19参照。)>
次に図17の期間T2に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オフ状態となる。ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オフ状態となる。ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オフ状態となる。ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オフ状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オン状態となる。ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オン状態となる。ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オン状態となる。ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オン状態となる。
この時、領域52、領域53には電流が流れ、領域50、領域51、には電流が流れない。従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域52又は領域53、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、L電位(VSS)となる。
以上のように期間T2では、入力信号Aの電位であるH電位(VDD)と逆の電位であるL電位(VSS)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
<期間T3(図18参照。)>
まず図17の期間T3に示すように、第2の入力端子に、入力信号AとしてL電位(VSS)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。また、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第1の入力端子)。
従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている。(第2の入力端子)。
従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされる。
以上のように期間T3では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A及び入力信号Aと位相が反転した信号ABに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T4(図20参照。)>
次に図17の期間T4に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オン状態となる。ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オン状態となる。ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オン状態となる。ノード14には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オン状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オフ状態となる。ノード16には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オフ状態となる。ノード17には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オフ状態となる。ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オフ状態となる。
この時、領域50、領域51、には電流が流れ、領域52、領域53には電流が流れない。従ってノードDに溜められたH電位(VDD)は、領域50又は領域51、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードDからノードGに向かって電流が流れる。
ノードDからノードGに向かって電流が流れることで、ノードDの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第20のトランジスタ120のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第20のトランジスタ120(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)となる。
以上のように期間T4では、入力信号Aの電位であるL電位(VSS)と逆の電位であるH電位(VDD)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
期間T5、期間T6は期間T1、期間T2と全く同様の動作である。また、期間T9、期間T10もまた、期間T1、期間T2と全く同様の動作である。第2の入力端子に、入力信号AとしてH電位(VDD)が入力されると、図19に示すように、領域52、領域53には電流が流れ、領域50、領域51、には電流が流れない。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、L電位(VSS)となる。
以上のように期間T6、期間T10では、入力信号Aの電位であるH電位(VDD)と逆の電位であるL電位(VSS)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
期間T7、期間T8は期間T3、期間T4と全く同様の動作である。第2の入力端子に、入力信号AとしてL電位(VSS)が入力されると、図20に示すように、領域50、領域51には電流が流れ、領域52、領域53、には電流が流れない。即ちノードDからノードGに向かって電流が流れる。その結果、第20のトランジスタ120のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第20のトランジスタ120(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)となる。
以上のように期間T8では、入力信号Aの電位であるL電位(VSS)と逆の電位であるH電位(VDD)が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
図16乃至図20より出力信号OUTは、入力信号Aに入力された電位と逆の電位を出力することがわかる。インバータ回路300の場合、入力信号AがH電位(VDD)の場合には、その期間に入力された入力信号Aの電位と逆の電位L電位(VSS)が、入力信号AがL電位(VSS)の場合には、その期間に入力された入力信号Aの電位と逆の電位H電位(VDD)が、出力信号OUTとして出力されている。
従って、領域50、領域51側の4個の入力端子をそれぞれ電気的に接続し、領域52、領域53側の4個の入力端子をそれぞれ電気的に接続することで、第2の入力端子に入力された入力信号の電位と、逆の電位を出力信号として出力するインバータ回路が形成できる。
本実施の形態により、インバータ回路のリーク電流のパスを抑制することができる。従って、インバータ回路の消費電力を抑制することができる。
本実施の形態により、インバータ回路において電源が遮断されてもデータを保持することができる。
本実施の形態により、インバータ回路において酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能であるため、回路面積を縮小させることができる。
<レジスタ回路>
以下に、データの保持機能を有し、消費電力を削減したレジスタ回路について図21乃至図25を用いて説明する。
<レジスタ回路400の構成>
図21に本実施の形態のレジスタ回路の回路図を示す。図21に示すレジスタ回路400は、図1に示すXOR回路100において、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第1の入力端子とする。
即ち、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Aに、第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aと位相が反転した信号ABを入力信号Aに、第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bを入力信号Aに、置き換えた構成を有する。なお、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力される信号は同一である。
また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第2の入力端子とする。
即ち、第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Aと位相が反転した信号ABに、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aを入力信号Aと位相が反転した信号ABに、第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bを、入力信号Aと位相が反転した信号ABに、置き換えた構成を有する。なお、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力される信号は同一である。
レジスタ回路400において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時、リーク電流のパスは、電源電位VDD端子から基準電位GND端子まで1つしか存在しない。リーク電流のパスが1つしか存在しないため、レジスタ回路400の消費電力を抑えることができる。
レジスタ回路400は電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しない。すなわち、レジスタ回路400は、不揮発性の記憶回路である。電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しないので、レジスタ回路400において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時は、電源電位VDDの供給を停止することが可能である。即ち不揮発性のレジスタ回路400は消費電力を抑制することができる。
またレジスタ回路400において、酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能である(後述)。そのため、レジスタ回路400の回路面積を小さくすることができる。
<レジスタ回路400の動作>
図23乃至図25を用いて、レジスタ回路400の動作について説明する。図22には、レジスタ回路400におけるタイミングチャートを示す。図22では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4、期間T5、期間T6、期間T7、期間T8、期間T9、期間T10に分けてタイミングチャートを示す。図23乃至図25では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4におけるレジスタ回路400の動作の状態を示す。
レジスタ回路400は、クロック同期式であり、第18のトランジスタ118、第21のトランジスタ121、第9のトランジスタ109に同様のクロック信号CLKを入力することで、レジスタ回路として動作する。なお、クロック信号CLKと同期して第9のトランジスタ109がオン状態となる、期間T2、期間T4、期間T6、期間T8、期間T10においてのみ、出力信号OUTが決定される。
<期間T1(図23参照。)>
まず図22の期間T1に示すように、第1の入力端子に、入力信号AとしてH電位(VDD)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。また、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第1の入力端子)。
従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている。(第2の入力端子)。
従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされる。
以上のように期間T1では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A及び入力信号Aと位相が反転した信号ABに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T2(図24参照。)>
次に図22の期間T2に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オン状態となる。ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オン状態となる。ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オン状態となる。ノード14には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オン状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オフ状態となる。ノード16には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オフ状態となる。ノード17には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オフ状態となる。ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オフ状態となる。
この時、領域50、領域51には電流が流れ、領域52、領域53、には電流が流れない。従ってノードDに溜められたH電位(VDD)は、領域50又は領域51、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードDからノードGに向かって電流が流れる。
ノードDからノードGに向かって電流が流れることで、ノードDの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第20のトランジスタ120のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第20のトランジスタ120(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)となる。
以上のように期間T2では、入力信号Aの電位であるH電位(VDD)と同じ電位が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
<期間T3(図23参照。)>
まず図22の期間T3に示すように、第1の入力端子に、入力信号AとしてL電位(VSS)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。また、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第1の入力端子)。
従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている。(第2の入力端子)。
従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされる。
以上のように期間T3では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A及び入力信号Aと位相が反転した信号ABに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T4(図25参照。)>
次に図22の期間T4に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オフ状態となる。ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オフ状態となる。ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オフ状態となる。ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オフ状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オン状態となる。ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オン状態となる。ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オン状態となる。ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オン状態となる。
この時、領域52、領域53、には電流が流れ、領域50、領域51には電流が流れない。従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域52又は領域53、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、L電位(VSS)となる。
以上のように期間T4では、入力信号Aの電位であるL電位(VSS)と同じ電位が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
期間T5、期間T6は期間T1、期間T2と全く同様の動作である。また、期間T9、期間T10もまた、期間T1、期間T2と全く同様の動作である。第1の入力端子に、入力信号AとしてH電位(VDD)が入力されると、図24に示すように、領域50、領域51には電流が流れ、領域52、領域53、には電流が流れない。即ちノードDからノードGに向かって電流が流れる。その結果、第20のトランジスタ120のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第20のトランジスタ120(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)になる。
以上のように期間T6、期間T10では、入力信号Aの電位であるH電位(VDD)と同じ電位が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
期間T7、期間T8は期間T3、期間T4と全く同様の動作である。第1の入力端子に、入力信号AとしてL電位(VSS)が入力されると、図25に示すように、領域52、領域53には電流が流れ、領域50、領域51、には電流が流れない。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAの電位が確定し、出力信号OUTが、L電位(VSS)になる。
以上のように期間T8では、入力信号Aの電位であるL電位(VSS)と同じ電位が出力信号OUTとして、確定され、出力されている。
図21乃至図25より出力信号OUTは、入力信号Aに入力された電位と同じ電位を出力することがわかる。レジスタ回路400の場合、入力信号AがH電位(VDD)の場合には、その期間に入力された入力信号Aの電位と同じ電位H電位(VDD)が、入力信号AがL電位(VSS)の場合には、その期間に入力された入力信号Aの電位と同じ電位L電位(VSS)が、出力信号OUTとして出力されている。
従って、領域50、領域51側の4個の入力端子をそれぞれ電気的に接続し、領域52、領域53側の4個の入力端子をそれぞれ電気的に接続することで、第1の入力端子に入力された入力信号の電位と、同じ電位を出力信号として出力するレジスタ回路が形成できる。
本実施の形態により、レジスタ回路のリーク電流のパスを抑制することができる。従って、レジスタ回路の消費電力を抑制することができる。
本実施の形態により、レジスタ回路において電源が遮断されてもデータを保持することができる。
本実施の形態により、レジスタ回路において酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能であるため、回路面積を縮小させることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では実施の形態1に示した論理回路における入力端子を組み合わせる。具体的には、領域50に含まれる一方のトランジスタにおけるゲート電位の高低を決定する1個の入力端子と、領域51に含まれる一方のトランジスタにおけるゲート電位の高低を決定する1個の入力端子とを電気的に接続し、領域50に含まれる他方のトランジスタにおけるゲート電位の高低を決定する1個の入力端子と、領域51に含まれる他方のトランジスタにおけるゲート電位の高低を決定する1個の入力端子とを電気的に接続する。また、領域52に含まれる2個のトランジスタにおける各ゲート電位の高低を決定する2個の入力端子を電気的に接続し、領域53に含まれる2個のトランジスタにおける各ゲート電位の高低を決定する2個の入力端子を電気的に接続する。即ち、8個の入力端子を組み合わせて、4個の入力端子を形成する。入力端子に入力する入力信号の制御や、入力端子の組み合わせにより、実現できる任意の論理回路(NAND回路)について、図26乃至図31を用いて説明する。
<NAND回路>
以下に、データの保持機能を有し、消費電力を削減したNAND回路について図26乃至図31を用いて説明する。
<NAND回路500の構成>
図26に本実施の形態のNAND回路の回路図を示す。図26に示すNAND回路500は、図1に示すXOR回路100において、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第1の入力端子とする。また、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第2の入力端子とする。
即ち、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Bに、第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aと位相が反転した信号ABを入力信号Aに、置き換えた構成を有する。なお、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力される信号は同一であり、第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力される信号は同一である。
また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第3の入力端子とする。また、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子を電気的に接続する。該入力端子を第4の入力端子とする。
即ち、第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bと位相が反転した信号BBを入力信号Aと位相が反転した信号ABに、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Aを入力信号Bと位相が反転した信号BBに、第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力される入力信号Bを入力信号Bと位相が反転した信号BBに、置き換えた構成を有する。なお、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力される信号は同一である。
NAND回路500において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時、リーク電流のパスは、電源電位VDD端子から基準電位GND端子まで1つしか存在しない。リーク電流のパスが1つしか存在しないため、NAND回路500の消費電力を抑えることができる。
NAND回路500は電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しない。すなわち、NAND回路500は、不揮発性の記憶回路である。電源電位VDDの供給を停止してもデータが消失しないので、NAND回路500において、酸化物半導体を用いたトランジスタのゲートが閉じている時は、電源電位VDDの供給を停止することが可能である。即ち不揮発性のNAND回路500は消費電力を抑制することができる。
またNAND回路500において、酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能である(後述)。そのため、NAND回路500の回路面積を小さくすることができる。
<NAND回路500の動作>
図27乃至図31を用いて、NAND回路500の動作について説明する。図27には、NAND回路500におけるタイミングチャートを示す。図27では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4、期間T5、期間T6、期間T7、期間T8、期間T9、期間T10に分けてタイミングチャートを示す。図28乃至図31では、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4におけるNAND回路500の動作の状態を示す。
NAND回路500は、クロック同期式であり、第18のトランジスタ118、第21のトランジスタ121、第9のトランジスタ109に同様のクロック信号CLKを入力することで、NAND回路として動作する。なお、クロック信号CLKと同期して第9のトランジスタ109がオン状態となる、期間T2、期間T4、期間T6、期間T8、期間T10においてのみ、出力信号OUTが決定される。
<期間T1(図28参照。)>
まず図27の期間T1に示すように、第1の入力端子に、入力信号AとしてH電位(VDD)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。また、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第1の入力端子)。また、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第2の入力端子)。
従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと同じH電位(VDD)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第3の入力端子)。また、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている。(第4の入力端子)。
従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じL電位(VSS)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされる。
以上のように期間T1では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A、入力信号Aと位相が反転した信号AB、入力信号B、入力信号Bと位相が反転した信号BBに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T2(図29参照。)>
次に図27の期間T2に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オン状態となる。ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オフ状態となる。ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オン状態となる。ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オフ状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オフ状態となる。ノード16には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オフ状態となる。ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オン状態となる。ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オン状態となる。
この時、領域53には電流が流れ、領域50、領域51、領域52、には電流が流れない。従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域53、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードDの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)になる。
以上のように期間T2では、H電位(VDD)の入力信号A及びL電位(VSS)の入力信号Bの入力に対して、H電位(VDD)の出力信号OUTが、確定された状態となる。
<期間T3(図30参照。)>
次に、図27の期間T3に示すように、第2の入力端子に、入力信号AとしてL電位(VSS)が入力された場合を考える。この時、クロック信号CLKがL電位(VSS)なので、第18のトランジスタ118のゲート、及び第21のトランジスタ121のゲートにL電位(VSS)が印加される。従って、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードAに対してH電位(VDD)が入り込み、ノードDに対してH電位(VDD)が入り込む。(プリチャージ動作。)第18のトランジスタ118及び第21のトランジスタ121は、ノードAとノードDにH電位(VDD)を充電するか否かを制御するために設けられている。
また、第9のトランジスタ109(Nch)は、オフ状態となる。
クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第1のトランジスタ101及び第2のトランジスタ102及び第3のトランジスタ103及び第4のトランジスタ104は、オン状態となる。また、第1のトランジスタ101のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第3のトランジスタ103のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第1の入力端子)。また、第2のトランジスタ102のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第4のトランジスタ104のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第2の入力端子)。
従って、第5のトランジスタ105のゲート(ノード11)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第6のトランジスタ106のゲート(ノード12)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされ、第7のトランジスタ107のゲート(ノード13)に入力信号Aと同じL電位(VSS)がチャージされ、第8のトランジスタ108のゲート(ノード14)に入力信号Bと同じL電位(VSS)がチャージされる。
また、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがH電位(VDD)なので、第10のトランジスタ110及び第11のトランジスタ111及び第12のトランジスタ112及び第13のトランジスタ113は、オン状態となる。また、第10のトランジスタ110のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第11のトランジスタ111のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている(第3の入力端子)。また、第12のトランジスタ112のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子、及び第13のトランジスタ113のソース又はドレインの一方に入力信号を入力する入力端子は電気的に接続されている。(第4の入力端子)。
従って、第14のトランジスタ114のゲート(ノード15)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第15のトランジスタ115のゲート(ノード16)に入力信号Aと位相が反転した信号ABと同じH電位(VDD)がチャージされ、第16のトランジスタ116のゲート(ノード17)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされ、第17のトランジスタ117のゲート(ノード18)に入力信号Bと位相が反転した信号BBと同じH電位(VDD)がチャージされる。
以上のように期間T3では、ノード11、ノード12、ノード13、ノード14、ノード15、ノード16、ノード17、ノード18のそれぞれに、入力信号A、入力信号Aと位相が反転した信号AB、入力信号B、入力信号Bと位相が反転した信号BBに応じた電位が、ノードA、ノードDのそれぞれに、H電位(VDD)がチャージされた状態となる。
<期間T4(図31参照。)>
次に図27の期間T4に示すように、クロック信号CLKがH電位(VDD)となるので、第18のトランジスタ118のゲート、第21のトランジスタ121のゲート、第9のトランジスタ109のゲートのそれぞれにH電位(VDD)が印加される。この時、第18のトランジスタ118(Pch)及び第21のトランジスタ121(Pch)は、オフ状態となる。第21のトランジスタ121がオフ状態となることにより、ノードAに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードAはH電位(VDD)を維持する状態となる。また、第18のトランジスタ118がオフ状態となることにより、ノードDに対してH電位(VDD)の供給が無くなり、ノードDはH電位(VDD)を維持する状態となる。
第9のトランジスタ109(Nch)は、オン状態となる。
一方、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第1のトランジスタ101(Nch)及び第2のトランジスタ102(Nch)及び第3のトランジスタ103(Nch)及び第4のトランジスタ104(Nch)は、オフ状態となる。ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第1のトランジスタ101がオフ状態となることで、ノード11には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第5のトランジスタ105は、ノード11の電位に応じて、オフ状態となる。ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第2のトランジスタ102がオフ状態となることで、ノード12には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第6のトランジスタ106は、ノード12の電位に応じて、オフ状態となる。ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第3のトランジスタ103がオフ状態となることで、ノード13には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第7のトランジスタ107は、ノード13の電位に応じて、オフ状態となる。ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が蓄積されているため、第4のトランジスタ104がオフ状態となることで、ノード14には、L電位(VSS)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第8のトランジスタ108は、ノード14の電位に応じて、オフ状態となる。
同様に、クロック信号CLKと位相が反転した信号CLKBがL電位(VSS)となるので、第10のトランジスタ110(Nch)及び第11のトランジスタ111(Nch)及び第12のトランジスタ112(Nch)及び第13のトランジスタ113(Nch)は、オフ状態となる。ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第10のトランジスタ110がオフ状態となることで、ノード15には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第14のトランジスタ114は、ノード15の電位に応じて、オン状態となる。ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第11のトランジスタ111がオフ状態となることで、ノード16には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第15のトランジスタ115は、ノード16の電位に応じて、オン状態となる。ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第12のトランジスタ112がオフ状態となることで、ノード17には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第16のトランジスタ116は、ノード17の電位に応じて、オン状態となる。ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が蓄積されているため、第13のトランジスタ113がオフ状態となることで、ノード18には、H電位(VDD)に応じた電荷が保持される。(電荷保持動作。)更に、第17のトランジスタ117は、ノード18の電位に応じて、オン状態となる。
この時、領域52、領域53には電流が流れ、領域50、領域51、には電流が流れない。従ってノードAに溜められたH電位(VDD)は、領域52又は領域53、第9のトランジスタ109を通して、ノードGの有する基準電位(GND)へと引き抜かれていく。即ちノードAからノードGに向かって電流が流れる。
ノードAからノードGに向かって電流が流れることで、ノードAの電位は、H電位(VDD)から徐々に減少し、L電位(VSS)となる。その結果、第19のトランジスタ119のゲートに、L電位(VSS)が印加されるため、第19のトランジスタ119(Pch)は、オン状態となる。この時、ノードDの電位が確定し、出力信号OUTが、H電位(VDD)になる。
以上のように期間T4では、L電位(VSS)の入力信号A及びL電位(VSS)の入力信号Bの入力に対して、H電位(VDD)の出力信号OUTが、確定された状態となる。
即ち、どちらかの入力信号としてL電位(VSS)が入力されれば、必ずノードAは、L電位(VSS)になる。ノードAの逆の電位がノードDに供給されるため、この時必ず出力信号OUTは、H電位(VDD)になる。また、両方の入力信号に、H電位(VDD)が入力されれば、必ずノードDは、L電位(VSS)になり、この時必ず出力信号OUTは、L電位(VSS)になる。このようにして、NAND回路が形成できる。
期間T5、期間T6は期間T1、期間T2と全く同様の動作である。期間T7、期間T8の動作は、期間T1、期間T2の動作において、入力信号AとしてL電位(VSS)、入力信号BとしてH電位(VDD)が入力された場合の動作に対応する。期間T9、期間T10の動作は、期間T3、期間T4の動作において、入力信号AにH電位(VDD)、入力信号BにH電位(VDD)が入力された場合の動作に対応する。
本実施の形態により、NAND回路のリーク電流のパスを抑制することができる。従って、NAND回路の消費電力を抑制することができる。
本実施の形態により、NAND回路において電源が遮断されてもデータを保持することができる。
本実施の形態により、NAND回路において酸化物半導体を用いたトランジスタとシリコン半導体を用いたトランジスタは積層して形成することが可能であるため、回路面積を縮小させることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上述した実施の形態1乃至実施の形態3に用いられる酸化物半導体を用いたトランジスタについて説明する。
図50(A)に示す酸化物半導体を用いたトランジスタ901は、絶縁膜902上に形成された、半導体層として機能する酸化物半導体層903と、酸化物半導体層903上に形成されたソース電極904及びドレイン電極905と、酸化物半導体層903、ソース電極904及びドレイン電極905上に形成されたゲート絶縁膜906と、ゲート絶縁膜906上において酸化物半導体層903と重なる位置に設けられたゲート電極907とを有する。
図50(A)に示す酸化物半導体を用いたトランジスタ901は、ゲート電極907が酸化物半導体層903の上に形成されているトップゲート型であり、なおかつ、ソース電極904及びドレイン電極905が酸化物半導体層903の上に形成されているトップコンタクト型である。そして、酸化物半導体を用いたトランジスタ901は、ソース電極904及びドレイン電極905と、ゲート電極907とが重なっていない。すなわち、ソース電極904とゲート電極907との間及びドレイン電極905とゲート電極907との間には、ゲート絶縁膜906の膜厚よりも大きい間隔が設けられている。よって、酸化物半導体を用いたトランジスタ901は、ソース電極904及びドレイン電極905とゲート電極907との間に形成される寄生容量を小さく抑えることができるので、高速動作を実現することができる。
また、酸化物半導体層903は、ゲート電極907が形成された後、酸化物半導体層903にn型の導電性を付与するドーパントを添加することで得られる、一対の高濃度領域908を有する。また、酸化物半導体層903のうち、ゲート絶縁膜906を間に挟んでゲート電極907と重なる領域がチャネル形成領域909である。酸化物半導体層903では、一対の高濃度領域908の間にチャネル形成領域909が設けられている。高濃度領域908を形成するためのドーパントの添加は、イオン注入法を用いることができる。ドーパントは、例えばヘリウム、アルゴン、キセノンなどの希ガスや、窒素、リン、ヒ素、アンチモンなどの15族原子などを用いることができる。
例えば、窒素をドーパントとして用いた場合、高濃度領域908中の窒素原子の濃度は、5×1019/cm3以上1×1022/cm3以下であることが望ましい。
n型の導電性を付与するドーパントが添加されている高濃度領域908は、酸化物半導体層903中の他の領域に比べて導電性が高くなる。よって、高濃度領域908を酸化物半導体層903に設けることで、ソース電極904とドレイン電極905との間の抵抗を下げることができる。
そして、ソース電極904とドレイン電極905との間の抵抗を下げることで、酸化物半導体を用いたトランジスタ901の微細化を進めても、高いオン電流と、高速動作を確保することができる。従って、当該トランジスタを用いた論理回路の面積を削減し、小型化を図ることができる。
図50(B)に示す酸化物半導体を用いたトランジスタ911は、絶縁膜912上に形成されたソース電極914及びドレイン電極915と、絶縁膜912、ソース電極914及びドレイン電極915上に形成された半導体層として機能する酸化物半導体層913と、酸化物半導体層913、ソース電極914及びドレイン電極915上に形成されたゲート絶縁膜916と、ゲート絶縁膜916上において酸化物半導体層913と重なる位置に設けられたゲート電極917とを有する。
図50(B)に示す酸化物半導体を用いたトランジスタ911は、ゲート電極917が酸化物半導体層913の上に形成されているトップゲート型であり、なおかつ、ソース電極914及びドレイン電極915が酸化物半導体層913の下に形成されているボトムコンタクト型である。そして、トランジスタ911は、トランジスタ901と同様に、ソース電極914及びドレイン電極915と、ゲート電極917とが重なっていないので、ソース電極914とゲート電極917との間及びドレイン電極915とゲート電極917との間に形成される寄生容量を小さく抑えることができるので、高速動作を実現することができる。更に論理回路における単位面積当たりのデータの保持機能を高めることができる。
また、酸化物半導体層913は、ゲート電極917が形成された後、酸化物半導体層913にn型の導電性を付与するドーパントを添加することで得られる、一対の高濃度領域918を有する。また、酸化物半導体層913のうち、ゲート絶縁膜916を間に挟んでゲート電極917と重なる領域がチャネル形成領域919である。酸化物半導体層913では、一対の高濃度領域918の間にチャネル形成領域919が設けられている。
高濃度領域918は、上述した、トランジスタ901が有する高濃度領域908の場合と同様に、イオン注入法を用いて形成することができる。そして、高濃度領域918を形成するためのドーパントの種類については、高濃度領域908の場合を参照することができる。
n型の導電性を付与するドーパントが添加されている高濃度領域918は、酸化物半導体層913中の他の領域に比べて導電性が高くなる。よって、高濃度領域918を酸化物半導体層913に設けることで、ソース電極914とドレイン電極915との間の抵抗を下げることができる。
そして、ソース電極914とドレイン電極915との間の抵抗を下げることで、酸化物半導体を用いたトランジスタ911の微細化を進めても、高いオン電流と、高速動作を確保することができる。従って、当該トランジスタを用いた論理回路の面積を削減し、小型化を図ることができる。更に論理回路における単位面積当たりのデータの保持機能を高めることができる。
以上のように、トランジスタ901又はトランジスタ911を、実施の形態1乃至実施の形態3で用いられる酸化物半導体を用いたトランジスタに適用することで、単位面積当たりのデータの保持機能を高めた論理回路を得ることができる。また、論理回路の面積を削減させたNAND回路やNOR回路を得ることができる。
なお、実施の形態1乃至実施の形態3で用いられる酸化物半導体を用いたトランジスタは、該構成に限定されない。
以上、本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、上述した実施の形態1乃至実施の形態3における論理回路の構成の一形態について説明する。
図32は、論理回路の断面図である。図32に示す記憶装置は上部に、2層に形成された記憶素子3170a、記憶素子3170bが配置され、下部に論理回路3004が配置された積層構造を有する。なお、記憶素子の数、記憶素子が形成される層数、配置構造は特に限定されない。
本実施の形態において記憶素子とは、酸化物半導体を用いたトランジスタを含み、電源が遮断されてもデータが保持される機能を有する素子を表すものとする。記憶素子3170aは、酸化物半導体を用いたトランジスタ3171aを含み、記憶素子3170bは、酸化物半導体を用いたトランジスタ3171bを含む。
なお図32では、記憶素子3170aに用いるトランジスタ3171a、記憶素子3170bに用いるトランジスタ3171bとして、図50(A)に示すトランジスタ901と同様の構成を用いているが、該構成に限定されない。図50(B)に示すトランジスタ911と同様の構成を用いてもよい。
トランジスタ3171aのソース電極及びドレイン電極と同じ層に形成された電極3501aは、電極3502aによって、電極3003aと電気的に接続されている。トランジスタ3171bのソース電極及びドレイン電極と同じ層に形成された電極3501cは、電極3502cによって、電極3003cと電気的に接続されている。
論理回路3004は、シリコン半導体を用いたトランジスタ3001を含む。なお、論理回路3004には、酸化物半導体を用いたトランジスタが含まれていてもよいし、酸化物半導体以外を用いたトランジスタが含まれていてもよい。シリコン半導体を用いたトランジスタと酸化物半導体を用いたトランジスタは重畳して形成されていてもよい。
また、トランジスタ3001は、半導体材料(例えば、シリコンなど)を含む基板3000に素子分離絶縁膜3106を設け、素子分離絶縁膜3106に囲まれた領域にチャネル形成領域を設ける。なお、トランジスタ3001は、絶縁表面上に形成されたシリコン膜等の半導体膜や、SOI基板のシリコン膜にチャネル形成領域が設けられていてもよい。トランジスタ3001の構成については、公知の構成を用いることが可能であるため、説明は省略する。
トランジスタ3171aが形成された層と、トランジスタ3001が形成された層との間には、配線3100a及び配線3100bが形成されている。配線3100aとトランジスタ3001が形成された層との間には、絶縁膜3140aが設けられ、配線3100aと配線3100bとの間には、絶縁膜3141aが設けられ、配線3100bとトランジスタ3171aが形成された層との間には、絶縁膜3142aが設けられている。
同様に、トランジスタ3171bが形成された層と、トランジスタ3171aが形成された層との間には、配線3100c及び配線3100dが形成されている。配線3100cとトランジスタ3171aが形成された層との間には、絶縁膜3140bが設けられ、配線3100cと配線3100dとの間には、絶縁膜3141bが設けられ、配線3100dとトランジスタ3171bが形成された層との間には、絶縁膜3142bが設けられている。
絶縁膜3140a、絶縁膜3141a、絶縁膜3142a、絶縁膜3140b、絶縁膜3141b、絶縁膜3142bは、層間絶縁膜として機能し、その表面は平坦化された構成とすることができる。
配線3100a、配線3100b、配線3100c、配線3100dによって、記憶素子間の電気的接続や、論理回路と記憶素子との間の電気的接続等を行うことができる。
論理回路3004に含まれる電極3303、電極3505、電極3503aによって、上部に設けられた記憶素子と、下部に設けられた論理回路とを電気的に接続することが可能になる。例えば、図32に示すように、電極3505によって、電極3303は配線3100aと電気的に接続することができる。電極3503aによって、配線3100aは電極3501bと電気的に接続することができる。こうして、論理回路3004に含まれる電極3303と、記憶素子3170aに含まれるトランジスタ3171aのソース電極またはドレイン電極とを電気的に接続することができる。
また、電極3502bによって、電極3501bは電極3003bと電気的に接続することができる。電極3503bによって、電極3003bは配線3100cと電気的に接続することができる。
図32では、電極3303とトランジスタ3171aとの電気的接続は、配線3100aを介して行われる例を示したがこれに限定されない。電極3303とトランジスタ3171aとの電気的接続は、配線3100bを介して行われてもよいし、配線3100aと配線3100bの両方を介して行われてもよい。
また、図32では、トランジスタ3171aが形成された層と、トランジスタ3001が形成された層との間に、配線3100aが形成された配線層と、配線3100bが形成された配線層との、2つの配線層が設けられた構成を示したがこれに限定されない。トランジスタ3171aが形成された層と、トランジスタ3001が形成された層との間に、1つの配線層が設けられていてもよいし、3つ以上の配線層が設けられていてもよい。
また、図32では、記憶素子3170aが形成された層と、記憶素子3170bが形成された層との間に、配線3100cが形成された配線層と、配線3100dが形成された配線層との、2つの配線層が設けられた構成を示したがこれに限定されない。記憶素子3170aが形成された層と、記憶素子3170bが形成された層との間に、1つの配線層が設けられていてもよいし、3つ以上の配線層が設けられていてもよい。
以上のように、記憶素子に含まれる酸化物半導体を用いたトランジスタと、論理回路に含まれるシリコン半導体を用いたトランジスタを、積層することで、論理回路の面積を削減し、更なる小型化を図ることができる。また、電源が遮断されてもデータが保持される新規な論理回路を得ることができる。なお、実施の形態1乃至実施の形態3で用いられるトランジスタの積層構造は、限定されない。
本実施の形態は、上記実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、開示される発明の一態様に係る信号処理回路の一つである、CPU(Central Processing Unit(中央処理装置、又は中央演算処理装置))の構成について説明する。
図33に、本実施の形態のCPUの構成を示す。図33に示すCPUは、基板9900上に、ALU9901、ALU Controller9902、Instruction Decoder9903、Interrupt Controller9904、Timing Controller9905、Register9906、Register Controller9907、Bus I/F9908、書き換え可能なROM9909、ROM I/F9920と、を主に有している。なお、ALUはArithmetic logic unitであり、Bus I/Fはバスインターフェースであり、ROM I/FはROMインターフェースである。ROM9909及びROM I/F9920は、別チップに設けても良い。勿論、図33に示すCPUは、その構成を簡略化して示した一例にすぎず、実際のCPUはその用途によって多種多様な構成を有している。
Bus I/F9908を介してCPUに入力された命令は、Instruction Decoder9903に入力され、デコードされた後、ALU Controller9902、Interrupt Controller9904、Register Controller9907、Timing Controller9905に入力される。
ALU Controller9902、Interrupt Controller9904、Register Controller9907、Timing Controller9905は、デコードされた命令に基づき、各種制御を行なう。具体的にALU Controller9902は、ALU9901の動作を制御するための信号を生成する。また、Interrupt Controller9904は、CPUのプログラム実行中に、外部の入出力装置や、周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状態から判断し、処理する。Register Controller9907は、Register9906のアドレスを生成し、CPUの状態に応じてRegister9906の読み出しや書き込みを行なう。
またTiming Controller9905は、ALU9901、ALU Controller9902、Instruction Decoder9903、Interrupt Controller9904、Register Controller9907の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばTiming Controller9905は、基準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号CLK2を生成する内部クロック生成部を備えており、クロック信号CLK2を上記各種回路に供給する。
本実施の形態のCPUでは、Register9906に、実施の形態1乃至実施の形態3で示した論理回路が設けられている。電源が遮断されてもデータが保持される論理回路を設けることで、本実施の形態のCPUにおいて、データの保持機能を高め、消費電力を低減することができる。また、面積が削減された論理回路を設けることで、CPUの面積、及び構成トランジスタの数を削減することができる。
本実施の形態では、CPUを例に挙げて説明したが、開示される発明の一様態の信号処理回路はCPUに限定されず、マイクロプロセッサ、画像処理回路、DSP、FPGA等のLSIにも応用可能である。
本実施の形態は、上記実施の形態と組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態6)
本実施の形態では、開示される発明の一様態で用いられる酸化物半導体を用いたトランジスタについて詳細に説明する。なお本実施の形態の酸化物半導体を用いたトランジスタは、実施の形態1乃至実施の形態6で説明した酸化物半導体を用いたトランジスタに援用可能である。
用いられる酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。特にInとZnを含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種あるいは複数種を有してもよい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、二元系金属の酸化物であるIn−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
また、酸化物半導体として、InMO3(ZnO)m(m>0、且つ、mは整数でない)で表記される材料を用いてもよい。なお、Mは、Ga、Fe、Mn及びCoから選ばれた一の金属元素または複数の金属元素を示す。また、酸化物半導体として、In3SnO5(ZnO)n(n>0、且つ、nは整数)で表記される材料を用いてもよい。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)あるいはIn:Ga:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)の原子数比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。あるいは、In:Sn:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原子数比のIn−Sn−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
しかし、これらに限られず、必要とする半導体特性(移動度、しきい値、ばらつき等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とする半導体特性を得るために、キャリア濃度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間結合距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
また、結晶性を有する酸化物半導体では、表面の平坦性を高めれば移動度を高めることができる。表面の平坦性を高めるためには、平坦な表面上に酸化物半導体を形成することが好ましく、具体的には、平均面粗さ(Ra)が1nm以下、好ましくは0.3nm以下、より好ましくは0.1nm以下の表面上に形成するとよい。
なお、Raは、JIS B0601で定義されている中心線平均粗さを面に対して適用できるよう三次元に拡張したものであり、「基準面から指定面までの偏差の絶対値を平均した値」と表現でき、以下の式にて定義される。
なお、上記において、S0は、測定面(座標(x1,y1)(x1,y2)(x2,y1)(x2,y2)の4点で表される四角形の領域)の面積を指し、Z0は測定面の平均高さを指す。Raは原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)にて評価可能である。
以下に、結晶性を有する酸化物について説明する。具体的には、c軸配向し、かつab面、表面または界面の方向から見て三角形状または六角形状の原子配列を有し、c軸においては金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列しており、ab面においてはa軸またはb軸の向きが異なる(c軸を中心に回転した)結晶(CAAC:C Axis Aligned Crystalともいう。)を含む酸化物について説明する。
CAACを含む酸化物とは、広義に、非単結晶であって、そのab面に垂直な方向から見て、三角形、六角形、正三角形または正六角形の原子配列を有し、かつc軸方向に垂直な方向から見て、金属原子が層状、または金属原子と酸素原子が層状に配列した相を含む酸化物をいう。
CAACは単結晶ではないが、非晶質のみから形成されているものでもない。また、CAACは結晶化した部分(結晶部分)を含むが、1つの結晶部分と他の結晶部分の境界を明確に判別できないこともある。
CAACに酸素が含まれる場合、酸素の一部は窒素で置換されてもよい。また、CAACを構成する個々の結晶部分のc軸は一定の方向(例えば、CAACが形成される基板面、CAACの表面などに垂直な方向)に揃っていてもよい。または、CAACを構成する個々の結晶部分のab面の法線は一定の方向(例えば、CAACが形成される基板面、CAACの表面などに垂直な方向)を向いていてもよい。
CAACは、その組成などに応じて、導体であったり、半導体であったり、絶縁体であったりする。また、その組成などに応じて、可視光に対して透明であったり不透明であったりする。
このようなCAACの例として、膜状に形成され、膜表面または支持する基板面に垂直な方向から観察すると三角形または六角形の原子配列が認められ、かつその膜断面を観察すると金属原子または金属原子および酸素原子(または窒素原子)の層状配列が認められる結晶を挙げることもできる。
CAACに含まれる結晶構造の一例について図34乃至図36を用いて詳細に説明する。なお、特に断りがない限り、図34乃至図36は上方向をc軸方向とし、c軸方向と直交する面をab面とする。なお、単に上半分、下半分という場合、ab面を境にした場合の上半分、下半分をいう。また、図34において、丸で囲まれたOは4配位のOを示し、二重丸で囲まれたOは3配位のOを示す。
図34(A)に、1個の6配位のInと、Inに近接の6個の4配位の酸素原子(以下4配位のO)と、を有する構造を示す。ここでは、金属原子が1個に対して、近接の酸素原子のみ示した構造を小グループと呼ぶ。図34(A)の構造は、八面体構造をとるが、簡単のため平面構造で示している。なお、図34(A)の上半分および下半分にはそれぞれ3個ずつ4配位のOがある。図34(A)に示す小グループは電荷が0である。
図34(B)に、1個の5配位のGaと、Gaに近接の3個の3配位の酸素原子(以下3配位のO)と、近接の2個の4配位のOと、を有する構造を示す。3配位のOは、いずれもab面に存在する。図34(B)の上半分および下半分にはそれぞれ1個ずつ4配位のOがある。また、Inも5配位をとるため、図34(B)に示す構造をとりうる。図34(B)に示す小グループは電荷が0である。
図34(C)に、1個の4配位のZnと、Znに近接の4個の4配位のOと、を有する構造を示す。図34(C)の上半分には1個の4配位のOがあり、下半分には3個の4配位のOがある。または、図34(C)の上半分に3個の4配位のOがあり、下半分に1個の4配位のOがあってもよい。図34(C)に示す小グループは電荷が0である。
図34(D)に、1個の6配位のSnと、Snに近接の6個の4配位のOと、を有する構造を示す。図34(D)の上半分には3個の4配位のOがあり、下半分には3個の4配位のOがある。図34(D)に示す小グループは電荷が+1となる。
図34(E)に、2個のZnを含む小グループを示す。図34(E)の上半分には1個の4配位のOがあり、下半分には1個の4配位のOがある。図34(E)に示す小グループは電荷が−1となる。
ここでは、複数の小グループの集合体を中グループと呼び、複数の中グループの集合体を大グループ(ユニットセルともいう。)と呼ぶ。
ここで、これらの小グループ同士が結合する規則について説明する。図34(A)に示す6配位のInの上半分の3個のOは下方向にそれぞれ3個の近接Inを有し、下半分の3個のOは上方向にそれぞれ3個の近接Inを有する。図34(B)に示す5配位のGaの上半分の1個のOは下方向に1個の近接Gaを有し、下半分の1個のOは上方向に1個の近接Gaを有する。図34(C)に示す4配位のZnの上半分の1個のOは下方向に1個の近接Znを有し、下半分の3個のOは上方向にそれぞれ3個の近接Znを有する。この様に、金属原子の上方向の4配位のOの数と、そのOの下方向にある近接金属原子の数は等しく、同様に金属原子の下方向の4配位のOの数と、そのOの上方向にある近接金属原子の数は等しい。Oは4配位なので、下方向にある近接金属原子の数と、上方向にある近接金属原子の数の和は4になる。従って、金属原子の上方向にある4配位のOの数と、別の金属原子の下方向にある4配位のOの数との和が4個のとき、金属原子を有する二種の小グループ同士は結合することができる。その理由を以下に示す。例えば、6配位の金属原子(InまたはSn)が下半分の4配位のOを介して結合する場合、4配位のOが3個であるため、5配位の金属原子(GaまたはIn)、または4配位の金属原子(Zn)のいずれかと結合することになる。
これらの配位数を有する金属原子は、c軸方向において、4配位のOを介して結合する。また、このほかにも、層構造の合計の電荷が0となるように複数の小グループが結合して中グループを構成する。
図35(A)に、In−Sn−Zn−O系の層構造を構成する中グループのモデル図を示す。図35(B)に、3つの中グループで構成される大グループを示す。なお、図35(C)は、図35(B)の層構造をc軸方向から観察した場合の原子配列を示す。
図35(A)においては、簡単のため、3配位のOは省略し、4配位のOは個数のみ示し、例えば、Snの上半分および下半分にはそれぞれ3個ずつ4配位のOがあることを丸枠の3として示している。同様に、図35(A)において、Inの上半分および下半分にはそれぞれ1個ずつ4配位のOがあり、丸枠の1として示している。また、同様に、図35(A)において、下半分には1個の4配位のOがあり、上半分には3個の4配位のOがあるZnと、上半分には1個の4配位のOがあり、下半分には3個の4配位のOがあるZnとを示している。
図35(A)において、In−Sn−Zn−O系の層構造を構成する中グループは、上から順に4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるSnが、4配位のOが1個ずつ上半分および下半分にあるInと結合し、そのInが、上半分に3個の4配位のOがあるZnと結合し、そのZnが、下半分の1個の4配位のOを介して4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるInと結合し、そのInが、上半分に1個の4配位のOがあるZn2個からなる小グループと結合し、この小グループが、下半分の1個の4配位のOを介して4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるSnと結合している構成である。この中グループが複数結合して大グループを構成する。
ここで、3配位のOおよび4配位のOの場合、結合1本当たりの電荷はそれぞれ−0.667、−0.5と考えることができる。例えば、In(6配位または5配位)、Zn(4配位)、Sn(5配位または6配位)の電荷は、それぞれ+3、+2、+4である。従って、Snを含む小グループは電荷が+1となる。そのため、Snを含む層構造を形成するためには、電荷+1を打ち消す電荷−1が必要となる。電荷−1をとる構造として、図34(E)に示すように、2個のZnを含む小グループが挙げられる。例えば、Snを含む小グループが1個に対し、2個のZnを含む小グループが1個あれば、電荷が打ち消されるため、層構造の合計の電荷を0とすることができる。
具体的には、図35(B)に示した大グループが繰り返されることで、In−Sn−Zn−O系の結晶(In2SnZn3O8)を得ることができる。なお、得られるIn−Sn−Zn−O系の層構造は、In2SnZn2O7(ZnO)m(mは0または自然数。)とする組成式で表すことができる。
また、このほかにも、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn−O系酸化物や、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn−O系酸化物(IGZOとも表記する。)、In−Al−Zn−O系酸化物、Sn−Ga−Zn−O系酸化物、Al−Ga−Zn−O系酸化物、Sn−Al−Zn−O系酸化物や、In−Hf−Zn−O系酸化物、In−La−Zn−O系酸化物、In−Ce−Zn−O系酸化物、In−Pr−Zn−O系酸化物、In−Nd−Zn−O系酸化物、In−Sm−Zn−O系酸化物、In−Eu−Zn−O系酸化物、In−Gd−Zn−O系酸化物、In−Tb−Zn−O系酸化物、In−Dy−Zn−O系酸化物、In−Ho−Zn−O系酸化物、In−Er−Zn−O系酸化物、In−Tm−Zn−O系酸化物、In−Yb−Zn−O系酸化物、In−Lu−Zn−O系酸化物や、二元系金属の酸化物であるIn−Zn−O系酸化物、Sn−Zn−O系酸化物、Al−Zn−O系酸化物、Zn−Mg−O系酸化物、Sn−Mg−O系酸化物、In−Mg−O系酸化物や、In−Ga−O系酸化物などを用いた場合も同様である。
例えば、図36(A)に、In−Ga−Zn−O系の層構造を構成する中グループのモデル図を示す。
図36(A)において、In−Ga−Zn−O系の層構造を構成する中グループは、上から順に4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるInが、4配位のOが1個上半分にあるZnと結合し、そのZnの下半分の3個の4配位のOを介して、4配位のOが1個ずつ上半分および下半分にあるGaと結合し、そのGaの下半分の1個の4配位のOを介して、4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるInと結合している構成である。この中グループが複数結合して大グループを構成する。
図36(B)に3つの中グループで構成される大グループを示す。なお、図36(C)は、図36(B)の層構造をc軸方向から観察した場合の原子配列を示している。
ここで、In(6配位または5配位)、Zn(4配位)、Ga(5配位)の電荷は、それぞれ+3、+2、+3であるため、In、ZnおよびGaのいずれかを含む小グループは、電荷が0となる。そのため、これらの小グループの組み合わせであれば中グループの合計の電荷は常に0となる。
また、In−Ga−Zn−O系の層構造を構成する中グループは、図36(A)に示した中グループに限定されず、In、Ga、Znの配列が異なる中グループを組み合わせた大グループも取りうる。
具体的には、図36(B)に示した大グループが繰り返されることで、In−Ga−Zn−O系の結晶を得ることができる。なお、得られるIn−Ga−Zn−O系の層構造は、InGaO3(ZnO)n(nは自然数。)とする組成式で表すことができる。
n=1(InGaZnO4)の場合は、例えば、図37(A)に示す結晶構造を取りうる。なお、図37(A)に示す結晶構造において、図34(B)で説明したように、Ga及びInは5配位をとるため、GaがInに置き換わった構造も取りうる。
また、n=2(InGaZn2O5)の場合は、例えば、図37(B)に示す結晶構造を取りうる。なお、図37(B)に示す結晶構造において、図34(B)で説明したように、Ga及びInは5配位をとるため、GaがInに置き換わった構造も取りうる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、実施の形態1乃至実施の形態3で示したトランジスタに用いられる半導体における移動度について説明する。
酸化物半導体に限らず、実際に測定される絶縁ゲート型トランジスタの電界効果移動度は、さまざまな理由によって本来の移動度よりも低くなる。移動度を低下させる要因としては半導体内部の欠陥や半導体と絶縁膜との界面の欠陥があるが、Levinsonモデルを用いると、半導体内部に欠陥がないと仮定した場合の電界効果移動度を理論的に導き出せる。
半導体本来の移動度をμ0、測定される電界効果移動度をμとし、半導体中に何らかのポテンシャル障壁(粒界等)が存在すると仮定すると、以下の式で表現できる。
ここで、Eはポテンシャル障壁の高さであり、kがボルツマン定数、Tは絶対温度である。また、ポテンシャル障壁が欠陥に由来すると仮定すると、Levinsonモデルでは、以下の式で表される。
ここで、eは電気素量、Nはチャネル内の単位面積当たりの平均欠陥密度、εは半導体の誘電率、nは単位面積当たりのチャネルに含まれるキャリア数、Coxは単位面積当たりの容量、Vgはゲート電圧、tはチャネルの厚さである。なお、厚さ30nm以下の半導体層であれば、チャネルの厚さは半導体層の厚さと同一として差し支えない。
線形領域におけるドレイン電流Idは、以下の式となる。
ここで、Lはチャネル長、Wはチャネル幅であり、ここでは、L=W=10μmである。また、Vdはドレイン電圧である。
上式の両辺をVgで割り、更に両辺の対数を取ると、以下のようになる。
数5の右辺はVgの関数である。この式からわかるように、縦軸をln(Id/Vg)、横軸を1/Vgとして実測値をプロットして得られるグラフの直線の傾きから欠陥密度Nが求められる。すなわち、トランジスタのId―Vg特性から、欠陥密度を評価できる。酸化物半導体としては、インジウム(In)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)の比率が、In:Sn:Zn=1:1:1のものでは欠陥密度Nは1×1012/cm2程度である。
このようにして求めた欠陥密度等をもとに数2および数3よりμ0=120cm2/Vsが導出される。欠陥のあるIn−Sn−Zn酸化物で測定される移動度は35cm2/Vs程度である。しかし、半導体内部および半導体と絶縁膜との界面の欠陥が無い酸化物半導体の移動度μ0は120cm2/Vsとなると予想できる。
ただし、半導体内部に欠陥がなくても、チャネルとゲート絶縁膜との界面での散乱によってトランジスタの輸送特性は影響を受ける。すなわち、ゲート絶縁膜界面からxだけ離れた場所における移動度μ1は、以下の式で表される。
ここで、Dはゲート方向の電界、B、Gは定数である。BおよびGは、実際の測定結果より求めることができ、上記の測定結果からは、B=4.75×107cm/s、G=10nm(界面散乱が及ぶ深さ)である。Dが増加する(すなわち、ゲート電圧が高くなる)と数6の第2項が増加するため、移動度μ1は低下することがわかる。
半導体内部の欠陥が無い理想的な酸化物半導体をチャネルに用いたトランジスタの電界効果移動度μ2を計算した結果を図38に示す。なお、計算にはシノプシス社製デバイスシミュレーションソフト、Sentaurus Deviceを使用し、酸化物半導体のバンドギャップ、電子親和力、比誘電率、厚さをそれぞれ、2.8電子ボルト、4.7電子ボルト、15、15nmとした。これらの値は、スパッタリング法により形成された薄膜を測定して得られたものである。
さらに、ゲート、ソース、ドレインの仕事関数をそれぞれ、5.5電子ボルト、4.6電子ボルト、4.6電子ボルトとした。また、ゲート絶縁膜の厚さは100nm、比誘電率は4.1とした。チャネル長およびチャネル幅はともに10μm、ドレイン電圧Vdは0.1Vである。
図38で示されるように、ゲート電圧1V強で電界効果移動度100cm2/Vs以上のピークをつけるが、ゲート電圧がさらに高くなると、界面散乱が大きくなり、電界効果移動度が低下する。なお、界面散乱を低減するためには、半導体層表面を原子レベルで平坦にすること(Atomic Layer Flatness)が望ましい。
このような移動度を有する酸化物半導体を用いて微細なトランジスタを作製した場合の特性を計算した結果を図39乃至図41に示す。なお、計算に用いたトランジスタの断面構造を図42に示す。図42に示すトランジスタは酸化物半導体層にn+の導電型を呈する半導体領域403aおよび半導体領域403cを有する。半導体領域403aおよび半導体領域403cの抵抗率は2×10−3Ωcmとする。
図42(A)に示すトランジスタは、下地絶縁層401と、下地絶縁層401に埋め込まれるように形成された酸化アルミニウムよりなる埋め込み絶縁物402と、半導体領域403a、半導体領域403cと、それらに挟まれ、チャネル形成領域となる真性の半導体領域403bと、ゲート405を有する。ゲート405の幅を33nmとする。
ゲート405と半導体領域403bの間には、ゲート絶縁膜404を有し、また、ゲート405の両側面には側壁絶縁物406aおよび側壁絶縁物406b、ゲート405の上部には、ゲート405と他の配線との短絡を防止するための絶縁物407を有する。側壁絶縁物の幅は5nmとする。また、半導体領域403aおよび半導体領域403cに接して、ソース408aおよびドレイン408bを有する。なお、このトランジスタにおけるチャネル幅を40nmとする。
図42(B)に示すトランジスタは、下地絶縁層401と、酸化アルミニウムよりなる埋め込み絶縁物402と、半導体領域403a、半導体領域403cと、それらに挟まれた真性の半導体領域403bと、幅33nmのゲート405とゲート絶縁膜404と側壁絶縁物406aおよび側壁絶縁物406bと絶縁物407とソース408aおよびドレイン408bを有する点で図42(A)に示すトランジスタと同じである。
図42(A)に示すトランジスタと図42(B)に示すトランジスタの相違点は、側壁絶縁物406aおよび側壁絶縁物406bの下の半導体領域の導電型である。図42(A)に示すトランジスタでは、側壁絶縁物406aおよび側壁絶縁物406bの下の半導体領域はn+の導電型を呈する半導体領域403aおよび半導体領域403cであるが、図42(B)に示すトランジスタでは、真性の半導体領域403bである。すなわち、図42(B)に示す半導体層において、半導体領域403a(半導体領域403c)とゲート405がLoffだけ重ならない領域ができている。この領域をオフセット領域といい、その幅Loffをオフセット長という。図から明らかなように、オフセット長は、側壁絶縁物406a(側壁絶縁物406b)の幅と同じである。
その他の計算に使用するパラメータは上述の通りである。計算にはシノプシス社製デバイスシミュレーションソフト、Sentaurus Deviceを使用した。図39は、図42(A)に示される構造のトランジスタのドレイン電流(Id、実線)および電界効果移動度(μ、点線)のゲート電圧(Vg、ゲートとソースの電位差)依存性を示す。ドレイン電流Idは、ドレイン電圧(ドレインとソースの電位差)を+1Vとし、電界効果移動度μはドレイン電圧を+0.1Vとして計算したものである。
図39(A)はゲート絶縁膜の厚さを15nmとしたものであり、図39(B)は10nmとしたものであり、図39(C)は5nmとしたものである。ゲート絶縁膜が薄くなるほど、特にオフ状態でのドレイン電流Id(オフ電流)が顕著に低下する。一方、電界効果移動度μのピーク値やオン状態でのドレイン電流Id(オン電流)には目立った変化が無い。ゲート電圧1V前後で、ドレイン電流は10μAを超えることが示された。
図40は、図42(B)に示される構造のトランジスタで、オフセット長Loffを5nmとしたもののドレイン電流Id(実線)および電界効果移動度μ(点線)のゲート電圧Vg依存性を示す。ドレイン電流Idは、ドレイン電圧を+1Vとし、電界効果移動度μはドレイン電圧を+0.1Vとして計算したものである。図40(A)はゲート絶縁膜の厚さを15nmとしたものであり、図40(B)は10nmとしたものであり、図40(C)は5nmとしたものである。
また、図41は、図42(B)に示される構造のトランジスタで、オフセット長Loffを15nmとしたもののドレイン電流Id(実線)および電界効果移動度μ(点線)のゲート電圧依存性を示す。ドレイン電流Idは、ドレイン電圧を+1Vとし、電界効果移動度μはドレイン電圧を+0.1Vとして計算したものである。図41(A)はゲート絶縁膜の厚さを15nmとしたものであり、図41(B)は10nmとしたものであり、図41(C)は5nmとしたものである。
いずれもゲート絶縁膜が薄くなるほど、オフ電流が顕著に低下する一方、移動度μのピーク値やオン電流には目立った変化が無い。
なお、移動度μのピークは、図39では80cm2/Vs程度であるが、図40では60cm2/Vs程度、図41では40cm2/Vs程度と、オフセット長Loffが増加するほど低下する。また、オフ電流も同様な傾向がある。一方、オン電流にはオフセット長Loffの増加にともなって減少するが、オフ電流の低下に比べるとはるかに緩やかである。また、いずれもゲート電圧1V前後で、ドレイン電流は10μAを超えることが示された。
In、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜をチャネル形成領域とするトランジスタは、該酸化物半導体膜を形成する際に基板を加熱して成膜すること、或いは酸化物半導体膜を形成した後に熱処理を行うことで良好な特性を得ることができる。なお、主成分とは組成比で5atomic%以上含まれる元素をいう。
In、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜の成膜後に基板を意図的に加熱することで、トランジスタの電界効果移動度を向上させることが可能となる。また、トランジスタのしきい値電圧をプラスシフトさせ、ノーマリ オフ化させることが可能となる。
例えば、図43(A)〜(C)は、In、Sn、Znを主成分とし、チャネル長Lが3μm、チャネル幅Wが10μmである酸化物半導体膜と、厚さ100nmのゲート絶縁膜を用いたトランジスタの特性である。なお、Vdは10Vとした。
図43(A)は基板を意図的に加熱せずにスパッタリング法でIn、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜を形成したときのトランジスタ特性である。このとき電界効果移動度は18.8cm2/Vsecが得られている。一方、基板を意図的に加熱してIn、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜を形成すると電界効果移動度を向上させることが可能となる。図43(B)は基板を200℃に加熱してIn、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜を形成したときのトランジスタ特性を示すが、電界効果移動度は32.2cm2/Vsecが得られている。
電界効果移動度は、In、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜を形成した後に熱処理をすることによって、さらに高めることができる。図43(C)は、In、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜を200℃でスパッタリング成膜した後、650℃で熱処理をしたときのトランジスタ特性を示す。このとき電界効果移動度は34.5cm2/Vsecが得られている。
基板を意図的に加熱することでスパッタリング成膜中の水分が酸化物半導体膜中に取り込まれるのを低減する効果が期待できる。また、成膜後に熱処理をすることによっても、酸化物半導体膜から水素や水酸基若しくは水分を放出させ除去することができ、上記のように電界効果移動度を向上させることができる。このような電界効果移動度の向上は、脱水化、脱水素化による不純物の除去のみならず、高密度化により原子間距離が短くなるためとも推定される。また、酸化物半導体から不純物を除去して高純度化することで結晶化を図ることができる。このように高純度化された非単結晶酸化物半導体は、理想的には100cm2/Vsecを超える電界効果移動度を実現することも可能になると推定される。
In、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体に酸素イオンを注入し、熱処理により該酸化物半導体に含まれる水素や水酸基若しくは水分を放出させ、その熱処理と同時に又はその後の熱処理により酸化物半導体を結晶化させても良い。このような結晶化若しくは再結晶化の処理により結晶性の良い非単結晶酸化物半導体を得ることができる。
基板を意図的に加熱して成膜すること及び/又は成膜後に熱処理することの効果は、電界効果移動度の向上のみならず、トランジスタのノーマリ オフ化を図ることにも寄与している。基板を意図的に加熱しないで形成されたIn、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体膜をチャネル形成領域としたトランジスタは、しきい値電圧がマイナスシフトしてしまう傾向がある。しかし、基板を意図的に加熱して形成された酸化物半導体膜を用いた場合、このしきい値電圧のマイナスシフト化は解消される。つまり、しきい値電圧はトランジスタがノーマリ オフとなる方向に動き、このような傾向は図43(A)と図43(B)の対比からも確認することができる。
なお、しきい値電圧はIn、Sn及びZnの比率を変えることによっても制御することが可能であり、組成比としてIn:Sn:Zn=2:1:3とすることでトランジスタのノーマリ オフ化を期待することができる。また、ターゲットの組成比をIn:Sn:Zn=2:1:3とすることで結晶性の高い酸化物半導体膜を得ることができる。
意図的な基板加熱温度若しくは熱処理温度は、150℃以上、好ましくは200℃以上、より好ましくは400℃以上であり、より高温で成膜し或いは熱処理することでトランジスタのノーマリ オフ化を図ることが可能となる。
また、意図的に基板を加熱した成膜及び/又は成膜後に熱処理をすることで、ゲートバイアス ストレスに対する安定性を高めることができる。例えば、2MV/cm、150℃、1時間印加の条件において、ドリフトがそれぞれ±1.5V未満、好ましくは1.0V未満を得ることができる。
熱処理は酸素雰囲気中で行うことができるが、まず窒素若しくは不活性ガス、または減圧下で熱処理を行ってから酸素を含む雰囲気中で熱処理を行っても良い。最初に脱水化 脱水素化を行ってから酸素を酸化物半導体に加えることで、熱処理の効果をより高めることができる。また、後から酸素を加えるには、酸素イオンを電界で加速して酸化物半導体膜に注入する方法を適用しても良い。
酸化物半導体中及び積層される膜との界面には、酸素欠損による欠陥が生成されやすいが、かかる熱処理により酸化物半導体中に酸素を過剰に含ませることにより、定常的に生成される酸素欠損を過剰な酸素によって補償することが可能となる。過剰酸素は主に格子間に存在する酸素であり、その酸素濃度は1×1016/cm3以上2×1020/cm3以下とすれば、結晶に歪み等を与えることなく酸化物半導体中に含ませることができる。
また、熱処理によって酸化物半導体に結晶が少なくとも一部に含まれるようにすることで、より安定な酸化物半導体膜を得ることができる。例えば、組成比In:Sn:Zn=1:1:1のターゲットを用いて、基板を意図的に加熱せずにスパッタリング成膜した酸化物半導体膜は、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)でハローパタンが観測される。この成膜された酸化物半導体膜を熱処理することによって結晶化させることができる。熱処理温度は任意であるが、例えば650℃の熱処理を行うことで、X線回折により明確な回折ピークを観測することができる。
実際に、In−Sn−Zn−O膜のXRD分析を行った。XRD分析には、Bruker AXS社製X線回折装置D8 ADVANCEを用い、Out−of−Plane法で測定した。
XRD分析を行った試料として、試料Aおよび試料Bを用意した。以下に試料Aおよび試料Bの作製方法を説明する。
脱水素化処理済みの石英基板上にIn−Sn−Zn−O膜を100nmの厚さで成膜した。
In−Sn−Zn−O膜は、スパッタリング装置を用い、酸素雰囲気で電力を100W(DC)として成膜した。ターゲットは、原子数比がIn:Sn:Zn=1:1:1のIn−Sn−Zn−Oターゲットを用いた。なお、成膜時の基板加熱温度は200℃とした。このようにして作製した試料を試料Aとした。
次に、試料Aと同様の方法で作製した試料に対し加熱処理を650℃の温度で行った。加熱処理は、はじめに窒素雰囲気で1時間の加熱処理を行い、温度を下げずに酸素雰囲気でさらに1時間の加熱処理を行っている。このようにして作製した試料を試料Bとした。
図46に試料Aおよび試料BのXRDスペクトルを示す。試料Aでは、結晶由来のピークが観測されなかったが、試料Bでは、2θが35deg近傍および37deg〜38degに結晶由来のピークが観測された。
このように、In、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体は成膜時に意図的に加熱すること及び/又は成膜後に熱処理することによりトランジスタの特性を向上させることができる。
この基板加熱や熱処理は、酸化物半導体にとって悪性の不純物である水素や水酸基を膜中に含ませないようにすること、或いは膜中から除去する作用がある。すなわち、酸化物半導体中でドナー不純物となる水素を除去することで高純度化を図ることができ、それによってトランジスタのノーマリ オフ化を図ることができ、酸化物半導体が高純度化されることによりオフ電流を1aA/μm以下にすることができる。ここで、上記オフ電流値の単位は、チャネル幅1μmあたりの電流値を示す。
図47に、トランジスタのオフ電流と測定時の基板温度(絶対温度)の逆数との関係を示す。ここでは、簡単のため測定時の基板温度の逆数に1000を掛けた数値(1000/T)を横軸としている。
具体的には、図47に示すように、基板温度が125℃の場合には0.1aA/μm(1×10−19A/μm)以下、85℃の場合には10zA/μm(1×10−20A/μm)以下であった。電流値の対数が温度の逆数に比例することから、室温(27℃)の場合には0.1zA/μm(1×10−22A/μm)以下であると予想される。従って、オフ電流を125℃において1aA/μm(1×10−18A/μm)以下に、85℃において100zA/μm(1×10−19A/μm)以下に、室温において1zA/μm(1×10−21A/μm)以下にすることができる。これらのオフ電流値は、Siを半導体膜として用いたトランジスタに比べて、極めて低いものであることは明らかである。オフ電流値の極めて低い酸化物半導体を用いたトランジスタを、実施の形態1乃至実施の形態3で用いられるトランジスタに適用することで、電源が遮断されても、極めて高いデータ保持特性を維持した論理回路を得ることができる。また、データ保持特性が高まることで、消費電力を低減させた論理回路を得ることができる。
また、酸化物半導体膜成膜後に650℃の加熱処理を行った試料Bのトランジスタにおいて、基板温度と電気的特性の関係について評価した。
測定に用いたトランジスタは、チャネル長Lが3μm、チャネル幅Wが10μm、Lovが0μm、dWが0μmである。なお、Vdsは10Vとした。なお、基板温度は−40℃、−25℃、25℃、75℃、125℃および150℃で行った。
測定に用いたトランジスタの一例について、図44及び図45を用いて説明する。なお、図44及び図45では、In−Sn−Zn−O膜を半導体膜に用いている。
図44は、コプラナー型であるトップゲート−トップコンタクト構造のトランジスタの上面図および断面図である。図44(A)にトランジスタの上面図を示す。また、図44(B)は図44(A)の一点鎖線A1−A2に対応する断面図である。
図44(B)に示すトランジスタは、基板701と、基板701上に設けられた下地絶縁膜702と、下地絶縁膜702の周辺に設けられた保護絶縁膜704と、下地絶縁膜702および保護絶縁膜704上に設けられた高抵抗領域706aおよび低抵抗領域706bを有する酸化物半導体膜706と、酸化物半導体膜706上に設けられたゲート絶縁膜708と、ゲート絶縁膜708を介して酸化物半導体膜706と重畳して設けられたゲート電極710と、ゲート電極710の側面と接して設けられた側壁絶縁膜712と、少なくとも低抵抗領域706bと接して設けられた一対の電極714と、少なくとも酸化物半導体膜706、ゲート電極710および一対の電極714を覆って設けられた層間絶縁膜716と、層間絶縁膜716に設けられた開口部を介して少なくとも一対の電極714の一方と接続して設けられた配線718と、を有する。
なお、図示しないが、層間絶縁膜716および配線718を覆って設けられた保護膜を有していても構わない。該保護膜を設けることで、層間絶縁膜716の表面伝導に起因して生じる微小リーク電流を低減することができ、トランジスタのオフ電流を低減することができる。
図45は、トップゲート−トップコンタクト構造のトランジスタの上面図および断面図である。図45(A)はトランジスタの上面図である。また、図45(B)は図45(A)の一点鎖線B1−B2に対応する断面図である。
図45(B)に示すトランジスタは、基板601と、基板601上に設けられた下地絶縁膜602と、下地絶縁膜602上に設けられた酸化物半導体膜606と、酸化物半導体膜606と接する一対の電極614と、酸化物半導体膜606および一対の電極614上に設けられたゲート絶縁膜608と、ゲート絶縁膜608を介して酸化物半導体膜606と重畳して設けられたゲート電極610と、ゲート絶縁膜608およびゲート電極610を覆って設けられた層間絶縁膜616と、層間絶縁膜616に設けられた開口部を介して一対の電極614と接続する配線618と、層間絶縁膜616および配線618を覆って設けられた保護膜620と、を有する。
基板601としてはガラス基板を、下地絶縁膜602としては酸化シリコン膜を、酸化物半導体膜606としてはIn−Sn−Zn−O膜を、一対の電極614としてはタングステン膜を、ゲート絶縁膜608としては酸化シリコン膜を、ゲート電極610としては窒化タンタル膜とタングステン膜との積層構造を、層間絶縁膜616としては酸化窒化シリコン膜とポリイミド膜との積層構造を、配線618としてはチタン膜、アルミニウム膜、チタン膜がこの順で形成された積層構造を、保護膜620としてはポリイミド膜を、それぞれ用いた。
なお、図45(A)に示す構造のトランジスタにおいて、ゲート電極610と一対の電極614との重畳する幅をLovと呼ぶ。同様に、酸化物半導体膜606に対する一対の電極614のはみ出しをdWと呼ぶ。
図48に、Ids(実線)および電界効果移動度(点線)のVgs依存性を示す。また、図49(A)に基板温度としきい値電圧の関係を、図49(B)に基板温度と電界効果移動度の関係を示す。
図49(A)より、基板温度が高いほどしきい値電圧は低くなることがわかる。なお、その範囲は−40℃〜150℃で1.09V〜−0.23Vであった。
また、図49(B)より、基板温度が高いほど電界効果移動度が低くなることがわかる。なお、その範囲は−40℃〜150℃で36cm2/Vs〜32cm2/Vsであった。従って、上述の温度範囲において電気的特性の変動が小さいことがわかる。
上記のようなIn、Sn、Znを主成分とする酸化物半導体をチャネル形成領域とするトランジスタによれば、オフ電流を1aA/μm以下に保ちつつ、電界効果移動度を30cm2/Vsec以上、好ましくは40cm2/Vsec以上、より好ましくは60cm2/Vsec以上とすることができるため、論理回路で要求されるオン電流の値を満たすことができる。例えば、L/W=33nm/40nmのFETで、ゲート電圧2.7V、ドレイン電圧1.0Vのとき12μA以上のオン電流を流すことができる。またトランジスタの動作に求められる温度範囲においても、十分な電気的特性を確保することができる。このような特性であれば、シリコン半導体で作られる論理回路の中に酸化物半導体で形成されるトランジスタを混載しても、動作速度を犠牲にすることなく新たな機能を有する論理回路を実現することができる。