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JP5845683B2 - ミシン - Google Patents
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JP5845683B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、主軸と布送り機構とを別のモータで駆動するミシンに関する。
主軸と布送り機構とを別のモータで駆動するミシンがある。該ミシンは布送り量を自由に制御できる為、種々の模様を容易に縫製できる。特許文献1が開示するミシンの布送り制御装置は、ステッピングモータである布送りモータの駆動をリンク機構を介して送り歯を配置した送り台に伝達する。布送りモータの駆動軸が所定角度の範囲で往復回動すると、送り台はリンク機構によりミシンの布送り方向において往復移動する。
特開昭54−92444号公報
従来のミシンは、布送りモータの駆動軸の往復回動と送り台の往復移動が一対一の関係である。布送りモータの駆動軸が一方向又は逆方向へ回動した場合、送り台は一方向又は逆方向に移動する。故に、従来のミシンは布送りモータの回動方向を頻繁に切り替えなければならず布送りモータにかかる負荷が大きくなるという問題があった。
本発明の目的は、布送りモータの回動方向の切替頻度を減らし、布送りモータにかかる負荷を低減できるミシンを提供することである。
本発明の第1態様に係るミシンは、第1駆動軸を所定角度の範囲で回動させる第1モータと、送り歯を水平に支持する送り台と、一端が前記第1駆動軸に第1リンク機構を介して連結し、他端が前記送り台に第1リンク部材を介して連結し、前記第1モータによる前記第1駆動軸の回動に連動して回動することにより前記送り台に水平方向の送り動作を付与する水平送り軸とを備えたミシンにおいて、前記第1リンク機構は、前記水平送り軸の前記一端側に直交して設けた水平作用腕と、前記第1駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、前記水平送り軸を中心として前記水平作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換して前記水平送り軸に動力を伝達する第1動力伝達機構とを備える。
第1態様のミシンでは、第1動力伝達機構は、第1駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、水平送り軸を中心として水平作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換して水平送り軸に動力を伝達する。水平作用腕の一端が一往復揺動すると、水平送り軸が一往復回動する。水平送り軸が一往復回動すると、送り台は水平方向に一往復移動する。故に第1態様のミシンは第1駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を送り台の一往復の水平移動に変換できるので、第1モータの回動方向の切替頻度が減少する。第1態様のミシンは第1モータの回動方向の切替頻度を減らすことで第1モータにかかる負荷を低減できる。
第1態様のミシンでは、前記第1動力伝達機構は、前記第1駆動軸に直交して連結した第1水平送り腕と、前記水平作用腕の前記一端に回動可能に連結した第2水平送り腕と前記第1水平送り腕及び前記第2水平送り腕を回動可能に連結する第1連結部とを備えてもよい。第1動力伝達機構は第1モータの駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、第1水平送り腕及び第2水平送り腕を介して水平作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換する。故にミシンは2つの水平送り腕により簡易に第1動力伝達機構を構成することができる。
第1態様のミシンでは、前記第1駆動軸の回動により、前記第1水平送り腕と前記第2水平送り腕とが回動して互いに略同一直線上となる前記第1連結部の位置を前記所定角度の範囲における中間位置とした場合に、前記第1連結部が前記中間位置を中央にして両側に揺動するようにしてもよい。ミシンは第1連結部が第1水平送り腕と第2水平送り腕とが互いに略同一直線上となる中間位置を中央として両側に揺動する。ミシンは中間位置で水平作用腕の揺動方向が変化する。ミシンは第1駆動軸が回動すると中間位置で送り台の移動方向が変わる。故にミシンは第1駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を中間位置を中央として送り台を一往復水平移動させることができる。
第1態様のミシンでは、前記送り台が水平方向の送り動作範囲の一端に位置する場合、前記第1連結部が前記中間位置に位置するようにしてもよい。送り台が送り動作範囲の一端から布送りを開始する場合、布を送り始める送り動作範囲の一端で第1モータにかかる負荷は最も大きくなる。ミシンは中間位置で第1モータが一方向又は逆方向へ回動を続けている。ミシンは中間位置を送り台の送り動作範囲の一端とすることで、第1モータが回動を続けている状態で布を送り始めることができる。故にミシンは送り台が送り動作範囲の一端から布送りを開始する時の第1モータにかかる負荷を低減できる。
第1態様のミシンでは、前記第1動力伝達機構は、前記第1駆動軸に設け、前記第1駆動軸の回転角度に対応する曲面に少なくとも1つの第1凸部を有し、前記第1凸部が前記水平作用腕の前記一端に作用する第1カムを備えてもよい。第1動力伝達機構は第1モータの駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、第1カムにより水平作用腕の一端を水平送り軸を中心に往復揺動させる。故にミシンは第1動力伝達機構を構成する部品を減らすことができる。
第1態様のミシンでは、前記第1駆動軸の回動により、前記第1カムが回動して前記第1凸部が前記水平作用腕の前記一端に接触する位置を前記所定角度の範囲における中間位置とした場合に、前記水平作用腕の前記一端が前記中間位置を中央にして両側に揺動するようにしてもよい。ミシンは第1凸部が水平作用腕の一端に接触する中間位置を中央として両側に揺動する。ミシンは中間位置で水平作用腕の揺動方向が変化する。ミシンは第1駆動軸が回動すると中間位置で送り台の移動方向が変わる。故にミシンは第1駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を中間位置を中央として送り台を一往復水平移動させることができる。
第1態様のミシンでは、前記送り台が水平方向の送り動作範囲の一端に位置する場合、前記水平作用腕の前記一端が前記中間位置に位置するようにしてもよい。送り台が送り動作範囲の一端から布送りを開始する場合、布を送り始める送り動作範囲の一端で第1モータにかかる負荷は最も大きくなる。ミシンは中間位置で第1モータが一方向又は逆方向へ回動を続けている。ミシンは中間位置を送り台の送り動作範囲の一端とすることで、第1モータが回動を続けている状態で布を送り始めることができる。故にミシンは送り台が送り動作範囲の一端から布送りを開始する時の第1モータにかかる負荷を低減できる。
第1態様のミシンでは、第2駆動軸を所定角度の範囲で回動させる第2モータと、一端が前記第2駆動軸に第2リンク機構を介して連結し、他端が前記送り台に第2リンク部材を介して連結し、前記第2モータによる前記第2駆動軸の回動に連動して回動することにより前記送り台に上下方向の送り動作を付与する上下送り軸とを備え、前記第2リンク機構は、前記上下送り軸の前記一端側に直交して設けた上下作用腕と、前記第2駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、前記上下送り軸を中心として前記上下作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換して前記上下送り軸に動力を伝達する第2動力伝達機構とを備えてもよい。第2動力伝達機構は、第2駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、上下送り軸を中心として上下作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換して上下送り軸に動力を伝達する。上下作用腕の一端が一往復揺動すると、上下送り軸が一往復回動する。上下送り軸が一往復回動すると、送り台は上下方向に一往復移動する。故に第1態様のミシンは第2駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を送り台の一往復の上下移動に変換できるので、第2モータの回動方向の切替頻度を減少することができる。第1態様のミシンは第2モータの回動方向の切替頻度を減らすことで第2モータにかかる負荷を低減できる。
第1態様のミシンでは、前記第2動力伝達機構は、前記第2駆動軸に直交して連結した第1上下送り腕と、前記上下作用腕の前記一端に回動可能に連結した第2上下送り腕と、前記第1上下送り腕及び前記第2上下送り腕を回動可能に連結する第2連結部とを備えてもよい。第2動力伝達機構は第2モータの駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、第1上下送り腕及び第2上下送り腕を介して上下作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換する。故にミシンは2つの上下送り腕により簡易に第2動力伝達機構を構成することができる。
第1態様のミシンでは、前記第2駆動軸の回動により、前記第1上下送り腕と前記第2上下送り腕とが回動して互いに略同一直線上となる前記第2連結部の位置を前記所定角度の範囲における中間位置とした場合に、前記第2連結部が前記中間位置を中央にして両側に揺動するようにしてもよい。ミシンは第2連結部が第1上下送り腕と第2上下送り腕とが互いに略同一直線上となる中間位置を中央として両側に揺動する。ミシンは中間位置で上下作用腕の揺動方向が変化する。ミシンは第2駆動軸が回動すると中間位置で送り台の移動方向が変わる。故にミシンは第2駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を中間位置を中央として送り台を一往復上下移動させることができる。
第1態様のミシンでは、前記送り台が上下方向の送り動作範囲の下端に位置する場合、前記第2連結部が前記中間位置に位置するようにしてもよい。送り台が送り動作範囲の下端から移動を開始する場合、送り動作範囲の下端と上端の間にある布を送り始める位置で第2モータにかかる負荷は最も大きくなる。ミシンは中間位置で第2モータが一方向又は逆方向へ回動を続けている。ミシンは第2モータが中間位置から一方向又は逆方向へ回動を続けると、送り台が布を送り始める位置に移動する。ミシンは第2モータが回動を続けている状態で布を送り始めることができる。故にミシンは送り台が送り動作範囲の下端から移動を開始する場合、布を送り始めるときの第2モータにかかる負荷を低減できる。
本発明の第2態様に係るミシンは、第2駆動軸を所定角度で回動する第2モータと、送り歯を水平に支持する送り台と、一端が前記第2駆動軸に第2リンク機構を介して連結し、他端が前記送り台に第2リンク部材を介して連結し、前記第2モータによる前記第2駆動軸の回動に連動して回動することにより前記送り台に上下方向の送り動作を付与する上下送り軸とを備えたミシンにおいて、前記第2リンク機構は、前記上下送り軸の前記一端側に直交して設けた上下作用腕と、前記第2駆動軸の前記所定角度の往復回動を、前記上下作用腕の一端を二往復揺動させる揺動運動に変換して前記上下送り軸に動力を伝達する第2動力伝達機構とを備える。
第2態様のミシンでは、第2動力伝達機構は、第2駆動軸の所定角度の往復回動を、上下作用腕の一端を二往復揺動させる揺動運動に変換して前記上下送り軸に動力を伝達する。上下作用腕の一端が二往復揺動すると、上下送り軸が二往復回動する。上下送り軸が二往復回動すると、送り台は上下方向に二往復移動する。故に第2態様のミシンは第2駆動軸の往復回動を送り台の二往復の上下移動に変換できるので、第2モータの回動方向の切替頻度を減少することができる。第2態様のミシンは第2モータの回動方向の切替頻度を減らすことで第2モータにかかる負荷を低減できる。
ミシン1の斜視図。 縫針8及び針板15近傍の拡大斜視図。 布送り機構30の斜視図。 布送り機構30の第1の状態を示す斜視図。 布送り機構30の第2の状態を示す斜視図。 布送り機構30の第3の状態を示す斜視図。 布送り機構70の第1の状態を示す斜視図。 布送り機構70の第2の状態を示す斜視図。 布送り機構70の第3の状態を示す斜視図。 布送り機構90の斜視図。 動力伝達機構80の動作の流れを示す図。 図11の続きを示す図。
以下、本発明の第1実施形態のミシン1について図面を参照して説明する。図1〜図3を参照しミシン1の構成について説明する。図1の紙面上側、下側、右側、左側、表側、背面側は夫々ミシン1の上側、下側、右側、左側、前側、後側である。
ミシン1はベッド部2、脚柱部3、アーム部4を備える。ベッド部2はミシン1の土台である。ベッド部2はテーブル20上面の凹部(図示略)に上方から装着する。脚柱部3はベッド部2右端から鉛直上方に延びる。アーム部4は脚柱部3上端から左方に延びる。アーム部4はベッド部2上面に対向する。アーム部4は左端部下方に押え足17を装着する。アーム部4は内部に針棒7を保持する。針棒7は下端に縫針8(図2参照)を装着する。針棒7と縫針8はメインモータ13の駆動に従って上下に往復移動する。アーム部4は左端部前方に天秤9を備える。天秤9は針棒7に連動して上下動する。アーム部4は上部に操作部10を備える。操作部10は前面に液晶パネル11を備える。作業者は液晶パネル11を見ながら操作部10を操作し各種指示をミシン1に入力する。
ミシン1はテーブル20下面に制御装置25を備える。制御装置25はロッド21を介して踏み込み式のペダル22に接続する。作業者はペダル22をつま先側又は踵側に操作する。制御装置25はペダル22の操作方向及び操作量に応じてミシン1の動作を制御する。
脚柱部3は右側面上部にメインモータ13を備える。アーム部4は内部に主軸14を備える。主軸14は回転可能な状態でアーム部4内部を左右方向に延びる。主軸14の右端はメインモータ13に接続する。主軸14の左端は針棒上下動機構(図示略)に接続する。メインモータ13は主軸14を駆動して針棒7と天秤9を上下動する。
図2に示すように、ベッド部2は上面左端に針板15を備える。針板15は略中央部に針穴18を有する。縫針8の下端は下降時に針穴18を通過する。針板15は針穴18の左方、後方、右方の夫々に送り歯穴19を備える。送り歯穴19は前後方向に長い長方形状である。ベッド部2は針板15の下方に釜機構(図示略)、布送り機構30(図3参照)を備える。
図3を参照して布送り機構30の構成について説明する。図3の紙面上側、下側、左奥側、右手前側、右奥側、左手前側は夫々ミシン1の上側、下側、右側、左側、前側、後側である。図3に示すように、布送り機構30は、送り台33、送り歯34、布送りモータ35、リンク機構37、水平送り軸28、上下送り軸27、偏心部39、リンク部材50、リンク部材51を備える。送り台33は針板15(図2参照)の下方に位置し且つ針板15に対して平行である。送り台33は上面の中心近傍に3つの送り歯34(図4参照)を支持する。送り歯34の夫々は送り歯穴19の位置に対応する。送り歯34の夫々は前後方向に長い。送り歯34の前後方向の長さは送り歯穴19の長さより小さい。送り歯34は押え足17との間で布を挟む為の凹凸を上部に備える。
布送りモータ35は送り台33の右方に配置してある。布送りモータ35はステッピングモータである。布送りモータ35は送り台33を前後方向に移動させる。布送りモータ35の駆動軸36は左方に延びる。駆動軸36は所定角度の範囲内で回動する。
リンク機構37は動力伝達機構40、中間作用腕38を備える。動力伝達機構40は、送り腕41、送り腕42、連結部45を備える。送り腕41の一端は布送りモータ35の駆動軸36の先端に直交して取り付けてある。送り腕41の他端は送り腕42の一端に回転可能に連結してある。送り腕42の他端は中間作用腕38の延設方向先端に回動可能に連結してある。送り腕41の他端と送り腕42の一端が連結する部分は連結部45である。送り腕42の他端と中間作用腕38の先端が連結する部分は連結部46である。駆動軸36が往復回動すると、連結部45は前後方向に水平往復移動し、連結部46は上下方向に往復移動する。中間作用腕38は連結部46と連結する部分の反対側の端部が水平送り軸28の右端側に取り付けてある。中間作用腕38は水平送り軸28の長手方向に直交し且つ後方側に延びる。水平送り軸28は布送りモータ35の左上方に回動可能に設けてある。水平送り軸28は左右方向に延びる。リンク部材50の下端は水平送り軸28の左端部に直交して取り付けてある。リンク部材50の上端は送り台33の前端部に回動可能に連結してある。
上下送り軸27は水平送り軸28に対して平行に位置する。上下送り軸27は右端部にプーリ24を備える。プーリ24はタイミングベルト(図示略)により主軸14に連結してある。上下送り軸27は主軸14に連結したタイミングベルトを介してメインモータ13の駆動により回転する。故に上下送り軸27はミシン1の主軸14に同期して回転する。偏心部39は上下送り軸27の左端に設けてある。偏心部39は上下送り軸27の軸心に対して偏心している。リンク部材51は送り台33の後端に回転可能に設けてある。リンク部材51は偏心部39を回転可能に保持する。偏心部39は上下送り軸27の回転によりリンク部材51を介して送り台33を上下動させる。
次に、図4〜図6を参照して布送り機構30の前後方向の動作について説明する。布送り機構30の前後方向の動作は第1〜第3の状態を有する。以下説明は布送り機構30を左方から見た場合の各部材の位置関係についての説明である。図4〜図6のW1〜W3の各々は、送り台33の近傍を示す。
[第1の状態]
図4に示すように、動力伝達機構40は送り腕41と送り腕42が上下方向に一直線上に位置している。連結部46は最上部且つ連結部45の上方に位置している。中間作用腕38は略水平である。送り台33は最前方に位置する。送り歯34は送り歯穴19の最前方に位置する。布送り機構30は第1の状態である。本実施形態では、送り腕41と送り腕42が上下方向に一直線上になったときの連結部45の位置が中間位置である。
[第2の状態]
図5に示すように、第1の状態から布送りモータ35が駆動すると、駆動軸36は左側面視時計回りに回動する。送り腕41は駆動軸36の回動に伴って時計回りに回動する。連結部45は中間位置から前方位置に移動する。送り腕41と送り腕42は連結部45を基点に前方に向かって略L字に屈曲する。送り腕42は連結部45を中心に左側面視反時計回りに回動する。送り腕42の回動によって連結部46は下方に移動する。連結部46は中間作用腕38の先端を下方に引き込む。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に反時計回りに回動して先端が斜め下方に傾斜する。中間作用腕38の回動に連動して水平送り軸28は反時計回りに回動する。リンク部材50は水平送り軸28に連動して反時計回りに回動する。送り台33は後方に移動する。駆動軸36が回動可能範囲の一端部まで回動すると送り歯34は送り歯穴19の最後方に位置する。布送り機構30は第2の状態となる。
布送りモータ35は駆動軸36の回動方向を反転する。駆動軸36は反時計回りに回動する。送り腕41は駆動軸36の回動に伴って反時計回りに回動する。連結部45は前方位置から中間位置に移動する。送り腕41と送り腕42は上下方向に一直線上になる。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に時計回りに回動して略水平に戻る。中間作用腕38の回動に連動して水平送り軸28は時計回りに回動する。リンク部材50は水平送り軸28に連動して時計回りに回動する。送り台33は前方に移動する。送り歯34は送り歯穴19の最前方に位置する。布送り機構30は第1の状態(図4参照)に戻る。
[第3の状態]
駆動軸36は第1の状態から反時計回りに回動を続ける。送り腕41は駆動軸36の回動に伴って反時計回りに回動を続ける。図6に示すように、連結部45は中間位置から後方位置に移動する。送り腕41と送り腕42は連結部45を基点に第2の状態とは反対側である後方に向かって略L字に屈曲する。送り腕42は連結部45を中心に時計回りに回動する。送り腕42の回動によって連結部46は下方に移動する。連結部46は中間作用腕38の先端を下方に引き込む。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に反時計回りに回動して先端が斜め下方に傾斜する。中間作用腕38の回動に連動して水平送り軸28は反時計回りに回動する。リンク部材50は水平送り軸28に連動して反時計回りに回動する。送り台33は後方に移動する。駆動軸36が回動可能範囲の他端部まで回動すると送り歯34は送り歯穴19の最後方に位置する。布送り機構30は第3の状態となる。
布送りモータ35は駆動軸36の回動方向を反転する。駆動軸36は時計回りに回動する。送り腕41は駆動軸36の回動に伴って時計回りに回動する。連結部45は後方位置から中間位置に移動する。送り腕41と送り腕42は上下方向に一直線上になる。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に時計回りに回動して略水平に戻る。中間作用腕38の回動に連動して水平送り軸28は時計回りに回動する。リンク部材51は水平送り軸28に連動して時計回りに回動する。送り台33は前方に移動する。送り歯34は送り歯穴19の最前方に位置する。布送り機構30は第1の状態に戻る。
布送り機構30は布送りモータ35の駆動により上述の第1〜第3の状態を繰り返すことで送り台33を前後方向に移動させる。動力伝達機構40は、駆動軸36の一方向及び逆方向への夫々の回動を、水平送り軸28を中心として中間作用腕38の先端を上下方向に一往復揺動させる揺動運動に変換できる。中間作用腕38が上下方向に一往復揺動すると、水平送り軸28は一往復回動し、送り台33は前後方向に一往復移動する。即ち、駆動軸36が一方向又は逆方向に回動すると、送り台33は前後方向に一往復移動できる。動力伝達機構40は布送りモータ35の回動方向の切替頻度を減少できる。故に、ミシン1は布送りモータ35にかかる負荷を低減できる。
布送り機構30が布を後方に向けて送る動作について説明する。布送り機構30は布送りモータ35の駆動による第1〜第3の状態の繰り返しと上述のメインモータ13の駆動による送り台33の上下動によって布を送る。布送り機構30が第1の状態の時、送り台33は偏心部39とリンク部材51により送り歯34が針板15上面と略一致する位置にある。
メインモータ13が駆動すると、送り台33は偏心部39とリンク部材51により上方に押し上げられて送り歯34が針板15上面から上方に突出する。布送りモータ35は駆動軸36を時計回りに回動する。送り台33は動力伝達機構40により後方に移動する。故に、布送り機構30は布を後方に向けて送る。
メインモータ13が駆動を続けると、送り台33は偏心部39とリンク部材51により送り歯34が針板15上面と略一致する位置に戻る。布送り機構30は布送りモータ35の駆動軸36が回動範囲の一端部まで時計回りに回動して第2の状態になる。布送り機構30は布を送るのを止める。
第2の状態の後、送り台33は偏心部39とリンク部材51により下方に下げられて送り歯34が針板15上面から下方に下がる。布送りモータ35は駆動軸36の回転方向を反転して反時計回りに回動する。送り台33は動力伝達機構40により前方に移動する。送り歯34が針板15上面から下方に下がるので、布送り機構30は布を送らない。
メインモータ13が駆動を続けると、送り台33は偏心部39とリンク部材51により送り歯34が針板15上面と略一致する位置に戻る。布送りモータ35の駆動軸36の反時計回りの回動により、布送り機構30は第1の状態に戻る。
第1の状態の後、送り台33は偏心部39とリンク部材51により再度上方に押し上げられて送り歯34が針板15上面から上方に突出する。布送りモータ35は駆動軸36の反時計回りの回動を続ける。送り台33は移動方向が前方から後方に切り替わる。布送り機構30は再度布を後方に向けて送る。
メインモータ13が駆動を続けると、送り台33は偏心部39とリンク部材51により送り歯34が針板15上面と略一致する位置に戻る。布送り機構30は布送りモータ35の駆動軸36が回動範囲の他端部まで反時計回りに回動して第3の状態になる。布送り機構30は布を送るのを止める。
第3の状態の後、送り台33は偏心部39とリンク部材51により下方に下げられて送り歯34が針板15上面から下方に下がる。布送りモータ35は駆動軸36の回転方向を反転して時計回りに回動する。送り台33は動力伝達機構40により前方に移動する。送り歯34が針板15上面から下方に下がるので、布送り機構30は布を送らない。
メインモータ13が駆動を続けると、送り台33は偏心部39とリンク部材51により送り歯34が針板15上面と略一致する位置に戻る。布送りモータ35の駆動軸36の時計回りの回動により、布送り機構30は第1の状態に戻り、上述の動作を繰り返す。
送り台33における布の送り負荷は、布を送り始める時である、送り歯34が針板15上面と略一致する位置から上方に向けて突出し始める時が最も大きい。布の送り負荷は布送りモータ35の駆動軸36に影響する。第1の状態では、送り腕41と送り腕42は上下方向に直線上に位置している。第1の状態では、布送りモータ35は駆動軸36の回動方向を反転しない。故に第1の状態が布送りモータ35の駆動力を水平送り軸28に伝達する為に布送りモータ35にかかる負荷は少なく最適な状態である。送り歯34が針板15上面と略一致する位置である場合、布送り機構30は第1の状態である。故にミシン1は布送り開始時の布送りモータ35にかかる負荷を低減できる。
以上説明において、図3に示す布送りモータ35は本発明の「第1モータ」の一例である。駆動軸36は本発明の「第1駆動軸」の一例である。リンク機構37は本発明の「第1リンク機構」の一例である。リンク部材50は本発明の「第1リンク部材」の一例である。中間作用腕38は本発明の「水平作用腕」の一例である。動力伝達機構40は本発明の「第1動力伝達機構」の一例である。送り腕41は本発明の「第1水平送り腕」の一例である。送り腕42は本発明の「第2水平送り腕」の一例である。連結部45は本発明の「第1連結部」の一例である。
以上説明したように、第1実施形態のミシン1は布送り機構30を備える。布送り機構30は、送り台33、布送りモータ35、リンク機構37、水平送り軸28を備える。リンク機構37は、中間作用腕38、動力伝達機構40を備える。布送りモータ35の駆動軸36は所定範囲内の角度で往復回動する。中間作用腕38は水平送り軸28の右端側に取り付けてある。動力伝達機構40は、送り腕41、送り腕42、連結部45を備える。送り腕41の一端は布送りモータ35の駆動軸36の先端に直交して取り付けてある。送り腕41の他端は連結部45において送り腕42の一端に回動可能に連結してある。送り腕42の他端は中間作用腕38の延設方向先端に回動可能に連結してある。送り腕41と送り腕42が上下方向に一直線上に位置したときの連結部45の位置は中間位置である。布送りモータ35の駆動軸36が所定範囲内の角度を往復回動すると、連結部45は中間位置の前後方向に往復移動する。故に動力伝達機構40は、駆動軸36の一方向及び逆方向への夫々の回動を、水平送り軸28を中心として中間作用腕38の先端を上下方向に一往復揺動させる揺動運動に変換することができる。中間作用腕38が上下方向に一往復揺動すると、水平送り軸28は一往復回動し、送り台33は前後方向に一往復移動する。即ち、駆動軸36が一方向又は逆方向に回動すると、送り台33は前後方向に一往復移動する。動力伝達機構40は布送りモータ35の回動方向の切替頻度を減少させることができる。ミシン1は布送りモータ35の回動方向の切替頻度を減らすことで布送りモータ35にかかる負荷を低減できる。
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第2実施形態であるミシンについて説明する。図7の紙面上側、下側、左奥側、右手前側、右奥側、左手前側は夫々ミシンの上側、下側、右側、左側、前側、後側である。図7に示すように、第2実施形態のミシンは布送り機構70を備える。布送り機構70は動力伝達機構60を備える。動力伝達機構60は第1実施形態の動力伝達機構40(図4参照)の変更形態である。動力伝達機構60以外の構造は第1実施形態と共通である。故に動力伝達機構60の構造と動作を中心に説明する。
動力伝達機構60の構造について説明する。図7に示すように、動力伝達機構60は溝カム65を備える。溝カム65は布送りモータ35の駆動軸36に取り付けてある。溝カム65はカム板61、底板66、側板67を備える。カム板61は円盤状である。カム板61は駆動軸36の回転角度に対応する曲面を有する。カム板61は曲面に凸部62を有する。凸部62は後述する接触部56に接触する。底板66はカム板61の底面に固定してある。底板66はカム板61の底面と同形状且つカム板61の底面よりも大きく形成してある。底板66は周端部に側板67を設けている。接触部56はカム板61と側板67の間に形成した溝に挿入してある。
接触部56は中間作用腕55の後方側の先端に設けてある。接触部56は中間作用腕55の長手方向に直交し且つ右方に突出している。中間作用腕55は水平送り軸28の右端側に取り付けてある。中間作用腕55は水平送り軸28の長手方向に直交し且つ後方側に延びる。
布送りモータ35の駆動軸36が所定範囲内の角度で往復回動すると、カム板61が往復回動する。中間作用腕55の接触部56はカム板61の往復回動に伴って凸部62に沿って上下方向に移動する。接触部56の移動によって中間作用腕55は水平送り軸28を中心に回動する。中間作用腕55の回動と連動して水平送り軸28は回動する。水平送り軸28の回動によって送り台33は前後方向に移動する。
次に、図7〜図9を参照して、布送り機構70の動作について説明する。布送り機構70は、第1実施形態と同様に、第1〜第3の状態を繰り返すことによりベッド部2上の布を送る。第2実施形態は動力伝達機構60のみが第1実施形態と異なる。故に動力伝達機構60の動作を中心に説明する。
[第1の状態]
図7に示すように、動力伝達機構60はカム板61の凸部62が中間作用腕55の接触部56に接触する。接触部56は最上部に位置している。送り台33は最前方に位置する。本実施形態では、カム板61の凸部62が中間作用腕55の接触部56に接触したときの凸部62の位置が中間位置である。
[第2の状態]
図8に示すように、第1の状態から布送りモータ35が駆動すると、駆動軸36は左側面視時計回りに回動する。カム板61の凸部62は駆動軸36の回動に伴って時計回りに回動する。凸部62は中間位置から前方位置に移動する。中間作用腕55の接触部56はカム板61の曲面に沿って下方に移動する。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に左側面視反時計回りに回動する。水平送り軸28は中間作用腕38の回動に連動して反時計回りに回動する。リンク部材50は水平送り軸28に連動して反時計回りに回動する。送り台33は後方に移動する。駆動軸36が回動可能範囲の一端部まで回動すると布送り機構70は第2の状態となる。
布送りモータ35は駆動軸36の回動方向を反転する。駆動軸36は反時計回りに回動する。カム板61は駆動軸36の回動に伴って反時計回りに回動する。凸部62は前方位置から中間位置に移動する。凸部62は中間作用腕55の接触部56を押し上げる。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に時計回りに回動する。水平送り軸28は中間作用腕38の回動に連動して時計回りに回動する。リンク部材50は水平送り軸28に連動して時計回りに回動する。送り台33は前方に移動する。布送り機構70は第1の状態(図7参照)に戻る。
[第3の状態]
駆動軸36は第1の状態から反時計回りに回動を続ける。カム板61は駆動軸36の回動に伴って反時計回りに回動を続ける。図9に示すように、凸部62は中間位置から後方位置に移動する。中間作用腕55の接触部56はカム板61の曲面に沿って下方に移動する。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に反時計回りに回動する。水平送り軸28は中間作用腕38の回動に連動して反時計回りに回動する。リンク部材50は水平送り軸28に連動して反時計回りに回動する。送り台33は後方に移動する。駆動軸36が回動可能範囲の他端部まで回動すると布送り機構70は第3の状態となる。
布送りモータ35は駆動軸36の回動方向を反転する。駆動軸36は時計回りに回動する。カム板61は駆動軸36の回動に伴って時計回りに回動する。図7に示すように、凸部62は後方位置から中間位置に移動する。中間作用腕38は水平送り軸28を中心に時計回りに回動する。水平送り軸28は中間作用腕38の回動に連動して時計回りに回動する。リンク部材50は水平送り軸28に連動して時計回りに回動する。送り台33は最前方に移動する。布送り機構70は第1の状態に戻る。
以上説明において、図7に示す動力伝達機構60は本発明の「第1動力伝達機構」の一例である。溝カム65は本発明の「第1カム」の一例である。凸部62は本発明の「第1凸部」の一例である。
以上説明したように、第2実施形態のミシンは布送り機構70を備える。布送り機構70は動力伝達機構60を備える。動力伝達機構60は布送りモータ35の動力を、カム機構を用いて水平送り軸28に伝達する。動力伝達機構60は溝カム65を備える。溝カム65は布送りモータ35の駆動軸36の先端に取り付けてある。溝カム65のカム板61は曲面に凸部62を有する。凸部62はカム板61の回動により中間作用腕55の先端に設けた接触部56に接触する。凸部62が中間作用腕55の接触部56に接触したときの凸部62の位置は中間位置である。布送りモータ35の駆動軸36は所定範囲内の角度を往復回動する。カム板61の凸部62は中間位置の前後を往復移動する。
動力伝達機構60は、第1実施形態と同様に、駆動軸36の一方向及び逆方向への夫々の回動を、水平送り軸28を中心として中間作用腕55の先端を上下方向に一往復揺動させる揺動運動に変換できる。中間作用腕55の先端が上下方向に一往復揺動すると、水平送り軸28は一往復回動し、送り台33は前後方向に一往復移動する。駆動軸36が一方向又は逆方向に回動すると、送り台33は前後方向に一往復移動できる。動力伝達機構60は布送りモータ35の回動方向の切替頻度を減少させることができる。第2実施形態のミシンは布送りモータ35の回動方向の切替頻度を減らすことで布送りモータ35にかかる負荷を低減できる。
次に、本発明の第3実施形態であるミシンについて、図10〜図12を参照して説明する。図10の紙面上側、下側、左奥側、右手前側、右奥側、左手前側は夫々ミシンの上側、下側、右側、左側、前側、後側である。図10に示すように、第3実施形態のミシンは布送り機構90を備える。布送り機構90は動力伝達機構80を用いて送り台33を上下移動する。動力伝達機構80は、第1実施形態の動力伝達機構40と同様の構造である。布送り機構90は送り台33を水平移動する機構として第1実施形態の動力伝達機構40を備える。動力伝達機構80以外の構造は第1実施形態と共通である。故に動力伝達機構80の構造と動作を中心に説明する。
図10に示すように、布送り機構90は、第1実施形態の送り台33、送り歯34、布送りモータ35、リンク機構37、水平送り軸28、リンク部材50に加え、上下送りモータ75、リンク機構77、上下送り軸91、リンク部材93、リンク部材94を備えている。
上下送りモータ75は送り台33と布送りモータ35の間に配置してある。上下送りモータ75はステッピングモータである。上下送りモータ75は送り台33を上下方向に移動させる。上下送りモータ75の駆動軸76は左方に延びる。駆動軸76は所定角度の範囲内で回動する。
リンク機構77は動力伝達機構80、中間作用腕78を備える。動力伝達機構80は、送り腕81、送り腕82、連結部85を備える。送り腕81の一端は上下送りモータ75の駆動軸76の先端に直交して取り付けてある。送り腕81の他端は送り腕82の一端に回転可能に連結してある。送り腕82の他端は中間作用腕78の延設方向先端に回動可能に連結してある。送り腕81の他端と送り腕82の一端が連結する部分は連結部85である。送り腕82の他端と中間作用腕78の先端が連結する部分は連結部86である。駆動軸76が往復回動すると、連結部85は上下方向に往復移動し、連結部86は前後方向に往復移動する。中間作用腕78は連結部86と連結する部分の反対側の端部が上下送り軸91の右端側に取り付けてある。中間作用腕78は上下送り軸91の長手方向に直交し且つ下方側に延びる。上下送り軸91は上下送りモータ75の左上方に回動可能に設けてある。上下送り軸91は左右方向に延びる。
リンク部材94の後端は上下送り軸91の左端部に直交して取り付けてある。リンク部材94の前端はリンク部材93の下端部に回動可能に連結してある。リンク部材93の上端は送り台33の後端部に回動可能に連結してある。
図11、図12を参照して布送り機構90の上下方向の動作について説明する。布送り機構90は、ステップA〜ステップFを繰り返すことにより送り台33を上下動する。第3実施形態は動力伝達機構80のみが第1実施形態と異なるので、動力伝達機構80の動作を中心に説明する。
図11に示すように、ステップAでは動力伝達機構80は送り腕81と送り腕82が一直線上に位置している。連結部86は連結部85の後方に位置している。中間作用腕78は略垂直である。送り台33は最下方位置に位置している。第3実施形態では、送り腕81と送り腕82が一直線上になったときの連結部85の位置が中間位置である。
上下送りモータ75は駆動する。ステップBでは駆動軸76は左側面視時計回りに回動する。送り腕81は駆動軸76の回動に伴って時計回りに回動する。連結部85は中間位置から上方へ移動する。送り腕81と送り腕82は連結部85を基点に上方に向かって略L字に屈曲する。送り腕82は連結部85を中心に左側面視反時計回りに回動する。送り腕82の回動によって連結部86は前方に移動する。連結部86は中間作用腕78の先端を前方に引き込む。中間作用腕78は上下送り軸91を中心に反時計回りに回動する。中間作用腕78の回動に連動して上下送り軸91は反時計回りに回動する。リンク部材94は上下送り軸91に連動して反時計回りに回動する。リンク部材93は送り台33を押し上げる。送り台33は送り歯34が針板15の上面と略一致する。ステップCでは駆動軸76は回動可能範囲の一端部まで回動する。送り台33は上方位置に移動する。送り歯34は送り歯穴19を介して針板15の上面から上がっている。
図12に示すように、ステップDでは上下送りモータ75は駆動軸76の回動方向を反転する。駆動軸76は反時計回りに回動する。送り腕81は駆動軸76の回動に伴って反時計回りに回動する。連結部85は上方位置から下方に移動する。中間作用腕78は上下送り軸91を中心に回動する。中間作用腕78の回動に連動して上下送り軸91は時計回りに回動する。リンク部材94は上下送り軸91に連動して時計回りに回動する。リンク部材93は送り台33を下方に引き込む。送り台33は送り歯34が針板15の上面と略一致する。ステップEでは送り腕81と送り腕82は一直線上に位置する。中間作用腕78は略垂直に戻る。送り台33は最下方位置に移動する。送り歯34は針板15の上面から下がっている。
駆動軸76はステップEを経由して反時計回りに回動を続ける。送り腕81は駆動軸76の回動に伴って反時計回りに回動を続ける。ステップFでは連結部85は中間位置から下方位置に移動する。送り腕81と送り腕82は連結部85を基点にステップCとは反対側である下方に向かって略L字に屈曲する。送り腕82は連結部85を中心に時計回りに回動する。送り腕82の回動によって連結部86は前方に移動する。連結部86は中間作用腕78の先端を前方に引き込む。中間作用腕78は上下送り軸91を中心に反時計回りに回動する。上下送り軸91は中間作用腕78の回動に連動して反時計回りに回動する。リンク部材94は上下送り軸91に連動して反時計回りに回動する。リンク部材93は送り台33を押し上げる。送り台33は上方位置に移動する。送り歯34は送り歯穴19を介して針板15の上面から上がっている。布送り機構90は第3の状態となる。リンク部材94は上下送り軸91に連動して時計回りに回動する。リンク部材93は送り台33を下方に引き込む。送り台33は最下方位置に移動する。送り歯34は針板15の上面から下がっている。布送り機構90はステップAに戻る。
布送り機構90は上述のステップA〜ステップFを繰り返す。動力伝達機構80は、駆動軸76の一方向及び逆方向への夫々の回動を、上下送り軸91を中心として中間作用腕78の先端を前後方向に一往復揺動させる揺動運動に変換できる。中間作用腕78が前後方向に一往復揺動すると、上下送り軸91は一往復回動し、送り台33は上下方向に一往復移動する。即ち、駆動軸76が一方向又は逆方向に回動すると、送り台33は上下方向に一往復移動する。動力伝達機構80は上下送りモータ75の回動方向の切替頻度を減少できる。故に、ミシンは上下送りモータ75の回動方向の切替頻度を減らすことで上下送りモータ75にかかる負荷を低減できる。
以上説明において、図10に示す上下送りモータ75は本発明の「第2モータ」の一例である。駆動軸76は本発明の「第2駆動軸」の一例である。リンク機構77は本発明の「第2リンク機構」の一例である。リンク部材93、94は本発明の「第2リンク部材」の一例である。中間作用腕78は本発明の「上下作用腕」の一例である。動力伝達機構80は本発明の「第2動力伝達機構」の一例である。送り腕81は本発明の「第1上下送り腕」の一例である。送り腕82は本発明の「第2上下送り腕」の一例である。連結部85は本発明の「第2連結部」の一例である。
以上説明したように、第3実施形態のミシンは布送り機構90を備える。布送り機構90は動力伝達機構80を備える。動力伝達機構80は送り台33を上下に移動する機構である。動力伝達機構80は第1実施形態の動力伝達機構40と同様の構造である。動力伝達機構80は上下送りモータ75の回動方向の切替頻度を減少できる。第3実施形態のミシンは上下送りモータ75の回動方向の切替頻度を減らすことで、上下送りモータ75にかかる負荷を低減できる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々な変形が可能である。第1実施形態では、送り台33が移動範囲の最前方の位置から移動する場合、布送り機構30は、送り腕41と送り腕42が直線上に位置している第1の状態から開始する。例えば、布送り機構30は、送り台33が移動範囲の最後方の位置から移動する場合に第1の状態から開始してもよい。第2実施形態の布送り機構70においても同様である。
第3実施形態では、布送り機構90は送り台33を水平に移動する為の動力伝達機構40と、送り台33を上下に移動する為の動力伝達機構80を備えている。例えば、動力伝達機構80のみを備え、送り台33を水平に移動する為の機構は周知の送り機構を採用してもよい。
第3実施形態では、動力伝達機構80はリンク機構で上下送りモータ75の駆動力を上下送り軸91に伝達しているが、第2実施形態の動力伝達機構60のようにカム機構で伝達するようにしてもよい。
1 ミシン
27 下軸
28 水平送り軸
30 布送り機構
33 送り台
34 送り歯
35 布送りモータ
36 駆動軸
38 中間作用腕
40 動力伝達機構
41 送り腕
42 送り腕
45 連結部
50 リンク部材
55 中間作用腕
60 動力伝達機構
61 カム板
62 凸部
65 溝カム
70 布送り機構
75 上下送りモータ
76 駆動軸
78 中間作用腕
80 動力伝達機構
81 送り腕
82 送り腕
85 連結部
90 布送り機構
91 上下送り軸
93 リンク部材
94 リンク部材

Claims (12)

  1. 第1駆動軸を所定角度の範囲で回動させる第1モータと、
    送り歯を水平に支持する送り台と、
    一端が前記第1駆動軸に第1リンク機構を介して連結し、他端が前記送り台に第1リンク部材を介して連結し、前記第1モータによる前記第1駆動軸の回動に連動して回動することにより前記送り台に水平方向の送り動作を付与する水平送り軸と
    を備えたミシンにおいて、
    前記第1リンク機構は、
    前記水平送り軸の前記一端側に直交して設けた水平作用腕と、
    前記第1駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、前記水平送り軸を中心として前記水平作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換して前記水平送り軸に動力を伝達する第1動力伝達機構と
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記第1動力伝達機構は、
    前記第1駆動軸に直交して連結した第1水平送り腕と、
    前記水平作用腕の前記一端に回動可能に連結した第2水平送り腕と
    前記第1水平送り腕及び前記第2水平送り腕を回動可能に連結する第1連結部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記第1駆動軸の回動により、前記第1水平送り腕と前記第2水平送り腕とが回動して互いに略同一直線上となる前記第1連結部の位置を前記所定角度の範囲における中間位置とした場合に、前記第1連結部が前記中間位置を中央にして両側に揺動することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記送り台が水平方向の送り動作範囲の一端に位置する場合、前記第1連結部が前記中間位置に位置することを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 前記第1動力伝達機構は、
    前記第1駆動軸に設け、前記第1駆動軸の回転角度に対応する曲面に少なくとも1つの第1凸部を有し、前記第1凸部が前記水平作用腕の前記一端に作用する第1カムを備えたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  6. 前記第1駆動軸の回動により、前記第1カムが回動して前記第1凸部が前記水平作用腕の前記一端に接触する位置を前記所定角度の範囲における中間位置とした場合に、前記第1凸部が前記中間位置を中央にして両側に揺動することを特徴とする請求項5に記載のミシン。
  7. 前記送り台が水平方向の送り動作範囲の一端に位置する場合、前記第1凸部が前記中間位置に位置することを特徴とする請求項6に記載のミシン。
  8. 第2駆動軸を所定角度の範囲で回動させる第2モータと、
    一端が前記第2駆動軸に第2リンク機構を介して連結し、他端が前記送り台に第2リンク部材を介して連結し、前記第2モータによる前記第2駆動軸の回動に連動して回動することにより前記送り台に上下方向の送り動作を付与する上下送り軸と
    を備え、
    前記第2リンク機構は、
    前記上下送り軸の前記一端側に直交して設けた上下作用腕と、
    前記第2駆動軸の一方向及び逆方向への夫々の回動を、前記上下送り軸を中心として前記上下作用腕の一端を一往復揺動させる揺動運動に変換して前記上下送り軸に動力を伝達する第2動力伝達機構と
    を備えることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のミシン。
  9. 前記第2動力伝達機構は、
    前記第2駆動軸に直交して連結した第1上下送り腕と、
    前記上下作用腕の前記一端に回動可能に連結した第2上下送り腕と、
    前記第1上下送り腕及び前記第2上下送り腕を回動可能に連結する第2連結部と
    を備えることを特徴とする請求項8に記載のミシン。
  10. 前記第2駆動軸の回動により、前記第1上下送り腕と前記第2上下送り腕とが回動して互いに略同一直線上となる前記第2連結部の位置を前記所定角度の範囲における中間位置とした場合に、前記第2連結部が前記中間位置を中央にして両側に揺動することを特徴とする請求項9に記載のミシン。
  11. 前記送り台が上下方向の送り動作範囲の下端に位置する場合、前記第2連結部が前記中間位置に位置することを特徴とする請求項10に記載のミシン。
  12. 第2駆動軸を所定角度で回動する第2モータと、
    送り歯を水平に支持する送り台と、
    一端が前記第2駆動軸に第2リンク機構を介して連結し、他端が前記送り台に第2リンク部材を介して連結し、前記第2モータによる前記第2駆動軸の回動に連動して回動することにより前記送り台に上下方向の送り動作を付与する上下送り軸と
    を備えたミシンにおいて、
    前記第2リンク機構は、
    前記上下送り軸の前記一端側に直交して設けた上下作用腕と、
    前記第2駆動軸の前記所定角度の往復回動を、前記上下作用腕の一端を二往復揺動させる揺動運動に変換して前記上下送り軸に動力を伝達する第2動力伝達機構と
    を備えたことを特徴とするミシン。
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