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JP5848342B2 - 歯科用インプラントのための特別注文の治療用キャップ及びその設計並びに製造方法 - Google Patents
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歯科用インプラントのための特別注文の治療用キャップ及びその設計並びに製造方法 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は歯科用インプラントに関し、特に、歯科用インプラント用の特別注文の治療用キャップ(特別注文の治療用キャップ)、およびその使用方法、設計、並びに製造方法に関する。
関連技術の記載
歯科用インプラント術には、人工部品を使用した患者口内における歯の修復が関与する。歯の修復プロセスは二段階で実施することが可能である。
第一段階は、患者の顎骨5内に歯科用インプラント6を埋め込むことが関与する。インプラント6が顎骨5に移植された後に、内部ネジ孔または接続孔部を閉じるために、カバーネジ8がその露出したインプラント近位端上に設置され、軟組織がインプラントの内ネジ溝内に成長することが防止される。患者の軟組織7はインプラントの上方で縫合され、インプラント部位を治癒し、所望の骨一体化を導く。典型的には、完全な骨一体化には4ヶ月から10ヶ月を要する。あるいは、インプラントの配置直後に仮の治療用キャップ10を、インプラントの骨一体化中に軟組織を支持する歯肉を通して突き出るカバーネジの代わりに使用することが可能である。治療用キャップ10の代わりに、仮修復物を固定する標準的なアバットメント(上部構造をインプラントに固定するための支台)11が配置される(即時装着)。
第二段階では、カバーネジ8または治療用キャップ10が外され、インプラント6の近位端が露出される。適したサイズの最終的なアバットメントがインプラント上にネジ込まれ、最終修復物12がアバットメントの上に設置される。カバーネジの場合には、インプラントを露出させるために患者の粘膜組織の切開が必要である。治療用キャップ10の場合には、これは切開を必要とせずに最終アバットメントによって交換される。即時装着の場合には、アバットメントは再利用が可能であり、あるいは、最終アバットメントによって交換される。多くの場合に、最終アバットメントは、最良の人工器官および美的結果を提供するために特別注文で(受注制作で)設計される。
米国特許出願公開第2009/0187393号
インプラントの骨との一体化中にカバーネジが使用されると、カバーネジは歯肉によって完全に覆われる。その結果、それはインプラント治癒中に軟組織の形状化には使用できない。さらに、最終アバットメントの設置のためのインプラントへのアクセスには第2の切開が必要であるため、アバットメントを包囲する軟組織にダメージを与える。
治療用キャップの利用は2つの機能を提供する。まず、インプラントの(ネジ式)開口部を閉じ、軟組織がインプラントの内ネジ溝部内に成長することを防止する。治療用キャップはインプラント肩部の周囲を覆わなければならない。これでインプラント肩部周囲での歯肉組織の成長が防止される。続いて、それは軟組織を切開部領域の周囲で治癒させ、アバットメントおよび人工歯のための開口部あるいは裂溝を残す。
標準の治療用キャップが使用されると、多くの場合に、治療用キャップの形状と長軸は最終アバットメントのものと相違する。その結果、治療用キャップは人工歯の基部の周囲に隙間を残す。そこには食物屑が挟まり易くなり、感染症や歯茎の疾患を引き起こしかねない。さらに、この隙間、特に前歯の隙間は口外から見えるために見苦しい。
特別注文のアバットメントは、特定の移植部位および軟組織の特性(プロフィール、輪郭概要)のための特殊な設計(デザイン)で知られるが、インプラントの治癒期間中、すなわち骨一体化期間中には取り外し可能な人工器官の使用を許さない。さらに、それらはインプラントが患者の口内に移植された後に設計されるため、即時装着や軟組織の形状化には向かない。
発明の概要
本発明は、歯科用インプラントの設置に先行する特別注文の治療用キャップと、その設計並びに製造のための方法およびシステムに関する。
本発明の一つの形態では、請求項1に記載の方法が提供される。特別注文の治療用キャップの設計は以下に基づく。すなわち、
・患者口内のインプラントの位置/姿勢のデジタル表示を含んだ所望の3Dインプラントのコンピュータ設計図。3Dコンピュータ設計図は、CT、CBCT、MRI、等々で得られた患者のグレー値(grey value)データに基づいて創出できる。グレー値データは、患者の顎に沿った軟組織(歯茎)に関する情報(厚み、特性、等々)を含む。
・歯冠の所望の突起特性(出現特性、エマージェンスプロフィール)を含んだ所望の人工器官の構成(セットアップ)。
・デジタルデータにおける軟組織形状を含んだインプラント設置に先立つ軟組織状況。患者の骨レベルとバイオタイプ(すなわち、軟組織のタイプと厚み)によって定まる所望の歯肉の形状および立体輪郭。
美的に優れた結果を達成するには、歯肉からの歯冠の突起特性は自然な外見を有しなければならない。突起特性は、歯冠周囲の軟組織の形状によってほぼ決定される。特別注文の治療用キャップは、最終修復が実行される前に、インプラントの治癒段階で所望の立体形状に合わせて軟組織を形状化させる。
本発明の一実施形態の利点は、特別注文の治療用キャップが患者口内の設置前に設計できることである。
本発明の別実施形態の利点は、特別注文の治療用キャップがインプラント設置の直後に装着できることである。
本発明の別実施形態の利点は、特別注文の治療用キャップが軟組織を支持し、人工器官(すなわち歯)の修復の所望の突起特性に従って軟組織を形状化できることである。
周縁エッジ(周縁端部)は、治療用キャップの下方の歯肉下部分と、その上方部分との間の移行部を形成する3D湾曲部として定義できる。これは歯茎レベルでの3D(三次元的な)湾曲部(閉湾曲部)としても説明できる。治療用キャップは、インプラントへの接続部を除いて全体的に特別注文品(受注生産品)である。この設計は、たとえば周縁エッジの形状(すなわち3D湾曲部)、移植部位の軟組織の厚み、および移植部位の歯茎の表面湾曲のような諸因子に影響を受ける。移植部位の歯茎の表面湾曲はドーム(半球状)の形状を提供するのに使用できる。
好適には、方法はさらに治療用キャップの製造を含む。製造はCNCフライス加工(ミリング)、高速プロトタイピング(試作)、高速製造または積層製造、等々の方法で実施できる。
本発明は、請求項記載のコンピュータを利用する設計システムも提供する。
さらに本発明は請求項10記載のコンピュータプログラム製品も提供する。本発明の方
法を実行するコンピュータプログラム製品は、任意の好適メモリを利用でき、本発明は、
コンピュータプログラム製品を実際に保存(STRE)するために利用される信号担持媒
体の特定タイプとは無関係に利用できる。コンピュータ読み取り可能な信号担持媒体の例
として、フロッピディスクやCDROMのような記録タイプ媒体、ソリッドステートメモ
リ、テープ記録装置、磁気ディスク等が含まれる。
図面の簡単な説明
本発明の実施形態を、添付の図面を利用して例示としてのみ解説する。
図1は、インプラント歯科医療で使用される部材を示す。 図2は、治療用キャップを示す。 図3は、患者口内に設置されている治療用キャップを示す。 図4は、治療用キャップの設計方法を示す。 図5は、治療用キャップの設計に使用されるシステムを示す。
詳細な説明
本発明を、特定の実施形態に関して、添付の図面を利用して説明するが、本発明はそれらによっては限定されず、「請求の範囲」の定義によってのみ限定される。
特別注文の治療用キャップは、最終の補修物が設置されると、最良のインプラント治療の美的結果のために軟組織の管理を可能にする。インプラントの設置に先立って歯冠と軟組織の所望の突起特性を考慮することで、最終修復のための所望の軟組織形状を達成するため、軟組織に対する適切な圧力がかかるように治療用キャップを設計できる。インプラント設置中の外科技術(例:歯茎組織のパンチングまたは切開部の作成)の特徴は最終軟組織形状に影響を及ぼさない。
特別注文の治療用キャップの利用のための好適な指標は、以下の美的要求を含むが、それらに限定はされない。
・顎が部分的に無歯状態であり、インプラントは自然歯の隣に設置される。美的に優れた結果と自然な外見を達成するため、インプラント部位での自然歯の乳頭突起および軟組織の軟組織管理が必要である。
・自然歯が抜歯され、直ちにインプラントに換えられる。抜歯された歯を囲む軟組織の自然な外見を保つためには軟組織管理が必要である。
図2と図3は特別注文の治療用キャップを示す。図2は治療用キャップ20を単独で示す。図3は患者口内に設置された治療用キャップを示す。インプラント6は患者の顎骨27に取り付けられる。インプラントは骨レベル28にまで延びる。本発明の1実施例による治療用キャップ20はインプラント6の上端に取り付けられる。治療用キャップの下端は、インプラント6の上端とインターフェースするためのインターフェースまたは接続部21を有する。典型的には、インターフェース21の設計は、インプラントラインとブランドに特殊なものであり、特別注文品ではない。固定具(例:ネジ26)が治療用キャップ20をインプラント6に固定する。治療用キャップ20は周縁エッジ23を有する。これは3D湾曲部であり、治療用キャップの下方の歯肉下部分22と、治療用キャップの上側部分との間の移行部を形成する。これは歯茎レベル29の3D湾曲部(閉湾曲部)であると説明することもできる。治療用キャップ20の下方部分22は軟組織表面29の下側に位置する。すなわち、周縁エッジ23に対して後方に延びる。上方部分24は周縁エッジ23に対して頭蓋方向に延びる。治療用キャップ20の最上面25は、例えばドーム型でよい。
図4は本発明の一実施形態による方法を示し、図5はその方法を実行するシステム30を示す。システム30はコンピュータ31を含む。コンピュータ31はインプラントの治療用キャップのためのコンピュータを利用する方法において使用でき、この方法は、患者口内のインプラントの位置/姿勢を表すデジタル表示を含んだインプラントの3Dコンピュータ設計図に基づく。
この方法は、
コンピュータに3Dインプラント設計図をロードするステップと、
その3Dインプラント設計図を人工器官の構成に関する情報と組み合わせるステップと、
存在する患者の解剖学的データを表す3D表示物、3Dインプラント設計図、および人工器官の構成(セットアップ)に基づいてインプラントの治療用キャップの周縁エッジを決定するステップと、
決定された周縁エッジをメモリに保存するステップと、
を含む。
コンピュータは、プロセッサ32と、読み取り可能な命令(ソフトウェア)33を保存するメモリ34とを含む。これはプロセッサ32によって実行されると、プロセッサに説明した方法を実行させる。図5は、本発明の方法で利用可能であり、例えばベルギー国ローベン市のマテリアライズNV社が製造する3−matic(登録商標)のようなコンピュータプログラムを含んだ本発明のシステムにおいて利用可能なコンピュータシステムの概略図である。このコンピュータはビデオディスプレーターミナル、キーボード等のデータ入力手段、およびマウス等の手段を表すグラフィックユーザインターフェースを含むことができる。このコンピュータは汎用コンピュータ、例えば、UNIX(登録商標)ワークステーションまたはパソコンとして利用できる。
コンピュータは、例えば通常のマイクロプロセッサのような中央処理装置(CPU)を含む。米国のインテル社が供給するペンチアムプロセッサは、ほんの一例であり、バスシステムで相互接続された他の装置でも可能である。このバスシステムは任意の好適なバスシステムでよい。このコンピュータは少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、ランダム・アクセスメモリ(RAM)、読み取り専用(ROM)、および専門家に知られているようなハードディスクのような不揮発性読み取り/書き込みメモリといった専門家に知られた任意のデータ保存装置を含むことができる。例えば、コンピュータはさらに、RAM、ROM、並びに、システムバスをビデオディスプレーターミナルに接続するためのディスプレーアダプタ、および周辺機器(例:ディスクおよびテープドライブ)をシステムバスに接続するためのオプションの入力/出力(I/O)アダプタをさらに含むことができる。このビデオディスプレーターミナルはコンピュータの画像出力でよく、コンピュータハードウェア分野ではよく知られているCRTベースのビデオディスプレイのような任意の好適なディスプレー装置であってもよい。しかし、デスクトップコンピュータ、ポータブルまたはノート型コンピュータでは、ビデオディスプレーターミナルはLCDベースまたはガスプラズマベースのフラットパネルディスプレーと交換が可能である。このコンピュータはさらに、キーボード、マウスおよびオプションであるスピーカを接続するためのユーザインターフェースアダプタを含む。
このコンピュータはまた、コンピュータのオペレーションを管理するために機械読み取り可能媒体内に存在するグラフィカルユーザインターフェースを含む。任意の好適な機械読み取り可能媒体は、RAM、ROM、磁気ディスク、磁気テープ、あるいは光ディスク等(最後の3つはディスクおよびテープドライブ内に位置する)のようなグラフィカルユーザインターフェースを維持できる。任意の好適なオペレーションシステムおよび関連したグラフィカルユーザインターフェース(例:マイクロソフトウィンドー、リナックス(登録商標))はCPUを管理できる。さらに、コンピュータは、コンピュータメモリ保存部内に存在するコントロールプログラムを含む。コントロールプログラムは、CPUで実行されるとき、コンピュータに本発明の任意の方法に関して解説されたオペレーションを実行させる命令を含む。
専門家であれば、図5で示すハードウェアは特定利用形態に合わせて変更できることを理解するであろう。例えば、コンピュータハードウェアの分野でよく知られている光ディスク媒体、オーディオアダプタ、または、PALあるいはEPROMプログラミング装置等のチッププログラム装置などの他の周辺装置が上述のハードウェアに加えて、あるいはそれらと交換して利用できる。
本発明の方法を実施するコンピュータプログラム製品は、任意の好適なメモリ内に存在できる。本発明は、実際にSTREするのに利用される信号担持媒体の特定タイプとは無関係に、コンピュータプログラム製品を同様に利用できる。コンピュータ読み取り可能な信号担持媒体の例には、フロッピディスクおよびCD ROM、ソリッドステートメモリ、テープ保存装置、磁気ディスク等の記録可能なタイプの媒体が含まれる。
従って、本発明は、好適なコンピュータ装置で実行されるとき、任意の本発明の方法を実行するソフトウェア製品も含む。好適なソフトウェアは、例えばCのような好適な高級言語でプログラムし、標的のコンピュータプロセッサのために好適なコンパイラでコンパイルすることで得られる。以下でこのような方法を説明する。
この方法のステップ100により、所望のインプラント位置におけるコンピュータ設計図41は、患者のグレー値データ(CT、CBCT、MRI、等々)に基づいて創出される。これは、システム30で制御されるスキャナー35を使用して取得できる。あるいは、データは別体のスキャナによって取得できる。グレー値データは、患者の顎に沿った軟組織(歯茎)のレベルに関する情報(すなわち、厚み、プロフィール、等々)も含むことができる。しかし、この情報は、口内スキャン(光学スキャン)、歯科印象または顎のプラスタモデル(石膏モデル)のスキャン、探針(プローブ)、等々の異なる手段を介しても得られる。別なる実施形態によれば、3Dインプラント設計図は米国特許出願第2009/0187393号において説明されているように創出できる。
ステップ101で3Dインプラント設計図41はコンピュータにロードされる。
ステップ102で、3Dインプラント設計図41は所望の人工器官の構成に関する情報42と組み合わされる。この情報42は、直接的(光学的走査(オプティカルスキャンを介して)または間接的(走査された人工器官および第2のグレー値スキャンの使用を介して)に歯科技工室によって製造された、従来の診断に用いられるろう模型(歯の構造)をデジタル化することで得られる。
あるいは、所望の歯の構成がデジタル式に創出される。例えば、歯科技工室での構成を創出する従来の工程を、デジタル式にシミュレーションすることで創出される。この構成は、例えば仮想咬合器のようなソフトウェアツール36の使用を含むことができる。
患者の知られた状態に基づいて、すなわち、存在する患者の解剖的データの3D表示、3Dインプラント設計図41、および所望の人工器官の最終結果42に基づいて、特別注文の治療用キャップの設計がステップ103で準備される。このステップの最中に、治療用キャップの所望の周縁エッジ(すなわち、治療用キャップの下方の歯肉下部分と上方部分との間の移行部を形成する3D湾曲部)が設計される。典型的には、この周縁エッジは、存在する局部の軟組織レベルの上方1mmよりも下方にはならないように設計される。周縁エッジと歯肉下部分は、存在する軟組織を強制的に乳頭突起の形状とするように設計される。治療用キャップの形状は、特定の移植部位周囲に存在する軟組織の所定領域で圧力を加えたり除去したりするように調整される。この段階中に、インプラントへの治療用キャップの接続も、インプラントブランドと、患者の口内に使用されるように設計されたラインの関係で定義される。この接続はデジタルライブラリから得られる。周縁エッジ43はステップ104においてメモリ40に保存される。
別の実施形態によれば、治療用アバットメントの周縁エッジは、治癒後に軟組織の予想される形状に合わせて設計される。これらモデルは軟組織成長/再生の予測に使用できる。これらの方法は、バイオメカニカルの数学モデルおよび推論的に決定されたモデル、例えば実際の場合の統計的分析に基づいたものを含むことができる。
治療用キャップの上部の設計はドーム型(半球型)とすることができ、インプラントの歯の一体化時に可動である(緩い)人工器官の利用を許容するように突起は存在しない。他の形状でも可能である。原則的な設計の発想は、上部が、インプラントを設置させる突起が存在しない滑らかな表面を有するか、あるいはインプラントの治癒中に患者を不快にする突起が存在しない滑らかな表面を有することである。
ステップ105において、得られた特別注文の治療用キャップの設計はその後に実施され(例:フライス加工通路または3Dスライス加工を計算)、製造のためにコンピュータ式製造装置、例えば、CNCフライス加工装置または高速プロトタイピング/高速製造装置に送られる。よって本発明の方法は、コンピュータによって提供される詳細に従って(前述のような)治療用キャップの製造のために特別注文の治療用キャップの設計を近接場所または離間場所、例えばCAD/CAM処理設備に送ることを含む。
このようなCAD/CAM製造装置は通信手段によって、インターネット、イントラネット、ローカルまたはワイドエリアネットワーク(LANまたはWAN)あるいはCAN等のデータネットワークに接続できる。製造装置は、(上述したような)治療用キャップの製造に好適なデスクリプタファイルを、たとえばディスク、交換可能なハードディスク、CD−ROMやDVDROMのような光学的保存デバイス、磁気テープ、等々を介して直接的または間接的に受領できる。
インプラントの設置に先立って、特別注文の治療用キャップではなく特別注文のアバットメントを設計するとき、上述の方法が利用でき、手術時に特別注文のアバットメントを設置できる(即時装着)。しかし、これにはいくつかの弱点が存在する。
・全ての歯科用インプラントが即時装着に適しているわけではない。骨質、主要なインプラントの安定性および臨床条件は、インプラント非装着状態の治癒時間を必要とするであろう。
特別注文のアバットメントは予め製造された仮固定修復物の利用を必要とする。これには追加のコストが必要となる。インプラント治癒中に治療用キャップは着脱可能な人工器官を利用させる。
さらに本発明は、コンピュータ処理エンジンで実行されるとき、インプラントの治療用キャップの設計方法を提供するコードセグメントを含んだコンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品は、患者口内でのインプラントの位置/姿勢のデジタル表示を含んだインプラントの3Dコンピュータ設計図を利用するように設計されている。ソフトウェアは、コンピュータに3Dインプラント設計図をロードし、その3Dインプラント設計図を人工器官の構成に関する情報と組み合わせ、存在する患者の部位構造データの3D表示に基づいてインプラントの治療用キャップの周縁エッジを決定するように設定されている。
ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、デジタル化された診断に用いられるろう模型または歯の構成である人工器官の構成を利用するように設定されている。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、デジタル式に造られた歯の構成を利用するように設定されている。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、仮想咬合器のようなソフトウェアツールを利用するように設定されている。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、患者のグレー値データに基づいて創出された3Dコンピュータ設計図を利用するように設定されている。グレー値データは、患者の顎に沿った軟組織のレベルに関する情報を含むことができる。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、口内スキャン(光学的スキャン)、顎の歯科印象またはプラスタモデルのスキャン、探針、等々の手段で得られる情報を利用するように設定されている。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、歯冠の所望の突起特性を含んだ所望の人工器官の構成を利用するように設定されている。
ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、歯肉の立体形状を利用するように設定されている。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、患者の部位構造データの表示に見られるように、存在する局部軟組織レベルの上方1mmのところよりも低くは設計されていないエッジを利用するように設定されている。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、軟組織(すなわち歯茎と歯肉)再生をシミュレーションすべく数学モデルを利用するように設定されている。
ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、インプラントへの治療用キャップの接続を保存するように設定されている。ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、デジタルライブラリからの接続を得るように設定されている。
ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、治療用キャップを、選択的にCNCフライス加工(ミリング)または高速プロトタイピングあるいは高速製造または積層製造によって製造させるように設定されている。この目的で、ソフトウェアは、処理エンジンで実行されるとき、それぞれの層がCNCフライス加工あるいは高速プロトタイピングまたは高速製造あるいは積層製造による連続的な形成に好適であるような治療用キャップの多層の説明を提供するように設定されている。
開示された発明の修正および他の実施形態は、前述の説明および関連図面で提供された教示内容を理解する当技術分野の専門家には明白であろう。よって、本発明はここで開示された実施形態には限定されず、それら修正および他の実施形態は本開示の範囲に含まれるものと理解されるべきである。本明細書では特定の用語が使用されているが、それらは一般的な説明のためにのみ使用されており、本発明を限定する意図はない。

Claims (12)

  1. 歯科用インプラントの治療用キャップのためのコンピュータによる設計方法であって、本方法は患者口内におけるインプラントの位置姿勢のデジタル表示を含むインプラントの3Dコンピュータ設計図に基づくものであり、本方法は、
    3Dインプラント設計図をコンピュータにロードするステップと、
    該3Dインプラント設計図を人工器官の構成に関する情報と組み合わせるステップと、
    存在する患者の部位構造データの3D表示、前記3Dインプラント設計図および前記人工器官の構成に基づいてインプラントの治療用キャップの周縁エッジを決定するステップであって、前記周縁エッジが歯茎レベルでの三次元の閉じた湾曲部であり、前記治療用キャップが、軟組織を支持するように、且つ人工器官の修復の所望の突起特性に従って軟組織を形状化するように設計されることを特徴とするステップと、
    決定された前記周縁エッジをメモリに保存するステップと、
    を備えていることを特徴とする方法。
  2. 前記人工器官の構成はデジタル化された診断に用いられるろう模型または歯の構成であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記3Dコンピュータ設計図は患者のグレー値データに基づいて創出されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 本方法は、前記治療用キャップの周縁エッジを決定するステップにおいて、歯肉の形状及び立体輪郭の再生をシミュレーションする数学モデルを併用する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記エッジは、患者の部位構造データの表示物に見られる存在する局部軟組織レベルの上方1mmを下回らないように設計されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記メモリに保存するステップでは、前記インプラントに接続されるべき治療用キャップのデザインに関するデータも併せて保存される、ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. 歯科用インプラントの治療用キャップのための、コンピュータによる設計方法であって、本方法は患者口内におけるインプラントの位置姿勢のデジタル表示を含んだインプラントの3Dコンピュータ設計図に基づくものであり、本方法は、
    3Dインプラント設計図をコンピュータにロードするステップと、
    該3Dインプラント設計図を人工器官の構成に関する情報と組み合わせるステップと、
    所望の結果の機能に基づいて前記治療用キャップの周縁エッジおよび歯肉下部分を決定するテップであり、前記周縁エッジ(23)が治療用キャップの下方の歯肉下部分(22)と上方部分(24)との間の移行部を形成する三次元の湾曲部であり、前記治療用キャップの歯肉下部分(22)は、軟組織表面(29)の下側に位置し前記周縁エッジに対して後方に延びるものであり、前記治療用キャップの上方部分(24)は周縁エッジに対して頭蓋方向に延びるものである、当該ステップと、
    決定された前記周縁エッジおよび歯肉下部分をメモリに保存するステップと、
    を含んでおり、
    前記治療用キャップが、軟組織を支持するように、且つ人工器官の修復の所望の突起特性に従って軟組織を形状化するように設計されることを特徴とする方法。
  8. 前記軟組織を形状化するために、歯肉下部分の設計が歯茎に圧力を加え、あるいは圧力を減少させるように設計されることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 選択的に、CNCフライス加工または高速プロトタイピングあるいは高速製造あるいは積層製造による前記治療用キャップの製造をさらに含んでいることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の方法。
  10. コンピュータの処理エンジンで処理されるとき、請求項1から9のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム製品。
  11. 請求項10記載のコンピュータプログラム製品を保存する、持続的で機械的に読み取り可能な記憶媒体。
  12. インプラントの治療用キャップのコンピュータを利用する設計システムであって、請求項10記載のコンピュータプログラム製品を含んでいることを特徴とするシステム。
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