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JP5853898B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
排気ガス中の粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタを排気通路内に配置した圧縮着火式内燃機関が公知である。その結果、大気中に排出される粒子状物質の量が抑制される。ところが、パティキュレートフィルタ上の粒子状物質の量が多くなると、パティキュレートフィルタの圧力損失が次第に大きくなる。その結果、機関出力が低下するおそれがある。そこで、パティキュレートフィルタの圧力損失がしきい値を越えたときに、パティキュレートフィルタを酸化雰囲気に維持しつつパティキュレートフィルタの温度を上昇させることにより粒子状物質を燃焼させてパティキュレートフィルタから除去するPM除去制御を行う内燃機関が公知である。その結果、パティキュレートフィルタの圧力損失が低く維持される。
ところで、排気ガス中にはアッシュと称される不燃性成分が含まれており、このアッシュは粒子状物質と共にパティキュレートフィルタに捕集される。ところが、PM除去制御が行われても、アッシュは燃焼せず又は気化せず、パティキュレートフィルタ上に残留する。このため、機関運転時間が長くなるにつれて、パティキュレートフィルタ上のアッシュ量が次第に増大し、アッシュによりパティキュレートフィルタの圧力損失が次第に大きくなる。その結果、PM除去制御が繰り返し行われても、機関出力が低下するおそれがある。
そこで、排気ガス中に含まれる粒子状物質及びアッシュを凝集させて凝集体を形成するために機関排気通路内に配置された凝集器と、凝集体を捕集するために凝集器下流の機関排気通路内に配置されたパティキュレートフィルタであって、アッシュが通過可能に平均細孔径が設定されているパティキュレートフィルタと、を具備した内燃機関の排気浄化装置が公知である(特許文献1参照)。この排気浄化装置では、アッシュがパティキュレートフィルタを通過可能であるので、アッシュがパティキュレートフィルタに堆積するのが抑制され、したがってアッシュによりパティキュレートフィルタの圧力損失が増大するのが抑制される。同時に、粒子状物質が凝集体の形でパティキュレートフィルタに捕集されるので、粒径の小さな粒子状物質がパティキュレートフィルタをすり抜けるのが抑制される。
特開2006−029267号公報
凝集体には粒子状物質だけでなくアッシュも含まれている。その結果、PM除去制御が行われると、パティキュレートフィルタにはアッシュが残留する。このアッシュはパティキュレートフィルタを通過する。したがって、アッシュがパティキュレートフィルタに堆積するのが抑制される。
ところで、凝集体は凝集器に一時的に保持され、保持されている間に更に凝集が進行する。この場合、凝集器に保持されている凝集体の量が多くなるにつれて又は凝集体が凝集器に保持されている時間が長くなるにつれて、凝集体のサイズが次第に大きくなる。このため、サイズの大きな凝集体が形成され次いでパティキュレートフィルタに捕集されるおそれがある。ところが、サイズの大きな凝集体がパティキュレートフィルタに捕集されると、PM除去制御後にサイズの大きなアッシュ凝集体が形成されるおそれがある。このようなサイズの大きなアッシュの凝集体はパティキュレートフィルタを通過するのが困難である。したがって、アッシュによりパティキュレートフィルタの圧力損失が増大するおそれがある。
本発明によれば、排気ガス中に含まれる粒子状物質及びアッシュを凝集させて凝集体を形成するために機関排気通路内に配置された凝集器と、凝集体を捕集するために凝集器下流の機関排気通路内に配置されたパティキュレートフィルタであって、アッシュが通過可能に平均細孔径が設定されているパティキュレートフィルタと、凝集器に保持されている凝集体を凝集器から放出させる放出手段と、を具備した内燃機関の排気浄化装置が提供される。
好ましくは、凝集器に保持されている凝集体のサイズがあらかじめ定められた上限サイズよりも大きいか否かを判別する判別手段を更に具備し、放出手段は、凝集器に保持されている凝集体のサイズが上限サイズよりも大きいと判別されたときに凝集器から凝集体を放出させる。更に好ましくは、判別手段は、凝集器に保持されている凝集体の量があらかじめ定められた上限量よりも多いか否かを判別し、凝集器に保持されている凝集体の量が上限量よりも多いと判別したときに凝集器に保持されている凝集体のサイズが上限サイズよりも大きいと判別する。
好ましくは、放出手段は、凝集器から凝集体を放出させるために凝集器内に流入するガスの流量を増大させる。
好ましくは、パティキュレートフィルタの圧力損失があらかじめ定められた上限値よりも大きいか否かを判別し、パティキュレートフィルタの圧力損失が上限値よりも大きいと判別したときにパティキュレートフィルタから粒子状物質を除去するPM除去制御を行うPM除去手段を更に具備する。
サイズの大きな凝集体が形成されるのを抑制でき、したがってサイズの大きなアッシュ凝集体によりパティキュレートフィルタ圧力損失が増大するのを抑制することができる。
内燃機関の全体図である。 凝集機の側面断面図である。 パティキュレートフィルタの正面図である。 パティキュレートフィルタの側面断面図である。 凝集器の凝集作用を説明する図である。 凝集器の凝集作用を説明する図である。 パティキュレートフィルタの捕集作用を説明する図である。 パティキュレートフィルタの捕集作用を説明する図である。 流入分を示すマップである。 流出分を示すマップである。 本発明による実施例の排気浄化制御を説明するタイムチャートである。 排気浄化制御ルーチンを実行するフローチャートである。 凝集体保持量QAGの算出ルーチンを実行するフローチャートである。 PM除去制御ルーチンを実行するフローチャートである。
図1を参照すると、1は圧縮着火式内燃機関の本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内にそれぞれ燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドをそれぞれ示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7cの出口に連結され、コンプレッサ7cの入口はエアフローメータ8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内には電気制御式スロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7tの入口に連結され、排気タービン7tの出口は排気後処理装置20に連結される。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路12を介して互いに連結され、EGR通路12内には電気制御式EGR制御弁13が配置される。また、EGR通路12周りにはEGR通路12内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置14が配置される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管15を介してコモンレール16に連結される。このコモンレール16内へは電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ17から燃料が供給され、コモンレール16内に供給された燃料は各燃料供給管15を介して燃料噴射弁3に供給される。図1に示される実施例ではこの燃料は軽油から構成される。別の実施例では、内燃機関は火花点火式内燃機関から構成される。この場合には燃料はガソリンから構成される。
排気後処理装置20は排気タービン7tの出口に連結された排気管21と、排気管21に連結された上流側ケーシング22aと、上流側ケーシング22aに連結された下流側ケーシング22bと、下流側ケーシング22bに連結された排気管23とを具備する。上流側ケーシング22a内には静電式の凝集器24aが配置され、下流側ケーシング22b内にはウォールフロー型のパティキュレートフィルタ24bが配置される。
下流側ケーシング22bには、パティキュレートフィルタ24bの温度を検出するための温度センサ25が設けられる。別の実施例では、パティキュレートフィルタ24bに流入する排気ガスの温度を検出するための温度センサが排気管21に配置される。更に別の実施例では、パティキュレートフィルタ24bから流出する排気ガスの温度を検出するための温度センサが排気管23に配置される。これら排気ガスの温度はパティキュレートフィルタ24bの温度を表している。
下流側ケーシング22bには更に、パティキュレートフィルタ24bの圧力損失を検出するための圧力損失センサ26が設けられる。図1に示される実施例では、圧力損失センサ26はパティキュレートフィルタ24bの上流及び下流の圧力差を検出するための圧力差センサから構成される。別の実施例では、圧力損失センサ26は排気管21に取り付けられて機関背圧を検出するセンサから構成される。
一方、排気マニホルド5には燃料添加弁27が取り付けられる。この燃料添加弁27にはコモンレール16から燃料が添加され、燃料添加弁27から排気マニホルド5内に燃料が添加される。別の実施例では、燃料添加弁27が排気管21に配置される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータから構成され、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。エアフローメータ8、温度センサ25、及び圧力差センサ26の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル39にはアクセルペダル39の踏み込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ40が接続され、負荷センサ40の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ41が接続される。CPU34ではクランク角センサ41からの出力パルスに基づいて機関回転数Neが算出される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10駆動装置、EGR制御弁13、燃料ポンプ17、及び燃料添加弁27に接続される。
図2は静電式の凝集器24aの構造を示している。図2に示されるように、凝集器24aは円筒状電極60と、円筒状電極60の内部空間60s内に配置された棒状電極61とを具備する。図2に示される実施例では円筒状電極60は正極を構成し、棒状電極61は負極を構成する。これら電極60,61間にはバッテリ62によって電圧が印加されており、したがって内部空間60sには電場が形成される。排気ガスは入口60iを介し内部空間60s内に流入し、内部空間60s内を流通した後に出口60oを介し流出する。すなわち、排気ガスは電場内を通過する。
別の実施例では、凝集器24aは衝突型の凝集器から構成される。衝突型の凝集器では排気ガスが板又は不織布から形成される衝突部材に衝突され、それによって粒子状物質が凝集される。
図3A及び図3Bはウォールフロー型パティキュレートフィルタ24bの構造を示している。なお、図3Aはパティキュレートフィルタ24bの正面図を示しており、図3Bはパティキュレートフィルタ24bの側面断面図を示している。図3A及び図3Bに示されるようにパティキュレートフィルタ24bはハニカム構造をなしており、互いに平行をなして延びる複数個の排気流通路71i,71oと、これら排気流通路71i,71oを互いに隔てる隔壁72とを具備する。図3Aに示される実施例では、排気流通路71i,71oは、上流端が開放されかつ下流端が栓73dにより閉塞された排気ガス流入通路71iと、上流端が栓73uにより閉塞されかつ下流端が開放された排気ガス流出通路71oとにより構成される。なお、図3Aにおいてハッチングを付した部分は栓73uを示している。したがって、排気ガス流入通路71i及び排気ガス流出通路71oは薄肉の隔壁72を介して交互に配置される。云い換えると排気ガス流入通路71i及び排気ガス流出通路71oは各排気ガス流入通路71iが4つの排気ガス流出通路71oによって包囲され、各排気ガス流出通路71oが4つの排気ガス流入通路71iによって包囲されるように配置される。別の実施例では、排気流通路は、上流端及び下流端が開放された排気ガス流入通路と、上流端が栓により閉塞されかつ下流端が開放された排気ガス流出通路とにより構成される。
隔壁72は多孔質材料、例えばコージェライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、チタニア、アルミナ、シリカ、ムライト、リチウムアルミニウムシリケート、リン酸ジルコニウムのようなセラミックから形成される。したがって、図3Bに矢印で示されるように、排気ガスはまず排気ガス流入通路71i内に流入し、次いで周囲の隔壁72内を通って隣接する排気ガス流出通路71o内に流出する。
隔壁72の両側面及び細孔内表面には酸化機能を有する触媒74が担持される。酸化機能を有する触媒74は白金Pt、ロジウムRh、パラジウムPdのような貴金属から構成される。別の実施例では、酸化機能を有する触媒74はセリウムCe、プラセオジムPr、ネオジムNd、ランタンLaのような卑金属を含む複合酸化物から構成される。更に別の実施例では、触媒74は貴金属及び複合酸化物の組み合わせから構成される。
隔壁72の平均細孔径は触媒74が設けられた状態において、25μm以上かつ50μm以下に設定される。隔壁72の平均細孔径が25μm以上であると、排気ガス中に含まれるアッシュの大部分が隔壁72を通過できる。したがって、言い換えると、アッシュが隔壁72を通過できるように隔壁72の細孔径が設定される。
さて、排気ガス中には粒子状物質及びアッシュが含まれている。粒子状物質は主として固体炭素から形成される。一方、アッシュは主として硫酸カルシウムCaSO、リン酸亜鉛カルシウムCa19Zn(PO14のようなカルシウム塩から形成されることが本願発明者により確認されている。カルシウムCa,亜鉛Zn,リンP等は機関潤滑油に由来し、イオウSは燃料に由来する。すなわち、硫酸カルシウムCaSOを例にとって説明すると、機関潤滑油が燃焼室2内に流入して燃焼し、潤滑油中のカルシウムCaが燃料中のイオウSと結合することにより硫酸カルシウムCaSOが生成される。
これら粒子状物質及びアッシュはまず凝集器24a内に流入し、内部空間60sを通過する。その結果、図4Aに示されるように、粒子状物質80及びアッシュ81は負に帯電され、正極である円筒状電極60の内表面に付着する。凝集器24aに流入する粒子状物質80及びアッシュ81は次から次へと円筒状電極60の内表面上に付着する。その結果、図4Bに示されるように、粒子状物質80及びアッシュ81の凝集体AGが形成される。凝集体AGは円筒状電極60に一時的に保持され、保持されている間に凝集が進行する。すなわち、凝集体AGのサイズが次第に大きくなる。
次いで、凝集体AGは排気ガス流れによって凝集器24aから放出され、次いで図5Aに示されるようにパティキュレートフィルタ24bに捕集される。
燃焼室2では酸素過剰のもとで燃焼が行われている。したがって、燃料噴射弁3及び燃料添加弁27から燃料が2次的に供給されない限り、パティキュレートフィルタ24bは酸化雰囲気にある。また、パティキュレートフィルタ24bの隔壁72には酸化機能を有する触媒が担持されている。その結果、パティキュレートフィルタ24bに捕集された粒子状物質は順次酸化される。ところが、単位時間当たりに捕集される粒子状物質の量が単位時間当たりに酸化される粒子状物質の量よりも多くなると、パティキュレートフィルタ24b上に捕集されている粒子状物質の量が機関運転時間の経過と共に増大する。
そこで本発明による実施例では、パティキュレートフィルタ24の圧力損失が上限値を越えたときに、パティキュレートフィルタ24bから粒子状物質を除去するPM除去制御が行われる。その結果、パティキュレートフィルタ24上の粒子状物質が除去され、パティキュレートフィルタ24の圧力損失が低減される。
図1に示される実施例では、PM除去制御は、粒子状物質を酸化除去するためにパティキュレートフィルタ24bの温度をPM除去温度(例えば600℃)まで上昇させる昇温制御から構成される。別の実施例では、PM除去制御は、粒子状物質をNOxにより酸化除去するために、パティキュレートフィルタ24bに流入する排気ガス中のNOx量を増大させるNOx増大制御から構成される。NOx量を増大させるために例えばEGRガス量が減少される。更に別の実施例では、PM除去制御は、粒子状物質をオゾンにより酸化除去するために、パティキュレートフィルタ24b上流の排気通路に連結されたオゾン供給器からオゾンをパティキュレートフィルタ24bに供給するオゾン供給制御から構成される。
PM除去制御が行われると、図5Bに示されるように、隔壁72にはアッシュ81が残存する。このアッシュ81は隔壁72を通過し、したがってアッシュ81がパティキュレートフィルタ24に堆積するのが抑制される。
上述したように、凝集器24aにおいて凝集体AGは円筒状電極60に一時的に保持される。この場合、凝集器24aに保持されている凝集体AGの量が多くなるにつれて又は凝集体AGが凝集器24aに保持されている時間が長くなるにつれて、凝集体AGのサイズが大きくなる。ところが、サイズの大きな凝集体AGがパティキュレートフィルタ24bに捕集されPM除去制御が行われると、サイズの大きなアッシュ凝集体がパティキュレートフィルタ24bに形成されるおそれがある。このようなサイズの大きなアッシュの凝集体はパティキュレートフィルタ24bを通過せず、パティキュレートフィルタ24bに残存するおそれがある。その結果、アッシュによりパティキュレートフィルタ24bの圧力損失が増大するおそれがある。
そこで本発明による実施例では、凝集器24aに保持されている凝集体のサイズがあらかじめ定められた上限サイズよりも大きいか否かを判別する判別制御を行い、凝集器24aに保持されている凝集体のサイズが上限サイズよりも大きいと判別されたときに凝集器24aから凝集体を放出させる放出制御を行うようにしている。その結果、凝集体のサイズが更に大きくなるのが阻止される。したがって、PM除去制御が行われた後のパティキュレートフィルタ24bに、サイズの大きなアッシュ凝集体が形成されるのが抑制される。すなわち、アッシュがパティキュレートフィルタ24bを確実に通過することができる。
本発明による実施例では、放出制御は、凝集器24aから凝集体を放出させるために凝集器24a内に流入するガスの流量を増大させる流量増大制御から構成される。流量増大制御は、一実施例ではスロットル弁の開度を増大させて吸入空気量を増大させることにより、凝集器24a内に流入する排気ガスの流量を増大させる排気ガス増量制御から構成される。この場合、機関運転がアイドリング運転のとき又はクラッチが非係合のときに排気ガス増量制御が実行される。別の実施例では、流量増大制御は、凝集器24a上流の排気管21に連結された2次空気供給器から2次空気を凝集器24aに供給する2次空気増量制御から構成される。
一方、判別制御は、凝集器24aに保持されている凝集体の量があらかじめ定められた上限量よりも多いか否かを判別し、凝集器24aに保持されている凝集体の量が上限量よりも多いと判別したときに凝集器24aに保持されている凝集体のサイズが上限サイズよりも大きいと判別している。
凝集器24aに保持されている凝集体の量は一実施例では、単位時間当たりに凝集器24aに流入する粒子状物質量qPMiと単位時間当たりに凝集器24aから流出する粒子状物質量qPMdとを機関運転状態に基づきそれぞれ求め、流入分qPMi及び流出分qPMdの合計を積算して得られるカウンタ値により表される。流入分qPMiは図6Aに示されるように燃料噴射量QF及び機関回転数Neの関数としてマップの形であらかじめROM32(図1)に記憶されている。ここで、燃料噴射量QFは機関負荷を表している。一方、流出分qPMdは図6Bに示されるように吸入空気量Ga及びパティキュレートフィルタ24bの温度TFの関数としてマップの形であらかじめROM32に記憶されている。ここで、吸入空気量Gaは凝集器24aに流入する排気ガスの流量を表しており、パティキュレートフィルタ24bの温度TFは凝集器24aの温度を表している。すなわち、吸入空気量Gaが多くなると又はパティキュレートフィルタ24bの温度TFが高くなると、流出分qPMdは多くなる。別の実施例では、凝集器24aに保持されている凝集体の量は、単位時間当たりに凝集器24aに流入する粒子状物質量及びアッシュ量と単位時間当たりに凝集器24aから流出する粒子状物質量及びアッシュ量とを機関運転状態に基づきそれぞれ求め、流入分及び流出分の合計を積算して得られるカウンタ値により表される。
図7は本発明による実施例の排気浄化制御を示している。図7を参照すると、時間t1において、凝集器24aに保持されている凝集体の量QAGが上限値UAGに達すると、放出制御が実行される。その結果、凝集体保持量QAGが減少する。凝集器24aから放出された凝集体はパティキュレートフィルタ24bに捕集される。その結果、パティキュレートフィルタ24bの圧力損失を表す圧力差PDが増大する。次いで、例えば放出制御が一定時間行われると、時間t2において放出制御が終了される。その結果、凝集体保持量QAGが再び増加する。
次いで、時間t3において凝集体保持量QAGが上限値UAGに再び達すると放出制御が再び行われ、時間t4において放出制御が終了される。
次いで、時間t5において、パティキュレートフィルタ24bの圧力差PDが上限値UPDに達すると、PM除去制御が行われる。その結果、パティキュレートフィルタ24bの圧力差PDが低下する。次いで、時間t6において、圧力差PDが下限値LPDに達すると、時間t6においてPM除去制御が終了される。
次いで、時間t7において凝集体保持量QAGが上限値UAGに再び達すると放出制御が再び行われ、時間t8において放出制御が終了される。
図8は本発明による実施例の排気浄化制御を実行するルーチンを示している。図8を参照すると、ステップ101では凝集器24aに保持されている凝集体の量QAGが上限値UAGよりも多いか否かが判別される。QAG>UAGのときには次いでステップ102に進み、放出制御の実行条件が成立しているか否かが判別される。放出制御が排気ガス増量制御から構成される場合には、アイドリング運転が行われているとき又はクラッチが非係合のときに条件が成立していると判断され、それ以外は条件が不成立と判別される。条件が成立しているときには次いでステップ103に進み、放出制御が行われる。これに対し、QAG≦UAGのとき、又は条件が不成立のときには処理サイクルを終了する。すなわち、放出制御が行われない。なお、電子制御ユニット30(図1)は放出制御を行うようにプログラムされている。また、電子制御ユニット30は判別制御を行うようにプログラムされている。
図9は凝集体保持量QAGを算出するルーチンを示している。図9を参照すると、ステップ201では流入分qPMiが図6Aのマップから算出される。続くステップ202では流出分qPMdが図6Bのマップから算出される。続くステップ203では凝集体保持量QAGが算出される(QAG=QAG+(qPMi−qPMd))。
図10はPM除去制御を実行するルーチンを示している。図10を参照すると、ステップ301ではパティキュレートフィルタ24bの圧力差PDが上限値UPDよりも大きいか否かが判別される。PD≦UPDのときには処理サイクルを終了する。すなわち、PM除去制御が行われない。PD>UPDのときには次いでステップ302に進み、PM除去制御が行われる。続くステップ303では圧力差PDが下限値LPDよりも小さいか否かが判別される。PD≧LPDのときにはステップ302に戻り、PM除去制御が継続される。PD<LPDのときには処理サイクルを終了する。すなわち、PM除去制御が終了される。なお、電子制御ユニット30はPM除去制御を行うようにプログラムされている。
1 機関本体
21 排気管
24a 凝集器
24b パティキュレートフィルタ

Claims (4)

  1. 排気ガス中に含まれる粒子状物質及びアッシュを凝集させて凝集体を形成するために機関排気通路内に配置された凝集器と、
    凝集体を捕集するために凝集器下流の機関排気通路内に配置されたパティキュレートフィルタであって、アッシュが通過可能に平均細孔径が設定されているパティキュレートフィルタと、
    凝集器に保持されている凝集体を凝集器から放出させる放出手段と、
    を具備し
    凝集器に保持されている凝集体のサイズがあらかじめ定められた上限サイズよりも大きいか否かを判別する判別手段を更に具備し、放出手段は、凝集器に保持されている凝集体のサイズが上限サイズよりも大きいと判別されたときに凝集器から凝集体を放出させる内燃機関の排気浄化装置。
  2. 判別手段は、凝集器に保持されている凝集体の量があらかじめ定められた上限量よりも多いか否かを判別し、凝集器に保持されている凝集体の量が上限量よりも多いと判別したときに凝集器に保持されている凝集体のサイズが上限サイズよりも大きいと判別する、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 放出手段は、凝集器から凝集体を放出させるために凝集器内に流入するガスの流量を増大させる、請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. パティキュレートフィルタの圧力損失があらかじめ定められた上限値よりも大きいか否かを判別し、パティキュレートフィルタの圧力損失が上限値よりも大きいと判別したときにパティキュレートフィルタから粒子状物質を除去するPM除去制御を行うPM除去手段を更に具備した、請求項1から3までのいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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