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JP5857230B2 - パネル取付構造 - Google Patents
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本発明は、壁面にパネルを取り付けるようにしたパネル取付構造に関する。
従来には、この種のパネル取付構造として種々のものが提案されており、たとえば特許文献1が挙げられる。
特許文献1には、壁面に対してパネルを押圧することにより、パネルの背面が壁面に係止、固定されるパネル取付構造が記載されている。
特開2012−7383号公報
ところで、近時、壁面へ後付けするパネルにおいて、パネルの反り等の変形を防止するために、パネルの両側端部の背面に、パネルの上下方向に沿って補強材を取り付けることが実施されている。
しかしながら、このような補強構造のパネルの取り付けにおいては、特許文献1に示したような、簡単な操作で壁面へのパネルの取り付けができるパネル取付構造は提案されておらず、簡易な構造でそのようなパネル取付構造が実現されることが望まれていた。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、簡単な操作でパネルを壁面に取り付けできるパネル取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るパネル取付構造は、背面の上下方向に沿って補強材が取着されたパネルを、上端部を固定して壁面に沿って取り付けるようにしたパネル取付構造であって、補強材には、上下動自在に構成された移動部と、移動部が上方に移動する勢力を蓄積した状態で移動部を移動禁止状態に保持する保持部と、移動禁止状態を解除する解除操作部とが設けられている一方、壁面の上端には、移動部の上端を係止する係止部が設けられており、解除操作部が壁面との接触により操作されると、移動部の上端が係止部に係止されてパネル上端が固定されることを特徴とする。
本発明において、補強材は凹溝部を有し、その凹溝部に、移動部と、コイルばねとが内装され、保持部が、コイルばねを移動部との間で、上向きに付勢するように移動部を保持するようにしてもよい。
また本発明において、移動部は、壁面側に突出した係止爪を備えている一方、保持部は、補強材の凹溝部の開口の一部をコイルばねを隠すように覆うカバー材を有し、カバー材には、係止爪を係止する係止凹部が形成されるようにしてもよく、解除操作部は、移動部から壁面に向けて突出するように形成された突起よりなり、突起が押圧されて係止爪の係止が解除される構成としてもよい。
さらに本発明において、移動部には、補強材の隣接パネル側の側方に突出したレバー部が延設され、レバー部を下方に移動操作することで、移動部が下方に移動して、係止部との係止状態が解除されるようにしてもよい。
本発明に係るパネル取付構造によれば、上述のような構成としたことで、補強材付きのパネルを簡単な操作で壁面に取り付けできる。
(a)は本発明の一実施形態に係るパネル取付構造のパネル背面側より見た分解斜視図である。(b)は(a)において1点鎖線で囲んだ部分の拡大斜視図である。(c)は解除操作部の操作による移動部の動作を示す部分拡大縦断面図である。 (a)はパネル取付構造の横断面図である。(b)(c)は要部拡大横断面図である。 パネル取付構造の部分斜視図であり、(a)は移動部が移動禁止状態にある状態(パネル取り付け前の状態)を示す図、(b)は移動部の移動が解除された状態(パネルが係止された状態)を示す図である。 パネル取付構造の概略部分縦断面図であり、(a)は移動部が移動禁止状態にある状態(パネル取り付け前の状態)を示す図、(b)は移動部の移動が解除された状態(パネルが係止された状態)を示す図である。 隣設される両パネルのパネル取付構造の横断面図である。 パネルの取付構成を示す分解斜視図および部分拡大斜視図である。
以下に、本発明に係るパネル取付構造の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における前後方向は、パネルの前面側を前、背面側(壁面側)を後として規定した方向である。
本実施形態では、図6に示すように、壁面2(図2参照)に沿って並設されるパネル1は、その上部と下部とが壁面2に固定した上部横胴縁3と下部横胴縁4に取り付けられて固定される構造となっている。なお、上部においてはパネル1の表面側にさらに上部カバー5が取り付けられる。
本実施形態に係るパネル取付構造は、このように上下を固定して壁面2に取り付けられるパネル1の取付構造として適用され、特に上部横胴縁3に対するパネル1の上端部1bの取付構造に関するものとして適用される。
上部横胴縁3は、金属等の板状体でレール状に形成されており、その取付部3aが天井に固定されている。取付部3aの幅方向の略中央より垂下した垂下片3bの前面にパネル1の上部が面接触するように配され、垂下片3bの後方に設けた、板片を折曲形成してなる凹溝(係止部3c)に、後述する補強材10に取り付けられたスライダー20(移動部)の上端が嵌合して係止されるようになっている。
また、下部横胴縁4は断面L字状であり、その横設片4aでパネルを受けて、起立片4bでパネル1を前方より押さえるように固定する構成となっている。
パネル1は、木質材等より製されている。パネル1の背面の両側端部1a、1aには、上下方向に沿って補強材10、10が取着されている。
補強材10は、パネル1の撓みや反りによる変形を防止するための補強材料であり、ステンレス等の金属材、硬質の合成樹脂材等よりなる。補強材10は、パネル1の両側端部1a、1aの背面に上下方向に沿って、パネル1の略全高に対して取り付けられている。
補強材10は、壁面2に向けて突出した本体部11と、その本体部11の側方に配された凹溝体13と、パネル1の背面に固定される板状の取付片部12とを有し、これらが連成一体化された構造となっている。
補強材10は、図2(a)に示すように、取付片部12の内片12bがビス等でパネル1に固定される構成となっている。図例では、パネル補強材10のパネル1への固着は、取付片部12の内片12bをビス止めするようにしてあるが、さらに外片12aをパネル1に接着するようにしてもよい。なお、図1、図2および図5における符号12baは、内片12bの幅方向の中央に上下方向に走るビス取付溝である。
本体部11は、中空の角筒体により強固に形成されてなり、パネル1が壁面2に取り付けられると、本体部11の後端面が壁面2に接触あるいは近接する構成、形状となっている。
凹溝体13は、二重底よりなる底部13bと、一方の側壁13cが本体部11で共有された両側壁13c、13cとを有し、それらによって囲まれた凹溝部13aを有した構造となっている。両側壁13c、13cの開口側の端部には、後述するカバー材30を取り付けるためのレール片13d、13dが形成されている。なお、両レール片13d、13dは凹溝部13aの開口を塞ぐように突出しており、パネル1の側端部1a側の側壁13cに設けたレール片13dは外方にも突出している。
また、取付片部12の外片12aと、凹溝体13の底部13b(外底部)との間には上下方向に連通した凹所14が形成されている。この凹所14は、相互に隣設される両パネル1、1(図5参照)を連結するための連結具(不図示)を装着するための空間として形成されている。
このような補強材10には、パネル1の上端部1bを上部横胴縁3に固定するために、つぎに説明するスライダー20、コイルばね40、カバー材30が取り付けられている。
スライダー20(移動部)は、補強材10の凹溝部13aに、上下動自在に内装されている。また、カバー材30は、凹溝部13aの開口の一部を塞ぐように補強材10に固定されている。
カバー材30は、スライダー20が凹溝部13aの長手方向に沿って上方に移動する勢力を蓄積した状態で、スライダー20を移動禁止状態に保持する保持部を構成する。カバー材30の上部には保持凹部31を有し、下部には補強材10にビス止めにて固定するための固定部32を有している。なお、図例の保持凹部31は貫通孔で構成されているが、後述するスライダー20の係止爪24を引っ掛け止めできる程度の凹部(穴)であってもよい。
このカバー材30の両側端面には、凹溝体13の両側壁13c、13cに形成されたレール片13dに係合する細溝33が形成されている。カバー材30は、凹溝体13の上端より、レール片13dに細溝33を差し込んで係合した状態で下方にスライドさせながら取り付けできるようになっている。
また、カバー材30は補強材10の適正な位置で固定されている。カバー材30を補強材10に取り付けた状態では、カバー材30の固定部32は凹溝部13a内に溝を遮断するように配される。
凹溝部13a内では、カバー材30の固定部32と、スライダー20の下端との間にコイルばね40が介装されている。また、カバー材30がスライダー20を移動禁止状態に保持しているときには、コイルばね40はスライダー20に対して上向きに付勢力が作用する。なお、上向きの付勢手段としては、コイルばね40に限られず、他の弾性部材を用いてもよいし、他の構造であってもよい。
スライダー20は角柱体よりなる。また、スライダー20は凹溝部13a内をスムーズに、かつぐらつきなく移動できるようにするために、凹溝部13aの深さ寸法よりもやや小さい厚みに形成することが望ましい。また、スライダー20の幅寸法は凹溝部13aの幅寸法よりもやや小とし、凹溝部13aの開口の幅寸法よりも大となっている。凹溝部13aの開口はレール片13d、13dにより狭められているので、内装されたスライダー20の落下を防止することができる。
スライダー20は、その本体21の上部の背面にレバー部25を有し、中央部に、前後方向に弾性揺動できるように形成されたばね片状の弾性部22を有している。弾性部22の背面には、弾性部22の弾性動作にしたがって同様に前後方向に移動する2つの突出片を備えている。これらの突出片は、凹溝部13a内に内装されたスライダー20の背面から、凹溝部13aの開口を介して後方に(壁面2に向けて)突出している。
上方の突出片は、後述するレバー部25、下方の突出片、補強材10の本体部11のいずれよりも壁面2に向けて大きく突出し、さらにカバー材30の厚み寸法よりも大きい寸法となっている。この突出片は、パネル1を壁面2に取り付ける際に壁面2と当接し、壁面2より押圧操作されて弾性部22を前方側に撓ませるための操作部(突起、解除操作部23)を構成している。
また下方の突出片は、弾性部11の下端に形成されており、カバー材30の保持凹部31に係合できる係止爪24を構成している。なお、この係止爪24の下部には保持凹部31に係止しやすくするための傾斜ガイド面が形成されている。
スライダー20は、コイルばね40が圧縮した状態で、係止爪24がカバー材30の保持凹部31に係合、係止されることで、上方に移動する勢力を蓄積した状態で、移動禁止状態に保持される。この状態では、スライダー20のほぼ全体が凹溝部13a内に収容されており、つまりスライダー20の上端は補強材10の上端とほぼ同高さに位置している。このようにスライダー20が移動禁止状態にあるときに、解除操作部23を前方に押圧すると、弾性部22が前方に撓んで、保持凹部31による係止爪24の係止が解除され(図1(c)参照)、スライダー20が上方に移動する。
なお、凹溝体13にスライダー20、コイルばね40、カバー材30を装着した状態では、移動禁止状態、解除状態のいずれにもかかわらずコイルばね40の後方部はカバー材30で塞がれている(図4(a)(b)参照)。そのため、スライダー20、コイルばね40、カバー材30を補強材10に取り付けた状態でパネル1を運搬するような場合でも、コイルばね40が外れて凹溝13aの開口より飛び出すことはない。
このような補強材10に設けたスライダー20、コイルばね40、カバー材30の協働による作用によってパネル1の上端部1bを壁面2に固定することができる。以下、パネル1の取り付けの詳細について説明する。
補強材10付きのパネル1は、補強材10を壁面2に向けた状態にして取り付けされる(図4(a)およびこの図に対応した図3(a)参照)。なお、図4においては、説明の都合上、補強材10を2点鎖線で図示している。
より具体的には、床面に固定された下部横胴縁4の起立片4bの内側にパネル1の下端前面を接触させるようにパネル1の下端を位置合わせし、その状態でパネル1を壁面2に向けて押し付けるようにする(図4(a)参照)。
そして、パネル1の上端部1bが上部横同縁3の垂下片3bの前面に当たると同時に、パネル1の背面側で後方に突出した解除操作部23が壁面2に当たる。解除操作部23が壁面2に当たると、スライダー20の弾性部22が前方に撓み、それと同時に係止爪24も前方に移動する。具体的には、弾性部22(係止爪24)は、縦断面においては図1(c)のごとく変位し、保持凹部31における横断面においては図2(b)の状態から図2(c)の状態へと変位する。
係止爪24が前方に変位すると、係止爪24と、カバー材30の保持凹部31との係止が解除され(図1(c)の右図および図2(b)参照)、それによってコイルばね40が復帰しようとする。
コイルばね40の復帰動作によってスライダー20が上方に移動し、スライダー20の上端が補強材10の凹溝部13aの上端開口より飛び出して、上部横胴縁3に形成された凹溝状の係止部3cに嵌合し係止される。この係止によってパネル1の上端部1bは壁面2に固定される。そして、さらに上部カバー5がパネル1の上端部1bを覆うように取り付けられる。なお、スライダー20の上端が係止部3cに係止された状態でも、コイルばね40が上方に付勢した状態であることが望ましい。
また、本例では、図4(b)に示すように、弾性部22が撓んだ状態(解除操作部23が押圧されて少し凹んだ状態)を維持した状態でスライダー20が移動するようになっているが、弾性部22が復帰した状態で移動する構成としてもよい。
なお、スライダー20の上端が確実に係止部3cに嵌まり込むように、係止部3cの前後方向の寸法は、図4(a)(b)に示すようにスライダー20の厚みよりもやや大とすることが望ましい。
本パネル取付構造は、以上のように壁面2からの押圧により解除操作部23が操作されてスライダー20が係止部3cに係止される構成となっている。そのため、パネル1を前方より壁面2に押し付けるだけの簡単な操作でパネル1の上端部1bを壁面2(上部横胴縁3)に固定することができる。特に、固定しにくいパネル1の上端部1bの固定を、脚立を用いずにパネル1を押し付けるだけでできるので、利便性は高い。
しかも、本実施形態のパネル取付構造は、スライダー20(移動部)を補強材10の凹溝部13aに収容させ、凹溝部13aをスライダー20の移動路として利用できる構成としており、パネル1の背面に取り付けた補強材10を有効に活用することができる。
また、このパネル取付構造はコイルばね40を用いた構成であるため、簡易な構造でパネル取付構造を実現できる。また、スライダー20の移動禁止状態の保持は、スライダー20に設けた係止爪24と、カバー材30の保持凹部31との係止によりなされる構成であるため、さらに簡易な構造でパネル取付構造を実現できる。
本実施形態では、係止部3cに係止される移動部としてスライダー20を例示し、移動部を移動禁止状態に保持する保持部として保持凹部31を有したカバー材30を例示し、移動禁止状態を解除する解除操作部23として突起を例示したが、他の種々の構成であってもよい。
つぎに、スライダー20(移動部)の上部に設けたレバー部25について図5を参照しながら説明する。
このレバー部25はスライダー20と一体となっており、それを下方に押し下げることで、同時にスライダー20が押し下げられ、スライダー20と係止部3cとの係止が解除されてパネル1の取り外しが可能な状態となる。さらにレバー部25を押し下げると、コイルばね40がさらに圧縮し、スライダー20の係止爪24がカバー材30の保持凹部31に係止されて、スライダー20は移動禁止状態となる。
このレバー部25は、図5に示すように、パネル1の側端部1a、補強材10の凹溝体13よりもさらに外方(パネル1の側端よりも外側)に、パネル1の側端部1a側の側壁13cに設けたレール片13dを幅方向より挟み込むように鉤状片が突出している。この鉤状片が操作部25aを構成する。
パネル1は隣接のパネル1と目地空隙Sを介して並設されており、目地(不図示)が取り付けられていない状態では、隣接する両パネル1、1のレバー部25、25の操作部25a、25aは目地空隙Sを介して前方正面から視認できる位置にある。すなわち、パネル1を取り外すにときには、目地を外し、前方より目地空隙Sに手指を挿入してレバー部25の操作部25aを押し下げ操作して、係止爪24を下方に移動させてカバー材30の保持凹部31に係止させるようにすればよい。
このように、レバー部25が目地空隙Sを介してパネル1の正面より視認できる位置に配されているので、これを押し下げ操作して簡単にパネル1を取り外すことができる。また、両パネル1、1のレバー部材25、25の操作部25a、25aが近接した状態にあるので両パネル1の上端係止をいちどに解除することができる。
1 パネル
1a 側端部
1b 上端部
2 壁面
3c 係止部
10 補強材
13 凹溝体
13a 凹溝部
20 スライダー(移動部)
23 解除操作部
24 係止爪
25 レバー部
25a 操作部
30 カバー材(保持部)
31 保持凹部
32 固定部
33 細溝
40 コイルばね

Claims (4)

  1. 背面の上下方向に沿って補強材が取着されたパネルを、上端部を固定して壁面に沿って取り付けるようにしたパネル取付構造であって、
    前記補強材には、上下動自在に構成された移動部と、該移動部が上方に移動する勢力を蓄積した状態で前記移動部を移動禁止状態に保持する保持部と、該移動禁止状態を解除する解除操作部とが設けられている一方、前記壁面の上端には、前記移動部の上端を係止する係止部が設けられており、
    前記解除操作部が前記壁面との接触により操作されると、前記移動部の上端が前記係止部に係止されて前記パネル上端が固定されることを特徴とするパネル取付構造。
  2. 請求項1において、
    前記補強材は凹溝部を有し、該凹溝部に、前記移動部と、コイルばねとが内装されており、
    前記保持部は、前記コイルばねを前記移動部に対して上向きに付勢するように、前記移動部を保持していることを特徴とするパネル取付構造。
  3. 請求項2において、
    前記移動部は、前記壁面側に突出した係止爪を備えている一方、前記保持部は、前記補強材の凹溝部の開口の一部を前記コイルばねを隠すように覆うカバー材を有し、該カバー材には、前記係止爪を係止する係止凹部が形成されており、
    前記解除操作部は、前記移動部から前記壁面に向けて突出するように形成された突起よりなり、該突起が押圧されて前記係止爪の係止が解除される構成となっていることを特徴とするパネル取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記移動部には、前記補強材の隣接パネル側の側方に突出したレバー部が延設されており、
    前記レバー部を下方に移動操作することで、前記移動部が下方に移動して、前記係止部との係止状態が解除されることを特徴とするパネル取付構造。
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