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JP5857782B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description

本発明は、顕微鏡などに適用される撮像装置に関する。
実体顕微鏡は、1対の結像光学系により物体を異なる角度から結像し、それによって形成される1対の像をユーザの左右の眼に対して個別に観察させるものである。ユーザは、左右の眼で個別に観察する1対の像の相違を脳内で処理することにより、物体の凹凸(奥行き)を感じることができる。
近年の実体顕微鏡では、1対の結像光学系へ個別にカメラを取り付けて左右の視差画像を撮像し、それらの視差画像を2眼型の3次元ディスプレイへ表示させることも既に提案されている。
特許文献1には、実体顕微鏡より高い倍率で観察を行う一般の顕微鏡に対してこの技術を適用したものが開示されている(特許文献1などを参照。)。
特開2010−128354号公報
しかしながら、一般の顕微鏡のように細胞などの微細な物体を扱う場合には、物体の立体的な形状観察を更に詳細に行いたいという要求が高い。
そこで本発明は、微細な物体の立体構造を詳細に観察するのに適した撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置の一例は、物体側から順に、対物レンズと、並列配置された複数のズーム結像光学系と、複数の前記ズーム結像光学系の像をそれぞれ撮像する撮像素子とを配置し、制御手段を備える撮像装置であって、複数の前記ズーム結像光学系の入射瞳は、前記対物レンズの射出瞳のそれぞれ異なる領域に対応し、各々の前記ズーム結像光学系は、前記ズーム結像光学系のズームポジションに関わらず前記ズーム結像光学系の入射瞳を同一の瞳位置に保ち、前記瞳位置と同一の位置において前記ズーム結像光学系の光軸と交差する面内に、入射光を減光するマスク部と、前記マスク部よりも高い透過率で入射光を透過させる開口部とを配置した光選択手段を含み、前記制御手段は、各々の前記ズーム結像光学系に含まれる前記光選択手段につき前記面内の3以上の領域に前記光選択手段の前記開口部の形成位置をそれぞれ移動させ、各々の前記ズーム結像光学系で、前記開口部の形成位置の異なる3以上の各状態において前記物体を前記撮像素子で撮像させることにより、前記物体に関する3以上の視差画像を時分割で生成する制御を行う。
本発明によれば、微細な物体の立体構造を詳細に観察するのに適した撮像装置が実現する。
本実施形態の顕微鏡システムの構成図である。 コントローラ100による瞳分割パターンの第1の例である。 コントローラ100による瞳分割パターンの第2の例である。 コントローラ100による瞳分割パターンの第3の例である。 コントローラ100による瞳分割パターンの第4の例である。 コントローラ100による瞳分割パターンの第5の例である。 瞳分割光学系の系統数を2としたズーム顕微鏡の例である。 対物レンズ11の射出瞳と、2系統の瞳分割光学系の入斜瞳との関係を示す図である。 コントローラ100によるサイドバイサイド画像の生成・転送方式の例である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態として顕微鏡システムを説明する。
図1は、本実施形態の顕微鏡システムの構成図である。図1に示すとおり顕微鏡システムには、ズーム顕微鏡30と、コントローラ100と、3次元ディスプレイ200と、落射照明光学系20と、連結機構40とが備えられる。
ズーム顕微鏡30には、標本1の側から順に、対物レンズ11と、シャッタ12と、アフォーカルズーム系13と、結像光学系14と、撮像素子10とが配置される。このうちアフォーカルズーム系13と結像光学系14との間に、落射照明光学系20の一部(ハーフミラー19)が挿入される。
対物レンズ11は、無限遠補正型の対物レンズであり、対物レンズ11の後側焦点面(=対物レンズ11の射出瞳)は、対物レンズ11とアフォーカルズーム系13との間に位置している。対物レンズ11の仕様は、多くの顕微鏡に適用されるものと同等であり、対物レンズ11の開口数は、例えば、0.2、0.3、0.5などと高い。対物レンズ11は、標本1から射出した光束を無限遠方に向けて結像する。
なお、対物レンズ11は、不図示のレボルバなどに装着されており、焦点距離の異なる複数の対物レンズの間で交換可能となっている。但し、交換可能な複数の対物レンズの間では、対物レンズの胴付面から後側焦点面までの距離が共通に設定されているものとする。この場合、対物レンズ11が交換されたとしても、対物レンズ11の射出瞳の位置は変化しない。
シャッタ12は、対物レンズ11の後側焦点面に配置されている。シャッタ12は、対物レンズ11の射出瞳の一部に透過率の高い開口部12a(例えば透過率が100%である開口部)を有すると共に、その瞳の他の部分に開口部12aよりも透過率の低いマスク部12b(例えば遮光率が100%であるマスク部)を有し、瞳内における開口部12aの位置が可変(瞳内におけるマスク部12bの位置が可変)な透過型マスクである。なお、3次元ディスプレイ200に表示される画像の劣化が無視できる程度に収まるのであれば、開口部12aの透過率とマスク部12bの遮光率との少なくとも一方が100%より低くても構わない。
このようなシャッタ12としては、例えば、移動又は回動可能な透過型マスク部材や、与えられた電気信号に応じて透過率分布を変化させる液晶素子などが適用可能である。なお、以下では、シャッタ12に液晶素子が適用されたと仮定する。この液晶素子を適用すれば、開口部12aの位置(マスク部12bの位置)だけでなく、開口部12aの形状(マスク部12bの形状)や、開口部12aの透過率をも自在に変化させることが可能である。
アフォーカルズーム系13は、シャッタ12の側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、弱い正の屈折力を持つ第4レンズ群G4とを配置し、シャッタ12を通過した光束の径を変換して結像光学系14へと入射させる。なお、結像光学系14を組み合わせたアフォーカルズーム系13の入射瞳位置は、対物レンズ11の後側焦点面(シャッタ12の配置面)に一致している。
アフォーカルズーム系13のうち第2レンズ群G2、第3レンズ群G3の光軸方向の位置の組み合わせは可変であって、これらの第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が変倍用レンズ群である。なお、アフォーカルズーム系13は、変倍用レンズ群G2、G3が移動しても(ズーム操作が行われても)前述した入射瞳位置を保つように設計されている。よって、ズーム顕微鏡30では、アフォーカルズーム系13のズーム操作が行われても、シャッタ12がズーム顕微鏡30の瞳から外れることはない。因みに、このようなアフォーカルズーム系の例は、特開2006−178440号公報、2009−008701号公報などにも開示されている。
結像光学系14は、アフォーカルズーム系13から射出した光束を集光し、撮像素子10の撮像面上に標本1の像を形成する。
撮像素子10は、コントローラ100から与えられた駆動信号に応じて撮像面上に形成された像を撮像し、撮像した像を画像としてコントローラ100へ送出する。
落射照明光学系20は、光ファイバのファイバ端などからなる光源18と、拡散板G6及び可動レンズG5を順に配置した瞳位置補正光学系16と、視野絞り10cと、結像レンズ15と、ハーフミラー19とを順に配置している。落射照明光学系20の光軸は、ズーム顕微鏡30の光学系の光軸と直交しており、これらの光軸が直交する位置にハーフミラー19が位置している。
落射照明光学系20のレンズG5及び結像レンズ15は、アフォーカルズーム系13と共に、光源18の像を、アフォーカルズーム系13の入射瞳(シャッタ12の配置位置)に投影する。よって、光源18を射出し標本1へ向かう光は、対物レンズ11の集光作用によって平行光束となる。よって、標本1は、光源18を射出した光によってケーラー照明される。
落射照明光学系20の瞳位置補正光学系16は光軸方向に移動可能であり、連結機構40を介してアフォーカルズーム系13の変倍用レンズ群G2、G3に連結されている。連結機構40は、瞳位置補正光学系16を変倍用レンズ群G2、G3に連動させることにより、光源18の像の投影位置を、アフォーカルズーム系13の入射瞳上(シャッタ12の配置位置)に保つ。よって、落射照明光学系20は、ズーム操作時にも標本1の照明状態を維持することができる。因みに、このような落射照明光学系20の例は、特開2009−008701号公報などにも開示されている。
なお、ここでは、瞳位置補正光学系16を変倍用レンズ群G2、G3に連動させる手段として連結機構40を使用したが、連結機構40の代わりに、瞳位置補正光学系16と変倍用レンズ群G2、G3とを個別に駆動する2つのモータと、瞳位置補正光学系16及び変倍用レンズ群G2、G3を連動させるための駆動信号をそれら2つのモータへ供給する駆動回路とを使用してもよい。
コントローラ100は、シャッタ12の開口部12aの瞳内の位置を3通り以上に移動させながら、撮像素子10を繰り返し駆動することにより、撮像素子10に対して3以上の画像を生成させる。これらの画像は、瞳内において互いにずれた3以上の部分領域の通過光束が個別に形成する画像であって、互いにずれた3以上の位置から標本1を見たときの視差画像に相当する。よって、コントローラ100は、瞳分割による3以上の視差画像を時分割で生成する。
ここでは、コントローラ100による瞳分割パターン(瞳分割方向及び瞳分割数の組み合わせ)を、例えば、図2(A)〜(D)に示すとおり「x方向に4分割」と仮定する。なお、「x方向」は、撮像素子10の水平ラインに対応する方向のことであり、「y方向」は、撮像素子10の垂直ラインに対応する方向のことである。
なお、図2に示した部分領域A1、A2、A3、A4は、瞳分割によって生じた個々の部分瞳であって、これら部分領域A1、A2、A3、A4の各々の位置及び形状は、シャッタ12における開口部12aの各撮像時の位置及び形状によって規定される(後述する図3〜図6の瞳分割パターンについても同様。)。
図2に示した瞳分割パターンによると、ズーム顕微鏡30の瞳は、x方向に並んだ等しい幅の4つの部分領域A1、A2、A3、A4に分割され、撮像素子10は、それら部分領域A1、A2、A3、A4の各々に対応する4枚の視差画像I1、I2、I3、I4を順次に生成する。
ここで、4つの部分領域A1、A2、A3、A4を比較すると、瞳周辺部に近い部分領域A1、A4よりも瞳中央部に近い部分領域A2、A3の方が広い面積を有しているので、後者の部分領域に対応する視差画像の方が明るくなり易い。このため、4枚の視差画像I1、I2、I3、I4の間には、(開口部12aの面積差に起因した)明るさのばらつきが生じる可能性がある。
そこで、コントローラ100は、4枚の視差画像I1、I2、I3、I4の生成時に、撮像素子10の電荷蓄積時間を制御することで、視差画像I1、I2、I3、I4の間の明るさのばらつきを抑えることが望ましい。具体的に、コントローラ100は、視差画像I2、I3の生成時における電荷蓄積時間を、視差画像I1、I4の撮像時における電荷蓄積時間よりも短く設定することが望ましい。
なお、電荷蓄積時間の制御量の設定は、開口部12aの面積差に起因した明るさのばらつきだけでなく、標本1の照明ムラ等に起因した明るさのばらつきをも考慮して行われることが望ましい。このようにすれば、視差画像I1、I2、I3、I4の明るさのばらつきを確実に抑えることができる。
続いて、コントローラ100は、以上のとおり生成された一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)を3次元ディスプレイ200に適した形式で(例えば4枚の視差画像I1、I2、I3、I4を水平方向へ並べるサイドバイサイド方式などにより)3次元ディスプレイ200へ転送することで、それら一連の視差画像を3次元ディスプレイ200へ立体表示させる。
なお、コントローラ100は、一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)の生成及び転送を繰り返し、標本1に関する立体表示を連続して行う。この生成及び転送の方式としては、例えば、以下の2種類の方式の何れかを適用することができる。
第1の方式は、一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)が取得される度に1フレーム分のサイドバイサイド画像を生成・転送する方式である(図9(a))。この方式によると、サイドバイサイド画像の最短の更新周期は、一連の視差画像の取得に要する時間と同等になる。なお、図9に示した一連のブロック(4つのブロック)は、1フレーム分のサイドバイサイド画像の生成元となる一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)を示しており、これら視差画像の各々の符号「Ii」に対して付与された符号「−j」は、同種の視差画像の間の取得順序を示している。
第2の方式は、一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)の何れか一枚が取得される度に1フレーム分のサイドバイサイド画像を生成・転送する方式である(図9(b))。この方式では、サイドバイサイド画像の生成元となる一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)をメモリへ蓄積し、一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)の何れか1枚が取得される度に、メモリの更新と、サイドバイサイド画像の生成・転送とが行われる。
よって、この第2の方式では、第1フレームのサイドバイサイド画像の生成元となる一連の視差画像と、第2フレームのサイドバイサイド画像の生成元となる一連の視差画像との間では、1枚目の視差画像以外は共通となり、第2フレームのサイドバイサイド画像の生成元となる一連の視差画像と第3フレームのサイドバイサイド画像の生成元となる一連の視差画像との間では、2枚目の視差画像以外は共通となる(以降のフレームも同様)。しかし、この第2の方式によると、サイドバイサイド画像の最短の更新周期を、1枚の視差画像の取得に要する時間と同等にすることができる。
なお、コントローラ100によるサイドバイサイド画像の転送レートは、例えば、1フレームあたり1/30秒などと高速で行われるものとする。
3次元ディスプレイ200は、ズーム顕微鏡30の瞳分割パターン(ここではx方向に4分割)に対応した多眼型の裸眼型3次元ディスプレイであり、コントローラ100から転送される一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)をリアルタイムで立体表示する。この立体表示の分離方式には、例えば、パララスクバリア方式、レンチキュラーレンズ方式、マイクロレンズアレイ方式などが適用可能である。
3次元ディスプレイ200の画面に配列された多数のブロックの各々は、一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)の間で互いに対応する一連の画素(ここでは4つの視差画素)を、ズーム顕微鏡30の瞳分割パターン(ここではx方向に4分割)に従って配列しており、そのブロックの射出側には、ブロック内の各視差画素からの射出光束の各々の広がり角度を制限する分離部材(バリア又はレンズ)が設けられている。
具体的には、一連の視差画像I1、I2、I3、I4の間で座標(i,j)の共通する一連の視差画素をI1(i,j)、I2(i,j)、I3(i,j)、I4(i,j)とおくと、画面上で座標(i、j)に位置するブロックには、それら一連の視差画素I1(i,j)、I2(i,j)、I3(i,j)、I4(i,j)が水平方向へ並べて配列される。
これによって、3次元ディスプレイ200から一定距離に居るユーザの一方の眼には、或る1枚の視差画像のみが見えることとなり、他方の眼には、その視差画像に隣接する1枚の視差画像のみが見えることになる。つまり、3次元ディスプレイ200は、一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)を分離して立体表示する。
また、3次元ディスプレイ200の画面上には、不図示のタッチパネルが敷設されており、ユーザはそのタッチパネルを操作することにより、各種の指示をコントローラ100へ入力することができる。ユーザがコントローラ100へ入力可能な指示の中には、例えば、ズーム顕微鏡30のモードを2Dモードと3Dモードとの間で切り替える指示や、画像生成の開始指示(キャプチャ指示)などがある。
2Dモードとは、コントローラ100が瞳分割を行わずに(瞳全域を開口部12aとして)1枚の画像のみを生成するモードであり、3Dモードとは、コントローラ100が瞳分割を行い一連の視差画像(ここでは4枚の視差画像I1、I2、I3、I4)を生成するモードである。なお、3次元ディスプレイ200が4枚のサイドバイサイド方式に対応していた場合には、2Dモードにおけるコントローラ100は、生成した1枚の画像を水平方向に4枚並べて3次元ディスプレイ200へ転送すればよい。
以上、本実施形態の顕微鏡システムは、物体側(標本1の側)から順に、対物レンズ11と、ズーム結像光学系(アフォーカルズーム系13及び結像光学系14)と、撮像素子10とを配置したズーム顕微鏡30を備え、ズーム結像光学系は、ズーム結像光学系のズームポジションに関わらずズーム顕微鏡30の瞳位置を不動に保つ。
また、本実施形態の顕微鏡システムは、瞳位置に配置され、瞳の一部に開口部12aを有し、かつ瞳の他の部分にマスク部12bを有したマスク手段(シャッタ12)と、瞳内の3以上の位置の間でマスク手段の開口部の形成位置を移動させながら撮像素子10を繰り返し駆動することで、標本1に関する3以上の視差画像を時分割で生成する制御手段(コントローラ100)とを備える。
すなわち、本実施形態の顕微鏡システムは、3以上の視差画像を生成するために、ズーム顕微鏡30の瞳分割を行い、しかも、ズーム顕微鏡30の瞳位置はズーム操作によらず不動に設定される。このため、本実施形態の顕微鏡システムでは、ズーム操作によらず3以上の視差画像の各々を適正に生成することができる。
したがって、本実施形態の顕微鏡システムのユーザは、標本1を3通り以上の角度から観察することと、標本1を任意の倍率で観察することとの双方が可能である。
また、本実施形態の顕微鏡システムでは、3以上の視差画像の間の明るさのばらつきを抑制するので、ユーザの左右の眼が同時に観察する1対の視差画像の明るさのバランスを保つと共に、ユーザが3次元ディスプレイ200の観察角度を変化させたときに感じる明るさのちらつきを防ぐことができる。
また、本実施形態の顕微鏡システムでは、ズーム結像光学系(アフォーカルズーム系13及び結像光学系14)の少なくとも一部を介して光源18の像を瞳位置へ投影する落射照明光学系20を備え、この落射照明光学系20は、ズーム結像光学系のズームポジションに関わらず光源と瞳位置との間の共役関係を維持する。
よって、本実施形態の顕微鏡システムでは、3以上の視差画像の生成時の照明状態(ケーラー照明)を、ズーム操作によらず適正に保つことができる。
[変形例]
なお、本実施形態の顕微鏡システムでは、3以上の視差画像の間の明るさのばらつきを抑制するために、それら視差画像の生成時における撮像素子10の電荷蓄積時間を制御したが、撮像素子10の電荷蓄積時間と、撮像素子10のゲインと、シャッタ12の開口率と、標本1から撮像素子10へ向かう観察光の強度と、標本1を照明する照明光の強度と、のうち少なくとも1つを制御してもよい。
また、シャッタ12(ここでは透過型マスク)の開口率を制御するためには、開口部12aのサイズと開口部12aの透過率との組み合わせを制御すればよい。
また、観察光の強度を制御するためには、標本1から射出した観察光の光路と、光源18から射出した照明光の光路とのうち、前者の単独光路(ハーフミラー19から撮像素子10までの光路)の何れかの箇所に、透過率可変のフィルタや、光路を開閉するシャッタなどの光学素子を配置し、それを制御すればよい。
また、照明光の強度を制御するためには、標本1から射出した観察光の光路と、光源18から射出した照明光の光路とのうち、後者の単独光路(光源18からハーフミラー19までの光路)の何れかの箇所に、透過率可変のフィルタや、光路を開閉するシャッタなどの光学素子を配置し、それを制御すればよい。
また、本実施形態の顕微鏡システムでは、3以上の視差画像の間の明るさのばらつきを抑制するために、それら視差画像の生成パラメータを制御したが、生成された3以上の視差画像のうち少なくとも1つの輝度を補正してもよい。
また、本実施形態の顕微鏡システムでは、瞳分割方向をx方向(水平方向)のみに設定したが(図2参照)、瞳分割方向を複数方向に設定してもよい。
例えば、本実施形態の顕微鏡システムでは、瞳分割パターンを、図3(A)〜(H)に示すとおり「x方向に4分割、かつy方向に4分割」としてもよい。
図3に示した瞳分割パターンによると、ズーム顕微鏡30の瞳は、x方向に並んだ等しい幅の4つの部分領域A1、A2、A3、A4に分割され、撮像素子10は、それら部分領域A1、A2、A3、A4の各々に対応する4枚の視差画像I1、I2、I3、I4を順次に生成すると共に、ズーム顕微鏡30の瞳は、y方向に並んだ等しい幅の4つの部分領域A5、A6、A7、A8に分割され、撮像素子10は、それら部分領域A5、A6、A7、A8の各々に対応する4枚の視差画像I5、I6、I7、I8を順次に生成する。
なお、この瞳分割パターンが採用される場合は、x方向の瞳分割とy方向の瞳分割とが連続して行われ、8枚の視差画像I1、I2、I3、I4、I5、I6、I7、I8が連続して生成されることが望ましい。これらの8枚の視差画像I1、I2、I3、I4、I5、I6、I7、I8が、(同時に表示されるべき)一連の視差画像として3次元ディスプレイ200へ転送される。
例えば、一連の視差画像I1、I2、I3、I4、I5、I6、I7、I8の間で座標(i,j)の共通する8つの視差画素をI1(i,j)、I2(i,j)、I3(i,j)、I4(i,j)、I5(i,j)、I6(i,j)、I7(i,j)、I8(i,j)とおくと、画面上で座標(i、j)に位置するブロックには、4つの視差画素I1(i,j)、I2(i,j)、I3(i,j)、I4(i,j)が水平方向へ並べて配列され、4つの視差画素I5(i,j)、I6(i,j)、I7(i,j)、I8(i,j)が垂直方向へ並べて配列される。
なお、このように、2以上の方向に亘る視差画像を分離して立体表示する3次元ディスプレイとしては、例えば、特開平6−214323号公報に開示された3次元ディスプレイを適用することができる。因みに、特開平6−214323号公報に開示された3次元ディスプレイでは、分離方式として、母線方向を90°回転させて重ねた2枚のレンチキュラーレンズが採用されているが、2枚のレンチキュラーレンズの代わりに、マイクロレンズアレイを使用してもよいことは言うまでもない。
なお、図3に示した瞳分割パターンによると、一連の視差画像の間で瞳分割サイズ(開口部12aのサイズ)が非共通となるが、図4に点線で示すとおり瞳の最大径を円形ではなく長方形としておけば、一連の視差画像の間で瞳分割サイズ(開口部12aのサイズ)を共通化することができる。このような変形は、図2の例についても同様に適用できる。
また、図3、図4の何れかに示した例では、開口部12aをx方向へ移動させるときには開口部12aのy方向の幅を最大(瞳の最大径相当)に設定し、開口部12aをy方向へ移動させるときには開口部12aのx方向の幅を最大(瞳の最大径相当)に設定したが、例えば、図5に示すように、部分領域(開口部12a)のxy方向の幅を十分に小さく設定し、開口部12aをxy方向にかけて移動させてもよい。この場合は、一連の視差画像の明るさが全体的に不足する可能性はあるものの、一連の視差画像の間で互いの開口部12aを完全に分離する(開口部同士の重複を無くす)ことができる。
或いは、図6に示すように、瞳中心に頂点を有した扇形の部分領域(開口部12a)を使用し、扇形の開口部12aを、瞳中心の周りに回動させることで、瞳分割を図ってもよい。この場合も、一連の視差画像の間で互いの開口部12aを完全に分離する(開口部同士の重複を無くす)ことができる。
因みに、図5、図6に示す例のように一連の視差画像の間で開口部12aの形状を共通化した場合には、シャッタ12として、開口パターンが不変のマスク部材を使用し、それを移動又は回転させるだけで瞳分割を行うことができる。
また、以上の説明では、開口パターンが可変の液晶素子と、開口パターンが不変のマスク部材との何れか一方を使用することを想定したが、両者を組み合わせて使用してもよいことは言うまでもない。
また、上述した実施形態のズーム顕微鏡30は、シャッタ12から撮像素子10までの光学系(「瞳分割光学系」と称す。)を1系統しか有していないが、例えば図7に示すとおり瞳分割光学系を複数系統にしてもよい。
図7は、瞳分割光学系の系統数を2としたズーム顕微鏡の例であり、2系統の瞳分割光学系は、共通の対物レンズ11の射出瞳のうち互いに重複しない2つの領域を個別に瞳分割するものである。
この場合、図8に示すとおり対物レンズ11の射出瞳P1の内部に2系統の瞳分割光学系の入射瞳P2、P3が重複しないように並べられ、瞳P1のうち瞳P2、P3から外れた領域には余分な光が通過しないよう予め遮光部(マスク部)が設けられており、瞳P2、P3には、2系統の瞳分割光学系のシャッタ12がそれぞれ設けられる(但し、これら遮光部と2系統のシャッタとの少なくとも2つを1つのシャッタで構成してもよいことはいうまでもない。)。
この場合、2系統の瞳分割光学系を並行して駆動すれば、1対の視差画像を並行して生成する(つまり同時に生成する)ことができる。例えば、2系統の瞳分割光学系の各々の瞳分割パターンを図2の例と同様に設定したならば、x方向(水平方向)に亘る8枚の視差画像を4ショットの撮像で生成することができる。
なお、ここでは瞳分割光学系を2系統にすることを説明したが、3系統以上にすることで、3以上の視差画像を並行して生成してもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態の顕微鏡システムの光学系部分の全部は、屈折型で構成されているが、光学系部分の一部又は全部は、反射型で構成されてもよい。
例えば、シャッタ12として、対物レンズ11の射出瞳の一部に反射率の高い開口部12aを有すると共に、その瞳の他の部分に開口部12aよりも反射率の低いマスク部12b(反射率がゼロであるマスク部12b)を有し、瞳内における開口部12aの位置が可変(瞳内におけるマスク部12bの位置が可変)な反射型マスクを使用してもよい。
このようなシャッタ12としては、例えば、移動又は回動可能な反射型マスク部材や、与えられた電気信号に応じて反射率分布を変化させるディジタルミラーデバイス(DMD)などが適用可能である。このディジタルミラーデバイスを適用すれば、開口部12aの位置(マスク部12bの位置)だけでなく、開口部12aの形状(マスク部12bの形状)や、開口部12aの反射率をも自在に変化させることが可能であるので、前述した液晶素子と同様の使い方が可能である。
例えば、シャッタ12(反射型マスク)の開口率を制御するためには、開口部12aのサイズと開口部12aの反射率との組み合わせを制御すればよい。
また、本実施形態では、標本1をマクロ観察する顕微鏡システムに対して本発明を適用したが、一般の被写体をマクロ観察する撮影システムにも本発明は適用が可能である。
30…ズーム顕微鏡、100…コントローラ、200…3次元ディスプレイ、20…落射照明光学系、40…連結機構40、1…標本、11…対物レンズ、12…シャッタ、13…アフォーカルズーム系、14…結像光学系、10…撮像素子

Claims (8)

  1. 物体側から順に、対物レンズと、並列配置された複数のズーム結像光学系と、複数の前記ズーム結像光学系の像をそれぞれ撮像する撮像素子とを配置し、制御手段を備える撮像装置であって、
    複数の前記ズーム結像光学系の入射瞳は、前記対物レンズの射出瞳のそれぞれ異なる領域に対応し、
    各々の前記ズーム結像光学系は、
    前記ズーム結像光学系のズームポジションに関わらず前記ズーム結像光学系の入射瞳を同一の瞳位置に保ち、
    前記瞳位置と同一の位置において前記ズーム結像光学系の光軸と交差する面内に、入射光を減光するマスク部と、前記マスク部よりも高い透過率で入射光を透過させる開口部とを配置した光選択手段を含み、
    前記制御手段は、
    各々の前記ズーム結像光学系に含まれる前記光選択手段につき前記面内の3以上の領域に前記光選択手段の前記開口部の形成位置をそれぞれ移動させ
    各々の前記ズーム結像光学系で、前記開口部の形成位置の異なる3以上の各状態において前記物体を前記撮像素子で撮像させることにより、前記物体に関する3以上の視差画像を時分割で生成する制御を行う
    とを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記3以上の視差画像の間の明るさのばらつきを抑制する抑制手段を更に備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記抑制手段は、
    前記ばらつきを抑制するために、前記3以上の視差画像の生成時における前記撮像素子の電荷蓄積時間、前記撮像素子のゲイン、前記光選択手段の開口率、前記物体から前記撮像素子へ向かう観察光の強度、前記物体を照明する照明光の強度、のうち少なくとも1つを制御する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記抑制手段は、
    前記ばらつきを抑制するために、前記3以上の視差画像のうち少なくとも1つの輝度を補正する
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記光選択手段は、前記開口部の形成位置が異なる状態のときに前記開口部の開口面積が異なり、
    前記抑制手段は、前記開口部の開口面積の差を相殺するように、前記視差画像の間で明るさのばらつきを抑制する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、
    前記開口部の移動方向を複数方向に設定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の撮像装置において、
    前記光選択手段は、
    透過率分布が可変の液晶素子である
    ことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の撮像装置において、
    前記ズーム結像光学系の少なくとも一部を介して光源の像を前記瞳位置へ投影する落射照明光学系を更に備え、
    前記落射照明光学系は、
    前記ズーム結像光学系のズームポジションに関わらず前記光源と前記瞳位置との間の共役関係を維持する
    ことを特徴とする撮像装置。
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