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JP5860693B2 - 内視鏡 - Google Patents
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JP5860693B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、操作部のケーシング内に配設された筒状部材と、処置具挿通用チャンネルと操作部の処置具挿入口と吸引通路との間を連結する連結用の分岐部材とを備えた内視鏡に関する。
特許文献1には、内視鏡のチャンネルの基端側に処置具挿入孔と吸引通路に分岐する金属製の分岐部材が設けられている構成の内視鏡が示されている。また、操作部のケーシング内には、操作部の内部への挿通部材の保護及び保形性等の観点から金属で形成される筒状部材が配設されている。そして、従来の分岐部材は、ねじ部材によりこの筒状部材に固定されている。
特開平11−47083号公報
特許文献1のような従来の内視鏡では、金属製の分岐部材は切削加工で管路が形成されているとともに、金属製の分岐部材を筒状部材に固定するために分岐部材にねじ穴を追加で機械加工する必要があるので、部品単価が高くなる。さらに、内視鏡の製造時には分岐部材を筒状部材にねじ部材によってねじ締めする作業等が必要なため、組み付け作業に時間がかかり、組立て費用が高くなっている。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、組立てが容易で、分岐部材の安価な取付け構造を具備した内視鏡を提供することにある。
本発明の一局面の態様は、挿入部の基端側に延設される筒状部材と、前記筒状部材の側壁に設けられた開口部と、前記筒状部材の内部に配置され、前記筒状部材の軸方向に開通する第1の通路および前記筒状部材の軸方向以外の方向に開通する第2の通路との連通部を有する分岐部材と、前記開口部の前縁に形成され、前記分岐部材が当接して前記筒状部材の軸方向に沿う前記分岐部材の移動を規制する突当て部と、前記開口部の側面から前記筒状部材の軸方向と交差する方向へ延出され、前記分岐部材を挟持する一対の挟持片を有する受け部と、前記受け部と前記分岐部材との接触部に設けられ、前記受け部と前記分岐部材との間を係脱可能に係合する係合部と、を備え、前記係合部は、前記分岐部材の側面に設けられた第1凹部または第1凸部のいずれか一方と、前記受け部に設けられ、前記第1凹部と係合する第2凸部または前記第1凸部と係合する第2凹部と、を含んでなる内視鏡である。
そして、上記構成では、挿入部の基端側に延設される筒状部材に分岐部材を組み付ける作業時には、筒状部材の側壁に設けられた開口部の前縁の突当て部に分岐部材を当接させることで、筒状部材の軸方向に沿う分岐部材の移動を規制するとともに、開口部の側面に配置された受け部の一対の挟持片間に分岐部材が挟持され、筒状部材の円周方向に沿う分岐部材の動きを規制する。この一対の挟持片間に分岐部材が挟持される際に、係合部によって受け部と前記分岐部材との間が係脱可能に係合固定される。これにより、分岐部材にねじ穴を機械加工するなどの追加の作業が不要になり、組立てが容易で、分岐部材のコスト低下を図るようにしたものである。
好ましくは、前記分岐部材の第1凹部は、前記分岐部材の貫通穴の両端部によって形成されている。
そして、上記構成では、一対の挟持片間に分岐部材が挟持される際に、分岐部材の貫通穴の両端部によって形成されている第1凹部と受け部の第2凸部との間が係脱可能に係合される。
好ましくは、前記受け部は、前記第2凸部が前記分岐部材の前記貫通穴に挿通された状態で係止されるスプリングピンを有する。
そして、上記構成では、一対の挟持片間に分岐部材が挟持される際に、分岐部材の貫通穴に受け部のスプリングピンが挿通された状態で係止されることで、分岐部材の側面に設けられた第1凹部と受け部の第2凸部との間が係脱可能に係合される。
好ましくは、前記受け部は、前記一対の挟持片の少なくとも一方が弾性変形可能な板ばね状の部材によって形成され、前記受け部の第2凸部は、前記挟持片に内方向に向けて突出成形された突出成形部によって形成されている。
そして、上記構成では、一対の挟持片間に分岐部材が挟持される際に、突出成形部によって形成されている受け部の第2凸部が分岐部材と当接することで、一対の挟持片の少なくとも一方の板ばね状の部材が弾性変形しながら受け部の第2凸部が分岐部材の側壁を乗り越えて第1凹部に挿入されることにより、分岐部材の第1凹部と受け部の第2凸部との間が係脱可能に係合される。
好ましくは、前記受け部は、前記一対の挟持片の少なくとも一方が弾性変形可能な板ばね状の部材によって形成され、前記受け部の第2凹部は、前記挟持片に外方向に向けて突出成形された突出成形部の内面側の凹部または穴の一方によって形成されている。
そして、上記構成では、一対の挟持片間に分岐部材が挟持される際に、分岐部材の第1凸部が一対の挟持片と当接することで、一対の挟持片の少なくとも一方の板ばね状の部材が弾性変形しながら分岐部材の第1凸部が挟持片の突出成形部の内面側の凹部または穴の一方によって形成されている受け部の第2凹部に挿入されることにより、分岐部材の第1凸部と受け部の第2凹部との間が係脱可能に係合される。
好ましくは、前記係合部は、前記受け部の一対の挟持片に前記筒状部材の軸方向に延設されたレールと、前記分岐部材に設けられ、前記レールと係合する溝部と、を含んでなる。
そして、上記構成では、挿入部の基端側に延設される筒状部材に分岐部材を組み付ける作業時には、筒状部材の側壁に設けられた開口部の前縁の突当て部に分岐部材を当接させることで、筒状部材の軸方向に沿う分岐部材の移動を規制するとともに、開口部の側面に配置された受け部の一対の挟持片間に分岐部材が挟持される。この一対の挟持片間に分岐部材が挟持される際に、一対の挟持片のレールが分岐部材の溝部に挿入されることで、受け部と前記分岐部材との間が係脱可能に係合される。
好ましくは、前記受け部は、前記レールの終端部に前記筒状部材の軸方向と交差する方向に延設された第3凸部を有し、前記分岐部材は、前記溝部に前記レールの前記第3凸部と係合する第4凹部が形成されている。
そして、上記構成では、一対の挟持片間に分岐部材が挟持される際に、一対の挟持片のレールが分岐部材の溝部に挿入されることで、受け部と前記分岐部材との間が係脱可能に係合される。このとき、レールの終端部の第3凸部と分岐部材の第4凹部との間が係脱可能に係合される。
好ましくは、前記筒状部材は、操作部のケーシング内に設けられた円筒部材によって形成され、前記分岐部材は、金属材料で形成された分岐部材本体を有し、前記第1の通路の先端側に処置具挿通チャンネルの基端部が連結されるとともに、前記第1の通路の基端側に吸引通路が接続され、前記第2の通路に前記操作部に設けられた処置具挿入口から挿入される処置具を導入する処置具挿入口体が連結される。
そして、上記構成では、操作部のケーシング内に設けられた円筒部材によって形成された筒状部材に金属材料で形成された分岐部材の分岐部材本体が組み付けられる。このとき、分岐部材本体の第1の通路の先端側に処置具挿通チャンネルの基端部が連結されるとともに、前記第1の通路の基端側に吸引通路が接続され、前記第2の通路に前記操作部に設けられた処置具挿入口から挿入される処置具を導入する処置具挿入口体が連結される。
本発明によれば、組立てが容易で、分岐部材の安価な取付け構造を具備した内視鏡装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態の内視鏡の全体の概略構成を示す斜視図。 第1の実施の形態の内視鏡の操作部内の円筒部材と分岐部材との連結部分を示す要部の縦断面図。 第1の実施の形態の内視鏡の円筒部材を示す斜視図。 第1の実施の形態の内視鏡の円筒部材の突当て部と分岐部材の前縁の係合溝との係合部分を示す要部の縦断面図。 図4のV−V線断面図。 本発明の第2の実施の形態の内視鏡の円筒部材を示す斜視図。 第2の実施の形態の内視鏡の操作部内の円筒部材と分岐部材との連結部分を示す要部の横断面図。 第2の実施の形態の第1の変形例を示す要部の横断面図。 第2の実施の形態の第2の変形例を示す要部の横断面図。 本発明の第3の実施の形態の内視鏡の円筒部材を示す斜視図。 第3の実施の形態の内視鏡の操作部内の円筒部材のレールと分岐部材の溝部との連結部分を示す要部の横断面図。 第3の実施の形態の内視鏡の円筒部材レールの爪部と分岐部材の溝部の係合凹部との連結部分を示す要部の横断面図。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図5は、本発明の第1の実施の形態を示す。図1は本実施の形態の内視鏡1の全体の概略構成を示す図である。図示のごとく、内視鏡1は、挿入部2と、操作部3と、ユニバーサルコード4とから構成される。挿入部2は、細長い可撓管部5と、湾曲部6と、先端硬質部7とが設けられている。挿入部2は、ポリウレタン等の樹脂で被覆されるとともに、後端部分は操作部3に接続され、その接続部は折れ止め部材8により保護されている。
また、湾曲部6は、軟らかい弾性体で被覆されている。この湾曲部6の先端には先端硬質部7が設けられており、この先端面には図示しない観察光学系、撮像素子、照明光学系、送気送水ノズル、鉗子口出口などが設けられている。
操作部3には、吸引を行う際に使用する吸引制御装置9、送気送水を行う際に操作する送気送水バルブ10、さらに撮像素子から出力された映像信号を処理するためのリモートスイッチ11が取り付けられている。さらに操作部3には、樹脂製の上下アングルノブ12aおよび左右アングルノブ12bが取り付けられている。上下アングルノブ12aを操作することによって湾曲部6を上下方向に、また左右アングルノブ12bを操作することによって湾曲部6を左右方向に湾曲させることができる。なお、湾曲部6を湾曲固定状態に保ったり、湾曲固定状態を開放するときに使用する樹脂製のFEレバー13a、13bも取り付けられている。
操作部3に接続されたユニバーサルコード4はポリウレタン等の樹脂で被覆されており、その先端にはコネクタ14が取り付けられている。コネクタ14には高周波漏れ電流を焼灼電源に戻すためのSクチガネ15と、図示されていない送水タンクに接続して送水を行うための金属製の送水口金16と、図示されていない吸引ポンプが接続される金属製の吸引口金17と、複数の電気接点18と、ライトガイドの端部19と、送気を行うための金属製の送気管20などが設けられている。コネクタ14のライトガイドの端部19を図示しない光源装置のコネクタ受けに接続することによって先端硬質部の照明光学系から照明光が照射される。さらにコネクタ14の側面には、電気コネクタ部21が設けられており、この部分に図示しない接続コードを接続して図示しないビデオプロセッサと接続することで、撮像素子から出力された電気信号を図示しないモニタ上に映像として映し出せる。
内視鏡1の操作部3の下部には内視鏡1を把持するためのポリサルフォンなどの硬い樹脂で形成されたグリップ22が設けられている。さらに、グリップ22と挿入部2の折れ止め部材8との間には図2で示される連結部22aが設けられている。この連結部22aには鉗子等の処置具を挿通させるための鉗子口23が設けられている。鉗子口23にはシリコンゴムなどの弾性体で形成される鉗子栓24が取り付けられる構造になっている。
また、連結部22aには、主筒部22a1とこの主筒部22a1から挿入部2の軸方向に対して斜め後方に向けて突出された分岐筒部22a2とが設けられている。分岐筒部22a2内には、処置具を導入する略筒状のチャンネル口金(処置具挿入口体)25が配置されている。このチャンネル口金25の外端部に前記鉗子口23が形成されている。チャンネル口金25の外周にはOリング26,27を嵌め込み、このOリング26,27により分岐筒部22a2とチャンネル口金25の間をシールする。チャンネル口金25の組み付け位置はキー状のピン部材28により定められるようになっている。
内視鏡1のグリップ22および連結部22aの内部には、図示しないアングル操作用ワイヤー、送気用チャンネル、送水用チャンネル、撮像素子からの出力信号伝達用の電気ケーブルなどの内装物が組み込まれている。グリップ22および連結部22aの内部にはこれら内装物の保護と他の部材の保持などを目的としたアルミニウム合金製の円筒部材(筒状部材)29が設けられている。図3に示すように円筒部材29には長方形の開口部である円筒部材開口部30が設けられる。この円筒部材29は、グリップ22の内部に設けられた図示しない金属製の固定用フレームに金属製の継ぎ板とネジで固定されている。
また、円筒部材29の内部には、分岐部材31が配置されている。この分岐部材31は、円筒部材29の軸方向に開通する第1の通路31aと、円筒部材29の軸方向以外の方向に開通する第2の通路31bと、これら第1の通路31aと第2の通路31bとの連通部31cとを有する。そして、この分岐部材31の内部には、第1の通路31aと、第2の通路31bと、連通部31cとによって三股状に分岐したほぼY字状の3つの分岐通路が形成されている。ここで、第1の通路31aの先端側には、第1の連結孔であるチャンネル孔31a1、第1の通路31aの基端側には、第2の連結孔である吸引孔31a2がそれぞれ形成されている。さらに、第2の通路31bの先端には第3の連結孔である導入孔31a3が形成されている。
第1の通路31aの先端側のチャンネル孔31a1には、挿入部2内に配設された処置具挿通チャンネル32のチャンネルチューブの基端部が連結されている。第1の通路31aの基端側の吸引孔31a2には、吸引通路33の吸引パイプの先端部が接続されている。この吸引パイプは操作部3およびユニバーサルコード4内を通してコネクタ14側に延出され、吸引口金17に接続されている。さらに、第2の通路31bの先端の導入孔31a3には、チャンネル口金25の基端部が連結される。
また、分岐部材31は、金属材料で形成された一体のブロック部材(分岐部材本体)34を有する。このブロック部材34は、例えば、MIM(メタルインジェクションモールディング:金属粉末射出成形)によって一体成形されている。
円筒部材29には、円筒部材開口部30の前縁にほぼL字状に屈曲された突当て部35が形成されている。さらに、円筒部材29には、円筒部材開口部30の側面から円筒部材29の軸方向と交差する方向へ延出され、分岐部材31を挟持する一対の挟持片36a,36bを有する受け部36が形成されている。
また、分岐部材31の先端面には、円筒部材29の突当て部35と係合可能な係合溝37が形成されている。そして、図4に示すようにこの係合溝37に円筒部材29の突当て部35が差し込まれて係合されることにより、分岐部材31が円筒部材29の突当て部35と当接して円筒部材29の軸方向に沿う分岐部材31の移動を規制するようになっている。
さらに、分岐部材31の側面には、円筒部材29の挟持片36a,36bとの接触部位に貫通孔38が形成されている。分岐部材31の側面には、この貫通孔38の両端部によって分岐部材31の第1凹部が形成されている。
また、図3に示すように円筒部材29の受け部36には、2つの挟持片36a,36bにおける分岐部材31の貫通孔38と対応する部位にスプリングピン39の係合穴40が形成されている。そして、挟持片36a,36bの係合穴40間に受け部36の第2凸部であるスプリングピン39の両端部が嵌合されている。これにより、2つの挟持片36a,36b間に架設された状態でスプリングピン39が固定されている。そして、図5に示すようにこのスプリングピン39は、分岐部材31の貫通孔38に挿通された状態で係止されることで、分岐部材31の側面に設けられた第1凹部である貫通孔38と受け部36の第2凸部である挟持片36a,36b間のスプリングピン39との間が係脱可能に係合される。この分岐部材31の貫通孔38と受け部36の挟持片36a,36b間のスプリングピン39とによって受け部36と分岐部材31との間を係脱可能に係合する係合部41が形成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡1の製造時に、挿入部2の基端側に延設される円筒部材29に分岐部材31を組み付ける作業時には、円筒部材29の円筒部材開口部30の前縁の突当て部35に分岐部材31の先端面の係合溝37を当接させることで、円筒部材29の軸方向に沿う分岐部材31の前方向への移動を規制する。さらに、円筒部材開口部30の側面に配置された受け部36の一対の挟持片36a,36b間に分岐部材31が挟持される。この一対の挟持片36a,36b間に分岐部材31が挟持される際に、挟持片36a,36bの係合穴40間に受け部36の第2凸部であるスプリングピン39の両端部が嵌合されることにより、2つの挟持片36a,36b間に架設された状態でスプリングピン39が固定される。そして、このスプリングピン39が分岐部材31の貫通孔38に挿通された状態で係止されることで、分岐部材31の側面に設けられた第1凹部である貫通孔38と受け部36の第2凸部である挟持片36a,36b間のスプリングピン39との間が係脱可能に係合される。
(効果)
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡1では、分岐部材31の側面に設けられた第1凹部である貫通孔38を利用してスプリングピン39によって円筒部材29に分岐部材31を組み付けることができる。したがって、従来のように分岐部材31にねじ穴を機械加工し、この分岐部材31を円筒部材29にねじ部材によってねじ締めするなどの追加の作業が不要になるので、従来に比べて円筒部材29に分岐部材31を組み付ける組立て作業が容易となる。さらに、分岐部材31は、例えば、MIM(メタルインジェクション:射出成形粉末冶金)によってブロック部材34を一体成形することができるので、分岐部材31のコスト低下を図ることができる。これにより、組立てが容易で、分岐部材31の安価な取付け構造を具備した内視鏡1を提供することができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図6および図7は、本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図5参照)の内視鏡1の円筒部材29と分岐部材31との間の連結構造を次の通り変更した変形例である。なお、図6および図7中で、図1乃至図5と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
本実施の形態の内視鏡1は、円筒部材29の挟持片36a,36bが弾性変形可能な板ばね状の部材によって形成されている。これらの挟持片36a,36bには、図6に示すように内方向に向けて突出成形部51がそれぞれ突出成形されている。そして、各挟持片36a,36bの突出成形部51によってスナップフィット爪部を構成する受け部36の第2凸部が形成されている。
また、本実施の形態の分岐部材31は、第1の実施の形態と同一構成になっている。そして、分岐部材31の貫通孔38の両端部によって分岐部材31の第1凹部が形成されている。これにより、図7に示すように各挟持片36a,36bの突出成形部51が分岐部材31の貫通孔38の両端部に挿通された状態で係止されることで、分岐部材31の側面に設けられた第1凹部である貫通孔38と受け部36の各挟持片36a,36bの突出成形部51との間が係脱可能に係合される。この分岐部材31の貫通孔38と受け部36の各挟持片36a,36bの突出成形部51とによって受け部36と分岐部材31との間を係脱可能に係合する係合部52が形成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態では、挿入部2の基端側に延設される円筒部材29に分岐部材31を組み付ける作業時には、円筒部材29の円筒部材開口部30の前縁の突当て部35に分岐部材31の先端面の係合溝37を当接させることで、円筒部材29の軸方向に沿う分岐部材31の前方向への移動を規制する。さらに、円筒部材開口部30の側面に配置された受け部36の一対の挟持片36a,36b間に分岐部材31が挟持される。このとき、一対の挟持片36a,36b間に分岐部材31が挟持される際に、受け部36の第2凸部を形成する突出成形部51が分岐部材31と当接することで、一対の挟持片36a,36bの板ばね部材が弾性変形しながら受け部36の突出成形部51が分岐部材31の側壁を乗り越えて貫通孔38に挿入される。これにより、分岐部材31の貫通孔38と受け部36の突出成形部51との間が係脱可能に係合される。
(効果)
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡1では、一対の挟持片36a,36bの弾性変形を利用して分岐部材31の側面に設けられた第1凹部である貫通孔38に一対の挟持片36a,36bの各突出成形部51を挿入させることで、円筒部材29に分岐部材31を組み付けることができる。そのため、本実施の形態でも第1実施形態と同様に従来のように分岐部材31にねじ穴を機械加工し、この分岐部材31を円筒部材29にねじ部材によってねじ締めするなどの追加の作業が不要になるので、従来に比べて円筒部材29に分岐部材31を組み付ける組立て作業が容易となる。さらに、分岐部材31は、例えば、MIM(メタルインジェクション:射出成形粉末冶金)によってブロック部材34を一体成形することができるので、分岐部材31のコスト低下を図ることができる。これにより、組立てが容易で、分岐部材31の安価な取付け構造を具備した内視鏡1を提供することができる。
なお、本実施の形態では、一対の挟持片36a,36bが板ばね部材によって形成されている構成を示したが、一対の挟持片36a,36bのいずれか一方のみが板ばね部材によって形成されている構成にしてもよい。
[第2の実施の形態の第1の変形例]
(構成)
図8は、本発明の第2の実施の形態の第1の変形例を示す。本変形例は、第1の実施の形態(図1乃至図5参照)の内視鏡1の円筒部材29と分岐部材31との間の連結構造を次の通り変更した変形例である。なお、図8中で、図1乃至図5と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
すなわち、本変形例は、円筒部材29の挟持片36a,36bが弾性変形可能な板ばね状の部材によって形成されている。各挟持片36a,36bには、図8に示すように1つの穴部61がそれぞれ形成されている。そして、各挟持片36a,36bの穴部61によって受け部36の第2凹部が形成されている。
また、本実施の形態の分岐部材31の両側面には、円筒部材29の挟持片36a,36bとの接触部位に外向きに突出する第1凸部62がそれぞれ形成されている。そして、分岐部材31の両側面の第1凸部62によってスナップフィット爪部が構成されている。
本変形例では、図8に示すように各挟持片36a,36bの穴部61に分岐部材31の両側面の第1凸部62が挿通された状態で係止されることで、分岐部材31の両側面の第1凸部62と受け部36の各挟持片36a,36bの穴部61との間が係脱可能に係合される。この分岐部材31の両側面の第1凸部62と受け部36の各挟持片36a,36bの穴部61とによって受け部36と分岐部材31との間を係脱可能に係合する係合部63が形成されている。
(作用・効果)
本変形例では、分岐部材31の第1凸部62が一対の挟持片36a,36bと当接することで、一対の挟持片36a,36bが弾性変形しながら分岐部材31の第1凸部62が挟持片36a,36bの穴部61に挿入される。このように一対の挟持片36a,36bの弾性変形を利用して各挟持片36a,36bの穴部61に分岐部材31の両側面の第1凸部62を挿入させることで、円筒部材29に分岐部材31を組み付けることができる。そのため、本変形例でも第1実施形態と同様に従来のように分岐部材31にねじ穴を機械加工し、この分岐部材31を円筒部材29にねじ部材によってねじ締めするなどの追加の作業が不要になるので、従来に比べて円筒部材29に分岐部材31を組み付ける組立て作業が容易となる。さらに、本変形例でも分岐部材31の両側面の第1凸部62は、例えば、MIM(メタルインジェクション:射出成形粉末冶金)によって分岐部材31のブロック部材34に一体成形することができるので、分岐部材31のコスト低下を図ることができる。これにより、組立てが容易で、分岐部材31の安価な取付け構造を具備した内視鏡1を提供することができる。
[第2の実施の形態の第2の変形例]
(構成)
図9は、本発明の第2の実施の形態の第2の変形例を示す。本変形例は、上記第1の変形例の各挟持片36a,36bの穴部61に代えて各挟持片36a,36bに外方向に向けて突出成形された突出成形部71を形成したものである。そして、各挟持片36a,36bの突出成形部71の内面側の凹部72に分岐部材31の両側面の第1凸部62が挿通された状態で係止されることで、分岐部材31の両側面の第1凸部62と受け部36の各挟持片36a,36bの突出成形部71の内面側の凹部72との間が係脱可能に係合される。この分岐部材31の両側面の第1凸部62と受け部36の各挟持片36a,36bの突出成形部71の内面側の凹部72とによって受け部36と分岐部材31との間を係脱可能に係合する係合部73が形成されている。
(作用・効果)
本変形例では、分岐部材31の第1凸部62が一対の挟持片36a,36bと当接することで、一対の挟持片36a,36bが弾性変形しながら分岐部材31の第1凸部62が挟持片36a,36bの突出成形部71の内面側の凹部72に挿入される。本変形例でも一対の挟持片36a,36bの弾性変形を利用して各挟持片36a,36bの穴部61に分岐部材31の両側面の第1凸部62を挿入させることで、円筒部材29に分岐部材31を組み付けることができる。そのため、本変形例でも第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3の実施の形態]
(構成)
図10乃至図12は、本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図5参照)の内視鏡1の円筒部材29と分岐部材31との間の連結構造を次の通り変更した変形例である。なお、図10乃至図12中で、図1乃至図5と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
本実施の形態の内視鏡1は、図10に示すように円筒部材29の円筒部材開口部30の両側面から円筒部材29の内部側に突設された一対の挟持片81a,81bを有する受け部81が形成されている。各挟持片81a,81bには、図11に示すようにほぼL字状に屈曲された屈曲部が形成され、この屈曲部によって円筒部材29の軸方向に延設されたレール(第3凸部)82が形成されている。各レール82の基端部には、係止用の突起部(スナップフィット)83が内向きに突設されている。
また、分岐部材31の両側面には、一対の挟持片81a,81bの各レール82と係合する溝部(第4凹部)84が形成されている。さらに、図12に示すように分岐部材31の両側面の溝部84の基端部(終端位置)には、分岐部材31の内方向に一段深く形成された凹部85が形成されている。
そして、本実施の形態では分岐部材31の溝部84に挟持片81a,81bの各レール82が差し込まれ、終端位置で各レール82の基端部の係止用の突起部83が溝部84の凹部85に嵌合されて係合されることで、分岐部材31の両側面の溝部84と受け部81の挟持片81a,81bの各レール82との間が係脱可能に係合される。この分岐部材31の両側面の溝部84の凹部85と受け部81の挟持片81a,81bの各レール82の突起部83とによって受け部81と分岐部材31との間を係脱可能に係合する係合部86が形成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の挿入部2の基端側に延設される円筒部材29に分岐部材31を組み付ける作業時には、円筒部材開口部30の前縁の突当て部35に分岐部材31の係合溝37を当接させることで、円筒部材29の軸方向に沿う分岐部材31の前方向への移動を規制するとともに、開口部30の側面に配置された受け部81の一対の挟持片81a,81b間に分岐部材31が挟持される。この一対の挟持片81a,81b間に分岐部材31が挟持される際に、一対の挟持片81a,81bのレール82が分岐部材31の溝部84に差し込まれ、終端位置で各レール82の基端部の係止用の突起部83が溝部84の凹部85に嵌合されて係合されることで、受け部81と分岐部材31との間が係脱可能に係合される。
(効果)
本実施の形態では、円筒部材29の一対の挟持片81a,81bの弾性変形を利用して分岐部材31の両側面の溝部84に一対の挟持片81a,81bの各レール82が差し込まれ、終端位置で各レール82の基端部の係止用の突起部83が溝部84の凹部85に嵌合されて係合されることで円筒部材29に分岐部材31を組み付けることができる。したがって、本実施の形態でも第1実施形態と同様に従来のように分岐部材31にねじ穴を機械加工し、この分岐部材31を円筒部材29にねじ部材によってねじ締めするなどの追加の作業が不要になるので、従来に比べて円筒部材29に分岐部材31を組み付ける組立て作業が容易となる。さらに、分岐部材31は、例えば、MIM(メタルインジェクション:射出成形粉末冶金)によってブロック部材34を一体成形することができるので、分岐部材31のコスト低下を図ることができる。これにより、組立てが容易で、分岐部材31の安価な取付け構造を具備した内視鏡1を提供することができる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 挿入部の基端側に延設される円筒部材と、前記円筒部材の側壁に設けられた開口部と、前記円筒部材の内部に取り付けられ、前記円筒部材の軸方向及び前記開口部方向に開通する分岐部材と、前記開口部の前縁に形成され、前記分岐部材が当接する突当て部と、前記開口部の側面から前記円筒部材の短手方向へ延出する、前記分岐部材を挟持する受け部と、前記受け部と前記分岐部材を係合する係合部と、を備えた内視鏡。
(付記項2) 前記係合部は、前記分岐部材の側面に設けられた凹部と、前記凹部と係合する前記受け部に設けられた凸部と、を含んでなる付記項1記載の内視鏡。
(付記項3) 前記受け部の軸方向に設けられたレールと、前記分岐部材に設けられた、前記レールと係合する溝部と、を含んでなる付記項1記載の内視鏡。
本発明は、操作部のケーシング内に配設された筒状部材と、処置具挿通用チャンネルと操作部の処置具挿入口と吸引通路との間を連結する連結用の分岐部材とを備えた内視鏡の組立てが容易で、分岐部材の安価な取付け構造を具備した内視鏡を使用する技術分野や、これを製造する技術分野に有効である。
2…挿入部、29…円筒部材(筒状部材)、30…円筒部材開口部、31a…第1の通路、31b…第2の通路、31c…連通部、31…分岐部材、35…突当て部、36a,36b…挟持片、36…受け部、38…貫通孔、39…スプリングピン、41…係合部。

Claims (8)

  1. 挿入部の基端側に延設される筒状部材と、
    前記筒状部材の側壁に設けられた開口部と、
    前記筒状部材の内部に配置され、前記筒状部材の軸方向に開通する第1の通路および前記筒状部材の軸方向以外の方向に開通する第2の通路との連通部を有する分岐部材と、
    前記開口部の前縁に形成され、前記分岐部材が当接して前記筒状部材の軸方向に沿う前記分岐部材の移動を規制する突当て部と、
    前記開口部の側面から前記筒状部材の軸方向と交差する方向へ延出され、前記分岐部材を挟持する一対の挟持片を有する受け部と、
    前記受け部と前記分岐部材との接触部に設けられ、前記受け部と前記分岐部材との間を係脱可能に係合する係合部と、
    備え、
    前記係合部は、
    前記分岐部材の側面に設けられた第1凹部または第1凸部のいずれか一方と、
    前記受け部に設けられ、前記第1凹部と係合する第2凸部または前記第1凸部と係合する第2凹部と、
    を含んでなる内視鏡。
  2. 前記分岐部材の第1凹部は、前記分岐部材の貫通穴の両端部によって形成されている請求項に記載の内視鏡。
  3. 前記受け部は、前記第2凸部が前記分岐部材の前記貫通穴に挿通された状態で係止されるスプリングピンを有する請求項に記載の内視鏡。
  4. 前記受け部は、前記一対の挟持片の少なくとも一方が弾性変形可能な板ばね状の部材によって形成され、
    前記受け部の第2凸部は、前記挟持片に内方向に向けて突出成形された突出成形部によって形成されている請求項に記載の内視鏡。
  5. 前記受け部は、前記一対の挟持片の少なくとも一方が弾性変形可能な板ばね状の部材によって形成され、
    前記受け部の第2凹部は、前記挟持片に外方向に向けて突出成形された突出成形部の内面側の凹部または穴の一方によって形成されている請求項に記載の内視鏡。
  6. 前記係合部は、
    前記受け部の一対の挟持片に前記筒状部材の軸方向に延設されたレールと、
    前記分岐部材に設けられ、前記レールと係合する溝部と、
    を含んでなる請求項1に記載の内視鏡。
  7. 前記受け部は、前記レールの終端部に前記筒状部材の軸方向と交差する方向に延設された第3凸部を有し、
    前記分岐部材は、前記溝部に前記レールの前記第3凸部と係合する第4凹部が形成されている請求項に記載の内視鏡。
  8. 前記筒状部材は、操作部のケーシング内に設けられた円筒部材によって形成され、
    前記分岐部材は、金属材料で形成された分岐部材本体を有し、前記第1の通路の先端側に処置具挿通チャンネルの基端部が連結されるとともに、前記第1の通路の基端側に吸引通路が接続され、前記第2の通路に前記操作部に設けられた処置具挿入口から挿入される処置具を導入する処置具挿入口体が連結される請求項1に記載の内視鏡。
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