JP5863382B2 - 基礎スリーブ、基礎貫通口セット及び建物の排水管配管構造 - Google Patents
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Description
また、固定部の配置場所がシールパッキンの配置場所でもあるため、暴風雨等により建物外から多量の水が基礎スリーブにかかったときに、建物外や建物外側でシールされている場合と比較して、シール性の低下や劣化を小さくすることができる。
また、建物の基礎の立上り部が縦筋及び横筋を備えた鉄筋構造であるときに、応力中心である立上り部における幅方向の中心位置に配筋することになるが、この場合における配筋がスリーブ本体の突出片の障害物になることを回避することができる。そして、番線を用いて配筋と突出片とを結び付けることによって、コンクリート打設前の鉄筋構造体にスリーブ本体を取り付けて容易に位置決めすることができる。
また、スリーブ本体に筒状部材を容易に取り付けることができる。
本実施形態に係る基礎スリーブ1は、図1に示すように、建物内の床下から建物外に導出される排水管2が挿通される貫通穴3aを建物の基礎の立上り部3に形成する用途に使用される。基礎スリーブ1は、スリーブ本体4とシールパッキン5と固定部6とを有している。スリーブ本体4は、一端から他端にかけて連通された円筒形状に形成されている。スリーブ本体4は、立上り部3の貫通穴3aを形成するように、立上り部3に貫設されている。シールパッキン5は、スリーブ本体4と排水管2との隙間を液密状態及び気密状態で封止するように環状に形成されている。また、固定部6は、スリーブ本体4のスリーブ内周部40とシールパッキン5のシール外周部51とを所定の保持力で固定するように形成されている。スリーブ本体4、シールパッキン5及び固定部6の詳細については後述する。
基礎スリーブ1のスリーブ本体4は、硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により形成されている。スリーブ本体4は、図3〜図6に示すように、両端面が開口された円筒形状の筒状部41を有している。筒状部41は、立上り部3内において軸心が水平方向に一致するように設置される。尚、筒状部41内を挿通される排水管2は、軸心が水平方向に対して建物内側から建物外側へ下降するように傾斜された水勾配を有した状態で設置される。尚、排水管2を流れる水の流動方向を基準にすれば、建物内側は上流側であり、建物外側は下流側となる。筒状部41の両端面間の長さは、立上り部3の建屋内側の一方の側壁面3cから建屋外側の他方の側壁面3bまでの長さに一致されている。
筒状部41の建物内側の一端部及び建物外側の他端部には、第1フランジ部46及び第2フランジ部42がそれぞれ形成されている。第1フランジ部46及び第2フランジ部42のフランジ面46a・42aは、筒状部41の軸心方向に対して直交する線分方向を含むように設定されている。即ち、第1フランジ部46及び第2フランジ部42のフランジ面は、筒状部41の軸心に対して直交するように形成されている。これにより、図2に示すように、第1フランジ部46及び第2フランジ部42は、立上り部3に組み込まれたときに、フランジ面46a・42aが立上り部3の側壁面3c・3bに対して面一状になることによって、立上り部3の側壁面3c・3bの一部を構成するようになっている。
筒状部41の側周壁411には、4枚の突出片45が形成されている。図6に示すように、突出片45は、円周方向の4か所に等分配置されている。尚、突出片45は、1枚以上であれば良いし、複数枚の場合において等分配置されていなくても良い。図3及び図4に示すように、全ての突出片45は、筒状部41における側周壁411の外周面411aから突出されている。突出した形状は、筒状部41の軸心方向から見て二等辺三角形となるように設定されている。突出片45のサイズは、4枚の突出片45の斜辺同士を結んだときに、筒状部41の内径を一辺とした正方形状となるように設定されている。
図3に示すように、筒状部41における側周壁411の内周面411bには、取付部44と凸部47とが形成されている。取付部44は、凸部47よりも建物外側に配置されている。取付部44は、図1の筒状部材7を着脱可能に取付けるためのものである。具体的に説明すると、取付部44は、図3及び図5に示すように、周方向の3箇所に配置されたネジ溝部441を有している。各ネジ溝部441は、螺旋状に形成された雌ネジの一部を切り欠いた関係を有するように形成されている。これにより、取付部44は、分散配置されたネジ溝部441の組み合わせによりネジ溝を構成し、筒状部材7をネジ溝部441によるネジ溝に沿って回転させることにより容易に取り付けることを可能にしている。
上記の取付部44よりも建物内側には、凸部47が配置されている。凸部47は、側周壁411の内周面411b全体に環状に形成されている。凸部47は、内周面411bから内周側(軸心側)に向けて突設することより形成されている。軸心を含む平面による凸部47の断面形状は、軸心方向を頂部とした長方形状に設定されている。換言すれば、凸部47の両側面は、排水管2の挿通方向に略一致する軸心方向に対して直交するように設定されている。
筒状部41の建物外側の端部には、フランジ収容部43が形成されている。フランジ収容部43は、図1の筒状部材7のフランジ部70を収容するように形成されている。具体的に説明すると、図5に示すように、フランジ収容部43は、第2フランジ部42の内周側に配置されている。フランジ収容部43は、側周壁411よりも外周側に突出されていると共に、建物外側の端面が開口された収容空間を有している。フランジ収容部43の収容空間は、図1の筒状部材7のフランジ部70の外形と同一形状であり、且つ、フランジ部70の外形よりも僅かに大きなサイズに設定されている。
上記のように構成されたスリーブ本体4には、スリーブ本体4と排水管2との隙間を気密状態及び液密状態に封止するシールパッキン5が設けられている。シールパッキン5は、EPDM(エチレン-プロピレンゴム)樹脂により形成されており、耐オゾン性、耐候性及び耐熱性に優れている。尚、シールパッキン5は、NBR(ニトリルゴム)、NBRとPVC(ポリ塩化ビニル)との混合物、FKM(フッ素ゴム)、ウレタンゴム等の合成樹脂により形成されていても良い。
上記のスリーブ本体4の凸部47とシールパッキン5の凹部511とは、スリーブ本体4のスリーブ内周部40とシールパッキン5のシール外周部51とを所定の保持力で固定する固定部6を構成している。即ち、固定部6は、スリーブ本体4のスリーブ内周部40に形成された凸部47と、シールパッキン5のシール外周部51に形成され、凸部47が圧入状態で嵌合される凹部511とを有している。これにより、固定部6は、シールパッキン5のシール外周部51の凹部511とスリーブ本体4の凸部47とを圧入状態で嵌合するという作業を行うだけで、容易に所定の保持力でシールパッキン5をスリーブ本体4に固定することができるようになっている。さらに、シールパッキン5及びスリーブ本体4に凹部511及び凸部47がそれぞれ形成されているため、固定部6を別個に設ける場合よりも、基礎スリーブ1の部品点数を削減することが可能になっている。
以上にように構成された基礎スリーブ1は、基礎貫通口セット8の一部を構成している。基礎貫通口セット8は、図1及び図2に示すように、基礎スリーブ1と、排水管2を挿通する筒状部材7とを有している。筒状部材7は、一端部が基礎スリーブ1におけるスリーブ本体4の取付部44に進退移動可能及び着脱可能に取り付けられている。また、筒状部材7は、図8に示すように、第1分割部材71と第2分割部材72とで半径方向に二つ割れ構造とされている。これにより、排水管2の設置後においても筒状部材7の取り付け及び取り外しを行うことが可能になっている。
以上にように構成された筒状部材7は、図1に示すように、フランジ部70によりカバー部材9を固定可能にしている。カバー部材9は、筒状部材7から建物外に導出された排水管2を覆うように形成されている。これにより、カバー部材9は、建物外に導出された排水管2をカバー部材で覆うことにより美観を良好にしていると共に、水の基礎スリーブ1内への浸入を防止している。
上記のように構成された基礎スリーブ1及び基礎貫通口セット8は、図1及び図14、図15に示すように、建物の排水管配管構造に適用される。排水管配管構造は、排水管2が建物内の床下を通り、建物の基礎の立上り部3に形成された貫通穴3aを挿通された後、建物外で敷地内に設けられた排水経路に接続されている構造である。この排水管配管構造において、建物の基礎の立上り部3に形成された貫通穴3aには円筒形状の基礎スリーブ1が埋設されている。基礎スリーブ1は、上述のように、立上り部3に貫設される円筒形状のスリーブ本体4と、スリーブ本体4と排水管2との隙間を封止する環状のシールパッキン5と、スリーブ本体4のスリーブ内周部40とシールパッキン5のシール外周部51とを所定の保持力で固定する固定部6とを有している。
上記の構成において、基礎スリーブ1及び基礎貫通口セット8の組み立て方法や立上り部3への設置方法等について説明する。
2 排水管
3 立上り部
4 スリーブ本体
5 シールパッキン
6 固定部
7 筒状部材
8 基礎貫通口セット
9 カバー部材
10 仕上げモルタル
41 筒状部
42 第2フランジ部
43 フランジ収容部
44 取付部
45 突出片
46 第1フランジ部
47 凸部
51 シール外周部
52 シール内周部
91カバー本体
92 蓋体
Claims (14)
- 建物内の床下から当該建物外に導出される排水管が挿通される貫通穴を、前記建物の基礎の立上り部に形成するための基礎スリーブであって、
前記立上り部に貫設され、直線状に延在する円筒形状のスリーブ本体と、
前記スリーブ本体と前記排水管との隙間を封止する環状のシールパッキンと、
前記スリーブ本体のスリーブ内周部と前記シールパッキンのシール外周部とを所定の保持力で固定する固定部と、を有し、
前記固定部は、
前記スリーブ本体の円筒軸方向の中心位置に対して前記建物内側に配置されていることを特徴とする基礎スリーブ。 - 建物内の床下から当該建物外に導出される排水管が挿通される貫通穴を、前記建物の基礎の立上り部に形成するための基礎スリーブであって、
前記立上り部に貫設され、直線状に延在する円筒形状のスリーブ本体と、
前記スリーブ本体と前記排水管との隙間を封止する環状のシールパッキンと、
前記スリーブ本体のスリーブ内周部と前記シールパッキンのシール外周部とを所定の保持力で固定する固定部と、を有し、
前記スリーブ本体は、外周面から突出する複数の突出片を有し、これら突出片は、前記スリーブ本体の円筒軸方向の中心位置から外れた位置に配置されていることを特徴とする基礎スリーブ。 - 建物内の床下から当該建物外に導出される排水管が挿通される貫通穴を、前記建物の基礎の立上り部に形成するための基礎スリーブであって、
前記立上り部に貫設される円筒形状のスリーブ本体と、
前記スリーブ本体と前記排水管との隙間を封止する環状のシールパッキンと、
前記スリーブ本体のスリーブ内周部と前記シールパッキンのシール外周部とを所定の保持力で固定する固定部と、を有し、
前記スリーブ本体は、
前記固定部から前記建物外側の前記スリーブ内周部に、前記排水管を挿通する筒状部材を着脱可能に取付けるための取付部を有することを特徴とする基礎スリーブ。 - 前記取付部は、ネジ溝であるとことを特徴とする請求項3に記載の基礎スリーブ。
- 請求項3又は4に記載の基礎スリーブと、
前記取付部に着脱可能に取り付けられ、前記排水管を挿通する前記筒状部材と、を有することを特徴とする基礎貫通口セット。 - 前記筒状部材は、第1分割部材と第2分割部材とで半径方向に二つ割れ構造とされていることを特徴とする請求項5に記載の基礎貫通口セット。
- 前記筒状部材は、一端部が前記基礎スリーブにおける前記スリーブ本体の前記取付部に進退移動可能に取り付けられており、他端部にフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の基礎貫通口セット。
- 前記スリーブ本体は、前記フランジ部を収容するフランジ収容部を有していることを特徴とする請求項7に記載の基礎貫通口セット。
- さらに、前記筒状部材から前記建物外に導出された前記排水管を覆うカバー部材を有していることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の基礎貫通口セット。
- さらに、前記筒状部材から前記建物外に導出された前記排水管を覆うカバー部材を有しており、
前記筒状部材は、一端部が前記基礎スリーブにおける前記スリーブ本体の前記取付部に進退移動可能に取り付けられており、他端部に前記カバー部材を前記進退移動方向に係止可能なフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の基礎貫通口セット。 - 前記フランジ部は、外周面部に係止溝を有しており、
前記カバー部材は、前記基礎スリーブに対向する側面壁の下端側が開口された切欠き部を有し、
前記切欠き部は、前記係止溝に嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の基礎貫通口セット。 - 前記カバー部材は、
上面壁が開口されたカバー本体と、該カバー本体における前記上面壁の開口を塞ぐ蓋体とを有していることを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の基礎貫通口セット。 - 排水管が、建物内の床下を通り、当該建物の基礎の立上り部に形成された貫通穴を挿通された後、当該建物外で敷地内に設けられた排水経路に接続されている建物の排水管配管構造において、
前記建物の基礎の立上り部に形成された貫通穴には円筒形状の基礎スリーブが埋設されており、
前記基礎スリーブは、
前記立上り部に貫設される円筒形状のスリーブ本体と、
前記スリーブ本体と前記排水管との隙間を封止する環状のシールパッキンと、
前記スリーブ本体のスリーブ内周部と前記シールパッキンのシール外周部とを所定の保持力で固定する固定部と、を有し、
さらに、前記基礎スリーブにおける前記スリーブ本体の前記スリーブ内周部には取付部が形成され、該取付部に排水管を挿通する筒状部材が取付けられており、
前記筒状部材は、一端部が前記取付部に取付けられ、他端部が前記基礎スリーブから前記建物外側に突出されており、
前記基礎の立上り部の前記建物外側の外壁面には仕上げモルタルが塗着されていることを特徴とする建物の排水管配管構造。 - 排水管が、建物内の床下を通り、当該建物の基礎の立上り部に形成された貫通穴を挿通された後、当該建物外で敷地内に設けられた排水経路に接続されていると共に、前記排水管の建物外の地上部分がカバー部材で覆われている建物の排水管配管構造において、
前記建物の基礎の立上り部に形成された開口には円筒形状の基礎スリーブが埋設されており、
前記基礎スリーブは、
前記立上り部に貫設される円筒形状のスリーブ本体と、
前記スリーブ本体と前記排水管との隙間を封止する環状のシールパッキンと、
前記スリーブ本体のスリーブ内周部と前記シールパッキンのシール外周部とを所定の保持力で固定する固定部とを有しており、
前記スリーブ本体の内周壁には取付部が形成され、該取付部に前記排水管を挿通する筒状部材が取付けられ、該筒状部材は一端部が前記取付部に取付けられ、他端部が前記スリーブ本体の前記建物外側に突出し、前記筒状部材の突出する他端部には係止溝を有するフランジ部が形成され、カバー部材における前記スリーブ本体に対向する側面壁には切欠部が形成され、該切欠部の周縁の一部が前記筒状部材の前記フランジ部の前記係止溝に係止されていることを特徴とする建物の排水管配管構造。
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