JP5871651B2 - 浴槽の安全機構及び開閉式浴槽の安全機構 - Google Patents
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Description
しかし、堀り込んだ床面に浴槽本体を落とし込む従来の浴槽にあっては、浴槽本体を落とし込むための床面の堀り込み施工に手間や工事費がかかるという問題がある。
入浴時に入浴者を浴槽本体内に移し替えるとき、開口部より上方の浴槽内の湯量をタンクに一時的に移し替え、開口部を扉部で液密に閉鎖した後にタンクの湯を浴槽内に戻すようにしている。そのため、入浴者の入浴と退出に伴う湯の出し入れ調整が、浴槽内に蓄えられた湯の約半分程度で済むので、入出浴に伴う湯の移し替えを大幅に短縮することができる。
しかしながら、特許文献1に記載された開閉式浴槽では、入浴者を入浴用椅子や担架に載せたまま移送台によって浴槽本体の開口部を通して浴槽内のレール台に移送する構成であるため、入浴用椅子や担架のスペースを含む占有スペースが大きく、浴室と浴槽本体にそれぞれ大きなスペースが必要になるため、比較的狭い家庭用の浴室や、小さな浴室または浴槽等での入浴には不向きであった。
これによって、家庭用浴室等の狭いスペースでも、浴室のレイアウトに応じて着座部を備えたリフト機構を移動させて入浴しやすい位置に位置決めできる。しかも、浴槽の着座部に入浴者を着座させた状態で着座部を回転させたり移動させたりすることで身障者や老人等が開口部を通して浴槽に入ったり出たりすることができるため、容易に入浴が可能になる。
本発明による浴槽では、浴槽本体内で入浴者を着座部に着座させて昇降させることができ、着座部が上昇する際、入浴者の頭部や他の部材が着座部とカバー部材との間に挟まった場合に小さな荷重がカバー部材にかかった段階で係止が解除されてカバー部材が外れるため、電動のリフト機構を備えていても安全性が高い。
本発明による開閉式浴槽の安全機構では、浴槽本体内で入浴者を着座部に着座させて昇降させることができ、着座部が上昇する際、入浴者の頭部や他の部材が着座部とカバー部材との間に挟まった場合に小さな荷重がカバー部材にかかった段階で係止が解除されてカバー部材が外れるため、電動のリフト機構を備えていても安全性が高い。
カバー部材が外れた際、床面に落下することなくヒンジによって浴槽本体に保持される。
なお、収納ボックスは浴槽本体の他の側壁の裏面側に設置されていることが好ましく、昇降駆動部が浴槽本体の他の側壁の上方に設置されないため、入浴者に圧迫感を与えることがない。
入浴時に着座部に載置した入浴者が頭部をカバー部材に載せれば枕代わりになり、よりリラックスできる。
しかも、このカバー部材は装着状態で入浴者の枕として利用できる上に、昇降駆動部のカバーを兼ねているから製作コストの低減にもつながる。
そのため、介護施設等の浴槽または開閉式浴槽だけでなく、家庭用等の比較的狭い浴槽であっても、電動式のリフト機構を備えていても安全性を高めた入浴が可能である。
図1に示す本実施形態による開閉式浴槽10は、浴槽本体11と、浴槽本体11の手前側の第一側壁11aに設けられた開口部12と、第一側壁11aの高さ方向に沿って移動可能で開口部12を開閉する扉部13とを備えている。
浴槽本体11は上方が開放された略直方体の箱形形状をなしており、4つの側壁11a〜11d及び底面によって形成されている。図では、側壁11a〜11dは長辺板状をなす対向する第一側壁11a及び第二側壁11bと、短辺板状をなす対向する第三側壁11c及び第四側壁11dとで形成されている。開口部12は、手前側の第一側壁11aを上部から下方に向けて例えば略上半分程度矩形状に切除することで形成されている。
シール部材15は扉部13の内面に例えば略コの字状またはU字状に形成されている。シール部材15は中空で伸縮可能な合成樹脂またはゴム部材等からなり、扉部13が開口部12を閉鎖した状態でエア等の気体が供給されると膨張して浴槽本体11内の湯が開口部12から漏れ出ない液密のシール作用を果たしている。
なお、座面部21にはヒンジを介して折り曲げ可能なフラップ23が片側または両側に設けられていてもよく、図1に示すように扉部13を降下させて開口部12を開放した状態で、第一側壁11aの開口部12と扉部13の上面がほぼ同一高さとなり、その上に座面部21と同一平面上にフラップ23が載置される。これにより、入浴者が浴槽本体10に出入りする際に、いったんフラップ23に着座することで容易に座面部21に移動したり、浴槽本体11内の座面部21から外部に出たりすることができる。
支柱18の上端に連結されたフレーム25の水平板25aが第三側壁11cの上面に載置され、隣接する収納ボックス17内にその上端開口から垂直板25bと昇降駆動部26が進入して収容されている。
例えば、図4に示すように収納ボックス17の上端開口に凸部17a(または凹部)を設け、カバー部材30の開口の端部に凸部17aに軽く嵌合する凹部30a(または凸部)を設けた。
このカバー部材30は、常態において開口部分が収納ボックス17の上端開口と昇降駆動部26を覆って収納ボックス17または昇降駆動部26に係止して保持され、しかもカバー部材30の一端部は浴槽本体11内の支柱18上に突出して保持されている。そのため、着座部19が上昇して、入浴者の頭部や髪の毛或いはタオル等の他の物品(以下、これら物品を符号Bで示す)がリフト部20または背当て部22と係止状態のカバー部材30との間に挟まれた場合、更に着座部19が上昇すると、カバー部材30が収納ボックス17または昇降駆動部26または第三側壁11cの凸部等の係止部から僅かな力で外れるようになっている。
図7に示すように、収納ボックス17内の下部にはレール部39が取り付けられている。レール部39は脚部上に設置され、レール部39の側部には略L字状の支持ガイドが設けられている。
そして、摺動部38はレール部39に沿って摺動させることで、収納ボックス17から引き出し及び収納可能とされ、引き出した時にレール部39から分離して取り出すことができる。また、収納ボックス17の前面には摺動部38を収納した状態で覆うカバー45が取り付けられている。
入浴者を入浴させる場合には、図1において、開閉式浴槽10の浴槽本体11内に開口部12まで湯を満たし、扉部13を降下させて開口部12を開口させる。そして、入浴者を着座部19の座面部21に接続されたフラップ23を同一平面をなす開口部12及び扉部13の上に載置させ、この上に入浴者が着座する。
そして、入浴者はフラップ23に着座した状態で開口部12をまたいで、浴槽本体11内の着座部19における座面部21上に移動し、その後、介助者等が手動で扉部13を上昇させてフラップ23を扉部13の内側に折り曲げる。この状態で、エアポンプ44からチューブ46を介してエアをシール部材15に供給して膨張させ、図6に示すように扉部13と第一側壁11aとを液密にシールさせる。
その後、リフト機構16のモータ29を駆動させて着座部19を底面に向けて降下させ、残りの湯を満たすことで入浴者が入浴状態になる。
そして、入浴終了後に、出浴する場合には、上記の手順とは逆に動作させる。即ち、湯を半分ほど別のタンクに戻して湯面を開口部12の下部まで低下させ、リフト機構16の着座部19を上昇させて、入浴者が着座する座面部21を開口部12の下部と同一レベルに保持させる。或いは、湯を浴槽本体11の底面の排水口から排水させてよい。
そして、図9に示すように、着座部19の上昇によって僅かな力がカバー部材30にかかると、カバー部材30が収納ボックス17または昇降駆動部26の係止部から外れる。このとき、カバー部材30が落下しようとしてもヒンジ31によって収納ボックス17に連結されているため、カバー部材30は落下しないで収納ボックス17に保持される。
そのため、更に着座部19を上昇させても安全に入浴者を開口部12に対向する位置まで上昇させることができる。
また、入浴時には、着座部19の座面部21に着座する入浴者はカバー部材30に頭部を載せてリラックスして休めることができるから、カバー部材30に枕としての機能も与えることができ、多機能で製作コストの低減も図れる。
例えば、上述の実施形態では、扉部13で開口部12を開閉する開閉式浴槽10について説明したが、このような構成に限定されることなく、開口部12や扉部13のない通常の浴槽にも本発明を適用できる。
また、上述の実施形態では、リフト機構16と収納ボックス17を第三側壁11cとその裏面に設置したが、他の側壁11a、11b、11d側に設置してもよいことはいうまでもない。
また、上述の実施形態では、カバー部材30は開口の内壁が収納ボックス17または昇降駆動部26の凸部等に係止されるように構成したが、これに代えて、単に第三側壁11cや収納ボックス17や昇降駆動部26等に載置されているだけでもよい。
また、上述の実施形態では、扉部13にシール部材15が配設された例を示したが、シール部材15は第一側壁11aの開口部12周りの面に配設してもよい。また、シール部材15はエアの供給により膨らんでシール作用を果たすようにした例を示したが、パッキン等の他のシール材を用いることもできる。
11 浴槽本体
11a 第一側壁
11c 第三側壁
12 開口部
13 扉部
15 シール部材
16 リフト機構
17 収納ボックス
17a 凸部
18 支柱
19 着座部
21 座面部
26 昇降駆動部
30 カバー部材
30a 凹部
31 ヒンジ
B 物品
Claims (5)
- 浴槽本体の内壁面に沿って設けられていて着座部を支持する支柱と、該支柱に沿って前記着座部を昇降させる昇降駆動部と、を有するリフト機構を備えた浴槽であって、
前記内壁面を有する側壁の上面には前記昇降駆動部を覆うカバー部材が着脱可能に係止され、
前記カバー部材は、上昇する着座部との間に頭部または他の部材が挟まった際に、係止を解除されるようにしたことを特徴とする浴槽の安全機構。 - 前記カバー部材はヒンジによって前記昇降駆動部を収納した収納ボックスに取り付けられている請求項1に記載された浴槽の安全機構。
- 浴槽本体と、該浴槽本体の一の側壁の上部側に設けられた開口部を開閉させる扉部とを備えた開閉式浴槽であって、
前記浴槽本体内の他の側壁の内壁面に設けられていて着座部を支持する支柱と、該支柱に沿って前記着座部を昇降させる昇降駆動部と、を有するリフト機構を備え、
前記他の側壁の上面には前記昇降駆動部を覆うカバー部材が着脱可能に係止され、
前記カバー部材は、上昇する着座部との間に頭部または他の部材が挟まった際に、係止を解除されるようにしたことを特徴とする開閉式浴槽の安全機構。 - 前記カバー部材はヒンジによって前記昇降駆動部を収納した収納ボックスに取り付けられている請求項3に記載された開閉式浴槽の安全機構。
- 前記カバー部材は、前記着座部に着座した入浴者の頭部を載せることができるようにした請求項3または4に記載された開閉式浴槽の安全機構。
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