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JP5872349B2 - 外部egrガスの質量流量の算出方法、外部egrガスの質量流量の算出装置、及びエンジン - Google Patents
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JP5872349B2 - 外部egrガスの質量流量の算出方法、外部egrガスの質量流量の算出装置、及びエンジン - Google Patents

外部egrガスの質量流量の算出方法、外部egrガスの質量流量の算出装置、及びエンジン Download PDF

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Description

本発明は、外部EGRガスの質量流量を算出する方法及び装置に関する。
EGR(排気再循環)を実行するエンジンにおいて、エンジンの運転状態に応じて外部EGRガスの流量を変更することが行われている。このようなエンジンは、外部EGRガスの質量流量を算出する装置を備えている。
EGR経路内に流量センサを配置することによって、EGR流量を直接的に検出することが可能である。しかし、流量センサは比較的高価であり、流量センサの使用はエンジンの製造コストを増大させる。このため、質量流量自体を検出する代わりに、圧力及び温度に基づいて質量流量を間接的に検出することが行われている。具体的には、流量センサを配置する代わりに圧力センサ及び温度センサが配置され、圧力及び温度に基づいてEGR流量の推定値が算出される。特許文献1は、流量を直接的に検出することなく、圧力及び温度に基づいてEGR流量を算出する装置の一例を開示している。
EGRガスの質量流量Mは、有効面積A、密度ρ、及び流速vの積で与えられる。有効面積Aは、EGR経路の開口面積を示している。密度ρ及び流速vは、EGRガスの密度及び流速を示している。特許文献1では、有効面積AはEGR弁の開度Gに基づいて算出されており、密度ρ及び流速vは、所定の算出式に基づいて、排気ガスの圧力P2、吸気ガスの圧力P1、及びEGRガスの温度T3に対応する値として算出されている。このため、質量流量Mが、開度G、圧力P1、圧力P2、及び温度T3に基づいて、特定される。
EGRガスは、排気ガスと吸気ガスとの差圧が正である場合に、吸気ガスに合流する。このため、差圧に応じて、EGRガスの質量流量が変化する。特許文献1は、大気圧の変動によって差圧が変化する点に注目し、差圧に応じて密度を補正することを提案している。
特開2004−143964号公報
差圧は、大気圧の変動だけでなく、エンジンの運転状態や、吸気系及び排気系のデバイスにおける圧力損失の大きさによって、変動する。このため、質量流量の精度を高めるために差圧による補正を適用すべき要素は、特許文献1に記載される密度とは限らない。
更に、本願発明者は、間接的に検出される質量流量の推定値を、流量センサを用いて直接的に検出される質量流量の実測値と比較する試験を実行した。ここで、質量流量の推定値は、開度G、圧力P1、圧力P2、及び温度T3の検出値に基づいて特定される算出値であって、差圧の補正が適用された質量流量を指している。この試験の解析結果によれば、質量流量の推定値が質量流量の検出値から大きく離れる場合がある。特に、差圧の小さい場合、すなわち低速運転が実行されている場合(運転状態が低速回転領域にある場合)、言い換えるとエンジンのトルクが小さい場合に、算出される質量流量の精度が低下する。
そこで、本発明は、算出される質量流量の精度を高めることを可能にする、質量流量の算出方法及び算出装置を提供する。
本発明に係る外部EGRガスの質量流量の算出方法は、外部EGRガスの質量流量Mは、有効面積A、密度ρ、及び流速vの積として与えられており、前記有効面積Aは、トルク補正係数C及び基本有効面積A0の積として与えられており、前記基本有効面積A0は、EGR弁の開度Gと、差圧Dと、前記基本有効面積A0、前記開度G、及び前記差圧Dの相関マップとに基づいて決定され、前記差圧Dは排気ガスの圧力P2と吸気ガスの圧力P1との差圧であり、前記相関マップは、前記EGR弁の開度Gそれぞれについて、前記差圧が相対的に大きい場合には一定の前記基本有効面積A0を示し、前記差圧が相対的に小さい場合には、前記差圧が相対的に大きい場合の前記基本有効面積A0に比べて小さい前記基本有効面積A0を示すマップであり、前記密度ρは、前記EGRガスの密度であって、前記圧力P2及び前記EGRガスの温度T3の関数として表現されており、前記流速vは、前記EGRガスの流速であって、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の関数として表現されており、前記トルク補正係数Cは、前記基本有効面積A0を、トルクに基づいて補正する係数であり、前記トルク補正係数C、回転数N、及び燃料噴射量Qの相関マップが作成されており、前記回転数N、前記噴射量Q、前記開度G、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の現在値群を検出する工程と、前記現在値群に対応する前記質量流量Mを特定する工程と、を備えている。
本発明に係る外部EGRガスの質量流量の算出装置は、外部EGRガスの質量流量Mは、有効面積A、密度ρ、及び流速vの積として与えられており、前記有効面積Aは、トルク補正係数C及び基本有効面積A0の積として与えられており、前記基本有効面積A0は、EGR弁の開度Gと、差圧Dと、前記基本有効面積A0、前記開度G、及び前記差圧Dの相関マップとに基づいて決定され、前記差圧Dは排気ガスの圧力P2と吸気ガスの圧力P1との差圧であり、前記相関マップは、前記EGR弁の開度Gそれぞれについて、前記差圧が相対的に大きい場合には一定の前記基本有効面積A0を示し、前記差圧が相対的に小さい場合には、前記差圧が相対的に大きい場合の前記基本有効面積A0に比べて小さい前記基本有効面積A0を示すマップであり、前記密度ρは、前記EGRガスの密度であって、前記圧力P2及び前記EGRガスの温度T3の関数として表現されており、前記流速vは、前記EGRガスの流速であって、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の関数として表現されており、前記トルク補正係数Cは、前記基本有効面積A0を、トルクに基づいて補正する係数であり、前記トルク補正係数C、回転数N、及び燃料噴射量Qの相関マップが作成されており、前記回転数N、前記噴射量Q、前記開度G、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の現在値群を検出する検出装置と、前記現在値群に対応する前記質量流量Mを特定する特定装置と、
を備えている。
本発明に係るエンジンは、前記算出装置を備えている。
本発明は、算出される質量流量の精度を高めることを可能にする。
エンジン1の構成図である。 基本有効面積A0、開度G、及び差圧Dの相関マップを示す図である。 所定の開度Gにおける、基本有効面積A0、有効面積Aの実測値、及び差圧Dの相関の相関マップを示す図である。 回転数N、噴射量Q、及びトルク補正係数Cの相関マップを示す表である。
(本実施形態の構成)
図1は、エンジン1の構成図である。エンジン1は、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、ピストン4、クランクシャフト5、吸気管6、排気管7、EGR管(EGR経路)8、EGR弁9、燃料噴射装置10、吸気弁11、及び排気弁12を備えている。燃焼室Eは、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、及びピストン4の間に形成されている。吸気管6は、吸気ポート13から燃焼室Eに吸気ガス(空気)を導入する。排気管7は燃焼室Eから排気ポート14を介して排気ガスを排出する。EGR管8は、一部の排気ガスを吸気管6内に導入する。以下、EGRガスは、EGR管8を通過する排気ガスを指す。EGRガスは、燃焼室Eの外部で吸気ガスに合流する排気ガスであり、外部EGRガスに相当する。EGR管8の始端及び末端は、分岐部8a及び合流部8bである。EGR管8は、分岐部8aにおいて排気管7から分岐し、合流部8bにおいて吸気管6に合流する。EGR弁9は、EGR管8に設けられており、EGR管8の開度を変更する。燃料噴射装置10は、燃焼室Eに燃料を噴射する。吸気弁11は、吸気ポート13を開閉する。排気弁12は、排気ポート14を開閉する。
エンジン1は、回転数センサ15、第1圧力センサ21、第2圧力センサ22、第1温度センサ31、第2温度センサ31、及び第3温度センサ32を備えている。回転数センサ15は、クランクシャフト5の回転数Nを検出する。第1圧力センサ21は、合流部8bの下流側において、吸気管6内の吸気ガスの圧力P1を検出する。第2圧力センサ22は、分岐部8aの下流側において、排気管7内の排気ガスの圧力P2を検出する。第1温度センサ31は、合流部8bの下流側において、吸気管6内の吸気ガスの温度T1を検出する。第2温度センサ32は、分岐部8aの下流側において、排気管7内の排気ガスの温度T2を検出する。第3温度センサ33は、EGR弁9の下流側において、EGR管8内のEGRガスの温度T3を検出する。
エンジン1は、制御装置16を備えている。制御装置16は、回転数センサ15、第1圧力センサ21、第2圧力センサ22、第1温度センサ31、第2温度センサ31、及び第3温度センサ32によって検出された検出値を取得できる。また、制御装置16は、EGR弁9の開度G及び燃料噴射装置10の噴射量Qを制御する。このため、EGR弁9の開度Gの指令値、及び燃料噴射装置10による燃料噴射量Qの指令値を認識できる。このため、制御装置16は、回転数N、噴射量Q、開度G、圧力P1、圧力P2、温度T1、温度T2、及び温度T3の現在値群を認識できる。ここで、現在値群は、所定期間毎に取得される検出値及び指令値の群を示している。所定期間は、例えば、1サイクルである。
図2−4、及び式(1)−(5)を参照して、外部EGRガスの質量流量の算出方法を説明する。本算出方法は、質量流量を、流量センサにより直接的に取得する代わりに、各種ガスの圧力及び温度に基づいて、間接的に取得する。まず、本算出方法において用いられる、図2−4、及び式(1)−(5)を説明する。
M=A・ρ・v (1)
式(1)は、質量流量M、有効面積A、密度ρ、及び流速vの関係を示す式である。質量流量Mについて、一般に、式(1)の関係が成立する。式(1)において、質量流量Mは、有効面積A、密度ρ、及び流速vの積として表現されている。有効面積Aは、質量流量Mを決定する実質的なEGR経路の開口面積を指しており、必ずしも実際の開口面積に一致しない。密度ρは、EGRガスの密度である。流速vは、前記EGRガスの流速である。
A=C・A0 (2)
式(2)は、トルク補正係数C、及び基本有効面積A0の関係を示す式である。式(2)において、有効面積Aは、トルク補正係数C及び基本有効面積A0の積として表現されている。
D=P2−P1 (3)
式(3)は、差圧Dを示す式である。差圧Dは、排気ガスの圧力P2と吸気ガスの圧力P1との差圧である。
本算出方法は、質量流量Mの算出における精度を高めるために、差圧Dの変動に対応する補正と、トルクの変動に対応する補正とを含んでいる。差圧Dの変動に対応する補正は、基本有効面積A0に含まれている。トルクの変動に対応する補正は、有効面積Aに含まれている。
基本有効面積A0は次のように決定される。EGR管8の最小の開口面積はEGR弁9の開口面積によって決定され、EGR弁9の開口面積は、開度Gに基づいて特定される。EGR管8の有効面積がEGR管8の最小の開口面積に比例すると仮定すると、EGR管8の有効面積は、EGR弁9の開度Gに基づいて特定される。しかし、実際には、EGR管8の有効面積は、EGR管8の最小の開口面積に単純には比例しない。そこで、本算出方法では、基本有効面積A0は、EGR弁9の開度G及び差圧Dの相関に基づいて特定されている。つまり、基本有効面積A0は、EGR弁9の開度Gを差圧Dに基づいて補正することによって得られている。
図2は、基本有効面積A0、開度G、及び差圧Dの相関マップを示す図である。横軸は開度Gの大きさを示しており、開度Gは右方向に増大している。縦軸は差圧Dの大きさを示しており、差圧Dは上方向に増大している。図2に描かれる曲線は、基本有効面積A0の大きさによって特定される曲線を示している。異なる複数の曲線の間で、基本有効面積A0の大きさは異なっている。各曲線に付されている数値A0(i)は、基本有効面積A0の大きさを示している。基本有効面積A0は、右方向に増大している。つまり、A0(1)<A0(2)<・・・<A0(i)<・・・<A0(21)である。
基本有効面積A0、開度G、及び差圧Dの相関は、数値解析によって求められている。この数値解析における境界条件は、EGR管8の形状に基づいて設定されている。この数値解析の結果として、図2に描かれる曲線群が取得される。このため、基本有効面積A0、開度G、及び差圧Dの相関マップを作成できる。
ρ=P2/(R・T3) (4)
式(4)は、密度ρ、圧力P2、及び温度T3の関係を示す式である。式(4)において、密度ρは、圧力P2、及び温度T3の関数として表現されている。文字Rは、気体定数を示している。密度ρについて、式(4)の関係が満たされることが知られている。
Figure 0005872349
式(5)は、流速v、圧力P1、圧力P2、及び温度T3の関係を示す式である。式(5)において、流速vは、圧力P1、圧力P2、及び温度T3の関数として表現されている。文字kは、比熱比を示している。
有効面積Aは、次のように決定される。
図3は、所定の開度Gにおける、基本有効面積A0、有効面積Aの実測値、及び差圧Dの相関マップを示す図である。横軸は差圧Dの大きさを示しており、差圧Dは右方向に増大している。縦軸は基本有効面積A0(有効面積A)の大きさを示しており、基本有効面積A0(有効面積A)は上方向に増大している。相関マップは、基本グラフg(A0)、実測点X1(N1,Q1)、X2(N2,Q2)、及びX3(N3,Q4)、及び実測グラフg(A)を含んでいる。
基本グラフg(A0)は、差圧D及び基本有効面積A0の相関を示している。基本有効面積A0は、上述したように、図2に示される相関マップに基づいて特定される推定値である。図3では開度Gが一定値に保たれているため、基本有効面積A0は、差圧Dのみに応じて変化する。
一方、実測点X1(N1,Q1)、X2(N2,Q2)、及びX3(N3,Q4)は、差圧Dに対応する有効面積Aの実測値を示している。これらの実測点は、開度G、回転数N、及び噴射量Qによって特定されている。トルクは回転数N及び噴射量Qに基づいて特定されることから、これらの実測点は、トルクの情報を与えている。回転数N、及び噴射量Qが特定されているとき、差圧Dも特定される。つまり、差圧Dは、回転数N、及び噴射量Qに従属する。このため、図3において、これらの実測点は、差圧Dに対応する有効面積Aの実測値を示している。また、実測グラフg(A)は、差圧D及び有効面積Aの実測値の相関を示している。有効面積Aの実測値も、開度G、回転数N、及び噴射量Qによって特定される。実測グラフg(A)において、回転数Nは所定の回転数N0に保たれており、噴射量Qが下限噴射量Qaから上限噴射量Qbまで変化する。噴射量Qの変化に応じて差圧Dが変化するので、有効面積Aの実測値が変化している。なお、回転数Nについて、N0<N1<N2<N3である。また、実測グラフg(A)に含まれるトルクは、アイドリング状態又はアイドリング状態に近い状態で得られるトルクである。
これらの有効面積Aの実測値は、流量センサを搭載するエンジン1を用いて、試験を行うことによって得られる。まず、EGR管8を流れるEGRガスの質量流量Mが、流量センサにより実際に検出される。上述したように、質量流量Mは、有効面積A、密度ρ、及び流速vの積であり、密度ρ及び流速vは、式(4)及び(5)に基づいて特定される。このため、有効面積Aの実測値が、質量流量Mの実測値に基づいて特定される。
図3において、実測グラフg(A)は、基本グラフg(A0)から乖離している。一方、実測点X1(N1,Q1)、X2(N2,Q2)、及びX3(N3,Q4)は、実測グラフg(A)に近い位置にある。つまり、図3は、無負荷に近い状態では、図2に示される相関マップに基づいて得られた基本有効面積A0の精度が低下することを教えている。
そこで、有効面積Aの推定値が有効面積Aの実測値に一致するように、トルク補正係数Cが導入されている。有効面積Aの推定値は、本算出方法によって算出される有効面積Aを指している。この有効面積Aは、上述の式(2)に示されるように、トルク補正係数C及び基本有効面積A0の積である。
図4は、回転数N、噴射量Q、及びトルク補正係数Cの相関マップを示す表である。行(横方向の要素)は回転数Nを示しており、文字N(i)は、回転数Nの大きさを示している。回転数Nは右方向に増大している。つまり、N(0)<N(1)<・・・<N(8)である。列(縦方向の要素)は噴射量Qを示しており、文字Q(i)は、噴射量Qの大きさを示している。噴射量Qは下方向に増大している。つまり、Q(0)<Q(1)<・・・<Q(8)である。
図4の表は、補正領域F1及び不補正領域F2を有している。補正領域F1に含まれる欄には、1以外の数字が記載されている。不補正領域F2に含まれる欄には、1が記載されている。トルク補正係数Cの値が1である場合、有効面積Aは基本有効面積A0と同一である。この場合、実質的に補正が行われない。トルク補正係数Cの値が1以外である場合、有効面積Aが基本有効面積A0から変更される。この場合、なんらかの補正が行われる。
図3の実測グラフg(A)において、有効面積Aの実測値は、開度G及び差圧Dの関数A(G,D)として表現されている。有効面積Aの実測値は、開度G、回転数N、及び噴射量Qの関数A(G,N,Q)としても表現されうる。図3の基本グラフg(A0)において、基本有効面積A0も、開度G及び差圧Dの関数A0(G,D)として表現されている。基本有効面積A0は、開度G、回転数N、及び噴射量Qの関数A0(G,N,Q)としても表現されうる。このため、トルク補正係数Cは、開度G、回転数N、及び噴射量Qの関数C(G,N,Q)として表現されうる。このように、有効面積A、基本有効面積A0、及びトルク補正係数Cを、同一の表現形式を用いて表現することができる。このため、トルク補正係数Cを用いて、基本有効面積A0を有効面積Aに補正できる。なお、開度Gではなく、回転数N又は噴射量Qが変動する場合に、有効面積Aが基本有効面積A0に対して大きく変化する。このため、トルク補正係数Cは、開度Gと関係なく設定されても良い。つまり、開度Gを含まない、トルク補正係数C、回転数N、及び噴射量Qの相関マップを用いても良い。図4に示される相関マップは、開度Gを要素としない相関マップである。
本算出方法は、質量流量Mの算出に必要な現在値群を検出する検出工程と、質量流量Mを特定する特定工程とを備えている。質量流量Mの算出に必要な現在値群は、回転数N、噴射量Q、開度G、圧力P1、圧力P2、及び温度T3である。特定工程は、基本有効面積A0を特定するための相関マップ(図2)、トルク補正係数Cを特定するための相関マップ(図4)、及び式(1)−(5)に基づいて、上述の現在値群に対応する質量流量Mを特定する。このようにして特定された質量流量Mが、間接的に取得される質量流量である。
図1を参照して、本算出方法を実行するように構成された算出装置を説明する。この算出装置は、質量流量Mの算出に必要な現在値群を検出する検出装置、及び質量流量Mを特定する特定装置からなっている。
現在値群を検出する検出装置は、回転数センサ15、噴射量Qを指定する制御装置16、開度Gを指定する制御装置16、第1圧力センサ21、第2圧力センサ22、及び第3温度センサ32からなっている。
本実施形態では、制御装置16が特定装置を構成している。制御装置16は、現在値群に対応する質量流量Mを特定できるように、基本有効面積A0を特定するための相関マップ(図2)、トルク補正係数Cを特定するための相関マップ(図4)、及び式(1)−(5)に相当する情報を記憶している。
エンジン1は、上述の算出装置によって得られた質量流量Mに基づいて、エンジン1の運転状況に合わせて、外部EGRガスの質量流量Mを適切に制御できる。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る外部EGRガスの質量流量の算出方法は、上述した次の構成により、次の効果を有する。
本実施形態に係る算出方法及び算出装置において、有効面積Aは、トルク補正係数C及び基本有効面積A0の積として与えられており、基本有効面積A0は、EGR弁の開度Gを差圧Dに基づいて補正することによって得られており、トルク補正係数C、回転数N、及び噴射量Qの相関マップが作成されている。基本有効面積A0が、差圧Dの変動に対応するように補正され、有効面積Aが、トルクの変動に対応するように補正される。この結果、質量流量Mが、差圧Dの変動及びトルクの変動に対応するように補正される。
このため、本実施形態に係る算出方法、算出装置、及びエンジン1は、算出される質量流量の精度を高めることを可能にする。
また、本実施形態に係る算出方法は、質量流量Mを特定するための変数として、開度G、圧力P1、圧力P2、及び温度T3だけでなく、回転数N及び噴射量Qを採用している。変数の増加は、一般に、算出装置に記憶させるデータの量を増大させる。しかし、本実施形態に係る算出方法は、積算によって補正を行うトルク補正係数Cを採用しており、トルク補正係数C、回転数N、及び噴射量Qの相関マップが用いられている。このため、この変更は、2つの変数による2次元データの追加を必要とするが、6つの変数による6次元データの追加を必要としない。
このため、本実施形態に係る算出装置及びエンジン1は、データ量の増大を抑制しながら、算出される質量流量の精度を高めることを可能にする。
1 エンジン
8 EGR管(EGR経路)
9 EGR弁
15 回転数センサ(検出装置の一部)
16 制御装置(検出装置の一部、及び特定装置)
21 第1圧力センサ
22 第2圧力センサ
33 第3温度センサ33

Claims (3)

  1. 外部EGRガスの質量流量の算出方法であって、
    外部EGRガスの質量流量Mは、有効面積A、密度ρ、及び流速vの積として与えられており、
    前記有効面積Aは、トルク補正係数C及び基本有効面積A0の積として与えられており、
    前記基本有効面積A0は、EGR弁の開度Gと、差圧D、前記基本有効面積A0、前記開度G、及び前記差圧Dの相関マップとに基づいて決定され、前記差圧Dは排気ガスの圧力P2と吸気ガスの圧力P1との差圧であり、前記相関マップは、前記EGR弁の開度Gそれぞれについて、前記差圧が相対的に大きい場合には一定の前記基本有効面積A0を示し、前記差圧が相対的に小さい場合には、前記差圧が相対的に大きい場合の前記基本有効面積A0に比べて小さい前記基本有効面積A0を示すマップであり、
    前記密度ρは、前記EGRガスの密度であって、前記圧力P2及び前記EGRガスの温度T3の関数として表現されており、
    前記流速vは、前記EGRガスの流速であって、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の関数として表現されており、
    前記トルク補正係数Cは、前記基本有効面積A0を、トルクに基づいて補正する係数であり、前記トルク補正係数C、回転数N、及び燃料噴射量Qの相関マップが作成されており、
    前記回転数N、前記噴射量Q、前記開度G、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の現在値群を検出する工程と、
    前記現在値群に対応する前記質量流量Mを特定する工程と、を備えている外部EGRガスの質量流量の算出方法。
  2. 外部EGRガスの質量流量の算出装置であって、
    外部EGRガスの質量流量Mは、有効面積A、密度ρ、及び流速vの積として与えられており、
    前記有効面積Aは、トルク補正係数C及び基本有効面積A0の積として与えられており、
    前記基本有効面積A0は、EGR弁の開度Gと、差圧D、前記基本有効面積A0、前記開度G、及び前記差圧Dの相関マップとに基づいて決定され、前記差圧Dは排気ガスの圧力P2と吸気ガスの圧力P1との差圧であり、前記相関マップは、前記EGR弁の開度Gそれぞれについて、前記差圧が相対的に大きい場合には一定の前記基本有効面積A0を示し、前記差圧が相対的に小さい場合には、前記差圧が相対的に大きい場合の前記基本有効面積A0に比べて小さい前記基本有効面積A0を示すマップであり、
    前記密度ρは、前記EGRガスの密度であって、前記圧力P2及び前記EGRガスの温度T3の関数として表現されており、
    前記流速vは、前記EGRガスの流速であって、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の関数として表現されており、
    前記トルク補正係数Cは、前記基本有効面積A0を、トルクに基づいて補正する係数であり、前記トルク補正係数C、回転数N、及び燃料噴射量Qの相関マップが作成されており、
    前記回転数N、前記噴射量Q、前記開度G、前記圧力P1、前記圧力P2、及び前記温度T3の現在値群を検出する検出装置と、
    前記現在値群に対応する前記質量流量Mを特定する特定装置と、を備えている外部EGRガスの質量流量の算出装置。
  3. 請求項2に記載の外部EGRガスの質量流量の算出装置を備えているエンジン。
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