以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。図1,2には本実施形態のミスト発生装置4を示し、図3乃至図5には本実施形態のミスト発生装置4が取り付けられた微細ミスト発生機能付き浴室用空調機を示す。図6にはこの微細ミスト発生機能付き浴室用空調機を設置した使用例を示す。なお説明の便宜上、以下においては、使用例における設置状態に基づいて本実施形態の説明を行なう。
本実施形態の微細ミスト発生機能付き浴室用空調機は、ミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1であり、これは浴室13の天井に取り付けられる。このミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、図6に示されるように、浴室13外に設けられた熱源機14に接続されており、この熱源機14との間で熱媒を循環する。本実施形態の熱源機14は、家庭用の水道管に接続されており、その水道管からの水を加熱して作られた湯水を熱媒としている。このミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、浴室13外に設けられたリモコン操作部15によって操作されるようになっており、このリモコン操作部15によって各種機能の運転が操作される。このリモコン操作部15には、スプラッシュミストサウナ運転スイッチ・微細ミスト運転スイッチ・微細ミストサウナ運転スイッチ・モード設定スイッチ・暖房運転スイッチ・換気運転スイッチ・乾燥運転スイッチ・涼風運転スイッチ等が設けられている。特に本実施形態では、このモード設定スイッチによって微細ミスト運転における微細ミストの粒径と噴霧量とを細かく設定できるようになっており、このモード設定スイッチがモード設定部を構成している。
本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、ミスト浴を行なうミスト機能、ミストサウナ浴を行なうミストサウナ機能、室内暖房を行なう暖房機能、室内の空気の入れ替えを行なう換気機能、室内や衣類の乾燥を行なう乾燥機能、涼風を浴室13内に送り込む涼風機能、温風を浴室内に送り込む温風機能を有している。これらの機能のうちミスト機能及びミストサウナ機能は、スプラッシュミスト(100μm程度の粒径のミスト)を噴霧するスプラッシュミスト浴機能と、スプラッシュミストよりもさらに小さい微細ミスト(15〜60μm程度の粒径のミスト)を放出する微細ミスト浴機能とを有している。さらにこの微細ミスト浴機能は、ミストの濃度やミストの粒径に応じた複数のモードを有している。本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、図5に示されるように、微細ミストを浴室13内に供給するミスト発生装置4と、スプラッシュミストを浴室13内に供給するスプラッシュミスト噴霧装置3と、これらミスト発生装置4及びスプラッシュミスト噴霧装置3が取り付けられた装置本体2とから構成されている。
装置本体2はミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1の外郭を形成する。装置本体2は、図3に示されるように、天井の上方に底面が位置し且つ下方が開口した有底箱形状の装置ケーシング25と、この装置ケーシング25の開口を閉塞し上面が天井下面に当接するグリル板25aとを備える。このグリル板25aには、室内の空気を装置内に取り込む空気吸入口27と、装置内から温風などの空気を吹き出す開閉自在な温風吹出口30と、ミスト発生装置4を取り付けるためのミスト発生装置取付部32と、スプラッシュミストを噴霧するスプラッシュミスト発生ノズル10とが設けられている。
装置本体2は、図5に示されるように、その内部に空気吸入口27と温風吹出口30とを連通する循環通路28を収容している。この循環通路28は、空気吸入口27から温風吹出口30に向けて空気が流通するようになっており、この流通する空気の流れは、通路内に設けられた循環ファン5によって形成される。
循環通路28内には加熱手段7が設けられており、この加熱手段7は循環通路28内を流通する空気を加熱する。本実施形態の加熱手段7は温風用熱交換器7aによって構成されており、この温風用熱交換器7aは、図4に示されるように、熱源機14からの熱媒(温水)が循環・流通する暖房用温水管路16の途中に配置される。この暖房用温水管路16には温風用熱交換器7aの上流側に熱動弁8が設けられており、この熱動弁8を開放することで温風用熱交換器7aと熱源機14との間で熱媒が循環する。なお、図4中の符号9は浴室13内の温度を検知する浴室温度センサー9であり、符号17は熱源からの温水(熱媒)の温度を検知する温水往き温度センサー17である。
本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、図3に示されるように、グリル板25aに複数のスプラッシュミスト発生ノズル10が浴室13内に臨むようにして設けられている。このスプラッシュミスト発生ノズル10は、粒径が100μm程度のスプラッシュミストを放出するようになっており、一直線状に3箇所に並設されている。なお、ノズル開閉弁29a側の2つがマイルドなミストを噴霧するノズル(ミスト噴霧量が0.5l/min程度のもの)であり、前記ノズル開閉弁29a側の2つに加えてノズル開閉弁29b側の1つがハードなミストを噴霧するノズル(ミスト噴霧量が1.0l/min程度のもの)となっている。スプラッシュミスト発生ノズル10は、図4に示されるように、ミスト用給水管路20から分岐したスプラッシュミスト用管路20bにノズル開閉弁29a,29bを介して接続されている。このミスト用給水管路20は、一端が外部の給水管に接続されると共に、他端が排水管に接続されている。このミスト用給水管路20には、ストレーナ23・給水電磁弁22が接続されており、このストレーナ23・給水電磁弁22よりも下流側にミスト用熱交換器11が接続され、さらにその下流側にスプラッシュミスト用管路20bが接続される。ミスト用給水管路20のスプラッシュミスト用管路20bとの分岐部分よりもさらに下流側には、排水電磁弁24が接続されている。
ミスト用熱交換器11は熱源機14から循環する熱媒を熱源とする。このミスト用熱交換器11は、図4に示されるように、暖房用温水管路16の熱動弁8の上流側から分岐接続されたミスト加熱用温水管路19に接続されている。このミスト加熱用温水管路19は、一端が暖房用温水管路16の熱動弁8の上流側に接続されると共に、他端が温風用熱交換器7aの下流側に接続される。このミスト加熱用温水管路19には、ミスト用熱交換器11の上流側に水比例弁12が設けられており、ミスト用熱交換器11の下流側に温水戻りセンサー21が管路に沿って配置されている。この水比例弁12は、スプラッシュミスト用管路20bの温度を検知するミスト温度センサー18の検知温度に基づいて、ミスト加熱用温水管路19からミスト用熱交換器11に供給される熱媒の供給量の調整を行ない、設定温度を得るために必要な流量の熱媒をミスト用熱交換器11に供給する。
このように本実施形態のスプラッシュミスト噴霧装置3は、ミスト用給水管路20及びストレーナ23・給水電磁弁22・ミスト用熱交換器11・排水電磁弁24・スプラッシュミスト用管路20b・ノズル開閉弁29a,29b・スプラッシュミスト発生ノズル10によって構成されている。排水電磁弁24を閉じた状態でミスト用給水管路20に水が供給されると、このミスト用給水管路20に流入した水は、ストレーナ23・給水電磁弁22を通過し、ミスト用熱交換器11にて熱交換を行なって加熱され、その後スプラッシュミスト発生ノズル10に到達して、このスプラッシュミスト発生ノズル10からスプラッシュミストとなって放出される。
ミスト発生装置4は、浴室13内に微細ミストを放出するための装置であり、グリル板25aのミスト発生装置取付部32に取り付けられる。このミスト発生装置取付部32は、図3に示されるように、グリル板25aの温風吹出口30の開口周縁部に設けられており、この温風吹出口30を隔てて空気吸入口27と対峙している。このミスト発生装置4は、図1,2に示されるように、グリル板25aに取り付けられた状態においてグリル板25aの下面から下方に突出する化粧カバー39と、化粧カバー39の内部に収容された回転体34と、回転体34を回転駆動させるモータ6と、このモータ6を取り付けるモータ取付板41とを備えている。
化粧カバー39は、ミスト発生装置4の外郭を構成しており、その内部に水受け部38と放出口37と衝突部36とを備えている。化粧カバー39は、例えば射出成形によりABS樹脂から形成されており、上方が開口した椀形状をしている。この椀形状の底部が中央に向けて下り傾斜をした皿状の水受け部38となっており、この水受け部38は、水供給部48から供給される水をその上面で受け、この上面を流れる水を回転体34の下端側へ導く。水受け部38は、その中央に位置する最低部分に、上下に貫通するドレン孔52を有している。ドレン孔52は直径Cが約15mmとなっており、このドレン孔52に向けた下り傾斜の勾配は、水平に対する角度αが約20°となっている。このような水受け部38の上方には放出口37を介して衝突部36が連設される。
衝突部36は、回転体34から飛散した水滴を粉砕するための部分である。この衝突部36は、水受け部38の上端に連設された衝突板部35と、この衝突板部35の内方に突設したリブ43とを備えており、これらはいずれも装置全周に亙って設けられている。衝突板部35は、円筒形状をしており、その上端にモータ取付板41が取り付けられる。この衝突板部35は、図2(a)に示されるように、その内面に設けられたリブ43を介して水受け部38と連結されている。このリブ43は、図1に示されるように、衝突板部35の内周面から中央に向けて(径内外方向に)複数突設されており、各リブ43は所定の隙間を隔てて設けられている。このリブ43は、衝突板部35の内周面全周に亙って設けられている。これらのリブ43のうち一対の対向するリブ43と衝突板部35の下端と水受け部38の上端とで形成されたスリット状の開口が、衝突部36にて生成されたミストを外部に放出するための放出口37となっている(図2(b)参照)。
この対向するリブ43と衝突板部35の下端と水受け部38の上端とで形成されたスリット状の開口は、化粧カバー39の平面視略全周に亙って設けられているが、図2(b)に示されるように、これら複数の開口のうちの一箇所のみが樹脂壁40によって閉塞されている。この樹脂壁40と当該樹脂壁40の両側に位置する一対のリブ43とでミスト用通水路44が形成されており、このミスト用通水路44は衝突板部35の下端から水受け部38上にまで連通している。このミスト用通水路44は、図1に示されるように、その直上に水供給部48の給水口部45が配置されており、この給水口部45から吐出された水を水受け部38にまで導水する。
水供給部48は、ミスト用通水路44に水を給水する給水口部45と、この給水口部45とミスト用給水管路20とを接続する分岐給水管20aとを備えており、水受け部38上に水を供給する。この給水口部45は、図1に示されるように、モータ取付板41を上下に貫通するようにして設けられており、その下端がモータ取付板41から下方に向けて突設されている。給水口部45の下端は、水受け部38の上端よりも所定の寸法(例えば30mm)高く位置している。給水口部45の上端側の開口は、モータ取付板41から上方に突出しており、図4に示されるように、分岐給水管20aに接続される。この分岐給水管20aは、ミスト用給水管路20の給水電磁弁22の下流側で且つミスト用熱交換器11の上流側から分岐している。分岐給水管20aは、流量を約20 ml/min〜70 ml/minに制限するためのガバナ46と、流量を変更可能とさせる調整弁付電磁弁47とを有している。これにより、ミスト用給水管路20からの水は、ガバナ46と調整弁付電磁弁47とを経由して給水口部45に供給され、給水口部45を介してミスト用通水路44上に落下して、水受け部38に至る。
水受け部38の下面には、図2(a)に示されるように、ドレン回収部42が連設されている。このドレン回収部42は、ドレン孔52から所定の隙間(例えば約4mm)を隔てて設けられており、ドレン孔52から落下したドレンを受ける。ドレン回収部42は、下側に向けて窪みを持つ浅いお椀のような形状をしており、その外周部に複数(例えば4本)の支持リブ53が上方に向けて突設される。ドレン回収部42はこの支持リブ53により水受け部38の下面に固設されている。ドレン回収部42は、化粧カバー39を形成する射出成形用の金型構成上の理由から、その直径が水受け部38のドレン孔52の直径Cよりも若干小さめ(14.5mm程度)に設定されている。なお図1においては、このドレン回収部42の図示は省略されている。
回転体34は、モータ6により回転するようになっており、回転することで水受け部38上の水を、吸い上げて衝突部36に向けて飛散させる。この回転体34は、図1に示されるように、上方ほど大径となる水上昇部50と、この水上昇部50の上端全周から径外方向に突設された水飛散部51とを有しており、その回転中心部がモータ6の駆動軸6aに連結されている。本実施形態の水上昇部50は、逆円錐台形状となっており、下端が水平な平坦面となっている。水上昇部50は、下端部の外周面が水受け部38のドレン孔52の開口端面に対し所定の隙間H(約1mm)を介して対向した状態で、ドレン孔52に挿入されている。本実施形態においては、水上昇部50の下端はドレン孔52の下端から下方に向けて3mm程度(寸法G)突出している。水上昇部50の上端からは、径外方向に突出した平面視円盤形状の水飛散部51が連設されており、水上昇部50の外周面と水飛散部51の下面とは滑らかに連続している。なおこの回転体34は、例えばSPS樹脂製ロータから構成される。
水飛散部51の下面や水上昇部50の外周面は、それぞれ親水性材料成分を含む塗膜にて覆われている。親水性材料として、例えば、酸化珪素等が用いられる。これにより水上昇部50を上昇する水が水滴になりにくくなり、回転体34の回転数を6,000rpmにしても水滴による風切音の発生を防ぐことができる。そのうえ水上昇部50を伝いながら水飛散部51に向かって上昇する水がその上昇途中で飛び散るのを防止することができる。
本実施形態の回転体34は、水飛散部51の外周端面が衝突板部35と対向する位置に配置されており、衝突板部35から突設されたリブ43の突出先端に対向するように配置されている。回転体34は、化粧カバー39とモータ取付板41とで囲まれる空間内に収容されており、モータ取付板41を間に介してモータ6の駆動軸6aと連結固定され、化粧カバー39に対して回転自在となっている。
本実施形態のミスト発生装置4はこのように組み立てられた状態で、図3,5に示されるように、グリル板25aに設けられたミスト発生装置取付部32に嵌め込まれて固定される。
上記構成のミスト発生装置4において、水供給部48の給水口部45から水を吐出すると、その水はミスト用通水路44上に落下して水受け部38上を流下し、回転体34の下端の外周面とドレン孔52との隙間部分に到達する。このときモータ6を駆動させて回転体34を回転させると、回転体34の下端に達した水は、回転体34の親水性によりこの回転体34の表面に引き付けられながら回転体34と共に回転する。このときこの水は、回転体34の回転により遠心力が作用して回転体34の中心から離れようとするが、回転体34の親水性により回転体34から離れることなく回転し、そのまま上昇し続け、水飛散部51の下面にまで到達し、最終的に水飛散部51の外周端から外方に向けて飛散する。この飛散した水は、衝突板の内面や複数のリブ43に激しく衝突し、細断、粉砕されて微細な霧状の水滴となる。この霧状の水滴がマイクロサイズの微細なミストであり、このミストは放出口37を介して浴室13内に放出される。
本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、装置本体2内部に換気ファン26が設けられている。この換気ファン26は、空気吸入口27と室外に臨む換気口とを連通する換気路内に設けられており、この換気路内の空気を空気吸入口27から換気口へ向かうように流通させる。
本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、制御部により各種の運転制御がなされる。この制御部は、マイクロコンピュータにより構成されており、ミスト発生装置4及びスプラッシュミスト噴霧装置3の制御部も兼ねている。この制御部は、リモコン操作部15による信号や浴室温度センサー9・温水往き温度センサー17・ミスト温度センサー18・温水戻りセンサー21からの各検知信号を受信し、この各検知信号に基づいて各弁の開閉駆動や循環ファン5・換気ファン26の駆動を行なわせる。例えば、制御部は、浴室温度センサー9に基づいて循環ファン5を制御し、浴室13内の温度を所定の温度に保たせたり、またミスト運転開始時に排水電磁弁24を一定時間開放させて、ミスト用熱交換器11やミスト用給水管路20内に溜まっている温度の低い残水を外部に排出させたりする。
またこの制御部は、ミスト発生装置4のモータ6の回転数を自在に変化させ、また調整弁付電磁弁47の開度も自在に変化させる制御を行なう。このモータ6の回転数や調整弁付電磁弁47の開度の制御は、リモコン操作部15のモード設定部からの信号に基づいて行なうようになっている。なお、このモータ6の回転数の制御は例えば電圧制御によって行なわれ、水供給量の制御は、調整弁付電磁弁47の二次圧調整部に用いられたステッピングモータ等のアクチュエータ(図示せず)を駆動制御することで行なわれる。
次に、本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1を使用してミスト及びミストサウナを行なう際の操作、及びその動作の一例を説明する。
浴室13の温度が低い場合、その温度を上昇させるためにスプラッシュミストサウナ運転を行なう。スプラッシュミストサウナ運転は、温度の高いスプラッシュミストを放出でき、しかも比較的大きな粒径である100μm程度のミストを噴出するため熱量搬送能力が高く、浴室13温度を低温から立ち上げるのに好適だからである。まず、リモコン操作部15のスプラッシュミストサウナ運転スイッチを押す。すると、リモコン操作部15から制御部に向けてスプラッシュミストサウナの運転開始を指令する信号が送られる。制御部は熱源機14に指令を送り、それを受けた熱源機14は稼働し始める。制御部は、それと同時に熱動弁8と水比例弁12を開放する。熱動弁8が開放すると、熱源機14から送られた高温の熱媒(約80℃の温水)が暖房用温水管路16を循環し始め、水比例弁12が開放すると、この高温の熱媒がミスト加熱用温水管路19を循環し始める。温水往き温度センサー17が所定の温度(例えば60℃)以上を検知すると、制御部は循環ファン5を駆動し、同時に温風吹出口30を開放させる。すると、浴室13内の空気を空気吸入口27から装置本体2内に取り込み、温風吹出口30から温風を吹き出し始める。この後、浴室温度センサー9が所定の温度(例えば25℃)以上を検知すると、制御部は、ノズル開閉弁29の全部または一部を開放してスプラッシュミスト発生ノズル10からミストを噴霧させる。
このようにスプラッシュミスト運転により浴室13温度が高くなった場合や、浴室13の温度が既に高い場合に、微細ミスト運転を行なうと次のような動作となる。微細ミスト運転を行なうには、リモコン操作部15の微細ミスト運転スイッチを押す。すると、リモコン操作部15から制御部に向けて微細ミストの運転開始を指令する信号が送られ、制御部はミスト発生装置4の運転を開始させる。制御部は、図7に示されるように、モータ6をONにして回転体34を回転させる(ステップn1)。
次いで制御部は、ミスト発生装置4に水を供給するための信号を送り、給水電磁弁22及び調整弁付電磁弁47を共に開放させる(ステップn2)。するとミスト用給水管路20から供給される水は、分岐給水管20a・ガバナ46・調整弁付電磁弁47を通過し、給水口部45からミスト用通水路44上に落下して、水受け部38上をドレン孔52に向けて流下する。水受け部38上を流下した水は、ドレン孔52の開口端部と回転体34の水上昇部50との隙間部分に到着すると、回転体34の回転に伴って水上昇部50を回転しながら上昇してゆき、最終的に水飛散部51の外周端からその接線方向に向けて飛散する。この飛散した水は衝突部36に衝突して粉砕された微細なミストになる。この微細なミストは、ミスト発生装置4の放出口37を介して浴室13内に放出される。
この運転中、ミストの濃度やミストの粒径を変化させたい場合には、モード設定スイッチを押す。本実施形態のモード設定スイッチは、下記の表1に示されるように、水供給量を20〜70mlの間で3段階に変化させたモードを選択できるようになっており、さらにこの各種水供給量に対して回転体34の回転数を3000〜6000rpmの範囲で4段階に変化させたモードを選択できるようになっている。なおこのモード設定については後に詳述する。
この後微細ミスト運転を停止する場合は、この微細ミスト運転中に再びリモコン操作部15の微細ミスト運転スイッチを押す(ステップn3)。すると、リモコン操作部15から制御部に向けて微細ミストの運転停止を指令する信号が送られる。制御部は、給水電磁弁22と調整弁付電磁弁47とを閉塞させる(ステップn4)。制御部は、給水を停止させた時から1分間モータ6を駆動させ続け(ステップn5)、その後モータ6を停止させる(ステップn6)。
ここで、上述したように本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、微細ミスト運転中に、その微細ミストの噴霧量やミストの粒径を複数のモードのいずれかに設定変更できるようになっている。本実施形態のミスト発生装置4は、運転開始時には標準モード(本実施形態では表1のA−4のモード)に自動で設定されるようになっており、その後この標準モードからモード設定の変更を適宜行なうことができる。なお、このモード設定の変更が行なわれるまでの間は、標準モードによる運転を継続する。本実施形態ではこの標準モードが最も小さい粒径のミストを生成できるモードに設定されている。標準モードからのモード設定の変更は、図8のフローチャートに示されるように、まず微細ミストの噴霧量の設定を行い、その後、ミストの粒径の設定を行なう。表1にその各モードと水供給部48からの水供給量、回転体34の回転数(モータ6の回転数)、微細ミストの粒径の関係を示す。
上記運転によって生成される微細ミストは、目に見える白いもや状のミストとなって浴室13内に供給され、浴室13空間全体を覆って幻想的な空間を創出することができる。本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、この白いもや状のミストの濃度を入浴者の所望の濃度にするために、微細ミストの噴霧量を変化させることができるように構成されている。具体的には、もやの濃度をやや濃くしたいときにはモード設定スイッチによりBのモードを選択し、もやの濃度をより濃くしたいときにはモード設定スイッチによりCのモードを選択する。Aのモードでは、水供給部48から水受け部38に供給される水供給量が20 ml/min 程度となっており、Bのモードを選択すると、水供給部48から水受け部38に供給される水供給量が50 ml/min 程度に制御され、Cのモードを選択すると、水供給部48から水受け部38に供給される水供給量が70 ml/min 程度に制御される。これにより入浴者は微細ミストの噴霧量を所望の濃度に設定することができる。
また微細ミストは、15〜60μmの微細なミストであり、ミストにより身体が濡れにくいという特性を有しているが、このミストに対する使用者の体感は、粒径が10μm程度大きくなると、だいぶ異なるものとなる。そこで、本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、このミストによる体感を使用者が好みどおりに設定できるようにするために、微細ミストの粒径を変化させることができるように構成されている。具体的には、先に選択した水供給量(表1のA〜Cのモード)に対応するミスト粒径の中から選択する(表1のAのモードを選択したならば、50μm/30μm/25μm/15μmのうちのいずれかを選択する)。制御部は、ミスト粒径が選択されると、それに対応する回転数によって回転体34を駆動させるように制御する。これにより入浴者は微細ミストの粒径を所望のサイズに設定することができる。
このように回転体34の回転数を変化させることでミストの粒径が変化するのは、次の理由によるものと考えられる。回転体34の表面を伝う水は、回転体34の回転数を大きくすると、回転しながら上昇する過程で回転体34から与えられる運動エネルギーも大きくなり、飛散する速度が速くなる。回転体34から飛散した水は、飛散する速度が速くなると、速い速度で衝突部36に衝突することになって衝突する際の衝撃が大きくなる。そしてこの衝撃により水滴の細断・粉砕が促進される。したがって生成されるミストの粒径は小さくなる。
上記構成のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、微細ミスト運転によるミストが、粒子径が約15〜60μmの微細化された微細ミストであり、粒径が100μm程度のスプラッシュミストの粒径に比べてはるかにサイズを小さくすることが可能であるので、入浴しながら微細ミスト運転を実行しても、体が濡れにくく、ミストによる水滴が体に付着したときのツブツブ感を防止することができる。そのうえモード設定部によって、放出口37から放出されるミストの粒径が設定可能となっているため、用途や使用者の好みなどに応じた粒径のミストを発生させることができる。
また本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、温風吹出口30の開口周縁部にミスト発生装置4が取り付けられているため、微細ミストサウナ運転を行なうと、ミスト発生装置4により生成されたミストを温風吹出口30から吐出される温風に乗せて浴室13内に運ぶことができる。ここで、ミスト発生装置4により生成された微細ミストは、温風が吹き当てられると、気化することにより粒径がさらに小さくなり、20μmの粒径のミストであれば10μm以下の粒径のミストとなってしまってミストを見ることができなくなってしまう。この場合、モード設定部により50〜60μm程度の粒径のミストを放出できるモードに変更すれば、ミストが温風により気化したとしても20μm程度の粒径のミストとなり、微細で且つ見える状態のミストとすることができる。つまり、浴室13内の温度や温風の温度が変化したとしても、使用者の好みに応じた適度に白いもや状のミストに調整することができる。
また本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1は、ミスト発生装置4の運転開始時からモード設定スイッチが操作され、モード設定部によるモード設定の変更が行なわれるまでは、最も小さい粒径のミストを放出するようになっているため、先に行なったスプラッシュミストサウナの運転に対して動作の違いが明確となる。また、この最も小さい粒径のミストを放出するモードからモード設定の変更を行なうと、粒径のより大きいミストに変化させることになるため、変更後のミストの粒径が所望の粒径のミストであるか否かが、体感及び目視によって確認しやすくなる。これは、仮に運転初期から粒径の大きなミストを放出するように設定されていた場合には、粒径が大きい白いもや状のミストによって浴室13内が充満されてしまい、その状態から粒径の小さいミストに変更しようとしても、目視によって確認しにくいからである。また、最も小さい粒径のミストから変化させた方が、粒径が100μm程度のスプラッシュミストとの体感の違いをよりはっきりと感じることができる。
ところで本実施形態のミスト発生装置4は、モード設定部によるモード設定が、水供給量と回転数との関係で一定の範囲で変更不能となっている。これは所定の水供給量に対して回転体34の回転数が小さくなりすぎると、供給された水を水上昇部50により吸い上げきれずに、その一部の水がドレン孔52を介して落下してしまうため、所定の水供給量に対する回転体34の回転数の変更下限値を定めたものである。例えば、水供給部48からの水供給量が約70 ml/minの時、回転体34の回転数が6000rpmであれば、回転体34の外周面と水受け部38の開口端面との隙間部位に達した水は、この隙間から落下することなく、全て水上昇部50の回転に引かれて上昇する。一方、水供給部48からの水供給量が約70 ml/minの時、回転体34の回転数が4000rpm未満になった場合には、この回転体34の外周面と水受け部38の開口端面との隙間部位に達した水は、その一部が当該隙間から落下する。そのため本実施形態においては、水供給量が約70 ml/minの時には、回転体34の回転数を4000rpm未満に変更できないようになっている。これにより、回転体34回転中のドレン孔52からの落水を防ぐことができ、ドレン回収部42から水が溢れてしまうのを防ぐことができる。
次に、他の実施形態について説明する。なお、本実施形態は上記実施形態と大部分において同じであるため、主に異なる部分について説明する。
本実施形態のミスト発生装置4も上記実施形態と同様にミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1に取り付けられている。上記実施形態のミスト発生装置4はミストの粒子径を回転体34の回転数を変化させることで設定可能としたものであったが、本実施形態のミスト発生装置4はミストの粒子径を水供給量を変化させることで設定可能とするものである。
上記表1からもわかるように、所定の回転数において水供給量を大きくするとそれに応じてミストの粒径も大きくなる。例えば、回転数4000rpmに対して、水供給量を20・50・70ml/minと順に変化させていくと、ミスト粒径は30・40・50μmと順に変化しているのがわかる。
このように水供給部48の水供給量を変化させることで生成されるミストの粒径が順に変化するのは、次の理由によるものと考えられる。水供給量が減ると、水受け部38を流下する水の層の厚さは薄くなる。水の層の厚さが薄くなると、この水と水上昇部50との接する部分も薄くなる。水上昇部50は上方ほど周長が長くなっているため、吸い上げた部分から上昇するほど水上昇部50の外周における水膜の厚さが薄くなっていく。水膜の厚さがさらに薄くなると、飛散する水塊の大きさも小さくなって、粉砕した後のミストの粒径も小さくなる。これに加え、水供給量を減らし水の層の厚さが薄くなると、その水の厚さ方向中心が回転体34の下端に近付く。するとその水は、回転体34の水上昇部50を上昇する距離が長くなると共に回転する時間も長くなるから、回転体34から与えられる運動エネルギーが大きくなる。すると、衝突部36に衝突する衝撃も大きくなり、また上述の飛散する水塊の大きさが小さくなることも相俟って、ミストの粒径が小さくなるものと考えられる。
本実施形態では、回転体34の回転数は常時4000rpmに設定されており、この回転数は変更をすることができないが、水供給量が変更可能な構成となっている。リモコン操作部15に設けられたモード設定部により粒子径が選択されると、それに応じた水供給量が水受け部38に供給され、微細なミストが生成される。
さらに本実施形態のミスト発生装置4においても、モード設定部によるモード設定が、水供給量と回転数との関係で一定の範囲で変更不能となっている。これは所定の回転数に対して水供給量が多くなり過ぎると、供給された水が水上昇部50により吸い上げきれずにドレン孔52を介して落下してしまうため、所定の回転数に対する水供給量の変更上限値を定めたものである。例えば本実施形態(回転数4000rpm)の場合、水供給部48からの水供給量が約50 ml/minの時であれば、回転体34の外周面と水受け部38の開口端面との隙間部位に達した水は、この隙間から落下することなく、全て水上昇部50の回転に引かれて上昇する。ところが水供給量が約70 ml/minを超えると、この回転体34の外周面と水受け部38の開口端面との隙間部位に達した水は、その一部が当該隙間から落下する。そのため本実施形態においては、水供給量が約70 ml/min以上には変更できないようになっている。これにより、回転体34回転中のドレン孔52からの落水を防ぐことができ、ドレン回収部42から水が溢れてしまうのを防ぐことができる。
もちろん本発明のミスト発生装置4においては、回転体34の回転数が4000rpmに限定されず、また水供給量の変更上限値も70 ml/minに限定されるものではない。
以上、本発明のミスト発生装置及び微細ミスト発生機能付き浴室用空調機をミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機1に基づいて説明したが、暖房のみの機能や乾燥機能や換気機能や涼風機能や温風機能は必ずしも必要な機能ではない。
また上記実施形態では、水受け部38の底部にドレン孔52が穿設されていたが、本発明のミスト発生装置においては必ずしも必要な構成ではない。この点例えば、図9のように、水受け部38にドレン孔52が設けられていない形状としたものであってもよい。
また本実施形態では、ミスト発生装置4の運転開始時に標準モードにて運転を開始するように制御されていたが、本発明のミスト発生装置では必ずしそうでなくてもよい。また、この標準モードを使用者が好みに応じて適宜変更することができるようにしてもよい。