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JP5874909B2 - 空気調和機 - Google Patents
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本発明は、運転モードに合わせて空気の吹出方向を変えることができる空気調和機(室内機ユニット)に関し、さらに詳しく言えば、運転モードに合わせて空気の吹き出し方向を最適化した空気調和機に関する。
空気調和機(室内機ユニット)は、基本的な構成として、空気吸込口と空気吹出口とを有する筐体内に、熱交換器と送風ファン(クロスフローファン)とを配置してなり、送風ファンを運転することにより、空気吸込口から筐体内に取り込まれた空気が熱交換器で冷媒と熱交換されたのち、空気吹出口から室内に吹き出されて室内の空気調和を図る。
壁掛け式の場合、空気吸込口は、筐体の前面や上面側に配置され、空気吸込口は、筐体の底部前面側に配置されている。空気吹出口には、空気の向きを変えるための上下風向板や左右風向板が設けられており、運転モードに応じて空気の吹出方向を自在に変えることができるようになっている。
冷房運転モードにおいては、室内を効率的に冷やすため、空気吹出口から水平方向に冷たい空気を吹き出すように風向板の向きが調節される。逆に、暖房運転モードにおいては、効率的に温めるため、空気吹出口から床面方向に向かって暖かい空気を吹き出すように風向板の向きが調節される。
ところで、多くの場合、冷房運転時の空気吹出方向に合わせて、空気吹出口が水平方向に向けて開口されている。したがって、暖房運転時には、上下風向板により風の向きを水平方向から下向き方向に強制的に変えるようにしている。そのため、風向板に風が当たることによって、流速などに損失が発生し、冷房運転時よりも送風効率が低下する。
そこで、一部の機種では、空気通路の出口側に回動可能なディフューザーを設けて、ディフューザを下方に回動させることで、暖房運転時の空気の流れを水平方向から床面方向に変えるようにしている。しかしながら、例えディフューザーを設けても、空気吹出口のが水平方向に向いているため、冷房運転時よりも送風効率が低下することは否めない。
他方、冷房運転時に冷気が体に直接当たったり、冷えすぎを防止するため、空気吹出口から吹き出す冷気と混ぜ合わせて吹き出すようにした空気調和機が提案されている。
このほか、特許文献1に記載の空気調和機で用いられている補助ファンは、暖房運転時に吹出される温風が上方向に送風されるのを防止するためのものであるが、熱交換器を通過していない空気を用いて気流を生じさせているため、暖房運転時には吹出温度が低下してしまうという問題がある。
特開平7−293973号公報
そこで、本発明の課題は、暖房運転時においては、送風効率および吹出温度を低下させることなく温風を下向きに吹き出すことができる空気調和機を提供することにある。
上述した課題を解決するため、第1の発明は、第1の空気吸込口から筐体内に取り込んだ空気を熱交換器で冷媒と熱交換して、第1の送風手段により第1の空気吹出口から室内に吹き出す空気調和機において、
上記第1の空気吹出口には、空気の流れ方向を調節する上下風向板および/またはディフューザが設けられているとともに、上記第1の空気吹出口の下部に、空気の吹き出し方向が可変の補助送風ユニットが設けられており、上記補助送風ユニットは、上記第1の空気吹出口に沿って配置され内部に第2の送風手段を有するファンケーシングを含み、上記ファンケーシングには、その内部に空気を取り込む第2の空気吸込口と、上記第2の送風手段を挟んで上記第2の空気吸込口とは反対側に位置する第2の空気吹出口とが設けられており、
暖房運転モードにおいて、上記補助送風ユニットは、上記第2の空気吸込口が上記第1の空気吹出口に向くように配置されるとともに、上記上下風向板および/または上記ディフューザは、上記第1の空気吹出口から吹き出される温風を上記第2の空気吸込口に向かわせる位置に配置され、上記温風が上記第2の空気吹出口から室内に向けて送出されることを特徴としている。
また、第2の発明は、第1の空気吸込口から筐体内に取り込んだ空気を熱交換器で冷媒と熱交換して、第1の送風手段により第1の空気吹出口から室内に吹き出す空気調和機において、
上記第1の空気吹出口の下部に、空気の吹き出し方向が可変の補助送風ユニットが設けられており、上記補助送風ユニットは、上記第1の空気吹出口に沿って配置され内部に第2の送風手段を有するファンケーシングを含み、上記ファンケーシングには、その内部に空気を取り込む第2の空気吸込口と、上記第2の送風手段を挟んで上記第2の空気吸込口とは反対側に位置する第2の空気吹出口とが設けられており、
冷房運転モードにおいて、上記補助送風ユニットは、上記第2の空気吸込口が当該空気調和機が設置されている壁面側に向けて配置され、上記第1の空気吹出口の吹出方向に対して上記第2の空気吹出口の吹出方向がほぼ平行になるとともに、上記ファンケーシングの外周面の一部分が上記第1の空気吹出口から室内に向けて空気を送り出す送風通路の一部を形成することを特徴としている。
これによれば、第1の空気吹出口の下部に、上記第1の空気吹出口から吹き出された空気の少なくとも一部を取り込んで、所定の方向に向けて吹き出す、吹き出し方向が可変の補助送風ユニットを設けたことにより、水平方向への吹出しを行う冷房運転や下方向への吹出しを行う暖房運転といった運転モードに応じて、第1の空気吹出口から出た空気を補助送風ユニットを介して所定の方向に吹き出すことができる。
また、暖房運転モード時に、第1の空気吹出口から出た温風を補助送風ユニットを介して壁面側に吹き出すことにより、第1の空気吹出口から吹き出された温風を無理なく下方に吹き出すことができ、効率的に部屋を暖めることができる。
また、冷房運転モード時には、補助送風ユニットの外周面の一部を送風通路の一部として利用することにより、通風抵抗を低減できる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機を(a)上面側からみた斜視図,(b)底面側から見た斜視図。 上記実施形態の空気調和機の一部を省略した縦断面図。 上記実施形態の空気調和機の補助送風ユニットの部分横断面図。 上記第2の送風手段の部分拡大縦断面図。 上記空気調和機の暖房運転モードの補助送風ユニットの動きを説明する説明図。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1および図2に示すように、この空気調和機(以下、室内機ユニットという)1は、図示しない壁面に固定された背板に、係止部10aを係止させることで壁面に保持されるベースパネル10を備えている。この実施形態において、ベースパネル10には、上面パネル11と、正面の開閉パネル12とが設けられている。
この例において、面パネル11には、上部に常開放型の空気吸込口13aが形成されており、前側に空気吸込口13bが形成されている。この例において、空気吸込口13bは、開閉パネル12が前方に開くことによって現れるようになっているが、本発明において、これらパネルの構造や形状などについては、任意であってよい。
室内機ユニット1の内部には、熱交換器2と、同熱交換器2で冷媒と熱交換された空気を空気吹出口5から吹き出す第1の送風手段としてのクロスフローファン3とが収納されている。なお、図示が省略されているが、ベースパネル10は、左右一対の側板を含み、その側板間に熱交換器2とクロスフローファン3とが図2では紙面と直交する方向に支持されている。
この例において、熱交換器2は、本体前側に配置される前面側熱交換器21と、本体後側に配置される背面側熱交換器22とをラムダ(Λ)型に組み合わせたものが用いられている。本発明において、熱交換器2とクロスフローファン3の具体的な構成は仕様に応じて任意に選択されてよい。
クロスフローファン3の下流には、クロスフローファン3を前後で挟むようにして送風路を形成する一対のファンケーシング41,42が設けられている。一方のファンケーシング41は、前面側熱交換器21のドレンパンを兼ねている。他方のファンケーシング42は、ベースパネル10の一部に一体的に形成されている。
このファンケーシング41,42の出口に、空気吹出口5が形成されている。空気吹出口5は、室内機ユニット1の前面底部側に開口されている。空気吹出口5には、空気の吹出方向を変える上下風向板14と左右風向板(図示しない)とが設けられている。
空気吹出口5には、ディフューザー15が設けられている。ディフューザー15は、ファンケーシング42の端部付近に回動自在に設けられており、送風路の背面側となるリアガイダーを、ファンケーシング42と共に形成している。ディフューザー15は、運転モードに応じて図示しない駆動手段によって回動し開閉するようになっている。
室内機ユニット1には、この空気吹出口5から吹き出された空気の少なくとも一部を取り込んで空気吹出口5とは別の方向に空気を送り出す補助送風ユニット6が設けられている。
図3を併せて参照して、補助送風ユニット6は、空気吸込口5の下部であって、室内機ユニット1に一体的に設けられており、長手方向の長さが室内機ユニット1の空気吹出口5の幅とほぼ同じ幅に形成されている。
補助送風ユニット6は、円筒状の補助ファンケーシング部61と、ファンケーシング61内に収納された補助送風ファン62と、補助ファンケーシング部61の両端を回動可能に支持する軸受部63,63と、補助ファンケーシング部61を回動させるモータ64とを備えている。
図4を併せて参照して、補助ファンケーシング部61は、円筒状を呈し、その外周面には、内部に空気を取り込むための空気吸込口611と、補助送風ファン62によって送り出された空気を吹き出す空気吹出口612とを備えている。
補助ファンケーシング部61の内部には、補助送風ファン62の形状に合わせて円弧状に形成された一方の送風ガイド面(以下、第1送風ガイド板とする)66が形成されている。この例において、第1送風ガイド板(リアガイダーともいう)66は、空気吸込口611から空気吹出口612にかけて送風路を構成している。
補助ファンケーシング部61にはさらに、補助送風ファン62を挟んで第1送風ガイド板66と対向する位置に第2送風ガイド板(舌部ともいう)65が一体的に設けられている。第2送風ガイド板65は、補助ファンケーシング部61の延在方向に沿って形成されている。
第2送風ガイド板65には、補助送風ファン62の第2送風ガイド面651が設けられている。第2送風ガイド面651は、補助送風ファン62に対応した円弧面からなる。なお、第2送風ガイド面651の形状については任意的事項である。
空気吸込口611は、空気吹出口612よりも広く開口されている。空気吹出口612は、空気吸込口611に対して補助送風ファン62を挟んで反対側に配置されている。
空気吹出口612には、空気吹出口612から吹き出された空気の左右方向の向きを変えるための左右風向板613が設けられている。この例において、左右風向板613は、上述した第2送風ガイド板65の一部に設けられている図示しない駆動モータによって左右にスイング動作可能である
補助送風ファン62は、室内機ユニット1内に設けられた第1の送風ファン3と同じ送風方式であるクロスフローファンからなり、両端が補助ファンケーシング部61内で軸支されている。補助送風ファン62の一端側には、補助送風ファン62を回転させるためのファンモータ621が同軸的に設けられている。
この実施形態において、補助ファンケーシング部61の両端は、軸受部63,63によって軸受されている。軸受部63,63は、ベースパネル10の底面両端側から半円ドーム状に張り出されており、軸受部63,63の間に補助ファンケーシング部61が架け渡されている。補助ファンケーシング部61の回転軸は、補助送風ファン62の回転軸と平行な軸である。
補助ファンケーシング部61の一端、図3では右端には、2枚の連結ギア641,642を介してモータ64が連結されている。この例において、モータ64は、ステッピングモータからなり、補助ファンケーシング部61を任意の方向に回転させることができるようになっている。
図2に示すように、補助送風ユニット6は、その回転軸O2が、室内機ユニット1内に設けられた送風ファン3の回転軸O1よりも開閉パネル12側となる位置に設けられている。この例において、補助送風ユニットユニット6は、送風ファン3の回転軸中心よりも補助ファンケーシング部61が前になるように配置されている。
これによれば、室内機ユニット1の背面の係止部10aが図示しない壁面に係止されることによって、室内機ユニット1の背面が据付けられる面と補助送風ユニット6との間に空間(A)が形成される。これにより例えば、天井と窓枠サッシとの間の空間に室内機ユニット1を設置した場合、カーテンレール等の室内機ユニット1への干渉を防止することができる。また、送風ファン3から安定して空気を送出するためには、送風通路にファンケーシング41の対向面となるリアガイダーの一部を構成するディフューザー15を備える必要がある。上記のように補助ファンケーシング部61を配置することで、ファンケーシング41の対向面を構成すると共に、ディフューザ15で送風方向を変更することができる。
次に、図面を参照しながら、この補助送風ユニット6の動作手順の一例について説明する。冷房運転モードが選択されると、図示しない制御部は、所定の冷房運転を開始し、空気吸込口13a,13bから取り込んだ空気を、熱交換器2で冷媒と熱交換したのち、送風ファン3によって室内機ユニット1内で生成された冷気を空気吹出口5から吹き出す。
これとともに、制御部は、補助送風ユニット6のモータ64に指令を出し、図2に示すように、補助送風ユニット6の空気吸込口611が壁面側を向いた位置まで補助送風ユニット6を回転させる。これによって、空気吹出口612から吹き出される空気は、室内機ユニット1の空気吹出口5の水平な吹出方向に対して略並行して送風される。また、冷房運転モードにおいて、ディフューザー15は閉じた状態で保持される。
補助送風ユニット6が、冷房運転モードにおける所定の位置に配置されたことを確認すると、制御部は、ファンモータ621を回転させる。これに伴い、室内の空気が空気吸込口611から吸い込まれ、空気吹出口612から吹き出される。
このとき、空気吹出口612から吹き出される空気は、室内機ユニット1の空気吹出口5の水平な吹出方向に対して略並行して送風されるため、空気吹出口5から吹き出された冷気の一部が、補助送風ユニット6の空気吹出口612から吹き出される空気の流れに沿って流れるため、冷風が直接ユーザーに当たって所謂ドラフト感を感じさせずに空調運転を行うことができる。
次に、暖房運転モードの場合について、図5を参照しながら説明する。暖房運転モードが選択されると、制御部は、まず、上下風向板14およびディフューザ15の駆動モータに指令を出し、これを受けて上下風向板14とディフューザ15とが下方に向けて回動する。
次に、制御部は、補助送風ユニット6のモータ64に指令を出し、これを受けて、モータ64が補助送風ユニット6の空気吸込口611が上方(空気吹出口5側)を向く位置まで補助送風ユニット6を回動させる。このとき、補助送風ユニット6の第2送風ガイド板65の開放部側の先端が、ディフューザー15の先端と突き当たるようにして止める。これによれば、空気吹出口5から吹き出された暖気を補助送風ユニット6を利用して下方に送風することが可能となる。
以上の初期設定を完了したのち、制御部は、所定の暖房運転を開始し、熱交換器2で冷媒と熱交換して温められた暖気を空気吹出口5から吹き出す。併せて、補助送風ファン62を回転させる。これにより、空気吹出口5から吹き出された温風は、補助送風ユニット6の空気吸込口611に直接吸い込まれ、空気吹出口612から壁面側の下方に向いて吹き出される。
これによれば、空気吹出口5から出た暖気のほぼ全てが補助送風ユニット6を介して無理なく、屋内の下側に向けて吹き出されることになり、床面に近い箇所から室内を暖めることができる。
また、この例において、補助送風ユニット6は、冷房運転モードと暖房運転モードにおいて、それぞれ向きが固定されているが、各運転モード時にモータ64を往復回転させて補助送風ユニット6を所定の角度範囲で回動させ、空気を撹拌するようにしてもよい。さらには、冷房運転や暖房運転することなく、補助送風ユニット6のみを駆動して、送風運転を行うようにしても良い。
1 空気調和機(室内機ユニット)
2 熱交換器
3 送風ファン
5 空気吹出口(第1の空気吹出口)
10 ベースパネル
13 空気吸込口(第1の空気吸込口)
6 補助送風ユニット
61 ファンケーシング
611 空気吸込口(第2の空気吸込口)
612 空気吹出口(第2の空気吹出口)
62 補助送風ファン

Claims (2)

  1. 第1の空気吸込口から筐体内に取り込んだ空気を熱交換器で冷媒と熱交換して、第1の送風手段により第1の空気吹出口から室内に吹き出す空気調和機において、
    上記第1の空気吹出口には、空気の流れ方向を調節する上下風向板および/またはディフューザが設けられているとともに、上記第1の空気吹出口の下部に、空気の吹き出し方向が可変の補助送風ユニットが設けられており、上記補助送風ユニットは、上記第1の空気吹出口に沿って配置され内部に第2の送風手段を有するファンケーシングを含み、上記ファンケーシングには、その内部に空気を取り込む第2の空気吸込口と、上記第2の送風手段を挟んで上記第2の空気吸込口とは反対側に位置する第2の空気吹出口とが設けられており、
    暖房運転モードにおいて、上記補助送風ユニットは、上記第2の空気吸込口が上記第1の空気吹出口に向くように配置されるとともに、上記上下風向板および/または上記ディフューザは、上記第1の空気吹出口から吹き出される温風を上記第2の空気吸込口に向かわせる位置に配置され、上記温風が上記第2の空気吹出口から室内に向けて送出されることを特徴とする空気調和機。
  2. 第1の空気吸込口から筐体内に取り込んだ空気を熱交換器で冷媒と熱交換して、第1の送風手段により第1の空気吹出口から室内に吹き出す空気調和機において、
    上記第1の空気吹出口の下部に、空気の吹き出し方向が可変の補助送風ユニットが設けられており、上記補助送風ユニットは、上記第1の空気吹出口に沿って配置され内部に第2の送風手段を有するファンケーシングを含み、上記ファンケーシングには、その内部に空気を取り込む第2の空気吸込口と、上記第2の送風手段を挟んで上記第2の空気吸込口とは反対側に位置する第2の空気吹出口とが設けられており、
    冷房運転モードにおいて、上記補助送風ユニットは、上記第2の空気吸込口が当該空気調和機が設置されている壁面側に向けて配置され、上記第1の空気吹出口の吹出方向に対して上記第2の空気吹出口の吹出方向がほぼ平行になるとともに、上記ファンケーシングの外周面の一部分が上記第1の空気吹出口から室内に向けて空気を送り出す送風通路の一部を形成することを特徴とする空気調和機。
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