JP5877019B2 - ラップアラウンド式の梱包箱 - Google Patents
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Description
また側面が形成されない天面および底面の2辺は、それぞれ互いの方向に折れ曲がってフラップを形成し、利用者はフラップを開いて収納された缶入り製品を取り出すように構成される。
しかしながら、収納された缶入り製品が輸送途中などに梱包箱内で揺れ動かないように、缶入り製品は互いに接近して隙間なく梱包箱に収納されるため、利用者がフラップを開いた開口部から缶入り製品を取り出しにくいという問題がある。
また、フラップ同士の糊付けを剥がさないようにフラップを抑えながらフラップの中央部を破断して開く必要があり、この点においても利用者が梱包箱を開きにくい。
また、複数の缶入り製品が1つにまとめられたマルチパックが梱包箱に収納されている場合、フラップの中央部のみが開く構造ではマルチパックを取り出すことができない。
図1の(a)に示すように、本実施形態に係るラップアラウンド式の梱包箱1は、缶入り製品2(缶ビールなど)が、包装材3aで包装されて、例えば6缶まとめられたマルチパック3を収納品として収納する梱包箱であり、一例として4つのマルチパック3が収納される梱包箱1とする。
マルチパック3が収納されて組み立てられた梱包箱1は略直方体形状であり、缶入り製品2の底部側の平面を底面1bとし、底面1bと対向する平面を天面1aとする。そして、底面1bと天面1aのそれぞれ対向する2辺が1対の対向する側面1cで接続されて形成される。
また、1つのマルチパック3に含まれる缶入り製品2の数および梱包箱1に収納されるマルチパック3の数は限定されるものではない。
例えば、4つの缶入り製品2が包装材3aで包装されたマルチパック3が梱包箱1に6個収納される形態や、2つの缶入り製品2が包装材3aで包装されたマルチパック3が梱包箱1に12個収納される形態などであってもよく、マルチパック3に含まれる缶入り製品2の数や梱包箱1に収納されるマルチパック3の数は限定されない。
同様に、側面1cが接続されない底面1bの端辺(つまり、2つの底面側稜線11cと直交する端辺)には、天面1aの側に折れ曲がる底面フラップ10bが接続されて備わる。以下、2つの底面側稜線11cと直交して底面フラップ10bが接続されて備わる端辺を底面横方向端辺12bと称する。そして、底面フラップ10bは底面横方向端辺12bを折れ線として天面1aの側に折れ曲がるように形成される。
なお、符号10cは、側面1cの端部がそれぞれ対向する側面1cの側に折れ曲がって形成されるサイドフラップである。また、マルチパック3の符号3bは、利用者がマルチパック3を持つときに指等を差し込む手持用孔(フィンガーホール)である。フィンガーホール3bは、例えば、D型の穴が中央部を挟んで対称に2つ並んで開口する形状が知られている。
そして、マルチパック3は2穴で形成されるフィンガーホール3bが天面1aに向けられた状態で、かつ、各稜線(第1稜線11a、第2稜線11b、底面側稜線11c)の方向に2穴が並ぶように梱包箱1に収納される。
つまり本実施形態において、マルチパック3は2穴で形成されるフィンガーホール3bが天面1aに向けられた状態で縦方向Lnに並ぶように梱包箱1に収納される。
その後、図示しない梱包装置によって、天面1aがマルチパック3の上方に重なるように、平面状に展開している梱包箱1が折り曲げられて箱型状に形成され、マルチパック3が梱包箱1に収納される。
さらに、天面フラップ10a、底面フラップ10b、サイドフラップ10cが各折れ線で適宜折り曲げられて、マルチパック3が収納された梱包箱1が形成される。
なお、天面1aに接続される側面1cの端部には貼り合せ面1dが形成され、貼り合せ面1dと天面1aが重なって糊付け等によって貼着される。この場合、貼り合せ面1dは、天面1aに対して梱包箱1aの内側となる位置で重なる構成が好ましい。
また、天面フラップ10a、底面フラップ10bおよびサイドフラップ10cは適宜糊付け等によって貼着される。
そして、平面S1と平面S2の一方の長辺側が延長して連続した平面S3Aが形成される。この平面S3Aは、梱包箱1の一方の側面1cとなる。また、例えば平面S2の他方の長辺側は延長して連続した平面S3Bが形成される。この平面S3Bは、梱包箱1の他方の側面1cとなる。
つまり、梱包箱1(図1の(a)参照)を展開すると、図2に示すように右方から、平面S1(天面1a)、平面S3A(側面1c)、平面S2(底面1b)、平面S3B(側面1c)の順に連続して配置される。
また、平面S3A、S3Bにおいて、平面S1、S2の短辺の延長上の端辺側は延長して、サイドフラップ10cとなる平面S3Fが形成される。
なお、梱包箱1(図1の(a)参照)において、天面フラップ10aおよび底面フラップ10bは折り曲げられたサイドフラップ10cと重なるように折り曲げられて適宜貼着される。
なお、符号L1aは平面S1と平面S3Aの間の折り曲げ線、符号L1bは平面S3Aと平面S2の間の折り曲げ線、符号L1cは平面S2と平面S3Bの間の折り曲げ線、符号L1dは平面S3Bと平面S4の間の折り曲げ線、符号L1eは平面S1と平面S1Fの間の折り曲げ線、符号L1fは平面S2と平面S2Fの間の折り曲げ線、をそれぞれ示している。
また、平面S1と平面S1F(天面フラップ10a)の間の折り曲げ線L1eは天面横方向端辺12aとなり、平面S2と平面S2F(底面フラップ10b)の間の折り曲げ線L1fは底面横方向端辺12bとなる。
スリットSLは、平面S1と平面S3A、平面S3Aと平面S2、平面S2と平面S3Bの間にそれぞれ形成される折り曲げ線L1の延長上に形成され、天面フラップ10aおよび底面フラップ10bがサイドフラップ10cに干渉することなく折り曲げられるように構成される。
また、天面破断線L2は、接合部が形成されない他の稜線(第2稜線11b)で隣接するサイドフラップ10cと天面フラップ10aの間のスリットSLから天面折り曲げ線L3まで天面1aに切り込み部を形成するための破断線となる。
なお、対向する2つの天面横方向端辺12aの両方に天面破断線L2および天面折り曲げ線L3が形成されて天面開口部16が開口する構成であってもよい。
例えば、利用者が天面開口部16(図3の(a)参照)を容易に開くことができ、マルチパック3(図3の(a)参照)を容易に取り出すことができる範囲であれば、平面S1Fをわずかに通る天面破断線L2であってもよい。
以上のことから、天面破断線L2と折り曲げ線L1aがなす第1角度θ1は0度より大きく45度より小さいことが好ましい。例えば、実験計測等によって第1角度θ1が30度より小さいとき、より好適には25度のとき、更に好適には20度のとき、利用者が天面1aに切り込み部を容易に形成できることがわかった。
天面開口部16が開いたときにマルチパック3の天面1a側の全面が露出する構成とすればフィンガーホール3bを天面1aの側に露出できる。しかしながら、天面1aの側にマルチパック3の全面が露出すると当該マルチパック3は天面1aによって支持されなくなり、当該マルチパック3は梱包箱1に好適に収納されなくなる。したがって、天面開口部16はマルチパック3の天面1a側の全面が露出しない程度に開くことが好ましい。
例えば、開口側に配置されるマルチパック3は縦方向Lnの略中央部に重心があるため、天面横方向端辺12aから当該マルチパック3の中央部を超えて天面開口部16が開くと、そのマルチパック3の重心が天面1aで支持されず不安定な状態になる。換言すると、当該マルチパック3が梱包箱1(図1の(a)参照)によって好適に収納されない状態となる。
このことから、天面開口部16が天面1aの縦方向Lnの長さの1/4の長さまで開く構成とすると、縦方向Lnに開口側と反対側に収納されるマルチパック3(第2段とする)は周囲を天面1a、底面1b、2つの側面1cで支持されて好適に収納される。また、天面開口部16が開いた状態であっても、第1段目のマルチパック3は、底面1b、2つの側面1cで支持され、さらに、天面1aの側は縦方向Lnの長さの1/2の位置(重心の位置)が天面1aで支持されて好適に収納される。
この構成によると、天面開口部16が開いた状態であっても、第1段目、第2段目ともマルチパック3の重心は天面1a、底面1b、2つの側面1cで周囲から支持されて安定した状態でマルチパック3が梱包箱1に収納される。
つまり、天面開口部16が開いた状態であっても、梱包箱1は4つのマルチパック3の全てを好適に安定した状態で収納でき、梱包箱1に収納されるマルチパック3の収納状態を維持できる。
つまり、縦方向Lnの長さの1/6以上1/4以下となる位置に天面折り曲げ線L3が形成される構成であることが好ましい。この構成によって、天面開口部16が開いたときに、第1段目に配置されるマルチパック3のフィンガーホール3bの少なくとも一部を梱包箱1の天面1aの側に好適に露出でき、さらに、第1段目に配置されるマルチパック3を天面1aで好適に支持できる。
つまり、開口側の天面横方向端辺12aから、天面1a(梱包箱1)の縦方向Lnの長さの1/4以下の長さとなる距離に天面折り曲げ線L3が形成され、天面破断線L2の縦方向Lnの長さが、天面1aの縦方向Lnの長さの1/4以下に形成されることが好ましい。また、天面破断線L2の縦方向Lnの長さが天面1aの縦方向Lnの長さの1/6以上に形成され、第1段目のマルチパック3の包装材3aに開口しているフィンガーホール3bの少なくとも一部が天面1aの側に露出するように天面開口部16が開く構成がさらに好ましい。
底面破断線L4は、底面横方向端辺12bとなる折り曲げ線L1fと、底面側稜線11cとなる折り曲げ線L1b、L1cと、の交点におけるスリットSLの端部から平面S2上に延びる2本の直線であり、それぞれ折り曲げ線L1b、L1cと所定の角度(この角度を第2角度θ2と称する)をなしていることが好ましい。つまり、底面破断線L4は、縦方向Ln(底面側稜線11c)に対して所定の第2角度θ2をなして形成されることが好ましい。
また、底面破断線L4は、底面側稜線11cとなる折り曲げ線L1b、L1cと底面横方向端辺12bとなる折り曲げ線L1fとの交点でスリットSLと連続するように形成されること(つまり、底面フラップ10bとなる平面S2Fを通らないで形成されること)が好ましいが、製造誤差として、底面フラップ10bとなる平面S2Fをわずかに通ってスリットSLと連続するように形成されていてもよい。例えば天面破断線L2と同様に、利用者が底面1bを容易に開くことができ、マルチパック3(図3の(a)参照)を容易に取り出すことができる範囲であれば、平面S2Fをわずかに通る底面破断線L4であってもよい。
またこのように、底面1bとなる平面S2に形成される底面破断線L4の縦方向Lnの長さが天面破断線L2の縦方向Lnの長さより短いことによって底面1bの開口量が少なくなり、梱包箱1の強度を好適に維持できる。
本実施形態においては、図2に示すように、底面1b(平面S2)に形成される底面破断線L4の長さを短くすることによって、缶入り製品2の製造工程における包装材3aの進行に対する抵抗を小さくすることができる。
また、天面破断線L2の縦方向Lnの長さを、収納されるマルチパック3の縦方向Lnの長さの1/2より短くすることによって、天面開口部16が開いた状態であっても全てのマルチパック3の収納状態を好適に維持することができる。
さらに、第1段目に収納されるマルチパック3の包装材3aに形成されるフィンガーホール3bの少なくとも一部が天面1aの側に露出するように天面開口部16が開く構成とすれば、利用者は天面1aを折り曲げて天面開口部16を開き、フィンガーホール3bに指等を差し込んで容易にマルチパック3を梱包箱1から取り出すことができる。
スリットSLの端部はダンボール材が薄く形成される折り曲げ線L1(L1a、L1e)が集中する部分であって強度が低くなっているため、この部分に連続して天面破断線L2が形成されると、利用者は天面1aに、天面破断線L2に沿った切り込み部を容易に形成できる。
同様に、底面破断線L4(図2参照)も、底面フラップ10b(図2参照)とサイドフラップ10cの間に形成されるスリットSLの、底面横方向端辺12b側の端部と連続して形成されることが好ましい。
1a 天面
1b 底面
1c 側面
3 マルチパック(収納品)
3a 包装材
3b フィンガーホール(手持用孔)
10a 天面フラップ
10b 底面フラップ
10c サイドフラップ
11a 第1稜線(接合部となる稜線)
11b 第2稜線(他の稜線)
11c 底面側稜線
16 天面開口部
L1 折り曲げ線
L2 天面破断線
L3 天面折り曲げ線
L4 底面破断線
SL スリット
θ1 第1角度
θ2 第2角度
Claims (6)
- 天面フラップを備える天面と、前記天面と対向して底面フラップを備える底面と、サイドフラップを備える1対の側面と、が稜線で折り曲げられ、前記天面と1つの前記側面の間の稜線が接合部となるように形成されるラップアラウンド式の梱包箱であって、
前記天面には、
前記接合部となる前記稜線から、対向する他の前記稜線に向かって前記天面フラップに沿った横方向に延びて当該天面を折り曲げ容易にする天面折り曲げ線と、
前記他の稜線側で隣接する前記天面フラップと前記サイドフラップの間に形成されるスリットから前記天面折り曲げ線まで切り込み部を形成するための天面破断線と、が形成され、
前記底面には、
前記底面フラップと、隣接する2つの前記サイドフラップと、の間に形成される2つのスリットからそれぞれ切り込み部を形成するための2つの底面破断線が形成され、
2つの前記底面破断線と前記天面破断線は、前記稜線に沿った縦方向において同じ側に形成され、
前記天面破断線に沿った切り込み部が形成された前記天面が前記天面折り曲げ線に沿って折り曲げられ、前記底面に2つの前記底面破断線に沿った2つの切り込み部が形成された状態で、全ての収納品の収納状態を維持できることを特徴とするラップアラウンド式の梱包箱。 - 2つの前記底面破断線の前記縦方向の長さが前記天面破断線の前記縦方向の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載のラップアラウンド式の梱包箱。
- 前記天面フラップが備わる前記天面の端辺から当該天面の前記縦方向の長さの1/4以下となる位置に前記天面折り曲げ線が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラップアラウンド式の梱包箱。
- 前記天面フラップが備わる前記天面の端辺から当該天面の前記縦方向の長さの1/6以上となる位置に前記天面折り曲げ線が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のラップアラウンド式の梱包箱。
- 前記天面破断線が直線状に、かつ、前記他の稜線側で隣接する前記天面フラップと前記サイドフラップの間に形成されるスリットから前記縦方向に対して0度より大きい第1角度をなして斜めに形成され、
2つの前記底面破断線のそれぞれが直線状に、かつ、前記底面フラップと隣接する2つの前記サイドフラップの間に形成される2つのスリットのそれぞれから、前記縦方向に対して0度より大きい第2角度をなして斜めに形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のラップアラウンド式の梱包箱。 - 前記第1角度および前記第2角度が30度より小さいことを特徴とする請求項5に記載のラップアラウンド式の梱包箱。
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