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JP5877091B2 - クロック供給回路 - Google Patents
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Description

本発明は、CPU等のクロック入力部を有する負荷にクロック信号を供給する回路に関する。
この種の回路として、入力されるクロック信号(矩形波)のハイレベル入力電圧が2.0V以上、ローレベル入力電圧が0.8V以下で動作する負荷に対し、0Vと3.3Vの間で電圧値が変化するクロック信号を供給するものが知られている。なお3.3Vという値は、負荷としてのCPUが通常必要とする汎用電圧として知られている。
負荷のクロック入力部は入力容量(浮遊容量等)を有しており、これがクロック信号によって充放電されるため、クロック信号の振幅(最大電圧値と最小電圧値の電位差)が大きいほど多くの電力を消費する。
クロック信号のローレベル入力電圧0.8Vとハイレベル入力電圧2.0Vに±0.3Vのマージンを付加した0.5Vと2.3Vの間で電圧値が変化する、振幅のより小さなクロック信号を生成することにより、確実な動作を担保しつつ省電力を図る対応が考えられる。しかしながら0.5Vと2.3Vという電圧値を得るためには別途の電源回路を用意する必要がある。この結果、回路の構成が複雑になってコストが上昇するのみならず、電源回路自体による電力消費が発生してしまう。
一方、例えば振幅の小さい汎用クロック信号を生成しておき、これをレベルコンバータ回路で所定の負荷の動作電圧に応じた振幅の大きいクロック信号に変換してから供給する回路が知られている(例えば特許文献1および2参照)。
特許第4707858号公報 特許第3473745号公報
ところで、CPUが通常必要とする汎用電圧として1.8Vが知られている。そこで0Vと1.8Vの間で電圧値が変化する小振幅の汎用クロック信号を生成し、これを特許文献1および2に記載のレベルコンバータ回路を応用して0Vと2.3Vの間で電圧値が変化する大振幅のクロック信号に変換して上記の負荷に供給することが考えられる。これによれば、負荷が有する入力容量の充放電に伴う消費電力をある程度抑制することはできる。しかしながらローレベル入力電圧側のマージンが大きすぎて無駄な電力を消費することになる。またレベルコンバータ回路自体も入力容量を有しており、さらにレベルコンバータ回路自体の作動のための電力も無視できないために別途の電力消費が生じ、全体としては十分な省電力効果が得られない。
よって本発明は、十分な省電力効果を得ることが可能なクロック供給回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明がとりうる一態様は、クロック供給回路であって、
クロック入力部を有する負荷における、ハイレベル入力電圧の下限値とローレベル入力電圧の上限値との間の電位差の絶対値に対応する振幅を有するクロック信号を生成するクロック生成部と、
前記クロック信号のハイレベル電位が前記ハイレベル入力電圧の下限値を下回らず、かつ前記クロック信号のローレベル電位が前記ローレベル入力電圧の上限値を上回らないように、前記クロック生成部が生成したクロック信号の振幅を維持したまま電位をシフトさせるレベルシフト部とを備え、
前記レベルシフト部は、前記クロック生成部と前記クロック入力部との間に直列接続されたコンデンサ、および電圧源のプラス側と前記コンデンサの下流端との間に挿入された第1抵抗を備え、
前記レベルシフト部により電位がシフトされたクロック信号が前記クロック入力部に供給される。
このような構成によれば、負荷が動作可能で、かつ振幅が小さいクロック信号をクロック入力部に供給することができる。クロック入力部が有する入力容量はクロック信号によって充放電されるが、クロック信号の振幅が小さいため、充放電に伴う消費電力を小さくすることができる。
またコンデンサおよび第1抵抗により構成されたレベルシフト部においては電力消費を事実上無視できるため、クロック生成部とクロック入力部の間にレベルシフト部を設けることによる追加的な電力消費はほとんど発生しない。よって回路全体としても消費電力を抑制することができる。
またレベルシフト部は、コンデンサおよび第1抵抗を用いた非常に簡単な回路構成により実現しうるため、クロック供給回路の小型化および低コスト化に資する。
前記レベルシフト部は、前記コンデンサの下流端と前記電圧源のマイナス側との間に挿入された第2抵抗をさらに備える構成としてもよい。この場合、第1抵抗と第2抵抗の値を適宜に定めることにより、汎用電圧源の分圧値としてレベルシフト部によるシフト電位を定めることができる。
またいずれの構成も、コンデンサと抵抗とでハイパスフィルタを構成するため、クロック信号に含まれる低周波ノイズを除去することができる。
前記クロック信号の振幅が前記負荷の汎用電圧に対応する値である場合、新たな定電圧源を設ける必要がないため、コストと使用電力の双方を抑制することができる。
本発明の構成によれば、クロック入力部を有する負荷にクロック信号を供給する回路において、消費電力を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るクロック供給回路の構成を示す機能ブロック図である。 図1のクロック供給回路における、レベルシフト部の構成を示す回路図である。 図2のレベルシフト部の変形例を示す回路図である。
本発明の実施形態を添付の図面を参照しつつ以下詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るクロック供給回路10の構成を示す機能ブロック図である。クロック供給回路10は、負荷としてのCPU20と電気的に接続されている。クロック供給回路10は、クロック生成部11およびレベルシフト部12を備えている。
CPU20は、クロック入力部21に供給されるクロック信号により動作するように構成されている。本実施形態においては、CPU20におけるクロック信号のハイレベル入力電圧VIHは2.0V以上、ローレベル入力電圧VILは0.8V以下とされている。
クロック生成部11は、CPU20における、ハイレベル入力電圧VIHの下限値とローレベル入力電圧VILの上限値との間の電位差の絶対値に対応する振幅を有するクロック信号13を生成するように構成されている。具体的には、CPU20の製品間における特性ばらつきに対して動作の確実性を担保するために、当該絶対値を下回ることないように適当なマージンを付加し、かつクロック信号13による電力消費をできる限り抑制するために当該マージンはなるべく小さい値となるように振幅の値が設定される。
本実施形態においては、CPU20におけるハイレベル入力電圧VIHの下限値(2.0V)とローレベル入力電圧VILの上限値(0.8V)の間の電位差の絶対値(1.2V)にマージン(±0.3V)を付加した電位差(すなわち1.8V)の振幅を有する矩形波のクロック信号13を生成するように構成されている。したがってクロック生成部11は、0Vと1.8Vの間で電圧値が変化するクロック信号13を生成する回路として構成される。
1.8Vという電圧値は、本来よりCPU20が必要とする電圧(汎用電圧)であるため、新たに定電圧源を設ける必要がない。したがってコストと使用電力の双方を抑制することができる。
レベルシフト部12は、クロック生成部11が生成したクロック信号13のハイレベル電位がハイレベル入力電圧VIHの下限値を下回らず、かつクロック信号のローレベル電位がローレベル入力電圧VILの上限値を上回らないように、クロック信号13の振幅を維持したまま電位を上昇させる(レベルシフトさせる)ように構成されている。具体的には、1.8Vの振幅を維持したまま、0.5Vと2.3Vの間で電圧値が変化するレベルシフトされたクロック信号14を出力する。
レベルシフト部12は、CPU20のクロック入力部21と電気的に接続されており、レベルシフトされたクロック信号14をクロック入力部21に供給する。CPU20は、レベルシフトされたクロック信号14に応じて所定の動作を行なう。
図2に示すように、レベルシフト部12は、コンデンサC、第1抵抗R1、および第2抵抗R2を備えている。コンデンサCは、クロック生成部11とクロック入力部21の間に直列接続されている。第1抵抗R1は、汎用電圧源のプラス側15とコンデンサCの下流端16の間に挿入されている。第2抵抗R2は、コンデンサCの下流端16と汎用電圧源のマイナス側(接地)17の間に挿入されている。
コンデンサC、第1抵抗R1、および第2抵抗R2は、結果としてハイパスフィルタを形成しているため、クロック信号13に含まれる低周波ノイズを除去している。また、CPU20の認識に供されるレベルシフトされたクロック信号14の波形の歪を少なくするため、ハイパスフィルタのカットオフ周波数ができるだけ低くなるように、コンデンサC、第1抵抗R1、および第2抵抗R2の値が設定されている。具体的には、クロック信号13の周波数の少なくとも10分の1以下に設定されている。
第1抵抗R1および第2抵抗R2のそれぞれの抵抗値は、汎用電圧源のプラス側15から供給される電源電圧のコンデンサCの下流端16における分圧値が、レベルシフトされたクロック信号14が有する振幅の中心電位となるように適宜定められる。本実施形態においては、下流端16における電位が0.5Vと2.3Vの中心電位である1.4Vとなるように定められる。電力消費を抑えるためには、それぞれの抵抗値は可能な限り高い方が望ましい。しかしながらノイズ等を考慮して、例えば数百kΩオーダーの抵抗が使用されている。
このような構成によれば、CPU20が動作可能で、かつ振幅が小さくされたクロック信号をクロック入力部21に供給することができる。クロック入力部21が有する入力容量はクロック信号によって充放電されるため、クロック信号の振幅に応じた電力が消費されるが、振幅が小さくされたクロック信号により消費電力をできる限り小さくすることができる。
またコンデンサC、第1抵抗R1、および第2抵抗R2により構成されたレベルシフト部12においては、上述のように第1抵抗R1および第2抵抗R2の抵抗値を数百kΩのオーダーに設定しているため、電力はμWのオーダーとなって電力消費は極めて少なく、クロック生成部11とクロック入力部21の間にレベルシフト部12を設けることによる追加的な電力消費は事実上無視できる。よって回路全体としても消費電力量を抑制することができる。
またレベルシフト部12は、コンデンサC、第1抵抗R1、および第2抵抗R2を用いた非常に簡単な回路構成により実現しうるため、クロック供給回路の小型化、低コスト化に資する。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
レベルシフト部12の回路構成は上記実施形態に示したものに限られない。例えば図3に示すレベルシフト部12Aのように、専用の定電圧源18を電圧源として用いることができる。この場合、定電圧源18とコンデンサCの下流端16の間に、本発明の第1抵抗としての抵抗Rが挿入されている。抵抗Rの抵抗値は、コンデンサCの下流端16の電位が、レベルシフトされたクロック信号14が有する振幅の中心電位(本実施形態の場合は1.4V)となるように適宜定められる。
クロック生成部11が生成するクロック信号13の振幅は、CPU20(負荷)におけるハイレベル入力電圧VIHの下限値およびローレベル入力電圧VILの上限値との間の電位差の絶対値に近いほうが望ましい。図2に示した構成では、既存の汎用電圧源を使用して電位差を1.8Vに設定し、マージンをかなり多くとっている。一方、図3のように専用の電圧源18を設ければ、回路全体としての省電力化のためにマージンを少なくすることができる。
本発明に係るクロック供給回路を接続可能な負荷は、CPU20に限られない。高周波のクロック信号の入力を受けて動作するものであれば適宜の負荷に対して適用可能であり、例えば液晶ディスプレイの駆動素子等が挙げられる。
10:クロック供給回路、11:クロック生成部、12:レベルシフト部、13:クロック信号、14:レベルシフトされたクロック信号、15:汎用電圧源のプラス側、16:コンデンサの下流端、17:汎用電圧源のマイナス側(接地)、18:定電圧源、20:CPU、21:クロック入力部、C:コンデンサ、R:抵抗、R1:第1抵抗、R2:第2抵抗、VIH:ハイレベル入力電圧、VIL:ローレベル入力電圧

Claims (3)

  1. クロック信号によって充放電される入力容量を有しているクロック入力部を備えた負荷
    前記負荷のハイレベル入力電圧の下限値とローレベル入力電圧の上限値との間の電位差の絶対値に対応する振幅を有するクロック信号を生成するクロック生成部と、
    前記クロック信号の振幅を維持したまま、前記クロック信号のハイレベル電位が前記負荷のハイレベル入力電圧の下限値を下回らず、かつ前記クロック信号のローレベル電位が前記負荷のローレベル入力電圧の上限値を上回らないように、電位をシフトさせるレベルシフト部とを備え、
    前記レベルシフト部は、前記クロック生成部と前記クロック入力部との間に直列接続されたコンデンサ、および電圧源のプラス側と前記コンデンサの下流端との間に挿入された第1抵抗を備え、
    前記レベルシフト部により電位がシフトされたクロック信号が前記クロック入力部に供給される、クロック供給回路。
  2. 前記レベルシフト部は、前記コンデンサの下流端と前記電圧源のマイナス側との間に挿入された第2抵抗をさらに備える、請求項1に記載のクロック供給回路。
  3. 前記クロック信号の振幅は、前記負荷の汎用電圧に対応する値である、請求項1または2に記載のクロック供給回路。
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