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JP5880962B2 - 電子装置、計算方法、プログラム、および情報処理装置 - Google Patents
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JP5880962B2 - 電子装置、計算方法、プログラム、および情報処理装置 - Google Patents

電子装置、計算方法、プログラム、および情報処理装置 Download PDF

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Description

本開示は、電子装置、計算方法、プログラム、および情報処理装置に関し、特に、電子装置において実行するアプリケーション毎の消費電力を計算する場合に用いて好適な電子装置、計算方法、プログラム、および情報処理装置に関する。
昨今、あらゆる分野において、消費電力をできるだけ削減する取り組み(いわゆる節電)強化が叫ばれている。節電を行なうためには、まず現状の消費電力を把握する必要がある。
すなわち、家庭全体としては、住宅に設置されているエアコンディショナ、冷蔵庫、テレビジョン受像機などの家庭電化製品それぞれの消費電力を個別に計測する必要があり、そのための技術が存在する。
また、個別の電化製品の内部の消費電力については、例えばバッテリにより駆動される電子装置の駆動時間を延長させるための情報として、該電子装置を構成する複数のデバイス毎の消費電力を推定する技術などが存在する(例えば、特許文献1参照)。
さらに、Android携帯端末などにおいて実行されたアプリケーション(以下、アプリと略称する)の消費電力を、Android携帯端末のメソッド毎の消費電力に基づいて推定する手法も存在する。
特開2010−244202号公報
しかしながら、上述した手法では、実行されている1つのアプリの消費電力を推定できるに過ぎず、電子装置が実際に利用されている状況として想定される、同時に複数のアプリが実行されている場合における各アプリの消費電力を推定することができなかった。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、電子装置において同時に実行され得る複数のアプリ毎の消費電力を推定できるようにするものである。
本開示の第1の側面である電子装置は、CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能電子装置において、前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき、実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を算出する算出部と、前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を決定する分割部と、前記算出部により算出された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、前記分割部により決定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定部とを備える。
前記推定部は、推定した前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合に基づいて、OSの消費電力を推定することができる。
前記推定部は、同時に実行されている複数のアプリケーションが共通して使用するデバイスの消費電力の割合を重複してカウントすることなく、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定することができる。
前記算出部は、前記アプリケーションからの指示に対して動作が遅延し得る遅延デバイスの前記アプリケーション毎の使用率を算出する場合、前記遅延デバイスが動作したときに、保持されている前記統計情報または前記ログ情報の少なくとも一方に基づいて前記使用率を算出することができる。
本開示の第1の側面である電子装置は、推定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合、または前記アプリケーション毎の消費電力をユーザに提示する提示部をさらに備えることができる。
本開示の第1の側面である計算方法は、CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能な電子装置における消費電力の計算方法において、前記電子装置よる、前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき、実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を算出する算出ステップと、前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を決定する分割ステップと、算出された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、決定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定ステップとを含む。
本開示の第1の側面であるプログラムは、CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能電子装置を、前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき、実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を算出する算出部と、前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を決定する分割部と、前記算出部により算出された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、前記分割部により決定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定部として機能させる。
本開示の第1の側面において、CPUとデバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき、実行されているアプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率が算出され、電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合が決定される。そして、算出された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、決定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合が推定される。
本開示の第2の側面である情報処理装置は、CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能な電子装置における、前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき算出された、前記電子装置で実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を取得する使用率取得部と、前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を取得する割合取得部と、前記使用率取得部により取得された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、前記割合取得部により取得された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定部とを備える。
本開示の第2の側面においては、CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能な電子装置における、前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき算出された、前記電子装置で実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率が取得され、前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合が取得され、取得された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、取得された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合が推定される。
本開示の第1の側面によれば、同時に実行され得る複数のアプリ毎の消費電力を推定できる。
本開示の第2の側面によれば、電子装置で同時に実行され得る複数のアプリ毎の消費電力を推定できる。-
本開示を適用した電子装置の構成例を示すブロック図である。 CPUにより実現される機能ブロックの構成例を示すブロック図である。 アプリ別消費電力算出処理を説明するフローチャートである。 アプリ別消費電力算出処理による計算例を示す図である。 遅延対処処理を説明するフローチャートである。 複数のアプリを同時に実行した場合の消費電力を説明する図である。
以下、本開示を実施するための最良の形態(以下、実施の形態と称する)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1.実施の形態>
[電子装置の構成例]
図1は、本開示の実施形態である電子装置の構成例を示している。この電子装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、GPU(Graphics Processing Unit)12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14を有しており、それぞれがバス15により相互に接続されている。
バス15には、さらに、入出力インタフェース16が接続されている。入出力インタフェース16には、入力部17、出力部18、記憶部19、および通信部20が接続されている。
入力部17は、各種キー、タッチパネル、マイクロフォンなどから成る。出力部18は、ディスプレイ、スピーカなどから成る。記憶部19は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどから成る。通信部20は、3G(携帯電話網を用いたデータ通信)、Wi-Fi、bluetoothなどの無線通信を行なう他、USB機器などと接続する。
電子装置10は、例えば、タブレット型やノート型などのパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話などが想定されるが、本開示の適用は、これらに限定されるものではない。
以上のように構成される電子装置10においては、CPU11が、OS(オペレーションシステム)を実行した上で、例えば、記憶部19に記憶されている様々な用途のアプリを、入出力インタフェース16およびバス15を介して、RAM14にロードして実行することにより、各種の機能が実現される。
また、電子装置10においては、CPU11がアプリ別消費電力算出処理用プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能ブロックが実現される。
[アプリ別消費電力算出処理用プログラムの機能ブロック]
図2は、アプリ別消費電力算出処理用プログラムの機能ブロックの構成例を示している。
ログ情報取得部31は、電子装置10を構成するCPU11やその他の各部の統計情報およびログ情報を取得する。具体的には、CPU11についてはアプリに関連するプロセスのCPU使用率、RAM14についてアプリに関連するメモリ使用量、記憶部19についてはアプリに関連するプロセスの入出力統計情報、通信部20についてはアプリに関連するプロセスのパケット送受信量などを取得する。
アプリ別使用率算出部32は、ログ情報取得部31により取得される統計情報およびログ情報に基づき、所定のサンプリング周期でアプリ毎のCPU11やその他の各部の使用率を算出する。
トータル消費電力取得部33は、電子装置10の全体の消費電力を取得する。具体的には、ハードウェアにより実測してもよいし、所定の演算により推定してもよい。デバイス消費電力分割部34は、電子装置10の全体の消費電力を占めるCPU11やその他の各部の消費電力の割合を決定する。この割合についても、ハードウェアにより実測してもよいし、所定の演算により推定してもよい。
アプリ別デバイス消費電力推定部35は、アプリ毎のCPU11やその他の各部の使用率と、CPU11やその他の各部により消費される消費電力の割合とに基づき、電子装置10の全体の消費電力を占めるアプリ毎に使用されているデバイス毎の消費電力の割合を推定する。アプリ別消費電力算出部36は、電子装置10の全体の消費電力のうちのアプリ毎に使用されているデバイス毎の消費電力の割合に基づき、アプリ毎の消費電力を算出する。
[動作説明]
次に、アプリ別消費電力算出処理の具体的手順について、図3および図4を参照して説明する。
図3は、アプリ別消費電力算出処理を説明するフローチャートであり、図4は、2種のアプリAとアプリBが同時に実行されている(時分割処理を含む)場合のアプリ別消費電力算出処理による計算例である。
このアプリ別消費電力算出処理に前提として、ログ情報取得部31は、電子装置10を構成するCPU11やその他の各部の統計情報およびログ情報を取得する。以下、CPU11やその他の各部を、デバイスとも称する。
ステップS1において、トータル消費電力取得部33は、電子装置10の全体の消費電力を取得する。以下、例えば電子装置10の全体の消費電力がXであるとして、図4の計算例を説明する。
ステップS2において、消費電力分割部34は、電子装置10の全体の消費電力Xを占める各デバイスの消費電力も割合を決定する。図4の計算例では、(a)に示されるように、通信部20の消費電力の割合が20%、CPU11の消費電力の割合が60%、その他のデバイスの消費電力の割合が20%とされている。
ステップS3において、アプリ別使用率算出部32は、ログ情報取得部31により取得されている統計情報およびログ情報に基づき、アプリ毎の各デバイスの使用率を算出する。図4の計算例では、(b)に示されるように、アプリAによるCPU11の使用率が50%、アプリBによるCPU11の使用率が30%と算出されている。また、(c)に示されるように、アプリAによる通信部20の使用率が100%、アプリBによる通信部20の使用率が0%と算出されている。
ステップS4において、アプリ別デバイス消費電力推定部35は、アプリ毎の各デバイスの使用率と、電子装置10の全体の消費電力Xを占める各デバイスの消費電力の割合とを乗算することにより、電子装置10の全体の消費電力Xを占めるアプリ毎に使用されているデバイス毎の消費電力の割合を推定する。
図4の計算例では、(d)に示されるように、アプリAによるCPU11の使用率が50%とCPU11の消費電力の割合60%が乗算されて、アプリAによるCPU11の消費電力の割合が30%と推定される。また(e)に示されるように、アプリBによるCPU11の使用率が30%とCPU11の消費電力の割合60%が乗算されて、アプリBによるCPU11の消費電力の割合が18%と推定される。さらに(f)に示されるように、アプリAによる通信部20の使用率が100%と通信部20の消費電力の割合20%が乗算されて、アプリAによる通信部20の消費電力の割合が20%と推定される。また(g)に示されるように、アプリBによる通信部20の使用率が0%と通信部20の消費電力の割合20%が乗算されて、アプリBによる通信部20の消費電力の割合が0%と推定される。
ステップS5において、アプリ別消費電力算出部36は、電子装置10の全体の消費電力Xを占めるアプリ毎に使用されているデバイス毎の消費電力の割合に基づき、アプリ毎の消費電力を算出する。
図4の計算例では、(h)に示されるように、アプリAによるCPU11の消費電力の割合30%と、アプリAによる通信部20の消費電力の割合20%が加算され、その和である50%に電子装置10の全体の消費電力Xが積算されて、アプリAによる消費電力0.5Xが算出される。また、(i)に示されるように、アプリBによるCPU11の消費電力の割合18%と、アプリBによる通信部20の消費電力の割合0%が加算され、その和である18%に電子装置10の全体の消費電力Xが積算されて、アプリAによる消費電力0.18Xが算出される。
なお、(j)に示されるように、全体の消費電力100%からアプリAによる消費電力の割合50%とアプリBによる消費電力の割合18%を引いた残りの32%については、アプリAおよびアプリB以外のOSなどによる消費電力と推定される。したがって、OSなどの消費電力は0.32Xと算出される。
以上で、アプリ別消費電力算出処理の説明を終了する。
ところで、例えば、電子装置10を構成するブロックデバイスとしての記憶部19、ネットワークデバイスとしての通信部20、DMA(Direct Memory Access)転送を行なうRAM14をアプリが制御する場合、これらは複数の処理をまとめて実行するので、アプリからシステムコール(コマンド)を受けてから実際に処理を開始までに遅延が生じ得る。このような場合、アプリ別使用率算出部32は、以下に説明する遅延対処処理を行うことにより、アプリ毎のデバイスの使用率を算出するようにする。
なお、算出した各アプリの消費電力などについては、例えば出力部18としてのディスプレイに表示させたりしてユーザに提示することができる。
[遅延対処処理について]
図5は、遅延対処処理を説明するフローチャートである。
ステップS11において、アプリ別使用率算出部32は、実行中のアプリにより、動作が遅延し得るデバイス(以下、遅延デバイスと称する)を動作させるためのシステムコールが発行されたか否かを判定する。発行されたと判定された場合、処理はステップS12に進められ、アプリ毎に遅延デバイスに対するシステムコールの種類やその転送データ量が統計情報として記録される。なお、ステップS11で、発行されていないと判定された場合、ステップS12の処理はスキップされる。
ステップS13において、アプリ別使用率算出部32は、遅延デバイスが動作したか否かを判定し、動作したと判定するまで処理をステップS11に戻す。遅延デバイスが動作したと判定した場合、処理はステップS14に進められる。ステップS14において、アプリ別使用率算出部32は、それまでに記録されていた統計情報に基づいて、アプリ毎のデバイスの使用量を算出する。
例えば、アプリAがブロックデバイスとしての記憶部19に対して10MBのライト命令を発行し、アプリBも記憶部19に対して30MBのライト命令を発行すると、アプリA,B毎の書き込みデータ量が統計情報として記録される。そして、実際に記憶部19により40MB分の書き込みが行われた後に、記録されている統計情報に基づいて、アプリAの記憶部19の使用率が25%(=10/40)、アプリBの記憶部19の使用率が75%(=30/40)と算出される。
このように、遅延対処処理によれば、遅延デバイスが実際に動作した時に、それまでに記録されている統計情報に基づいてアプリによる遅延デバイスの使用率を算出するので、より正確にアプリによる遅延デバイスの使用率を算出することができる。
以上説明したように、本実施の形態である電子装置10によれば、アプリ毎の消費電力を知ることができる。これをユーザに提示するようにすれば、ユーザに対して消費電力が大きいアプリの使用を控えさせるような効果が期待できる。
アプリの開発段階においてこれを利用すれば、アプリ開発者が消費電力の大きなアプリを改良したり、消費電力が大きいアプリを複数同時に動かさないようにシステム側の動作を工夫したりすることで、システム全体の省電力化に貢献することができる。さらに、アプリ毎の消費電力情報に時間情報を付加してものを、統合開発環境やデバッグツールを用いて、アプリのソースコードと同時に表示し、ソースコードのどの箇所で消費電力が大きくなっているのかを調査することもできる。
アプリ毎の消費電力は、システム(電子装置10の全体)に省電力動作をさせる場合にも役立つ。例えば、システムの最大消費電力が決まっている場合に最大消費電力を超えないように複数のアプリを選んで同時に実行する場合に活用できる。また、バッテリを搭載したシステムを決まった時間稼働させたい場合に、どのアプリケーションをどのくらいの長さ稼働させて良いのかを算出する場合に、アプリ毎の消費電力を入力として活用することができる。
電子装置10においては、システムで動作しているアプリ毎のデバイスの使用率と、各デバイスにおける消費電力の割合がわかれば、どのようなアプリの消費電力も推定できる。すなわち、アプリに合わせてソフトウェアを改造する、またはシステムにアプリがインストールされる度に何らかの処理をする必要はないという利点がある。さらに、アプリを更新しても容易に消費電力を確認することが可能になる。
電子装置10において、同時に複数のアプリを動作させた場合、各アプリの消費電力は、それぞれのアプリを単独で動作させた場合の消費電力を単純に合算した値とはならないことが多い。例えば、2種類のアプリAとアプリBが通信部20を連続して使用する場合、アプリAまたはアプリBの一方が初期化処理を行えばよく、他方は初期化処理を行う必要がないが、アプリAの消費電力とアプリBの消費電力とを単純に合算した場合、初期化処理に対応する消費電力が二重に計算されてしまう。しかしながら、電子装置10においては、単純な合算を行なわないので、各アプリの消費電力を正確に推定できる。
図6を参照してより具体的に説明する。同図AはアプリAが単独であるデバイスを動作させるときの消費電力の推移を示している。同様に、同図BはアプリBが単独で、アプリAと同じデバイスを動作させるときの消費電力の推移を示している。同図Cは、アプリAとアプリBが同時に(時分割で)あるデバイスを動作させるときの消費電力の推移を示している。
同図Cに示すように、デバイスの初期化処理と終了処理はそれぞれ1回ずつ実行されるので、これらを二重に加算すると推定結果に誤差が生じてしまう。しかしながら、本実施の形態では、アプリ毎のデバイスの利用率の割合を算出し、それに基づいて消費電力を推定しているので、より正確にアプリ毎の消費電力を推定できる。
アプリ毎に推定された消費電力を、該アプリが実行されているときに発生する熱を算出するために用いてもよい。これにより、システム全体または特定のアプリが動作している場合の熱設計を簡単に行うことができる。
同時に複数のアプリが実行されているときに、それぞれのアプリの消費電力がわかれば、システム全体の消費電力を抑制するためにはどのアプリの消費電力を抑えればよいのか、どのアプリ同士を同時に動かしてもよいのかを容易に決定することができる。
このように、システム全体の消費電力を抑制することができれば、発生する熱を減らすことができるので、電子装置10から冷却用のファンを無くして騒音を減らしたり、ヒートシンクを無くして筐体の省スペース化をすすめたりすることができる。
アプリの動作後にその消費電力を記録しておくようにし、消費電力が大きいアプリ(例えば、動画のフォーマット変換アプリなど)を動作させるタイミングを、電力料金の安い深夜の時間帯にずらして行うようにユーザに提案するようにしてもよい。これにより、ユーザは電力料金を安価に抑えることができる。
なお、本実施の形態においては、複数のアプリを同時に実行し得る電子装置10自体が図2に示された全ての機能ブロックを有するものとして説明したが、図2の機能ブロックの全てまたは一部を他の電子装置や情報処理装置に移してもよい。
本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10 電子装置, 11 CPU, 12 GPU, 13 ROM, 14 RAM, 15 バス, 16 入出力インタフェース, 17 入力部, 18 出力部, 19 記憶部, 20 通信部, 31 ログ情報取得部, 32 アプリ別使用率算出部, 33 トータル消費電力取得部, 34 デバイス消費電力分割部, 35 アプリ別消費電力推定部, 36 アプリ別消費電力算出部

Claims (8)

  1. CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能電子装置において、
    前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき、実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を算出する算出部と、
    前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を決定する分割部と、
    前記算出部により算出された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、前記分割部により決定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定部と
    を備える電子装置。
  2. 前記推定部は、推定した前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合に基づいて、OSの消費電力を推定する
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記推定部は、同時に実行されている複数のアプリケーションが共通して使用するデバイスの消費電力の割合を重複してカウントすることなく、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する
    請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記算出部は、前記アプリケーションからの指示に対して動作が遅延し得る遅延デバイスの前記アプリケーション毎の使用率を算出する場合、前記遅延デバイスが動作したときに、保持されている前記統計情報または前記ログ情報の少なくとも一方に基づいて前記使用率を算出する
    請求項2に記載の電子装置。
  5. 推定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合、または前記アプリケーション毎の消費電力をユーザに提示する提示部を
    さらに備える請求項2に記載の電子装置。
  6. CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能な電子装置における消費電力の計算方法において、
    前記電子装置よる、
    前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき、実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を算出する算出ステップと、
    前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を決定する分割ステップと、
    算出された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、決定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定ステップと
    を含む計算方法。
  7. CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能電子装置を、
    前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき、実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を算出する算出部と、
    前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を決定する分割部と、
    前記算出部により算出された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、前記分割部により決定された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定部と
    して機能させるプログラム。
  8. CPUと1以上のデバイスから構成され、前記CPUが同時に複数のアプリケーションを実行可能な電子装置における、前記CPUと前記デバイスの統計情報またはログ情報の少なくとも一方に基づき算出された、前記電子装置で実行されている前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの使用率を取得する使用率取得部と、
    前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の割合を取得する割合取得部と、
    前記使用率取得部により取得された前記アプリケーション毎の前記CPUと前記デバイスの前記使用率と、前記割合取得部により取得された前記電子装置全体の消費電力に占める前記CPUと前記デバイスの消費電力の前記割合とに基づき、前記電子装置全体の消費電力に占める前記アプリケーション毎の消費電力の割合を推定する推定部と
    を備える情報処理装置。
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